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2006年11月 4日 (土)

『未来警察』(『RUNAWAY』 1984年)

SFシネクラシックスハイビジョンであります。あのマイケル・クライトンの監督・脚本だからさぞかし面白いだろうと思った映画でした。でも実際の映画は最初期待していたものとはまったく別の面白さに満ちたものでした。私は大変に楽しみました。

平たく言うとマイケル・クライトン、こんなしょうもない映画作ってんじゃないよ、笑いすぎて腹痛くなっちまったよ、コノヤローということでございますな。

時は近未来、ところはどこかの大都市、今日も今日とてロボット捜査班のジョン・ラムジー警部補(トム・セレック)はメガネをかけてロボットの細かい部品を弄ってます。トム・セレック、やれやれと伸びをすると「ふー、年いってからこんな作業はかないまへんなー、目ぇしょぼしょぼしますわ」そこで電話がリーンとなって、近未来でロボットが普通に存在する世界なのに、やっぱり電話はリーンとなるという・・・。トム、セレック、ぱっと受話器をとって「もおし、もおし、はいはい、何、農業用ロボットが暴れてる、はあ、はあはあ、モロコシ畑で暴走、は、すぐ行きますわ」同僚のマーヴィン(スタン・ショウ)に頼んでトム、セレックでかけます。

 ところが、ここで署長さんに呼び止められて紹介されたのが新任のカレン・トンプソン巡査(シンシア・ローズ)であります。彼女は交通局から配置転換されてきた女性巡査。彼女もまたトム・セレックと共に暴走ロボット退治に向かうのでした。ヘリに乗り込むお二人さん。でも、トム・セレックったら警察官のくせに高所恐怖症なの。ヘリが飛び上がると真っ青になって「わて、こういうのあかんねん」と呟いております。

 あっという間にモロコシ畑に到着。この畑の中では数台の箱型農業用ロボット7799型が活躍中。マジックハンド、ちゅーっと伸ばすと芋虫を捕まえしまうという(笑)・・・。この程度のことにロボット使うのはもったいないのではないか。狂って暴走を始めたのがその中の一台、びゅーんと音を立てつつモロコシなぎ倒して畑中を爆走しております。ヘリから降りたトム・セレック、きっと未来的な新兵器を出してロボットやっつけるのかと思いきや、やにわに「こら、お前、またんかい」と走り出しやがった(大笑い)。畑の中をカレンと一緒にどたばた走り回ってようやくロボット捕まえたー。するといきなりボカンとロボットが爆発。真っ黒けになってよろよろ出てくる二人です。見物の農民たちにげらげら笑われてしまって二人ともカッコわるー。

 この後、帰り道でカレンにどうしてロボット捜査班に入ったのかと聞かれてトム・セレック、「ちょう手伝ってやと言われてな。そのままずるずる続いて今じゃすっかりその道のプロや」その道のプロがロボットをどたばた走って追いかけちゃいけないと思うのですがね(笑)。

 署に戻ってマーヴィンからトム・セレックがなぜロボット捜査班に転属になった本当の理由を聞くカレン。「あいつはな、犯人が高いビルに逃げ込みよったから、追いかけられなかったのや。ところがその逃がした犯人がその後すぐに民家に押し入って家族6人、皆殺し、あいつ、その責任が自分にあると思うてんねん」ははあ、それであまり高いところに登らずにすむロボット捜査班に来たと。でもロボット捜査班でもヘリを使ったりするのですがねえ。

 さて、息をつく間もなしに次の事件が発生します。何々町何々区5番どおりジョンソン方にて709発生という無線が飛び込んできたのです。709とはロボットによる死亡事故のこと。何でも家事ロボットが突然狂いだして箱型の胴体からにょっきり突き出たマジックハンドで包丁握ってそこの奥さんとその妹さんをずったずたにしてしまったそうな。そして家の中には赤ん坊がたった一人で残されているという極めて危険な状況。すぐさま現場に急行するトム・セレックとカレン。トム・セレックは現場で呆然としている夫のジョンソン(クリス・マーキィ)に「あんた、ロボット改造したのやないかい、そのせいで暴走したと違うか?」に問いただすのですが、彼は首を振って「知らん、わし、なーんも知らんもんね!」あまつさえ何を考えたのか現場から逃げ出してしまうのです。

