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2006年4月29日 (土)

お知らせ

 『Santo Contra la Magia Negra』(『サント対黒魔術女』 1972年) 『Santo En la Venganza de las Mujeres Vampiro』(『サント対復讐の吸血女軍団』1970年)のDVD、2本を新たに注文しました。近々、このSFシネクラシックスにお目見えすると思います。

 

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『The Brain Machine』1977年

 

The Brain Machine1977

 私の英語のヒアリングがまずいせいもありましょうがとにかく訳が分からない映画。また中盤までのぐたぐたした展開は実につまらなくって危うく眠ってしまうところでありました。はっきり言ってつらいです、こんな映画を見るのは。

冒頭何やらの研究所に到着する車。まあ、研究所といってもどこかの病院にしか見えませんけどね(笑)。病院を研究所に見立てるその心が大切なんです。その車から降り立った二人の科学者、ローランド・ロス(ダグ・コリンズ)と彼の助手、キャロル・ポートランド(バーバラ・バーゲス)は白衣を着ればどんな人でも科学者という映画のお約束に従って白衣に着替えます。そして階段を使って地下へ降りていくのです。「これだから僕はジムに通う必要がないんだ。だって120段の階段を12階往復するんだぜ、イヤでもやせちゃうよ」とか暢気なことをいうローランド。えー、この階段はとてものこと120段もあるようには見えませんが、それはもういつものことなのであんまり気にしないように。

 ここで事件発生。重要書類らしきファイルが散らばった部屋が映ります。警備責任者が電話を取り上げ「急げ、将軍に繋ぐのだ」えー、何が起こったのかと申しますと何者かが重要書類を持って逃げたということなので、え、そんなこと言われなくても分かっている、はい、それは失礼しました。電話に出た将軍(トーマス・フィリップス)は「それで盗まれたファイルは分かるか」「はい、ブレイン・マシーンプロジェクトとクリスナー博士のプロジェクトに関する書類です」「だったら犯人はクリスナーだ」即断する将軍。「その二つのプロジェクトに関わっているのは彼奴だけだからな。よし、逃がすな、彼奴を捕まえるのだ!」

 一方さっきのローランドとキャロルはヴォランティア被験者を選抜すべくスライドで彼らの写真を見ております。あ、言い忘れていましたが、この研究所は表向き地球の環境問題を研究していることになっています。さて、次々に映し出される被験者たち。まずは22歳の女の子ミニー・リー・パークス(アン・ラサム)、「22歳、独身、係累なし、出身テネシー、おほ、可愛いね、こりゃ、僕のタイプだ」うっかりこんなことを言ったロス、キャロルにどつかれたりしております。次にジャド・リーブス(マーカス・J・グレープス)、「31歳、独身、係累なし、ペンシルバニア出身、大工」、エモリー・ニール(ジェームス・ベスト) 「神父、2年前に自動車事故で妻子を亡くしている。ゆえに係累なし」、ウィリー・ウェスト(ジェラルド・マクレーニー)「良く知らんけどとにかく係累なし」こんな風に被験者たちが紹介されていく訳です。これが終わって明るくなったとたん、「あ、クリスナー博士!」なんと、重要書類を盗んで逃げるクリスナー博士(ゼフリン・ハイレム)が通りかかったという・・・。すごいタイミングですな(笑)。

 このクリスナー博士、黄色いレインコートを着た追っ手から、雨も降ってないのになんでレインコートを着てるか分からないですけれども(笑)とにかく逃げる、逃げる。ショットガンを構えた追っ手に逆襲して射殺!そしてまた逃げる。しかし彼はなんともドジなことに書類の入ったカバンを置き忘れてしまったのでありました。なんじゃ、そりゃ。彼は町へ出て電話ボックスに入り、ロスに連絡しようとします。でも不在。おまけに追っ手に見つかった。彼は三度逃げて今度はモーテルへ。そしてワシントンの上院議員(スチュワート・ランカスター)に連絡とろうとするのですが、この議員、実は将軍の仲間でありました。議員から将軍へ連絡が入って、はい、クリスナー、追っ手に踏み込まれて射殺されるのです。

 要するにこの研究所では秘密裏に恐ろしい実験を行おうとしていた。それをクリスナーが外部に知らせるため逃げ出したということらしい。このブレインマシーンプロジェクト、議員によればアメリカの内外の敵に対抗できる唯一の手段なんだそうです。そして議員と将軍は裏切ったクリスナーの代わりにロスを使うことにしたのでした。将軍はマジックでリストにあったクリスナーの名前に×印。うーん、国家の存亡に関わる秘密計画の責任者ともあろうものがマジックなんか使うなあ、×印なんかつけるなあ(笑)

 そんなことになっているとは露知らず、ヴォランティアたちと面接を続けるロスです。スライドを見せていろいろ心理的な質問。それを別室でキャロルともう一人のドクター、エルトン・モリス(ギル・パターソン)がコンピューターに記録するという・・・。正直言って何が何だか良く分かりません。環境のための研究でこんなことユーチョーにやっていていいんかいの。これがだらだら何時までも続きます(笑)。

ようやく終わって夜になりました。研究棟のあてがわれた部屋で眠っているヴォランティアたち。すると怪しい人物がミニー・リーの部屋のドアを静かに開いて潜入します。そうして何をするのかと思って息を呑んでみておりますと、ああ、ミニー・リーの寝巻きのボタンを外しだすという・・・。「ぎゃーっ」と驚いて飛び起きるミニー・リー。怪人物はぱっと逃げてしまいました。彼女の悲鳴にみんな「なんだ、なんだ」と集まってくるのですが、さすがに怪人物がわざわざやってきて寝巻きのボタンを外そうとするなんて想像できる筈もありません。結局ただの悪夢ということになっちゃいました。

 さて、ようやく将軍、実験とやらの開始を命令します。この映画ではたびたび将軍の豪邸が出てくるのですが、彼は地下の司令室にこもりきり。でもこの司令室がどうみてもボイラー室みたいなところにセットを持ち込んでおります。ははあ、別撮りですな(笑)。そして二人の部下が「はい、実験開始します」なにやら機械を操作。多分、多分ですよ、あの被験者たちに何か怪しいことをしかけようというのでしょうが、本当に良く分かりません。さあ、唸るコンピューター、ヴォランティアたちは頭を抑えて苦しみだし・・・ってな風にはなりません。システムに組み込まれていた安全装置が作動、コンピューターが停止してしまったのです。これは将軍、大慌て、そしてロスたちもコンピューター停止の原因をエンジニアに調べさせることになりました。

 これは実験を阻止するためにクリスナーが仕込んでおいたのかなあと思いましたが、説明はありません。ますます訳が分からなくなります。

 地下の機械室へ赴いたエンジニアのウィリアムス(スティーブン・C・バーンハム)はあちこち調べて「うーん、おかしいな、どこも故障してないっすよ」この後、怪しいケーブルを見つけます。いかにも「さあ、触ってみんさい」といわんばかりの極太です(笑)。ウィリアムス、ぱっと触れると、びりびりびり、感電して死んでしまったとさ(大爆笑)。この後将軍の部下たちは必死にいろいろやってダウンしていたコンピューターを復帰させるのでした。ロスたちはウィリアムスの死に疑問を抱くのですが、まあ、この時点でこれ以上の進展はなし。これだけ盛り上がらない映画も珍しいですよ、本当。

 そのままようやく環境研究らしい実験が開始されます。それは人口の爆発的な増大による人間への心理的影響を調べようというもの。人口の急激な増大をシミュレートするのですが、その方法というのが、人間の数を増やす代わりに実験室がどんどん狭くなる仕掛けを使うことなのです。つまり実験室の壁が機械仕掛けでスライド、内側に迫っていく実験室なのですな。こんな大掛かりなもの使うくらいなら人間放り込めと思いますけれども(笑)。とにかくこの実験室にヴォランティアの皆さんを放り込みいろいろなセンサーをつけて血圧や鼓動の変化を記録するのであります。

 で、将軍がまたも「よし、こっちも実験開始だ」二人の部下が機械を操作。ブレインマシーンから怪しい波動がヴォランティアの皆さんの脳に送り込まれた!もうお分かりでしょう、ロスの実験はブレインマシーンのためのカモフラージュに過ぎなかったのです。実験を秘密裏に行うために環境の研究をすると偽ってヴォランティアを集めたのであります。だからロスたちのやっていることはみーんな無駄。実験室内部の監視カメラも将軍側に使われちゃって「あ、カメラが故障した、これじゃ中の様子が分からないぞ」という情けなさ。

 さあ、むやむやと送り込まれる怪しい波動。最初に影響を受けたのはミニー・リーでした。彼女はピストル自殺したと思しき父親の姿を見て「ぎゃーっ」悲鳴を上げるのです。次に怪しい電波を送り込まれたのがジャド・リーブス。びびびと体を痙攣させて見た夢はどかーん、だだだだだー、ぎゃー、お定まりのベトナム戦争。彼もひっと飛び起きます。すると、モリス博士がいる研究室のコンピューターがかたかたかたと動いて紙を吐き出した。なんだなんだと読んでみると「被験者NO1 結婚の前歴について質問せよ!」モリスははて?被験者NO1といえばミニー・リー、彼女は結婚してない筈だけど。しかし、このことを聞かれたミニーリーは真っ青。なんと彼女、確かに結婚はしていない、しかしボーイフレンドと赤ん坊作っちゃってたんですなあ。彼女は始末に困ったその赤ん坊を「殺したのよ、仕方なかったのよ!」わあ、陰惨な話になってきた(笑)。さらに「パパに見つかっちゃって、パパ殺しちゃった!」あ、あの彼女の夢らしい映像にでてきたパパは自殺した訳じゃなかったんだ。あの映像はコンピューターによって送り込まれたものではなく、コンピューターが彼女の脳波から読み取った記憶だったのであります。

 つまりブレインマシーンとは人の脳波を採取・分析してその内容を読み取ることができる装置だったのです。分かりにくいわ、こんなもん!

