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2007年10月26日 (金)

『サントとモクテスマの秘宝』 『El tesoro de Moctezuma』(『The Treasure of Montezuma』 1966年)

 

『サントとモクテスマの秘宝』 『El tesoro de Moctezuma』(『The Treasure of Montezuma』 1966年)

34本目のサント映画(笑)。これは『サント・オペレーション 67』と同じサント・ホルへシリーズの一本。秘密諜報部員のサントとホルへが香港に本部を置く悪の秘密組織と戦うという映画であります。

このDVDはスペイン語音声のみ、英語音声・英語字幕は収録されておりません。私はまったくスペイン語が分かりませんので、この映画はいつもと違ってどこかの奇特な方が作って下さっているサント映画のストーリー解説サイト(英語)を参考にこのレビューをでっちあげております。だから実際の映画を誤解しているところもあるかも知れませんが、その辺はどうぞ、この事情を鑑みてご容赦くださるようお願いいたします。

 平たく言うと、「文句言うなら人間ロケットで火星まで飛ばすぞ、コノヤロー」ということでございますね。


 真っ赤な背景に三人の男が現れてマシンガンを乱射。続いてサントが登場、黒尽くめの男たち三人と戦います。ここでオープニングタイトル。そして映画の始まりは秘密のアジトでパリのインターポール本部と連絡するサントの姿。インターポールの司令官は「あー、サント君、サント君、香港の例の組織がまた悪巧みをしているようだ。エージェントの「蓮の花」を送るから彼女と協力してよしなにやってくれたまえ」「合点承知でやんす」と頷いて連絡を終えるサント。

 この後香港がぱあっと映りまして悪の組織の秘密会議となります。スライドを使ってアズテカ亡国の王、モクテスマの紹介をする組織の考古学者。「この王様、こともあろうにスペイン人を神様と勘違いしよりましてな、大歓迎したもんで、スペイン人たちにつけこまれたんだす。これがアズテカ滅亡の遠因となったと言われておりましてほんま迷惑なおっさんですわ。私はこのおっさんがどこかに宝を隠していることを発見しましたのや」えー、この宝の地図が今はメキシコの博物館所蔵となっている「羽毛付コヨーテ」の像の台座に刻まれているのだそうな。そしてその暗号を解く鍵がホルへが持っているペンダントに隠されているという・・・。

 「よし、さっそく博物館からコヨーテを、ホルへからペンダントを奪うのだ!」と命令する悪の組織のリーダー(ミゲル・ゴメス・チカ)であります。

 さて、場面はレスリング試合会場の控え室。ウォーミングアップに余念のないサントとホルへ、しかし名うてのプレイボーイであるホルへはインターポールより派遣されてくるという女性エージェント「蓮の花」が気になって仕方のない様子。サントにしきりに「ねえ、彼女美人かなあ」と尋ねております。呆れたサントは「美人、美人って、おめえ、それじゃ色キチガイじゃないかえ、だいたい、お前さんの恋わずらいが始まるとろくなことがないんだよ。いっつもそのせいで剣呑な目にあっているじゃないか」しかしホルへは平然として「危険なくして何の恋よ」と浮かれております。

 さあ、試合がまもなく始まるぞ。控え室から出るサントとホルへ。しかしホルへは通りがかったブルネットの美女に一目ぼれ。ふらふらと後をつけようとするのです。サント、彼を引っつかんで連れ戻し、「おめえ、あっしがあれほど言ったのにまだ分からないのかえ」と怒鳴りつけるのでした。さあ、試合が始まりました。これからしばらくサントとホルへの雄姿をお楽しみ下さい。

 一方、夜陰に乗じてメキシコ博物館へ侵入する悪の組織。警備員に忍び寄ってガスを吹きかけます。警備員、ガスを吸ったとたんにぴんと硬直してしまう、ああ、これは一体なんと恐ろしいガスでしょう。彼らはこのデンで警備員たちを次々に硬直させ、ついにコヨーテの石像を奪ったのでした。彼らは車に乗り込んで逃走します。これを見つけた白バイ2台が追跡を開始したのですが、逆に追突されて二人とも即死してしまいます。

