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2007年3月 4日 (日)

『Twister's Revenge』(『モンスター・ロボラック』 1987年)

 

最先端の人工知能を搭載した喋るピックアップトラックが大活躍、喋る、走る、自動車を踏み潰す、もうIQ20くらいの馬鹿プロットでおまけに監督があの『ジャイアント・スパイダー/大襲来』(1975年)のビル・レバーンなんだからもうまともな映画になる訳ないですよ、こんなの(笑)。

16輪の馬鹿でかいトレーラーに自慢のビッグフット(タイヤが馬鹿でかいピックアップトラック アメリカ人が好きなアレだ)を積んでパーツショップにやってきたのは本作の主人公デイブ(ディーン・ウェスト)であります。彼は店の主人のキャプテンからパーツを受け取る時に「今度の俺のトラック、コンピューター制御なんだぜ、凄いだろう」といらぬ自慢、これを聞いたのが店の奥のガレージで車弄っていたボンクラ三人組、ケリー(デビッド・アラン・スミス)、ダッヂ(ジェイ・ジャーナス)、ベア(R.・リチャードソン・ルカ)だから話がややこしくなった。

 この三人、デイブが言った「コンピューター」という単語に素早く反応。リーダー各のケリーが「よっしゃ、奴のコンピューターを奪って金にしたろやないかい」

 ここでタイトルでます。どっかの田舎のカントリーフェア。移動式遊園地にビッグフットのイベント。このイベントといったらあれですよ、ビッグフットが車の上をずがんずがん乗り越えていく奴ですよ。デイブの愛車、愛称ツイスターはさすがコンピューター制御、デイブ自身がハンドルを持たなくても自動的に動くのです。この時離れたヴァンの中でコンピューターを操っているのがデイブの彼女、シェリー(メレディス・オー)、操っているったってキーボードでテキトーな文字を打ち込んでバックキーで消していくという動作を繰り返しているようにしか見えませんがね。彼女の遠隔操縦の腕はバツグン。ツイスターは見事に車を全部踏み潰してしまったのであります。


 ツイスターから降りて来たデイブ、シェリーを抱き上げて「凄いよ、君、俺はハンドルに触れなかったのに自動でどんどん進んでいくんだ、君は凄いものを作ったなあ」シェリーは微笑んで「だって人工知能なんだもん」ああ、そうですか(笑)。「車が自律的に思考して最適の動作を選択するの」「あー、俺はただのカウボーイなんだからそんな難しいこと言われたら頭が痛くなっちゃう」デイブ、どうやらちょっと頭が悪いようです(笑)。「イベントも終わったし後は二人で楽しもう」移動遊園地で遊ぶ二人でありました。

 そんな高度で物凄い人工知能を搭載しても結局やるのは車を潰すだけという・・・、贅沢な人工知能の使い方ですなー。ちなみにこの二人、来週の日曜日に結婚することになっております。

 さて、この隙にヴァンに積んであるコンピューターセットを盗もうとするボンクラ三人組、ドアを開けようとしますが当然ロックされている。三人組の中で力持ちだけどちょっと放送できないくらいの馬鹿であるベア(笑)が「じゃあ、こいつで窓ぶちやぶるべ」と石を振り上げた!「わあ、やめろ、警報装置がセットされてたらどうするんだ」どうでもいいですけどね、この三人組、真昼間でしかも人がたくさんいるカントリーフェアの会場の駐車場でこんな騒動起こしているんです。今更警報装置が鳴ろうと鳴るまいと関係ないような気がしますけどね(笑)。

 この後デイブが持っている筈の鍵を盗もうとするボンクラ三人組。しかしあっさりと失敗してしまいました。「ようしこうなったら奴らのガレージに忍びこもう」

 その言葉通り夜になるのを待ってからデイブのガレージに侵入しようとする三人組です。まずドアを破らなくっちゃということでドアノブに爆竹を引っ掛けた。火をつけたらぱんぱんぱぱんぱん。凄い音がしたのですが「駄目だ、開かないぞ」って当たり前だよ。「もっと強力な爆薬を使うんだ」ダイナマイトか何かを使ったのか、今度は凄い爆発、ドアごと吹っ飛んじゃった。「やったぞ」と喜び勇んでガレージに侵入する三人組です。この時デイブとシェリーはベッドでいちゃいちゃ、この爆発も全然聞こえてないの(笑)。母屋とガレージどんだけ離れているんだよ!