 続いてまたコンピューターがかたかた、次の質問を吐き出します。それは「被験者NO2 リーマン中尉殺害事件について質問せよ!」これはもちろんベトナム戦争の映像を抜き取られたジャドに対するもの。ジャド、絶叫します。「そんな俺は関係ない。中尉は自殺したんだ」錯乱した彼は止めようとしたウィリー・ウェストと殴り合い。もうどうでもいいや、こんな映画と思った瞬間(笑)コンピューターがオーヴァーロード。実験室に非常警報が鳴り響きます。この警報がうるさいといったらない。皆耳を押さえてのたうちまわるのです。「こりゃいかん」慌てたモリスは研究室を飛び出して仮眠していたロスを起こすのでしたって、あんた、こんな大事な時に寝てたのかい(大笑い)。ロスはサクソンを呼び出して「コンピューターがおかしいぞ、異常を調べてくれ」しかしサクソン、「いやー、壊れてはないけどなー」はい、そのまんま。

 この大騒動が一段落してまたまた実験再開です。将軍の命令で二人の部下がスイッチオン。今度の実験対象は神父です。むやむやと像が現れておー、これは女や、あー、こいつ、神父の癖に不倫してやがった。そして次に現れたのはミニーリー、あー、こいつ、ミニーリーの部屋に忍び込んで胸のボタンを、あー、そうか、あの痴漢はこいつだったんだ。またコンピューターがかたかた動いて「マーガレット・カーターの名前に対する反応を調べよ。また被験者NO1の部屋への侵入についても質問せよ」神父、これで切れちゃいました(笑)。彼は「不倫するとがいかんとやー!」まあ、いけないと思います。「夜中に女の部屋に忍び込んで胸のボタンを外すのがそんなにいかんとやー!」はい、いけません。「むきいいい、外に、俺を外に出してくれええ」錯乱した彼はフェイルセイフと表示されたボタンをがちゃん、押してしまったのです。

 これをカメラで見ていたロスとモリス、「うわああ、馬鹿、そんなの押すなあ」といっても押した後ですからね(笑)。とたんに実験室のドアが厳重にロックされてしまいました。おまけになぜか壁のスライド装置が作動してどんどん迫ってくる。大変だ、このままでは押しつぶされてしまうって、いやー、これは絶対フェイルセイフじゃないぞ(大笑い)。この時ようやくロスはサクソンからこの実験の本当の目的を知らされます。「ええっ、脳波から記憶を読み取るの、そんなの聞いてないよー」ま、ロスでなくても言いたくなりますな、こんなつんぼ桟敷に置かれたら。

 さあ、壁がどんどん迫ってくる。実験室の中にいたポートランド博士はいろいろいじってみるものの、壁は止まらない。どうしよう、逃げ場はないぞ、ようやく盛り上がってきたところでいきなりミニーリーがぶらーん。彼女は首をつってしまったのです。なんでこう盛り上がりをぶち切るような真似をしますかね、この映画の監督は(笑)。さらに恐怖のあまりまたまたジャドと神父が切れた!なかば発狂しかけていたジャドは神父をリーマン中尉と思い込んだのです。「貴様、中尉、今度こそ殺してやる!」首をぎりぎり締め上げます。慌てたウィリー、ジャドを止めようとして頭を金属棒でがん、ぶん殴るという・・・。そしたら頭蓋骨がへこんでジャド死んじゃった。神父も首絞められて死んじゃった。なんじゃ、こりゃ(大爆笑)。

 ロスは残った二人、ポートランド博士とウィリーに「実験室のセントラルコアに入れ。壁をぶち破るんだ」と指示。そしてセントラルコアの天井のハッチから彼らを救出しようとします。しかしそこで立ちふさがったのは警備兵。将軍の命令で研究室と実験室が隔離・封鎖されてしまったのです。いまさらこんなことしてどうしようというのでしょうか。ロス・モリス・サクソンは「手をあげろ!」と言われて降伏したふり。そして隙をみて警備兵に襲い掛かるとあっという間に拳銃奪い取っちゃった。弱い警備兵じゃのう。

研究室を脱出したロスとモリスは梯子を下ってセントラルコアの天井へ。ハッチをぱかりと開けて「おい、助けにきたぞ」あ、馬鹿が、二人ともハッチくぐって下におりやがった。するとパタン、ほらハッチ閉まっちゃったじゃないか(大笑い)。「わあ、出られなくなった」「あんたらなんで二人とも降りてくるんですか、馬鹿じゃないんですか」「しょうがないだろ、そんな映画なんだから」とかどたばたやっているうちにどかーん!何か良く分からないですけれども大爆発が起こってみんな吹っ飛んじゃった。ひとり研究室に残ったサクソン、ここで現れた将軍に向かって「将軍、大変なことになってしまいましたね、これはいくらあなたでも隠蔽できませんよ」「やかましい、死ね」あっさり拳銃で撃ち殺されちゃった。

 その夜のニュース、キャスターが「環境研究所で事故がありました。ロス博士と二人の助手、そして四人の被験者が感電死してしまったのです」このニュースを見ているのが将軍と冒頭出てきたきり、皆さん覚えていますかーの議員。二人は「将軍、いいかね、わしはまったく関係ないんだよ」「はい、良く心得ておりますとも、サクソンは他の部署へ異動させましたし、これは事故ということになりますから」「そうか、お主も悪じゃのう」「いやいや、お代官様にはかないませぬ」「誰がお代官様じゃ」この期に及んでサクソンを異動させたことにする将軍は何のつもりなんだか。エンドマーク。

こんな装置が国家存亡の危機に役にたつんかいの、ねえ。

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『Blood Tide』(『エーゲ海の伝説』 1983年)

 

Blood Tide』(『エーゲ海の伝説』 1983年)

 どうでもいいですけど、池田 満寿夫っぽい邦題ですなあ(笑)。美しきエーゲ海の孤島を舞台に古代の怪物が蘇って人々を恐怖のどん底に陥れるという話であります。なんだか面白そうと思ったアナタ、勘違いしてちゃいけません、この映画あのMIMIビデオからVHSソフトとして発売されていたのですぞ。そんな映画が面白いわけないじゃないですか。

 冒頭、人類文明の黎明期 人々は海の邪悪なるものにいけにえを捧げていた。生贄はもちろん、バージン、処女だ!こんなイヤーなナレーションが流れまして、筏に乗せられて海に流される生贄。生贄はもちろん、バージン、処女であります。生贄はなにやらコインのようなものをくわえている。これがどうやら生贄の印らしい。生贄はもちろん、バージン、処女でありますって、それはもういいから。

 筏は波に揺られて鍾乳洞へどんぶらこっこ、どんぶらこっこ、あ、何か石造りの戸口みたいなのがあるぞ。これを見た生贄は立ち上がって衣服を脱ぎ捨ておっぱいぽろーん。すると海ががぼがぼと盛り上がって現れたのは・・・、

はい、現代に戻ってタイトル出ます。美しいエーゲ海を疾走するかっこいいクルーザー。シェリー・グリース(マリー・ルイス・ウェラー)とニール・グリース(マーティン・コブ)の新婚夫婦。新婚旅行だったのであります。そして彼らにはカリブ海の日差しを浴びながら海上セックスするということ以外にもう一つ目的がありました。それはニールの姉マデリン(デボラ・シェルトン)を探すこと。彼女は四ヶ月前、シネラム島に行ったまま連絡を絶っているのです。

 オープニングクレジットが終わって首尾よくシネラム島に到着した二人、早速マデリンの捜索をかねて島を観光しようとします。するといきなり「にゃーっ」猫が飛んできた、いや、本当に猫が四肢をぱっと開いて飛んでくるんだ(大爆笑)。実はこれは子供のいたずら、ムッとしたニールは「なんだ、この島は」私も少々ムッとしまして「なんだ、この映画は」

ここで二人の前にシネラム島の村長さんが現れます。彼は二人をお詫びのつもりか村の酒場に御案内。「さあさあ、我が島の地ワインをやりなされ」これをいいチャンスとばかりにニールはマデリンの写真を取り出して「すいません、この人に見覚えありませんか、僕の姉さんなんですけど。彼女、この島の怪物伝説に興味を持っていて調べにきたんですけどね」村長さんはちょっと複雑な表情。「まあ、怪物伝説などどこの島にもありますからなあ。それに私、この人みたことありません」

 がっくりして、それでもなおあきらめきれず島を調べて回るニールとシェリーです。そろそろ日もとっぷり暮れてきてあたりが見えなくなってきた。えー、見ている私には本当に真っ暗で何がなんやら良く分かりません(笑)。島の遺跡を歩いているようですが。その二人の前をさっと通り過ぎる白い服の女、「あ、あれ、マデリンじゃないか?」ええ、そんなに簡単に見つけてどうするのと思いましたが、後をつけていくと本当にバーバラだったという・・。彼女はフライ(ジェームス・アール・ジョーンズ)なる人物と島の調査をしていたのです。

 次の場面になるともうフライとマデリン、ニールとシェールは村のレストランで飲んでいる(笑)。ニールは「みんなに姉さんの写真見せたけど知らないって言ってたよ」とボヤくのですがマデリンは知らん顔。なにか不思議な姉さんですな。そしてここでまた新たなる登場人物、フライの助手なのかしら、白人女性バーバラ(リディア・コーネル)が現れます。この人がまあ、どこに行くにも巨大なラジカセ持って行ってじゃんじゃか音楽をかけるタイプ。フライは顔をしかめてそのラジカセのスイッチを切ると「マデリン、弟さんに君が発見したものを見せてあげてはどうだ」しかし、マデリン、首を振って「弟はこんなのに興味ないから、もう私疲れた、帰ってねるわ」この姉のそっけなさに首をひねるニールであります。でもいつまでも首をひねっていてもしょうがないのでホテルに帰ってとりあえずシェールとヤルと。

