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2007年7月 6日 (金)

『ワルプルギスの夜/ウルフVSヴァンパイア』(『The Werewolf vs. Vampire Women』 1971年』)

 

『ワルプルギスの夜/ウルフVSヴァンパイア』(『The Werewolf vs. Vampire Women』 1971年』)

 狼男対吸血鬼、これだけ見るとどんな面白い映画かと思って期待して見たのですが、まあ、おそまつものでした。もう400本以上この手の映画を見ていい加減分かっているのですが、いまだ、あらぬ期待を抱いてしまう、やっぱり私はこういうのが好きなのです。

夜の墓場・・・かな、イヤ何しろこのDVDは画質が極端に悪くことに暗い場面だとつぶれて何が映っているのかさえ、よく分からんのです。だからちょっと我慢してくださいや。出てきたのは検死医のハートウィグ先生(ジュリオ・ぺナ)と墓守のミュラー(ベルナビ・バルタ・バリー)であります。夜中に働かされるミュラーは不満たらたら。「こげん夜中に検死やらせんでいいやなかですか、明日まで待てんとですかねー」ハートウィグ先生はなだめるような口調で「ばってん、マリブ警視がなるたけはよう結果が知りたいちいいよるったい。あれが本当に狼男かどうか」ここでぷっと吹き出すハートウィグ先生。「だいたい狼男やら、どこの田舎者がいいようとか、今の世にそげんものがおる訳なかろうが、まったく」ミュラー、きっとなります。「先生はそげん言わっしゃるばってんが、おいは犠牲者の死体を見たとですたい。ずたずたにされてまったく惨か死体でした。おいは気持ち悪くなったとですたい。あれは絶対狼男に決まってます」

 二人はその狼男とやらの死体が置かれている安置所へ入ります。死体の名前はワルデマール・ダニンスキー(ポール・ナッシー)と言いまして外見は普通の人間とまったく同じ。彼は狼男の時に銀の弾丸で撃たれて殺されたというのですが・・・。ハートウィグ先生はにやにやしながら「ホンモノの狼男なら銀の弾丸を取り出したら蘇るっちゃろう。すぐ弾丸ほじりだしちゃるたい」メスを持ってダニンスキーの銃創をぐしゅっ。弾丸を取り出します。しかし死体に変化はなし。「ほうら、狼男やら迷信ていうたろうが」ハートウィグ先生、得意そうに言うと煙草を取り出して一服するのでした。

 まあ、このまま何事もなく終わると映画になりませんから(笑)、当然狼男復活。満月がぱっと映るとダニンスキーの顔がだんだん毛深くなってきて「ウォーでがんす、ウォーでがんす」「わあ、なんや、これは」「本当の狼男ですたい、蘇ったとですたい」狼男は二人に飛び掛ってずったんたんのぎったんたんにしてしまいましたとさ。そのまま外に飛び出る狼男。森の中でこんな夜更けなのにふらふら歩いている女を見つけます。当然、「ウォーでがんす、ウォーでがんす」女を襲って殺してしまったとさ。ここでタイトルが出ます。

 オープニングクレジットの間にもう一件怪事が勃発。石の棺桶の蓋がずるずると滑って開いてはい、女吸血鬼の登場。とここで上から狼男が転げ落ちてきます。この後、「ウォーでがんす」「何ざます」と狼男対女吸血鬼の戦いが始まるのかと思いきや狼男あっさりと逃げてしまいました。

 さて、オープニングクレジットが終わって映ったのが本作のヒロイン、エルバイラ(ギャビー・フュークス)であります。ライターである彼女は何でも17世紀フランスにいた魔女、ワンデッサ・ダバラヴィル・デ・ナダスディ女伯爵のことを研究しているそうな。いろいろ調べた結果、彼女の墓のだいたいの所在を突き止めた、それで友人のジェネビー(バーバラ・キャペル)と一緒に明日車で調査旅行に出発することになっていたのです。彼女は一緒に行きたいけどイスタンブールに出張しなくちゃいけないからと残念がるボーイフレンドに別れを告げて意気揚々車に乗り込みます。

 魔女ワンデッサは若さを保つために処女の生き血を吸ったと言われております。彼女は吸血鬼だったのです。彼女は大勢の処女を殺した挙句、胸に銀の十字架をつきたてられて死んだのでした。

