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2006年3月24日 (金)

『スターダスト計画』 

 

『スターダスト計画』(『...4...3...2...1...Morte』『Mission Stardust1967年 オリジナル95分)。

 これは世界最長の記録を誇り現在もなお続いているSF小説シリーズ「宇宙英雄ペリー・ローダン」第一話「スターダスト計画」を映画化したものであります。まず画面いっぱいに広がる青・赤・黄色・緑の色彩。これがぐにゃぐにゃ動き回る中で主題歌「SELI」が延々と歌われるという・・・。ここでタイトル、オープニングクレジット。

これは今はなきディレクTVSFチャンネルで録画したものです。放映時間の関係で多少カットされております。そのため映画に矛盾が出ることもありますがまあ、あんまり気にしないでください。

 さあ、今にも打ち上げられんとしている宇宙ロケット。「これは月のマーカムクレーター付近を着陸して調査するという任務を帯びております」と宇宙基地の会議室で集まった記者たちにミッションの説明をしている司令官。彼は次に宇宙船の搭乗員を発表するのでした。「隊長はペリー・ローダン少佐(ラング・ジェフリーズ)、NASAの最長宇宙滞在記録を持っております。火星探査にも参加、月にも二回行っておりますから、これ以上の人材はおりませんな。はっはっは。次にロケット推進学の権威、ブル大尉(ルイス・タビラ)、彼はエンジニア担当。そして通信担当のファイバー、医療担当のマノリ博士(ヨアヒム・ハンセン)でおります。彼らは必ずやこの調査任務を遂行してくれるでありましょう」立て板の水の名解説でありますが、記者たちはかえって怪しみ「いまさらあんなところにいくのが怪しい、本当の目的は他にあるのでは」などとささやき交わしております。

どさくさに紛れて「アポロは本当に月に行ってないのではないか」とか言っている奴もいる(笑)。

 そして月探査ロケット「スターダスト」が発射。そして月への道行きでその本当の目的が明らかにされます。半年前ヌーカムクレーター付近で採取された土壌からコバルト以上の価値をもつ金属が発見されていたと。今回の探査任務はその金属にあったのです。ところがこれを察知していたのが地球の巨大麻薬組織。どうやら宇宙基地とスターダスト間の通信を傍受したらしい。やたらにえらそうな悪のボス(ジャンニ・リッツオ)が葉巻をぷかぷか吹かしながら「よっしゃ、そいつをいただくのだ。大もうけになるぞ」

 さて、無事月軌道に入ったスターダスト、地球からの遠隔操作によって着陸にかかるのですが、突然ぴーぴーがーがー「わあ、コンピューターが狂った」「うわあ、コントロールできひん」「ひー、落ちるねんて、落ちるねんて」あわやというところでローダン少佐が「落ち着いて着陸脚ださんかい!」と命令。なんとか月面に着陸したのです。しかし、コンピューターを調べても異常はなし。でもまったく動かない。通信装置もうんともすんとも言わず地球へ交信することもできないのです。「こら、妨害電波や、よっしゃ、調べにいくで」またまたローダン少佐の鶴の一声。スターダストから月面探検車を下ろし、彼とファイバーが妨害電波の発信源を調べることになりました。

 この探検車、形があのうそのう早く言えば、遅く言っても同じなのですが、とにかく形がチンチンに似ている(笑)。おまけに走る時に「ぴひょろろーぴひょろろー」と音を立てるのではっきり言って物凄くカッコ悪い。

 月面をぴひょろろーぴひょろろーと走る月面車。ほどよく走ったところでローダンはファイバーに「よっしゃ、このへんでアンテナたてんかい。地球と交信できるか試してみるで」「へえ、分かりましたさかい」ファイバー、ボタンをポチッと押しますとぐいぐいと月面車の屋根からアンテナが伸びていく。さっそく地球に呼びかけるファイバーですが、「わあ、通信機焼けよった」突然、ぱひゅーんぱひゅーんと奇妙な音がしたかと思ったら目の前で通信機が焼けてしまったのであります。いや、それどころではありません。エンジン本体の熱も急上昇「あかん、爆発するで、はよ逃げんと」月面車から転がりでるローダンとファイバー、直後月面車は緑の光とともに消えてしまったのであります。

