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2007年11月30日 (金)

『The Alpha Incident』1978

 

The Alpha Incident1978

 あのビル・レバーンが『アンドロメダ病原体』のような映画を造った!でも何しろあのビル・レバーン親父のやることですからまともなものになろう筈がありません。実際の映画もその予想を1億パーセント裏切らない本当に最低の駄作でありました。

冒頭、研究所のようなところでなにやらバクテリアみたいなものの研究をしている科学者二人、ジム(ポール・ベンツェン)とフランク(ジョン・アルダーマン)。彼らの会話からこのバクテリアみたいなものが、火星探査機によって火星から持ち替えられた未知のバクテリアであること。良く分からないけれども致死性である恐れがあること、そしてこのバクテリアをもっと研究するために列車でコロラドの研究所へ運ぼうとしていることなどが分かります。

 列車移送のことを初めて聞いたジム、「ええ?わざわざ列車で運ぶのか。そりゃ、危ない、やめといた方がいいよ」「そんなこと言ったって仕方ないじゃん、もう決まっているんだから、でも大丈夫だよ、ちゃーんと生物学者のテッド・ソーレンソン(スタフォード・モーガン)が秘密裏に付き添うから」フランクはここで溜息ついて「でもやっぱりこのバクテリア、できることなら火星に送り返したいよな」レバーンの映画らしからぬ上手い台詞であります。

 場面はぱっと走る列車に移りまして暗い中何やらやっている男が登場。これが例のテッド・ソーレンソンなのですがもう画面が真っ黒になって何やっているのか全然分からないの。どうやらバクテリアが積まれた貨車を点検していたらしいのですが、ひょっとして警備役はこいつ一人?火星探査で持ち帰ったバクテリアという国家機密にも比肩しうる重大なものを一人で見張るの?やい、いくらなんでもこれは酷いぞ、ビル・レバーン。ほら、あんまりテッドが荷物を気にするものだから、機関士のハンク(ジョージ・バック・フラワー)が「あれは金目のものに違いねえ」と勘違いしちゃったじゃないか。ああ、おまけにテッド、「ちょっと寝るから」と言って本当に横になって寝息を立て始めやがった、おっと、さらにいかにも取りなさいといわんばかりに鍵束落としたぞ。ハンクはこれを見て「はい、取らせて頂きます」とその鍵を拾いあっという間にバクテリアのキャニスターを開けてしまったという・・・。もう頭っからレバーン節炸裂!本当にムチャクチャだァ!

 ハンク、キャニスターに入っていた薬壜のようなものを不思議そうに眺めます。「なーんだ、こんなの、金になりそうにもないや」とここでつい、うっかりその壜を落として割ってしまったハンク。「アチチ、ガラスの破片で手のひら切っちゃったわ」

 ここでまたフランクとジムの研究室へ戻ります。あのバクテリアを注射したラットをみた二人は愕然。なんとラットの頭が吹っ飛んで脳みそばらばらになっているではありませんか。「やっぱりこれは致死性のバクテリアなのだ、危険が危ない!」戦慄します。

 さて、バクテリアを輸送している列車、ムースポイントという田舎の駅で機関車を交換することになっております。そのムースポイント駅にのんびりだらだら出勤してくる駅員たち。まずは駅長(だと思う)チャーリィ(ラルフ・ミーカー)、パートタイム事務員のジェニー(キャロル・アイリーン・ニューウェル)、作業員のジャック(ジョン・F・ゴフ)であります。この面々が揃ったところで列車が到着。ようやく目覚めたテッドは早速貨物車を点検、ハンクは事務所に行ってジェニーに「手ェ切ったんだけど、バンソーコーない?」と尋ねるのでした。ジェニーが親切にも彼の手当てをしていると血相変えたテッドが飛び込んできて「問題が発生したぞ」いきなりそんなことを言われても訳が分かりません(笑)。彼はさらに「私は車掌の振りをしていたけれども、実は生物学者だ。あの列車でちょっと特殊なものを運んでいたのだ」これを聞いて驚くハンク。「そういや、わし、昨日は箱開けたわ、中には薬壜みたいなのが入ってたけど、わし、それ一つ割っちゃったんだわ」

 テッドも愕然とします。「わし、割っちゃったって、あれ、病原体なんだぞ、大変なんだぞ、もうみんな感染しちゃったぞ。畜生、みんなここで隔離だ。誰もこの事務所から出たらいけない!」人家の一つも見えないような田舎の山の中で4人が巻き込まれた病原体汚染事件。あまりにもしょぼくって笑ってしまいますが、レバーンなのでこれくらいはいつものことなのです。

 しかし一癖も二癖もある登場人物たち。当然ながらいきなり隔離だと言われて納得するはずがありません。テッドがどこかのオフィスにいる将軍(レイ・スツマンダ)に電話しようとした隙を狙って早くもジャックが逃げ出します。電話を放り出したテッド、彼を追っかけて「やめろ、止まれ、逃げるんじゃない」それでも止まらないジャックにいきなり拳銃を発射。肩を撃って連れ戻すのです。

 次に逃げたのはハンク。「おれのせいでみんな感染してしまった、ごめんよー、ごめんよー」と錯乱して外に飛び出したのであります。また拳銃をぱあんぱあんと乱射するテッド。今度は足に命中した!しかしめげないハンク、足を引きずり引きずりついに逃げ延びてしまったのです。テッドはあわてて将軍に電話。「一人逃げました。足を撃ったので遠くにはいけないと思います。州軍を出動させて捕まえてください」将軍は直ちに州軍に命令を下します。「殺しても構わん、しかし死体はそのままにしておくんだぞ」ぜいぜい言いながら逃げるハンク。

 さあ、州軍の出動だ。ジープが来た、トラックが来た、装甲車が来た、戦車まで来た(大爆笑)。それでもハンクなかなか捕まらない。ぜいぜい言いながら森の中へ逃げ込みついに夜になってしまいました。ここでばたんと座り込むハンク。「寒いよ、寒いよ、ママーっ!」と絶叫。そろそろ病原体が効いてきたようで・・・。

 これでハンクがどうなったのかというとこれ以降まったく登場しなくなるのです(笑)。はい、ビル・レバーン、大した面倒くさがりですね。さて、ソーレンソンに将軍様から電話が掛かってきました。「はい、はい、え、そうなんですか、はい、はい、了解しました」電話を切ったソーレンソン、みんなに向き直って「俺たちはずーっと起きていなくてはならない」みんな唖然とします。いきなりなんだか分からないウィルスに感染した、危ないので隔離すると言われただけでも納得しがたいのに、今度は眠るなというのです。ジャックはさっそく「俺たちゃ雪山で遭難した登山隊の人か」とイヤミを言います(笑)。「いやいや、試験前の中学生か、締め切り間近の漫画家かってんだよう」

 ソーレンソンは彼のイヤミをまったく無視。「俺たちは起きていなければならない。眠ると死んでしまうのだ。無意識の状態ではウィルスが活性化して中枢神経を襲うのだそうだ」がーん、これで三人あっという間に大人しくなってしまいました。「明日、物資が補給される。覚せい剤も貰えるぞ。そしてこのウィルスを無力化する方法が見つかるまで頑張るのだ」そんなの無理に決まってますやん(大笑い)。

 さて、物資が届く朝まで起きていなくちゃなりません。そこで彼らがどうしたのかというと、ポーカーやったりコーヒーをがぶ飲みしたりという。しまいにはそれじゃ駄目というので4人で車座になって一人一人がお互いを眠らないように監視することになります。何故かみんな手にハリセン持っていてちょっとでも眠そうな様子を見せたら即一撃を食らわせようと身構えております。ここでチャーリーがちょっと目を閉じた。ぱん、ぱん、ぱん!続けざまに残り三人のハリセンが顔面に炸裂。可愛そうにチャーリー鼻血を出しております。呆然とした彼はみんなに「おれ、寝てた?」「うん、寝てた、寝てた」今度はチャーリーの番。彼は目もつむってないソーレンソンを一撃。カッとなったソーレンソン、「おれ、寝てないって」「いや、寝てた、寝てた」「いや、寝てないって、良く見てよ、寝るってのはこうなるんだよ」目をつむって見せます。「ほら寝た」と残り三人が叫んでぱあんぱあんぱあん。顔面を大きく腫上がらせたソーレンソン、「おれ、一応主人公なのにどうしてこんな目に遭うの」とカメラ目線でぼやくという・・・。

 この後ジェニーが車にトランプを仕舞おうとして外にでると聞こえてきたのが「ぎゃあああ」という悲鳴。ジェニーは「あれは動物よ」と言って無理やり自分を納得させるのですが、チャーリーはぶすりと「この辺にあんな鳴き方をする動物がいるもんかよ」どうやら、あの悲鳴はハンクのものだったようです。

 ここで久々に登場するジムとフランクの科学者組。顕微鏡を覗いたり試験管を振ったりしながら「火星の環境を再現できれば対策が見つかるかも知れないなあ」研究はちーっとも進んでないようです。

 翌朝、飛んできたヘリコプター、食料を投下します。しかし中に入っていたのは宇宙食と覚せい剤の錠剤。あとは排泄物を貯めるためのプラスチックバックなど。ジャックはまたも「おれ、ステーキ食いたかったんだけどな、なんじゃ、このチューブ、歯ぁ磨こうってのか」とイヤミ。相手にせずみんなに覚せい剤を配るソーレンソンです。

 さて、この後、ジェニーがネグリジェに着替えたり(笑)、ラジオ見つけたジャックが退屈しのぎに音楽をかけたり、それでコーフンしたジャックがソーレンソンが止めるのにも聞かず「わしゃ、もう38歳でリッパなオトナじゃ、人の指図受けるかいや」とウィスキーをがばがば飲み始めたり、ジェニーもコーフンしてソーレンソンを「踊りましょう」と誘ったけれども断られ「じゃ」ということでジャックと踊ったり、それでジャック、ますますコーフンして、「わし、あんたとヤリたいんですけど」と外へ出ていったり、そして本当にヤッたり、この時ジェニーのオッパイが見えたり、すっきりして戻ってきたジャックが棚をあさってチャーリーのエロ本(プレイボーイ)見つけて「うわ、なんだ、チャーリー、堅物ぶっているくせにこんなもの隠してるじゃないか、わあ、すげー、びらびら丸見えじゃん!」とからかったり、こういうどうでもいい出来事がだらだらだらだら続くのであります。

 ウソだと思うでしょう。こんな映画あるはずないと思うでしょう。でもレバーンならやるんです。彼はそういう男なのです。

 しかしついにその時が訪れました。チャーリーが疲れのあまり耐え切れずついうとうとしてしまったのです。今度はみんなのハリセンも間に合わずついに寝てしまうチャーリー。そしていきなり「ウワーッ」と叫んで立ち上がります。立ち尽くす他の三人の前で今度は床に倒れてぴくぴく痙攣。その頭がどんどん膨らんでついには二つの目玉がぽんと押し出されてしまいました。それでも頭の膨張はとまらず頭蓋骨が割れる音が響いたかと思うと脳みそがどちゃー。「ひー、俺、これ以上見たくねえ」とチャーリーの体の上にロッカーを倒しこむジャック。なんてことするんだお前は(大笑い)。

 続いてジェニーが「もう耐えられないわ」と叫んでいかにもお使いなさいとばかりに置いてあったソーレンソンのピストルを取って外へ飛び出します。そして自分の車に飛び込むと「ああ、神様、助けて」と叫ぶなり銃口を頭に押し当ててズドン、自ら命を断ったのであります。ソーレンソンとジャックはただ呆然とするばかり。

 ここで久々に司令室のつもりの部屋の椅子から一歩も動かない(笑)将軍様が登場。電話で「とうとう決断の時がやってきた」などと言っております。この謎めいた言葉の意味は・・・。

