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2007年9月28日 (金)

『Treasure of Tayopa』(1974年)

 

Treasure of Tayopa』(1974年)

 砂漠でのお宝探し映画。意味もなく人がどんどん殺されて、大変に気持ちが良い(笑)。最低映画は人が殺されてなんぼです。またそんな映画を見て喜んでいる私も紛れもなく最低人間であります。

ここはメキシコ。トム(ボブ・コリガン)、サリー(フィル・トラパニ)、フェリペ(フランク・ヘルナンデス)という三人の男が馬で荒野を旅しております。と、その上空を飛ぶセスナ機。これを見たサリー、口をとんがらせて「ちぇっ、おいらたちは馬でクソ暑い砂漠をのたのた来たってのに、ボスは飛行機かよ、やってらんないね」「まあ、そう言うな。ボスとはそういうものなんだから」とトムがなだめたところでセスナ機が着陸。彼らの言っていたボスが降りてきます。その姿を見たサリーとフェリペは口をあんぐり。なんとそのボスは妙齢の美女だったからであります。

 ここでオープニングクレジット。主題歌つきです。

 ようやく長い主題歌が終わった後画面に現れたのはこの映画のホスト、ギルバート・ローランドであります。彼がこの映画について解説してくれるのです。なんというか、本当にもうゴクローさんという感じです(笑)。「皆さん、彼らはタヨパの秘宝を探そうとしているのです。時は16世紀、スペインより宣教師がよせばいいのに来まして布教活動を始めました。タヨパはその布教活動の中心だったのです。彼らは大きな教会をたて、メキシコの人々に神の存在を伝えたのであります。また同時に彼らは活動資金を得るために鉱山も掘っていました。このお宝がたまりにたまったところでインディアンの反乱ですわ。宣教師達は皆殺し、教会は焼かれて鉱山の場所も分からなくなってしまった。そしてそれ以来幾多の人々がお宝を見つけようとしたのですが、ついに果たせなかったのです」

 このボス、キャサリン・デラガディリオ(レナ・ウィンタース)はパパに死なれたばっかりなのですが、このパパ、どうやらこの鉱山の場所を見つけていたらしい。パパは彼女にお宝の一つ、蛇の腕輪(純銀製)と鉱山の地図を残していたのです。キャサリンはこれを使ってパパの代わりに財宝を手に入れようとしていたのでした。このヘンの説明はキャサリンのモノローグ。続いて「教会の瓦礫が・・・」と話しはじめたところで突然、ぶつりと切れて、その直後何事もなかったように「トムが雇った二人の男達がどうも気に入らない」と続きます。どうも編集のミスらしい。これぐらいちゃんと繋げろよと思います(笑)。

 さて、キャサリンの予感は当たっておりました。サリーは相手が女だからと思ってなめまくり。いきなりキャサリンの尻にタッチング!しかも武器まで持ってきたというではありませんか。呆れるキャサリンの前でクロスボウや拳銃を弄ぶサリー。「なんてことするのよ。私たち武器携帯の許可を取ってないのよ。捕まったらすぐに懲役50年よ、私なんか70を越えちゃうわよ、どうすんの!」「いや、ボス、この辺はブッソウなんですよ。盗賊もいるしガラガラヘビもたくさんだ。だから武器を持ってないと危なくって仕方ないんです」となだめるトム。彼女は一応これで納得したのですが、それでもサリーを見て「でもだからといってこんなバカに拳銃持たせるのはどうかと思うわ」

 たしかにのべつにやにやしているサリーを見れば無理もないと思いますけど。

 この騒動の後、一人のメキシコ人と出会う一行です。このメキシコ人、アンドレアス(アンドリュー・ファーンスワース)はいぶかしげに一行を眺めて「君たち、どこへ行くの」まさか、財宝を探しに行くのだとは言えませんから「山の方へ狩りに行くのだ」とテキトーなことを答えるわけです。アンドレアス、「ふーん、狩りねえ」と激しく怪しんでいる様子ですが、ここではそれ以上の展開はなく、「じゃあ、気をつけていってきな」と別れたのでした。

