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2007年10月 1日 (月)

『Prisoners of the Lost Universe』(1983年)

 

Prisoners of the Lost Universe』(1983年)

 次元転送装置の誤作動で異次元の世界に送られてしまったヒーロー・ヒロインが大冒険というSFファンタジー。これだけみると典型的なBSFみたいですが、なかなかどうして面白い映画だったりします。

ヒロインのキャリー・マディソン(ケイ・レンズ)は科学や医学技術を紹介するテレビ番組を制作するディレクター。まあ、当節で言うならばディスカバリーチャンネルみたいなものですか(違うかな)。彼女は自ら番組に出演し、シューシュー息を吐いているコブラとにらみ合い。彼女はンーという唸り声を出したかと思うと、さっとコブラを捕まえるのです。そして、「グローガン教授の理論は証明されました。蛇はハイBフラットの周波数の音声で催眠状態に陥るのです。でもだからと言って良い子のみんなは近所のガラガラ蛇で試してみようなんて思わないでね。危ないから、これはお姉さんからのお、ね、が、い」

おいおい、あんた危ない仕事をしているね!

 さて、彼女の次なる取材対象は次元転送装置を発明したと主張しているハートマン博士(ケネス・ヘンデル)。あいにく他の番組制作スタッフは現地到着が一時間ほど遅れるというので、キャリーは一人で博士の研究室に向うことになります。キャリー、密かに「そんなマッドサイエンティストと一時間も二人きりなんていやだわ」と思ったとか、思わなかったとか(笑)。快晴のLAを研究室に向けて車を飛ばします。

 この時地震が発生。これに気をとられたキャリー、ハンドル操作を誤まって対向車線に飛び出してしまいます。そして走ってきたトラックと危うく正面衝突。トラックはキャリーの車を寸前でかわします。しかし、その代償として道路わきの崖に激突してしまったのでした。「いてててて、あー、酷い目にあった」トラックから降りてきたのが本作の主人公のダン(リチャード・ハッチ)。彼はトラックの荷台を見て「あー、俺の大事なケンドー・ソードが折れている。どうしてくれるんだ、ケンドーの大会に出られなくなっちゃったぞ」キャリーは自分が全面的に悪いのにいっかな謝ろうとはしません。ダンが突き出した折れた竹刀を見ても「そのバンブー・スティックがどうしたというのよ」「バンブー・スティックじゃない、これはシナイだ、ケンドーのコンテストに使うんだ。一体どうしてくれるんだよ」キャリーは弁償すると言い出すのですがダンは「そんなお慈悲は受けたくないね」と拒否。さらに怒り始めます。このケンマクに恐れをなしたキャリー、彼を放って車で逃げてしまいましたとさ。

 残されたダン、しかしここでまた地震が起こって垂れ下がった電線が彼のトラックを直撃。トラックは炎上してしまったのです。がっかりしたダン、人家を求めて歩き出すのでした。

 一方博士の自宅兼研究室に着いたキャリー。さっそく博士から次元転送装置の説明を受けるのでした。「これはですな」博士は嬉しそうに装置の丸いプラットフォームを指差します。「この上においた品物を平行宇宙の他次元に送り込むことができるのです。ちょっとテストしてみましょう」博士はキャリーからコンパクトを借りてプラットフォームに置きます。そしてスイッチオン。ぴぴぴと装置が光って消えてしまうコンパクト。仰天するキャリー。「ちょ、ちょっと、あのコンパクト高かったのよ」驚いたのはそっちかい(笑)。

「ふふふ、心配しなくても大丈夫ですよ、お嬢さん、コンパクトは消えたのではない。他の次元にちゃんと存在している」再びスイッチオン、ぴぴぴと装置が光ってまたコンパクトが現れた。「ああ、良かった、本当に高かったの、このコンパクト」だから消えたり戻ってきたりしたのに、驚け、キャリー!

 ここで三度地震の襲来。ぐらぐらと揺れると装置が誤作動、モニターに木が映ったではありませんか。ここはカリフォルニアの山の中、こんな木、外に出ればいくらだってあるのに、「おお、あれは他次元に存在する木だ。他の次元にもこちらと同じく木が存在するのだ」異様に感動する博士です(笑)。ところがまた地震が発生。博士、バランスを崩してプラットフォームの上に倒れこみます。とたんに装置がぴぴぴと光って、ああ、消えちゃった。「あ、あれ、博士、どこに行ったんですか、あら、やだわ、もうこれ、ドッキリじゃないの」キャリー、他の次元に送るという説明聞いてなかったんかい(笑)。