何しろ新婚さんでエーゲ海ですからなあ。

 一方、夜の海に船を出しているフライとバーバラです。どうやら秘密裏に海中の遺跡を調べているらしい。フライは「バーバラ、ライトはもちろん、音も立てるな」と注意すると海へどぼん。海中を泳いでああ、あの冒頭に出てきた鍾乳洞ではありませんか。彼はその中に入っていくのであります。鍾乳洞の中に照明設備が整えられているところから彼はもうかなり詳しくここを調べているらしい。あの生贄がくわえさせられていたコインも何枚も見つけています。そして、あの石造りの戸口も見えているではありませんか。しかし、冒頭に出てきた時と違ってそれはしっかり封印されているのでありました。はあはあ、生贄を食らっていた邪悪なものを封じ込めてしまったということなんでしょうね。ところがフライ、「いよいよあそこを調べる時がきた」とかなんとか言いやがってプラスチック爆弾をぺたぺた。うーん、戸口を吹っ飛ばすだけにしてはその量、多すぎやしないか(笑)。さて、準備が終わったフライ、ジャック・ダニエルを壜からラッパ飲み。それがなくなったところでスイッチをカチっ。どかーん、戸口を吹っ飛ばすのでした。無茶しますなー。そしてやっぱり量が多すぎたらしくて島全体がずずーんと振動。みんななんだ、なんだと飛び起きております。

えー、この間船上のバーバラ、フライの言いつけにしたがってライトをつけておりません。しかしこのあま、そんな暗いところで雑誌を読んでいるという…(笑)。監督さんももう少し考えたらいいと思うのですが。

 さあ、怪物出てきてフライずったずたにされるかと思えばさにあらず。何事もなく翌日になってしかもみんなで海水浴楽しんだりしております。海で泳いできゃあきゃあはしゃぐニールとシェール、バーバラ、フライは日光浴、でもマデリンは一人だけ瞑想をしております。そんな彼女に一応義理の姉さんだからということで何くれとなく話しかけるシェール。案外いい人ですな。「ねえ、あなたのやっているのはなんと言ったかしら、デン?いや違う、そうだわ、禅ね!」しかしマデリン、彼女を完全無視。でもシェールは諦めません。彼女は「ニールがね、この間のあなたの誕生日パーティできなかったから、プレゼントだけでもっていうの、だから香水を買ってきたのよ。好みが分からないからとにかく高い奴くださいって頼んじゃった」マデリン、無言でプレゼントの香水を受け取ると蓋をぽんっ。そしてばしゃばしゃ一瓶丸ごと体にかけちゃった。「ああ、だから、それ高いって言ったのに」がっかりするシェール。やっぱりマデリン、変わった人のようです。

 さて、海水浴の次のお楽しみはクルージングですよ、皆さん。贅沢でありますなー、もはや庶民の楽しみとは言えませんなー。こんな奴らとっとと怪物に食われてしまえばいいですなー。と思っていたら快調に走っていたクルーザーにがんという大ショック。何かに激突したらしい。これはヤバイというのでフライが潜ってスクリューを調べてみますとひびが入っている。そして怪しい黒いねばねばがこびりついていた・・・。ここで怪物登場、ぐわっとフライに襲い掛かると思いきやさにあらず、あんた、そればっかりですな。ひびの入ったスクリューいたわってゆっくり島に帰るという。

 ところが島の桟橋で事件は待っていた。村長以下、村の人々が殺気立った表情でクルーザーを迎えたのです。あろうことかライフル持っている奴までいます。驚いたフライがどうしたのだと聞きますと「村の若い娘が泳いでいて行方不明になった。あんたらのクルーザーで引っ掛けたんじゃあるまいな」ええ、さっきのショックは娘さんのせい?フライたちは「そんな筈はない。何かを引っ掛けたのは沖合いだった」と抗議するのですが聞き入れられる筈もなし。これから彼らは島民たちの監視下に置かれることになったのであります。

 一方、島の教会へ戻ったマデリン、本業である画家の仕事。この人は画家でアーティストでアマチュア考古学者でさらに禅で瞑想もするという人なのであります。彼女は教会のアイコン(絵)を補修しているようです。ここに修道女のシスターアン(リラ・ケドロヴァ)がやってきましていろいろとお話。実はマデリン、アイコンを補修するうちに本来のキリストの絵の下に別の絵が隠されていたことに気がついたのです。隠されていた絵とは人間と何か怪物のようなものが戦っているところを描いたもの。この絵を見せられたシスター・アンはちょっとぎくりとしますが、冷静を装って「そう、これは聖マイケルがドラゴンと戦っているところね。タイトルは聖マイケル対ドラゴン 地球最大の決戦よ」

しかし、マデリンが見つけたものはこれが最後ではなかったのです。「聖マイケル対ドラゴン 地球最大の決戦」の下にもう一枚絵が隠されていたという・・・。木枠をフライに鑑定して貰ったところ、なんとそれがBC1521のものであることが分かったというのです。「そんなBC1521年って、キリスト誕生以前のわけがないわ」あえぐように抗議するシスター。さあ、これからどうなるかというと、はい、場面が変わって海岸でラジカセがんがん鳴らしながらビキニ姿で美容体操するバーバラになります(笑)。

 ひとしきり、「ワンツー、ワンツー」と体操した後、いきなりブラジャー外しておっぱいぽろーん。崖の上から彼女を見張っていた三人の島民たちはびっくりです。「ひーっ」あ、もっと良く見ようとして前に乗り出した一人が海に転げ落ちました。バーバラ、そんなことには委細構わず海に入って泳ぎ始めます。その彼女にせまる何者かの影・・・。暢気に泳いでいたバーバラ、がぼんと海に引き込まれてしまいました。そうしてあっという間にずったずったのぎったんたん。海水が血で染まります。そしてばらばらになった胴体とか首とか足首が砂浜に流れ着くという・・・。うわー、こんなところだけリアルだよ(笑)。もう島は大騒ぎ。「おおーい、大変だぞう、女が鮫にやられたぞう、首が千切れているぞう、内臓もびらびらだぞう」同時に行方不明になっていた島の若い娘も死体となって発見されます。こっちの方は青白くなっているだけで特に損傷を受けた様子はなし。すると単なる水死体なのでしょうか。

 そうして行われる二人の合同葬式。二つの棺桶が島民たちによって墓地へ運び込まれます。その様子を憮然としてみるフライとニール、シェール。墓穴に下ろされようとした棺桶を村長さんが一度止めます。そしてノミを使ってこじ開けると二つの死体にあのコインを咥えさせるのでした。これを見てかっとなったのがフライ。「おい、バーバラは放っておけ、お前らの糞ったれな風習なんぞお断りだ。それに鮫ってのもウソだろう、この辺に鮫はいないはずだぞ!」しかしフライの抗議もあっさりと無視されて棺桶はさっさと埋められてしまうのです。

 さてバーバラを殺されて失意のフライと思いきや、彼はまたアクアラングつけてあの鍾乳洞へ。なにやら怪しげなことをやっています。その彼の後を追ったのがニール。彼はシェールが「やめて、あんな人は放っておきましょう」と懇願するのを無視して海へどぼん。やけにあっさりと鍾乳洞へもぐりこみます。その彼にぱっと水中銃をつきつけたのがフライ。「わあ、危ない」とのけぞるニールに「お前、何をしにきたのだ、出て行け!でないと殺すぞ」ここでフライはマデリンがこの鍾乳洞に関係していることを話します。彼女がこの鍾乳洞を発見したということかな。このへん、雑音が酷くて台詞がきちんと聞き取れません。間違っていたらご容赦下さい。

 ニールとシェールはマデリンを連れ戻すべくあの教会へ赴きます。出てきたシスターアンに、「マデリンはどこですか、彼女を連れてアメリカに戻るのです」しかし、シスターは恐ろしい顔で「あんたがたはこの島に死を呼び込んだのじゃ、帰りなされ、帰れ、やさしく言っているうちに帰るのです」結局二人は教会を追い出されてしまいました。ニールは「マデリン、姉さんと一緒じゃなきゃ俺は帰らないからな」と叫びます。

 ちょっとたらたらした場面が続いてさぞ退屈かと思われますが、このへんから急展開しますからね。その急展開とは、「生贄ごっこ」(何しろみんなギリシア語で遊んでいるので良く分からない)らしい遊びをしていた島の子供たち、それで生贄役をしていた少女リフィ(ラニア・ポティオ)が海に落ちてしまったのです。びっくりして彼女を助けようとするお母さん(デスピニア・トマザニ)、ちょうど近くでボートに乗っていたフライも海に飛び込んで少女のもとに急ぎます。がぼ、がぼがぼがぼ、ああ、バーバラの時と同じだ、何者かが海中から狙っているぞ。お母さんも海に飛び込みます。抜き手を切って泳ぐフライ、急げ、急げ、少女が危ない。がぼん、海中に引き込まれてしまいました。リフィのお母さんが(大笑い)。少女はフライに助けられるのですが、哀れお母さんはずったずったのぎったんたん。そしてフライは見てしまいました。海中でお母さんの肉を噛み千切る怪物の姿を。

