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2006年3月24日 (金)

『King of Kong Island 』 1968年

 

Eva, la Venere selvaggia』(『King of Kong Island 』 1968年)イタリア映画のアメリカ公開版であります。情けないゴリラが出てきて女をさらうという、もうそれ以上でもそれ以下でもない映画だ!

 冒頭ジープに乗ってアフリカの大地を走る4人の男。ところが武装した一団が彼らの前に立ちふさがった。武装集団の一人、本作の主人公であるところのバート・ドーソン(ブラッド・ハリス)が「貴様ら、金をこっちへよこせ」と大喝。要するに金を奪おうというのですね。ジープの男たちは素直に金を渡すのですが、バートの仲間、アルバート・ムーニアー(マーク・ローレンス)はにやりと笑ってマシンガンをずどどどど。ぎゃあ、ひー、ジープの男たちを射殺しちゃった。バートは驚いて「何をするんだ」と叫ぶのですが、アルバートは知らん顔、それどころか「30万ドルか、これで一生金の心配はなくなったぜ」と喜ぶ仲間を「確かに心配はいらなくなったな」ずどどどどマシンガンで撃ち殺してしまいます。そして彼は必死に逃げようとするバートをもずどどどど。ジープと金を奪って逃走したのでした。しかし、バートは死んでいなかった。彼は目を開けると肩の銃傷を抑えて「コノウラミハラサデオクベキカ」はい、ここでタイトルでます。

 いきなり場面は変わって怪しい手術室。どっくんどっくんと心音が響いているのはお約束。二人の医者が手術台に寝かされたゴリラ(笑)に秘密の手術を施しております。ゴリラの耳の後ろをざっくり切開。そうしてその傷口になにやら部品を押し込んでおります。そしてわあ、本当に傷口糸で縫っているよ。で、その糸を手で結んでいるよ(笑)。手術は成功だ。れしいのかマスクをはずして「へっへっへ」と笑う、ああ、あれはバートを裏切ったアルバートではないですか。

 またまた場面は変わってナイロビのリゾートホテルでございます。このホテルのオーナー セオドア(アルド・チェッコーニ)が部屋へ戻ると妻のウルスラ(アドリアナ・アルバン)が楽しそうに誰かと話している。「なんだ、なんだ、間男か」とドアを開けてみるとこれがバートだったのであります。バートと彼らは知り合いだったのですね。バートはなぜナイロビにといぶかしむセオドアに「いやー、近頃は傭兵の口がなくなっちゃってさあ」するとこの人は傭兵でアフリカに来ていたのですか。セオドアはなおも彼の真意を測りかねたのか「バート、お前は何か事件があってそれでアフリカを離れたと聞いたぞ」バートはとたんに凄みのある表情を浮かべて「アルバートを探しているんだ」彼はシャツをはだけて肩の傷口を見せるのでした。「この傷のことでね」

 セオドアとウルスラにさよならを言って部屋を出るバート。このときセオドアとウルスラの会話からウルスラとバートがなにやら訳ありであったことが分かります。セオドア、そんな二人に嫉妬して「よりもどそうとしてるんか、こら」と疑っていたのでありました。

 さて、そんなセオドアの葛藤にはまったく関係なく(笑)。バートが次にあったのがセオドアの子供たち、ロバート(マーク・ファラン)とダイアナ(ウルスラ・ディビス)。再会を喜びあう三人です。実はこのロバートとダイアナの兄妹、禁断のジャングルに聖なる猿を探しにいこうとしております。ダイアナはこれまたバートに気があるらしく「ねえねえ、お願いだから一緒に行ってちょうだいーん」何がだいーんか、お前は。バートはきっぱりと断りって、ざまあみろですな、はははは、彼らにアルバートを知らないかと尋ねます。ロバートは「うーん、アルバート本人は知らんけど、手下のターク(パウロ・マガロッティ)なら良くこのへんうろちょろしているよ」「タークってあの顔に傷があるやつか」目をぎらりとさせるバートでありました。