 「なんやねん、あれ」と呆れるトム・セレックでしたが、その時突然鳴り響く銃声。家事ロボットが箱型の胴体からにょっきり突き出たマジックハンドに357マグナム持って乱射し始めたのです。「こらあ、あかん、拳銃まで持ち出してきよった、赤ん坊が危ない、カレン、わて、行くで、応援なんか待っておれんわ」トム・セレック、片手にレーザーガン構えてジョンソン家へ。その後からよせばいいのにカメラ持ってついていくTV局のクルー。ズドン、あ、カメラマン撃たれました。ばたっと倒れて即死です(笑)。

 トム・セレック、カッコ良く床に身を躍らせて次弾を交わすとレーザー光線発射。狙い過たずレーザー光線はロボットに命中してそれを破壊するのでした。ベビーベッドの中で無事だった赤ん坊を救出。見物人は彼に大喝采を送るのです。あのー、テレビ局のカメラマン、死体になって家の中に転がったままなんスけど(笑)。と、ここでトム・セレックを見つめる怪しい男。この映画で悪役をやっている「キッス」のジーン・シモンズであります。

 事件の後、ちょっとトム・セレックの家へお呼ばれするカレン。パパの活躍をテレビで見ていた息子のボビー(ジョーイ・グラマー)がお出迎えです。その他にもう一人、いやもう一体の家族がいました。家事ロボットのロイスであります。これが先のジョンソン家の奴と違って馬鹿でかい。ちょっとした冷蔵庫並です。こんなのが台所と言わず家の中をうろうろ動き回ってしかも「お坊ちゃまの寝る時間はもうとうに過ぎています」とか喋り捲る。途方もなくうざったらしい(笑)。だいたいこんなのがうろちょろしていたら邪魔で仕方ないっての。カレン、ロイスを見て「あ、うち、ロイスがあんたの奥さんやと思っておったわ」「うちのカミさん、二年前に車に轢かれてぺっちゃんこや」と寂しそうに微笑むトム・セレックであります。ボビーはそんな二人を見て後からトム・セレックに「あの人指輪してへんかった、パパ、再婚するっていうても僕は反対せんよ」などとませたことを言っております。

 さてその翌日、ジョンソン家の暴走ロボットを調査するトム・セレックとマーヴィン。中を開けてみると「お、なんやねん、これは赤いチップがついとるぞ、あのジョンソンたら言う奴、改造してへん言うたけどやっぱりやっとるやないかい。これが原因じゃ」するとその時、赤いチップから煙がしゅー。「わあ、危ない、ふせるのや」ちゅどーん、赤いチップが爆発します。今度はトム・セレック、カレン、マーヴィンの三人が真っ黒けになって「ごほごほ、こりゃ自爆装置や」「一体何者の仕業やねん」カレンが情けなさそうに「そんなことより、うち、真っ黒になるの、もう二回目や」どうも大変な仕事でありますな。

 じゃあ、何者の仕業か調べようというのでまたジョンソン家へ出かけていくトム・セレックとカレン。留守番ビデオ、留守の時に来た人がインターホンに向かって録画するみたいな奴、をチェックしますと二人の怪しい人物が。一人はジョンソンの同僚、ハリー(ポール・ボトン)、もう一人はアクメ・ロボ修理の作業員。この作業員がジーン・シモンズだったという(笑)。おまけにビデオの後半が削除されている。トム・セレック、興奮して叫びます。「こいつや、絶対こいつや、よっしゃこいつを探すで!」

