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2007年2月 8日 (木)

『H・G・ウェルズの月世界探検』(『First Men in the Moon』 1964年)

 

HG・ウェルズの月世界探検』(『First Men in the Moon』 1964年)

 ハリー・ハウゼン謹製の芋虫怪物が出てくる月世界映画。クラシックな味付けが大変に心地よい作品です。月人セレナイトの地底都市も良く出来ていて、ああ、私はこんな映画ばっかり見て暮らしていたい!

国連宇宙機構による人類初の月面着陸が行われようとしております。月周回軌道上に占位した母船UN-1から月着陸船が分離。着陸脚をヨッコラショと伸ばして逆噴射しながら見事月面に降り立ちます。このニュースに沸き立つ地球、世界各地で祝賀パレードが行われてもう大騒ぎ。さて、それから月探検隊は月面の探査を開始します。測量したり石を削ったりもくもくと働いております。ところが「なんじゃ、こりゃ」と一人の隊員が摘み上げたのがぼろぼろになったユニオンジャック。さらにこのような文書も発見されたのです。「1899年 ヴィクトリア女王に栄光あれ キャスリン・カレンダー」 ええ、これはどういうこと、隊員たちは首を傾げます。「ひょっとしたら1899年に月にきた人間がいるのかしら」「これ、誰かのいたずらじゃないの」

 さっそく英国へ調査団を派遣する国連宇宙機構。役所で出生記録を調べたところ、キャスリン・カレンダーはすでに死亡していたのですが、その夫であるベッドフォードが存命していることが判明。調査団はそれっとばかりに今は老人ホームでボケかかっている彼を尋ねたのでした。ところがその老人ホームの看護婦さんが言うことにゃ、「もうあの人は妄想でへんなことばっかり言っているんです。それでNASAとかに手紙なんか送っちゃって、皆さん、今日はそのことで来られたんでしょ?」

 ちょっとヤバいかなと思った調査団の面々、それでもベッドフォードに面会すると彼はよどんだ目つきで「飯はまだかい」看護婦さんはぴしゃりと「さっき食べたでしょ」「ああ、そうかい、ところでばあさんはどうした」「10年前に死にました」ますますヤバいかなと思った調査団の面々、でも何もしないで帰る訳にもいきませんのでとにかく例の月面で見つかったユニオンジャックの写真を見せるのです。するとベッドフォードはやにわにしゃきっとなって「ああ、これは、するとあなたがた、月に行ったのかえ」「そうです、人類初の月着陸が行われたのです」「まずい、それはまずい」叫びだすベッドフォード「月は危険だ、わしゃ、そのことを知らせようとNASAに手紙を書いたのじゃ」

 ベッドフォード、1899年に起こった信じられない出来事を語り始めるのでした。

 はい、場面は1899年に切り替わります。当時のベッドフォードは投資に失敗してど貧乏。借金もかかえておりました。そこで彼は戯曲を書いて一発あてようと考えある田舎町の屋敷、桜屋敷を借りて移り住んでいたのです。そこへやってきたのが彼の恋人であるキャスリン・カレンダー、愛称ケイト。ベッドフォードとの結婚を切望している彼女は桜屋敷を見て目を輝かせます。「うわー素敵な屋敷ね。あなたの叔母さん、良いものを残してくれたわぁ」ベッドフォードはこの屋敷が先ごろなくなった叔母さんからの遺産であるとウソをついていたのであります。持ち家どころか単なる貸家、おまけに家賃を払ってなくて督促状まで送られてきているというのに(笑)。

 さあ、早くも波乱含みの映画でありますが、さらにここでもう一人へんな人が現れた。桜屋敷の隣家に住む科学者ジョセフ・カボール(ライオネル・ジェフリーズ)であります。彼はケイトに「私は科学者で世界的大発明を成し遂げようとしているものです」どんな自己紹介だ、コラ(笑)。「そのためには実験が必要なのですが、これがちょっと爆発したりするかも知れません。危ないのでこの屋敷を買い取りたいのですが」そこで提示した金額が1,000ポンド、アメリカドルにして5,000ドル。しかもケイトがしぶっていたら「えーい、じゃあ2,000ポンドだしましょう」はい、交渉成立。ケイト、屋敷を売ってしまったのです。交渉を終えた博士、突然、「あ、そうだ、かまどを忘れていた」と叫ぶと慌てて戻っていったのでした。

