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2006年12月 3日 (日)

『ロマン・ポランスキーの吸血鬼』(『The Fearless Vampire Killers』 1967年)

 

『ロマン・ポランスキーの吸血鬼』(『The Fearless Vampire Killers』 1967年)

SFシネクラシックスハイビジョン第二弾!『ロマン・ポランスキーの吸血鬼』であります。吸血鬼の傑作パロディ映画として名高い作品であり、この映画がきっかけとなってポランスキーと結婚することになる女優シャロン・テートも美しく大変楽しめました。いつもあんなくだらない映画ばっかり見ているのですから、たまにはこんな余得があってもいいじゃありませんか。

雪深いトランシルバニアを行く一台の馬車。荷台で寒さに震えているのはクーニクスベルク大学の教授、アブロニシウス(ジャック・マクゴーラン)とその若き助手アルフレッド(ロマン・ポランスキー)の二人であります。実は彼ら二人は吸血鬼の実在を証明するために各地を渡り歩いている吸血鬼ハンターなのでした。「その求めるものに近づいたとは知らず彼らはトランシルバニアを行くのみ」というナレーション。

 途中後を振り返ったアルフレッドはぎょっ。いつの間にか複数の狼が馬車をつけていたからです。彼は隣の教授に、「先生、まずいっす、狼っす」というのですが、まったく反応なし。御者に声をかけてみても気がつかない。アルフレッドは仕方なしに傘を振り上げ狼に振り下ろします。狼に傘をかみ破られはしたものの何とか撃退できてホッとするアルフレッド。馬車はそのままトランシルバニアの村に到着するのでした。さっそく村の宿に投宿するアルフレッドと教授と行きたいところですが、教授はあまりの寒さに凍っていたのです。宿屋の店主シャガール(アルフィー・バス)がお客に手伝わせてかちんかちんになっている教授を宿に運びこみ足湯を使わせて解凍するというギャグであります。

 さて文字通り生き返った教授、宿屋のあちこちにつるしてあるものに目を止めます。「アルフレッド、これはにんにくじゃないか」「教授、もしかするとアレかも知れませんね」教授はシャガールを呼び止めます。「君、君、このにんにくだがね」シャガール、ぎくっ、「あ、にんにく料理でございますね。ようございます、美味しいのがございます」「いや料理じゃなくってなんでにんにくやたらに吊るしてあるのかって聞いてんの」シャガール、ぎくぎく、「いやあ、にんにくは健康によろしいですからなあ、あは、あははは」どうも怪しい(笑)。いよいよ疑惑を深めた教授、「ひょっとしてこの近くに、城なんかない?」シャガール、ぎくぎくぎくぎくっ。「城ですか、イヤだなあお客さん、そんなものある訳ないじゃないですか、あはあはあははは」

 とりあえずこの場面はオシマイ(笑)。シャガールは教授とアルフレッドを部屋へ案内します。「この宿で唯一風呂がある部屋なんすよ」しかしこの風呂に美女が入っていた!シャガールの娘サラ(ご存知・シャロン・テート)、この娘は大変なお風呂好き。隙を見てはお客さん用の風呂を使っていたのです。このセクシーな美女の突然の出現に目が点となる教授とアルフレッド。しかもシャガール、サラをむりやり風呂から追い出すと「風呂使うなって言っただろうが!」お尻ぺんぺんですよ。若いアルフレッドの頭の中はもういろんな妄想で一杯であります。

 その夜、シャガールが宿のメイド、マグダ(フィオナ・ルイス)の部屋へ忍んでいこうとしたり、奥さん(ジェシー・ロビンズ)に見つかりそうになって慌てて逃げ出したり、この物音を聞きつけて調べに行こうとした教授の頭を奥さんが間違えてソーセージで殴ったり、まあ、あまり面白くないことが起こります。はっきりいって映画に全然関係ありません。