 ヘリコプターが飛んできました。落としていったのは手紙とカプセルが入った袋。ソーレンソンが手紙を読んでみますと「これが解毒薬です。用法用量を守って正しくお使い下さい」わっと喜んだジャック、これで助かるぞと速攻でカプセルを飲み下します。ソーレンソンも彼に習って飲もうとしたその時、ジャックはにわかに苦しみだしてばったり倒れ絶命してしまったのです。ソーレンソンは愕然として「なんだ、これは、毒薬じゃないか、治療法が見つからなかったので俺たちを殺そうというのか」

 しかし、効き目の早いカプセルだよなあ(大笑い)。もうちょっと効き目が遅ければソーレンソンも気づかずに飲んでいただろうになあ。

 朝になりました。ジープがやってきます。乗っているのは防護服に身を固めた検疫部隊。でも運転している兵隊はフツーのカッコだという・・・(笑)。そして倒れているソーレンソンとジャック。おや、ソーレンソンも結局カプセルを飲んで自殺したのでしょうか。いや、そうではありません。ソーレンソンが目をさましたではありませんか。彼は不思議そうに自分の体を見回して「おれ、寝たのに生きている、そうか、もうバクテリアは死んだんだ、良かった、良かった」と立ち上がったところで検疫部隊が発射した銃弾?光線銃?なにかパチパチ光るだけなので良く分からない銃で撃たれて即死するソーレンソン。はい、エンドクレジット。

危険な病原体をフツーの貨物列車でしかもたった一人だけの警備で輸送したり、山奥の駅で隔離だと喚いてみたり、逃げ出した奴は結局捕まらなかったり、その間も貨物列車に病原体が積み込まれたままだったり、もう見ていて疲れますよ、ほんと。

 カラー・スタンダード モノラル音声。画質はぼんやりしていて解像度感まるでなし。時々ビデオのドロップアウトみたいなノイズが入ります。例によって暗いところでは何をやっているのか分かりません。音質はノイジー。こんなのヒアリングする身になってみやがれと思います。12枚のディスクに50本の映画を収めたNightmare Worlds 50 Movie Pack CollectionMill Creek EntertainmentのDVD。

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『エイリアンドローム』(『Alien Contamination』 1981年)

 

『エイリアンドローム』(『Alien Contamination』 1981年)

イタリアの『エイリアン』パチモン映画であります(笑)。しかしその割にセットは上手く作ってあるわ、ニューヨークから南米へと舞台が変わるは、なかなか派手で安っぽさを感じさせません。パチモン映画とはいってもかなり良く出来た部類なのではないかと思います。

マンハッタン沖で発見された漂流貨物船カリビアン・レイディ号。ヘリコプターで上空から調べてみると船体には何の損傷もないのに上甲板にまったく人がいない。こらあ、えらいこっちゃということで港に引き入れて調査が入ります。その調査を担当したのがニューヨーク警察の警部トニー・アイリス(マーチン・マッセ)とその部下達。どうも船内で疫病でも発生したのではないかという疑いがあったものですからそっち方面の専門家ターナー博士(カルロ・モンニ)も呼ばれます。みんなで防護服を来てさあ、出発だ。

 しかしブリッジにも船室にも人がいません。航海日誌を読んでみても何の異常もなし。どうやら変事は瞬間的に乗組員たちを襲ったようです。食堂のテーブルには食べかけの食事がそのまんま残されており、軽薄な部下が「わはは、これはあれですな、マリー・アントワネット号みたいですな」「馬鹿、マリー・セレスト号だっての」と警部に突っ込まれるギャグ。しかし、ついに船員が見つかります。あるロッカーを開けたとたん、ごろんと死体が転がり出てきたのです。しかもその死体はぐちゃぐちゃ。みんな、仰天して「な、なんじゃ、こりゃ」

 この後続々と見つかる死体。それもみんな腹部が内部からの圧力によってはじけていたり、死体そのものがばらばらになっていたりでもう酷い有様であります。ターナー博士、「こら、疫病じゃないですよ、えらいことだ」そんな中、部下より不思議な知らせ。「貨物室にヘンなものが積んであります」このヘンなものというのがコーヒーの箱に入っていたラグビーボール状の物体。これが貨物室に満載されていたのです。思わず「卵みたいだな」と呟く警部。ここで博士が世界一余計なことをやらかした。彼はパイプの下でぴかぴか光っている卵を発見したのです。「ウウーム、これはもうすぐ孵化するんじゃないですか、このパイプはなんだろう、アチッ、水蒸気が通っていて熱い、分かった、卵は熱で孵化が促進させられるのだ」博士、よせばいいのに、「よーし、これを一つ持って帰って調べてみよう」その卵を持ち上げた瞬間、ばちーん、卵が弾けました!卵から出た汁を浴びた博士と部下達、次々に「ギャアー」「グワー」「ヒーっ」と悲鳴を上げながら腹が爆発。死んでしまったのです。生き残ったのは警部一人だけ。

 あの乗組員達はみんなこの卵のような物体にやられたのでした。

 知らせを受けた国家保安局は直ちにカリビアン・レイディ号と埠頭を封鎖。警部を地下施設に隔離します。ここに呼ばれてきたのが特殊部門NO5のステラ・ホームズ(ルイズ・マーロゥ)であります。女ながら大統領直属機関のNO5で大佐を勤めるという何だかよく分からないけれどもとにかくえらい人。彼女はアイリス警部から卵状の物体について聞き出すと、「もう、面倒くさいから貨物室ごと冷凍しちゃいましょう、すぐに手配して頂戴」何しろえらい人ですからこんな凄い命令もすぐさま実行されて氷づけになるカリビアン・レイディ号であります。

 ちなみにこの時アイリス警部はガラス張りの隔離室に入れられております。汚染を防ぐためというので服も没収。「えー、服返して貰えないの?あ、そうだ、クレジットカードや財布はどうなるの、免許証だって、警察のバッヂはどうするのよ、えー、こっちも返してもらえないの、そんな」と呆然とするのが面白いですな。警部はこれ以降、ステラに請われてこの事件で助手を務めることになります。

 凍らせた卵状の物体を一つ採取して早速研究開始。女科学者(ブリジッテ・ワーグナー)はステラたちに説明します。「これは卵ではありません。バクテリアの集合体です。これが熱で変異し致死性のものに変化するのです」彼女はマジックハンドを使って物体から汁を採取。これをマウスに注射します。「いいですか、よーく見てて下さい」いきなりマウスが爆発。おいおい、これ妙にリアルだけどまさか本物吹き飛ばしているんじゃないだろうな(笑)。

 これは大変だと真っ青になるステラ。「これをニューヨーク中の下水に置かれたら大変なことになるわ。下水は温かいから変異が一気に進んで爆発する。そうしたらニューヨークは一晩で壊滅よ」そうかなあ()。さあ、急いで手を打たなければということでこの船の受け取り人となっていた輸入貿易会社の倉庫を急襲します。倉庫を警備していた人相の悪い男達と激しい銃撃戦。なんとか制圧して中に入るとそこはカリビアン・レイディ号の貨物室と同じくコーヒーの箱で一杯。全部あの物体入りです。さあ、生き残りの男達を捕まえて白状させようとしたその時、男の一人が物体に向って銃を発射。爆発してみーんな弾けてしまいましたとさ。

 犯人を捕らえて口を割らせることができなかった大佐、かんかんになって「物体をみんな火炎放射器で焼き払いなさい」熱で変異するのだから火炎放射器はヤバイのではないかと思いますが、何しろえらい人の命令ですから絶対です。たちまち倉庫ごと焼き払われてしまいます。

 さて、研究結果の第二弾が発表されます。女科学者が「この物体の組織組成は珪素です。ゆえにこれは地球のものではありません」これを聞いた大佐、「は、そう言えば火星探検の宇宙飛行士が何かヘンなことを言っていたわね」とピーンと来るという・・・。実はこの世界はすでに火星探検が成功していた世界だったのであります。大佐はその帰還した宇宙飛行士ハーバート(イアン・マッカロック)が「俺は火星で卵のようなものを見たんだー」と証言していたのを幻覚と決め付けたという過去があったのです。その後彼は退職して行方知らずになっていましたからなおさらバツが悪い(笑)。
 
 こりゃハーバートの方が正しかった。何も見ていないと証言していたもう一人の宇宙飛行士ハミルトン(ジークフリート・ラウヒ)の方が偽証していたのだ!急いでハーバートの行方を捜し会いにいく大佐。安アパートの一室で「うーい、ひっく。なんだ、お前、何しにきたのら、ひっく」と酒に溺れていたハーバートに例の物体の写真を見せるのでした。「なんらこれはひっく、お、お、おれが火星で見たやつだ、ういー」「これはアメリカ、ニューヨークで見つかったのよ」「な、なんらって」「教えて、一体火星で何を見たの」

 ここから火星探検の回想場面。極冠近くに降りたハーバートとハミルトン、うろうろ歩くうちに洞窟を見つけます。中に入ってみると洞窟の中には無数の例の物体があったという・・・。この辺、元ネタの『エイリアン』とあまりに似すぎた絵ですが、皆さん、もうオトナなのですから余計なことは言わないように(笑)。この時物体が光を発します。これに魅入られたのがハミルトン、どうやら、何らかの催眠暗示のようなものを掛けられたらしい。

 ちなみにこのハミルトン、半年前に自家用飛行機の事故で死んだことになっております。

 大佐はハーバートに協力を依頼。最初は渋っていたハーバートですが、大佐に、「今のあなたは瓦礫のようなもの。でも私には見えるわ、瓦礫の下にいる男が。人類で初めて火星へ行ったほどのガッツがある男が」「うるせえ、このドブス」げしーっと大佐の頬桁張り飛ばします。「分かったよ、行けばいいんだろ、行けば」

 大佐、ハーバートとアイリス警部を連れてカリビアン・レイディ号の出発地点である南米に向うことになりました。

早速飛行機で南米(コロンビアならん)に飛ぶ三人。しかし、彼らの来訪はすぐさま察知されてしまうのであります。唐突に登場するもと火星探検宇宙飛行士のハミルトン、死んだ筈なのだから、もうちょっと勿体つけて出てきなさいよ(笑)。彼に愛人かつ火星卵製造組織NO2の女ペルラ・デ・ラ・クルツ(リサ・ハーン)が空港で撮影したと思しき三人の写真を見せるのです。ハミルトンは「むむっ、この女はステラ・ホームズ大佐だ。早くも特殊部門NO5が動きだしたか。この中年の冴えない男は、これは警察だな。三人目は、ふふふ、我が旧友ハーバートよ」

 デ・ラ・クルツ、嫣然と微笑んで「彼らをせいぜい歓迎してあげますわ」

 ホテルにチェックインした三人、さっそく卵の捜索計画を立てます。ステラとアイリスは車でコーヒー豆を出荷した工場をへ直行。ハーバートは飛行機を使って上空から卵の製造場所を探すことになります。この後、長旅の疲れを癒すべくシャワーを浴びるステラ。あ、何者かが侵入してきたぞ、ステラ、シャワーの音で気がつきません。危うしステラ、『サイコ』以来シャワーを浴びる女は狙われるものと決まっているんだ(笑)。と思ったらバスルームのドアをロックして出て行ってしまう侵入者。ここでようやく気がついたステラ、シャワーを止めてバスタブから出てきます。どうしたのかしらとバスルームを見渡すと、がーん、あの卵が置いてあった。しかもこれは黄色く光って爆発寸前。爆発すれば狭いバスルームの中で逃げ場がないステラはあの激濃汁を浴びて体が弾けてしまいます。ドアはロックされている、卵は爆発寸前、恐怖に駆られたステラ、ドアをどんどん叩いて必死に助けを求めたのでした。

 しかし、なんですな、あの汁さえ浴びなければ良いんですから、何もこんなに慌てることはないと思うのですが。バスタブに隠れてシャワーカーテンを閉じてしまえば問題ないんじゃないか(笑)。