 帰宅したベッドフォード、ケイトから家を売ったと言われて大慌て。カボール博士の家に怒鳴り込むのですが博士はかまどから溶けた金属を取り出して「あ、今忙しいからちょっと待ってね」何をしているのかと申しますと、この金属こそが彼の大発明たるカーボライト、重力を遮断するという夢の金属だったのです。溶かして塗りつければどんなものも宙に浮きますると博士、嬉しそうに喋ります。信じられないベッドフォードが疑わしげに「じゃあ、この椅子に塗ったら浮き上がるんスか」博士、カーボライトを椅子に一塗り。すると果たして椅子はベッドフォードを乗せたまま浮かび上がったのではありませんか。仰天したベッドフォードは「これは凄い発明だ、大金が稼げるぞ」はい、彼は屋敷を売った金を博士の研究に投資すると決めちゃったのでした。

 しかしケイトはベッドフォードの軽率なふるまいにかんかん。「家を売ったお金で借金返して結婚できると思っていたのに、なんであんなキチガイ博士に投資するのよ」まあ、元から屋敷は借家なのですがね。投資しようがしまいが結婚できないのは同じなんですけど(笑)。

 ここでかまどを見張るはずだったギブス、かまどを放ったらかして飲みに出かけてしまいます。かまどの圧力がどんどん高くなってついにどかーん。屋敷の屋根ごと宙へ舞い上げられてしまったのでした。怒った博士はギブスを首にしてベッドフォードをやとうことになります。ベッドフォード、新しいかまどに石炭をくべながら「それで博士、このカーボライトで何をするんですか」「そうだな、重力遮断できるんだから月旅行もできるぞ」「ええーっ」と不満そうな声を上げるベッドフォードです。「そんな月旅行なんて金にならないっすよ、せっかく空中に浮かび上がるんだから空飛ぶ靴、ぴょんぴょんシューズなんてどうです」「お前はドクター中松か。それに月旅行は金にならないって、月には豊富な金属の鉱脈がある。金だってわんさかとれるんだ。これを取ってくりゃわしらは大金持ちじゃ」

 このと言う言葉に素早く反応したベッドフォード、「そらいいですな、じゃあ早いところ月へ行きましょう、月へ」調子の良い男であります(笑)。でも当然ながらケイトは大反対。「月へ行くってあなた、バッカじゃないの、死んじゃうわよ、月が月だけにルナティック(狂気)よ」って上手いことをいいますな。座布団300枚ぐらいあげたいですな。挙句「もうあなたなんか知らない、結婚もしないわ」とベッドフォード振られてしまったのであります。でも大金持ちになるという夢によっているベッドフォードには関係なし。彼は鼻歌まじりでまた石炭をかまどに放り込むのでした。

 さて、どうやって月へ行くのかというと、カボール博士すでに自分の屋敷の温室で月宇宙船を組み立てていたのであります。宇宙船は球形で外殻が二重構造になっており外側にブラインドを装備。このブラインドにカーボライトを塗って開け閉めすれば重力をコントロールできるのだ!という仕組みになっております。ベッドフォードはかまどに石炭放り込み、カボール博士は溶けたカーボライトをブラインドに塗り塗り。放り込みの塗り塗り、アッソレ、放り込みの塗り塗り、でついに宇宙船が完成したと思って下さい。

 月面探検用の潜水服や食料も積み込んでいよいよ出発せんとするその時にやってきたのがケイト。彼女は本来他人の持ち物である桜屋敷を勝手に売ってしまったかどで裁判所の呼び出しを受けていたのです。それで「ンマー、どういうことなの」とベッドフォードを問い詰めにきたのですな。彼女は宇宙船の外殻をがんがん叩いて「あなた、私をだましたのね、出てきなさい」しかし宇宙船は発進寸前、このままだとケイトも巻き込まれてしまうということで急遽ハッチを開けて彼女を引っ張りこんだのでした。

