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2006年10月12日 (木)

『豪勇ゴライアス』(『La Vendetta di Ercole』 『Goliath and the Dragon』 1960年)

 

英語版はゴリアテ対ドラゴンとなっていますが、イタリア原題を見れば分かるとおり実際登場するのはハーキュリースであります。ですからゴリアテではありますけれども、イタリアではハーキュリースですから、彼はとてつもなく強力で不死の存在ということになっております。

 さて、このゴリアテを憎んだポカリウスの王、ユリータスはジーブス(テーベ)の神殿から神々の象徴である宝石、ブラッドダイヤを盗み出してホラスの洞窟に隠しました。その洞窟にはユリータスの手によって様々な化け物が配置されており、英雄ゴリアテといえどもダイヤの奪還はたやすいことではありません。ユリータスはこれですっかりゴリアテをやっつけたつもりになって大宴会。酒をがぶがぶ飲みながら「ぐわははは、ゴリアテは死んだも同然。ゴリアテのいないジーブスなど無力だ。次はジーブスを我が物とするぞ、がははは」

 そんな中、ホラスの洞窟に降りていくゴリアテ。地面から煮え立つ溶岩が湧き出ている不気味な場所です。ゴリアテは「ダイヤはどこや」と駄洒落を呟きつつ進むのですが、突然現れたのはあー、あれは三つ首の犬だ。とほほほー、しょうもないと思った瞬間、いきなり口から本物の炎を吐き出す三つ首犬。犬の口の辺りが燃えております(笑)。ゴリアテはその炎をたくみにかいくぐりナイフで三つ首犬の胴体をぐさり。割合あっさりとやっつけてしまったのでありました。

 「わははは」なおも酒をがぶ飲みしているユリータス。彼は上機嫌で部下の将軍達に「のう、ゴリアテが死んだらすぐにジーブスに向かって進軍するのじゃ」しかし、将軍達は「いやー、本当にゴリアテが死んだと証明されないとねえ、兵はちょっと出せないですよ」と尻込み。ユリータスはカッとなって「この臆病ものめ!」とまた酒をがぶがぶ。

 三つ首犬をやっつけてさらに奥へと進むゴリアテ。そして次に現れたのはストップモーションのドラゴンだ!ゴリアテ、ナイフを振り上げて戦いを挑もうとするのですが、聞こえてきたのは女神の声。「ゴリアテよ、そんなものは相手にせず、宝石を捜すのじゃ」はいっと頷いてナイフをしまいドラゴンを本当にほったらかして宝石捜索を再開するゴリアテ。なんだ、つまんないな。

このドラゴンを放っておいたことが後になって祟るのですなあ。

 さて場面はがらりと変わってユリータスの囚われの女王であるテア(フレデリカ・ランチ)のお部屋。ここに忍んできたのがゴリアテの弟イラスでありました。二人は愛し合っていたのですが、ユリータスはゴリアテを宿敵と思っています。当然ながら弟のイラスとテアの逢引を許す筈などありません。ゴリアテもイラスにテアと会うことはならぬと命じていたのですが、そこはそれ、若い二人ですから、燃え盛る恋の炎を止めることはできないンです。イラスはテアを抱きすくめて情熱的に囁きます。「テア、僕と二人で逃げよう」しかし、テア、頭を振って「今は駄目よ、我慢なさって、チャンスがきたら私から連絡するわ」「きっとだよ、ダーリン」、こういう会話がありまして、イラス、引き上げようとしたのですが、はい、兵士に見つかってあえなく捕まってしまったのでした。彼は地下牢にぶち込まれてしまいます。

 そんなこととは露知らず、今だ洞窟でブラッドダイヤを探しているゴリアテ。いつもより余計に探しております。「お、あの土の塊から赤い血のようなものが流れ出しているぞ、そうか、ダイヤはあの中に隠されているのだ」これでようやく冒険が終わるかと思いきや出たんです、蝙蝠人間が、『緯度0大作戦』みたいな奴が。ギャーッと空からゴリアテに襲い掛かる蝙蝠人間。しかしその派手な登場の仕方とは裏腹にあっさり地面に叩きつけられて死んじゃったとさ(笑)。ゴリアテ、土の塊を掘り返し、ついにブラッドダイヤを見つけます。

