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2007年7月 6日 (金)

『恐怖 蛇地獄』(『Rattlers』 1976)

 

『恐怖 蛇地獄』(『Rattlers』 1976

 

題名の通りガラガラ蛇が一杯出てきてガラガラガラガラ音をだす映画。B級映画には蛇が良く似合うのです。女の裸か蛇のどちらかを出しておけばたいがいお客が入るのです。

さて、ここはテキサスの砂漠。キャンピングカー二台を連ねてバカンスにやってきた友人家族二組。子ども二人が「パパ、谷のほうに遊びに行ってくるよ、夕食までには帰る」と出かけます。「ああ、気をつけるんだよ」パパ達、こう言って送り出したのがまずかった。岩場を探検していた二人、うっかりガラガラヘビで一杯のくぼみに落ちてしまいまして、がぶがぶがぶ。はい、即死です。タイトルでます。

 さて、場面は変わってカリフォルニア大学。登場するのは爬虫類全般、特にガラガラヘビが専門という爬虫類学者のトム・パーキンソン(サム・チュー・ジュニア)であります。しかし、この人は意外なうっかりさんのよう。自分の実験室に毒蛇を山と集めておりまして、その中には当然、キングコブラもいるのですが、このケージの鍵が留め金一つといういい加減さ。清掃員のサムが掃除をしていて箒でうっかり留め金引っ掛けただけで、ああ、開いちゃったぞ(笑)。開いた隙間から滑りでたキングコブラ氏、鳩の研究をしているトムの同僚ハワードに襲い掛かろうとするのです。危うし、ハワードと思われたのですが、ここに最高のタイミングでトムが現れキングコブラを見事に捕まえたのでした。「危ないところだったな」トムはキングコブラをさっきの檻に納めます。鍵の留め金はそのままに(笑)。ハワードは弱々しく微笑んで「気絶するかと思ったよ」いやいや、これはトムの管理が悪いのがいけないのですから、もっと文句を言っていいと思いますよ。

 さて、テキサスのゲイツ保安官(トニー・バレン)から調査を依頼されるトム。このところ、老人、子ども二人がガラガラ蛇に噛まれて死ぬという事件が相次いでいるというのです。トムは「はっはっはっ、何しろ私はガラガラ蛇の専門家ですからな、なんでも聞いてください」しかし子どもの死体を見せられたトム、「うわっ、なんだ、こりゃ、何十箇所も噛まれているじゃないですか、うう、おれ、気分悪くなってきちゃった、おええ」この人は頼りになるのかならないんだか。それでもトムは保安官に「これはヘンですな、通常ガラガラヘビはあまり攻撃性が高くないのです。こちらから挑発しない限り襲ってこない、ましてやさっきの子どものように執拗に攻撃を繰り返すなんて・・・うう、思い出したらまた気分が悪くなってきた、おええ」

 トム、保安官助手をお供に子どもが蛇に噛まれた地点を探すのですが大した発見はなし。一旦カリフォルニア大学に戻ります。

 しかし事件はこれで終わった訳ではありませんでした。フランク・サミュエルの一家、夫妻、息子、飼い犬、鶏(笑)が蛇に襲われて全滅したのであります。急遽呼び出されるトム。彼は大学が春休みになるのを待って急ぎテキサスに駆けつけたのでした。ゲイツ保安官は彼に政府へ蛇対策を申請するための調査を依頼します。そしてそのために雇われたのがなんと、女性カメラマン、アン・ブラッドリー(エリザベス・シューベット)でした。トムはそんな女カメラマンなんかとか働けるか、女はセーターでも編んでおけとぶんむくれるのですが(笑)、保安官に「彼女はベトナムに2年行っていたんだ、凄腕だぞ、そんじょそこらの男性カメラマンじゃ敵わないぞ」と言われてしぶしぶ同行をOKするのでありました。