 そんなことが起こっているとは露知らず。サントとホルへは戦っております。いつもより余計に戦っております。一進一退の攻防が続いて、ついにサントとホルへが勝利を収めたのでした・・・というのはお約束。

 試合が終わって部屋へ戻るホルへ。するとそこにあのブルネット美女がいたという・・・。ブルネット美女はホルへにあなたのペンダントを売ってくださらないと持ちかけたのですが、地球人類の中で16番目くらいに下半身の要求に忠実な男、ホルへは話もそこそこに美女を抱きすくめるのでした。このままベッドに倒れこんであんなことやこんなことをとホルへが思った瞬間、背後から二人の男が痛撃!ホルへ、ばったり昏倒します。ブルネット美女は彼の首からペンダントを外して、「ふふふ、これで目的は達したわ、あなたたち、このスケベ男を始末してしまいなさい」男たちがピストルを構えます。ホルへ、絶対のピンチかと思いきや、まあ、ちゃーんとサントが飛び込んでくることになっているのですねえ。

 サントは二人の男と戦い、意識を取り戻したホルへはブルネット女を担当。どったんばったんやった挙句ついに三人を捕らえることに成功します。でもこの後がいけない。ホルへが「サントの旦那、警察に電話だ!」「合点承知、まかしとけってんだ」サントが電話を取り上げた瞬間、ブルネット女はイヤリングを耳から外して二人に投げつけます。どかーん、激しい爆発音と共に白煙に包まれる二人。「わあ、げほげほ、目、目が見えねえ」「サント、奴らが逃げるぞ、それ」ボカ、「あ、いてて、やりやがったな、このトウヘンボク、おいらのキックを受けみやがれ」ガスッ!「あうっ、なんてところを蹴るんだ、この卑怯ものめ」お察しの通り、白煙で視力を失った二人は同士討ちをしていたという・・・。この隙に三人はあっさり逃げてしまうというオソマツ。

 この後サントに電話が掛かってきます。それはインターポールのエージェント「蓮の花」からでした。彼女はサントにアズテカ遺跡のピラミッドまで来てと頼んだのです。翌日、その頼みにしたがってピラミッドまでサントカー(ジャガー!)を走らせるサント。なるほど、ピラミッドのてっぺんに女の姿が見えます。サントは舌打ちして、「ちょ、なんでわざわざ高いピラミッドのてっぺんで待ち合わせなんだ。ふもとでも構わねえじゃないか」ぶつぶつ言いながらピラミッドを駆け上がります。いかな鋼鉄の肉体を持つサントでもさすがにアズテカのピラミッドは難物。ぜえぜえ息も絶え絶えになってようやくてっぺんへ。しかしそこでサントが見たものは女の人形だったのであります。おまけにサントを見張っていたブルネット美女の部下が合図をするとどかーん、大爆発したのでありました。

 サント、人形だと分かった瞬間に素早く飛び下がって難を逃れたのですが、さらに部下が襲ってきます。ホルへの部屋での仇とばかりにやたら張り切る部下、サントはこの二人に倒されて泥まみれになってしまいました。こんなところで本当の泥レスが見られるとは。さすがにサント映画、サービス精神を忘れません(笑)。「ぷへえ、あっしは泥には弱いんだ」と叫びつつ戦うサント。部下の一人をピラミッドから叩き落します。もう一人もむんずと捕まえて「おい、死にたくなかったら、おめえらの企みをしゃべるのだ」しかし、こんな場面の定石どおり、仲間の悪漢たちが機関銃を乱射、「サント、しゃべるから助けてくれ」と叫んだ部下を殺してしまうのです。

 さて、インターポールのメキシコ支部(なんだろうな・・・。)に行ったサントとホルへ。科学者カルドナにホルへのペンダントの分析を依頼します。快諾したカルドナ、さらに二人に特殊ビデオ送信機をプレゼント。非常に小型で背広の襟にピン止めできるという優れもの。しかもこのビデオカメラ、つけている本人ごと映るのだそうな。「それは凄い、まるで映画を見ているようですな」とはしゃぐホルへ。ここでサントが「何かヘンだな」と微妙な顔をしているのがオカシイ。ちなみにカルドナ、このカメラの原理はあとから説明するのだそうです。