 彼女がうろたえ騒いでいるところにダンがやってきます。彼は電話を貸してもらおうとここまで歩いてきたのであります。鍵がかかってないことを良いことに博士の自宅に入り込むダン。ちょっとそういうことをしてはいかんなあ。彼を泥棒と勘違いしたキャリーは物陰に隠れてダンの頭をハンドバックで一撃。「いてて、また君か、一体全体ここで何をしているんだい」頭をさすりながら尋ねるダンです。「取材していた博士が消えちゃったのよ、地震でぐらぐらっとなってぴぴぴと光って」彼女の要領を得ない説明に目を白黒させるダン。「何だか良く分からないよ、落ち着いて一から説明してくれよ」

 キャリーは彼を装置の側に連れていって、「博士がこのプラットフォームの側に立っていたのね」ダンを立たせます。「そうしたらぐらぐらと地震で揺れて」あ、また地震が来てぐらぐらと揺れた!「そしたら博士倒れちゃって消えたのよ」ダン、倒れちゃって消えてしまいます(大笑い)。今度は手を伸ばして彼を助けようとしたキャリーも巻き込まれて一緒に消えちゃうというおまけまでつきました。

 場面が変わってここは他の次元の世界。どうみたってただの山の中ですが(笑)。一人実体化したキャリー、ダンの姿を捜し求めるのですが見つかりません。「何よ、ここ、どうして私一人なの、どうやったら戻れるの、もう頭きちゃうわ」ぶつぶついいながら歩き回ります。そのうち疲れて岩の上に座って休もうとしたら背後から「ウォーッ」という呻き声。びっくりして振り返ったら底なし沼に男が沈みかけていたという・・・。哀れに思ったキャリー、その男に木の枝差し伸べて助けてあげるのでした。泥だらけで上がってきた男は毛皮をきており、まるで原始人のよう。言葉も喋れないようでそのまま歩き去ったのであります。「せっかく助けてあげたのにお礼もなしなの、失礼しちゃうわね」とキャリー憮然とするのでした。

 再びダンやハートマン博士を探して歩き始めたキャリー。その彼女を頭に黒いヘルメットのようなものを被った裸族が襲撃。このヘルメットの目の部分が赤く光っているのが不気味悪い。裸族はウバホホホと奇声を上げながらキャリーに襲い掛かります。その時響き渡るダンの叫び声「キャリー、逃げるんだ」木の影から現れた彼は彼女を助けて走り始めます。とたんに崖から落ちちゃった(笑)。どうもドジな人でありますな。二人は何とか崖の途中にしがみついて転落を免れたのですが、裸族は容赦なし。大きな岩を転がしてきて二人にぶつけようとするのです。

 ダンとキャリー絶対のピンチ。しかし彼らを救ったのはあのキャリーが助けた原始人でした。彼は強力を振るって裸族を崖からぽいぽいぽい。全部やっつけた後、そのまま舞台から退場。フツー、このあとキャリーとダンを引き上げて仲間になったりするものですがね(笑)。いつの間にか裸族がいなくなってしまったことをいぶかしむキャリーたちですが、このチャンスを逃すわけにはいかない、ダンの持っていたワイヤーを使ってなんとか崖を這い登るのです。そこで二人は奇妙な人物を見つけます。裸族に捕まっていたと思しき全身緑色の男、グリーンマン(レイ・チャールソン)です。

 二人は縛られていた彼を解放して「ハートマン博士を探す手伝いをして欲しい」と頼むのですが、うまくグリーンマンに話が伝わらない。水浴びの最中にウォータービースト(マイルズ・ロバートソン)に襲われたキャリーを助けたところで「じゃあ、これで借りはなしね」グリーンマンはさっさと行ってしまいましたとさ。

 再び二人になってハートマンを探す二人。ダンは奇妙なことを言い出します。「そう言えば、僕は君に出会うまで一週間近く掛かったぜ。この世界じゃ俺たちの世界よりも時間が長いんだ。だからもっと前にきたハートマン博士はここでずっと長い時間を過ごしているはず。ひょっとしたら一年にもなるかも知れない」キャリーがっかりして「一年もあったら博士、どこにでも行けるじゃない。そんなの探せないわよ」絶望しかけたキャリーですが、彼女はある木を見つけて大喜び。「この木、研究室のモニターで見たわ。博士はこの辺にいるのよ」いや、確かに博士はここに着いたかも知れないけど、それからどこへ行ったか分からないって話しでしょ。喜んでも仕方ないと思うのですが。

