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2006年3月24日 (金)

『ゴリラの脅迫状』(『The Gorilla』1939年)

 

『ゴリラの脅迫状』(『The Gorilla1939年)

早い話が当時人気があったらしいリッツ・ブラザース(アル・リッツ、ハリー・リッツ、ジミー・リッツ)という兄弟のコメディチームを使ってでっち上げたホラーコメディ。兄弟であることからマルクス・ブラザーズと比較されることが多かったそうですが、彼らの芸風はむしろダチョウ倶楽部風(笑)。だからあんまり面白くありません。

これは今はなきディレクTVSFチャンネルで録画したものです。放映時間の関係で多少カットされております。そのため映画に矛盾が出ることもありますがまあ、あんまり気にしないでください。

 さて巻頭画面を飾るのは新聞の大見出し。「凶悪殺人ゴリラ、郊外を襲う」「警察、ゴリラはプロの殺し屋と発表」、「ついに5人目の犠牲者!」「ウェストチェスターの住民、恐怖のどん底へ」続いて映ったのはウォルター・スティーブンス(ライオネル・アトウィル)のお屋敷。おや、なにやらけむくじゃらのものが屋根でもずもずしておりますな。これが件のゴリラなんでしょうか。

 ここでシェークスピアの詩の一編を朗読する声。メイドのキティ(パスティ・ケリー)がベッドでシェークスピアの本を読んでいるのでした。すると開いた窓からにゅーっと毛むくじゃらの腕が伸びてきます。そいつは持っていた手紙をキティのベッドへぽとん。彼女はここでようやく腕に気づいて「ギャーッ」、彼女はどたばた部屋から走り出ます。「助けて、助けて、ご主人様助けてください」階下にどたばた下りていって「助けてー、助けてー」ドアをばたんと開けると猫がにゃーっ。びっくりしてさらに悲鳴を張り上げるキティ。「ギャーッ、ギャーッ、ギャーッ」「いくらなんでもうるさいよ、お前」とその頭を引っぱたいたのがベラ・ルゴシ演ずる執事のピータースであります。彼は一体どこから現れたのか。さらにスティーブンスも出てきて「君は夢でも見たのではないかね。とっとと寝室に下がって寝なさい」しかしもちろん、あの毛むくじゃらの腕はキティの夢ではありませんでした。彼らはあの手紙を見つけたのです。中を開けてみると、それはおお、「ウォルターズ、次はお前の番だ」、「ゴリラからの脅迫状だ!」一同愕然とします。

 ちなみにこの脅迫状、新聞の文字を切り抜いて貼った古典的なもので、誰の目にもすぐ脅迫状と分かる親切なつくりになっております。

 ベラ・ルゴシ、奇妙に凄みのある表情で「旦那様、ゴリラは脅迫状の24時間以内に相手を殺すと言われていますよ」スティーブンスは警察に電話しようとするのですが、その前に電話が鳴り出した。スティーブンス、電話を取って相手の声を聞くと慌ててキティとルゴシに「出て行ってくれ」そして謎の相手とこんな会話をするのでした。「なに、月曜日までって言ったじゃないか、それを土曜日、明日までだと無理を言うな、そんな25万ドルすぐ用意できるものか、いや、まってくれ、計画はある。それが上手くいけば払えるぞ」どうやらこのおっさんも何か怪しいところがあるようで…。

 そんな中スティーブンスの姪、ミス・ノーマ・ディンビー(アニータ・ルイス)が明日到着よろしく歓迎されたしという電報が届きます。はて、スティーブンスのいう計画とは彼女に何か関係のあることかしら。それに、ほら、スティーブンスの書斎の窓のところに怪しい人影が。

 話はぱっと飛びまして翌日の夜、ヒドイ嵐の中、電報の予告どおりノーマと彼女の婚約者ジャック・マースデン(エドワード・ノリス)が到着。ノッカーをがんがんやると小窓が開いてベラ・ルゴシがにゅっ。ぎょっとするジャックとノーマです。屋敷の中に入ったノーマとジャックはスティーブンスと感動の再会を果たすのでした。ところが二人の話を聞いて驚くスティーブンス、一ヵ月後に結婚の予定になっていた二人はとうとう辛抱しきれなくなって明後日結婚しちゃうのと言い出したからです。実はノーマの父親の遺産は彼女が結婚するまでスティーブンスが管理することになっておりまして、このヘンがどうやら物語の鍵になっているのではないかと。