 タークはつまりあのゴリラを手術した時のアシスタントであったと。画質が悪いんで人の顔が見分けられないんです(笑)。

 ここから映画はホテルのレストランで繰り広げられるゴーゴーパーティに突入します。ここでもいろいろなことが起きるのでありまして、まずウルスラがつつつっとバートに近寄って「あなたを見張っている男がいるわよ。気をつけてね」本当にちらちらこっちを見ている謎の紳士がいる(笑)。次にダイアナとゴーゴーを踊るバート。カメラが執拗にダイアナの尻を映すのに苦笑させられます。と、ここでバート、タークを発見、なんだ、こいつ、本当にこのへんうろちょろしているのか(笑)。タークもバートに気がついたのかつっとレストランから出て行ってしまいます。後を追うバート。ホテルの外ででたところで待ち伏せていたのがタークと三人の部下。バート、あっという間に取り押さえられて蛮刀で首をはねられそうになっちゃう。野蛮なやつらだなあ。しかしさすがは元傭兵のバート、ぱっと跳ね起きるとパンチ、パンチ、またパンチ。さらにあの謎の紳士もかけつけてバートを助けたのでついにたまらず逃げ出すタークたち。「畜生、覚えていろ!」バート、謎の紳士に「借りができたな、ありがとよ」と礼をいうのでしたって、いや、この紳士はいったい誰なの?

 翌日、予定通りに狩に出発するロバートとダイアナ。4人の黒人ポーターとともにジープに乗り込みジャングルを目指します。途中、動物を見かけるたびに「あ、ライオンよ、あ、象よ、あ、鳥よ」と騒ぐダイアナ。アフリカにライオンや象や鳥がいるのは当たり前だ!ジャングルの入り口に到着したのでジープを降りて歩き始めます。いきなり豹が登場。ダイアナ、ライフル構えずどん、「ちぇ、外しちゃったわ」てなことをいうのです。この様子を双眼鏡でじっと見ているのがターク。ああ、ダイアナたち、襲われますな。

 その後もジャングルだらだら歩いてようやくキャンプ。ポーター頭のマロンバの夕食に舌鼓を打つ一行。しかしポーターたちの様子がおかしくなって訳を聞いてみると、「旦那、おらたち、この先いけねえだ、邪悪な精霊がいるだ、呪われるだ!」というもうありがちな展開ですね(笑)。ロバートは「報酬二倍払ってやるから我慢してくれ」本当に我慢して寝てしまう黒人ポーターたち。邪悪な精霊の恐怖もお金に負けたと。

 このキャンプをゴリラの軍団、おそらくあの手術を受けたと思われるゴリラ軍団は統制のとれた行動でポーターたちを殺害、ダイアナをさらってしまったのです。してみるとあのゴリラの頭に埋め込まれたのは何かの受信機のようなものだったのでしょうか。これで彼らを自由自在に操ることができるらしいのです。ただ一人生き残ったのはロバート。彼の前にタークが現れて「妹は預かった。お前はナイロビに帰って父親にいえ。娘を助ける方法はただひとつだと!」これは身代金払えということなんでしょうか。

 あのホテルへ戻ったロバート、セオドアと共にバートにダイアナの救出を依頼します。バートは最初気が進まない風なのですが、タークがいたことを知って「ようがす、やりましょう」そのバートにウルスラがまたつつつっと近づいて「あなたは古代のタブーを犯すことになる。とても危険よ」と警告。今の段階じゃ何のことやら分かりません。そしてバートはロバートとダイアナ救出行に出発するのです。なぜか今度はボートで川をさかのぼります。またワニを見ちゃずどん、カバ見ちゃ、「暑いから俺も河馬みたいに泳ぎたいよ」のんきな道行ですね。

 ボートから降りてジャングルへ。またニシキヘビみちゃ、「わあ、蛇だ!」アフリカに蛇がいるのは…以下略。その後をつけているのはあの謎の紳士。だからあなたはいったい誰なの。途中、ロバートが驚いた様子で「あ、聖なる猿だ、バート、見てください、あれが聖なる猿ですよ!」ってただのチンパンジーじゃん(大笑い)。さらにちらちら見えるのは謎のジャングル少女。いったいこれからどうなるっての?

 いまだ死体が転がったままのキャンプに到着。ロバートはちょいと口実作ってキャンプはなれたかとおもうと、あ、こいつったらタークと密かに会ってやがる。「ターク、約束守ったろ、バートをつれてきただろう、さ、妹はどこだ、早く返してくれ」話が良く分かりませんが(笑)まあ、気にせず進めましょうか。タークはにやっと笑って「バートを捕まえてからだ。まだ妹は返せない」「ちくしょー、バートをどうするつもりだ、殺さないと約束しろ」こういう会話が交わされる訳です。

 夜になるとバートのテントにあのジャングル女が忍び込んできます。で、何をするのかというと寝返りうったバートに驚いて逃げ出すだけ。本当にこれでおしまいなの(笑)。そのまま次の日になってバートたちはダイアナ捜索を再開。ここでうろちょろする謎の男とジャングル女。また例によって本筋に関係ないライオンが出てきてがぉー、象が出てきてぱおーっ。水増しもはなはだしい。