 その間、男二人はどうしているかと言うと、「んー、お腹減ったな、飯どうする?」「ホテルのレストランで食う?それとも外に出るかい」なんて暢気なことを言っていると。そうしてさんざん観客をじらした挙句、ようやく助けを求めるステラの声に気がつくのです。「どうした、ステラ」ドアを破って彼女の部屋に飛び込むハーバート。彼はバスルームから声が聞こえてくるのに気がついてそっちのドアも蹴破ります。ステラを引っ張り出した瞬間、卵が爆発。まさに間一髪のところでありました。

 もう一つ、何もバスルームに侵入したのだから卵を置いていくなんて手間はかけず、その時にナイフやピストルでステラをやってしまえば良かったのにと思います。

 卵が爆発した瞬間、びくりと身を震わせるハミルトン。なにやら彼と卵は精神的な繋がりがあるようであります。食事中だった彼はぱたりとフォークを落として「むむ、ぺルラ、お前の作戦は失敗だ、卵は爆発したけどステラは生きている!」

 さて、翌日、予定通り作戦を開始する三人。ハーバートはセスナで飛び立ち、アイリスとステラは車でコーヒー工場へ。アイリスは運転しながら、「ステラ、まずいよ、頭の内側から何かが引っかいているような気分だ。嫌な予感がするよ」この予感がぴたりと的中。コーヒー工場でオーナーであるというデ・ラ・クルツに面会し、「カリビアンレイディ号でコーヒーを出荷したのはあなたの会社ですな。我々もそのスペッシャルなコーヒー豆を買いたいと思っているのです」と申し込んだまでは良かったけれども、その後はまんまと倉庫に誘い込まれ、マシンガンで武装した男に囲まれてしまったのです。

 この時セスナで飛行中のハーバートにも危機が迫ります。突然セスナのエンジンが故障してしまったのです。やむなく都合よくあった空き地に不時着を試みるハーバート。実際はフツーに着陸しているのを効果音と音楽で誤魔化しているのですが(笑)。運よく不時着に成功したもののガンと頭を打って失神してしまったのでした。

 「やっぱりあんたたちの仕業だったのね」こう叫ぶステラにデ・ラ・クルツは「あら、一人ではなくってよ」にやにやしながらハミルトンが登場するという・・・。息を呑むステラとアイリスです。「あんたは死んだ筈じゃなかったの」「そう見せかけただけさ。さあ、あんた達は私のゲストになって貰おう。あ、ハーバートも私らの方で世話させて貰ったから。もう彼は残念ながら死んでいるよ」そのまま連行され監禁されてしまいます。

 しかし、死んではいなかったハーバート、ハミルトンたちはどうもこの当たりの詰めが甘いですなあ。部下を派遣して止めを刺せばよかったのに(笑)。彼は失神から目覚めると飛行機の外へ出ます。そこは広大なコーヒー豆プラントでありました。ハーバートはアテもなくさ迷ううちに腹を撃たれた現地の人を見つけます。彼は苦しい息の下から、「ホワイトゾンビ、ホワイトゾンビにやられただ・・・」といい残して絶命。このホワイトゾンビというのが何だったのかと申しますと、これが白い防護服、ガスマスクをつけたハミルトンの部下達であったという・・・。彼らはこのコーヒープラントで保存されていた卵を採取していたのです。ハーバート、彼らの一人を背後から殴り倒して防護服を奪います。そのまま一味に成りすまして採取隊のトラックに乗り込みコーヒー工場へと運ばれたのでした。

 さて、ハミルトン、ステラとアイリスを監禁場所から引っ張り出し「ふふふ、君たちをサイクロップスに会わせてあげよう」二人を連行します。途中通ったのが卵の倉庫。ガラスケースの中に無数の卵が並んでおります。ハミルトンは得意満面に「これらの卵は数日中に全世界へ向って出荷される。これで地球人類もおしまいよ、ぬは、ぬは、ぬははは」アイリスは「地球人類はおしまいよってお前も地球人類の一人じゃないか」とツッコムのですが、ステラは首を振って「まだ、分からないの、もうハミルトンは人間じゃなくなっているのよ」

 さらに地下へ降りるハミルトン。彼らの前に現れたのは一つ目玉の巨大な、例えて言うならばバイラスのような怪物でした。「これがサイクロップスさまよ、我がマスターよ、火星から小さな種で持ってきたのがこんなに巨大になったのだ。このマスターが卵を作ったのだ」ぴかぴか、ぴかぴか!サイクロップスの目玉が光ります。この光に囚われて棒立ちとなるアイリス。「ほれ、マスターがお前を呼んでおるわ、いかんかい」ハミルトンに背中を押されたアイリス、よろよろと怪物に向って歩き始めました。

 その頃首尾よく工場に潜入を果たしたハーバート、隙をみてデ・ラ・クルツを捕まえます。そして銃を突きつけ「卵はどこに保管されているのだ、きりきり教えんかい!」デ・ラ・クルツ、少しも慌てず、「あら、ステラと警部のお友達ね。ハミルトンが彼らを捕まえているわよ」「何、彼が生きているのか、まあ、いいや」意外な人物の意外な生存をまあ、いいやで済ませてしまうハーバートであります(笑)。「とにかく奴らのところへ連れていけ!」

 怪物へ向って歩き続けるアイリス。ついに怪物の腕が唸って彼を捻り殺してしまいます。それから怪物はにゅっとチューブ状の口を伸ばして彼の死体を飲み込んでしまったのでした。この時飲み込みながら全身の骨を砕いているらしくばきばきと音がするのがとってもイヤ(笑)。その後またぴかぴかと目玉を光らせる怪物。今度はステラが囚われます。「ほら、今度はお前の番だ、さあ、行かんかい!」ステラ、しずしずと歩き始めるのでした。

 一方例の卵の倉庫へさしかかったハーバートとデ・ラ・クルツ。彼女はぱっとハーバートの手から逃れると作業員に向って「侵入者よ、殺して」たちまち巻き起こる銃撃戦。少なくみても110ぐらいの銃撃戦なのですがハーバート、強い、強い、たちまち全員を射殺してしまったのです。これを見たデ・ラ・クルツ、悲鳴を上げながらサイクロップスがいる部屋のドアへ逃げるという・・・。ハーバート、にやりとして「そうか、みんなあそこにいるんだな」デ・ラ・クルツのお馬鹿(大笑い)。

 ハミルトン、侵入してきた二人に驚いて拳銃を発射。銃弾は命中します。デ・ラ・クルツの方に(笑)。ハーバートはそのままハミルトンに襲い掛かった。取っ組み合いがしばらく続いてついにハーバートは彼を殴り倒します。そしてステラに抱きついて引き戻すと「何時までもお前に好き勝手はさせん、正義は必ず勝つ!」と叫んでピストル発射。見事目玉に命中するのです。

 さあ、これでおしまいかと思いきやしつこくも立ち上がるハミルトン、んがあと叫んで二人を追おうとするのですが、いきなり腹が膨らんで爆発。ちゃんと内臓が飛び出てくる丁寧な特殊メイクが素晴らしい(笑)。同時に怪物も炎に包まれたのでした。

 地元の軍隊に助けられたハーバートとステラ 「もはや彼は人間ではなかった、あの怪物の生体端末のようなものになっていたのだ」「宇宙にはあんなものがまだまだいるのね、私なんだか怖い」と会話したところでエンドマークと思いきや舞台はニューヨークに変わります。忙しく行きかう人々や車、その街の片隅に山積みになっているゴミ袋。その中には例の卵が。これが爆発したところで今度こそエンドマークとなりました。

いや、面白い、面白い。パチモンでもこれくらいやってくれたら文句のつけようがありません。

カラー・スタンダード モノラル音声。画質は色の滲みが酷い。ただ暗部の再現はそれなりにできており、暗い中で何をやっているのか分からないということはありません。音質はややノイジーですが、ちゃんと台詞が聞き取れます。12枚のディスクに50本の映画を収めたNightmare Worlds 50 Movie Pack CollectionMill Creek EntertainmentのDVD。

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『フレッシュイーターズ 人喰いモンスターの島』(『The Flesh Eaters』 1964年)

 

『フレッシュイーターズ 人喰いモンスターの島』(『The Flesh Eaters』 1964年)

 海に生息する人喰い微生物というアイデアは非常にヨロシイ。しかしどうしても舞台が孤島に限定されてしまうために物語が単調で特に前半が退屈です(笑)。でもここさえ乗り切ればラスト近くにもう私のようなものにはたまらない至福の場面が待っているのでした。

冒頭クルーザーで寝ているビキニの女。クルーザーの中からビールの壜を持ったこれまた水着の男が出てきて、「ほうら、もう起きて泳ごうよ、起きないと、こんなことしちゃうよーん」ビールを女の背中にたらたら。「きゃっ」と飛び起きる女。男はさらに女のビキニのブラジャーをひったくります。「いやーん。何すんの、返してよ」男は海にざぶんと飛び込んで「ほうら、返して欲しけりゃ海に入りな」もう私は人が汗水垂らして働いている時に能天気に遊び呆けおってと額に青筋立てながら見ているという・・・(笑)。女、男を追って海に飛び込みます。すると、男の姿が見えない。あたりを見回して、「あれ、どうしたの、どこいったの、やあだ、脅かさないでよ」やっぱり男は出てきません。それどころか女の下から血がゆっくりと広がっていくではありませんか。「ギャーッ」と悲鳴を上げる女。そして何者かが女を水中に引きずりこみます。ここでオープニングクレジット。

 さて場面はニューヨークに移りまして、早くプロビンスタウンへ行かないと映画の初日に間に合わないというハリウッド女優ローラ・ウィンタース(リタ・モーレイ)がおります。しかし彼女はアル中で始終酔っ払ってまったく動こうとはしません。その彼女に代わっていろいろ雑用をしているのが秘書のジャン・レターマン(バーバラ・ウィルキン)です。今日も今日とて「まったくもうぎりぎりになってからじゃないと動こうとはしないんだから」とぶつぶつ言いつつ、プロヴィンスタウンへ行くためグラント・マードック(バイロン・サンダース)の水上飛行機をチャーターしようとしております。

 「プロヴィンスタウンだって、だめだめ、熱帯低気圧が近づいているんだ、そんな中飛んだら死んじゃうよ」「だったらフツーのチャーター料の二倍出すわ」「んー」しばらくマードック考えて「やっぱりやめとくわ」「じゃあ、三倍」「OK、早く用意して飛行機に乗りな」だって(笑)。いそいそと飛行機に乗り込むジャンとローラ。ローラはちゃんとウィスキーがたんまり詰まったスーツケースを持参しております。ジャン、「それは何だ」と尋ねるマードックに「これはね、ローラのランチなの」まったく困った人でジャンの苦労が偲ばれますなあ。

 さあ、飛び立った水上飛行機、こんな場合、嵐にやられて不時着したりするものなのですが、事前にあれほど嵐が来る、嵐は危ないと言っていたのに、エンジンが故障(笑)。マードックはやむなく近くの無人島に着水したのでした。ジャンと協力してべろんべろんになったローラと荷物を砂浜に陸揚げします。飛行機はアンカーを打って固定し、「よし、嵐をどこかでやりすごそう。それからエンジンの修理だ」避難場所を探して島をさ迷う三人であります。なるほど風が強くなってきていよいよ嵐は間近。早いところどこかに隠れなきゃと焦る彼らの前に現れたのがダイビングスーツ姿の男。彼はこの島に甲殻類の産卵の調査にやってきた海洋生物学者ピーター・バーテル(マーティン・コスレック)だったのであります。事情を聞いた彼は親切にも3人を彼のテントに泊めてくれることになりました。