 気を取り直したスティーブンスは二人にあのゴリラの脅迫状のことを説明するのでした。「スティーブンスさん、当然警察には知らせたんでしょ」とジャック。しかしスティーブンスは首を振って「いや、この場合警察に知らせては逆効果だ。その代わりに腕利きの探偵を呼び寄せた」で、その探偵がこの嵐の中をオープンカーでやってくるという・・・(笑)。これが三人組で車の中で傘をさしている、おまけに運転しやすいように傘に覗き穴があけてある、公開当時、観客達はこのギャグ三連発に涙まで流して笑い転げたといいます。さらにノッカー鳴らして出てきたルゴシの怪しさに「ここはもぐり酒場かよ」とリーダーのモリガンが呟く軽いギャグ(笑)。もう公開当時観客達は叫んだそうです。「これ以上笑わせないでくれ、は、腹が痛い、殺す気か!」

 一応この三人組の探偵を紹介しておきましょう。リーダーのモリガン(アル・リッツ)、ハリー(ハリー・リッツ)、ギャリティ(ジミー・リッツ)、そして探偵社の名前がACME。アクメと読みます。

 さて、探偵たちは屋敷に入ってスティーブンスと面会。そして彼らを呼んだ理由がゴリラの脅迫状であることを知らされます。ここで一発、「聞いてないよー」はお約束ですね。それでも仕事だからということで屋敷を調べ始める三人です。一方ジャックはノーマに「どうもこの事件は信用できない、怪しい感じがする」、スティーブンスは書斎の隠し金庫を開けるのですが、その様子を怪しい人影が覗いていると、まあ、いろいろなことが起こっている訳です。そして夕食の時間になりました。スティーブンスたちが食堂で夕食食べている間、探偵たちはキティを取り調べ。「やい、お前、昨日の夜のアリバイは」うんざりしたキティ、「あたしはシェークスピアと一緒にいたわよ」「なに、そいつは誰だ」「もうとっくに死んでいる人よ」「何、殺人事件か」「死んだのは何百年も前なの」「すると時効だな」探偵三人組は声をそろえて叫びます。そして突然クルリとカメラの方を向くと「カットしないでね!」そういうクスグリはいいですから(笑)。この調子で捜査は一向に進まない。

 さて夕食終わってスティーブンスの書斎に集まった一同、雷がなったかと思うと突然停電します。同時にがちゃーん、窓を破って投げ込まれたのは手紙のよう。ここでぱっと電気がつきます。そしてその手紙を開いてみると「真夜中だぞ」探偵たち、各々の腕時計を確かめて「10時半だ、あと一時間半だな」「いや、おれの時計は11時だ、あと1時間だぞ」「いんや、11時半だ、あと30分しきゃないぞ」スティーブンス、心底がっかりした顔で「1045分だよ、君たち、馬鹿じゃないの」探偵三人組は声を揃えて「何?バカ?」、「ははーん、バカだなあ」派手にズッコける皆さんです。

 ここで何者かが本物のゴリラの檻を開けてしまう場面が挿入されます。ゴリラ大喜びで逃げ出します。

 そのまま書斎で真夜中を待つ一同。午後1155分になったとたん、ラジオが突然鳴り出して「あと五分だぞ、スティーブンス」みんな飛び上がります。ここで2階からがたんごとんという音がします。それっと駆けつけた探偵三人組。しかし音はすれども姿は見えず。足音が階段を下りてきて三人組の前をひたひたひた。さらにドアがばたんと開くのであります。仰天する三人組。するとまたドアが開いて現れたのがベラ・ルゴシ。透明人間かというギャグなのでありますな。三人組おそるおそる「あなた、今、ここ通った?と聞くのが宜しい。