 「わはははは」まだ酒をがぶがぶ飲んでいるユリータス。「ゴリアテの弟、イラスを捕らえたぞ、明日の朝、処刑してしまうのじゃ、ゴリアテはドラゴンに食われイラスは処刑される。者共、次に狙うはジーブスぞ」今度は将軍達も大賛成。「ユリータス様、やりましょう」「我が兵士を存分にお使いなされ」「勝利は我々のものでござる!」ところがここに使いのものが飛び込んできまして「大変です。ゴリアテは宝石を奪還、ジーブスに帰還したそうでございます」将軍達、あれほど盛り上がっていたのが一瞬にしてしゅん。「ゴリアテが生きているとなればさっきの話はなかったことに」だって(笑)。

 カンカンになったユリータス、酒器を投げ捨てて「畜生、こうなればイラスは絶対処刑じゃ、八つ裂きの刑でばらばらのばらにしてくれるわ!」と、そのユリータスに耳打ちしたのが彼の一癖も二癖もありそうな部下、テンダーであります。「王よ、それはあまり賢明とはいえませんぞ、それがしに策がございます。ここはひとつ、それがしにおまかせ下され」その策というのがユリータスの奴隷娘アルシノア(ギャビー・アンドル)を使ってイラスに「ゴリアテは和平を望んだユリータスに交換条件としてテアをよこせと言った」と吹き込むことだったのであります。根が単純なイラス、「兄がテアを奪うのか」とあっさり信じてしまいます。彼はアルシノアの手引きで脱走、ジーブスのゴリアテ屋敷に戻るのですが・・・、これも当然、テンダーの作戦だったのですね。

 さて、宝石奪還に成功したゴリアテ、神殿にいって宝石を奉納します。彼の手から、あら不思議、ブラッドダイヤが舞い上がり神像の額の穴にぴたりと治まるのでした。すると女神が姿を現して「ゴリアテよ、ご苦労じゃった。そなたの債務は果たされた。これからは自分の望むままに生きるがよいぞ」彼は迎えにきた盟友アントニウスの馬車でジーブスへ戻ります。

 途中、牛を使って農地の木を倒そうという男あり。彼の窮状を見かねたゴリアテ、牛の代わりにロープをぎりぎりと引っ張って、見事大木を引き倒してしまうのでした。ま、とにかく英雄というものはロープを引っ張りたがるものです(笑)。

 さて、ジーブスのゴリアテ屋敷に到着。ゴリアテは美しい妻デジャネラ(レオノーラ・ラッフォ)に迎えられます。しかし彼はイラスの姿がないことに気がついて「弟はどうしたのだ。迎えに出てこないなんておかしいぞ」そのイラスは屋敷の中でブスーッとしているという・・・。ゴリアテがテアを所望したという話を聞かされたものですから、兄を疑っていたのです。ゴリアテ、そんな弟を心配しながらもそのまま友人知人を招いての「ゴリアテお帰りなさい大パーティに雪崩こむのでした。

 テンダーの次なる悪巧み。彼はアルシノアにある薬を渡します。「これはゴリアテの意思を奪いユリータス様に従わせる薬なのだ。ジーブスにいってこれをイラスに渡せ。彼からゴリアテに飲ませるのだ」アルシノアは気が進まないながらもテンダー、ユリータスから見事この仕事を果たせば自由にすると約束されてしぶしぶジーブスに向かいます。そしてゴリアテ屋敷に行こうとしたら突然熊が出現、襲われるのですなあ。そこに駆けつけてきたのが我らがゴリアテ。彼は熊を撃退してアルシノアを助けるのです。ゴリアテはアルシノアをアントニウスたちに引き合わせようとするのですが、あれ、ちょっと目を離した隙にアルシノアは姿を消してしまいました。彼女はまさか命の恩人に怪しい薬を飲ませるわけにはいかず、薬をかくしてしまいます。そのまま戻ってユリータス、テンダーに「確かにイラスに渡しました」と報告するのですが、なんと彼女の後をつけていたお目付け役の兵士が薬を見つけてしまっていたのです。「この嘘つき女め」アルシノアは哀れ地下牢にぶち込まれてしまったのでした。