 この時事件が発生、靴を忘れて取りに戻ったローラが波打ち際で大変なものを見つけてしまったのです。それは人間の骸骨、しかも右手にビキニのブラジャーがひっかかってる(大爆笑)。ああ、これは冒頭出てきたニヤケ男だ。こんな所で骸骨になってやがった。ピーターは「これは鮫の仕業に違いない。どうにも気の毒なことだ」と言うのですが、この台詞に違和感を感じるマードック。「鮫ならこんなにキレイに白骨が残っていなんてありえない。それになんでブラジャーがひっかかっているのだ。これは別の生き物の仕業だ。海洋生物学の学者がなぜウソを言うのだろう。」

 ピーターのテントに到着。このへんでようやくローラの酔いが醒めてきてまともに戻ります。ここで数時間過ごすうちに嵐の一番酷い時期が過ぎ去りだんだん収まってきました。あれほど嵐が、嵐がと言ってたわりに簡単に終わってしまいましたな(笑)。マードックは女性たちのベッドにするために飛行機から救命ボートを持ってくることになりました。同行したのがジャン、マードックは外に出るなり「おい、あの博士は何だか怪しいぞ、あの骸骨は鮫の仕業じゃないし、ほら、見ろ」マードックは丘のうえでなにやらもぞもぞしている博士を指差します。「こそこそ何をやっているんだ」まあ、疑いはあっても今の段階では何も出来ないので、そのまま飛行機へいくマードックとジャン。ジャンはローラのランチを持ち出そうとするのですが「おい、それは酒だろう、駄目だ、駄目だ、今晩は素面でいて貰わないと困る」スーツケースを飛行機に残させたのです。

 テントに戻ったら酒を持ってこなかったというのでローラは大荒れ。「あたしは女優なんだからハリウッドの女王なんだから好きな時に好きな酒飲むのよ」と喚き散らして飛び出してしまいます。いやもうどうにも困った人でジャンの苦労が偲ばれます。ローラはふて腐れて砂浜でごろごろ。そこへのこのこピーターがやってきて「君はマードックに心惹かれているね」とかいきなり言い出すんです、この人。「あんな筋肉馬鹿のどこがいいのだ、本当の強さは肉体のそれではない、知能だ」ローラは呆れて「大きなお世話よ、放っといて」こんなシチュエーションで放って置かれる筈がありません。いきなりピーター、ローラに躍りかかって「ええやろ、させんかい!」手をがっつり噛まれてひるんだ隙に逃げられてしまいましたとさ。走り去る彼女を凄い目で睨みつけるピーター。

 ローラはそのまま飛行機に乗り込んでスーツケースのお酒をがぶがぶ。一人酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞー状態になっております。元のべろんべろん状態に戻ってさあ、テントに戻りましょうと飛行機を降りたのですが、何しろ、もうべろんべろんのろんですからばったり砂浜に倒れちゃった。そのまま熟睡してしまうローラ。お大事の酒のスーツケースはありゃりゃりゃ、波に攫われちゃったぞ。一方ローラに剣突食らったピーター、砂浜で魚の骨を見つけます。不思議なことにその骨はきらきら輝いているのでした。ピーターはにんまりして「思ったより早かったな。私も急がねば」という謎めいた言葉を発します。彼は飛行機のところへ行って寝ているローラをさっきの恨みはらさでおくべきかとばかりに二回がすがすと蹴って(笑)しかも飛行機のロープをほどいてしまうのでした。

 翌朝、砂浜で目を覚ましたローラは愕然とします。飛行機も酒のスーツケースも流されちゃった。あたし、酔っ払って知らないうちにロープほどいちゃったの?マードック、ジャン、ピーターがやってきて当然ながら「このアル中女め、とんでもないことしやがって、いっそ、もっと酒を尻の穴から出てくるぐらいまで飲んで死んでしまいやがれ」ローラ、「なんて酷いことをヒーッ」どっかへ行っちゃいましたとさ。その後、マードックは海岸に打ち上げられた大量の魚の骨を見つけます。その魚の骨がぴかぴか光ってる、水中にもその光るものがうようよいる。「こいつらは肉を食うんだ、魚もあの骸骨もこいつらの仕業なんだ」

 その時、みんなから逃げたローラ、砂浜から防波堤のように海に突き出ている岩礁の先に大事な大事な酒のスーツケースを見つけます。そしてこのアル中女は考えなしにこのスーツケースを取りに行くのですねえ。これを見たマードック、「ばかーっ!そんなことして海におっこちたらあっという間に骸骨だぞ」と叫んで彼女を助けに行くのです。そして岩礁の先ですくんで動けなくなっていた彼女を抱きかかえて戻ってきたのですが、この時うっかり水中に踏み込んでしまった彼の足にあの銀色のものが取り付いて、じゅーじゅーと音をたてて肉を溶かしているではありませんか。「ひ、ひー、いててて」ピーターがナイフで銀色のものを剥ぎ取ってなんとか危機を脱したのですがマードックの足には見るも無残な傷跡が残ってしまいました。

 この時、ジャンが自分のシャツを脱いで包帯代わりにします。上半身ブラジャー姿となるジャン。マードックは彼女に自分の上着を着せるのですが、だったら最初から自分の上着で包帯作ればいいのに。これがサービスシーンって奴ですかねえ。

 ピーターは「明日本当から補給のボートがやってくる。みんなそれで戻ればいいよ」と言い出します。そんな大事なこと早く言え!公開当時、この映画を見た観客の96.3パーセントがこう思ったそうです(笑)。

 この時また新たな登場人物が出現。丸太を組んだ筏でレコードの音楽をがんがん鳴らしながら海上を漂っている男、何か口を開く度に「ラブ・アンド・ピースだぜ。愛のフィーリングをびりびり感じるぜい、ダーリン、アイ・ラブ・ユーだぜ」というはっきり言って馬鹿(笑)。筏の上にあの銀色のものが上がってきて彼のサンダルに取り付きます。サンダルからじゅーじゅーと白煙が上がって驚愕する男。マードックたちは慌てて「おい、早くこっちにこい、上陸しないと骨だけになっちゃうぞ」これを聞いた男、「そんな愛はいらないぜい、まったくいやになっちゃうぜ、ダーリン」とかなんとか叫びながらオールを一生懸命に漕いでようやく島にたどり着くことができたのでした。

海から上がってきた馬鹿、オマール(レイ・トゥドール)は自分のサンダルから煙が出ているのをみてびっくり仰天。「わあ、これは、燃えるような恋ってか、セイ!」マードックが慌ててサンダルひっぺがすと「セイ!三週間もかかって作ったのに、なんてことだ」もー、お前はセイ、セイ、五月蝿いよ。レイザーラモンかっての。マードックはそんなオマールを怒鳴りつけて「このアンポンタン、海にはヘンな生物が一杯いるんだ。そいつにやられると」彼はオマールの耳をひっぱって例の骸骨のところへ連れていきます。「見ろ、こうなるところだったんだ」オマールは目を丸くして、「うわー、凄い食欲だなあ、セイ!食べ物に対する愛だね!」駄目だ、こりゃ(笑)。

 しかし新しい登場人物が出てきたからと言って、状況は変わりません。じゃとりあえず飯を食おうということになります。この後マードックはジャンを連れてお散歩にお出かけ。何をするのかといえばマードックがいきなり「おれ、結婚していたけどハネムーン含めて10日間で結婚生活終わっちゃった。その女、空軍に夫が二人いたんだよ。二人とも戦死して保証金たっぷり貰っていたという性悪女だったんだ。俺が三人目だった訳」えー、この告白、後のストーリーには何の関係もないのですぐに忘れてくださって結構です。

 この間教授は試験管に微生物を採取。うっかりズボンに落としてしまって「うわっちっち」と大慌ての演技がわざとらしい(笑)。

 この後マードックとジャンは砂浜でもう、いかにも「見つけなさい」といわんばかりにひいてある太いケーブルを見つけます。これをたどって見つけたのが馬鹿でかい発電機のようなもの。「なんだ、これは」とびっくりしている二人の前に突然教授が現れて「ふははは、ついに見つけたね。これは大学の同僚マーティンが発明した超大型太陽電池なのだ!」「た、太陽電池っすか」「これは実に一万ボルトの発電能力を持つのだ」教授は二人に「さ、テントに戻りなさい。私がこれからやろうとしていることを説明しよう」

 はい、オマールやローラも戻ってきてテントの中で全員集合。彼らの前で教授は発電機から引っ張ってきた電極を微生物の入った水槽にいきなり突っ込みます。バチバチバチバチバチ!電流火花が散って微生物哀れにも全滅してしまいました。教授は得意満面に「これで分かったろう。一万ボルトの電流があれば彼奴らを殲滅できるのだ。君たちはさっそく発電機から海までケーブルを引っ張ってくれたまえ」みんな、ようやっと助かる望みが出てきたというので一も二もなく賛成、さっそく作業に取り掛かるのです。

 しかしテントに一人残った教授、奇妙な行動を取ります。死んでしまった筈の微生物をストップウォッチ片手に観察し始めたのです。30分、何も起こらない、50分、何も起こらない、ウウーム、失敗かと教授が絶望しかけたその時、微生物が復活したのであります。微生物は死んだのではなく失神?していただけだったのです。しかも失神前よりさらに元気になっています。にやりとした博士、水槽にシーツを被せて外に出たのでした。

 この時事件が起こります。嵐で教授がどうなったかと心配した補給のボートが1日早くやってきたのです。ケーブルを引っ張っていたみんなが気づいて大喜び・・・しかし、ボートを運転していた漁師、マシュー(クリストファー・ドレイク)はボートのコースを変えた弾みで波を被ってしまい、はい、骸骨になってしまいました。一体何のために出てきたんだ、この人ァ。これでもう助けはこない。かくなる上は一刻も早く海中の微生物を殲滅しなければならぬ。教授はマードック、ジャン、ローラと自分とオマールの二手に別れて微生物の密度?が薄いところを探そうと言い出します。

 しかし真面目に探し始めたのはマードックたちだけ。教授はオマールを「テントで一杯やらないか」と誘い出したのです。オマールはもちろん、「セイ!愛のカクテルだね」と大喜び。しかしこの期に及んで教授がフツーの酒を出すはずがありません。あの微生物がたっぷり入った特製カクテルであります。何も知らずに「セイ!美味いねえ」と飲み干すオマール。しかし見る見るうちに様子がおかしくなって「ウギャー、腹の中に何かいる、ヒー、苦しい、死んでしまう」腹からどばどばと血が出てくるむごたらしさよ。この断末魔をテープに収める教授。何のためかというとこれがアリバイつくり。彼はテープレコーダーをオマールの死体と一緒にいかだに乗せて流したのです。マードックたちは筏から聞こえる悲鳴に「あー、あの馬鹿、筏で一人で逃げ出して微生物にやられやがった」と勘違いするという仕掛けであります。

 これを見てもうすっかりいやになったローラ。仕事をほっぽり出してテントで昼寝(笑)。しかし彼女はシーツの下で何かが蠢いていることに気がつきます。中を覗きこんだローラ、全てを悟ってニヤー。教授のところへ戻るのです。そして「あなた、あの生物について私たちに隠していることがあるでしょ、ふふふ、私見たのよ」これで私だけは助かると考えたローラ、仕上げに色仕掛けをってんで教授とキス。ぶちゅぶちゅぶちゅちゅぐぇ、教授、キスの瞬間に隠し持っていたナイフを彼女の腹に叩き込んだのでした。倒れたローラを砂浜に埋めてしまう教授、これはひどいなあ(笑)。

 まあ、この後すぐにローラの手が砂からにょっきり突き出て死んでいなかったことが分かるのですが。

 ここからクライマックスに向って一気呵成。マードックとジャンの教授に対する疑いが頂点に達したのです。彼らは教授に「飛行機が流された夜、あんたはどこにいた?あァ寝ていた?ウソつけ、テントにいなかったじゃないか。本当は飛行機、あんたが流したんじゃないか」こう問い詰められた教授、ついに懐からピストルを出して構えます。「事が露見したとあっちゃぁ仕方ねえ、いかにもこのおいらが飛行機を流してお前たちを島に閉じ込めたのだ!」ってなんで江戸っ子になるんだよ(笑)。