 トムの態度にアンだって面白い筈がありません。「悪うござんしたね、女で、べーっ」とトムに向って舌を突き出します。トムはカッとなってまた文句を言うという具合でどうも困ったものであります。

 そんな二人の初仕事、それはガラガラ蛇に襲われたけれどもなんとか軽傷で済んだというデビット・アレスターからの聞き取り調査。病院で入院中のデビッドから襲われた状況を詳しく聞き出します。パイロットであるデビッド、セスナ機から降りたとたんに50匹ほどのガラガラ蛇に取り囲まれたのだそうで。ヤバイと思った彼は飛行機の中に戻ろうとしたのですが、ふくらはぎをガラガラ蛇に噛まれてしまったのです。しかも後から後から他のガラガラヘビが押し寄せてくる。彼は必死でふくらはぎに食らいついているガラガラヘビを毟り取りようやく飛行機に逃げ込むことができたというのでした。

 トム・アン、デビッドから襲われた場所を教えて貰い急行します。しかしあたりはすでにとっぷり暮れておりました。二人は砂漠にテントを張って(勿論、別々)翌朝に備えることにします。

 ここでぱっと画面が変わって砂漠の一軒家となります。ここにやってきたのが水道メンテナンス会社のバン。この家の湯沸かし器が壊れたかどうかしてお湯が出なくなったのを修理に来たのでした。奥さんと修理のお兄さんが「何やってんのよ、電話してから4時間もたっているのよ」「いや、それが同僚が風邪で寝込んじゃいましてね、てんてこ舞いなんですわ」「昔はこんな修理、旦那がやってくれたんだけどね、もう離婚しちゃったから」とどうでもいい会話します。何こんなところで時間をかけているのかと思います。とっととガラガラ蛇にやられてしまえばいいのです(笑)。

 ようやく床下にもぐりこむ修理のお兄さん、はい、修理していると出ました、ガラガラ蛇が。お兄さん、ばすばすと噛まれてはい昇天。奥さんの方はバスタブに台所で沸かしたお湯を入れて入浴します。はい、蛇がパイプを通ってバスタブに出現、奥さんは泡まみれの体をばすばすと噛まれてやっぱり、はい昇天。

 こんなことが起こっているとは夢にも知らず翌朝、爽やかに起きてきたトムとアン。昨日までの険悪なムードはどこへやら、アンが身の上話なんか始めちゃってちょっと良いムードになりました。そして調査開始。昨日の計画通りデビッドが襲われた場所に行って蛇の這った痕を見つけようとしたのですが、風ですでに消されています。困ったトム、地図を眺めて「ふーん、老人、子ども二人、フランクの牧場、デビッド、ウウーム、これはみんな陸軍のフォートウォールトン基地の近くで起きているぞ、何か関係があるのかな」藁をも掴むという気持ちでトムとアン、フォートウォールトン基地に行ってみることになりました。

 さて、フォートウォールトン基地で司令官であるストラウブ大佐(ダン・プリースト)に面会するトムとアン。大佐は二人がガラガラヘビの調査をしているといったとたんに、「あ、そうか、うちでブルックスという部下がガラガラヘビでやられたのだ、それを調査に来てくれたんだろ」びっくりする二人、「いや、それは知らなかったです。詳しい話を聞かせてください」

 ブルックスは夜中過ぎにガールフレンドと会うために基地の東半マイルの地点を歩いていたところをガラガラヘビにやられたらしい。基地の医者の話によると彼の体には12箇所もの噛み傷があったそうです。よーし、だったらブルックスがやられた地点を調べようと張り切るトムとアン。