 だからあの男はいったい誰だってのよ。

 さあ、突然ジャングルが静かになります。バートたちの黒人ポーターが「旦那、ジャングル静かになる、これとてもいけないこと、悪い精霊狙ってる」でもあの改造ゴリラ軍団に襲われたのは謎の男のほうだったりします(笑)。本当につながりの悪い映画だなあ。バートはその騒ぎを聞きつけライフルで謎の男を加勢するのです。ずどん、ずどん、ゴリラの一匹を射殺、もう一匹は逃しちゃったけれどもともかく謎の男は無事だった。謎の男、「よく助けてくれた、これで貸し借りはなしだな」実はこの男、インターポールのエージェント(笑)、フォレスター(ジーノ・トリニ)だったのであります。

 彼は謎の天才科学者(ということになっている)アルバートが怪しい実験で世界を危機に陥れるのを防ぐために探していたのです。あの給料強奪事件からバートがきっとアルバートを探すに違いないと思って彼を泳がせていたというのであります。目的はダイアナとアルバート、だったら二人で協力しようじゃないかということになりました。

 ところがキャンプに戻ってみると黒人ポーター、ロバートがゴリラにぎったんたんのずったんたんにされていたという・・・。驚いたバートがロバート(どうでもいいですがこの映画、登場人物がバートにロバートにアルバート、みんなバートがついてややこしいことこのうえない)を抱き起こすと瀕死の彼は「ごめん、バート、君をだましていた。うちの父さんが妙な野心にかられてアルバートに協力していたんだ。でもダイアナはまったく関係してない。ぜんぜん知らないんだ。だから妹を助けてやって・・・」ズドーン、タークが情け容赦なくライフルでロバートに止めを刺しちゃった。タークを追おうとするバートとフォレスターですが、いきなり原住民の部族が登場。二人を捕まえてしまうのです。

 この原住民たちはタークたちとは無関係(笑)。単なる人食い人種だったという。

 棒にさかさまに吊り下げられて運ばれるバートとフォレスター、カッコ悪い(笑)。二人は原住民の隙をみて逃げ出すのですが、あ、バート、フォレスターとはぐれちゃった。当然、この後フォレスターどこかで出てくるのかと思ったのですが、それっきり。どうやら原住民に槍で殺されてしまったらしい。な、なんじゃ、そりゃ。フォレスターのことは歯牙にもかけずとっとと逃げたバート(大笑い)、ようやく安全なところにたどりついたと思ったのか川で水浴び始めます。するといつの間にか岩の上にバナナなどの果物が。なぜかうきーうきーと喜ぶあのジャングル女のチンパンジー。どうやらあの女が彼に食べ物をとってきてくれたようです。

 バート、姿を現したジャングル女に話しかけるのでした。タバコを取り出して「あのさあ、君、マッチ持ってる?」持ってる筈ないない(笑)。逆に持ってたらそっちの方が驚くわ。ジャングル女は言葉が理解できないらしくあいまいに微笑むだけ。バートは「しめた、これだったら何しても騒がれる恐れはないぞ」と思ったかどうか知りませんが、さらなるコミュニケーションを試みんとします。しかし、ああ、ゴリラが襲ってきた。バート、持っていたナイフでゴリラをめった刺しにして危機を逃れるのですが、ジャングル女は怯えて逃げちゃった。仕方ないのでバートは火を起こし木の葉でベッドを作って、グー。

 ここで場面はセオドアのホテルへ戻ります。トランクに荷物を詰めているウルスラ、どうやらこの人はセオドアに愛想つかして出て行こうとしているらしい。「アンタは言ってたわ、こんなところにいつまでもいる訳じゃない。パリ、ロンドン、どこへでも連れていってやるって、その約束を破ったのはアンタ、もう我慢できないからあたしが自分で出て行くの」そんなウルスラにびびびびとねずみ男のような連続びんたをかますセオドア。ウルスラ、銃を取りだして反撃しようとするのですが、それも簡単に奪って「愛しているんだ、だから出て行かないでくれ」ベッドに押し倒して激しいキス。ぶちゅぶちゅぶちゅちゅちゅー。後の展開は皆様のご想像にお任せします。