 元に戻しまして全てを話す教授。「私はアメリカ政府の仕事でナチスドイツの医療・科学実験の記録について調べたのだ。そこで彼らがこの微生物によるアメリカ漁業壊滅作戦を企てていたことを知ったのだ。Uボートでこれをばら撒けばアメリカ沿岸の魚は全滅だ。核兵器より怖い兵糧攻めだ。でも何故か失敗した。私はこれを生物兵器としてわが国に売り込もうとしているのだ」教授は酷く下卑た笑いを浮かべます。「まー、もっと金を出すという国があればそっちに鞍替えするけどな」

 「とにかく早く電流を流すのだ。微生物は電流を流されても死なない。さっきのは失神しただけだった。それから復活すればさらに強力になる。ローラの不幸はそれを見てしまったことだな」ジャンが悲鳴を上げます。「あなた、ローラを殺したのね、なんてことを!」「やかましい、だから電流流せって!」

 マードックとジャン、何しろピストルで脅されているのですからどうすることもできません。仕方なしに+・-の電極代わりのフライパンを海に投げ込んだのです。ばちばちばち、海に流れる大電流。「ぬはははは」と高笑いの教授。これで彼の野望成就か、いえいえ、そうは問屋が許さないじゃなかった卸さない。テントの中でぶくぶく成長を続けていた微生物が巨大なカ二のような生物に変貌して彼らを襲ってきたのです。しかも砂の中から復活したローラも(大笑い)、「このキチガイ博士め、死ね」とナイフで教授に向ったのであります。しかしあえなく射殺されるローラ。この隙に教授にとびかかるマードック。二人はもみあいになります。この時ローラの死体が二人に弾き飛ばされてごろごろ転がって、偶然にも彼女が持っていたナイフがカ二生物の目玉にぐさっ。なんということか閃光を発して死んでしまったのでした。

 これを見た教授とマードック、争いをやめてカ二生物の死体を調べます。ナイフが目玉に刺さって死んだのだから当然、「目玉が弱点だ」になるのかと思いきや「血だ、ローラの血が目玉に流れ込んで拒否反応が起こったのだ」ですって。どうもこの手の映画は事前の予想が難しい。

 そうこうするうちに海で微生物が復活。さらに巨大なカ二生物が出現します。三人はテントに戻り血を目玉に注入するためナイフと金属のパイプを使って即席の巨大注射器を作製するのでした。みんなから血を取って注射器にいれさあ、準備完了。この時教授はさっきローラを撃った時に空になったピストルに弾をこめたのですが、これにジャンが気づいた。「マードック、彼はピストルを持ってるわ」はい、再び戦う二人。今度は割にあっさりと決着がつきます。マードックが教授を海に投げ込んだのです。たちまち微生物に囚われ溶かされる教授。骨だけになった手で拳銃を顔面に向けて発射、自らの命を絶ったのでした。

 しかし、なんですな、微生物は電流で残らずカ二生物に巨大化したのではないのですかな。まだ海にそのままの微生物がいるのはおかしいのではないでしょうか。

 ウェットスーツを着たマードック、カ二生物に立ち向かいます。カ二生物、わざわざ腕でマードックを拾い上げた(笑)。目玉の上に来た瞬間飛び降りたマードックはそのまま狙い過たず特製注射器をカ二生物の目玉に突き刺したのです。マードックが急いで逃げ出したところでカ二生物ぼかーん。マードック、ウェットスーツをぼろぼろにしながら見事に生還。ジャンとひしと抱き合ったのであります。おしまい。

最後はもろに怪獣映画。退屈な前半に耐えた私へのご褒美ですな(笑)。

 モノクロ、レターボックスのワイド収録。モノラル音声。画質は100点満点の90点ぐらい。実に見やすい画調でヘンなブロックノイズも出ません。音質も歪みがなく台詞がクリアであります。国内盤DVD。『クリーピング・テラー』とのダブルフィーチャー。

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2007年11月29日 (木)

『クリーピング・テラー』(『The Creeping Terror』 1964年)

 

『クリーピング・テラー』(『The Creeping Terror』 1964年)

はい、ついに見ることができました。SF映画史上最悪の呼び名も高い『クリーピング・テラー』しかも日本国内版で。こんなものが日本語字幕付のDVDで発売される、まったく良い時代?になったものでありますなあ。

夜、車を飛ばす二人の男女。ナレーションが「彼らの名前はマーティン・ゴードン(アーサー・ネルソン)とその妻ブレッド(シャノン・オニール)である。彼らは二週間前に結婚したばかりの新婚夫婦で、新婚旅行からの帰りであった。彼らは幸せの絶頂にあるのだが、この幸せが一瞬にして悪夢に変わるとは神ならぬ身の知る由もなかった」 ナレーションがばんばん喋って状況説明。それに反して出てくるキャラクターはほとんど喋らない。たまに喋ると台詞と口の動きがずれている(笑)。もうのっけから最低で駄目な映画と分かる親切な造りになっております。

 ゴードン、保安官ベンの甥っ子で、叔父の後を継ぐべく保安官補として日々頑張っているという人。同僚に幼馴染のバーニー(ブランドン・ブーン)というのがおります。

 さて、夜空からいきなり異星のロケットが降りて来た。降りてきたといってももちろん、これはフツーのロケット打ち上げのフィルムを逆回転させたもの。ナレーション、「しかし、周囲の人々はこれを飛行機事故だと思った。森林警備官のジェフが現場に向かい、その後からゴードンの叔父である保安官ベンも駆けつけてきたのである」ベン、途中でマーティンとブレッドの車に行き当たって、「おい、飛行機事故だ、お前たちも来い」とパトカーに乗せてしまいます。車は放り出しているし、ブレットもそのまま連れていくし、いいのかなあ、そんなことで。

 ちなみにこの時すっかり夜が明けております。なんだ、さっきのナレーション、「幸せが悪夢に変わる」って言っていたのにもう朝じゃないか(笑)。

 山の中にごろんと転がっている円錐形のロケット。もちろん、さっき逆回転で降りてきたロケットとはまるっきり形が違います。そのロケットの下ががーっと上にスライドして出入り口が出来ました。もごもご音がしてここから這い出してきたのが、まあ、なんと言いますか、ヒトデのような怪物で、その後にぼろきれ貼り付けた布がずるーっと伸びているという誠にカッコ悪いというか、みんなで徹夜して作ったら2日でできちゃったみたいな、とにかくひどいもの。よくもまあ、こんなのを恥ずかしげもなく映画にしますなあ。怪物、のそのそと歩いて姿を消してしまいました。

 ようやくベンたちが現場に到着します。しかし先発したジェフの姿はどこにもありません。車が残されているだけです。彼を探すうちに、ロケットを見つけた三人、「これは飛行機事故ではなかったのだ」そしてベン、よせばいいのに、ロケットの下に空いている出入り口から中へ入ってしまうのです。ゴードンとブレットは外で心配そうに待っています。と、いきなり動物のような唸り声、がおー、がおー。ベン、「うわあ、なんだこれは」拳銃を乱射する音、がおー、がおー、「ひいい、た、助けてくれ、ぎゃあああ」この悲鳴を聞くなり速攻で逃げ出すゴードンとブレット(大笑い)。ちょっとは叔父さんを助けようとしたらどうだね。

 一時間後、彼らの通報によってコールドウェル大佐(ジョン・カレシオ)指揮のアメリカ陸軍部隊が到着。部隊って大佐合わせて6人きり、しかもフツーのトラックの荷台に乗ってやってきたという・・・(笑)。彼らはロケット=宇宙船の中を調べなにやら奇妙な生き物が金属のハーネスで固定されていることを発見したのです。この生き物にジェフもベンもやられてしまったらしい。しかし、これは地球人類が遭遇する初めての地球外生命体だ、ロケットも我々のものよりよほど進歩している、調べにゃ損だということで英国から地球外生命体とのコンタクトを研究しているブラッドフォード博士(ウィリアム・ソールビィ)を呼ぶのです。

 そして、この宇宙船の件は公表せず、飛行機事故として処理するようマーティンたちに指示するのでした。

 その間ももそもそ動いている怪物、昼間っから森の中でやっているカップルを見つけて襲います。女ががっと怪物にのしかかられて「ギャー、助けて」男、速攻で逃げるという・・・だからちょっとは助けようとしたらどうだね(大爆笑)。女、怪物に飲み込まれてしまいます。ナレーション重々しく、「あの宇宙船が公表されていたら、こんな事件は防げたはずだ」そ、そうかなあ。

 この後ブラッドフォードが到着。宇宙船の中でなんだかごそごそやってます。この場面が何度も繰り返されるのですからイヤになってしまいますね。

 ここで唐突にバーニーを連れて自宅へ帰るゴードン。抜き足忍び足で台所へ行って皿洗いをしているブレットに「ワッ!」「きゃあ、あなた」そうして二人で暑苦しくキスをするのであります。こんな二人にバーニーはもう辟易。ナレーションは「バーニーはゴードンの結婚を快く思っていなかった。彼は独身主義者でいまもたくさんの女達とデートしていたのだ。それなのにゴードンはこうして一人の女に囚われている」バーニー、キスをしている二人を放っておいて帰ってしまいます。

 だから、この場面、映画に何の関係があるの(笑)。

 その後次々に人間を襲う怪物です。庭で洗濯物を干している奥さん、ベティ。夫と可愛い盛りの赤ん坊を持って大変幸せな毎日を送っていたのですが、この彼女を怪物が襲うのです。もっともベティが洗濯物を干している場面がだらだらえんえんと続いて、かったるいこと夥しい。そんなもん、省いてとっとと襲え!あ、ようやく怪物来てベティ食われてしまいました。次の犠牲者は川で釣りをしていたおじいちゃんと孫。まただらだら釣りをします。いい加減襲われるかと思ったら孫、釣竿放り出して「おじいちゃん、僕、散歩してくるよ」それで孫が襲われるのかと思ったらさにあらず、野原でトカゲ見つけてえんえん追いかけたりするのです。あー、もうめんどくさい、場面すっとばして、はい、おじいちゃんも孫もやられてしまいました、これでいいでしょ。

 ここでブラッドフォードが調査結果を発表します。「一つ、この宇宙船は太陽系外からきたものだ。一つ、船体を作っている合金は地球にはないもの。一つ、怪物は宇宙旅行中は仮死状態であった。一つ、コミュニケーションはまだとれない。どうも怪物の方で対話を拒否しているようだ」2日間の成果としては悪いものではありますまい(笑)。

 また人々を襲う怪物です。近くの野山で集まっていた若者達、そのうちの男女二人が目配せしてみんなから離れます。森の奥に行って、さあ、はじめようかというところで怪物出現。お、今度は話が早いですなー。あっという間に二人食われてしまいました。

 さあ、仲間の二人が食われたというのでギター持った男が憤激。「みんな、そこにいるんだ、動くんじゃない」と叫んで怪物に立ち向かいます。彼はギターを振り上げて怪物をがんがんどつくのですが、効果なし。あっさり食われてしまいました。残りの人たちは、ギター男の「みんな動くんじゃない」という指示を忠実すぎるほど守ってその場から動かない。この人たちも順番に食われてしまいましたとさ。

 あまりにも行方不明者が多いので、ついにマーティン、宇宙船の怪物がもう一匹いて人々を襲っているのではないかと思いつきます。彼は大佐にこれを報告。大佐は郡全体を捜索するよう命令を下すのです。