おまけにあの薬は意思を奪うなんて生易しいものではなくどんな豪傑でもイチコロの毒薬だったのです。

 ゴリアテの屋敷ではわいわいと宴会をやっております。その最中にそっと抜け出すイラス。テアに会いに行こうとしたのですが、ゴリアテに見つかっちゃった。ゴリアテは「テアに会うことはならん。考えが変わるまでこの木にしばりつけてくれる!」酷いことするなあ(笑)。ゴリアテは「いいか、考えが変わったら大声で呼べ、そしたらほどいてやる」宴会に戻ってしまいました。木にぐるぐるまきにされて憮然とするイラス。そこへテアの侍女という女が現れてあの薬を差し出します。「イラス様、ゴリアテにこれを飲ませるのです。そうすればゴリアテはテア様のことを忘れてしまいます」イラス、またころっと騙されて(笑)ゴリアテを呼びます。「兄さん、僕はもうテアを諦めるよ、だからほどいてよ」こうしてまた自由の身になったイラス、薬をゴリアテに飲ませるチャンスを虎視眈々とうかがうのでした。

しかし、ユリータス側の人たち、意思を奪うとか、記憶を失わせるとかいろんな薬をゴリアテに飲ませたがりますなあ。医者か、お前ら。

 一方、門番に賄賂を渡して地下牢のアルシノアと面会するテア。アルシノアは彼女にテンダーの悪巧みを全て喋ってしまいます。「ええっあの薬はゴリアテに私のことを忘れさせるものじゃなかったの!」「それどころか、テア様、ユリータスはあなたを妻にしようと思っていますわ。あなたの両親を殺したのもユリータスです」仰天するテア。しかし、ここにユリータスその人がやってきた。「ふふふ、真相に気づいたお前達を外に出すわけにはいかん。一緒に牢に入っておれ」あわれテアも地下牢に叩き込まれてしまいましたとさ。

 テアは嘆きます。「ああ、どうしましょう、このままではイラスがゴリアテに毒を飲ませてしまう。でもそのことをイラスに知らせることはできないのだわ!」すると、アルシノアはぽんと手を打って「いい手がありますわ。神様に祈るのです。ゴリアテのことを特に気にかけている風の女神様に祈ればきっとあなたの声をイラス様に届けてくれます」頷いたテア、両手を広げて「おお、慈悲深き風の女神よ、私の願いを聞いておくれ、私の声を届けておくれ」

 割と女神を簡単に使っているような気がしないでもないですが(笑)。

 そのころ宴会で大盛り上がりのゴリアテ屋敷。いい加減酔っ払ったアントニウスが立ち上がって「宴たけなわではございますが、ここでみなさん、ジーブスの英雄たるゴリアテに乾杯しようじゃありませんか」っておめーは幹事かよ(笑)。「チャーンス」と呟いたイラス、隙をみて例の薬をゴリアテの酒の中に入れてしまいます。さあ、ゴリアテ大ピーンチ。しかし、この時突然強風がごうごうと吹き始めます。その風音に混じってイラスに聞こえてきたのがテアの声。風の女神の計らいですね。「イラス、それは毒薬よ、ゴリアテに飲ませちゃだめ、みんなウソなのよ」イラス、ぱっと立ち上がって今まさに毒入りの酒を干さんとしていたゴリアテに体当たり。ゴリアテは杯を落としてしまいます。「何をするのだ、弟よ」かっとなるゴリアテ。イラスは「あ、ごめん、兄さん、僕が間違っていたよ、兄さんの言うとおりだったよ、だから僕を許してください」と強引に兄弟仲直りに持ち込んでしまいます。ゴリアテはさっと機嫌を直して、「そうか、では改めて乾杯だ、だれぞ私と弟に杯を持て!」どうも単純なものですな。

 なお、この騒動でこぼれた毒入り酒を犬がぺろぺろ舐めて即死という場面が入りますが、ゴリアテ、これに気がつきません。つまり、彼は自分が今にも毒を飲まされそうだったことにまったく気がつかなかったのです。これは間抜けだ!