 ところがこの二人、あっという間に道に迷いよる(笑)。「もーどうすんのよ、暗くならないうちにレイシャック村に着かなくちゃ大変よ」ハンドルを握っていたジェネビーに文句をいうエルヴァイラです。「ドラキュラ伯爵が出てきて、我が城へおいでなさいって言うかもね」「やめてー、そんなこと言うの」二人は倉庫らしき建物を見つけます。「あ、あそこに人がいるかも知れないわ、道を聞きに行きましょう」車を降りるエルヴァイラ。建物まで行って「すみません、誰かいませんか」と声をかけます。しかし誰も出てこない。エルヴァイラ、建物の中に入って「すみません、誰かいませんかー」とたんに蜘蛛がぽとりとエルヴァイラの腕に落ちてきた。「ひいいい」大げさに怖がるエルヴァイラ、お前は焼津の半次かっての(笑)。

 そうこうするうちにやっと人に出会ったエルヴァイラ。その人とはああ、ワルデマール・ダニンスキー(ポール・ナッシー)ではありませんか。狼男、こんなところに隠れていやがった。しかしエルヴァイラ、ジェネビーは彼の正体を知りませんから「私の屋敷へおいでなさい。そこから村に送らせましょう」というダニンスキーの誘いにあっさりと乗ってしまうのです。おまけに「私はフランスの教会の歴史を調べております。私もライターなのです」という物凄い偶然(笑)。エルヴァイラは彼にワンデッサの墓の調査を手伝ってくれるように頼んだのでした。

 夕食の席でこの誘いを受けたダニンスキー。ワンデッサの名前を聞いたとたん、ほんの一瞬凄い表情を見せる演技がよろしい。

 ダニンスキーにあてがわれた部屋で眠りにつく二人。ところが真夜中にドアのノブがゆっくりと回って入ってきたのが若い女。女は「すぐここから出て行くのだー」と言いながらエルヴァイラの首をがっ。エルヴァイラ、絶対のピンチと思いきや、ダニンスキーに助けられるのです。ダニンスキー、「詳しいことは明日説明しますが、今の女は私の妹エリザベスです、ちょっとあれは頭がクルクルパーなのです。だからどうか勘弁してやって下さい」殺されかけたのに勘弁なんかできるかと思うところでありますが、すでにこの時点でダニンスキーに好意を持っていたエルヴァイラ、彼の頼みを受け入れるのでした。

 ダニンスキーが翌朝説明したことによりますと、エリザベスは彼らの父親の死に大ショックをうけてあんなふうになってしまったのだそうで。彼ら兄弟がこんな辺鄙なところに暮らしているのもいわば転地療養のためだったのであります。
 
 一方、屋敷の中をぶらぶら歩き回っていたジェネビー、壁に手枷、足枷がついていてあちこちに血がこびり付いている不気味な部屋を発見。おまけにエリザベスに襲われてしまったのです。ダニンスキーとエルヴァイラに危ういところで助けられたものの、彼女はもうかんかん。エルヴァイラにやっぱりここの人たちおかしいわ、私帰ると訴えます。エルヴァイラは「あれは狩りの獲物を処理する部屋なんだって、だから怖がることはないのよ。妹さんだってただのクルクルパーよ、キチ○イなのよ、彼女に罪はないの」狩りの動物に手枷・足枷使うんかいと思いますけれども(笑)。これでなんとかエルヴァイラ、ジェネビーを説得します。一方ダニンスキーはダニンスキーで「あの女があの部屋を見てしまった、秘密を見つけられてしまう、大変だ」を喚くエリザベスを「大丈夫だ、何も起こらないから、彼女達のことは放っておきなさい」となだめるのでした。

 だんだん話が怪しくなってきましたなあ。僕、こういうの大好きです(笑)。

 さて、いよいよワンデッサの墓さがし。周囲に詳しいダニンスキーの手助けとはいえ5分と掛からず見つけてしまうのはどんなものか(笑)。しかも墓石には分かりやすく「ワンデッサ・ダバラヴィル・デ・ナダスディ女伯爵の墓 14521480」と書いてあるという・・・。大喜びのエルヴァイラ、ジェネビーは他に「最後の審判まで何者も彼女の眠りを妨げてはならぬ」と書いてあるのを無視して蓋を開けてしまうのでした。ばいーんと現れたワンデッサのミイラと思いきやこれは木の蓋ではありませんか。ホンモノの死骸はこの下になっているのです。ここでびびったエルヴァイラ、さっきのはしゃぎぶりはどこへやら「あたし、ホンモノ見るの怖いからその辺ぶらぶらしているわ」と立ち去ってしまいました。残されたジェネビーとダニンスキー、木の蓋をばりばりべりりと剥しますと、今度こそホンモノのミイラが。その胸には伝説どおり銀の十字架が突き刺さっております。