 さて木の葉のベッドに寝ているバートのところへまたジャングル女がやってきます。実は寝たふりをしていたバート、すばやく挑みかかって女を押し倒すのでした。「そうか、君がロバートの言っていた“聖なる猿”だったのか」はあ?意味わかんねえ。彼はなおも話しかけます。「私はバート、君の名前は、言葉が分からないか、だったらこれはどうだ、ミイ・ターザン、ユウ・ジェーン」尚更分からないっての(笑)。このジャングル女はブレスレットを持っておりまして、それがダイアナのものだったという。それに気がついたバート、イブと勝手に名づけた女に「ダイアナのところへ連れていってくれ」と頼むのでありました。

 冒頭ゴリラを手術していたアルバートの研究所がようやく出てくる訳です。研究所といってもただの洞窟に機材運び込んだだけで電気なんかはどうしているのかと思いますが(笑)。檻の中に入れられているダイアナ。他にも現地住民の女たちが捕まっていてこれは実験材料にされるらしい。アルバートはゴリラの1頭に命じてダイアナを檻から連れ出させます。きゃーきゃーやめて殺さないでかんにんしてーと喚くダイアナにアルバートはいきなり威張り始めるのでした。「ワハハハハ、わしは天才じゃからな、このゴリラたちの脳に受信機埋め込んで自由自在にコントロールできるようにしたのじゃ。ほれ、見てみんかい、この立派な機械を。ここから電波を発信してゴリラどもを命令に従わせるのだ」

 アルバートはこれを人類に応用、すべての地球人類に受信機埋め込み世界を支配しようとしていたのです。「ワハハハハ、地球の権力と金はすべてわしのものよ!」ということなのですが、どうにも気の長い話ですなあ。

 そのとき突如鳴り響くアラーム。アルバートがテレビモニターを見ると、イブに案内されたバートが研究所に近づいてくるではありませんか。にんまりとしたアルバート、マイクのスイッチ入れて「歓迎するぞ、バート、君を手に入れんがためにセオドアに君を誘わせたのだ。君は強くて賢く勇敢だ、さぞや良い実験材料となろう。君は私の奴隷になるのだ、ハハハハハ」そういうことだったのですね(笑)。アルバートはタークとゴリラにバートと女をさらって来いと命じるのです。

 突如現れたゴリラに驚く二人、イブはゴリラの名前「ルンバ」を呼ぶのですがいまやアルバートの兵士となったゴリラには関係なし。「ひーっ」あっさりさらわれてしまいました。タークはバートをライフルで脅し連れていこうとするのですがあら、逃げられちゃった。洞窟の中でバートを追いかけるターク。あ、岩の陰からバートの靴が覗いて覗いているぞ。馬鹿だなあ、体隠して靴隠さずだ。はい、これが靴をおとりにしたバートのトリック。靴に気をとられたタークに背後からばっと飛び掛ってライフルを奪うとぎりぎり首を締め上げたのです。タークは「きゅう」と窒息して死んでしまいましたとさ(笑)。

 アルバート、再びマイクを使ってバートに呼びかけます。「後10分やろう。この間に降伏しろ、さもなければジャングル女とダイアナを実験材料にしてわしの奴隷にしてしまうぞ。そうしてあんなことやこんなことをするぞ」さあ、あんなことやこんなことされてはたまらないバートが降伏してくると思いきや何故か出てきたのがセオドアとウルスラ。物語りも終盤になっているのにこんなことされたら困るなあ。セオドアはライフルを突きつけると「よくもわしの息子を殺しやがったな、お前が世界を征服するといったから金も出してやったのに、この裏切り者」しかしそのセオドアを撃ったのがウルスラでした。「私をここから連れ出してくれるのはあなたでもない、バートでもない、このアルバートだったのよ」げに女は浅ましき。

 ここからもう大騒ぎです。ウルスラ、セオドアの愛情を独り占めにしやがってとダイアナに飛び掛るのですが、イブに止められます。そのイブを殺そうとしたらアルバートが「馬鹿、その女に手を出すな」でズドン。ウルスラ死んじゃった(大笑い)。ここにバートが飛び込んできて「いつまでもお前に好き勝手はさせん、正義は必ず勝つ!」ダイアナが「バート、コントロール装置を撃って」バート、ずどんずどんとライフルで装置を破壊したのでありました。定石どおり狂いだすゴリラ軍団。「わあ、待て、おれがご主人様だぞ、命令を聞けっての」と喚くアルバートを捕まえてぎったんたんのずったんたんにしてしまいましたとさ。

 ボートで戻るバートとダイアナ。彼らはダイアナのブレスレットをイブにプレゼントして「さようなら~」となったところでエンドマーク。

 どうも、アハハハハ、困った映画ですな、どう言っていいのか、分からないや、ハハハハハ、ねえ。

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         エロの冒険者 

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