 丁度その時、その怪しいこいつ(笑)ハリーと秘密裏に会っておりました。ジーン・シモンズ、ハリーに「チップの原版はどこやねん、あれないと量産できひんのやで、あれ渡さんと金払わんがな」ハリー、慌てて「原版は会社の金庫に保管しとるわ。だからはよ金くれや」ハリーがふっと目を話した隙に消えてしまうジーン・シモンズ。残されたアタッシェケースを開いてみると大量の札束が。「うほ、こらたまらん」と飛びつくハリー。しかし札束を改めてみて愕然とします。本物は一番上の一枚だけ。後は全部新聞紙を切った奴だったからです。「こんなん、あらへんがなー」と泣き喚くハリー。おまけにわしゃわしゃと現れたのがジーン・シモンズ謹製の蜘蛛型ロボット。ぴゃっとハリーの喉下に飛びつくと注射針を伸ばしてぐさっ。「ギャーッ」ハリー、ばったりと倒れます。おまけにロボットが爆発、「わて、金で騙されてロボットに刺されて爆発されて、ふんだりけったりやー」と叫びながら死んでしまったのでした。

 この蜘蛛型ロボット、この映画で一番登場機会の多いメカなのですが、もの凄くショボイ。あれだ、昔、売ってたメカモって奴だ。メカモスパイダーとか言う奴みたいだ。一応映画なんだからもっと予算使いなはれ!

 この時トム・セレックたち警察はようやくジョンソンの潜伏先のホテルを見つけます。そこへ乗り込んでいってジョンソンを逮捕、「署まで連れていくで、おとなしくせいや」とホテルの外へ出たところで、ジーン・シモンズ登場。彼は懐から取り出した銀色の不恰好でとてもカッコいい(笑)未来拳銃を発射します。その未来拳銃の弾は誘導ミサイルになっていて「きゃーっ」と叫んで逃げ出したジョンソンをどこまでも追っかけていくのです。そしてついにジョンソンの背中に命中、彼は即死してしまいます。「はあ、重要な証人殺された」とため息をつくトム・セレック。

 それからトム・セレック、カレンはジョンソンの勤務先であるベクトロコン社へ赴き、ジョンソンとハリーが何をやっているのか調べます。データーファイルを見たトム・セレック、「ミサイル開発、ふむふむ、何やて二人で特別プロジェクトに関わっていたやて、何やねん、この特別プロジェクトって」この時、上手い具合に事件が発生。ベクトロコン社の監視ロボットが暴走、秘書のジャッキー(カースティ・アレイ)を秘書室に監禁してしまったのです。ジャッキーが逃げようとするとばりばりと電撃を浴びせる監視ロボット。「ひー、こんなんかなわんわ、誰か助けてー」トム・セレックは身を机で隠しながらロボットに近づくと上着被せて椅子でどっかん、どっかんド突き倒すという・・・(笑)。やっぱり「その道のプロ」はやることが違います。

 ところがこのロボットは暴走していたのではなかった。ジャッキーのバッグからあの赤いチップが大量に出てきたのです。どうやらこの女はジーン・シモンズの手下で彼の命令でチップを取りに来ていたのでした。監視ロボットはそれを止めようとしていたのです。トム・セレック、びびびとジャッキーの頬を張り飛ばし「こら、ジーン・シモンズはどこにおるねん、言わんと口の中に手ェ突っ込んで喉チンコ引きちぎったるぞ」これでビビッたジャッキー、割合にあっさりと「ジーン・シモンズはホテルリッツにおりますわ」と白状してしまったのでした。

 さあ、ホテルリッツへ急げ。警官隊はホテルリッツで他の技術者二人と何やら取引をしようとしていたジーン・シモンズを急襲、逮捕を試みるのですがジーン・シモンズ、例のカッコいい未来銃を乱射。たちまち技術者二人、警察官二人が殺されます。カレンの腕にもミサイル弾が命中、不発弾で命に別状はなかったものの、いつ爆発するか分からないという状態になってしまいます。ジーン・シモンズはあっさりと逃走。トム・セレックは署長から大目玉を食らってしまうのでした。