怪物の姿といってもほんの一瞬映るだけ。どんな姿をしているのか良く分かりません。

 その夜行われる島民のお祭り。長年伝わるお祭りでどうやら古代の生贄の儀式を模したものらしい。にぎやかに歌い踊り食い飲みまくる島民たち。そんな中フライは怪物を見たショックか、ぐいぐいがぶがぶと酒を煽っております。心配したシェールとニールが「何を見たんだ、一体どうしたんだ」と尋ねるのですが答えようとはしません。そしてぼとっ、酔いつぶれて寝てしまいましたとさ。続いて例のアイコンを洗っているマデリンが映ります。そして海から上陸してくるあの怪物・・・。このへんからお祭りはクライマックス、メインイベントの生贄の行列が現れるのです。そして生贄役の少女、あれはリフィか、母親殺されたその日の夜にこんなことさせるか、フツー(笑)。冒頭の生贄と同じく御輿に乗せられたリフィが巨大なかがり火の前を通った時、突然怪物が現れた!怪物は少女をひっつかむとずったずったのぎったんたんと思いきや、これも儀式の一部で怪物と見えたのは被り物被ったフツーのおっさんでしたとさ。

 盛り上がらぬこと夥しいですなもう(笑)。いっぽうアイコンに取り組んでいたマデリン、ついに三枚目の絵をあらわにします。それは「陰茎を屹立させた怪物」と「それを見て怯える処女」の絵だったのです。これを見るなりキャーっと悲鳴を上げて逃げ出すマデリン。多分、今まで聖マイケルがドラゴンと戦っている絵だと思っていたのが実は恐ろしい怪物に捧げられる処女であることが分かって逃げたのだと思いますが、何の説明もないので絵にしてはリアルすぎてしかも屹立した陰茎を見て逃げ出したようにも見えるのです。なんじゃ、こりゃ。一方ふらふらと陸上をさまよっていた怪物、教会で一心に祈りを捧げていたシスターたちに襲い掛かってはい、彼女達もずったずったのぎったんたん。かろうじて逃れたのはシスターアンだけでした。

 そのシスターアン、血だらけとなって村へ。祭りやっていた広場にやってきて皆を驚かせます。「こりゃいかん、このシスターはどうでもいいけどマデリンが危ない!」教会へ急行するニール達。彼らがそこで見たのはずったずったのぎったんたんにされているシスター達と壁にべっとりこびりついているあの黒い液体でした。「怪物がきたのだ」と呟くフライ。「怪物はどうでもいいけど、マデリンはどこへ行ったんだ!」「多分あの鍾乳洞だ」「鍾乳洞はどうでもいいけどマデリンはなぜそんなところに?」もっともな疑問ですが明快な説明はなし。どうやらマデリン、自ら生贄となって怪物を止めようとしたのではないかと思われるのですが。

 フライとシェールはあの鍾乳洞に。すると思ったとおり岩場に寝ているマデリンが。フライは「マデリンを頼む」とニールに叫び洞窟にそのまま残してあったプラスチック爆弾を仕掛けるのです。ニールは逃げるのを拒もうとするマデリンの頬桁をびびびと張り飛ばして無理やり連れ出すのでした。さて起爆スイッチを握ったフライ、ええと、これは怪物が出てきたのかな、画面が暗くって良く分からないや、がおーっという唸り声らしきものはするのですが、これではと思っていたらどかーん、大爆発が起こって鍾乳洞が潰れてしまったのです。

 翌朝、クルーザーで島を離れるニールとシェール、マデリン。彼らを崖の上から見送る村長とリフィ。はい、エンドマーク。結局怪物の姿はきちんと確認できませんでした。こんなのアリかよ(笑)。

やっぱりMIMIビデオからソフトでただけのことはありますな、こんなつまらない映画(笑)。せめて怪物の姿ぐらいはっきり映せってーの。

カラー・スタンダード。モノラル音声。画質が悪いことは分かっているのですが、それでも暗いシーンで何やっているのか分からないのは本当に困ります。音質もひずんでいて聞き取りにくいといったらありません。12枚のDVD50本の SF映画が収録された「SciFi Classics Collection: 50 Movie Pack」の一本。 Digital 1 Stop DVD

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2006年4月24日 (月)

『Prehistoric Women』1950年

 

この映画はあの『恐竜百万年』のごとく、原始人のキャラクターはお互いの名を呼ぶ以外は「ワー」とか「ギャー」とか「アレ」とか言うだけで言葉を喋りません。その分ナレーションが全てを説明、いや説明せんでもいいところまで説明してくれるという映画なのです。

ナレーションは言う。これは原始の時代、ヒロイン ティグリとヒーロー アンガーのロマンティックな物語である。見たまえ、ティグリと彼女の部族は満月の下で踊り狂っている!ティグリ(ローレット・ルイーズ)、ローティ(ジョアン・ショーリィ)、アーバ(マラ・リン)、トゥーレィ(ケリー・ヴォーグ)、エラス(ジュディ・ランダン)、ニカ(ジョー・キャロル・デニソン)、そして長老格の賢きもの、ワイズワン(ジャネット・スコット)だって7人しかいないじゃないの(笑)。そしてナレーションはこの部族の過去を語りだすのでした。

 ティグリたちが少女だった時代、彼女の母、ターナー(ジャニー・ソレル)たちはまだ男達と暮らしていた、そして暴虐なる男どもに苦しめられていたのです。男が「エンガチョ、エンガチョ」(おめーらよ、早くこの獲物を運ばんかい)、男に言われて大きな獲物を女数人で担ぎます。男たちはふんと鼻を鳴らして先に行ってしまう。女達は彼らに追いつこうとするのですが何しろでっかい荷物を抱えているものですからすぐに疲れてしまって、休憩します。すると男の族長がやってきて、「ウマレテスミマセン!」(おめーらよ、何休んでんだよ、なまけてるとぶっ殺すぞ)、さあ、ついにターナー切れた。彼女は「ケツノアナシリノス!」(そんなに言うのだったら男が運びなさいよ)と叫ぶなり手近の石を掴んで族長の頭をごっ。族長、昏倒します(笑)。女達は喝采を叫ぶのですが、すぐにこのままでは男達に復讐されてしまう。さあ、逃げるのよということで男達から逃げ出したのでした。そうして女達は狩や釣りを覚えて自立の道を踏み出したということらしい。

 なんか夫の暴力に悩まされていた奥さんが逃げ出して自活したみたいな話ですな。

 男から逃れて幸せに暮らす女達。しかし事件が起こります。森で二人の女が怪巨人グアディ(ジョナサン・パターソン)に攫われてしまったのです。以来、女達は男に加えてこの怪巨人にも怯えながら暮らすことになったのでした。はい、早15年の年月が流れまして、現在となります。賢きもの、ワイズマン、ティグリを始めとする女達に「サンジノオヤツハブンメイドウ!」(部族の存続のためには男が必要じゃ。そなたたちは満月と満月の間に男を捕まえてこなければならぬ)そうしてティグリたちは必ず男を捕まえるのだという強い決意で(笑)ペットの豹を連れて出発するのでありました。捕まえるったって相手を見つけるという穏やかな意味じゃないですからね、文字通り捕まえてくるんですからね。

 ここで男が登場。アンガー(アラン・ニクソン)をリーダーとする部族の男達です。彼らは落とし穴を掘ってトラを捕まえたところ。槍をぐさぐさトラにさしておりますと、女達が近くを通りかかった。するとトラの血の匂いで彼女たちのペット、豹が興奮したのですな。豹はふんぎゃーと狂いだしぱーっと走っていくとアンガーに襲い掛かった!アンガー豹と戦います。仲間達も駆けつけて石斧で豹をぽくり、ぽくり!わあ、豹殺しちゃった。しかしアンガー、傷を負ってしまい仲間達は彼を懸命に手当てします。この時とばかり、女達は「カステライチバン、デンワハニバン」(キャー、男よ、捕まえるのよ)、投石器を使って石を投げまくり。男達を攻撃したのでした。そしてあっという間にアンガー以外みーんな女達に捕まっちゃった。

 アンガーはなんとか逃げ出します。その彼を追ったのはティグリでしたが茂みに隠れた彼を見失ってしまいました。仕方なく仲間達のところへ戻るティグリ。そして捕らえた男三人を引き連れて彼女達の村に凱旋するのであります。獲物の男達を賢きもの、ワイズワンが仔細に吟味して「ゲンパツホウシャノウ!」(よーし合格!)、なんじゃ、そりゃ。女達は大喜び。さっそく優先権があったらしいニカ、エラス、トゥーレイが男を連れて木の上にある自分の小屋へ引っ込みます。そして男と仲良くなるという・・・。ちなみに興奮した男が乱暴に女を扱うと下の女達から投石器で石を投げられることになっております。

 さて怪我を負って逃げ出したアンガー、ようやく自分の村にたどり着くのでした。そして手当てをうけ、ほどなく回復します。そしてアンガー、「ヘソノゴマホジルナ!」(あの女たちに復讐だ。捕らえられた仲間たちも救い出すぞ)と決意するのであります。母親から女達の村の場所を教えて貰ってさあ、出発。しかしいきなり象に襲われてしまうのですなあ(笑)象が「ぱおー、ぱおー」が突進してきたのでアンガー、「ミズムシカユイカユイ!」(こら、たまらん)と逃げ出します。彼はからくも象を振り切ったのですが途中ですっころんで持ってきた石斧をなくしてしまったのです。

そんな大事なもんなくすなよ、オメー。

 武器なしでは話にならん。木の枝と石を拾って新たな武器を作ろうとするアンガー。二つの石をたたき合わせて石斧にしようとしております。カチ、カチ、カチ、すると火花が飛んで近くの枯葉がぼっ。燃え上がったではありませんか。今だ火を知らなかったアンガーはびっくり。なんじゃ、こりゃということで火を触って火傷したりしておりますな(笑)。さらに彼はこの奇妙なるもの、火を使ってたいまつを作るのでした。お、さっき初めて火を見たのにたいまつをつくるとはやるねえ。ここで上手いタイミングでニシキヘビ登場。アンガーは松明を使ってこの蛇を撃退します。しかし池に逃げ込んだ蛇に火を当てようとして松明を水に突っ込んだらじゅっ。アンガー、さらに火は水で消えるということを学んだのでした。