 翌朝、食堂で朝飯を食べる教授とアルフレッド。とそこに珍客、見るも恐ろしいせむしでおしの男コーコル(テリー・ドウンズ)であります。その容姿と彼の出現に思いっきり動揺している村人たちの態度に不審なものを感じた教授はアルフレッドに「おい、あいつのあとをつけるんだ」と囁くのでした。アルフレッド、コーコルの一人乗り馬車の後部にしがみつくってそりゃムチャでしょう。コーコル、彼に気がつかないまま馬車を発進させます。振り落とされまいと必死のアルフレッド。と、馬車が停まりました。いつの間にか馬車の前に1頭の狼が立っていたのです。アルフレッドが驚いているうちに馬車を降りたコーコル、狼を連れて森の中へ。そして狼の悲鳴、戻ってきたコーコルの口は朱に染まっております。「うわあ、あいつ、狼殺しやがった」仰天したアルフレッド、思わず馬車から手を離してしまい、コーコルに置いていかれてしまったのです。

 さて、いつの間にか宿へ戻っていたアルフレッド(笑)、教授のカバンを開けて吸血鬼ハンターの七つ道具、十字架や木の杭、聖書、聖水などを改めております。七つ道具なのに四つしか紹介しておりませんが、そんなの私の知ったこっちゃありません。ここにやってきたのがサラ、スポンジやタオルを抱えています。彼女はアルフレッドに「あたし、退屈なの、パパがもう外に出るなって、それにアレも駄目だっていうのよ。あたし、アレを学校で覚えてとても気持ちよかったからアレが大好きになったの。やっぱりアレは1日に一回はやらなくちゃ、ねえ、いいでしょ」アルフレッド、ごくりと唾を飲んで「い、いいッスよ」「きゃー、嬉しいありがとう」当然ながらお風呂へ駆け込みます(笑)。一人残されたアルフレッド、思わず、「アレって風呂かよ!」

 鼻歌をうなりつつご機嫌で入浴するサラ。しかしその彼女を狙っていた存在あり、何、痴漢ですかって、馬鹿を言いなさい、こんな映画だから吸血鬼に決まっているでしょうが、吸血鬼!天井の明り取りの窓からふわりと舞い降りた吸血鬼、サラの喉元にがぶり。悲鳴を聞きつけたアルフレッドが鍵穴から覗いて「ひーっ、教授、吸血鬼です、ついに出ました!」教授、アルフレッド、シャガールがドアを破って飛び込みますと、すでにサラと吸血鬼の姿はなくバスタブにわずかな血痕が残されていただけだったのであります。シャガールは泣き喚きます。「伯爵、クロロック伯爵、後生ですから娘を連れていかないでください、娘を返してください」

 あの吸血鬼はクロロック伯爵というらしい。

 シャガール、一大決心をすると吊るしてあったにんにくをもぎ取ってがぶりとひと齧り、ははあ、口臭をにんにく臭くさせて吸血鬼に対抗しようというのでしょう(笑)。いや、口臭だけで大丈夫なのと思っていましたら案の定、次の朝死体となって発見されたのです。教授がシャガールの死体を調べてみますと、喉に二つの穴、手首にも二つの穴、足首にも二つの穴、これで終わりかとおもいきやさらに腹にも二つの穴。念の入った吸血鬼です。「狼にやられたんだか」とつぶやく樵にきっとなった教授は「これは吸血鬼の仕業です。あんたたちだって分かっているんだろ!」と怒鳴りつけるのでした。

 さて教授、奥さんに鋭く尖らせた杭を持たせまして、「さあ、これを胸に打ち込むのです」「あなたの胸に?」「わたしに打ち込んでどうするんです、死んじゃうじゃありませんか。死体、あなたのご亭主の死体の胸ですよ!」しかし奥さん、「そんな亭主の胸に杭を打ち込むなんて」と拒否。教授が「仕方ない、私たちでやろう」ということになったのですが、これでどたばたやっているうちにシャガールが吸血鬼となって復活。逃げ出します。教授とアルフレッドは必死に追っかけるのですが、まんまと逃げられてしまいます。さらにメイドのマグダまでシャガールに殺されてしまったのでした。

 この時、マグダはシャガールに向かって十字架をつきつけたのですがまるで効果なし。この映画では十字架は吸血鬼への武器にはならないようです。

 シャガールを逃がすな。教授とアルフレッドはスキーを使ってこけつまろびつ逃げていくシャガールを追っかけます。シャガールが逃げ込んだのが御馴染みのお城。二人はためらうことなくこの城に突入するのでした。しかし、あっという間にコーコルに見つかって閉じ込められちゃった。「大変なことになった」と青ざめる二人ですが、すぐにコーコルがまた現れて身振り手振りで「ご主人にお引き合わせします」こうして二人は吸血鬼、クロロック伯爵と対面を果たしたのです。