 またまたラジオが突然鳴り出します。「あと一分だぞ、スティーブンス」どうでもいいけどそんなに細かく知らせてくれなくていいと思うよ(笑)。ノーマはたまらなくなって「警察に電話しましょう」しかし、どうしたことか電話が通じない。うろたえさわぐうちについに午前12時。ぼーん、ぼーん、ぼんとまた電気が消えて真っ暗闇。いつの間にか現れたルゴシがぱちりとスイッチを入れて明るくなったのですが、なんと、スティーブンその人が姿を消していたのでした。驚いた探偵三人組声を揃えて「つかみはOK!」「OKじゃないだろう」ジャックに張り倒されてしまいます。

 さあ、どこに行ったかスティーブンス、捜索が開始されるのですがなかなか見つかりません。そんな中、書斎にいたキティ、クローゼットのドアがゆっくり開くのを見て仰天。中からまた毛むくじゃらの手がにゅー。キティ、「ぎゃー、ゴリラが、ぎゃーっ」つくづくうるさい人ですな、この人ぁ。そこでクローゼットを開けてみたらごろん、失神した見知らぬ男が転がり出てきたのです。一同唖然としますが放り出すわけにもいきません。2階に寝かせてノーマが看病することとなったのです。

 さて、探偵三人組、書斎でへんなことを考え付きます。消えたスティーブンスを探すために犯行状況を再現してみよう!リーダーのモリガンはギャリティを書斎の机に座らせ「ここで電気が消えたんだ」スイッチをきるとはい、真っ暗闇。すぐにスイッチ入れなおして「この時にはもうスティーブンスは・・・」ギャリティも消えちゃった(笑)。頭を抱えたモリガン、「じゃあ、今度はギャリティを探すために犯行状況を再現してみせよう」いやがるハリガンを無理やり座らせます。そして電気をぱちっ、はい、予想通り今度はハリガンまで消えちゃった(大笑い)。しかしそれでもこりずに今度はキティを座らせてスイッチをパチッ。今度はモリガンその人が消えて代わりにルゴシが現れたという・・・。キティはびっくりして目をこすります。今の今までモリガンがいたのに、なぜかルゴシに入れ替わってしまったからです。キティ、「なんで、あんたがいるのよ!」

 ここで新たな展開。なんのためもなくしごくあっさりと書斎に謎の人物が入ってきたのであります。彼は書斎をきょろきょろ見回すと例の脅迫状を見つけてポケットに。そして物音に気がついてあのクローゼットのドアを開けるとモリガンが転がりでてくるのであります。モリガンは「うわー、うわー、いきなり暗くなったと思ったら、こんなところに、一体どうしたんだ、俺、畜生、訴えてやる」帽子をむしりとって床にたたきつけるサービスぶり(笑)。彼は謎の人物にようやく気がついて「あんた誰」謎の人物は涼しい顔で「いや、車が故障してね、電話を貸してもらおうと思って」モリガン、当然ながらそんな言い訳を信じず、ピストルぱっと取り出して「やい、お前がゴリラだろ、白状しろ」しかし逆に殴られて気絶、謎の人物から手錠を掛けられてしまうのです。

 モリガン張り倒して手錠までかけた男、あの壁の隠し金庫を開こうとします。しかしモリガン気がついて「助けてー」その声を聞きつけたジャックがやってくるのです。男はこりゃいかんと本棚のスイッチをカチッ、ずーんと開いた秘密の通路に逃げ込むのでした。モリガンはジャックに手錠を外して貰いながら「ゴリラっすよ、捕まえようとしたら逆にやられたんですよ」さらにあのクローゼットからがたんがたんという音。開いてみるとしばられたギャリティとハリガンが転がり出てくるという・・・。

 もう面目丸つぶれの探偵三人組、というか、とっくに面目つぶれ放題につぶれておりますが(笑)、一大決心。「なんとしてもゴリラを捕まえるのだ。ムッシュムラムラー!」そうして彼らは隠し扉や通路を見つけようと壁をとんとんたたき始めます。とんとん、とんとん、とんとん、がんがん、ん?とんとん、がんがん、とんとんは壁を叩いている音だけどがんがんというのは何だろう。それは玄関のノッカーでした。開けてみると怒り狂った紳士が飛び込んできます。紳士、コンウェイ(ポール・ハーベイ)は実はスティーブンスの電話の相手。彼は叫びます。「わしは25万ドルの借金を取り返しにきたのじゃ。スティーブンスはどこじゃ、奴は計画があるから借金返せるといっておったぞ」この言葉を聞いて眉をひそめるジャック。「計画というのはなんだ、ひょっとしたらノーマをどうにかして・・・」