 唖然とする二人が見たものは月面に着陸している球形の大宇宙船でした。ローダン、「ほう、とにかくわてらの他にだれかおった訳やね」大宇宙船の底部からチューブがしゅーっと降りてきます。扉がスライドして現れた怪しい宇宙服の人物。「君たちに危害は加えないからこっちにきなさい」びびったファイバーは光線銃を取り出そうとするのですが、怪しい人物の目からこれまた怪光線がぴしゅー!どろどろと溶かしてしまったのであります。「うわっちっちち」飛び上がるファイバー。こりゃかなわんということで二人はその怪人物に従って乗降チューブに乗り込んだのでありました。

 宇宙船の内部に入ると怪人物は「ここの空気はあなた方にも呼吸可能です。宇宙服のヘルメットをはずしても大丈夫ですよ」やれやれとヘルメットを外すローダンたち。しかし怪人物のヘルメットはそのままです。不審に思ったローダンが「あれ、あんた脱がへんの?」怪人物がここでようやくヘルメットを外すとあらわになったのが二つの目玉がついた機械装置、「げっ、ロボットやないけ」驚くローダンとファイバーというオチ。まあ、ロボットだったらわざわざヘルメット着脱式にしなくても良さそうですが(笑)。ひょっとしてメンテナンスのためかしら。

 「はははは、驚かせて申し訳ありません、地球の人よ」奥から現れたのは白髪・赤眼の異星人二人組。老人と美女の組み合わせ。老人は「私たちは3400万光年離れたアルコン星からやってきました。私の名はクレスト(ジョン・カールセン)、それからこっちの女性はこの宇宙船の船長トーラ(エシィ・パーソン)」「船長いうたかて二人しかおらんやないけ」この時ローダン、ひそかにこう思ったとか思わないとか。クレストは割と物腰柔らかな老人でいいのですが、いけないのがトーラ。もう高飛車です。「あんたたちは野蛮ですからね、すぐ銃を取り出します。だからあんたたちが私たちを見つけられないようあの原始的なロケットの操作を妨害したんです。なんです、その目はええ、野蛮人のくせに私を糾弾しようというのですか」とたんにムチを取り出してぴしと鳴らすトーラ。「ええい、女王様とおよび、お前など犬になりなさい、ぺっ」

 まあ、威張ること甚だしいアルコン人たちですが、その実情はお寒いもの。この宇宙船、故障しておりまして地球時間の半年前から動けなくなっていたという。これが修理できないの(笑)。おまけにクレストは何らかの病気にかかっており生命の危機に瀕しております。何でもアルコン人、その卓抜した科学力で持ってすべての病気を根絶したのですが、ちょっと月にきてみたら未知の病気にかかってしまったそうな。こっちも治療不可能でどうにも困ったことですな。ローダン、「じゃあ、うちのせんせ呼びましょう。あんたの病気なんとかなるかも知れませんで。ひとつひとっ走り行って呼んできますさかい」するとトーラ、「そんな出かけていく必要はなくってよ」ボタンをポチッと押すと、なんとはるか離れたスターダスト号がふわりと浮き上がり宇宙船めがけて飛んできたではありませんか。「わあ、なんやねん、これ」スターダストの中でごろごろ転がるマノリとブル。「もう勘弁してくんなはれー」

 さて宇宙船に連れてこられたマノリ、クレストを診断します。「はい、クレストはん、息吸って、吐いてー、息とめてー、うーん、クレストはん、もうお年なんでっさかいお酒はほどほどにしてもらわんとなー」マノリはクレストの病気を「白血病」と断定したのでありました。白血病は致命的な病気でありこのまま手をこまねいていればクレストも早晩死ぬ。おまけにアルコン人の遺伝子は弱りきっており、地球人より退化しているくらいだ!クレストはため息をついて「これが我々アルコンの大問題なのです。我々の種族は生物的に疲弊しきっているのです。私たちがここまでやってきたのもその問題の解決策を見つけるためでした」

 ここでマノリが妙案。「そういえばイギリスの医者でハガード先生という人が白血病の血清発明したはずですわ。それ使えばクレストはん、あんた助かりまっせ!」話はいっきにまとまって彼らはハガードが住んでいるというアフリカのモンパサに向うことになったのです。「じゃ、スターダスト使いまっか。お安くしときますで」「あんなボロ船に乗られないっての」結局アルコンの小型探査船を使うことになります。