 カルドナはもうひとつプレゼント。それはネックレス状の爆弾。一見したところ爆弾には見えないので使い方によっては強力な武器となりそうですが、爆弾と聞いたとたん、サントとホルへは「あっしは遠慮すらあ」「いやいや、ここは我らのリーダーであるサントの旦那が」「あっしはリーダーなんかじゃねえ、リーダーに相応しいのはお前だ。だから爆弾は・・・」お互いに押し付け合いになるのです(笑)。しかし結局カルドナに諭されて年上だからという理由で爆弾ペンダントをつける羽目となったサント。物凄くいやそうにペンダントを見につけるのでした。

 ここで新たな登場人物、いかにも怪しい中国人 リー・チャンであります。彼はサントとホルへのアジトを訪れアタッシェケース一杯の札束を見せて「わたし、あなたのペンダントをこの金で買い取りたいアル」なんとホルへは「いいっすよ」と承知するのです。「おいおい、ホルへ、そりゃあ一体全体どういう了見なんでぇ」と驚くサントの前で小さな箱をリー・チャンに手渡します。リー・チャン、大喜びで箱を開けると、びよよよーん、飛び出してきたのはおもちゃの蛇。「なにアル、これ、びっくり箱アル、あなた、わたし、馬鹿にした、この報いきっと受けるアルね!」リー・チャン、ぷんぷん怒りながら帰っていったのでありました。

「この報いきっと受けるアルね」と言ったのはいいけど、リー・チャンの登場場面はここだけ(笑)。

 大いに気を良くしたホルへ、外出するのですが、その彼の目を捉えたのがブロンド美女のエステラ・ルイザ(アミディ・キャボット)です。ホルへは性懲りもなくまたこの美女に一目ぼれ。さっそく「ねえねえ、君の名前なんていうの、僕、ホルへ、デートしない、ねえデートしようよ」ビンタを食らってしまいます。この様子をモニターテレビで見てにやにやしているサント。しかしこのくらいで諦めるホルへではありません。彼はエステラの車を強引に止めると「君を逮捕する。君の美しさは罪だ、なーんちゃって」モニターテレビで見ていたサント、のけぞります。「まさか、今時なーんちゃってという言葉を使う奴がいるとはあっしも思わなかった」ホルへ、またエステラがビンタしようとするのを交わして抱きすくめ熱い、熱いキス。これでエステラ、陥落。ホルへの彼女になってしまうのであります。モニターテレビで見ていたサント。憮然としております(笑)。

 この後、ホルへとエステラは深夜のプールでオトナの水泳教室。あたしの唇で息継ぎしてぇーんという訳で水中キッス。

 翌日、トレーニングルームでホルへ、サントに自慢しております。「サントの旦那、おれ、また新しい彼女できちゃった」サントはうんざりした様子で「そんなことくらい分かってらぁ。あっしはテレビモニターで全部見てたんだから」ホルへびっくりします。「え、てことはサント、おれがエステラにビンタされたの見てたの?」頷くサント。「でも懲りずにアタックしてついにキスしたところも見てたの」頷くサント。「じゃ、じゃ、夜のプールで泳いだ後に部屋へ戻って一晩中・・・も見てたの」サント、「おめえ、そんなことまでしてたのかい。あっしが見ていたのはプールまでだよ」

 サント映画らしからぬアダルトなギャグであります。

 この後、エステラと連れ立って闘牛場へ赴くホルへとエステラ。顔なじみの闘牛士マニュエル・カピティーロ(本人)に挨拶して、席につきます。そして闘牛が開始。おや、また観客席に怪しい男たちがいるぞ。

男たち、懐からピストルを取り出してサイレンサーを装着します。これを目ざとく見つけたホルへ、エステラを席に残して男たちを追ったのです。しかし、男たちはまた一人、また一人と増えていきまして、ついにホルへは4人の男たちを相手にすることになったのです。闘技場の裏側に逃げ込んでピストルで応戦するホルへですが、多勢に無勢。肩を撃たれてしまいます。男たちはホルへを取り囲んで今にも襲い掛からんとする勢い。ホルへ、絶対のピーンチと思いきや、サントが絶好のタイミングで駆けつけます。男たちをばったばったとなぎ倒すサントの雄姿。男たちは一人を残して「ひぇーい、お助けえ」と逃げてしまいましたとさ。そしてその残った一人はどうなったかと言うとサントに「ソウレ」と牛の柵の中に投げ込まれまして、怒った闘牛にぐしゃぐしゃに踏み潰されてしまったのであります。