 この後、何時爆発するか分からず病院にも運べないカレンの腕からトム・セレックが不発弾取り出すというサスペンス場面。当然ながら麻酔なし。「ひーいたたた、あれー」と呻くカレンをトム・セレックが「我慢せい、いごいたら爆発するのやで」と励まします。ようやく銃弾が取り出され、トム・セレックがそれを部屋備え付けのバーに投げ込むとぼかーん。「ふう、危ないところやった」まー、あんまりストーリーには関係ない場面なんですけどね(笑)。

 ここでまたでてくるトム・セレックの家。家事ロボットルイスがコーヒーメーカーのビーカーのようなガラス容器でパスタ湯でとる。あふれんばかりに入れて強火でがんがん湯でとる。おいおい、底の方、こげとるぞ(大爆笑)。こんなまずそうなスパゲッティ見たことないや。

 さてまた翌日となりまして「どないしてジーン・シモンズいてもうたろか」と悩んでいるトム・セレックに署長がアドヴァイス。「我が署お抱えの超能力者に聞かんかい!」はあ、超能力者ですか。また突然えらいものが出てきますなー。トム・セレック、そんなものは毛ほども信じちゃいないのですが何しろ署長からのお達し。しかたなくその超能力者のおばさんにあったのでした。おばさん、例のミサイル弾を撫で回しつつ「名前はジーン・シモンズっていうのね」トム、「そんなことは分かってるがな」と白け顔(笑)。さらにおばさん続けて「あなたと彼は前世で兄弟だったの、だから宿命なのよ」「はあ、前世でっか。それより奴がどこにいるか教えてくれまへんか」「宿命があるといったでしょ。だから彼の方から来るわよ」あー、本当に役に立ちそうもないアドヴァイスじゃ。思わず「ペッ」と床に唾吐きかけるトム・セレックです。

 この場面、何の意味があったのだろう。

 これまでの捜査でジーン・シモンズが前科三犯の悪党であること、例の小型ミサイルは人体から発せられる熱に誘導されること、あの赤いチップでロボットを殺人マシーンに変えられること、ジーン・シモンズはジョンソンとハリーにチップを作らせ口封じのために殺してしまったことが判明します。そしてチップを調べていたマーヴィン、「おい、トム、このチップには原版があるで、もっとる奴見つけんとチップを量産されてしまうで」「ナニー、本当かいや」とトム・セレックが驚いたところに当のジーン・シモンズから電話が掛かってきます。どうやらジーン・シモンズ、何らかの方法で所内のモニターカメラの映像を見ていたらしい。「おい、トム、おれや、ジーン・シモンズや、ジャッキーを連れてこい、連れてきいへんかったら町中のロボット、殺人マシーンにしたるぞ」トム・セレック、ははあ、どうやら原版、ジャッキーが持っているのやなと気づきます。

 トムとカレンはジャッキーをセンサーにかけてジーン・シモンズの仕掛けた発信機を発見します。上着に一つ、ブラジャーに一つ、スカートに一つ。「よう仕掛けたなー」と呆れるトム。「でも服や下着に仕掛けていても服着替えられたらどうするんやろ」最もな疑問ですね(笑)。この時、ジャッキー、カースティ・アレイはブラジャーまで脱いでしまいます。余談ながらこういうシーンを「サービスシーン」と言ってしまうあなた、実年齢が若くても心は立派なオヤヂですぞ!