 伯爵はサラを襲った時とうって変わって紳士的な態度で「おお、あなたがアブロニシウス教授ですか、御著作拝見いたしましたぞ」おだてられて喜んだ教授、嬉しげに「おー、さすがは伯爵、大した見識がおありになる」ってお互いにヨイショしてどうするか(笑)。この後はそのインテリ同士の会話になりまして、「蝙蝠は冬眠するか」「例外もあります」「ではどうやって蝙蝠は暗闇を飛ぶのか」「音波を発します。その音波が障害物に当たって跳ね返ってくるのを感知して避けるのです」こういうのがえんえん続くと。どうでもいいじゃん、そんなこと。そうそうこの時、伯爵の息子、ヘルベルト(イアン・クアリアー)が現れて二人に紹介されます。ハンサムなヘルベルト、アルフレッドになにやらねちっこい視線を送っております。

 さすがに伯爵は疲れたのか教授とアルフレッドを寝室に案内します。そして「私は夜型人間ですからな、昼にはヨワイのですじゃ。明日の夜までおやすみなさい」これを聞いた教授とアルフレッドは「むひひひひ、こいつが吸血鬼か、昼に弱いってことは寝ているんだな、そこを見つけて杭を打ち込めばイチコロだな」なんて思っていると。教授とアルフレッド、じゃあ、明日の朝まで休もうとあてがわれた部屋のベッドで眠ることになったのでした。教授はすぐにぐーすか寝てしまったのですが、アルフレッドはいつ吸血鬼が襲ってくるかと思って気が気じゃありません。おまけにどこからともなく女の歌声が聞こえてきた!「あれはサラの声ではないか」と思ったアルフレッドは部屋を出て声の主を探そうとするのですが、聞こえて来た時と同じく、その歌声は不意にやんでしまったのです。

 さて、この時吸血鬼の皆さんはどうしていたのかというと、地下室で棺桶に入って眠りについたと。ここでシャガールが登場。彼は持参した棺桶を地下室に運び込んで寝ようとするのですが、コーコルが「がうがう」どうやらここで寝るなと言っているらしい。「じゃあ、私は違う部屋で寝るから」それでもコーコルは「がうがう」「え、ここも駄目なの?」コーコル、棺桶を馬小屋に叩き込んでしまいました。「えー、俺、こんなところに寝るの?寒いし、馬臭いし、日光がちょっと当たっちゃうよ」とぼやくシャガールがおかしい。

 さあ、次の日の朝になりました。張り切って起き出す教授とアルフレッドです。「よし、地下室を探すのだ、吸血鬼どもは地下室にいるぞ、そして杭を打ち込めば全てが終わりだ」二人して城の中をうろうろ。しかしその時二人は見てしまったのです。板を切ったり釘を打ち付けたりして一生懸命棺桶を作っているコーコルの姿を。センリツしたアルフレッドは叫びます。「教授、あれはサラの棺桶ですよ、彼女は死んだんだ。ああ、かわいそうなサラ」

 二人は廟堂の入り口らしいところを見つけます。「よし、彼奴らはあの中で眠っているに違いない、アルフレッド、行くぞ」しかし、彼らの前にコーコルが立ちふさがった。ふしゅーふしゅーと鼻息漏らしてえらい剣幕で行くな、行くなの身振り。おまけに斧まで構えているとあっちゃあ引き下がるしかありません。教授、ちょっと考えて、「よし、城の二階から屋根伝いに渡っていこう」ばたばたと城に戻って二階へ。その窓から壁伝いにおそるおそる進みます。何度も落っこちそうになりながらようやく廟堂の屋根へ。「アルフレッド、窓があるぞ、あそこから入るのだ」

 アルフレッドはすんなり窓を通ったのですが、教授がいけない。彼は途中で引っかかってしまうのです。アルフレッドが引っ張ったり押したりするのですが、びくとも動きません。「仕方ない、お前一人でやるのじゃ。棺桶を探せ」アルフレッド、いかにもいやそうに棺桶を探します。そして「あった、あった、教授、二つありますよ。え?棺桶開けるスか!うわー、いやだなあ、コワいよう」棺桶の蓋を開けてみるってぇとはい出ました、こんこんと眠っているクロロック伯爵、もうひとつには当然ながら息子のヘルベルトと、あ、シャガールだ。よほど馬小屋がイヤだと見えてこっちに潜り込んでやがる。