 何を考えたか十字架を抜きにかかるジェネビー。「あ、いたっ」よほどぶきっちょな性質なのか腕を切ってしまうという・・・。その血がよりにもよってミイラの口にぽたりぽたり・・・。ダニンスキーとジェネビーはミイラを埋め戻すのですが、これはどう考えたって生き返りますね(笑)。

 一方近くの礼拝堂の廃墟をうろうろしていたエルヴァイラに突然現れた黒衣の人物が襲い掛かります。その顔をみたエルヴァイラは「ぎゃあああ」と凄い悲鳴。そう、その黒衣の人物はミイラだったのです。エルヴァイラを追い掛け回すミイラ、エルヴァイラ、また絶対のピンチと思いきや彼女を再び救ったのがダニンスキー。彼はワンデッサから抜いた十字架でミイラをえいっ、突き刺しました。ぼろぼろと崩れてしまうミイラ。一体こいつは何者なんだろうと思いますが、ダニンスキー、エルヴァイラを連れてあっさりと屋敷に帰ってしまうのでありました。この後、この黒衣の人物については一切触れられません。一体何者だったのでしょうか。

 夜になりました。ワンデッサの墓に被せた土がもぞもぞ、もぞ、もぞもぞ。ほら、生き返ったでしょ(笑)。

 蘇ったワンデッサ、女ヴァンパイアはまず部屋から水を飲みに降りてきたジェネビーを襲います。「こっちへおいで、ジェネビー、私のいうことをお聞き」ふらふらと女吸血鬼に誘い出されるジェネビー。女吸血鬼は彼女の腕の傷に「いただきまーす」とかぶりついてちゅーちゅー。それから喉に噛み付いて飲みなおし(笑)。はい、あわれジェネビー、そのまま女吸血鬼に連れて行かれてしまったのであります。その光景を窓から見つめているエリザベス。

 いつまでも戻ってこないジェネビーを心配したエルヴァイラ、彼女を探しに行くのですが、いきなりエリザベスの死体を見つけて立ち尽くします。そこへどこからともなく聞こえてくる不気味悪い声。「エルヴァイラ、私よ、ジェネビーよ、私はとても幸せだわ、あなたも早くいらっしゃい」屋敷の中に霧が立ち込めまして、ばーんとジェネビー登場。恐怖のあまり動けなくなってしまったエルヴァイラに迫ります。エルヴァイラ、またまた大ピーンチ。しかしここで三度彼女を救ったのはダニンスキーでした。彼は例の十字架をジェネビーに向かって突き出します。ジェネビー、「これはいけない、たまらない、ヒー」逃げてしまいました。

 翌日、ダニンスキーはエルヴァイラに「ヴァンパイアが蘇ったのだ」と説明します。「しかもヴァルプルギスの夜が近い。ヴァルプルギスの夜は奴らに更なる魔力を与えるのです。エルヴァイラ、あなたはお逃げなさい。私が残って吸血鬼と戦う」エルヴァイラは彼にひしと抱きついて「いやいや、私、残ってあなたと一緒に戦うの、だって私、あなたを愛しているんだもの」おやおや、やっぱりそうなりましたか。しかし、最初の方に出てきたエルヴァイラの彼氏、うっかりイスタンブールなんかに行ったためにものの見事に振られてしまいましたなあ。

 ぶちゅちゅぶちゅちゅと暑苦しいキスを交すエルヴァイラとダニンスキー。

 その後エルヴァイラは下男の車で村へ向かいます。そこでみんなの助けを求めようというのであります。この下男、ちょっとおかしくて車を運転しながら「みんな、おいのことば疑いよう。狼男にやられた人がおったばってんが、みんな、おいが狼男ち思いよる」とぶつぶつ言っております。助手席のエルヴァイラが微妙な顔をしているのがおかしい。一方、残ったダニンスキー、エリザベスの死体を埋葬しております。この人もどうやら吸血鬼にやられたらしい。ダニンスキーは彼女の胸に木の杭をとんてんかんてん打ち込みます。さらに斧で首をはねてようやく不気味な埋葬を終えたのでした。