トムは大佐からヘリコプターを借りて空から周囲を見回ることになります。一方アンは車での調査。何も二手に分かれることはないと思うのですがねえ。さて、トムを乗せたヘリコプターのパイロット(ダン・バレンタイン)は親切で陽気な男・・・というか軍人としてはいささか軽率な性質のようで口が軽い、軽い(笑)。「あっしはこの辺で一番のパイロットでさあ」という操縦技術自慢から口が滑って「何、一ヶ月くらい前でしたかね、何かの容器を運べって命令が来ましてね、それが容器を揺らすな、少しのショックも与えるな、生卵を扱うように慎重に慎重に運べって言うんでさあ。あんなの、あっしじゃなけりゃ無理ってもんですよ」「容器」ピンと来たトム、ジョージに尋ねます。「その容器はどこに運んだんだ。それに何が入っていたんだ」「古い鉱山でしたね、そこに突っ込んでセメントで封鎖しました。中身?これは分かりません、大佐に聞いてくださいな」

 アンは車を降りて動物の骨などを撮影しております。そのうちガラガラヘビの音が聞こえてきたので恐怖にかられ「ヒーッ」逃げ帰ってしまいました。ちょっとこっちの調査は何にもならなかったようで。

 トムは大佐に面会を要求します。そして容器の中身について尋ねるのですがその途端、今まで割りと親切で協力的だった大佐が豹変します。「それは軍事機密だ。何があろうと教える訳にはいかん」トムは「いや、大佐、それはおそらくガラガラ蛇事件に関係があると思うのです」「軍事機密だといったら機密なのだ」彼はインターフォンで部下を呼び出して「おい、トム・パーキンス先生がお帰りになるぞ」はい、追い出されてしまいました。基地を出たトムはアンと合流。「きっと中身が何だったのか調べてやる」と誓ったのでした。二人はまたテントで一泊します。

 しかし早くもその夜次の事件が起こったのです。ジープでパトロールしていた二人の兵士、ウィリーとパーマーがパンクの修理をしている時にガラガラヘビの群れに襲われ殺されてしまったのでした。アンとトムはテントからたたき起こされて基地に戻るよう要請されます。軍医のデラネィ大尉に二人の遺体を見せてもらったトム、「これはガラガラヘビの仕業に違いありません、でも、毒で体がぶくぶくに膨れ上がって、うう、おれ、気分悪くなっちゃった、おえ、は、吐きそう」この人はこればっかりであります。

 トムは決意します。「ようし、二人が襲われた地点を調べるぞ。時間がたってないからヘビの這った痕を見つけられる筈だ。それをたどれば巣が分かるぞ」ジープで急行します。すると彼の予想通りヘビの這った痕が見つかった。それをたどっていくと、おお、あれは廃坑の入り口ではありませんか。これがジョージの言っていた鉱山という奴なのか。トムとアン、さっそく中に入ってみることにします。ちなみに二人を送ってくれたジープの運転手は軍人の癖に「あ、いいっスよ、おれここで待ってますよ、だってコワいもん」だって(笑)。

 さあ、鉱山へ入っていくトムとアン、ぐんぐん中に入っていきます。すると出た出た、何が?って決まってますがな、ガラガラヘビですよ。それも鉱山の床を覆いつくさんばかりの凄い数。「わあ」「ひーっ」仰天した二人は一目散に逃げ出します。この時トムが壁に体を激しくぶつけたので鉱山の天井が崩れてしまいます。なんとか土砂の下敷きにならずに済んだのですが二人は埃まみれ。げほごほげほと咳をしながらようやく脱出に成功。「あー、えらい目にあった」これですぐに基地へ連絡、この鉱山を封鎖するのかと思いきや・・・なんとトムとアン、「お疲れさま会」と称してラスベガスで飯食ったりダンスしたりするんです。それも合間合間にちゅっちゅちゅちゅっちゅちゅとキスをしながら。そして最後はテントに戻ってベッドイン。