こんな話なのに登場人物だけやたらに多いですな。

 さて、探偵三人組、ついに地下室の捜索に着手します。というか、もっと早くに調べたらどうかと思いますが(笑)。わいわい言いながら降りていく。そうしてあちこち調べておりますと、モリガンの背後にゴリラが登場。ハリガンとギャリティはゴリラを見て恐怖するのですがモリガンは気がつきません。「きゃーっ」不人情にもモリガン見捨てて二人逃げちゃった。ここでようやくゴリラに気づくモリガンでしたが、「ははあ、ぬいぐるみだな」とか思ってる。「君、いい加減で脱ぎたまえ」しかしゴリラ、火かき棒を取り上げるといとも簡単にぐにゃー、曲げちゃった。いかん、本物だ、モリガンもまた「きゃーっ」逃げてしまうのでありました。

 この騒ぎを聞きつけたジャック、ノーマを残して見に行きます。そうするとノーマの目の前でまた秘密の扉からゴリラの腕がニューッ。また「きゃああ」という悲鳴。どうもこの映画、男女を問わず悲鳴を上げてばかりですな。ジャックや探偵三人組がかけつけてくると、丁度秘密の扉の向こうにゴリラが逃げていくところ。「それ、おっかけろ!」みんなでどやどや通路に押し入るのですが、どーん、ゴリラが扉を急に開けたので跳ね飛ばされてしまいましたとさ。そのまま台所にごろんごろんと転がりでてしまいます。どんな構造になっているんだか。この後ゴリラがキティをさんざん驚かしたあげくに攫ったりするのですが、あんまりおんなじことが繰り返されるので僕はもう嫌になってしまいました(笑)。

 ここでまたまた新たな登場人物、ゴリラの調教師(ウォーリー・バーノン)です。彼はジャックと探偵三人組に、自分とゴリラのポールはパーティの余興に呼ばれたというのです。そうしたらいきなり頭をやられて今まで失神していたのだとか。「ゴリラを探さなきゃ。下手をしたら人間を殺してしまう」そんな物騒な動物余興に呼ぶなと思います。ジャックは「じゃあ、あの脅迫状は何だ、ゴリラが書いたのか」しかし、調教師、「そんなね、ゴリラが字かけるわけないでしょ」謎は深まるばかりです(笑)。

 ラジオが三度鳴り出します。「ゴリラの役目は終わった。スティーブンスは死んだぞ!死体はガレージにあるぞ」ノーマは立ちすくんで「ああ、叔父様、やっぱり警察に届ければ良かった」泣き出します。ジャックと探偵たちはガレージへ。しかしスティーブンスの死体はなく、それどころかいきなりどんとゴリラの檻が置いてあるという・・・。中にはキティが閉じ込められていて「早く助けてよ」と金切り声を上げております。彼女を助けたジャック、「これは罠だ、しまった、ノーマが危ない」でもいくら罠だからといってこんな檻、鋼鉄製ですよ、を運び込むだけで大変だと思うけど。

 ジャックの思ったとおりノーマはゴリラに攫われてしまいました。嵐の中、ゴリラは屋敷の屋根にノーマぶら下げて上がっちゃう。うわあ、本当に女優さん吊るしてるよ(笑)。ノーマ危うしかと思われたのですが調教師が「ポール、駄目だよ、降りてくるんだよ」と叫ぶと割合あっさり降りてきちゃうという・・・。そのままノーマを放り出して逃げてしまいます。みんなはノーマを担ぎ上げて屋敷に運び込むのでした。どうも拍子抜けな話で申し訳ありません。そのゴリラ、書斎でまたまた隠し金庫を開こうとしていたあの男を襲います。男はまた隠し扉を開いて逃げてしまいました。