 この後、だらだら野山をいく一行。また主題歌が流れたりなんかして暢気なことおびただしい。

 そんなことしているから、途中で性質の悪そうなメキシコ人たちに絡まれちゃったじゃないか(笑)。さっきのアンドレアスを筆頭に、ホセ(ロバート・スパングラー)、パコ(ランディ・ヒル)、ジュアン(ケン・マッコーネル)の4人が馬を寄せてきてキャサリンに「セニョリータ、俺とどうだい。俺のアレはムイビエンだぜ」と喚きます。サリーは馬を押されてムカッ。さあ、撃ち合いになるのか、ようやく退屈な映画が面白くなるのかと思ったのですが、ここでも何も起こりません。一行は馬を急がせて彼らから逃げただけであります。

 一行は今日のキャンプ予定地に到着。荷物を降ろしてさあくつろごうかとしたところにガラガラ蛇が登場。トム、無造作に拳銃で撃ち殺します。本当にガラガラヘビの頭が吹っ飛んでいます(笑)。これで大丈夫、じゃあ、ゆっくり休みましょうということになったのですが、サリーがこんなことを言い出した。「トム、さっきのメキシコ人野郎たちが気になる。おれ、ちょっと行ってみてくるよ」「おい、絶対トラブルは起こすなよ、心配だからフェリペも連れていけ」こんな奴にトラブル起こすなといっても無駄に決まっているじゃないか(笑)。

 一方、件のメキシコ人たちもアンドレアスが「あいつらは怪しい、狩りに来たと言っていたが本当だとは思えない。俺が確かめに行ってくる」と同じようなことを言っております(笑)。もうホセ、パコ、ジュアンというみるからにメキシコ人の脇役っぽくてすぐ死んでしまうみたいな名前の三人組は喜んじゃって「ひひひ、あのセニョリータをひいひい言わせちゃおう。男は皆殺しだ」なんて物騒なことを叫んで大騒ぎ。苦笑したアンドレアス、「いや、そんなことはしなくていいから、君たち、俺が戻ってくるまでテキーラでも飲んでなさい」本当にテキーラをがぶ飲みする、みるからにメキシコ人の脇役っぽくてすぐ死んでしまうみたいな名前の三人組です。


 ここでやって来たのがサリーとフェリペですよ。フェリペはテキーラ飲んで騒いでいるみるからにメキシコ人の脇役っぽくてすぐ死んでしまうみたいな名前の三人組を見て「旦那、奴らはテキーラ飲んでいるだけだ。人畜無害って奴でさあ」しかしサリーはあろうことか「そんなことは関係ねえ、あいつらは俺の馬を押しやがった。そんなことする奴は死ぬのだ」彼はフェリペを睨みつけて「お前も協力するのだ。でないと殺すぞ」やれやれ、トムもえらい奴雇ってきたものですなあ。

 二人はみるからにメキシコ人の脇役っぽくてすぐ死んでしまうみたいな名前の三人組に奇襲をかけます。まずサリーのクロスボウの矢がホセの背中にぐさっ。次にフェリペの放った銃弾がジュアンを殺害、そして最後に蛮刀でパコを滅多切りにするサリー。これは酷い。おまけにサリーったら殺害現場に自分の帽子を忘れてしまうのです。

戻ってきたアンドレアス、仲間が殺されているのをみて愕然とします。彼はサリーの帽子を見つけて「アメ公の仕業か」と叫ぶのでした。以降、彼は仲間の復讐のためにキャサリンたちを付回すことになるのです。

 何食わぬ顔でキャンプに戻ってきたサリーとフェリペ。「ははは、何もなかったすっよ、あいつらテキーラ飲んで酔っ払ってましたよ」トラブルが起きなかったことにホッとするトムとキャサリン。しかし翌朝起きた彼らはびっくり仰天。夜中に何者かの手によって馬が全部逃されていたからです。慌てたトムは「これはもう無理です。戻りましょう。そして出直せばいいじゃないですか」しかしがんとして応じないキャサリン。「川までいけばなんとかなるわよ。それに馬を売ってくれるメキシコ人だっているわ」サリーとフェリペも「やっぱ財宝っすからねえ、早く行かないと駄目ですよ」ということでキャサリンに賛成。多数決で冒険を続けることになってしまいました。