 なんという奴らか、ちゃんと仕事をせんか、仕事をとむかつきながら見ておりますと、やっぱりその報いが来た。トムとアンのテントがいつの間にかガラガラヘビの群れに取り囲まれていたのでした。ただならぬ気配に飛び起きた二人、「あ、テントの下からガラガラヘビが入ってきた」トムはシャベルでヘビを叩き殺し、アンは悲鳴を上げます(笑)。「このやろ、死ね、ヘビめ」「ひーっ」しかし侵入してくるヘビの数が多すぎてとても防ぎきれません。ついにアンが「イタッ!あたし、足噛まれちゃった」二人の運命ここに極まれりと思ったのですが絶妙のタイミングで陸軍の兵士たちが助けにやってきたのですねえ。兵士たちは機関銃でずがががが、あっという間にヘビを一掃してしまいます。アンは病院へ搬送、なんとか命を取り留めたのでした。

 ここで場面は一転、自室で一生懸命書類を焼いている大佐が映ります。そしてやってきたのが軍医のデラネィ大尉。明らかに様子のおかしい彼は大佐に「これってあれですよね、ヘビがおかしくなったのはあんたのお大事のCT3のせいですよね。ははは、私は4年前にあんたを止めておくべきだった」大佐、カッとなります。「うるさい、そこをどけ、これは命令だぞ」「もうやめましょう、正直に告白しましょう」手を差し伸べる軍医。「やかましい、どかないと殺すぞ」ついに大佐、ピストルで彼を射殺してしまったのです。

 保安官事務所へ赴いたトム。その騒然とした雰囲気に驚いておりますと、彼を見つけた保安官(久しぶりに登場ですな)が「おい、大変だ、ストラウブ大佐が軍医を射殺して逃げたぞ」その件で他の基地から駆けつけてきたヒンチ将軍もいてストラウブ大佐の秘密を話し出します。「ストラウブ大佐はCT3という神経ガスの開発に心血を注いでいた。これは呼吸した人間の理性を失わせる作用があって、敵軍に同士討ちをさせる計画だったのだ。その計画は立ち消えになってしまったのだが・・・」「なるほど、彼が鉱山に投棄した容器の中身はそのガスだったんですね。じゃあ、大佐はあの廃坑にいるに違いありません」

 トム・ヒンチ将軍を加えた警官隊、パトカーで鉱山に急行します。するといたいた大佐がピストルとガスのタンクを抱えて頑張っております。彼は警官隊に「来るな、来ると殺すぞ、コンチクショー」ピストルをぱあん、ぱあんと乱射します。あっ、一人が胸を朱に染めて倒れた!「ははは、ざまあみろ」ぱあん、ぱあん。さらに大佐は懐から手りゅう弾を取り出して「ほれ」ずがががーん、「やれ」ずがががーん、投げまくります。このままじゃ手をつけようがないと誰もが思ったとき、「あらよ、げぇ」丁度三発目の手りゅう弾を投げようとした大佐に銃弾が命中。倒れる大佐、手りゅう弾が爆発して彼の体を木っ端微塵にしてしまいました。同時に廃坑の入り口もふさがれてようやく人類は狂ったガラガラヘビの脅威から逃れることができたのです。

 ラスト、病院へアンを迎えにいくトム。「ふふふ、LAに行こう。美味い中華料理屋を知っているんだ」「それは楽しみね」などという暢気な会話を交わしております。彼らの車が走り去った後近くの洞窟の中から聞こえてくるガラガラヘビの音。エンドクレジット。

ストラウブ大佐の行動が矛盾だらけ。そんな秘密を隠しているのなら、わざわざ隊員がガラガラ蛇にやられたことを明かしてトムとアンに調査をさせたのか。「なに、ガラガラ蛇の調査中、うちじゃ何の被害も出ていないよ、うん、帰ってくれたまえ」と言っておけば何事もなく済んだのに。

 カラー、レターボックスのワイド収録。モノラル音声。画質は下の下。赤いちらちらや縞状のノイズがしょっちゅう入って落ち着いて見ていられません。音もビービーノイズが入っていて聞き取りが物凄く大変です。13枚組みのDVDボックスセット50 Movie Pack: Drive-In Movie Classics の一本。Digital 1 StopDVD

 エロの冒険者 

       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/

      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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