 ここでナレーションが「しかし遅かった。怪物はその時ダンスホールへ向っていたのである」これでね、すぐにダンスホールへ怪物が躍り込んで人々を食いまくるというならまだ話は分かる。ところがこの映画、モタモタすすむ怪物、でげでげとゴーゴーを踊りまくるダンスホールの若者達、を交互にだらだら延々と映すのですから呆れてものも言えない。おまけに宇宙船の中でなにやら調べるブラッドフォード博士まで加わって、怪物がダンスホールに着いたのは実にナレーションから5分を経過した頃だったという・・・。

 怪物を見て恐怖の叫びを上げる若者達。ここで唐突に殴り合いを始める奴らがおります。どうやらこのどさくさに紛れて女を攫おうとした男に彼氏が立ち向かったようなのですが、何の説明もないので良く分かりません。若者達に迫る怪物、ここでまたさっきとは別の二人が殴りあいを始めました。今度は「俺が先に逃げるんだ」「いや俺だっての」という争いだと思われますが、こっちの殴り合いもさっきと同じく何の説明もないのでさっぱり訳が分かりません。私が首を捻っている間、若者達はみーんな順序良く食われてしまいましたとさ。

 ぱっと場面が変わったらパトカーの中でマーティンがブレットとキスしてやがります。お前、怪物の捜索やっているんじゃなかったのか、真面目にやれ、真面目に。ここで大佐から連絡が入りました。「マーティン、ダンスホールで人々が襲われた。応援に来て欲しい」マーティン、ブレットをパトカーに乗せたまま現場に向うのでした。

 怪物の活躍は続きます。今度はデートスポットに車を止めて抱き合っているカップル共を一網打尽。カップルたちは食われたり、車ごと転がされたりして、もう阿鼻叫喚の地獄絵図。ナレーションが重々しく、「この惨劇を見たものはもう二度とこのデートスポットに行かないだろう」なんだ、そりゃ、ギャグのつもりか(笑)。

 ようやくコールドウェル大佐率いるアメリカ軍がフツーのトラックの荷台に乗ってやってきた(笑)。ブラッド・フォード博士も一緒です。博士は「なるったけ生け捕りにしてください」と大佐に頼みます。大佐は頷いて「よーし、お前ら、行け、怪物をやっつけろ」兵隊達、と言っても七人しかおりませんが(笑)荷台から飛び降りて怪物のもとへ。そしてライフルや拳銃を乱射するという・・・。生け捕りにするつもりまったくなし(大笑い)。しかし、もちろん、この攻撃はまったく効果がありません。それどころか、「どうぞお食べになってください」といわんばかりの密集隊形を取っていたので、あっという間にみんな食われてしまいましたとさ。この大損害に激昂した大佐、「ちくしょー、こうなれば手りゅう弾でぶっ飛ばす」「ちょっと、それはやめてー」と止めるのを「おら、どかんかい」突き飛ばすなり手りゅう弾をぽい。どかーん、大爆発が起こってさしもの怪物もばらばらとなりました。

 これで一件落着かと思いきやさにあらず、何を考えたか博士、怪物の死体を調べます。するとなにやら箱のようなものが。これを見た博士、いきなり走り出してトラックに乗り込み猛スピードで走り去るのでした。何がなんやら分からないけれどもとにかくパトカーで後をおっかけるマーティンとブレット。走るトラック、走るパトカー、これをまた交互に延々と映してもう、お前、大概にせえ(大笑い)。

 博士の目的地はもちろん宇宙船。しかし、中に入るなり大爆発が起こって博士、瀕死の重傷を負ってしまったのです。ドリフの爆発コントのように真っ黒になって這い出してくる博士。この爆発で拘束が解けた怪物が外に出て、博士を追っかけてきます。危ない、博士、絶対絶命。この時ようやくマーティンたちが到着。マーティンはそのままパトカーで怪物に体当たりを敢行、見事やっつけるのです。マーティンとブレットは博士を抱き起こすのですが、すでに彼は虫の息。それでも彼は必死に「あの怪物は実験体なのだ。あれは人類を食って分析し、弱点を見つけていたのだ。その情報は宇宙船の通信機を通じて彼らの星へ伝えられてしまう。止めなければ地球の危機だ」

 これを聞いたマーティン、宇宙船の中に飛び込んで拳銃の台尻でがんがん機器を叩き始めます。しかし、これは地球にはない未知の合金、地球の金属では壊れない。そこでマーティン、宇宙船の支柱をもぎとってこれでまたがんがん機器を叩く。どうやら支柱だけはやたらに壊れやすい材質で出来ている模様(笑)。マーティン、がんがん叩きます。いつもより余計に叩いております。フツーの映画ならここで器械が爆発するなどして、壊れたことを観客に伝えるのですが、そうした心遣いは一切なし。唐突に叩くのをやめたマーティンが宇宙船から出てくるだけ。そうしてナレーションが「通信機は壊れた。しかし、すでに地球人の情報は送られてしまったのだ」

 この後、マーティンは死にそうな博士に「これからどうなりますか」と尋ねます。博士、「彼らは遠い遠い星からやってきたのだ。ひょっとしたらもうその星の文明は滅びてしまっているかも知れない」な、なんじゃ、そりゃ。「この情報を元にまた地球に責めてくるかも知れない」ってどっちなんですか。

 ナレーションが続けて「今度は地球人類が奴らを撃退するかも知れない。しかしそれは神のみぞ知ることであろう」はい、エンドマーク。

 しかし、撃退するかも知れないって、今回の事件でもちゃんと怪物やっつけているじゃないですかねえってんだ。

 モノクロ・スタンダード モノラル音声。画質は黒浮きが酷いけれども、この手の映画とすれば上出来。。音声は歪みがあるものの、これもとりあえずは聞けるというレベル。まー、これで画質も絵もずだぼろだったらたまりませんけどね。国内盤DVD。『フレッシュイーターズ 人喰いモンスターの島』とのダブルフィーチャー。

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『The Giant Claw』 (1957)

 

The Giant Claw (1957)

 わが国に東宝特撮の『ラドン』あれば米国には『The Giant Claw』ありとうたわれた大怪獣映画。巨大怪鳥のつくりが物凄くぞんざいなのですが、そこさえ目をつぶればなかなかの傑作?ですぞ。

  警告、警告、このDVDのリージョンは1です。したがって日本国内のDVDプレーヤーでは再生できません。警告、警告。

冒頭ぞんざいで巨大な爪と羽が映ります。これに被せてタイトル、オープニングクレジット。そして登場したのはアメリカ軍の北極レーダー基地であります。そのレーダーの性能を試験するべくF-80シューティングスターを飛ばしているのが本作の主人公、電子技術者でパイロットのミッチー・マクマフィー(ジェフ・モロー)、レーダー基地で彼の飛行を見守っているのが恋人兼数学者のサリー・コールドウェル(マラ・コーディ)。順調に飛行を続けるシューティングスターでありましたが、突然ナレーションが17日の1332分、地球の滅びが始まったと物騒なことを言い出します。それと同時にマクマフィー機を掠めていったのが巨大な飛行物体。「わあ、なんだ、あれは」マクマフィー、機を反転させこの飛行物体を追いかけますが正体を知ることができないまま振り切られてしまいました。マクマフィー、基地に連絡して「緊急警報発令、謎の飛行物体米本土に向えり、ただちに迎撃の必要ありと認む!」しかし、彼が遭遇した飛行物体、その巨大な外見にも関わらずまったくレーダーに捕らえられていなかったという・・・。

 おかげでマクマフィーが誤警報を発したと思われ、彼は基地に戻ってくるなり司令官に呼び出されてしまいます。かんかんになった司令官、「お前が技術者じゃなくて、軍人だったら、直ちに軍法会議に掛けるところだ。お前の軽率な誤警報のせいで飛び立った迎撃機が一機消息を絶ったのだ。これはお前のせいだぞ」こうまくし立てられたマクマフィーも色をなして「そんなこと言ったって司令官、俺、本当に見たんすよ、俺の目を信じないんですか」「じゃあ、なんでお前の見た未確認飛行物体とやらはレーダーに映らなかったんだ、おかしいじゃないか、え?」

 ここで司令官の机の電話がリーンとなって電話にでた司令官。「うむうむ、わしじゃが、何、60人乗りの旅客機が消息をたった?パイロットは最後の通信で未確認飛行物体目撃を報告だと、おお、なんてことだ」この知らせでどうやらマクマフィーの目撃談が本当だったということになりまして、彼とサリーがニューヨークへ事情聴取のため呼び戻されることになりました。

 彼らはピート(フランクリン・グリフィン)というマクマフィーの旧知のパイロットが操縦する輸送機に乗り込みます。当然ながら、この輸送機が例の怪物体に襲われるのはお約束。びゅーんと飛んできた怪物体、なにやら2本の足をばたつかせているように見えるのは私の錯覚か(笑)。怪物体の巻き起こした衝撃波が一度、二度と輸送機を直撃。たまらず火をふくエンジン。このショックでピートは頭を打って昏倒してしまいます。代わりに操縦桿を握ったマクマフィーは必死の操縦、うわあ、きりもみして落ちているよ、輸送機。これじゃ絶対墜落だよ、それに、実物の輸送機と全然形が違うよ(笑)。

 一瞬にして姿形が大きく変わってしまった輸送機(笑)なんとか、カナダ山中に不時着します。マクマフィーとサリーは昏倒したままのピートを連れて脱出。一瞬後、輸送機は大爆発です。「ふいー、危ないところだった」マクマフィーはピートの容態を調べたのですが時既に遅く、彼は息絶えていたのです。

 二人(及びピートの遺体)は近くに住む親切な農夫のピエール・ブウルサード(ルイス・メリル)の世話になります。彼の家に置いて貰って軍の迎えを待とうという算段。外は大嵐、「なんだかえらい天気になってきたなー」とぼやくマクマフィーにピエールは「なあに、旦那、心配ありませんや、それよりわっし特製の気付薬を飲んでやってくださいな」もちろん、彼の言う気付け薬というのは酒ですよ(笑)。マクマフィーもサリーも嫌いじゃないタチで、薦められるままぐいぐいやってますと突然の停電。おまけに外で犬だの馬だのが騒ぎ出したのです。

 「狼でも来たんかいの」と様子を見に外に出たピエール、いきなりギャーッと言う悲鳴を発します。驚いたマクマフィーとサリーが外に出てみると、彼は地面に倒れて震えていました。「わっしは見ただ、見ちまっただ、狼の頭に女の肉体、そして羽がはえていたんだあ、あれはラ・ラカーニャだ」このラ・ラカーニャというのはこのあたりで伝えられている嵐の悪魔。これを見ちゃうとその人はまもなく死ぬと言われているらしい。「死ぬのはいやだ、こわい、こわい」と喚くピエール。その時ようやく迎えが来まして、マクマフィーとサリーは彼の世話を警察に頼んでパトカーに乗り込むのでした。

 このパトカーが走り去ると、ピエールの農場に残された巨大な鳥の足跡が見えるというシーンがカッコいい。私みたいな人間は心がフルエますな!