 一行は徒歩で川を目指します。またこれが延々と歩くんだ。4分もだらだらと歩くんだ。早く話を進めんかいとイライラする私。いや実際本当に無駄に長いのですから。

 ようやく川にたどり着きます。大喜びで「水だ、水だ」と川に飛び込むみんな。その様子を遠くからじっと見ているアンドレアス。

 キャサリンは男達とは別の場所で服を脱ぎ全裸で泳ぎ始めます。ここで復讐に燃えたアンドレアスが川に毒を流した。毒にやられてもがき苦しむトム、フェリペ、サリー。顔が紫色になって絶命します。ぷかぷかと流れていく彼らの死体。そんなこととは夢にも思わず暢気に泳いでいるキャサリン、と彼女の前に姿を現したアンドレアスが拳銃で彼女を脅かして「ええやろ、させんかい!」「ひーっ」なんてことにはなりません(笑)。

 アンドレアスはじっと見ているだけ。その代わりにキャサリンに全裸でちんちんぶらぶらさせながら迫ったのはサリーでした。「キャサリン、トムは年寄りで役に立たないよ、フェリペは馬鹿だからもっと役に立たない。だから僕達二人がチームになってお宝探そうよ。その前にええやろ、させんかい!」「ひーっ」でも、やることはまったく同じだったりして(笑)。

 しかし、サリーの欲望は果たされることはありませんでした。悲鳴を聞いて駆けつけてきたトムが拳銃を彼に向けたのです。「てめえ、サリー、さっさとキャサリンから離れろ、今度やったらてめえの目の間に弾ァ撃ちこむからな」不可解なことにこんな無法なことをするサリーをとがめることなく旅を再開する一行。キャサリンのモノローグが「馬を盗まれたり犯されかけたりとロクなことが起こらない。これが呪いなのかしら」いや、だから呪いだの言う前にサリーを放逐しなさいよ。こんなの連れていったってトラブル起こすばかりでしょ(笑)。

 一行はキャサリンの言っていた「馬を売ってくれるメキシコ人」の牧場に到着します。あっさりと馬を手に入れて再び先を急ぎます。アンドレアスの妨害行為もまるっきり無駄になってしまいました。

 そしてついにタヨパの教会が存在したと思われる場所に到着します。崖には17世紀の坑道の入り口がいくつも残されていてそのうちどれかの中に財宝があるらしい。便利なことにキャサリンのお父さんが宝を探した時に作った小屋がそのまま残っておりまして、ここを拠点にできるのです。さあ、お宝までもう少しよ、と張り切るキャサリンたちであります。でもちょっと疑問に思うのですが、キャサリンのパパは銀の蛇の腕輪を見つけています。小屋なんかよりずばり腕輪を見つけた場所の地図を残せば話は早いと思うのですが(笑)。

 もう一つ、疑問点。坑道の入り口が妙に綺麗でとても17世紀のものとは思われません。もうちょっと汚すとかして欲しいものです。
 
 一行は金属探知機を使ったりして財宝を探します。またキャサリンのモノローグ。「急がなければ、ぐずぐずしていると雨季になって川が氾濫してしまう。そうなったらもう戻らなければならないのだ。17トンもの財宝が見つけられないままになってしまう」さあ、ここから延々宝を探す一行。またあの主題歌が流れます。もう三度目です。いい加減聞いていていらいらしてきます(笑)。

 このこう着状態を打開したのは意外にもサリーでした。彼はある坑道の入り口でインディアンの骸骨を見つけたのです。そしてちょっと中を掘ってみたら「こ、これは金のコインじゃないか」大喜びのサリー、川で洗濯していたキャサリンに知らせます。「まあ、よくやったわ、サリー」キャサリンも喜びますが、相手はあのサリーです。良かった、良かったで済むはずがありません。「俺が宝を見つけたんだ、だから、ええやろ、させんかい!」またかよ(大笑い)。組み敷かれたキャサリン、「トムに言うわ、今度こそあんた殺されるわよ」「知るか、そんなこと」サリーはキャサリンの服を破いたり、何故か馬用の鞭で彼女をばしばし叩いて血まみれにしたり暴虐の限りを尽くします。