 次にジャッキーを安全なところへ移動させると言い出すトム・セレック。ジャッキーは驚いて「そんな安全な場所なんかあらへん。ここでたらあの人に殺されるわ」「じゃあ、チップの原版のありかを教えんかい」「だからそないなもん知らんって」トム・セレック、ジャッキーを連れてロボットが運転するパトカーに乗り込みます。まあ、ロボットと言ってもあからさまなマネキンですが。そして出発、後からはカレンの運転するパトカーが続きます。外に出たとたんに車で襲ってきたジーン・シモンズとその手下たち。車の床をぺろっとめくるってぇとそこに四角い穴が開いている(笑)。ここから爆弾積んだ自走ロボットを発進させるのであります。ぴゃーんと猛スピードで走ってトム・セレック、ジャッキーの乗ったパトカーに迫る自走ロボット。「こら、あかん、カレン、レーザー銃でいてまえ!」カレンがぽちっとスイッチを押すとパトカーの屋根ががーっと開いてレーザー銃が。もう一度ボタンを押すとぴーっ、赤いレーザー光線が自走ロボットを爆発させてしまいます。これが三度ほど繰り返されると。

 言っちゃ悪いけど夢に見そうなぐらいカッコ悪いぞ、なんじゃ、こりゃ。

 ジーン・シモンズ、効果のなさにいらだったのか一度に三台のロボットを発進させます。「こら、あかん、三台じゃ防ぎきれん。ジャッキー、こい、カレンのパトカーに乗り移るのや」平行して走るカレンのパトカーにトム・セレックとジャッキーが飛び移るアクションシーン。二人が飛び移ってロボットだけとなったパトカーに自走ロボットが次々に激突、大爆発するのでした。後部座席から振り返ってその爆発をみたトム・セレック、「おお、危ないところやった」でもジーン・シモンズ、また二台ロボット発進させるの、何台持っているんだよ、お前。

 「かー、また来た、こらもういかん。やいジャッキー、まだお前に発信機が隠されているんじゃ、そうか、そのバッグやな」ジャッキー、しぶしぶながらバックから原版を取り出します。この女今の今まで原版をバックに隠してやがった。トム・セレックもバッグぐらい調べとけ!トム・セレック、ジャッキーからひったくったバッグを車外へぽい。自走ロボット、そのバッグを追いかけていってどかーん。ようやく危機が去ったのです。

 あー、もうなんだか面倒くさくなってきたのでここから話をはしょります。だって、本当につまらないんだもの(笑)。

 ジーン・シモンズ、屋外レストランにてカレンを人質に取りジャッキーとの交換を要求します。ジャッキー、原版を密かにトム・セレックに渡して「これがうちの保険よ」、ジーン・シモンズのところに行くのですが「このアマ、原版持っていないな」ということであっさり刺し殺されちゃった。原版ぜんぜん保険になっておらん(笑)。怒り狂ったジーン・シモンズ、例のミサイル銃を乱射するのですが、トム・セレック、レストランのテーブルで防いでしまうのが笑止。今日日、気のきいた銃弾なら木のテーブルぐらいあっさり貫通するっての。

 なんとか逃げおおせたジーン・シモンズ、今度は警察署に忍びこんでトム・セレックの個人端末をいじくります。そしてパーソナルデーターを引き出して脱出。そのデーターからトムの自宅を急襲。家事ロボットのルイスを蹴り倒してボビーを誘拐してしまったのです。そしてトム・セレックに「コドモを取り返したければ建設中の○○ビルまで来るのや。ただし一人やで、卑怯なマネしたら子供を火葬場の人が死体みるなりびっくりして失神するようなそんな目に会わせるで」と電話をかけてきたのであります。指示通りの場所へ急ぐトム・セレック。カレンも行きたがったのですが、「奴は一人でこいいうとるのや、あんたは待機しとってくれ」と言われておいてけぼり。しかしカレン、電話のメモリーからジーン・シモンズの指示してきた場所を割り出して彼女もまたそちらへ向かったのであります。

 さて、建設中のビルで待ち構えているジーン・シモンズ。やってきたトム・セレックに「エレベーターで上がってこんかい」でもそのエレベーターの周りにはメカモスパイダーじゃなかったジーン・シモンズの殺人蜘蛛ロボット。「あっはっは、大丈夫や、そいつらはまだ手出しせえへん」彼のいうとおりにエレベーターに乗り込むトム・セレック。工事現場のエレベーターですからドアはないし回りは金網。高所恐怖症のトム・セレック、脂汗だらだら流しながら「ああ、いかん、わて、蕁麻疹でてきたわ」