 さて、唐突にトーラに話がしたいと言い出すローダン。「いいわよ、じゃあ、私の部屋へいらっしゃい」この私の部屋に、何故か円形のベッドがどすんと置いてあるという・・・。アルコン人、ラブホテルみたいな部屋が好きなのですなー(大笑い)。しかもトーラ、衝立の向こうでいきなり着替え始めよる。ローダン、「一体あんたたちは何しにきたん?」「それはね、生物的活性の高い種族を見つけて交配するためよ」要するに生物的活性の高い種族とはピンピンピンのピン!であるということでしょうか。交配という言葉に敏感に反応するローダン、「うほ、交配、そんならわてらと」「駄目よ、あんたたちはレベル4だもの。レベル9の私たちとは身分が違うわ」さすがにこんな訳の分からないこと言われたローダン、怒ります。着替えを終えたトーラをがばっと抱きすくめると「レベル4のキスを受けてみよ!」ぶちゅぶちゅぶちゅちゅちゅー。トーラは「極めて原始的な行動ね」「原始的?それならレベル3になったろかい」お前らいい加減にせんかい。

 出発するアルコン探査船。巨大な球形宇宙船の上部ハッチが開いて小型でまったく同じデザインの球形宇宙船が発進。マトリョーシカかい(笑)。この地球行はアメリカの宇宙基地にも秘密です。万が一にもこの超技術の塊である探査船を危険にさらすことができなかったからです。探査船は強力なる妨害電波を発信。やすやすと地球のレーダー網を突破してアフリカ モンパサ砂漠に着陸するのでした。でせっかくレーダー網を潜り抜けてきたのに着陸後さっそくアフリカ連邦軍?のジープに見つかってしまうと(笑)。兵隊たちはごろっと砂漠に着陸している宇宙船にびっくり仰天。しかし「こら、あかん」とうろたえるローダンたちを尻目になにやらリモコンらしきものを取り出したトーラ、宇宙船にエネルギーバリアを張って兵隊たちをさらに驚かせます。ジープで突撃しようとしたらガーン!、じゃあというので指揮官がピストルで撃ってもかんかん跳ね返されるばかり。なめるなというのでライフルで一斉射撃してもやっぱり駄目。しまいには宇宙船の重力制御装置で宙に舞い上げられどすんと落とされてしまうのでした。兵隊たちはほうほうの体で引き上げていきます。

 さあ、ハガード医師を誘拐、もとい協力を要請して連れてこよう。しかしローダン、あることに気がつきます。「あかん、ハガード乗せる車がない。金がいるで、飯だってくわなかんし」するとトーラがこれを使ったらと水銀を持ってきたのです。「これ、地球で売れないかしら」「あかん、温度計作るんやないんやから」がっかりするトーラ。しかしブルが何かを見つけます。「こ、これなんですか」「あら、それは洗浄機のネジよ、そんなものどうするの」ブル、その見つけたものを彼女に見せます。「これは、これはダイモヤンドじゃなかったダイヤモンドでっせ。こんなんネジにしたらあきませんわー」仰天する地球人たち。「あら、そんなに凄いものなの。だったらたくさんあるから好きなだけ持っていきなさい」アルコン人凄い(笑)。

 ところが、何者かが宇宙船の無線機使ってこのことをあの悪のボスに連絡しちゃった。ははあ、なるほど、スターダスト乗組員の中にスパイがいたと。「よっしゃ、金儲けの時がきた、ものども、出かけるぞ」となっちゃった。おまけにアフリカ連邦軍、ジープの兵士たちの報告を聞いた将軍様が激怒、ヘリコプターで宇宙船を調べに来たのです。「おら、もっと近づけ、何してる」パイロットは「いや、でもなんか見えない壁があるとか」「そんなキチガイのいうことを信じるな、さあ、行くのだ」がん!はい、バリアにぶつかってそのまま地上に降りちゃった(笑)。

 ルーン将軍のヘリコプター、何故かバリアの内側に着陸しておりました。するとバリアの上部は開いているのでしょうか(笑)。よろよろとヘリコプターから降りてくる将軍、その時彼の目の前にトーラが現れます。「おい、女、この船の指揮官を出せ」トーラはにこやかに「私が指揮官ですのよ」「そんな女が指揮官だと、ふざけるな」しかしにこやかな表情を崩さぬトーラ。将軍、だんだんあせって「と、とにかく、お前らは我がアフリカ連邦の領土に不法侵入したのだ、逮捕だ、逮捕する」「ほほほほほ、逮捕などできませんよ。あなたがたは私たちに適わない」ここでトーラ、ヘンなことを言い出します。「将軍さん、あの山に兵隊さんはいて」いいやと首を振る将軍。トーラは「じゃあ、将軍さん、さようなら」探査船の中に入っちゃった。将軍激怒しますがどうにもなりません。諦めてヘリコプターに乗り戻っていきます。

