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2006年12月 3日 (日)

『Bowery Blitzkrieg』(1941年)

 

Bowery Blitzkrieg』(1941年)

イーストサイドキッズシリーズであります。またマグスとダニーが仲たがいだよ。こいつら、実は本当は仲が悪いんじゃないの(笑)。

今日も今日とてニューヨークの街でたむろっているイースト・サイドキッズ。いきなりマグス(レオ・ゴーセィ)はモンク・マーティン(ボビー・ストーン)という少年と殴り合い。マグス、得意の右ストレートをモンクの顔面にヒット。モンク、失神します。薄れ行く意識の中で「コノウラミハラサデオクベキカ」と誓ったモンク、意識を取り戻すとのこのこやってきたダニー(ボビー・ジョーダン)に「おい、マグスが君の姉さんの悪口言っているぜ。なんかポリ公と結婚するとかしないのか」これにまんまと騙されたダニー、マグスのいるクランシー・ビリヤード場に飛び込むと「おい、マグス、人の姉さんになんてこと言うんだ」また殴り合いです。しめしめ、二ヤッとしたモンク、タイミングを見計らって警察に電話。「またイーストサイドキッズか」何しろ目をつけられている不良少年団ですからあっという間におまわりさんが駆けつけてくる(笑)。しかもさっきモンクが言っていたポリ公、ダニーの姉マリーの恋人のトム(ウォーレン・ホール)だったから話がややこしくなった。ダニーはなんとか逃げたのですが、マグスはあえなく捕まって留置場行き。

 マグス、留置場で「お前、誰と喧嘩したんだ」と聞かれるのですが「知らんよ、なーんも知らんよ」 さすがマグス、こんな時でもダニーをかばってます。

 さて、命からがら自室へ逃げ込んだダニーですが、その日の夕食にトムが招待されていたという・・・(笑)。おまけにマリー(シャーロット・ヘンリー)にそれとなく「姉さん、トムと結婚するのかい」と聞いたらはい、「ええ、そうなると思うわ」といわれちゃいましたとさ。何のためにマグスと殴り合いをしたのだと愕然となるダニーです。さらに夕食の席で「君、マグスと殴り合いしたんじゃないの」とほのめかしてくるトムにかっとなり「知らないよ、だからおまわりは嫌いなんだ」と叫んでしまいます。驚いたマリー、「駄目よ、そんなトムをポリ公とか国家の犬とか、犬のおまわりさんっていう歌、絶対警察に対するイヤミだとか、困ってしまってわんわんわわんとか言っちゃ駄目じゃないの」「姉さん、僕、そこまで言ってないけど」食堂から出て行こうとするダニーにトムが声をかけます。「君の教科書がビリーヤード場で見つかったぞ。ごまかすのはもうよしなさい」しかし耳を貸さずにぷいと出て行くダニーであります。

 その後二人でデートしているトムとマリー。トムは「僕は彼らが心配なんだ。マグスもダニーもこのままだとどんどん悪くなってしまう」てなことを言いつつ二人でキスをすると。

 さて、そのトム、留置場で鬱々としているマグスにボクシングの「ゴールデングラブトーナメント」への出場を薦めるのでした。マグスは釈放されてそのまま感化院行きになってしまったのですが、トム、そこまで追いかけていって「ねえ、トーナメントに出ようよう」シャワーを浴びていてもシャワーカーテンの隙間からぴゃっと顔を出して「ねえ、トーナメントに出ようよう」トイレで用を足そうと洋式便所の蓋を上げるとトムの首がにゅっ、「ねえ、トーナメントにでようよう」感化院の映画大会で西部劇見ていると保安官のカッコをしたトムが映画に出てきて「ねえ、トーナメントにでようよう」根負けしたマグス、ついにトーナメントの出場をOKするのです。