 下男の車は道路を塞いでいる倒木を見つけてストップ。「おいが木ばどかしますたい、ちょっと待っててつかあさい」そういって車を降りたところに出たァ!ワンデッサとジェネビーの女吸血鬼コンビが。しかしエルヴァイラがぱっと十字架を突きつけると「ヒーッ」逃げていっちゃった。せっかく苦労して木を倒したのに十字架一本で台無しですな。

 エルヴァイラはダニンスキーの屋敷に戻るのですが、こっちの方も何か様子がおかしい。彼は苦しそうに「今夜は満月だ、君はここにいてはいけない。山小屋で鍵をかけて篭っているのだ。十字架も忘れないように持って行け」エルヴァイラ、この奇妙な言葉に「鍵かけろったってあの女吸血鬼たちは壁を通り抜けてくるわ、役に立たないのよ、それより私、あなたと一緒にいたい」「それでも駄目なの、山小屋に行くと行ったらいくの!」はい、しぶしぶと出かけるエルヴァイラです。

 彼女を送り出した後、ダニンスキーに御馴染みの変化が現れます。顔面がだんだん毛むくじゃらになっていって、「ウォーでがんす、ウォーでがんす」外へ飛び出した狼男、森を歩いている男を見つけて襲い掛かりぎったんぎったんのずったんたんにしてしまったとさ。この場面、真っ暗なだけで何がどうなっているのかさっぱり分かりません。聞こえてくる音だけが頼りでございます。

 一方のエルヴァイラ、彼女が十字架を握りしめ不安そうにしておりますと、またまた出たァ、女吸血鬼コンビ。今度は何故か十字架が効きません。女吸血鬼たちはエルヴァイラを捕らえ鋭い爪で首筋をずばっ。切り傷をつけて流れ出た血をカップに受けたのです。そして一気飲み。「うー、飲んだ、飲んだ、ひっく」「お姉さま、あたし気持ちわるいわん」などといいつつ闇の中に消えていったのでありました。その後はっと目覚めるエルヴァイラ。今の出来事は夢かしらなどと暢気なことを考えております。

 翌日、ダニンスキーがぼろぼろになった服で帰ってきた。「まあ、どうしたの、ダーリン」と迎えるエルヴァイラにいきなり「おれは狼男なのだ」と告白するダニンスキー。いきなりすぎます(笑)。「おれはエリザベスと一緒にオーストリア国境近くの村に隠れ住んでいたのだが、人を殺してしまった。それで銀の弾丸で撃たれたのだ」はあはあ、これがこの映画の冒頭シーンに繋がる訳ですか。「しかし、それでは狼男の呪いは解けない。俺はまた蘇ったのだ。この呪いを永遠に解くためにはあのワンデッサの十字架が必要なのだ」ということは、この十字架(ワンデッサの墓)を探していたダニンスキーのところへこれまたワンデッサの墓を探していたエルヴァイラとジェネビーが迷いこんだという訳ですか。もんのすごい偶然ですなあ(笑)。

 「十字架は手に入ったが、そのためにワンデッサを蘇らせてしまったのだ」「違うわ、ワンデッサを蘇らせたのはジェネビーの血よ」と叫ぶエルヴァイラって、お前、その時見たくないからって礼拝堂の廃墟の方に行ってたじゃないか(笑)。「ジェネビーは吸血鬼になった。彼女達は次に君を狙うだろう。ヴァルプルギスの夜ももうすぐだ、君はいますぐここから出て行くのだ」「いやよ、私、あなたの側にいる」どこかで見たような押し問答があって、じゃあ、二人で頑張って吸血鬼退治しようということになったのです。

 しかし、その夜再びエルヴァイラの元に現れたジェネビー、今度は彼女の喉からチューチュー血を吸ったのであります。彼女の首筋に二つの穴がくっきり。あー、これはもうあかんですな。

 と思ったら、ダニンスキーがあっさりジェネビーの隠れ場所を見つけちゃった。わっと取っ組み合いになってダニンスキーがジェネビーを押したおすと下に合った鋭い木の板がばすり。ジェネビーの胸を貫通したのです。これであっさりジェネビーは灰になっちゃった。するとエルヴァイラの首の傷も消えてしまったという・・・。投げやりな展開だなあ(笑)。