 ニューヨークへ向う旅客機へ首尾よく乗り込んだサリーとマクマフィー。巨大飛行物体の出現パターンについて激論を交わしております。周囲の乗客はみんな寝ているのにデカイ声でああじゃない、こうじゃないと喚くから大変なメーワクですよ。ついに地図を取り出したマクマフィーが飛行物体の出現地点をプロットして、「そうか、あれは僕が目撃した地点かららせん状に飛行しているのだ。これで次の出現地点が予測できるぞ」と叫んだところで我慢できなくなった乗客たちから「ウルサーイ!」と怒られるという一幕。

 さすがに静かになる二人ですが、今度は二人でキスなんかしてやがる。どっちにしても迷惑な乗客だね(笑)。

 さて場面はがらりと変わりましてカナダに墜落したマクマフィーたちの輸送機を調べるために、調査団が出発します。同じような輸送機を使うのはどういうものかと思いますが、セットや飛行機の模型の都合というものがありますので、あまり気にしないようにしましょう(笑)。技術者たちを乗せたこの輸送機がまたも怪物体に襲われた。今度はその姿をはっきり見せる怪物体。こ、これは巨大な鳥だ。どんぐり眼でぞんざいな造りだが、これは間違いなく鳥だ。鳥はいきなり輸送機を咥えて破壊。技術者たちはあわててパラシュートで降下したのですが、みーんな鳥に食われてしまったのです。

 この惨劇はすぐにワシントンへ伝えられて大騒ぎになります。サリーとマクマフィーを呼んだ将軍、ヴァン・ヴァスカーク(ロバート・シャイン)は二人から「そう言えば観測気球にカメラついてますよ、あれに怪物体写っているんじゃないですか」というアドヴァイスを受けてさっそく調査開始。観測気球のフィルムを集めてスライド投射です。すると何枚目か分かりませんがついに彼らの求めるものが現れた。鳥です、鳥が写っていたのです。しかも連続写真で(大笑い)。最後はそのぞんざいな顔のどアップというのがまたおかしい。

 ヴァスカーク将軍は急ぎワシントンのコンシダント将軍にこの鳥のことを報告します。「鳥です、巨大な鳥です。しかもこの鳥は人ば食います。とにかく関係各方面に警戒ば促してください」どっかで聞いたような台詞の後、ヴァスカーク将軍は二人を連れてワシントンへ向うのでした。あっという間にコンシダント将軍のオフィスに通される三人。間もなく、鳥が発見され、アメリカ空軍が迎撃に向ったとの報告が入ってきました。コンシダント将軍は満足げにうなづいて「よし、これでその鳥とやらもおしまいだ。諸君、その勝利の瞬間を一緒に味わおうではないか」戦闘機隊の交信をそのままオフィスに流すのでした。ところが、鳥、F-80シューティングスター、F-86Dセイバードッグ、F-102デルタダガーの混合戦闘機隊のロケット攻撃、機関砲攻撃をまったく受け付けません。それどころか逆に戦闘機を一機一機、噛み付いて破壊していったのです。そして脱出したパイロットも残さず美味しく平らげちゃった。

 この散々たる結果に呆然となるコンシダント将軍ですが、すぐに気を取り直して通信機に「よし、すぐに攻撃司令フェイズの準備に取り掛かれ」このフェイズというのは要するに核攻撃のこと。アメリカは鳥に対して核ミサイル攻撃を決意したのです。

さあ、核ミサイルをぶっ放して鳥をやっつけるぞ。しかし、そうは問屋が許さないじゃなかった卸さない。カナダで鳥に墜落させられた輸送機の分析結果がカール・ノイマン博士よりもたらされたのであります。博士の分析によると、なんと、この鳥、反物質でできているのだそうな。みんなは仰天します。「ええっ!は、反物質っすか、アンチマターですか、それはスタトレみたいっすね」年代の合わぬマクマフィーのボケは無視しましょう(笑)。コンシダント将軍、「わしゃ、良く分からんが確か、物質と反物質が出会えば消滅してしまうのではなかったのかね」博士は頷きます。「そうです、対消滅と言う奴です。それなのに何故あの鳥は地球上に存在できるかと申しますと、バリアーのおかげなのです」「バ、バリアーっすか、それはいよいよスタトレですなあ」「君はだまっとれ」とうとうマクマフィー、怒られちゃった(笑)。「そのバリアーが反物質なのです。だから我々のいかなる攻撃もあの鳥には通用しません」

 えらいこっちゃ、これじゃ核ミサイルでも駄目だということでフェイズ攻撃計画はあっさり中止されたのでした。ちなみに鳥は嘴や爪でジェット機を攻撃しておりましたが、これは別にマチガイではありません。この時は反物質バリアーを解除しているのです。

 この後鳥はニューヨークやロンドンなど世界中の大都市に現れキキキと鳴きながら大暴れ。地球はもう大パニックであります。アメリカではコンシダント将軍がラジオ放送で厳戒令を発令。いよいよただならぬことになって参りました。

 さて、懸命に鳥対抗策に取り組んでいるマクマフィーとサリー、ひょんなことからピエールのことを思い出します。あの農場に鳥が現れたのは巣を作るためだったのではないか。一羽でも大事なのに子供が生まれたらたまらん、ということで二人はカナダへ急行。ピエールを連れてヘリで鳥の巣を探すのです。すると、あった、あった、馬鹿でかい鳥の巣が(大笑い)。しかも卵だってあるぞ。マクマフィーは驚きの目で卵を見つめて「ウウーム、あれで卵焼き作ったら何人前できるかなあ」などと呟いております。折りしも鳥が戻ってきて卵を温め始めた、「いかん、あのままでは雛が孵ってしまう」ということで、マクマフィーとサリーはライフルで卵を攻撃します。「うわ、ちょっと旦那、そんなことしたら、ラ・ラカーニャが怒るじゃないか」慌てて逃げ出すピエール。

 サリーとマクマフィーはライフル弾を卵に叩き込みます。一発、二発、三発目で卵がついに割れちゃった。「くけけけー」 「美味しんぼ」の富井副部長のような怒りの声を上げた鳥、飛び立つやいなやサリーとマクマフィーを襲撃。二人は身を伏せてかわします。二人を見失った鳥は「じゃ代わりに」ということであたふた逃げていたピエールをやっつけちゃったのです。サリーは「ラ・ラカーニャを見たものはすぐ死ぬというのは本当だったのね」と人事のように呟くのでした。そら、あんたたちが必要もないのにピエール連れてきたからだ(笑)。

 二人はピエールの車で町へ戻ろうとします。ヘリはあるのですが、これを使うと鳥にやられてしまうからです。道路を走っていると後方から現れたのが若者5人が乗ったオープンカー。いかにも襲ってくれと言わんばかりにヘッドライトを煌々と光らせております。びっくりしたマクマフィー、その車に併走して「おい、ライトを消せ、危ない、やられるぞ」と叫んだのですが、こんな若者達が言うことを聞くはずがない。逆に「ウゼー、オヤジ、そんなオンボロに乗ってて超ウケる-」スピードを上げてマクマフィーたちを追い越したのでした。はい、そしてこの映画を見た人の99.9パーセントが予想したとおり鳥が襲来。若者達の車を破壊してしまったのです。

 さあ、そろそろ鳥をやっつける計画ができないといけない。このモンスター映画の定石に従って唐突にアイデアを閃かせるマクマフィー。「そうだ、中間子原子を使えば反物質バリアーを破壊できるぞ。その後は通常の兵器で攻撃可能だ」彼はコンシダント将軍の許可を得るとノーマン博士と共同で中間子原子投射装置の開発に取り掛かったのです。しかし、実験は失敗続き。スイッチを入れるたびに爆発するという・・・(笑)。そして、ノーマン博士とサリーが疲れ眠っている間についに装置が大爆発。一人装置を弄っていたマクマフィーは意識不明となって病院へ運ばれたのです。

 将軍、ノーマン博士は「計画は失敗だな。これ以上やっても無駄だ」 しかし、病院のベッドで意識を取り戻したマクマフィー、「ええ?中止ですって、そんな馬鹿な、あの爆発は事故じゃないっすよ、実験が成功したんですよ、すぐに飛行機に装置を組み込みましょう!」

成功と失敗の区別がつきにくい実験ですな(笑)。

 この間にも猛威をふるう鳥。走っている貨物列車に迫って巨大な爪でがっと掴みあげるのです。列車がソーセージのごとく繋がって離れないのがオカシイ(笑)。

 さあ、急げ、急げ、中間子原子投射装置がB-25爆撃機の尾部に組み込まれます。この機体自体を囮にして鳥が追っかけてきたところに中間子原子をたっぷり浴びせようと言う仕掛けであります。しかし、今だ最終のチェックが終わってない時点で鳥がニューヨークに出現します。エンパイアステートビルや国連ビルを破壊する鳥にもうチェックを待ってられない、飛び上がってからやれとムチャな命令を下すコンシダント将軍。改造B-25が発進します。ちなみにこのB-25を操縦しているのがコンシダント将軍とヴァスカーク将軍。あとはノイマン、マクマフィー、サリーが荷物室で装置のチェックを急いでおります。

 しかし、何も二人の将軍に操縦させることはなかろうに(笑)。

 計画通りB-25を追う鳥。後は中間子原子を浴びせるだけだ。しかし、今だ装置の準備が整わない、コンシダント将軍は真っ青になって叫びます。「うわー、早く、早く、やられちゃうよう」この時絶妙のタイミングで準備が完了。やっぱりこの世で一番肝心なことは素敵なタイミング、ですね。マクマフィーは「いつまでもお前の好き勝手にはさせん、正義は必ず勝つ!」と叫んで発射。狙い過たず鳥を包み込む中間子原子。ここに人類をあれほど悩ませた反物質バリアーが消滅したのです。

 「よーし、今度はロケット弾攻撃だ」コンシダント、ヴァスカークの両将軍はB-25を反転させて鳥にロケット弾発射。多数の命中弾を受けた鳥、たまらず海上に墜落するのでありました。その巨大な爪が海に没する場面でエンドマーク。

反物質バリアーの扱いが適当なのが気に掛かりますがやっぱり怪獣映画は面白いですなあ。

 モノクロ、スクイーズのワイド収録。画質は素晴らしいの一言。さすがHDリマスターで文句のつけようがありません。音声もリッパなもので、こんなDVDならわたしゃ一億万枚買いたい。『The Giant Claw』『Creature with the Atom Brain』『Zombies of Mora Tau』『The Werewolf』が収録されたアイコンズ・オブ・ホラー コレクション。ソニーピクチャーズのDVD。

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『ミイラの呪い』(『Mummy's Curse』 1944)

 

『ミイラの呪い』(『Mummy's Curse』 1944

『執念のミイラ』事件から25年、マサーチュセッツ州メイプルタウンの沼に沈んだミイラがルイジアナの沼から出現するという空間的不条理に満ちたユニバーサル、ミイラ男シリーズの第5作であります。

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 最初に出てきたのがタンテ・バース・カフェ、バースおばさん(アン・コーディ)の酒場であります。そのバースおばさんがお客さんに歌を披露したりしてなかなかいい雰囲気。このお客さんたちは沼の灌漑事業の作業員たちであります。

 しかし、作業員たちは「沼の底にミイラ カリスとその王女アナンカが沈んでいる、その沼に手を出せば呪われる」という噂を信じ込んで大変怯えており、そのせいでなかなか作業が進みません。さらにアントンという作業員が沼の近くで行方不明になってしまったものですから、「ミイラにやられたんだ、俺たちもこのままだと危ないぞ」作業が完全にストップしてしまいました。現場監督のウォルシュ(アディソン・リチャーズ)はもういらいら。おまけにスクリプス博物館よりジェームズ・ハルゼー教授(デニス・ムーア)、イザール・ザンダブ教授(ピーター・コー)がやってきて、言ったことにゃ「この沼にミイラと王女が沈んでいる可能性が高い。我々に回収させて欲しい」ですって。当然ながらかんかんになるウォルシュ。「これ以上工事を遅らされてたまるものか、いかん、いかん、回収などさせんぞ」しかし、この直後、ウォルシュの部下であるグービー(ナポレオン・シンプソン)から行方不明だったアントンが殺されていたという知らせがもたらされたのです。

 この時怒り狂うウォルシュをなだめたのが、彼の姪であるベティ(ケイ・ハーディング)。早くもハルゼーといい雰囲気になりそう(笑)。ちなみに、イザール教授はどうみてもエジプト人であります。

 沼地で見つかったアントンの死体。彼の背中からナイフが生えていました。駆けつけてきた検死官のクーパー先生(ホームズ・ハーバート)は「むむ、わしの検死官生活30年の経験に賭けて誓う。これは間違いなく殺人だ」ってそれは見れば分かる(笑)。「むむ、何かヘンな包帯のきれっぱしがナイフについているぞ」しかも死体の近くには人間型の物体が埋まっていたような跡が!これはもう間違いなくミイラの仕業だということで作業員たち、もう工事どころじゃありません。