 教授、「おお、吸血鬼がいたか、アルフレッド、杭を打ち込むのだ」「ええ?杭ってこの杭ですか」「馬鹿だね、おまえてぇものは長生きしますよ、この杭ですかって、杭はひとつっきりしかないじゃないか、それを伯爵の胸にあてがってハンマーでとんかちやるんだよ!」「ひぇえええ」アルフレッド、びびりにびびりながら杭を伯爵の胸に当てるのですが、「あっ」手が滑って杭とハンマーを自分の足に落としちゃった」悲鳴を上げながらひっくり返ったアルフレッドに教授はうんざりして「実際どうも世話の焼ける人だね」

 これじゃ埒があかないってんで教授、自分でやることにします。「アルフレッド、ひとつ外から私の体を引っ張り出しておくれでないかい」

 アルフレッド、廟堂から出て城の中へ。そして先ほど使った2階の窓から出ようとするのですが、ここで聞こえてきたのがあの歌声。「ああ、あれはサラだ」アルフレッド、窓に詰まってもがいている教授を放ったらかして彼女を探し始めちゃった(笑)。そして見つけたサラはやっぱり風呂の中、よほどお風呂好きなのですなあ。アルフレッドは彼女に駆け寄りいきなりぶちゅぶちゅぶちゅちゅーとキス。「ここから逃げよう」しかしサラはどこか夢心地。「そうね、でも、パパも来るし、それに今夜お城で舞踏会があるのよ」「そんなこと言ってないで逃げるんだ」ようやくサラは頷きます。「分かったわ、でもお風呂から上がるからあなた、あっちを向いていてくださらない」あっ、そうかとアルフレッドは後を向きます。そしてもういいかいと振り返ってみたらサラは消えてしまっていたという・・・。

 狼狽したアルフレッド、「サラ、どこだい、サラ」、この時になってようやく「やべっ、教授のこと忘れていた」彼は大慌てで廟堂の屋根へ行き窓から教授を引きずりだすのですが、教授はもうかちんこちん。冒頭に続いて二度目の冷凍人間となっております。これを背負って大変な苦労で城へ戻るアルフレッドでした。

 教授、なんとか復活(笑)。ここからしばらくのんびりとした時間。教授は屋根裏部屋で望遠鏡を見つけて大はしゃぎ。「おお、シャガールが村に戻ったわ」「おお、シャガールが女を襲っておるわ」アルフレッドはいつも持ち歩いているらしい恋愛ノウハウ本、「彼女に愛を告白する100の方法」を読んでおります。くだらないね、こりゃ。

 その時聞こえてきたのがまたあの歌声。「サラが戻ってきたのだ」歓び勇んであの部屋へ行ってみるアルフレッドでしたがあにはからんやいたのは伯爵の息子のヘルベルト。マア、この人はお察しの通りホモの吸血鬼なので「あら、いらっしゃい」なんてねちっこい目でアルフレッドを見ております。ホモの吸血鬼というものにどう対処していいものやら全然分からないアルフレッド、おろおろしておりますとヘルベルトは調子に乗って「あら、顔色が悪いんじゃないの、ベッドに座りなさいよ」この時、アルフレッドは見てしまいました。アルベルトの姿が鏡に映ってない!ヘルベルトは彼の横に座ると「あら、何読んでるの、まあ、彼女に愛を告白する100の方法、どれどれ、腕を相手の肩に回して」ヘルベルト本を読みながらアルフレッドの肩に手を回します。「タイミングを計って」アルベルト、タイミングを計って「一気にキス」アルベルト、一気にアルフレッドの喉にかぶりつこうとします(笑)。アルフレッド、とっさに本をアルベルトの口に突っ込んで逃げ出したのでした。「あら、あなた、待ってぇ」ヘルベルトもおっかける。