 さて、ガレージ内をあさる三人組。ここでベアが奇妙な行動を見せます。壁に貼られた水着美女のポスターを見て「ツイスターはコンピューターによる人工知能制御のトラックである」と喋るのです。意味が分かりません。ひょっとしたらここにツイスターの説明書を張っておく予定だったのが、そんなものを作るのが面倒くさくって水着のポスターでごまかしたのかなあ。「そんな馬鹿な」と仰るかもしれませんがこの映画の監督はあの、ビル・レバーンなのです。何が起こったっておかしくないのです。これを聞いたダッヂ、「そうかコンピューターは車の中だぞ」

 この時さすが人工知能トラックのツイスター、自分に危険が及んでいることを寝室のコンピューターを使ってシェリーに教えようとします。コンピューターのモニターに円いマークが現れてぴぴぴぴぴという警告音。これを聞いたシェリー、「あ、ツイスターが呼んでいるワ」だって。でも「ツイスターが自分で何とかするでしょう」と放っておくのはいかに何でも無責任ではありませんかね。しかしさすが人工知能トラックのツイスター、本当に自分で何とかするという・・・。ボンクラどもに窓を割られようとした瞬間、室内灯をぴかぴか点滅させて彼らを驚かせたのです。「やばい、逃げろ」って逃げちゃう三人組も三人組ですけどね(笑)。

 日曜になって教会で式を挙げるデイブとシェリー。例のヴァンで新婚旅行に出かけます。この後を追っかける三人組。だらだらとした追跡行が続いて見ているともうイヤになっちゃいます。しかもベアが「どっちの方向行ったかって、ああ、おら、右も左も分かんねえだ」とボケて「馬鹿野郎、お箸を持つ方が右だっての」とケリーがツッコむという爆笑必死のギャグ入りですからね、たまったもんじゃありませんよ(笑)。

 そんなこととは露知らずどこぞの森に車を止めて新婚初夜を楽しもうというデイブとシェリー。ここでようやく追いついた三人組、真っ最中でぎっこんばったん盛んに揺れているヴァンを急襲します。まずデイブを引きずり出して頭をぽかり。デイブ昏倒します。そしてシェリーを攫ってしまったのです。彼女を洞窟のようなアジトに監禁してこれで身代金がっぽりだぞ、うひひひと喜ぶ三人組。コンピューターはどうなったんだよ(笑)。さて、失神から目覚めたデイブは三人組が落としていったと思しきタングルウッド・バーのマッチを見つけます。これを手がかりに彼女を見つけようということになりました。

 このあたりから音声が頻繁に途切れ始めます。身代金がっぽりだぞ、うひひひが「み、しろ、んがっ、りだぞ、う、ひ、ひ、」になっちゃって台詞全然聞き取れない。凄いディスクだね、こりゃ。

 さて、トラックで例のバーへ行こうとしたデイブ、車体に紙が張ってあるのを見つけます。レバーンたらこの紙をクローズアップで見せたり内容をデイブに読ませたりしないの(笑)。まあ、状況から三人組の身代金要求だとは思うのですが、本当にひどい演出ですなあ。この紙を見つけたデイブ、呆然とします。するとその時、「やあ、デイブ、大変なことになったね」いきなりツイスターが喋り始めたではありませんか。「ひっ」と飛び上がるデイブ、「お、お前、トラックのくせに喋るのかよ」「そうさ、私は人工知能を持っているからな」納得したデイブ、ツイスターと今度のことについて話し合います。いろいろ喋ったあげく出た結論が現場に落ちていたマッチ、「タングルウッド・バー」に行ってみようということになったのでありました。

 こんなん、人工知能じゃなくったって私にも分かりまさあ(笑)。

 デイブ、バーに行く前にシェリーの父親を尋ねます。同じく身代金要求の紙を受け取っていた父親は「わしが助ける、わしが助ける」と今にも出て行かんばかりの勢いでしたがデイブがぴしゃりと「彼女は僕が助けます。お義父さんは待機していてください」なんてことはない場面ですが、きっとこれが何かの伏線になっているのですよ、後からこの父親が重大な役割を果たしたりするんですよ、うん、きっとそうに違いない…と僕は思ったのですが。