 しかしイラス、翌朝、密かにオカリアに出発。テアを連れ出そうというつもりだったのでしょうが、あっという間に捕まってしまいます。ユリータスはテンダーに「お前の計画は全然駄目だったな」とイヤミを言って(笑)「今度こそイラスを処刑するぞ」その処刑方法というのが広場に大勢人間集めての公開処刑。X型の処刑台に縛り付けて地面に寝かせ、そこを象に踏み殺させるというややこしいもの。そんな面倒くさいことしないで首でもぽんと跳ねたらどうなのでしょうか。首が飛んで血がドバーですから絵的にも見栄えがするとおもうのですが。

 さあ、二人の囚人が象に踏み殺されて次はイラスの番。今度こそ間違いなく殺される、イラスが覚悟を決めたとき、ばーんと飛び込んできたのは誰あろう、ゴリアテでした。ゴリアテはイラスを踏み潰さんとしていた象と大格闘。怪力を奮って足を持ち上げぐいぐいと押していきます。力負けした象、ついに屈して跪くのでした。まあ、象の側を調教師がうろちょろしていますけど(笑)。ゴリアテ、イラスを救出、そして戦車で待機していたアントニウスと合流して見事脱出に成功します。

 さて、ゴリアテ、この不肖の弟を神殿に連れていき、神様の預言を頂くことにします。その預言というのが「その若者はオカリオの地でゴリアテを愛している女のために命をかけることになるであろう」ゴリアテ、びっくり。「へ、私を愛している女ってデジャネラのこと、彼女の命がイラスにかかるっての?なんだかよく分からないな」まあ、よく分からない預言であっても(笑)何しろ神さまのいうことですからデタラメである訳がない。ゴリアテ、なんとかその運命を避けるために自ら自慢の屋敷を破壊、放浪の旅にでることになります。

 一方オカリオではユリータスがテアに悪迫り。「お前はわしの嫁になるのじゃ、ウヒヒヒヒ」テアは当然ながら「私のお父様を殺したお前と結婚ですって?冗談じゃないわよ」と拒絶するのですが、それで済むわけがない。ユリータスは部下に命じてアルシノアを竪穴に吊るします。その底には蛇がいっぱいいてしゅーしゅー言ってます。ユリータス、「ウヒヒヒヒ、お前がうんと言わなければこの女を落とすぞ。蛇にかまれて一巻の終わりだぞ」この脅しに屈したテア、ついにユリータスとの結婚を承知してしまうのでした。

 そんなことが起こっているとは夢にも思わないゴリアテ一行。馬でぱかぱか旅を続けております。途中滝に行き当たってゴリアテやアントニウスが道を探すためにイラスとデジャネラを残して降りていくという場面、ここでデジャネラ、「テア、テア」と恋人の名前を呟いて悄然としているイラスを可愛そうに思ったのか、いきなりこんなことを言い出した。「おお、神よ、私のためにこの若者の命を差し出せとはあまりにもむごうございます。どうか、この若者の代わりに私の命をお召しくださいませ」するとなんとしたことか、突然半人半馬の怪人が現れて「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん」この辺の地神、パリモファスだったのです。パリモファスは怯えるデジャネラに「あんた、自分が身代わりになるっていったね、間違いなく言ったね」デジャネラが頷くとパリモファス、「じゃ、もーらい」彼女を攫おうとするのであります。「身代わりになったんだからお前は俺のもの」大はしゃぎで逃げるパリモファス、うーん、ちょっと違うような気がするけどなあ(笑)。

 しかし、そんなに上手く行くはずはありません。デジャネラの悲鳴を聞きつけて戻ってきたゴリアテ、逃げるパリモファスに向かって槍をびゅう。背中にぐさーっと突き刺さります(大笑い)。瀕死の重傷を追ったパリモファスはそれでもデジャネラを離さず逃げさってしまいます。そのままオカリオへ行ってユリータスにデジャネラを渡し、「私はゴリアテにやられた。ユリータス、彼奴めに復讐してくれ」と叫んでばったり。ユリータス、こらええもんが手に入ったと大喜びで、デジャネラをホラスの洞窟に連れ込んでしまうのでした。そして大岩に縛り付けて「ドラゴンの生贄になるが良い」