 この間アンドレアスは何をしているのかというと、馬に乗ったり水筒から水を飲んだりぶらぶらしたり、なんだかまるっきりやる気がありません。

 鞭でさんざんに打たれたキャサリンが失神します。この時サリーに聞こえてきたのが彼女を呼ぶトムの声。サリー、にやっとするとトムとフェリペを待ち伏せし、トムをクロスボウで、フェリペを拳銃でそれぞれ射殺してしまったのでした。その後彼はまたあの坑道へ行って宝を掘り始めます。ぱらぱらコインが出てくるのでさらに喜ぶサリー。17トンの財宝ってこのコインのことなのでしょうか。だったら物凄い枚数になってこんな一枚一枚拾っていたらとても雨季が来る前に回収することなどできないと思います(笑)。

 失神から目覚めたキャサリン、よろよろと歩いているうちに一心不乱に坑道を掘っているサリーを見つけます。彼女は背後から忍び寄ると大きな石を抱え上げサリーの後頭部に叩きつけたのでした。たまらず即死するサリー。投げ出された石に血と髪の毛がこびり付いています。無駄にリアリティがあります(笑)。

 このアンドレアスは何をしているのかというとやっぱり馬に乗ったり水を飲んだり。まったくやる気がありません。これでアンドレアスが彼女を殺して〆という展開になるならまだいいのですが、アンドレアスの出番はここまで。後は一切映画から姿を消してしまうのです。仲間の復讐を誓って馬まで逃したりしたのに、後はまったく何もしない。そのうちにキャサリン達が勝手に殺しあって自滅する。どこか間違っていないでしょうか。見ていた観客が暴動を起こしたりしなかったのでしょうか。

 サリーをやっつけたキャサリン、ばったり倒れて失神、意識を取り戻してよろよろ歩く、またばったり倒れて失神というサイクルを繰り返します。と、ここでさらに不可解な出来事が発生。キャサリンはあの銀の腕輪に絡み付いているガラガラ蛇を発見します。彼女はまた石を振り上げてぐしゃ。ガラガラヘビをやっつけたのですが、何故かその後ナイフを取り出してガラガラヘビを切り裂き肉を食うのであります。お腹が減っていたということなのでしょうか。食料だったらまだ彼らが持ってきたのが残っている筈なのですがねえ。

 もちろん、ここでキャサリンに殺されて食べられてしまうのは本物のガラガラ蛇であります。

 またよろよろ歩くキャサリン。パパの小屋にたどり着いて水槽から水を飲もうとしたのですがあいにく中は空っぽ。「ひー、水、水、誰か助けて」すると突然神父さんが現れてキャサリンに水を飲ませてくれるのでした。え、この神父さんだれ、今までどこにいたの、なんで実に都合よく水筒持っているの、頭の中がクエスチョンマークで一杯になっている私のことなど関係なしにまたホストのギルバート・ローランドが出てきて「タヨパの宝は今だ発見されておりません。人々は今も探し続けているのです。宝を発見するのはひょっとしたらあなたかも知れない、もしかしたらこの私かも知れない」こんな戯言を聞かされているうちにまたあの主題歌が流れますって、これ4回目だよ!エンドクレジット。

カラー・スタンダード モノラル音声 画質はそこそこ。残像が酷かったり人の動きがカクカクしていたり夜の場面で何が起こっているのかさっぱり分からないなんてことはないという程度なのですが(笑)。音質は台詞がクリアーで聞き取りやすいです。これも合格点をあげられますね。13枚組みのDVDボックスセット50 Movie Pack: Drive-In Movie Classics の一本。Digital 1 StopDVD

 エロの冒険者 

       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/

      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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