 直後、再び離陸する探査船。さあ、ハガードを迎えに行こうということなのですが、その前にトーラ、「教訓を与えておかなきゃね」「お、おい、何すんねん、無茶はいかんがな」と騒ぐローダン達を尻目にスイッチをカチッ。すると探査船から光線がほとばしり出て兵隊がいないといわれた山を爆発させてしまったのです。「ひゃー、かなわん、こら、凄い威力や」地上でも将軍と兵隊たちが呆然としているという・・・。探査船、そのまま飛び去ってしまいます。

 一方悪のボス、アジトから自家用飛行機を使ってアフリカへ。空港で出迎えの部下に「船はまた離陸したそうです」と言われたボス、にやりとして「よし、我が友の出番を待とうではないか」つまり、また誰だか分からないスターダスト号のスパイを使おうということなのでしょう。その間もぴゅーっと飛び続ける探査船。あっという間にハガードの研究所があるモンパサに到着。トーラはローダンとブルに例のリモコンを渡し、「気をつけてね」と送り出すのでした。船はまた離陸してもとの砂漠へ。なんだ、誰も手が出せないんだから、ここに留まってハガード乗せればいいじゃないかと思うのですが。こんなことしているからルーン将軍、報告を受けて大統領に「ほら、チャンスです。二人が船に戻るまえに捕まえてズッタンタンのギッタンタンにしてごらんにいれます」張り切り出しちゃった。

 さて、ローダンとブル、モンパサの市場をそぞろ歩き。まずハガードを乗せる車を調達しなくちゃという訳なのです。そこに近づいてきたのがポン引き(笑)。彼は「おや、旅のお方、ここらで女子遊びはどうですか」ローダン、思わず、「ほな、早速四人ばかり頼もうか」といいそうになるのですが、さすがにそれはなし。主人公たるものがそうそう遊んでいちゃ話が進まないですからな。彼はポン引きに車屋を紹介してもらうことになります。でもこんな安いポン引きの紹介ですからその車屋もろくなもんじゃありません。ローダン達が支払いはこれでとダイヤを見せた瞬間、目がきらっ。「じゃー事務所の中で話ししましょ」彼はこっそりとポン引き呼んで「おい、お前手のすいた奴かき集めてこい。ダイヤを全部奪うぞ」だって。

 そうして部下がきたところでローダンとブルに脅しをかけるのです。「こいつらは命知らずで残虐な奴らですからな、目をくりぬくぐらい平気ですよ、さあ、おとなしくダイヤモンドを全部渡すのです。そしたら命は助けてあげます」ローダン、リモコン取り出して赤いボタンをカチッ。エネルギーバリアが発生します。そのバリアで拳銃を取り出そうとした男を壁におしつけちゃった。ローダン、なおもぐいぐいおすと男の顔が眼に見えぬ壁に押されて平べったくなる・・・ってまあ、ガラス板押し付けているだけですけどね(笑)。

この出来事にどぎもを抜かれた男達。ローダンとブルはこのチャンスを逃さず襲い掛かって殴る、蹴るの乱暴。一人隙をみてマシンガン構えた奴がいましたがこいつもリモコンの今度は赤いボタンをカチッ。重力制御装置が働いて空中に舞い上げられてしまいます。ふわふわと漂って急にずどんと落とされてきゅうと伸びてしまいましたとさ。「はっはっは」笑いながら立ち去るローダンとブル。車に乗っかってさあハガード博士の研究所に行こう。

 あっという間にハガード研究所に到着します。熱心に顕微鏡覗いていたハガードはこの時ならぬ珍客にびっくり。「オウ、あなたは宇宙飛行士のペリー・ローダン少佐。お名前は存じておりますぞ、はて、しかし今はあなた方は月の裏側で行方不明になっているのでは」「それが驚くべき話がありますんや、とにかくこの女の話を聞いてつかあさい」ローダンはあのリモコンの今度は丸いボタンをカチッ。するとこれがテレビ通信機になっていてトーラが映っているという。彼女はこれまでのことをハガードに説明します。ハガードはぽんと膝を叩いて、「分かりました。お力になりましょう」さあ、善は急げ、ローダンとブルは車でハガードを連れ出すことになります。しかし奇妙なことに二人の美人看護婦を同行させると言い出すハガード。手術の助手なのだというのですが、はて、ハガードは白血病の血清を発明したんじゃなかったっけ。