 この間、モンクに影響されて不良化していくダニー。彼の車を運転させて貰ってご機嫌。モンクはダニーに「ちょっとそこの食料品店の前に停まってくれよ、ちょっと用足してくるから、あ、エンジンはかけたままにしといてね」この時ダニーは気がつきませんでしたが、モンクはこの食料品店で強盗を働いたのでした。彼は知らぬうちにモンクの共犯者にされていたのです。翌日このことをビリヤード場に出入りしている知り合いのプロモーター、スラッツ・モリソン(エディ・フォスター)から指摘されたダニーは驚くのですが、モンクに「二人で金を稼ごうじゃないか、俺みたいに新車に乗れるぜ、新しいスーツだって思いのままだ。なあ、大学なんか目指すのやめて俺と一緒にやろう」あ、ダニーの奴、イエスと言っちまいやがった。姉さんの結婚とかマグスとの仲たがいとかあったかも知れないけど、これはあまりに軽率じゃありませんか。

 まさに典型的な転落する青少年の図、ですな。

 さて、感化院から釈放されたマグス、トムの自宅に下宿してさっそくトレーニングを開始。マグスは彼の部屋に飾ってあるトムのボクシング姿の写真を見て「ああ、彼はボクシングの夢を自分に託しているのか。だからトムはあんなに一生懸命になっていたのだ」これに感動したマグスは激しいトレーニングを文句も言わずにこなします。その甲斐あって最初の試合に完勝。ついにトーナメントへの出場が認められたのでした。

 ところがここでプロモーター スラッツ・モリソンが八百長の悪巧み。ホテルデニーズで屯すギャングどもに「私、ゴールデングローブに出場する選手を知っています。そいつに因果を含めて負けさせましょう。するとあなた方は掛け金で大儲けってな寸法です」ギャングたちはこの話に乗ってきてスラッツに準備金として2,000ドルを渡すのでした。もちろんただの金ではなく「おい、この話が失敗したらお前はイーストサイドリバーに浮かぶことになるぞ」という脅し付き(笑)。

 マグスはモンクとつるんでいるダニーを心配しています。「そうか、ダニーが怒ったのはモンクがあることないこと彼に吹き込んだからだ」とやっと思い当たるマグス。さあ、モンクの奴をどうしてくれようか、手足を叩き折って小さな篭に入れて海に捨ててしまおうか、奴に穴を掘らせて生き埋めにしてしまおうか、スコップで顔が原型止めなくなるまで殴ってやろうか、とブッソウなことを考えておりますと、やってきたのがスラッツです。彼は先ほどの八百長話を持ち出します。「マグス、負けてくれたら1,000ドル払うぜ」当然ながらマグス、これを拒否。なんだかやばい話になってきたなあ。

 ええ今まで書くのを忘れていましたがトムとお母さんの家、そしてダニーとマリーの家は同じアパートの一階と二階。トムの家に下宿しているマグスは当然ながらダニーと顔を合わせる訳です。マグスはダニーと仲直りしようとするのですがまるで駄目。ダニーはマグスを相手にしようとしないのです。がっかりするマグス。さらに彼はトムのお母さん(マーサ・ウェントワース)とマリーの会話を聞いてしまいます。マリーは「あたし、トーナメントには行かないわよ、だってマグスが来て以来トムはアタシに目もくれなくなってしまったのですもの」突然の告白におろおろするトムのお母さん。マリーはさらに「もう、私、トムと結婚しません、ダニーと遠くへ引っ越します」がーん、マグス、ダニーのことに続いて大ショック。「ええ、これもおれのせいかよ!」

 マグス、荷物をまとめてトムの家から逃げ出してしまったのでした。このことを聞いたトムはがっかり。しかも警察署長さんからマグスがボクシングの八百長に関わっている疑いがあると聞かされるのです。

 さて、事態はどんどん悪いほうへ。ダニーは相変わらずモンクとつるんでいて、いろいろやっている様子。トムはそんな彼に「モンクと付き合うな、今に大変なことになるぞ」と説教するのですが、ダニーは「うるさいんだよ」とキレるばかり。スラッターはスラッターで八百長持ちかけたギャング、ドーガン(デニス・ムーア)、その手下のダッチ(トニー・カーソン)に「え、試合はマグスとオライオンのどっちに賭ければいいんだ?」スラッターはまだマグスを八百長に同意させることはできていないのですが、まさか今になってそんなことを言うわけにはいきません。言ったが最後、イーストリバーに放り込まれて魚の餌になっちゃいます(笑)。スラッターは仕方なく「あ、あのマグスっス。彼に賭けてください」