 タングルウッド・バーに到着したデイブ、さっそくビリヤードをやっていたバイカーたちに「ねえ、こんな三人組知らない」と尋ねるのですが、次の瞬間、どかーん、店の外に放り出されてしまいました。その後を追ってバイカー軍団も出てきます。どうやらさらに彼を痛めつけようという魂胆らしい。とんだ野蛮な奴らであります。デイブ、大ピーンチなのですが、ここで彼を助けに来たのがツイスター。店の前に並べてある車をがらんごろんと押しつぶしてみせるのでした。バイカー軍団、これを見て「ひー」店の中に逃げ込みます。

 いきなりやってきたビッグフットがわざとらしく並べてある車を踏み潰す、頭わりーな、こりゃ(大笑い)。

 一旦自宅に戻ったデイブ、今度はショットガン片手にバーへ。外へうかうか出てきたバイカーの一人を捕まえてショットガンをつきつけると「やい、あの三人のことを教えるのだ」これで情報を得たディブ、翌日ベアの車をツィスターで追っかけます。バイカーがどんなことを喋ったのか、例の音声途切れで全然分からなかったのでこの辺は私の「カン」であります。だから間違っていても文句は言わないように。分かりましたね。

 びゃーっと走るベアの車、びゃーっと追っかけるツィスター、ベアの車ぴゅっと左に曲がります。ツィスターは何故かそのまま直進するという…。いや、本当にレバーンのやることは分かりませんや。ベアはニワトリに餌をやりながら「今日は私の男がくる」と歌っているヘンな彼女に会いにいったのです。彼女の家でさあベッドインだという時、ツイスターががーっと走ってきて家ごと二人をばりばり、押しつぶしてしまいましたとさ。

 ツイスターに潰された家からベアの彼女がハラホレヒレハレと出てきて逃げだします。ベアもハラホレヒレハレと逃げ出します。この場合やっぱりツイスターに追いかけられるのはベアの方。さんざん追い掛け回されたベア、映画の美術さんが余った板切れ使って30分で作ったような屋外便所に逃げ込みます。そこをまたもやツイスターに潰されてベア、糞まみれというオチ。中坊感覚あふれるこのオチは嫌いじゃないですけど(笑)。

 この後先に逃げ出したベアの彼女がえんえん逃げ回ります。

 酒場で「クセーよ、オメー、何やってんだ」とケリーとダッヂに散々言われたベア、監禁したシェリーのところへやってきて、「あんた、飯食う?サンドイッチはどうかね、何いや、それじゃオニオンチップのサワークリームかけはどうかね、おらの好物なんだがね」飯を食わせようとしてシェリーの足の縄をほどいた瞬間、股間を蹴り上げられてうずくまるベア。「はああ、おら、とことんついてないだ」ところでシェリーが監禁されている洞窟、ずーっと時計の音がカッチカッチなっております。これはひょっとしたら時限爆弾ってこと?ダイナマイトらしき箱があるからこれでシェリーを吹っ飛ばそうっていうの?じゃあ、だったらなんでそんな時限爆弾が仕掛けられているようなところにベア戻ってくるの?それに身代金はどうなった?

 本当にレバーンの考えることは分かりません。

 次に狙われたのは実家に帰っていたケリー。どう見たって同い年くらいにしか見えないお母さん(J・ワースシントン・クラーツ)とお父さん(ビル・デクスター)と食事していて「こら、お前、口にモノを入れたまま喋るんじゃないって何度言ったら分かるんだ!」と叱られております(笑)。カッとなったケリーが「俺はもう30だっての」と叫んだところにツイスター襲来。ケリーは外へ飛び出してデイブとショットガンで撃ち合いになります。この時ケリーの実家の庭に設置してある燃料タンクに穴があいてガソリンじょろろー。デイブ、ツイスターの荷台に乗って突撃、発煙弾を投げ込んでケリーの実家と車を粉々にしてしまうのでした。残骸からまっくろになってよろよろ現れるケリーと両親。お前ら、ドリフターズか。

 また逃げているベアの彼女。

 ベアが糞まみれ、ケリーが真っ黒のぼろぼろにされて次はダッヂの番に違いないということでボンクラ三人組は知恵を絞ります。そして出来たのが「ダッヂを囮にしてツイスター引きつけてベアとケリーがバズーカー砲で攻撃するぞ」計画って、あんたら、そのまんまですな(笑)。諸葛孔明も真っ青のこの名作戦、予想通りベアが間違って囮のダッヂの車にバズーカー命中させて吹っ飛ばしまうという予想どおりのオチとなりましたとさ。