 とりあえず火は置いといてアンガー、改めて武器をつくります。そして女達の村を目指すのですが、わあ、出たぁ、怪巨人グアディだ!彼は慌てて木の上に上ります。グアディ、彼の上った木の下に来るとでっかい棍棒で幹をがーん、がーんとたたき始めたのです。アンガー、大ピーンチと思いきや、グアディ、この木になっていた木の実が目当てだったという・・・。ぽとりと落ちた木の実をかじって満足げなグアディ。彼は立ち去ります。ほっとするアンガーってつまらないギャグじゃのう。

 また女達の村を目指すアンガー。あ、でもティグリたちに見つかった。わっと飛び掛かられてはい捕まった(大笑い)。彼はなすすべもなく縛り上げられたのです。あっさりと捕まってしまったアンガー、あれよあれよと彼女達の村に連行されてしまいます。お、女達どさくさに紛れて「ゴー、ゴー」言うとるぞ。君達まともな言葉喋らないんじゃなかったの(笑)。村では先に捕まった男達が女達に奉仕活動。足を揉んだり大きなウチワで扇いでみたり、どうして傅くというと大きなウチワで扇ぎますかな。ティグリはアンガーを自分のものとすると言い、彼を自分の小屋に登らせます。そんな彼をみて先に捕まった男達は「おー、アンガー」と手を振ったりしている。どうにも暢気なことですけれども。また悔しそうに立ち尽くしているのはアーバ。彼女はハンサムなアンガーに惚れてしまっていたのですがティグリに先を越されてしまったという訳。ナレーションがまたウレシそうに「男と女がいれば当然起こるトラブルだ」なんて言ってやがる。

 その夜みんなが寝静まったところでティグリの小屋を抜け出そうとするアンガー。脱走は上手くいくかに思えたのですが下で待ち構えていたのが番犬ならぬ、番豹。フギャーと唸られてみんなおきちゃった。怒ったティグリにさんざんドつかれて小屋に戻るアンガーです。

 さあ、朝が来ました。生肉をばくばく貪る女達。樹上の小屋で男達がうらやましそうに見ております(笑)。それに気がついたティグリ「アンドロ、メダ、メダ」(男達に食事を持っていっておやり)、ここでチャーンス!を目を輝かせたのがアーバ、食事持って行くついでにアタシも食べてと考えたのであります。しかし、その彼女の目的に気がついたティグリ「ティグ・リス、ユー、フラテステス!」(何をするんだい、アンガーはアタシのモノだよ)、アーバも「エジプト、ピラミッドスゴイスゴイ!」(むきー、あんないい男、独り占めにさせるもんか)、えー、キャットファイトですわ(大笑い)。しばらくこれが続いてでもやっぱりヒロインであるティグリが勝利を収めると。まあ、いいんですけどね。

 これをきっかけにだんだんと仲良くなるティグリとアンガーです。ティグリはアンガーに大きな岩を示して「ユニクロビックカメラサンワリヨンワリアタリマエ」(この石を動かしてみなさいよ)、アンガー、がっと岩に取り付くのですが彼の強力を持ってしても岩はびくともしません。するとティグリ、実に得意そうな顔で木の棒を岩のしたに差し込むとてこの力を使ってやすやすと動かしてみせたのでした。「マールイミドリノヤマテセン、マンナカトオルハチュウオウセン」(ほーほほほほほ、頭を使いなさいよ、男って本当に馬鹿ね)、あ、あんまり仲良くなったとはいえないか。

 馬鹿にされてアンガー、面白い筈がない。彼はなんとかこの状況を打破しようと考えます。でもとりあえず石器で髭剃り(笑)。アンガー、石器をじっと見るうちに「あ、いいこと思いついた」、彼は仲間から石器をもう一つ借りると、木の葉を集めてカチカチとたたき合わせ始めたのです。そうか、彼は火を起こそうとしているんだ、火で女達に対抗しようとしているんだ。でもこれがなかなかつかないの。カチカチ、カチ、女が通るたびにさっと隠すからなおのことはかどらない。カチ、カチ、ついにティグリが彼らの奇行に気がついた。立ち上がって様子を見ようとしたその時、大きな影が地面を横切ります。なんと、空の怪物、フライング・ドラゴン、コラックが襲ってきたのであります。フライング・ドラゴンと言ったってフツーのペリカンやんけ、などと怒ってはいけません。ペリカンだけれども火を吐いて人を食う恐ろしい怪物だと思う、この見立ての心が大切なのです。

 コラックは急降下してティグリを襲った!アンガー、あわてて石器をカチカチ、いつもより余計にカチカチさせております。ついに火がついた。彼は松明にその火を移すとティグリに襲い掛かろうとしていたコラックにじゅっ。「ヒーッ!」合成のコラック、火達磨となって飛び去ります。はい、これで男と女の立場が逆転ですよ。アンガーの活躍に乗じて男達は女達に襲い掛かりあっという間に縛り上げてしまったのです。あの番犬ならぬ番豹も火のついた松明で追い払って男達大勝利。

 で、やることといったら今度は男が女に足をもませているの。でかいウチワで扇がせているの(笑)。

 さらに人類の歴史を塗り替える大事件、生肉を女に見せびらかしながら食っていたルーイだかカマーが食い残しを焚き火に投げ込んだのです。女に対する嫌がらせなのですが、この焚き火の中に放り込まれた肉をアンガーが見つけて食べてみました。すると「ンマー!」アンガーはティグリや他の仲間達に食べるよう勧めます。みんなおそるおそる食べてみてやっぱり「ンマー」ナレーションが重々しく「料理の誕生である。これで人類は新たな進化の階段を上ったのだ」だってさ。

 さて、そろそろクライマックスですよ。もういい加減飽きてきたと思うけど、もう少しお付き合い下さいねー。突然ながらホームシックに駆られたアンガー、母親の姿がぽっと浮かぶというありがちな描写が宜しい(笑)。彼はみんなを引き連れてふるさとへ戻ることにしたのです。そして出発、5分も立たないうちにあの森の怪巨人、グアディに襲われた。彼らは慌てて洞窟に逃げ込むのです。この洞窟は入り口が上手いこと狭くなっていてグアディーが入ってこられない、これで安心かと思われたのですが、さすが森の怪巨人、グアディーはあきらめないのです。入り口の隙間から太い木の枝差し込んでアンガーたちを脅かすのです。

 しかし、ここでまた活用されるのが火!アンガーたちはグアディが差し込んできた木の枝を奪い取って松明つくりますって、あんたら、そればっかりですな!この松明の火でグアディに反撃開始。いきなり松明を彼の股間にじゅっ!「ギャーッ」と逃げるグアディ(大爆笑)。この間に女達を洞窟から逃がすと男達はグアディを取り囲み周りの草に火をつける、ひどいことしますな、あんたら。たちまち燃え上がる炎、グアディはついに焼死してしまうのでした。

 この後、なぜか気が変わって女達の村に戻ろうということになります。そして満月の下で踊る女達、ただ一人、結婚の儀式のやり方を知っているワイズワンがティグリとアンガー呼んで結婚の誓いを立てさせます。右手の親指と人差し指で輪を作り、左手の人差し指を通してみせるワイズマンって違うだろ(笑)。本当は二人の手首をちょっと切って流れる血を混ぜ合わせると「アジャラカモクレンフウライマツコイビトヨキミハタビダツテケレッツノパ」(これで新しい夫婦の誕生じゃ)、この結婚を祝ってがんがん踊る女達。エンドマーク。

一応、火の使い方を覚える人類という裏テーマがありまして(笑)、これが意外に上手く使われております。ところで結局あの怪巨人グアディというのは何者だったのでしょうかね。

モノクロ・スタンダード。モノラル音声。画質は例によって駄目。音質も誉められたものではなく聞き取りにくいのですが何しろこの原始人たち、台詞を喋りませんからなあ。ヒアリングはあんまり関係ないという…(笑)。12枚のDVD50本の SF映画が収録された「SciFi Classics Collection: 50 Movie Pack」の一本。 Digital 1 Stop DVD

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『The Wild Women of Wongo』1958年

 

The Wild Women of Wongo1958

低予算の原始映画。低予算原始映画とは原始人だから毛皮でも着せておけばいい。どっかの海岸でロケすればセット組む必要もない。結果として安くあがる。おまけに原始人だからネーちゃんの肌の露出度もアップ、これで観客は大喜びだ!という大人の社会というものをなめきった映画のジャンルであります。だからホントーにくっだらなくってこんな映画を作る奴は地獄へ落ちろと思うのであります。

のっけから気の抜けた音楽、気の抜けたイラストで構成された脱力必至のオープニングクレジット。本編が始まるといきなり「私は母なる自然、私は父たる時と共にこの世界を作りました。この仕事は非常に上手くいってこの世界は繁栄したのです。しかし私達はひとつだけ失敗しました。一万年前人間を作ったのですが、彼らを二つの村に分けたのです。ひとつはワンゴ、不細工で乱暴な男と美しい娘たちの住む村。もうひとつはグーナ、ハンサムな男と不細工でぐーたらの娘たちが住む村。この組み合わせが良くなかったのです」えー、このナレーションだけでこの映画がいかにくだらないか分かりますな(笑)。

 さて、岩で作られた神殿へ入っていくワンゴの族長(レックス・リチャーズ)、女司祭(ズーニ・ダイアー)に面会して言うことにゃ、「我がワンゴの若者たちが結婚を希望しております。神様のお許しを頂きにきました」女司祭は彼を連れて神殿の地下へ。すると池がありまして泳いでいるのがちんけなワニ。どうやらこれが彼らの神様らしい。女司祭はそのワニ、じゃなかった神様に話しかけたり手を耳に当ててワニ、じゃなかった神様のお告げを聞いているようなそぶりをしたり。女司祭、頷いて「神様のお告げがでたばい。よか、結婚しんしゃい」族長喜んでワンゴの村へ戻ります。この結婚しようとしている若者たちというのが族長の娘オーナ(ジェーン・ホークショー)と副族長の息子アーコでありました。ちなみにアーコの父親が族長に渡した持参金は彼が生涯かけて集めた貝殻だそうで(笑)。