 その後もういっぺんダニンスキーが狼男になって、「おい、あんたに一目ぼればしたったい」と叫んでエルヴァイラを攫おうとした下男を惨殺するというエピソードがありまして、後はラストに向って急展開。なんと、エルヴァイラの元彼、マーセル(アンドレス・レシーノ)が彼女を探しにやってきたのです。エルヴァイラとダニンスキーがベッドの中で「将来への望みはないが、私は決してこの素晴らしい時間を忘れない」「ああ、あなた、ダーリン」などという会話をしているとは夢にも思わずレイシャック村の酒場で「女の人が来なかったかね」と聞いて回るマーセルが哀れ(笑)。それでもマーセル、エルヴァイラがダニンスキーの屋敷に逗留していることをようやく聞きだして、さっそく向うのでした。実はこのマーセルは警視さま。あんまりこの設定は役に立ってないので忘れて貰っても結構です。

 彼の突然の訪問を受けたエルヴァイラはびっくり。マーセルはダニンスキーに直接、「あの女を返せ、彼女は俺のものだ」と申し入れるのですが、ダニンスキーはもちろん拒否。「何をいうか、俺は彼女が必要なのだ、絶対渡さんぞ」ここでやにわにダニンスキー、狼男になってマーセルをぎったぎたのずったんたんに・・・ということはなく、「君には殺人の嫌疑がかけられているそうじゃないか。村のものはあんたが狼男じゃないかと言っているぞ。彼女のためだ、彼女を返せ」というマーセルの言葉にあえなく降参。「捕まるのは怖くないが彼女に迷惑はかけられない、よろしい、返しましょう」

 ダニンスキー、エルヴァイラを説得します。エルヴァイラ、「分かったわ、あなたのために私は行くわ」なんてことを涙ながらに言いましてマーセルの車に乗り込んだのであります。しかし、当然ながらこの車がワンデッサに襲われて二人とも囚われてしまうのでした。

 今夜はヴァルプルギスの夜。二人を廟堂に連れ込んだワンデッサ、サタン召喚の儀式を開始します。「おお、サタンよ、若い女の血を捧げます。処女じゃなくて申し訳ございません。最近は処女を見つけるのもなかなか難しいのでございます」余計なことを言う女吸血鬼です(笑)。この召喚に応じてサタンらしきものが現れた。まあ、牛の首のような影が見えるだけなのですが。ワンデッサは狂喜して、「おお、彼が現れた、これでこの世は我々のものじゃ!」しかし、そうは問屋が卸しません、そう、今この瞬間に「何時までもお前らの好きにはさせん、正義は必ず勝つ!」と叫んでダニンスキーが飛び込んできたからです。

 彼は例の十字架をかかげます。するとサタン、あっさりと消えてしまいましたとさ。サタン、随分弱々しいですね(笑)。とその時、満月の光が廟堂へ差し込んできた。たちまちダニンスキー、狼男に変身して「ウォーでがんす、ウォーでがんす」ワンデッサと死闘を開始します。ひとしきり取っ組みあったり殴りあったり引っかきあったり「お前のかあちゃん、デベソ」とお互いの悪口言い合ったりした末に何かをワンデッサの胸に刺す狼男。画質が悪くって何を刺したのか分かりませーん(笑)。ワンデッサ、たちまち溶け崩れてしまいます。後に残ったのは骸骨と無数の蛆虫。うえええ。

 女吸血鬼を倒してもなお「ウォーでがんす、ウォーでがんす」と暴れまわる狼男。エルヴァイラは彼が落とした十字架を拾うと狼男の胸にばすっ。狼男たまらず倒れてダニンスキーの姿に戻るのでした。エルヴァイラ、彼の遺体に取りすがって「これでやっとあなたは呪いから解放されたのよ」 はい、エンドマーク。

 ポール・ナッシーの濃いキャラクターがいいですね。これで狼男に変身しなかったらただの脂ぎったおっさんですよ(笑)。

 カラー、スタンダード。モノラル音声。画質は下の下の下。例によって暗い場面でなにやっているかさっぱり分かりません。おまけに残像が酷くて狼男が振り返ると白い目玉が後に残ってしまいます。音もじりじりというノイズが五月蝿いったらありゃしません。13枚組みのDVDボックスセット50 Movie Pack: Drive-In Movie Classics の一本。Digital 1 StopDVD

 エロの冒険者 

       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/

      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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