 ジーン・シモンズとボビーのいる階に到着。ジーン・シモンズはボビーを解放。「よっしゃ、原版を渡さんかい」トム・セレックは耳を貸さずに「ボビー、エレベーターに乗れ、下に降りるのや」ボビー、エレベーターに飛び込んで降下ボタンを叩きます。するすると降下するエレベーター、しかしこれもジーン・シモンズの罠でした。「わははは、もうエレベーターは止まらんぞ、下についたらわての蜘蛛ロボットの餌食になるのや、わははは、おい、トム、息子の命が惜しければ原版渡さんかい!」ボビー、その言葉通りに蜘蛛ロボットに囲まれます。大ピンチ、しかし彼を救ったのはここで現れたカレンでした。カレンはロボットの上をぴょんと飛び越えて(大爆笑)ボビーの元へ駆けつけると彼を手伝ってロボットが攻撃できない二階に上がってしまったのです。「トム、ボビーはもう大丈夫や、うちが助けたで」

 カレンはエレベーターを操作して上昇させます。ジーン・シモンズにあのミサイル銃を乱射されたトム・セレックはああ、助かったとばかりにエレベーターに乗り込み上の階へ。しかしこのエレベーターが止まらない(またかよ)、ずんずん登っていって最上階、いや、ここでも停まらずにエレベーターの支持柱の一番上まで行っちゃったぞ。トム・セレック、また下を見下ろして「ひー、コワー、また蕁麻疹出るゥ」彼はエレベーターの下降ボタンを押すのですがうんともすんとも言いません。どうやらリセットスイッチを押さなければならないらしい。そのスイッチがどこにあるのかというと、エレベーターの底という、なんでそんな不便なところにつけるかね、スイッチ(笑)。

 おまけに蜘蛛ロボットが襲ってきたぁ。トム・セレック、上着ではたいたり足で蹴り落としたりしてなんとかロボットを撃退。エレベーターにぶら下がってようやくリセットスイッチを押すことに成功します。がーっと降り始めるエレベーター。トムは床の穴から這い上がって「ああ、しんど、助かったァ」しかし、この人ァ忘れちゃいませんか、ジーン・シモンズのことを。突然奴がエレベーターに飛び乗ってきた。「トム、お前、殺す」「わああ、揺らしたらあかんて、落ちるねんて、落ちるねんて」はい、落ちました、ジーン・シモンズが(笑)。動けなくなった彼にあの蜘蛛ロボットたちがわらわらと寄り集まってきて強酸をちゅー、ジーン・シモンズ、悶絶します。

 ジーン・シモンズやっつけた、ボビーも無事、目出度し、目出度しやあと大喜びのトム、「ようもわてをてこずらしてくれたなあ」とジーン・シモンズの死体を調べ始めますと「わあっ」突然、ジーン・シモンズが起き上がった。でも何もせずにまたぱたりと倒れて今度こそ死んでしまうの。なんとも中途半端なショックシーンです。

 エンディング、感極まってキスを交わすトムとカレン。ぶちゅぶちゅぶちゅちゅちゅー、でもこのキスが長いんだ。エンディングクレジットの間ずーっとやっているんだ。唇腫れたらどうするんだと思ってしまうんだ。

 モロコシ畑で暴走するロボットを大汗かいておっかけるとか、冷蔵庫みたいなカッコ悪い家事ロボットとか、200ドルも出せば買えそうな安っぽくて仕方のない蜘蛛型ロボットとか長すぎるキスシーンとか最後の最後まで私を笑わせてくれた珍品でした。

 カラー、ワイド放送。ステレオ音声。ハイビジョン画質なので文句のつけようがなし。暗部のノイズが多少目立ちますが、いつもの輸入DVDとは大違い(笑)。ステレオ音声はレンジが狭くてかさついているけれども年代を考えればこれくらいは仕方ないじゃありませんか。

 エロの冒険者 

       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/

      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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