 キャリー、喜びのあまりダンとキス。ぶちゅぶちゅぶちゅちゅちゅー、そのまま地面に寝転がって・・・、あ、こいつら、ヤリやがったな。異次元ファックだな。

 そのまま夜が明けましてダン、近くの泉へヒゲを剃りに出かけますって、こいつはいつでも剃刀持ち歩いているのか(笑)。この間残されたキャリーを襲ったのがクリエル(ジョン・サクソン)率いる蛮族の一行。彼は金髪のキャリーを見て「おお、太陽の色の髪の毛を持った女だ」と感激、攫っていくことにしたのです。髭剃りから戻ってきたダンが「おい、俺の女に何をする」と止めようとしたのですが、クリエル、一切構わず、懐から取り出した銃!でズドン。倒れふすダン。悲鳴を上げるキャリーを引きずって馬に乗せ、「さあ、要塞に戻るぞ」

 倒れたダンはぴくりとも動きません。ここでまた新しい登場人物、盗人のマラカイ(ピーター・オファレル)です。彼はダンの死体から物を盗もうとしたのですが、体をまさぐりはじめたとたん、ダン、復活(笑)。一応撃たれたんだけどなあ、どうしてすぐ元気になるかなあ。彼はマラカイを捕まえると、「やい、あの蛮族のリーダーは誰なのだ、一体どこに住んでいるのだ」と尋ねます。マラカイ、大いにビビッて「あれはクリエルといいます。彼の一族は死の山にある秘密の要塞に住んでいます」と一気に答えてしまいました。

 ダン、彼の腕時計を餌に「やい、マラカイ、俺をその要塞とやらに案内するのだ」こうしてダンとマラカイは一頭の馬に相乗りして要塞を目指すことになりました。

 マラカイはダンを彼の盗人仲間?たちの根城である洞窟に案内します。そこに囚われていたのがなんとグリーンマン。盗賊仲間たちは彼に酒を飲ませてお宝のありかを聞き出そうとしていたのです。ダンはその席に割り込んで「おい、グリーンマン、やっぱり僕を助けてくれ、女が攫われたのだ、一緒に探してくれ」 これで怒ったのが盗賊たち。「何、じゃましやがるんだ、このトウヘンボク!」ということでダンに襲い掛かります。ダンは大奮闘、グリーンマンも加勢してついに盗賊たちを叩き伏せ逃げ出すことに成功したのです。

 盗賊たちは馬で彼らの後を追っかけます。一人残されたマラカイ、「ふふふ、おれは近道知っているもんね」と呟きまったく別の方向目指して出発するのでした。

 一方、クリエルたちの一行は要塞に到着。クリエルは彼の情婦であるシャリーン(ダーン・アブラハム)に迎えられてご機嫌です。彼はキャリーを彼女に見せて「どうだ、太陽の色の髪の女だ、凄いだろう」放して、放して下さい、やい、優しく言っているうちに放せ、コノヤローともがくキャリー。クリエルは「お前はその反抗的な態度を改める必要があるな」彼は部下に命じて彼女を檻に入れさせます。「おい、水も食い物もやるな、しばらくすれば大人しくなるだろう」ウハハハハ、本当に楽しそうに笑うクリエル。

酔っ払ったグリーンマンを連れて逃げたダン、一休みするなりがーがー大いびきのグリーンマンに呆れて「俺、なんでこんな酔っ払い助けたんだ」その彼の背後から忍び寄る影あり。マラカイです。彼はナイフを振り上げてダンの背中を狙ったのですが、寸前に気づかれて逆に手を捻り上げられてしまいました。「い、いや、違うって、俺、あんたに警告しにきたんだよ」「ナイフ持っていたくせに何を言うか。お前の言うことなど信じないぞ」マラカイ、ダンの背後に目をやって「じゃ、あんたの後ろに誰かいるよって言っても信じない」「ああ、信じない」ダンが首を振った瞬間、背後の男から頭を一撃されて昏倒します。マラカイ、溜息をついて「だから言ったじゃん」

 こうしてダン、マラカイ、グリーンマンの三人はナブー族という種族に捕まってしまったのであります。そうしてダンは「守護の岩チャンピオン大会」なる格闘技の大会への出場を強制されてしまったのです。これで勝てば3人を自由にしてくれるというのです。ダンは「やだ、やだ、そんな訳の分からない大会になんか出たくないよ」と叫んだのですが、さっきダンの頭を殴った男がにやっとして「出ないんなら、舌を引っこ抜いて塩茹でにしてお前らの目の前で食っちゃるけんのう、覚悟しときんさいよ」こんなこと言われたら出ない訳にはいかないじゃないですか(笑)。