 あの悪党店主、ローダン達のことを警察に通報します。そして「奴らはハガード研究所に行くと言っていました」パトカーが急行します。ローダンたちは慌てて「あかん、急げや、急げ、逃げるのや」猛スピードで逃走します。後を追っかけるパトカー、さらにそのあとからずーっと見張っていたらしいボスの部下達の車、三つ巴のスーパーチェイス。ローダン、呻きます。「あかん、このままでは早晩追いつかれてしまうわ、ブル、スピードおとすんや。わてが足止めさせたるわ!」ガソリンタンクと包帯を持って車から飛び降りたローダン、何をするのかというと包帯にガソリン浸して導火線代わりにします。それをガソリンタンクに突っ込んで点火。すると何故かどかーんどかーん、激しい爆発が起こるという・・・。ローダン、停車したパトカーから警察官が降りてくるのを見てびっくり。しかし銃撃されて倒れるのでありました。そこに追いついてきたボスの部下達。警官達を無慈悲に射殺するとローダンを捕らえてしまったのです。そのままボスのアジトに連れていかれてしまいましたとさ。

ローダン、何をやっているんだか(笑)。

 ローダンの働きでなんとか追っ手をまいたブルたち。緊急通信機のボタン押してトーラに連絡。早速飛来した探査船は重力制御装置を使って車を吸い上げ無事収容したのでありました。ローダンのことを心配しながらもとにかくクレストの手術を準備。これでクレストは助かると安心したのですが、もう言ってしまいましょう。このハガードと助手の看護婦二人は偽者だったのです。そしてスターダスト号の裏切りものとはフェイパー。彼はギャンブルにはまって借金こしらえその返済のためにスパイになったのでした。大宇宙を揺るがすSF大事件なのにギャンブルかよ、なんでそんなにセコイんだよ(大笑い)。彼らは手術道具と偽って運んできた機関銃を取り出し探査船を制圧。フェイパーはバリアを解除してボスの部下達を船に引き入れようとします。しかしそうは問屋が降ろさない。SF映画なのに問屋はないだろうと思いますが、とにかくトーラ、隙をみてロボットを起動させたのであります。ロボットは無慈悲にも看護婦二人、偽のハガードを目から発射された怪光線で蒸発させてしまったのでありました。

 一方、ローダンはボスのヘリに乗せられております。裏切り者フェイパーがバリアを解除するから船へ乗り込もうという訳ですな。ここで意外な裏切り者の正体を聞かされて愕然とするローダン。しかし、彼は脇を固めていたボスの部下ぶん殴ってヘリから叩き落します。そうして、ローダンはああ、飛び降りやがった。ぼんと地面に着地して「ああ、いたた、もうわても年やなあ」ってそういう問題じゃないんだよ。現にボスの部下は地面にめり込んで死んでいるじゃないか(大爆笑)。ローダンはオイッチニー、オイッチニーと体操して体の調子を整えるとそれ!探査船に向って走り出したのでした。

 バリアが解除されたことに気がついたルーン将軍、部下に攻撃命令。バズーカ、装甲車、大砲で攻撃を開始。ロボットが一体外に出てきてあの怪光線で装甲車を蒸発させるのですが、攻撃はやみません。探査船、危うし、ローダンはまだか。

 ロボットに追われるフェイパー。彼はそれでもトーラを人質にとって逃走します。ローダンに逃げられて怒っていたボスはフェイパーがトーラを連れてきたので大喜び。「よし、この女さえいればまだ勝てるぞ」彼らはトーラをどこぞの島にある本拠地に拉致したのでありました。その頃ローダンはようやく探査船にたどり着いてバリアを再起動。アフリカ連邦軍の攻撃はまったく通じなくなってピンチを逃れたのであります。