 ぐしゃぐしゃにされるのはまあ、アカラサマな人形ですけどね(笑)。

 さて続きましてはサントのシングルマッチ。今夜の相手は「ザ・ベア」という肥満型のレスラーです。試合が始まるともう観客は熱狂の頂点に達して「血だ!血を見せろ!」「頑張れ、サント、サント」「デブ、さっさと負けろ」もう大変な騒ぎであります。この時試合場に姿を現したのは双子の美女。双子の一人はホルへの近くに座るやいなやパチパチというウィンク攻撃。気づいたホルへ、たちまちヤニさがります。もう一人はこれはどうもサントがお目当てらしい。そうこうするうちにザ・ベアをフォールするサントです。

 試合が終わったらホルへ、さっそく件の美女に声を掛けて「ね、ね、俺の部屋へ行きましょう」本当にこういうことには気力・体力を惜しまない奴だなあ(笑)。一方サント、控え室を出て駐車場へ。と、襲ってきたのが秘密組織の部下たちであります。彼らは車2台でサントを追い掛け回し、マシンガンを撃ちまくります。「うわあ、剣呑、剣呑、さすがのあっしでもこれはたまらねえ」サント、懸命に走って何とか逃れることができました。と、彼の背後から迫る怪しい影、「曲者!」サントはそう叫ぶなり影の腕を取って思いっきり投げ飛ばしたのでした。しかし、その人影はあの双子の片割れだったという・・・(大爆笑)。投げ飛ばされた彼女は腰をしたたかに打って「いたーい、サント、何すんの」この光景を例のテレビカメラで見ていたホルへと双子のもう一人が大笑いという今ひとつ意味の分からない場面であります。

 この双子、登場場面はここだけなのでなおさら訳が分かりません。

 この頃研究室でホルへのペンダントの分析を続けていた科学者カルドナ、ついに分解に成功します。その中から出てきたのがマイクロフィルム。これをさらに調べようとしたカルドナですが、その時背後から何者かの手が伸びてきた。その手はカルドナの首を絞めて、うわあ、絞め殺しちゃった。これはもちろん、悪の秘密組織の仕業。彼らはそのマイクロフィルムを奪って例の台座の暗号を解読、ついにモクテスマの財宝のありかを発見したのでした。さっそくメキシコ実行部隊の長、スキ(ノエ・ムラヤマ)は財宝奪取チームを結成。割り出された地点に重機で穴を掘り、入り口を発見したのです。中に入ってみると、あるわ、あるわ、金銀財宝、金銀パールプレゼント!お宝の山。スキはさっそくその財宝を回収、サンフランシスコへ船で送ることを命令したのです。

 あのペンダントの分析はどうなったかと様子を見に来たサントとホルへ。カルドナが死んでいるのを見つけて愕然とします。しかし、さすがはインターポール一の科学者カルドナ、ちゃーんとテープレコーダーにダイイングメッセージを残していたのです。このダイイングメッセージというのが「財宝の隠し場所はどこそこで、秘密組織は財宝を奪ってサンフランシスコへ運ぼうとしている」と微に入り細を穿つというか、痒いところに手が届くというか、とにかく詳しいの(笑)。財宝の場所は良いとして、なんでサンフランシスコに運ぶって知っているんだ。

 サントとホルへは財宝の隠し場所へ急行するのですが、後の祭。財宝はすべて奪われた後でした。「サントの旦那、カルドナの言ったとおり奴らはサンフランシスコへ運ぶつもりだ」「このお宝の量からすると飛行機じゃねえ、船だ」二人は顔を見合わせて「船と言えば、港。よし行くぞ」