 宇宙船はどかーんと発進します。ケイトは加速度で床に押し付けられて「ひー」、カボール博士が加速をストップさせたら今度は無重力状態になって「ひーっ」えらいことになってます(笑)。それでもなんとか慣れて後は月への楽しい宇宙旅行。食事は毎食ごとに目刺が三匹ずつという非常に貧しいものでありましたが宇宙は綺麗だし月にはどんどん近づくしそれくらい我慢しようじゃありませんか。

 さあ、いよいよ月着陸。このカーボライト宇宙船には逆噴射ロケットなど洒落たものはついてないので着陸というか激突(笑)になります。どーんと月面に激突してそれからごろごろと転がるという、なんだかある種の罰ゲームのようです。宇宙船には一応安全ネットがついていてこれに捕まってショックに耐えるようになっているのですが、何しろケイトという余計な荷物が乗り込んでおります。ようやく宇宙船が止まった時には安全ネットも外れてしまってみんな絡まっていたというオチ。

 着陸したら次は月面探検だということになるのですが、ここで問題が発生。ケイトの分の宇宙服がなく、またエアロックなんて洒落たものは装備されておりません。外へ出るためハッチを空けたら宇宙船の空気が全部なくなってケイト窒息死なんてことになってしまいます。そこで探検の間、ケイトは大人一人がやっと入れるくらいの小さな小さな気密倉庫に押し込められることになったのです。これはひどい(大笑い)。
 

ケイトを気密庫に押し込んで月面探検の開始です。

さて月面に降り立った二人、カーボライト宇宙船の外殻をがんがん叩いて合図します。これを聞いた(真空だからその振動を感じた)ケイトが気密庫からやっこらさと出てきます。いっぺんハッチ開いて宇宙船内が真空になったのですから一度空気を充填しなおすとかそういう描写があった方がいいと思うのですがねえ。

 それからカボール博士とベッドフォードは例の国旗と宣言文を月面に設置します。「ヤッター、これでわしらは月に来た最初の地球人類になった。ビクトリア女王万歳、我々はナイトの称号を与えられるぞ」大はしゃぎで月面を練り歩いておりますと突然、地面が揺れだし、まるで『2001年宇宙の旅』の月面基地のようにぱあっと穴が開いたではありませんか。「な、なんじゃ、こりゃ」二人はあろうことかその竪穴に落下してしまったのです。博士は命綱が引っかかって宙吊りに、ベッドフォードは潜水服のヘルメットを落としてしまったのでした。「あ、あれ、でも俺、窒息してないじゃん」そう、この竪穴には空気が存在していたのでした。

 「こりゃまたどういう訳だ、世の中間違っとるよー」不思議に思ったベッドフォード、博士を宙吊り状態から救出して二人で竪穴の下へ降りていくのです。そこは明るい太陽光が差し込んである種のプリズムに反射しているわ、青い溶岩が流れているわで非常に幻想的な世界。ようやくヘルメットを見つけたベッドフォードと博士は「なんだか、これはとてもキレイなものですなあ」とうっとりしております。しかしそこに現れたのが月面の昆虫人間セレナイト!うきゅきゅうきゅきゅと奇声を発しながらわらわらと出てきたセレナイトは二人を捕まえ連行しようとしたのです。

 しかし、ベッドフォードは勇敢にもセレナイトに立ち向かいます。ヘルメットを振り上げてセレナイトの頭にゴンッ!哀れ青い溶岩へ落下してしまいました。さらに殴る蹴るでセレナイトをがんがん叩き落すベッドフォード、ついに逃げ出すことに成功したのです。博士は「そんな乱暴な、話し合いをすればなんとかなったのに」と文句を言いますがベッドフォードは聞く耳を持ちません。「そんなつまらないこと言ってないで急いで宇宙船へ戻りましょう。ケイトが心配です」ところが戻ってみたら宇宙船そのものが消えていたという・・・。何かを引きずったような跡があることから「こりゃあ、セレナイトが宇宙船持っていっちゃったのだな」宇宙船の中には当然ケイトもいた訳でベッドフォード大慌て。「博士、この跡をたどってケイトを助けましょう」