 さて本拠地に連れてこられたトーラ、ここには同じく本物のハガード博士も捕らえられていました。ボスはトーラから奪ったアルコンベルトをひらひらさせながら、「このボタンを押すとどうなるのだ。バリアか、重力制御か、はたまた別の効果があるのか、教えるのだ」トーラはもちろん黙して語らず。するとフェイパー、軽率にも「面倒くさいから押しちゃいましょう」カチッ、押しちゃった。「あ、このバカ、何しやがる」とボスは慌てるのですがもう後の祭り。トーラがニヤーッとしております。実はこのボタン緊急通信機になっておりまして、これを押すとトーラがどこにいるか分かる仕組みになっていたのです。

 探査船では「やった、トーラの居場所が分かったぞ!」クレスト大喜び。さっそく探査船を離陸させて本拠地のある島へ。彼はローダンとブルにアルコン式戦闘服を貸し与えるのでした。「これで百人力や、クレスト、行ってくるで!」ローダン、ブル、張り切ること、張り切ること。二人はあっという間にボスの屋敷に踏み込んできます。えーっと飛んできたのかな(笑)。ひょっとしたら放映の際にカットされているのかもしれません。とにかく屋敷に踏み込んだローダンとブル、「やいやい、神妙にお縄につけえ!」だからSFなんだからお縄はないだろう。驚いたボス、アルコンベルトを持ったまま隠し扉を開けて逃走。フェイパーも「あ、ボス、そんな殺生な、置いていかないで」と閉まり始めた扉をくぐろうとしたのですが、間に合わずに挟まれちゃった。「びびびび・・・」フェイパー押しつぶされて絶命します。悲惨ですなー。

 ローダンとブルは見事にトーラと本物のハガード博士を救出。船に戻ります。トーラ、あのボスの仕打ちに相当怒っていたようで「おしおきしてあげるわ」カチッとボタンを押すと船から放たれる怪光線。島は大爆発してしまうのです。「さあ、これでなんもかも終わった、月にもどろやないですか」めでたし、めでたしとなると思いきや、いきなりボスが現れて「まだまだ死なんぞ」どうやって助かったかのかと思いますがトーラによるとアルコンベルトが転送機になっているのだそうな。それを偶然に作動させてしまったということなのでしょうか。ボスは拳銃を突きつけて「やい、降伏するのだ」しかし、開き直ったローダン、ずいと前に進み出て「撃つなら撃ってみんかい、わてを撃ってもまだブルがおる。ブルを撃ってもトーラがおる、どうや、はよ撃たんかい」この無茶な脅しでボス、ビビッてしまうのですなあ。「いや、ちょっと待って、ねえ、手を組もうよ、そして宇宙を支配するんだ、ね、スゴイだろ」と言いつつ後ずさり。タイミング見計らったトーラがボタンを押すと壁ががたんと開いてボスおっこっちゃった。そのまま排気口から外にぽん。恐怖に顔を歪めて大宇宙を漂うボス、あ、死んだ。

 月面に戻った探査船、母船に収容されるとさっそくハガードがクレストを治療します。あっという間に快癒するクレスト。全てが終わりました。地球人たちはスターダスト号で地球に戻ることになったのです。ブルはクレストに「なあに、すぐ戻ってきますさかい、今度はこの船、修理して飛べるようにしましょ。それにクレストはん、アルコンと地球で交配しよう言うてはったじゃないですか、今度はアルコン美人をどんと連れてきてくださいよ。交配の実験しましょやおまへんか」腰をかくかく動かすブル。「あー、はよう実験したいわあ」さすがにクレスト、気味が悪そうにしております(笑)。

 「あ、そういえばローダン、どこ行ったんでっしゃろ」ようやく腰の動きを止めたブル、ローダンを探します。「少佐、少佐、どこにいてはるんですか」トーラの部屋を覗いてみるとあ、ローダンとトーラがぶちゅぶちゅぶちゅちゅちゅーとキスしてやがる。ブル、悔しそうに「あ、少佐、もう実験してはる」と叫んだところでエンドマーク。

 やっぱりねえ、あの宇宙英雄ローダンがね、地球のね、せこい麻薬組織のボスとガチンコで戦っちゃいけませんよ。ボスもボスでこんな相手に「よーし金儲けのチャンスだ」と張り切ることはない。

 カラー・スタンダード、モノラル音声。画質は汚いセピア色(笑)。ちょっと見たぐらいじゃカラーと分かりません。音声はまあ、普通のレベルか。日本語字幕つき。

       エロの冒険者
       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/
      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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