 場面はぱっと変わって港になります。そこに停泊しているのがフリゲート艦。どうやらこれが秘密組織の船らしい。うわあ、サント映画にしては随分と張り込んだものです(笑)。そしてこのフリゲート艦に空から迫ったのがサントとホルへが乗ったセスナ機。フリゲート艦は対空機関砲、高射砲、マシンガンで撃ち落そうとします。サントたちも負けずにセスナの翼に装着された機関砲で応戦です。ずどどど(対空機関砲)、ばばばば(マシンガン)、どんどんどん(高射砲)、ずばんずばん(セスナの機関砲)、もうえらい騒ぎ。

 しかし、ついに悪漢どもの放ったマシンガンの銃弾がセスナを直撃。ホルへとサントはパラシュートで辛くも脱出に成功するのですが、落ちたところが海。「わあ、あっぷ、あっぷ」ともがいているところにまた敵がモーターボートを繰り出してきた。唸るマシンガン、慌てて水中に逃れるサント、ホルへ。水中にマシンガンの弾がばすばす撃ち込まれて大変に危ない(笑)。しかし、さすがはサント、彼は力強い泳ぎで水中からモーターボートの船底に取り付くと例のペンダント型爆弾をセット。爆破してしまうのです。

 しかし、この後がいけない。悪漢の死体目当てに鮫が集まってきた。「わあ、あっしは鮫には弱いんだ」とうろたえるサント。ホルへも為す術もなし。二人は鮫に齧られてしまうのかといったところで唐突にクルーザーが登場。乗っていたのはあのエステラでした。なんということでしょうか、エステラがインターポールから派遣されてきたエージェント「蓮の花」だったのです。今更そんなこと言われてもねえ、もう大概の観客はそんなこと忘れてますよ(大笑い)。サントとホルへは彼女のクルーザーに助けあげられたのでした。

 「ようし、こうなったらあっしたちも桑港へ行くのだ」サントは決意します。まあ、港をでた組織の船を沈めると財宝は海の藻屑になっちゃいますからねえ。

 で、本当にサンフランシスコへ行くという。場所はチャイナ・タウン。おりしも祭の真っ最中、大変な人でであります。そんな中、アジトの場所を熟知しているらしいエステラ、わざわざアジトになっているアパートのインターホンを鳴らします。出たのが何故か日本人の男。「誰ですか」と日本語で聞いてくるから驚きますな。そして次に「雨降ってますか」これはどうやら合言葉らしい。エステラ、少しも慌てず「外降れません」と答えたのですが、この日本語があまりにヘンだったせいか一発でばれてしまった(大笑い)。

 アジトの中で財宝をめでていたボスやスキ、部下たちはこの知らせを聞いて一斉に戦闘準備です。この中に大胆にもドアを蹴破って飛び込むサント。「おめえたちの悪行、天が見逃してもこのサントさまがゆるさねえ、さあ、覚悟しな」いきなり銃弾が集中。「わあ、ちょ、ちょっと待ったァ」サント、慌てて物陰に飛び込みます。後から続いたホルへ、エステラはピストルで応戦。銃撃戦となります。サントもいつものプロレス技を封印してピストルばんばん撃っているのがおかしいですな。一人、一人と倒れてゆく悪漢たち。ついにボスもスキもやっつけた。ホルへとサント、奥の部屋で財宝を発見。この時応援のインターポールエージェント達も駆けつけて組織の野望は潰えたのでありました。

 しかしエステラは銃撃戦の最中に撃たれてもはや虫の息。彼女はホルへの腕の中で「愛しているわ、あなた」と言ったのを最後に息絶えたのであります。『オペレーション67』でも敵の女ボス、ラスが彼の腕の中で同じように死んでおりまして、このワンパターンをテレも躊躇いもなくやるところがサント映画の真骨頂でありましょうか。

 沈痛な面持ちでチャイナ・タウンの雑踏へ消えていくサントとホルへの姿でエンドマーク。

そう言えば科学者カルドナは例の小型カメラの原理を説明せずじまいでしたな。それにどうしてホルへのペンダントにマイクロフィルムが隠されていたのかさっぱり分かりません。この辺、やっぱり英語字幕付で見たかったものです。

カラー・スタンダード モノラル音声。画質は非常にヨロシイ。サントのマスクがこんなに綺麗に見えるのは初めて。音質もノイズがなく聞きやすいもの。Laguna FilmsのDVD。

 エロの冒険者
       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/
      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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