 その引きずった様な跡は馬鹿でかいスライドドアの中へ消えていました。「よし、この中に宇宙船とケイトを運び込んだのだな」二人はドアに取り付いて無理やりこじ開けに掛かります。そしてちょっと開いた隙間からカボール博士が入り込んで自分のヘルメットを脱ぐとドアに挟んでしまらないようにします。ベッドフォードはこの隙間に手をいれてもう一度「エンヤコラ!」ようやく中に入ることができたのでした。しかし、博士、いくら空気があるったって開いたドアの向こうは月面で真空なのですよ、ヘルメットを脱ぐのはいかになんでもムチャじゃありませんか。いや、それ以前にドア開いたら中の空気が凄い勢いで噴出して来るのではないですか。

 その頃、宇宙船はセレナイトに取り囲まれていました。がんがん外殻を叩いたりネジを緩めたりハッチを開けようとしたりしております。ケイトはライフルを掴んで「入ってきたら撃つわよ」と勇ましいことを言っていたのですが、所詮はかよわい女の身、ついに侵入してきたセレナイトに捕まえられてしまったのでした。

 さて、セレナイトの地下都市に入り込んだベッドフォードとカボール博士、宇宙船とケイトを求めて歩いておりますとにわかに「がおー」という唸り声。ハリー・ハウゼン謹製の「巨大芋虫怪物」(月牛)の登場です。「ありゃ草食動物だから大丈夫」なんて暢気なことを言う博士でしたがあにはからんや、その草食動物が追っかけてきたのです。「わあ、助けて」逃げる博士ですが、簡単に追い詰められて大ピーンチ。ここでベッドフォードがヘルメットを怪物に投げつけて注意をそらし博士を助けるのですが、結局博士はセレナイトに捕まっちゃった。

 セレナイトは続いて芋虫怪物を電撃杖で攻撃します。びびび、びびびと電撃が走ってついに動かなくなる芋虫怪物。セレナイトは芋虫怪物に群がってあっという間に白骨にしてしまいました。どうやらこの芋虫怪物、セレナイトの蛋白源らしい。

 場面は変わってセレナイトにレンズ様の装置で調べられているケイト。このレンズを通してみるとケイトがモデルアニメーションのガイコツになっているという仕掛けが楽しいですな。それにどうやらセレナイト、彼女の言葉を研究している模様。「助けて、私を逃がして、それは私の靴よ、高かったんだから触らないで」という彼女の台詞を録音して「タスケテ、ワタシヲニガシテ、ソレハワタシノクツヨ、タカカッタンダカラサワラナイデ、ダカラサワラナイデッテイッテルデショウ、ヤサシクイッテイルウチニヤメナヨ」と繰り返しております。そこへ連行されてきたカボール博士、この様子をみて「おお、月人は我々と話したがっている、コミュニケーションができるぞ」と大はしゃぎするのでした。

 それからどうなったかというと、博士とケイトはセレナイトの地下都市をえんえん巡ることに。巨大なパイプで水がぶくぶく泡立っているのを見て「これが酸素発生装置じゃ」太陽光を受けてきらきら輝いているとげとげの巨大球を見て「これが太陽を利用した動力装置だ」まるで物見遊山気分なのがおかしい。

 しかし博士とケイトはあるものを見て愕然とします。彼らの宇宙船がセレナイトによって分解されていたからです。おまけにセレナイトはカーボライトの成分を研究しているらしく「複製しようとしたができない。何か秘密があるのか」なんて言っております。彼らとコミュケーションしたがりのカボール博士は「あ、それはね、ヘリウム使うのがコツなんです」「コツってなんだ、あれか、小さく生んで大きく育てるのがコツよみたいなものか」へんなことを知っているセレナイトですな。またここでセレナイトの奇妙な習慣も明らかにされます。仕事が暇になったら余剰の人員を箱型の機械にいれて繭にしてしまうのですね。セレナイトの監督官は「仕事がまた忙しくなってきたら起こすのだ」博士は「そりゃ、なんとも合理的で」とさかんにヨイショするのですが、ケイトは「アタシたちもああされちゃうわよ」と浮かない顔。