 これに教授も巻き込まれて世にも珍しい大学教授とその助手、オカマの吸血鬼のおっかっけっこが展開されるのです。

 わあわあ大騒ぎして屋上のテラスに逃げ込む教授とアルフレッド、やれやれと思っていたら「どうもお疲れ様」、いつの間にかクロロック伯爵が側にいたぁ。オマケに城の中庭にたくさんの棺桶があって、その中からぞろぞろ吸血鬼たちが出てきたではありませんか。「ふふふ、あなたがたもいずれ、そのうち・・・。教授、秋の夜長を有意義な論議をして過ごしましょうぞ。私は今まで大変退屈しておったのです。助手の方は私の息子の良き友達になるでしょうな」

 伯爵、テラスに二人を閉じ込めてしまいます。「はははは、ここから逃げるには翼でもなければ無理でしょうな」歯軋りをしてくやしがる二人。そしてクロロック伯爵、ヘルベルトを始めとする吸血鬼が城の大広間に集まって舞踏会を始めるのでした。まあ、みんな吸血鬼ですからそれなりに年期の入った顔をしている。着ているドレスもぼろぼろ。どうもさえない舞踏会です。そんな中、伯爵が「今宵、美しき仲間が増えました!」と高らかに宣言して真紅のドレスを着せられたサラを紹介するのです。「うわあ」と大盛り上がりの吸血鬼たち。伯爵は付け加えて「あと、男二人も仲間になります」「わあ」こっちはそんなに盛り上がらない(笑)。

 この間テラスで脱出の算段をする二人。上手い具合に古いけど使えそうな大砲が置いてある。弾も積んである。「よし、これをドアに向けるのだ」重たい大砲をやっとのことで回転させ、弾を詰め込みます。そして周囲に布やら木切れをいっぱい被せてランプで火をつけてやると、どかーん、弾が発射されてドアを粉砕。「やったぞ、アルフレッド」「サラを助けにいきましょう!!」

 二人は舞踏会会場へ。二人の吸血鬼を倒して衣装を奪うと舞踏会の中に紛れ込みます。そして踊りながらサラに近づくと「サラ、約束どおり君を助けにきたよ」「よし、わしの合図で逃げるのじゃ」ところが悪いことに三人うっかり大広間の鏡の前に立っちゃった。吸血鬼は鏡に映らないから「あ、人間が二人紛れ込んでいる」ともろバレ。大ピンチの教授、アルフレッド、サラでしたが、ここで教授が知恵を発揮。大広間の入り口に飾ってある鎧の剣を十字型に並べたのです。これで吸血鬼たち、出てこれなくなっちゃった。あれ、この映画じゃ十字架は役に立たないんじゃなかったの?

マグダがシャガールに向かって十字架を突きつけたけど役に立たなかったという前フリは一体なんだったのでしょうか。

 さあ、逃げろや、逃げろ、吸血鬼たちは別の出口から大広間を脱出、棺桶作りにいそしんでいたコーコルも加わって三人を追いかけます。三人はなんとか城を脱出、馬車を奪うと飛び乗ってぎりぎりで吸血鬼たちを振り切ったのでした。収まらないクロロック伯爵、「コーコル、奴らをおいかけるのじゃ」コーコル、棺桶を橇代わりにして出撃!しゃーっと滑って馬車に迫ります。激しく馬にむちをくれる教授、コーコル、しゃーっと滑って馬車に迫ります。激しく馬にムチをくれる教授、コーコル、馬車に体当たりと思いきや、ちょっとのところで外れてそのまま谷底へまっさかさま(大笑い)。

 アルフレッド、「これで助かった」しかしサラの手を握ってみるとこれが氷のように冷たいのです。驚いた彼は「サラ、どうしたんだ、大丈夫かい」その時サラが目を開けて「ああ、良かった、死んでしまったのかと思ったよ」サラ、鋭い牙をむき出しにするとアルフレッドの喉にがぶっ。ちゅーちゅー吸っちゃったとさ。この騒ぎに御者席の教授は気がつかず。「この時教授が気づいていれば吸血鬼の世界蔓延はなかったであろう」というナレーションが流れてエンドマーク。

オチも皮肉が利いていて、本当に映画というものは素晴らしいものですねえと水野晴郎みたいな感動をしてしまいましたとさ。

 カラー・ワイド、WOWOWハイビジョン放送。もうハイビジョンですから文句のつけようがない高画質。音はステレオでこれは標準レベルというところでしょうか。

エロの冒険者 

       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/

      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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