 妻を攫われたゴリアテは大荒れ。例の神殿に乗り込んで行って「神よ、妻を取り戻すのを手伝ってくれ、この願いを聞かぬようであれば私も以降、神の言葉など聞かぬ。神も仏もあるものかと思うぞ」ゴリアテは暴れます。せっかく命を懸けて取り戻してきたあの宝石、ブラッドダイヤも自らの剣で打ち砕いてしまいます。さらに神像持ち上げて放り投げてばらばらに。このやりたい放題に大慌てで風の女神が出てきて、「ゴリアテや、これは他の神々から口止めされているのだが、こっそり教えてやる。デジャネラはオカリオじゃ、ホラスの洞窟で命の危険に晒されておるぞ」「そうか、分かった」急いでオカリオへ向かうゴリアテ。

 この後、風の女神は他の神々によって罰せられ電撃を浴びせられてしまうのですから、どうもたまったものじゃありませんな(笑)。

 岩に縛り付けられたデジャネラ、彼女の前に現れたのはあ、映画の最初の方でちらっと出てきたコマ撮りドラゴンじゃありませんか。ゴリアテが一度は戦おうと決意したものの、風の女神から「そんなもの放っておいて宝石を捜してくれ」と言われて諦めた、あいつですよ。ゴリアテ、あの時やっぱり戦っておけば良かったですなー。悲鳴を上げるデジャネラですが、ここでタイミングよくゴリアテが現れた!ゴリアテ、彼女を縛めから解放すると近くの岩陰に連れていき、「さ、ここに隠れているんだ」そしてゴリアテは単身ドラゴンに挑むのであります。とはいってもこのドラゴン、岩の隙間から首をにゅっと伸ばしてきて鼻息を吹きかけるだけですから、ぜんぜんコワくない。ゴリアテ、あっという間に剣を振るってドラゴンの片目を抉り出し(わあ)舌を切り取り(わあ)牙を全部たたきおって(わあ)ついに倒してしまいます。「やったぞ、デジャネラ」しかし、肝心のデジャネラ、ゴリアテがドラゴンと戦っている間にユリータスの兵士に攫われていたというオソマツ。

 さらに怒り狂ったゴリアテ、盟友アントニオと兵士達を引き連れてオカリオへ総攻撃をかけることになります。それに先んじてオカリオの地下へ潜入したゴリアテ、鍾乳石の柱をこれまた怪力を奮ってごんごん倒していくのです。すると地上のオカリアでは地面が陥没して宮殿が見事に破壊されてしまうという・・・。このチャンスを逃すなとばかりゴリアテとアントニオは兵士達とともに突入。あっという間にオカリオを制圧してしまったのです。

 ユリータスは最後の悪あがき、アルシノアと同じ地下牢に入れておいたデジャネラを引き出すと、ゴリアテの目の前で例の竪穴に落とそうとします。やっぱり底では蛇がしゅーしゅー。「ウヒヒヒヒ、蛇にかまれてイチコロだぞ。妻を助けたくば100万回土下座をして私が悪うございました。お代官さま、どうか妻の命だけはお救いくださいませと言え!」って誰がお代官様だ。ゴリアテ、さすがに妻を見捨てることはできずに言われたとおり100万回土下座を始めます。「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・・・」ぺこぺこと頭を下げ続けるゴリアテを見てユリータス、「ウヒヒヒヒ」と大笑い。しかし、その時、背後から忍び寄ったアルシノア、どーんとユリータスに体当たりして彼もろとも竪穴の底へ。二人とも蛇にかまれて死んでしまうのでした。ここに稀代の梟雄ユリータスの野望は潰えたのでした。

 だから、デジャネラとアルシノアを同じ地下牢に入れておくなんて不精をするからこんなことになるんだ(笑)。

 ラスト、アントニウスたちの手によって再建されるゴリアテ屋敷。それを嬉しそうに見ながらゴリアテ、デジャネラとキス、ぶちゅぶちゅぶちゅちゅちゅー。イリスもテアと幸せそうに微笑みあったりなんかしております。これでおしまい。

 まあ、今までこの剣とサンダルものの映画を見てきましていろんな悪役が登場しましたけれども、このユリータスほど威張っている割にはやることなすこと今ひとつという人はいなかったです。

 カラー・スタンダード。モノラル音声。画質はアルファビデオなので良い筈がない(笑)。カラーノイズが激しく目障りであります。音質はなかなか聞き取りやすいのですが。アルファビデオのDVD

     エロの冒険者 

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      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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