 この時変事が起こります。日食で太陽が地球に遮られてしまったのです。太陽の光をエネルギー源とする動力装置はあっという間に停止。セレナイトも同様にその動きをぴたりと止めてしまうのがオカシイですな。カボール博士は「彼らは太陽の光がないと動けないのだ。さあ、この間に私たちも休もう」逃げようとは思わないのですかね(笑)。まもなく日食が終わって光が差し込んできます。すると動力装置もセレナイトも何もなかったように再び動き始めたのでした。

 この後、カボール博士と切り離されたケイトは結晶で作られた檻に収容されます。ここで現れたのがベッドフォード。彼はライフルで檻を叩き壊してケイトを救出。そして分解された宇宙船を修理しはじめるのです。一方、博士は緑色の球体に包まれたセレナイトの前に引き出されます。どうやらこれがセレナイトの親玉らしい。親玉は博士に「地球のことを聞かせてくれ」と質問を始めるのでした。「地球はどんな暮らしだ」「地球人は表面に建物をたてて住んでおります」「地球には統一君主はおらぬのか」「いません、なろうと試みたものはおりましたが、ナポレオンとかシーザーだとか」「それでは混乱が生じよう」博士は頭をかいて「へへへ、それが悩みのたねでして、戦争なんかしょっちゅう起こってますな」「その戦争だ。地球人が月を侵略しようとしたら我々はひとたまりもなくやられてしまうだろう」言いたかったのはこのことなのね(笑)。博士は慌てます。「い、いや、それは大丈夫です。カーボライトがなければ月になんかこられません。それにカーボライトの秘密を知っているのは私だけです」「じゃあ、お前地球に帰さんもんね」

 このあたり、博士はさかんに咳をしております。これが後に繋がる重大な伏線となっておりますのでどうかお忘れにならないようにお願いします。

 さあ、ここで宇宙船の修理をあらかた終えたベッドフォードが飛び込んできた。「博士、これは話し合いじゃない、裁判だ、あんたは有罪判決を下されたんだよ」彼はなおも「いや、そんなことはない、話せば分かってくれる」としぶるカボール博士を引っ張って逃げ出します。そして宇宙船に酸素ボンベを積み込んで出発の準備。しかし、どうしたことか博士は宇宙船に乗り込もうとしません。あ、セレナイトが迫ってきた、あせって「早く乗ってください」と叫ぶベッドフォードとケイトに「いや、わしゃ残る。知りたいことがあるのだ」と自らセレナイトに捕まる博士なのでした。

 諦めたベッドフォード、カーボライトを塗ったブラインドを展張してどかーん、月面から飛び立ったのでした。

 はい、場面は冒頭に戻りまして「それから宇宙船はザンジバル沖に着水した。宇宙船は沈んでしまったがわしとケイトはなんとか海岸に泳ぎ着いたのじゃ」と語るベッドフォード。この不可思議な体験談はさっそく月探検隊に連絡されます。「セレナイトに気をつけろ」ということなのですが、その時すでにセレナイトは病原菌によって死滅し地下都市も竪穴に入り込んだ隊員の目の前でがらがらと崩れてしまったのでした。咳をさかんにしていた博士の菌が月で蔓延して彼らを滅ぼしてしまったというオチ。

 これをニュースで聞いたベッドフォードは「カボールは生きておるに違いない」と呟いて望遠鏡で月を見ますと軌道上に小さな宇宙船らしきものがというところでエンドマーク。

カラー・ワイド、WOWOWハイビジョン放送、モノラル音声。青みがかった色彩設計が映えるすこぶるつきの高画質。やっぱりハイビジョンでみるクラシックSF映画はたまりませんなあ。モノラル音声もノイズがなく高品位です。

 エロの冒険者 

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      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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