あー、しょうもない。

 三人を一通りやっつけたツイスター、さすがにラジエーターがオーバーヒートしてしまいます。デイブはツイスターをストップさせて点検するなり「これはガレージに一遍帰って修理しなくちゃならないなー」「じゃあ、早く戻ろうじゃないか」と答えるツイスター。この時不可解なことにツィスターが止まったのはシェリーが監禁されている洞窟の真上。シェリーはデイブとツイスターの会話を聞いて「むぐぐぐぐ」を身をくねらせるのですがこれで彼女の存在がデイブとツイスターに知られるという訳でもない。まったく彼女に気がつかないままデイブとツイスターは走り去るのです。な、なんじゃ、こりゃ。

 ガレージでツイスターの修理をした後いきなり場面が変わってデイブ・ツイスターとボンクラ三人組の最終決戦が始まります。今ガレージで修理していたかと思ったら次の瞬間には廃車置場で三人組と対峙しているのですから訳が分かりません。これから延々と30分にも渡ってチンケなアクションシーンが続くのです。

ケリーがショットガンどーん、ツイスターが車をがりがり潰して、ダッヂがバズーカどーん。ツイスターに追いかけられたダッヂが捨ててあった冷蔵庫に隠れるとデイブが蓋に棒を挟んで出られなくしたり、ケリーに命令されたベアがどこからかM-48パットン戦車を持ち出してきてデイブを驚かせたり、戦車の弾が見事ツイスターの荷台に命中したけれどもなんともなかったり(笑)、ようやくケリーがダッヂを救出して三人で戦車に乗り込みシェリーを救出に向ったツイスターを追いかけたり、街中に入り込んでそれでもおっかけっこと続けるツィスターと戦車、戦車が自動車踏み潰したり戦車砲で建物破壊したり、ツイスターと戦車が偶然行われていたパレードに紛れ込んだり、さらに町から出て郊外の森や草原を走り回ったりついでに戦車が古い納屋を破壊したり、そんなことをやるのです。それなりに金が掛かっていることは認めますがとにかくだらだらしていてまったく面白くありません。それどころかちょっと「死ね、レバーン」なんていけないことも考えてしまうくらいです。

 ここでもまた逃げているベアの彼女。いい加減にしろと思います(笑)。

 ついにシェリーの監禁場所に到着したデイブ、洞窟に駆け込んでシェリーを救出することに成功します。そうとは知らぬボンクラ三人組、後からのこのこやってきて、「そうだ、シェリーをまた人質にしよう」ケリーとベア、ダッヂが「あと9秒しかないって、爆発するなって戻ってこいって」と叫んでいるのにも関わらず洞窟へ。そして当然ながらちゅどちゅどちゅどどどーん。最後にまた逃げているベアの彼女が映ってエンドクレジット。このエンドクレジットがレバーンのくせに長いんだ。三分近くあって、早く終われ終われって本当にいらいらするんだ。

 洞窟の爆弾は一体何のためだったのでしょうか、シェリーを殺すつもりだったら飯などやらずに放っておくでしょう、フツー。助けに来たデイブもろとも吹き飛ばす罠かなとも思ったのですがこれは時限爆弾です。デイブがいつくるかなんてことが予測できるはずもありませんから罠になりません。だいたい自分達で仕掛けておきながらわざわざ爆破されに乗り込んでいくという奴がどこにおるか、あ、ここにいたァてなもんですよ。それと意味ありげに登場した父親も意味が分かりません。本当にただ出てきただけ、こんな演出する映画監督がどこにいる、あ、ここにいたァてなもんですよ。

カラー・スタンダード モノラル音声。画質は最低、暗いシーンがブロックノイズでぼろぼろになります。あんまりひどいのでプレーヤーが壊れたかと思ったほどですよ。音声は前述のごとく数箇所でぶつ切れになります。何考えてディスク作ってんだと思わされます。13枚組みのDVDボックスセット50 Movie Pack: Drive-In Movie Classics の一本。Digital 1 StopDVD

 エロの冒険者 

       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/

      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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コメント

エド君が最低監督ならビル君は最悪監督ですな。
しかし不遇な人生を送ったエド君に比べビルのヤロ〜は結構金のかかった映画を撮ってるんでね。
世の中間違ってると思います。
あ、もしかしてレバーンって凄い金持ち(カーネギーとかロックフェラー)の一族なんてことはありませんよね?

投稿: 沙羅パパ | 2008年9月27日 (土) 03時58分

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