 さて、その夜、不可解な行動を見せるイザール教授。彼は夜陰に紛れてボートで沼を渡ります。そしてそこで会ったのがどうやら彼の部下らしい男、ラグハブ(マーティン・コスレック)でした。彼はイザールの耳に口を寄せて「例のものは丘の上の修道院跡に運び込みました。それから、邪魔者は消しましたぜ」なるほど、アントンを殺したのはこの男だったのです。例のものというのはもちろん、ミイラ。イザール教授の正体はミイラと王女奪回のために三度アメリカを訪れたアマン・ラーの高僧だったのであります。

 まあ、ミイラの映画にアッチの人が出てくる時点で丸分かりなのですが(笑)。

 修道院跡にはラグハブが言った通りにミイラの石棺、表面に人型の彫刻・装飾が施された所謂人型棺が二つ並んでおりまして、その一つにはもちろんカリスのミイラが入っております。イザール教授はタナの葉を三枚煮込んでそのスープをミイラに与えます。例によってむっそりと起き上がるミイラ。「よし、オマエは王女を探すのだ。そしてエジプトへ連れ帰り永遠の安息場所で王女に眠って貰うのだ」しかし、この人たちはこりませんな。何度も同じことを繰り返しますな(笑)。

 それからイザールは例のカリスと王女の物語を語り始めます。死んだ王女を生き返らせようとしてタナの葉を盗んだカリス。これがばれて捕まった彼は罰として舌を切り取られて包帯でぐるぐる巻きに。そしてそのまま棺桶に放り込まれて生きたまま埋葬されてしまったのでした。その後、また掘り出して王女の廟堂に運び込み、彼女の守護をさせたのです。ラグハブ、どうも同じ話を何回も聞かされていたようで、たいくつそう(笑)。あくびをこらえているようです。

 この時唐突に現れたのが修道院跡の管理人、マイケル。「お前ら、何やっているんだ、ここは立ち入り禁止だぞ、早くでていけぐっ」ミイラに首根っこをへし折られてしまいましたとさ。

 翌日、次なる変事が起こります。工事現場の泥の中から女が現れたのです。泥だらけの体を沼の水でとりあえず洗った女、ふらふらと歩き出します。なお、この女は泥の中に埋まっていましたが、ちゃんと服を着ておりましたので誤解のないようにお願いします。これを見つけたのが作業員のケイジャン・ジョー(カート・カッチ)、彼は女をタンテ・バース・カフェに連れて行き、バースおばさんに世話を頼むのです。元来親切な性質のおばさん、医者を呼んだりベッドに寝かせたりして、彼女を介抱するのでした。

 しかし、この時ラグハブが王女を連れているジョーを偶然に目撃していたという…。

 イザール、ミイラにまたタナの葉を与えて「よし、行け、カリス、王女を連れてくるのだ。邪魔する奴は構わないからぶっ殺してしまえ」ミイラ出撃です。

ミイラ、アマン・ラーの導きもあって王女が匿われているバースおばさんの部屋へまっしぐら。有無を言わさず部屋に躍り込んでおばさんを絞め殺してしまいます。悲鳴を上げて外へ逃げ出す王女。ミイラはおばさんの死体をぽいっと捨てると彼女の後を追うのでした。懸命に走る王女、しかし彼女は道路へ出たところで力尽きばったり倒れてしまいます。ミイラはしめたといわんばかりに彼女へ手を伸ばすのですがここで偶然通りかかったのがドライブデートしていたハルゼーとベティの車。こいつら、いつの間にか仲良くなってやがる。まったく近頃の若い者ときたら何でもやることが早くっていやになります(笑)。

 二人は王女を見つけてびっくり。「大変だ、クーパー先生のところへ連れて行かなくちゃ」車へ乗せます。ミイラ、脇からこそーっと手を伸ばしてベティを捕まえようとしたのですが、はい、無情にも車が走り去ってしまったのです。手を宙に伸ばしたまま呆然とするミイラが悲しい。

 さて、工事現場のテントに運び込まれた王女ですが、クーパー先生の「君は誰かね、どうしてあんなところにいたんだね」という質問に首を振るばかり。それどころか「私、自分の名前も何も覚えていないんですの」クーパー先生は彼女を記憶喪失だと診断して、十分な休養を取らせるようハルゼーにアドヴァイスします。

 クーパー先生はバースおばさんの検死も担当。「これは相当な力で絞め殺されたのだ」と言ってます。記憶喪失の女を診察したり、おばさんの遺体を調べたり田舎の医者は忙しくてかなわない(笑)。おばさんの死を悲しんだ労働者たち、「きっとこの仇は俺たちがとる!」と涙ながらに誓うのでした。

 王女は急速に回復。元気になってハルゼーの顕微鏡を覗いたりしています。ハルゼーがにこにこと「君は何を見ているんだい」と聞きますと、王女はミイラの布切れを見せて、「これはアメノフィス王朝のものね。この模様からカリスが着ていたことが分かるわ」ハルゼー仰天して「い、一体、君はなんでそんなことを知っているんだ」と叫びますと王女、一転して表情を曇らせます。「そうね、どうしてわたしは知っているのかしら」それはあなたが王女アナンカだからです(笑)。

 この時唐突にイザールがやってきました。彼の姿を目にした王女、うつろな表情になって「カリス、カリス」と叫ぶのです。そしてイザールが去るとまた元に戻って「あ、あれ、どうしたのかしら、私、ええ?私、カリスって呼んでいたの、もう訳分かんない」だから王女アナンカなのだからカリスの名前ぐらい呼びますって(笑)。

 イザール、王女の所在が分かったというのでその夜、再びミイラを送り出します。テントでベティと一緒に寝ていた王女、ミイラの足音に気づいて目を覚まし、外へ出ます。そしてミイラを見て「ひいー」よせばいいのにクーパー先生の診療所へ逃げ込んだのです。いきなりやってきた王女にクーパー先生びっくり。「これって夜這いって奴かァ?」と思ったとか思わなかったとか。勿論、そんなことはありませんで、王女は必死に、「カリスが来ます。私を連れ戻しに来ます。もう私、何が何だか分からない、まるで私の中に別の人がいるようだわ」クーパー先生、「おい、それは一体どういう意味かねぐ」いきなり踊りこんできたミイラにあっさり首をへし折られてしまいましたとさ。王女、その隙にまた逃げ出します。

 やたらに逃げる王女様ですね。

 さあ、アントン、バースおばさんに続いて三人目の犠牲者が出た。しかも女が行方不明。ウォルシュがついに爆発します。彼はハルゼーを事務所へ呼びつけて「お前達が来てからろくなことが起こらん」彼はベティに「おい、博物館に電報を打ちなさい。もう調査の許可は取り消すってな」しかし、今やハルゼーの彼女になっているベティは知らん振り(笑)。しかもハルゼー、「あれはミイラの仕業なんですよ。だから捕まえなくちゃならない、手伝ってくださいよ」と言い出したので、もうウォルシュの顔はまっかっか。「知るか、ばかもん!」出て行ってしまいました。

 ハルゼー達はウォルシュを放って、自分達で王女の探索に乗り出すのです。ジョーや、それにイザールもラグハブも何故か加わって捜索隊は総勢6名になりました。

 最初に王女を見つけたのは沼をボートで探していたジョー。ふらふら歩く彼女を発見し上陸して追いかけようとしたのですが、ミイラが登場。恐怖に顔を引きつらせながらライフルを乱射するジョーですが、当然ミイラには何の効果もありません。「うわああ、アッチ行け、お前ぐ」やっぱり首をへし折られてしまいましたとさ。この後三度逃げ出す王女。今度はベティのテントへ逃げ込みます。ベティ、意外な展開にびっくりして「あんた、どこにいたのよ、みんな探しているわよ」「アラカムの高僧が私を攫いにくる、助けて」一体何のこととベティが首をかしげた瞬間、ミイラ出現。ミイラはテントを叩き壊し、今度こそ王女を捕まえたのです。ミイラ、足取りも軽くあの修道院跡へ向います。

 テントの下敷きになってもがくベティ。「あー、もうイヤになっちゃう」ようやく這い出します。そこで初めて王女が攫われたことに気がついたのでした。「いけない、ハルゼーに知らせなきゃ、ハルゼーどこにいるの?」ここに絶妙のタイミングで現れたのがラグハブ、「わたしがハルゼーの居場所を知っています。さあ、私についておいでなさい」当然向う先はあの修道院跡ですね。

 ハルゼーはこの後のこのこやってきて「ああ、テントが壊されている、ベティがいない」と騒ぎ出すという・・・。遅いっての(笑)。彼はミイラの足跡を見つけて「そうか、ベティはミイラに攫われたんだ」全然違うんですけど。彼はグルービーを叩き起こして「ウォルシュさんにベティがミイラに攫われたと伝えろ」ハルゼー、足跡を追いかけます。ウォルシュもグルービーの話を聞いて「よーし、こうなりゃ全員で行くぞ」作業員引き連れて出動です。

 ようやく修道院跡に到着したミイラ、王女を石棺に寝かせます。イザール、彼女の唇にタナのスープを流し込んで「よし、このままエジプトへ、永遠の安息場所へ連れ帰るのだ」

 一方、ラグハブも修道院跡へベティを連れ込むことに成功します。「えー、こんなところにハルゼーいるの」ときょろきょろするベティ。フツー、もっと早く気がつくだろう(笑)。ラグハブ豹変して「げへへへ、ハルゼーはいないよ、お嬢さん、ええやろ、させんかい!」襲い掛かるという・・・。この騒ぎを聞きつけたイザールがやってきて、ラグハブのこの振る舞いに激怒。「こら、神聖なる場所で、何をしておる。何がええやろ、させんかいだ。呪われるぞ、お前ぐ」イザール、ラグハブに刺し殺されてしまいましたとさ。

 この時ハルゼーがようやく到着。再びベティに襲い掛かったラグハブに「こら、お前、やめろっての」二人の戦いとなります。ラグハブはナイフをハルゼーに叩き落されたのですが、代わりに壁の松明を取って彼をぼかり。昏倒するハルゼー。ラグハブは残忍な笑みを浮かべて止めを誘うとしたのですが、ここでミイラがやってきた。ミイラはイザールの死体を見て、さあ、怒ったね。ふんがーと唸り声を上げてラグハブに襲い掛かります。ラグハブは隣の部屋に逃げてドアに鍵を掛けるのですが、そんなことでミイラを止めることができる筈がない。ミイラ、壁をがんがん殴ってぶっ壊してしまったのです。その衝撃で天井が崩れて、大量の土砂がミイラとラグハブを埋めてしまったのでした。

 意識を取り戻したハルゼー、ベティを助けます。そしてウォルシュたちも到着。彼らは石棺の部屋で今や完全なミイラとなった王女を発見します。「そうか、彼女が王女アナンカだったのだ」ようやく気がつきましたか(笑)。そして、後から人数集めてミイラを掘り返し博物館に展示しようという計画が示唆されて映画はおしまい。

 本当にしょぼくなってしまったミイラ男。大変そうな特殊メイクでいろいろさせられたロン・チャーニィ・Jrが気の毒です。

モノクロ・スタンダード。モノラル音声。黒潰れが目立つのが気になります。全体に赤みががるのも『執念のミイラ』と同じ。音声は良好。英語字幕つき。『ミイラ再生』(『The Mummy』)『ミイラの復活』(『Mummy's Hand』)『ミイラの墓場』(『Mummy's Tomb』)『執念のミイラ』(『Mummy's Ghost』)『ミイラの呪い』(『Mummy's Curse』)を収録し たミイラ男・レガシー セット。 Umvd のDVD。

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