 これで後に引けなくなったスラッター、クランシー・ビリヤード場に備え付けのジム(なんでそんなものがあるのか分かりませんが)でトレーニングしていたマグスを尋ねると激励するふりをしてこっそり八百長の礼金1,000ドルをテーブルの上に置いていったのです。これでマグスは金を受け取ったことになった!ってなんねえよ(笑)。この1,000ドル札に気がついたマグスとイーストサイドキッズの面々は「スラッターに八百長しろと言われました。この1,000ドルが証拠です」という手紙をつけてお金をトムのお母さんへ届けたのでした。

 さあ、いよいよ試合の日。でもよりによってこんな日にダニーとモンクが空き巣狙い(笑)。しかしトムに見つけられて逃げ出す二人です。追い詰められたモンクはやにわに懐からピストルを取り出すとトムに狙いを定めます。びっくりしたダニー、「それは洒落にならないって」とピストルを取り上げようとするのですが逆に撃たれてしまいました。モンクは再びトムにピストルを向けるのですが、この時トムの放った銃弾が胸に命中、射殺されてしまったのでした。わあ、こんなドラマで射殺するなよ(大笑い)。

 重傷を追ったダニー、病院へ運ばれます。傷は致命的なものではなかったのですが、大量に出血しており緊急の輸血が必要。トムは自分の血を使ってくれと申し出るのですが血液型が合いません。一応ドナーが見つかったのですが、連れてくるまでに二時間はかかってしまいます。ドクターは、「それでは間に合わないぞ、手術ができん!」ダニー、大ピーンチ!しかしここで彼の命を救ったのが試合前の計量を終えて駆けつけてきたマグスですよ。彼は自分の血をダニーに輸血したのです。そしてダニーは危機を脱したのですが、マグスはふらふら。こんな状態でボクシングをするのは自殺行為です。しかし、後には引けないマグス、輸血を終えるなりボクシング試合場であるマンハッタンアリーナへ向かうのであります。

 カーン、ゴングが鳴って試合が始まった。オライオンと「コノヤロバカヤロシネシネ」と激しく殴りあうマグス。輸血の影響をみじんも見せぬ猛ラッシュであります。オライオンあえなくダウン。いい調子かと思われたのですがやはりマグスのスタミナは2ラウンドまで続かなかった。オライオン、急に勢いの衰えたマグスに必殺の右ストレート!マグス、ダウンです。からくも立ち上がりますが、もう彼はふらふら。

 ここで場面は病院へ戻って意識を取り戻したダニー、医者はマグスこそが彼の命の恩人だと告げるのでした。「ああ、僕は馬鹿だった、やっぱりマグスは僕の親友だ」これを聞いて試合場へ駆けつけるマリーとトムのお母さん、リングサイドで二度目のダウンをきっしたマグスに「ダニーは助かったわ、あなたも頑張って」この声援で勇気百倍のマグス、ぱっと立ち上がってまた「コノヤロバカヤロオマエノカアチャンデベソ」とパンチを繰り出します。この一発がオライオンのアゴを捕らえて見事KO勝利を飾ったのでした。

 マグスは勝った。トムのお母さんがいきなり取り出した1,000ドル札とマグスの手紙が証拠となってスラッター、ドーガン、ダッチも捕まった。ダニーはトムを助けたことで罪に問われず、マグスとも仲直り。最後はマリーとトムの結婚式に着て行くタキシードの見立てをしながらわいわい騒いでいるイーストサイドキッズでおしまい。

 いや、いかになんでもダニーが全然罪に問われないというのは不味いのではないでしょうか。音も途中で急に小さくなって台詞が聞き取れねー、いくら5030ドルのDVDでもこれはねーだろー。

 モノクロ・スタンダード この作品も画質は最悪。音声も20分を過ぎたあたりでいきなりヴォリュームダウン。なんじゃ、そりゃ。Comedy Classics 50 Movies 12枚のDVD50本のコメディが収録されたボックスセット。Digital 1 StopDVD

エロの冒険者 

       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/

      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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