 ワンゴの女たちの中でオーナは一人だけ豹柄の衣装を着ております。誰が見ても一目で彼女だ!と分かる親切なつくりになっております。

 さあ、後は結婚の儀式を待つばかりと思いきや、ここで珍客到来。いきなり海からボートでやってきたのはグーナの王子アティー(キャンデ・ジェラルド)でありました。彼はワンゴの長老会議のメンバーに面会を要求。そうしてグーナの王の使いだと言い次のような話をするのでした。「最近海の方から猿人たちがやってきてわれわれを襲う。我がグーナはワンゴに同盟を申し込みこの猿人たちをやっつけたい。ついてはグーナに来てくれないか」この申し出に長老会議のメンバーたちは侃々諤々の話会いです。「猿人たちとな、それは大変じゃ」「いや、そんな猿人の話など聞いたことないぞ」「これは罠ではないか、彼奴らは我々をグーナに誘い込み殺すつもりであろう。そうしてワンゴの女たちを奪おうとしているのだ!」はい、これは罠であるとの結論が出てしまいました。「よし」族長は頷いて「同盟はせぬ。それにあの王子をそのまま返してしまったらやっかいなことになる。明日の朝を待って殺してしまおう。その役目はアーコにやって貰う」とりあえずアティーには「返事は明日の朝しよう、それまで待て」彼はアーコの小屋に泊まることになりました。

 アティーはもう凄いハンサムなんです。ワンゴの女たちがみんな目ェハートマークにして彼を見つめている。ああ、夢の男が来たってんで瞳を潤ませている。だからワンゴの男達、「女を奪われてはかなわん」と思ったのですなあ。

 オーナも彼の美貌に夢中になった一人。実は彼女、アーコとの結婚をあんまり望んでいなかったのでなおさら。ついに彼女は父たる族長に「お父様、私、アーコと結婚するのはイヤです。代わりにあのグーナの王子さまと結婚させて下さい」「なにーっ!」激怒する族長。これはまあ仕方ありませんか(笑)。彼は小屋の中にオーナを監禁、「明日の朝まで出てくるな!あいつは明日殺されるんだぞ」とどなりつけたのでありました。一方、アティーはアーコの小屋で寝ようとしております。しかし、アーコ、いびきがでかい。閉口するアティーでありました。

 さて真夜中、族長はオーナを監禁しているというのに見張りの一人も立ててない。あっさり小屋から脱出します(笑)。またアーコの小屋にも見張りがたっていない。オーナ、あっさりアティーを小屋から誘い出すのです。二人は森の中に入って「ああ、君みたいな女性は初めてだ」「あなたは私が夢見ていた人よ」あっという間にデキちまってキス。ぶちゅぶちゅぶちゅちゅちゅー。えー、オーナ、キスなんぞしている暇があったらアティーに明日殺されるから逃げろぐらい言ったらどうなのか。

 暗転してはい、アサー!浜辺に集まるワンゴの住人たち、そしてアティー。ここでオーナは女たちに「彼は殺されることになっているの」女達、「ええー、そんな、あんなハンサムな人を?」「彼を助けるから手伝って」。族長は進み出たアティーに「残念だがグーナの申し出は受けられぬ」「はあ、そうですか」がっかりしたアティーがボートに乗り込もうとした時、「さあ、今だ、アーコ、槍で突き刺してしまえ!」ぎょっとするアティー。大ピーンチなのですが、ここで女達が「きゃあきゃあきゃあ」とアーコに殺到し槍を奪ってしまったのです。凄い女達のパワー、ハンサムが絡むと女は変わりますなー(笑)。もっともあまりにパワーを出し過ぎたもので村のシンボルたるドラゴンの神の像を倒しちゃったのであります。「ウワー、なんてことをするのだ」激怒する族長、「お前らみんな、ドラゴンの神殿へ行け。そして一日に一人ずつ神の審判を受けるのだ。そうして生贄になれ!」オーマをはじめとする村の女達をみーんな神殿送りにしちゃったのです。

 この村のシンボル、ドラゴンの神の像というのがまたしょぼくて木の枝組み合わせた台にチンケなワニ(笑)の模型を乗っけたもの。こんなせこい像だから簡単に倒されちゃうんだ。

 一方女達の助けで命からがらワンゴを逃げ出したアティー。ようやくグーナの村にたどり着きます。迎えに出てきた族長(バート・ウイリアムス)と仲間たちに、「お父さん、僕、殺されそうになっちゃった。でもワンゴの女達が助けてくれたんだよ。まったくワンゴの女たちは特別なんだ」この特別という言葉に敏感に反応したグーナの男達、アティーを取り囲んで「特別って、どういう風に特別なのさ」とか聞いているのです。「うふふふ、決まってるじゃないか。特別に綺麗なんだよ」「ウワー、俺もワンゴ行きてぇ!」そんな男共をグーナのブスな女達が見て「ふん、何さ」とふてくされております。なんじゃ、こりゃ。

 神殿に送られたワンゴの女達。女司祭は「お前達は一人ずつ神の審判ば受けると。ばってん、その前に踊りたい!」いきなり女司祭、ワニの模型を頭につけた女に変身、この女は司祭のスピリットらしいのですが、何だか良く分かりません。スピリットの女(オルガ・スワレツ)は女達の前で激しい踊りを披露。そしてまた女司祭に戻ります。なんで変身したり元に戻ったりするのか全然分かりませんがこんな映画なので仕方ありますまい。女司祭、女達に向かって「今度はあんた達が踊りんしゃい!」はい、激しく踊る女達。もうなんだかイヤになってきたなあ(笑)。

 踊り終わった女達、海岸ぺりの小屋で神の審判を待って暢気に暮らすことになります。なんか海で泳いだりしてやがるし、緊迫感がないなあ(笑)。とここで現れたのがワニ。ワニはモーナ(マリー・アン・ウェブ)を襲います。「きゃーきゃー」彼女を助けるべく海に飛び込んだのがオーナ。ワニに飛びついてその首を締め上げるのでした。このワニとの大格闘、本当のワニ使ってやがる。こんな映画なんだから無理しないでぬいぐるみでも使えばいいのに。さあ、延々続くワニとオーナとの戦い。ついにワニ、動かなくなっちゃった。口から気泡を吐きつつ海の底に沈んでしまいます。まさか、本当に殺したんじゃないだろうな。それにワニ、あんたたちの神様じゃなかったの(笑)。これでオーナはモーナの命の恩人。モーナはオーナに忠誠をささげることとなります。

 そして何が何やら良く分からないうちにモーナが神の審判を受ける番。オーナはそんな彼女を心配して「何が起こるか分からないから寝ちゃだめよ」「うん、分かったわ、じゃあ、グーナのハンサムな殿方たちのことを考える。そうすれば眠くならないから」あー、そうですか。オーナは「何かあったら呼んでね。すぐ助けにくるから」でも、この女小屋に戻ったら速攻で寝とるやないけ(大笑い)。さて、夜の海岸で一人になったモーナ。すると二人の男が彼女を襲った!え、こいつら、誰?普通の男だけどワンゴでもグーナでもなさそうですが・・・なんとこれがアティーの言っていた猿人であったと。うわあ、猿人ってフツー、着ぐるみぐらい使うだろ、こいつら、鼻の頭をちょっと白く塗っているだけじゃないか。これで猿人ですと言い張るのはいくらなんでも図々しくないか。

 猿人二人に抱え上げられて「キャーキャー」悲鳴を上げるモーナ。その声を聞きつけたワンゴの女達、手に手に槍をとってかけつけます。そしてモーナを奪い返すと槍で「えいえい」猿人たちをつつきまわすという・・・(笑)。猿人たちは追い詰められ遂に海に突き落とされてしまうのです。はい、ワニが待っておりましてがぶ、がぶ、がぶがぶがぶぶ、「ヒー!」綺麗に食べられてしまいましたとさ。「あれがアティーの言っていた猿人よ。ワンゴが危ないわ、すぐ戻りましょう」はい、女達はワンゴに戻ります。どうでもいいけど、神の審判だの生贄だのという話はどうなったんでしょうかねえ。

 さあ、ワンゴの村に戻ってきた。しかし男が誰一人いません。あわててあたりを探すと、やっと一人見つけた。しかし、彼は胸に重傷をおっており手当ての甲斐なくあっという間に死んでしまったのです。「ワンゴの村が猿人に襲われたのよ、男たちはみんな攫われたのだわ」呆然と呟くオーナであります。それからしばらくワンゴで暮らす女達ですが、ついにある結論に達します。「女だけじゃ暮らしていけない、男が必要よ。だったらグーナに行きましょう」はあ、そうですか、そうでしょうなあ。女達グーナに向かいます。と思ったら今度はアンカーをはじめとするワンゴの男達が戻ってきた。はあ?猿人にやられたんじゃなかったの?ワンゴが襲われている間、漁にでも行っていたのかな。男たちはワンゴを調べて誰もいないことを知ります。それでやっぱり出た結論は「女なしじゃ暮らしていけない、女が必要だ、そうだ、グーナに行こう」もう勝手にしてください(大笑い)。