 ちなみに守護の岩というのはこの種族が信奉している熱い溶岩?です。村の真ん中にどんとあって凶悪な熱気を放出しております。

 さて、大会に無理やり出場させられたダンの相手となったのは禿頭の巨漢。ダン、一生懸命この巨漢を殴ったり蹴ったりするのですがまるで効果なし。逆に巨漢のパンチ一発で吹っ飛ばされてしまう有様。ダンは金的を狙うのですがこれも効果なし。呆れて「こりゃまたどういう訳だ、世の中まちがっとるよー」と叫びます。ヤケのヤンパチで足を踏んづけてみたら意外なことにこれが大当たり。巨漢、踏まれた足を持って「オウオウアウアウ」と苦悶。ぴょんぴょん飛び跳ねているうちにバランスを崩して守護の岩に倒れこんでしまいました。ジュッと音がして巨漢、蒸発してしまうという・・・。

 ここで一旦場面はクリエルの要塞の内部へ。クリエル、魔道師と呼ぶ人物に向って「お前が約束した威力の大きい火薬を完成させよ。わしを失望させるな。分かっておるな」うっそうと頷いて退出する魔道師です。この時呼ばれたキャリーがやってきます。彼女は魔道師の顔を見てびっくり。「あなたはハートマン博士じゃありませんか」なるほど、そういう訳だったのですな。ハートマンが火薬や20世紀の技術をクリエルたちに教えていた。だから彼らはピストルや要塞の建物など他の種族とはかけ離れた文化水準を誇っていたのです。ハートマン博士は「話は後だ、とにかくクリエルのところへ行きなさい」立ち去ってしまいます。

 ハートマン博士はクリエルの命令でニトログリセリンを作ろうとしていたのです。

 クリエルは彼女に料理が乗っかった皿をやって「ほら、食え、腹が減っただろう」しかし、キャリーは押し黙ったまま。料理を口にしようとはしません。たちまちカッとなるクリエル。「このクソアマ、わしが食べてもいいと言っているのだから、食うがいいじゃないか。まったく強情な女だ。また檻に入れてやる。もちろん、水も食い物もなしだぞ」クリエルはキャリーの髪の毛を掴んでぎりぎりと引っ張ります。

 ここで意外なことが起こりました。ベッドに寝そべっていたシャリーンがナイフを持ってクリエルに襲い掛かったのです。あんまり酷い目に会わされるキャリーを見るに見かねたのか、それともシャリーン自身が元からクリエルを憎んでいたのか、よく分かりませんが、とにかくシャリーンはクリエルに取り押さえられてしまったと。そして「この売女め、こうしてくれる」と散々に鞭で打たれてしまったと。どうも女性に優しくない映画であります。

 一方、ナブーのダンたち。勝ったら自由にしてくれるという約束があっさり破られて、木製の檻に閉じ込められてしまいます。この檻の周囲には黒い液体が流れており、ナブーたちによるとこれは魔法の液体でなんと火がつくのだとか。この檻から守護の岩に溝が掘られておりまして、液体が流れるようになっています。液体が守護の岩に届いたと同時に火がついて檻のダンたちを丸焦げにする仕掛けになっているのです。そんなことをされてはたまらない、ダンはグリーンマンが持っていた弾薬を檻にセット、檻を壊して着火寸前に脱出に成功したのであります。

 と、同時にあのキャリーに命を助けられた大男が乱入。ダンたちと一緒になってナブーどもをやっつけるのです。

 そしてグリーンマンの通訳で意思の疎通に成功します。この大男の名前はカハールといいましてキャリーに命を助けられたこと。恩返しで彼女を助けたいと思っていることが分かります。じゃあ、一緒に行こうということでカハールもダンたちの一行に加わって、さあ、目指すはクリエルの要塞だ!

 グリーンマンが不思議な指笛で馬を集めて、さあ出発。そして彼らは山の中で蠢くものを見つけます。なんだ、なんだと近寄ってみたら、これがなんとシャリーンだったという・・・。クリエルの怒りを買った彼女は散々に鞭打たれた後、山に現れる魍魎どもへの生贄にされてしまったのでした。彼女を助けようとしたところでその魍魎どもが出現。地面の下から現れたそいつらは鎌を振りかざして一行を襲うのです。こらあ、たまらんということで洞窟に逃げ込む一行。都合の良いことにこれが要塞まで続いておりまして(笑)、洞窟の中で魍魎をやっつけつつ進むうちに要塞に着いちゃった。