 ここでゴリラの出番はオシマイ。ゴリラは調教師共々「じゃ、お世話になりました」ってんで帰っちゃう。なんなんだかなあ。公開当時、呆れた観客も帰っちゃったそうです。

 みんなことの成り行きにあっけに取られております(笑)。どうなるのかと思っているとジャックが「あ、あんなところに服が挟まっているぞ」何かと思いきやあの本棚の隠し通路から背広がはみ出ているという・・・。ここにゴリラがいるのに違いない。みんなで「おーい、出て来い」するとあの謎の男が「いやいやどうも」と出てきやがった。ようやく男は名乗ります。「私はコレッティ(ジョセフ・カレリア)秘密情報局の警察官、そしてあなたのボディガード」ジャックは呟きます。「いや、ボディガードじゃないけれども」コレッティはそんなジャックを気にも留めずに「実は私、ゴリラの捜査をしておりました。この屋敷は隠し通路だらけです。ほら、さっきラジオが勝手になったでしょ、あの配線をたどればゴリラの正体が分かりますよ」

 彼の言葉にしたがってぞろぞろとラジオの配線たどる一同。隠し通路の中まで辿って行って小部屋にたどり着いた。「あ、なんてことだ」探偵三人組が叫びます。「マイクがあるぞ」「そして縛られているのは」これはジャック、「スティーブンスじゃないか」コレッティは頷きます。「そう彼が本物のゴリラだったのです」彼らはスティーブンスを引き連れて書斎へ戻るのでした。

 何故か借金取立て男のコンウェイまで加わって謎解き。実はスティーブンスはノーマを殺して財産横取りを画策していたと。それで警察には届けず、現場を混乱させるためにACME社のバカ探偵三人組を雇ったのだというのです。探偵三人組はこれを聞いて、「何?バカ?」、「ははーん、バカだなあ」でも二回目だから受けないの。スティーブンスはゴリラの腕を模した手袋を使ってキティに自分宛の脅迫状を届けたらしい。

 さあ、すべてが終わった。いろいろあったけれども君たちありがとう。コレッティはモリガンと握手するのですが、あ、何故かその手が毛むくじゃら。モリガン、叫びます。「いや、違う、彼こそゴリラだ」は?本物のゴリラは関係ないんじゃなかったの?それに狼男じゃないんだから毛深いだけでなぜ犯人になっちゃうの。呆れたことにコレッティまで「わははは、良くぞ気がついたな。そう、俺こそが本物のゴリラよ。スティーブンスに罪をかぶせて25万ドルを奪うつもりだったのだ」25万ドルはコンウェイの借金の額でノーマの財産とは違うでしょ(笑)。もうめちゃくちゃ。

 コレッティはピストルをみんなにつきつけて「かわいそうだがそうと知られたんじゃ生かしちゃおけねえ、さあ、覚悟しな」この時背後にすっと現れたのがベラ・ルゴシ。彼は逆にコレッティの背中にピストルを押し付けるのでした。はい、これまでよ。スティーブンスは電話を取り上げて、あれ、不通じゃなかったの(笑)「もしもし警察ですか、ゴリラを捕まえました」

 これから本当の謎解き。スティーブンスの保険会社はゴリラのせいで破産寸前だったのです。そこでコレッティと二人でゴリラをおびき出す計画をたてたというのですが、そのコレッティがゴリラその人だったと。もうぜんぜんリクツに合わないし、矛盾だらけなのですが、何しろ映画がこうなっているのです。私らは我慢するしかありません。しかし、納得しないのが探偵三人組、スティーブンスのあまりな告白を聞いてモリガンが怒りだしてしまいます。帽子をむしりとると床にたたきつけ「訴えてやる!」ハリガンとギャリティが彼をなだめて「リーダー、リーダー、今、カメラ回ってる」三人そろって頭を下げて「すみません、取り乱しました」はい、エンドマーク。

限られた屋敷の中で同じような騒動をえんえんと繰り返す。個々のギャグには優れたものもあったのですが、この単調さには耐えられません。私は一番最初にこの映画を見た時、最初の10分で深い眠りに入ってしまいましたよ。

モノクロ・スタンダード、モノラル音声。画質はそこそこ。音質もそこそこ。でも映画が決定的に駄目だった(笑)。

エロの冒険者
       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/
      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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