 ちなみにオーマの父親、ワンゴの族長は猿人に連れ去られたのか姿を現しません。でも誰も心配してくれなくて凄く可哀想です。

 一方、その頃グーナでは成人の儀式が行われようとしていました。アティーを始めとするグーナの若者達は武器なしで森にいかねばならないのです。グーナの族長が演説します。「この月再び満ちる時まで森で過ごすべし。神のおきてに従い女人と話してはならぬ。そして成人と認められし後にグーナの女を娶るべし」これを聞いたグーナの女たちが不細工な顔でニヤー。若者達はげんなり。そういうギャグはいらんから(笑)。若者達、森へ向かいます。でもアティーは一応成人の儀式だというのに海で泳いじゃったりして緊張感がまったくないの。ここにワンゴの女達がやってきた。彼を見つけたオーマは大喜びで「私たちをグーナに連れていって、そして結婚しましょう!」けれど、アティーは「いや、駄目なんだよ、今成人の儀式で女と話したり会ったりしちゃいけないの」話とるだろう、お前!オーマは彼に尋ねます。「へえ、するとグーナの男の人はみんな森にいるの、え、槍も持ってない、ふーん、そう」ワンゴの女達は縄を取り出すと、はい、アティー、とっ捕まえちゃった(笑)。

 それからグーナ男捕獲大作戦の始まり。モーナが寝転がってセクシーなポーズをしてみせると、鼻の下を伸ばしたグーナの若者達がわらわら寄って来る。そこに網を被せて一網打尽、ええ、これは本当の話ですから、誓って本当にこんなことをやっているんですから。ワンゴの女達は捕まえた若者達を縄でつないで「さあ、ドラゴンの神殿に行って結婚しましょう」ああ、もう頭が痛くなってくる。そしてワンゴの男達はどうなったのかというと、こいつらも森でグーナの女達に出会った。グーナの女達はやせっぽちとかノッポとかデブとか容色に問題があるのですが(笑)蓼食う虫も好き好きと申します。ワンゴの男達はそんな彼女達をすっかり気に入ってしまったのでした。

 さあ、ドラゴンの神殿についた!ワンゴの女達は神殿にグーナの若者達をひっぱりこむのです。そしてあの女司祭に「私達の結婚をお許し下さい」そして、ワンゴの男達とグーナの女達もやってきた。そしてやっぱり「私達の結婚をお許しください」女司祭、頷いて「よか、結婚しんしゃい」はい、これでみんな幸せになりましたってなめてんのか、コノヤロー!エンドマーク。

 うーん、しょうもないのは百も承知で見ているのですが、こんなことをされたらやっぱり腹が立つ。なんだみんなで結婚しましょうって、コンチクショー。

 モノクロ・スタンダード。モノラル音声。画質・音質は最低レベル。時々画像がブロック状に崩れるのはなんとかならないものか。12枚のDVD50本の SF映画が収録された「SciFi Classics Collection: 50 Movie Pack」の一本。 Digital 1 Stop DVD

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2006年4月 3日 (月)

『死体を売る男』(『The Body Snatcher』 1945年)

 

『死体を売る男』(『The Body Snatcher』 1945年)

 死体を盗掘して生計を立てている不気味な男をボリス・カーロフが好演、いや、この人はこんなに出来る役者だったのかと再認識させられました。こんな良い役者さんが後年、よぼよぼしながら『恐怖の密室』とか『Snake People』などのしょうもない映画に出るようになる。世は無常なり。

 警告、警告、このDVDのリージョンは1です。したがって日本国内のDVDプレーヤーでは再生できません。警告、警告。

舞台は1831年イギリスのエジンバラ。町を行きかう馬車、街角に立って歌を歌ってお金を稼いでる歌女、そして墓場(笑)。この墓場で鬱々と会話を交わしているのが医学生、ドナルド・フェティス(ラッセル・ウェイド)と老婆。医学生は医学の大家マクファーレン博士(ヘンリー・ダニエル)に師事していたのですがお金が続かなくなってもう田舎へ帰ろうかというところ。老婆は息子を亡くしてのち、愛犬と墓を守っているのであります。「近頃は墓場もぶっそうになってねえ」とボヤく老婆。あ、死体盗みということですね(笑)。

 さっと場面は変わりましてここはマクファーレン先生のお屋敷。馬車が乗り付けて車椅子の少女とその母親を降ろすのです。この親子はミセス・マーシャ(リタ・コーディ)とジョージアナ(シャリーン・モフェット)、事故で下半身麻痺となったジョージアナをマクファーレン先生に治療して貰おうという目的。ちなみにこの馬車の御者がグレイ(ボリス・カーロフ)、親子を迎えに出てきたマクファーレン先生の愛人メグ(エディス・アトウォーター)と目配せします。むむっ、ボリス・カーロフというだけで十二分に怪しいのにこの目配せ。絶対ろくなもんじゃありません(笑)。

 二人を迎えたマクファーレン先生、怖い顔でジョージアナに「どこが痛いの」でも怯えたジョージアナは「あたし、わかんない」としか言わないの。お手上げという態のマクファーレン先生であります。ここで現れたのがあの医学生フェティス、先生はやさしげな彼ならばジョージアナも安心するであろうと考え彼に相手をさせるのでした。するとジョージアナ、少女とはいえやはり若い男が良いと見えて「あたしね、背中の下のほうと足が痛いのよ」マクファーレン先生はジョージアナの体を調べて「奥さん、これは脊椎部分に腫瘍ができておりますな。手術しか治療の方法はないでしょう」しかし、マクファーレン先生、こんなことを言っておきながら「私は医者というより教育者です。多くの医学生を教え導かねばならない。だから手術をしている余裕はないのです」ああ、可愛そうな親子を追い返しちゃった。

 そんなマクファーレン先生に「僕、もうお金がなくなったので田舎に帰ります」と申し出たフェティス。当然、「ああ、いいよ、いいよ、帰りたまえ」と言われるものを覚悟していたのですが、先生から「じゃあ、君、僕の助手として働くかい?報酬を払うからそれを学費にあてなさい」という意外な返事。フェティスは大喜びでその申し出を受けるのでした。先生とフェティスは地下の実験室へ降りていきます。そこでは下働きのジョセフ(べラ・ルゴシ)が解剖台をじゃあじゃあ水洗いしております。彼はどうもフェティスと先生の会話に聞き耳を立てている様子。それに気づいたマクファーレン先生、「お前、こそこそ人の話聞いているんじゃないよ」と怒鳴りつける一幕。後でこれをうらみに思ったべラ・ルゴシが・・・ということになるのでしょうな。そしてマクファーレン先生、フェティスに「じゃあ、死体標本の入手方法を教えておこうか」「ええっ?それは決まっているんじゃないのですか」「いやー、正規の奴だと数が足りないんだよねえ」おお、話がホラーになってきましたなあ。

 その夜がらごろとグレイの馬車がやってきた。彼は出迎えたフェティスの手を借りて今しがた盗掘してきたばかりの死体を地下室へ運び込みます。そう、マクファーレン先生のところの死体標本のほとんどをこの人が墓から盗んできていたのですなあ。やっぱりボリス・カーロフ、ろくなもんじゃない(笑)。グレイはフェティスに「へへへ、新しい助手かい。あたしと先生のつきあいは長いんでねえ」フェティス、彼の臭い息に閉口しながら報酬の10ポンドを支払うのでした。「こいつは埋葬されてから一週間とたっていない極上のブツだ。楽しんでくんな」がらごろ馬車で帰っていくグレイ。

 翌日マクファーレン先生の代わりに授業をやっていたフェティス。べラ・ルゴシから「お客様だよ」と知らされます。そのお客様というのが一旦はマクファーレン先生に手術を断られたもののあきらめきれないミセス・マーシャだったのです。彼女はフェティスにマクファーレン先生に手術してくださるようお願いしてくださいと頼みにきたのでした。ジョージアナの病状は悪化するばかりで手術なしでは回復の見込みまったくなし、これを聞いたフェティス、つい情にほだされて彼女の頼みを承諾したのであります。

さあ、どうしようかと思い悩んで外に出たフェティス、あの墓地になにやら人が集まっているのを見てびっくり。何事かと聞きますと、なんとあの老婆の息子の死体が盗掘された。そして墓を守っていた犬が殺されたというのです。「がーん」呆然とするフェティス。すると昨晩グレイが持ってきたのは老婆の息子の死体だったのか!彼は屋敷にとって帰ってマクファーレン先生に抗議するのですが、「まあ、医学の発達のためには仕方ないだろ」という言葉に反論できず、そのまま見過ごすこととなったのです。

 さて、あのマーシャの頼みはどうなったかというといいますと…。マクファーレン先生とフェティスがたまたま入ったレストランにグレイがいたのですな。大声で「おお、マクファーレン先生、トディ、こっちにきなさらんかい」と呼ばれてしぶしぶ同席することになった。先生、「グレイ、トディって呼ぶなとあれほど言ったじゃないか」トディというのはどうも先生の渾名らしい。この席で例のマーシャの頼みを持ち出したフェティス、当然ながら駄目だ、駄目だと断られてしまいます。しかし、ここでグレイが「ははあ、そんなに手術するのが怖いのですか」と挑発、それに乗せられた先生が思わず「馬鹿な、そんなことがあるもんか。よし、フェティス、手術を引き受けよう」こういうことになったのです。フェティス、思わず心の中で「グレイ、グッジョブ!」と叫んだのでありました(笑)。彼は次の日にあの親子を呼び出してこの吉報を伝えます。

 しかしマクファーレン先生ったらこの後すぐに「ごめん、フェティス、あれ、酔って気がでかくなってたんだわ。手術するなら死体を解剖して脊椎の当たりを前調べしとかなきゃならないけど、死体ないんだもん、勘弁してよ」またフェティス、がーん。「えー、もう僕、マーシャに手術OKって言ってしまったんですよ」「そんな事言っても駄目なものは駄目なんだよ。どうしてもというなら死体がないと駄目だ」もうマクファーレン先生とりつくしまがありません。思い悩んだフェティス、彼は自らグレイの家へ赴き、死体盗みを依頼しようと決心するのです。