 カハール、要塞を見るなり張り切っちゃって猪突猛進。塀を乗り越え侵入します。見張り台によじ登ると見張り二人を簡単にやっつけて、門を開きます。おかげでダンたちは易々と要塞に侵入することができました。しかし、その後がいけない。カハールは三人目の見張りのボウガンで撃たれてしまいます。カハール、見張りに襲い掛かるもバランスを崩してそのまま塀の外へ落下してしまいました。様子を見に行くこともできないので、あっさりと放ったらかしにされるカハール、ちょっと可哀想です(笑)。

 ダンたちは要塞の内部に進んでついに牢屋にいるキャリーを発見。助け出すことに成功したのでした。キャリーは「ああ、ダン生きていたのね」とむせび泣き。二人は抱き合ってこんな緊迫した場面なのに長めのキスシーンをやっております。ようやっと唇を離したキャリーはハートマン博士のことを彼らに知らせます。博士がいなけりゃ現代に戻ることはできない、彼を連れ出さなくてはならないということで一行は博士の研究室へ。白衣姿のまま二人の美女とベッドにいたハートマン(笑)と捕まえたのでした。

 さあ、逃げよう、外へでた彼らでしたが、そうは問屋が許さないじゃなかった、卸さない。すでに彼らのことを察知したクリエルたちに囲まれていたのであります。クリエルはシャリーンをピストルで射殺。「裏切り者は許しておけぬ」ってそんな山の中で生贄にしようとしたあんたらが悪いんだよ(笑)。研究室から持ち出した皮袋を掲げたマラカイ、「おい、おい、どいて俺たちを逃さないとこれ投げちゃうよ。これ爆発するんでしょ、そしたら酷いことになるよ」ここでハートマン博士、ぼそっと「それ、俺のワインなんだけど」唖然とするマラカイ、ぽいっと袋を投げ捨てると何故か、どかーん。呆然としているうちに捕まってしまうという今ひとつ意味が分からないギャグであります。

 牢屋へ入れられてしまっダン、グリーンマン、マラカイの三人ですが、彼らを助けたのがハートマン博士。さすがに現代人のダンを見殺しにすることはできなかったのです。牢屋から出ることができた三人は要塞のあちこちに爆弾・ニトログリセリンを仕掛けるのでした。火薬をたっぷり積んだところから、導火線代わりに火薬たらして準備完了。これに火をつけた後、ダンはキャリーを助けるためにクリエルの部屋へ向かいます。三人の命と引き換えにキャリーはクリエルの情婦になっていたのでした。

 フードを被って変装したダン、ワインを注ぐフリをしてクリエルを剣で不意打ち。しかし、クリエルも負けてはいません。パッと飛びのいて交わすと自分の剣を取り上げてダンと大チャンバラであります。キャリーはこの隙をついてクリエルの拳銃を奪って「動くと撃つわよ」そしてクリエルに今までの怨みをこめた拳を炸裂させるのです。失神して倒れるクリエル。「さあ、今のうちに逃げましょう」バツグンのタイミングで爆発も始まった。どかんどかんとあちこちで爆発が起こって大混乱となる要塞。ダンとキャリーはクリエルの部下達を切り捨てながら、馬車を用意して待っているグリーンマンたちと合流します。しかし、ここで失神から覚めたクリエルがピストルを構えた、ダン、大ピーンチと思いきや唐突に飛び出してきたカハールがボカッ。この大男生きていたんですねえ。

 ダン、キャリー、カハールを収容して走り出す馬車。門もニトログリセリンで吹き飛ばし脱出に成功します。

 ここで映画本編は残り2分。これからどうやって自分達の世界に戻るのかと思っていたら、マラカイが偶然岩の下に転がっていたキャリーのコンパクトを見つけたという・・・。キャリーとダンがコンパクトのあった場所にたつと次元転送器が作動、二人は元の次元に転送されたのです。ハートマン博士を置いてきぼりにして(大笑い)。立ち尽くすハートマン博士、その傍らでマラカイが「おーい、女助けたら時計くれるって言ってたじゃないかよう」と世にも情けない顔で叫んだところでエンドクレジット。

 意外と金もかかっているし、ストーリーもそれなりに面白い。こんな50本パックのしょうもないDVDセットではなく、もっとちゃんとしたソフトで見たいと思わされた映画でした。

カラー・スタンダード モノラル音声 画質は解像度感がまったくなくVHS三倍のようなぼけ気味の絵。音質は標準レベル。台詞の聞き取りが楽でした。13枚組みのDVDボックスセット50 Movie Pack: Drive-In Movie Classics の一本。Digital 1 StopDVD

 エロの冒険者 

       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/

      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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