 夜の街をグレイの家を探してさまようフェティス。途中、あの歌女に出会って「君、グレイの家知らない?」女は「良く知らないけど、あっちかし~ら~」何も歌女だからと言って歌って教えなくてもいい(笑)。フェティス、なんとかグレイの家を見つけます。そして死体を頼むとグレイ、「うーん、ちょっと時間が掛かりますぜ。墓地の警戒も厳しくなったし、こりゃ、少しホトボリをさまさねえと」がっかりして帰っていくフェティス。しかしグレイ、その後姿を見て考え直したのか、馬車を駆って出かけるのでありました。歌を歌っている歌女、「こんな別嬪見たことないとかなんとかおっしゃ」ぽくっ、あ、女が静かになった(大爆笑)。

墓地が警戒されて駄目ならそのへんの女を殺害して死体を調達、さすがボリス・カーロフ、やることがエグイわ。

 がらがらがら、また馬車がマクファーレン屋敷にやって参りました。思わぬ死体の搬入に大喜びのフェティス。グレイの腕を取って「ありがとう、助かったよ」しかし、死体をみたフェティスは「げぇっ!、こ、これあそこの通りで歌っていた歌女じゃん。俺、彼女に道聞いたぞ、グレイ、殺したな!」「とにかく死体には違いないさね。だから金くんな、払わねえってんなら・・・」グレイに凄まれついついいつもの10ポンド払っちゃった。ほくほくしながら帰っていくグレイ。フェティスは警察に通報しようとしたのですが、マクファーレン博士に「おいおい、君は死体の調達を頼みしかも金まで払っているのだぞ。共犯じゃないか」と止められてしまうのでした。「しかし」と迷うフェティスに博士は「それに殺しじゃないかも知れんぞ。ほうらみなさい、この額の傷を、この女は寝ている時にベッドから転げ落ちて死んだのではないか」んな訳ねーだろ(笑)。ついにフェティス、マクファーレン先生に丸め込まれて通報をしないままとなります。

 歌女の死体を解剖して脊椎周りの構造を把握したマクファーレン先生、さっそくジョージアナを手術です。「あれをこう切ってそれをこう繋いでひっつけて、あ、それ、それ」と医学生達に説明しながらの手術。これが大成功に終わってほっとするマクファーレン先生です。彼はグレイに「これであんたとの関係も縁切りさ」しかし、グレイは壮絶な笑みを漏らして「ははは、そう上手くいきますかな」また怪しい動きを見せる、べラ・ルゴシ。彼は馬車に乗り込もうとするグレイについと近寄ってきて「ちょっとお話したいことがあるんですがね」ここで丁度フェティスが戻ってきたので、べラ・ルゴシ、こそこそ隠れちゃったのですが。

 フェティス、実はマーシャとジョージアナのところへ行っていたのです。ジョージアナの経過を確認するためだったのですが、なんとジョージアナは未だ歩くことができないというのです。「なんだと、手術は完璧だったはず」驚いたマクファーレン先生はジョージアナを再診察します。そして車椅子の上の彼女に、「歩け、歩くのだ、歩かないかこのガキめ」当然ながらジョージアナ、おびえてうぇーんと泣き出しますな(笑)。結局ジョージアナを歩かせることができなかったマクファーレン先生、がっくりとなって酒場で沈没。

 ここにやってきたのがグレイですわ。マクファーレン先生最初は妙に愛想が良くて「私はもう駄目だ。ちゃんと骨と骨、神経と神経を上手く組み合わせて手術を成功させたのにあの少女は歩けない、何故だ!」グレイはにたにたして「そりゃ、お前さんが悪いのさ。ノックスと私が教えた知識はある。でもあんたはそれを理解していない」かっとなったマクファーレン、再びグレイに「もうお前、姿見せるな、来たらぶっ殺す!」と叫んだのでした。

さて、この後先ほどグレイに何かを言いかけたべラ・ルゴシが登場。彼はグレイの家を訪ねます。そうして言ったことにゃ、「あんた、人を殺して死体を売ってるだろう、黙っていてほしければ金を寄こせ!」つまり脅迫に来たと。このピンチにもグレイはまったく動じません。彼はルゴシにとりあえず30ポンド渡すと、「なあ、一緒に死体盗みの仕事をやらないかね。ノックス先生の時には大10ポンド、小8ポンドで売っていたぞ。大もうけしたもんだ」え、ノックス先生って誰?はい、あっという間にこの餌に食いついたルゴシ、「ん、いいねえ、それ、どうやってやるの?」「んふふふふ、教えてやろう、こうするのさ」言うなりルゴシに飛び掛るグレイ。大きな手のひらをもがくルゴシの顔面にあてがいぐいぐいと押し付けます。ルゴシ、まもなく窒息して死んでしまいましたとさ。そしてルゴシの死体をずうずうしいことにマクファーレン先生のところへ持っていくという・・・。死体を見てぎゃっと飛び上がるマクファーレン先生とフェティス。ついに耐え切れなくなったマクファーレン先生、死体の始末をフェティスに任せてグレイの家へ押しかけます。

ノックス先生はマクファーレン先生の師匠であったらしい。

 ここでメグからフェティスに二人の腐れ縁について説明。マクファーレンはノックスの助手だった時にやっぱり死体を売っていたグレイとであったのです。その関係が今に至るまで引き継がれていたのであります。メグはフェティスに「悪いことは言わない。あんた、もうここから出て行きなさい。暗い穴があの二人を待ち構えている。もう救いようがないわ」

 マクファーレン先生はグレイに金をやるから私の前から姿を消してくれというのですが、グレイ取り付くしまもなし。マクファーレン先生ついにブチ切れてグレイに襲い掛かります。そうして取っ組み合いがえんえんと続くと。この戦いで優勢なのはグレイです。彼はマクファーレンの首を絞めながら「俺にお前を殺させないでくれ、この関係が俺の生きがいなのだ、これがなければ俺はただのクズなのだ」なんだか意味深な台詞ですな(笑)。そしてばたばたやっているうちに一方が動かなくなった。勝った方はその死体を担ぎ上げるとマクファーレンの屋敷に戻ります。このへん暗闇となってどちらが勝ったのか分からないという細やかな演出。ロバート・ワイズ監督やりますねえ。

 屋敷に入ってきたのはマクファーレン先生でした。勝ったのはマクファーレン先生だったのです。彼はメグに「私はついに奴から解放された。奴は解剖して医学生の授業に使おう」酷いこというなあ(笑)。「彼の馬車も市場でうっぱらってしまおう、これですべては終わったのだ」メグ、白けた顔で「いや、そんなことないと思いますけど」

 さて、マクファーレンのところから逃げ出したフェティスがどうなったかというと、またマーシャとジョージアナと会っております。マーシャと二人で「ねえ、今度食事でも」「あ、でもジョージアナが」「誰かに預けちゃえばいいじゃん、ねえ行こうよ」じゃなかった(笑)、「マクファーレン先生の手術は完璧だったはず」「ジョージアナは痛みを恐れているんです。歩けばまたあの痛みがぶり返すのではないかと。その恐れまではマクファーレン先生にも治せなかった」こういう会話をしておりますと、ジョージアナ、馬がひんひん鳴くのを聞いて「あ、お馬さんがきたわ」あ、馬の姿を見ようとして知らず知らず、ジョージアナ立っちゃった。歩いちゃった。大喜びの親子とフェティス。これでハッピーエンドかと思いきや・・・。

 よせば良いのにフェティス、この吉報をマクファーレン先生に伝えようとしたのですなあ。馬を売るためにマクファーレン先生が投宿していた宿屋に押しかけて「先生、先生、ジョージアナ、歩きました。やっぱり先生は凄い」「おお、そうか」現金なものでマクファーレン博士、大喜びする訳です。「ふふふ、グレイだ、あいつがいなくなったから何事も上手くいくようになったのだ」先生、それどころか宿にお葬式帰りの一家がいるのを見つけて「おい、フェティス、あの一家の死体をやるぞ」ええー!まったく懲りていないんです、この先生(大笑い)。

 早速墓地へ行って死体、女を掘り出す二人。程なく穿り出した死体を馬車に乗っけて逃走します。この時怪しかった空模様がついに崩れて激しい嵐となりました。それに構わず馬車を走らせるマクファーレン先生。と、彼の耳に「トディ、トディ、私だ、トディ」という声が聞こえてきた!びっくりした先生、馬車を止めるとフェティスに「何か聞こえなかった?」「いや、何も」おかしいなあと首をひねってまた馬車を走らせます。するとほどなくまた彼の耳に「私だ、グレイだ、私からは逃げられないぞ、逃げられないぞ、絶対に、絶対に」「わあっ」また馬車を止めます。そして何事かといぶかしんでいるフェティスに構わず死体を包んだ布を開けて顔を確認すると、「げぇっ、これはグレイ」掘り出した女の死体がいつの間にかグレイになっていた!ぎゃああああとパニックになって馬車を発進させるマクファーレン。フェティスは振り落とされてしまいます。急発進の反動でグレイの死体がうわーっとマクファーレンにもたれかかってきて「ひいいいい、らくだか、お前は!」半狂乱となったマクファーレン、さらに馬車を飛ばしてついに崖から転がりおちてしまったのです。

 フェティス、助けようとしたのですが、マクファーレンはすでに絶命。そして彼が死体の顔を改めますと、その死体はグレイではなく女に戻っていたという…。エンドマーク。

マクファーレン先生とグレイの相互依存。こんな心理的に深いネタをまさかホラー映画で味わえるとは。いやいや実に面白かった。

モノクロ・スタンダード、モノラル音声。画質・音質はなかなかのレベル。英語字幕つき。『The Body Snatcher』とのダブルフィーチャー。Turner Home Ent DVD

エロの冒険者
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