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2008年9月29日 (月)

『ザ・ゲート』(『The Gate』 1987)

 

『ザ・ゲート』(『The Gate 1987

 パリ国際ファンタスティック映画祭で最優秀SFX賞を受賞した作品で低予算ながら小気味良い快作に仕上がっております。クトゥルー神話を思わせるモティーフも私のような人間には感動もので、こういうのばっかり見ていた20年前の暗い青春を思い出してしまいましたよ。

薄暗い住宅地、主人公のグレン(スティーブン・ドーフ)が自転車で帰宅。でも自宅には人の気配がありません。「あれ、誰もいないの?パパ、ママ、姉さん!」不気味なことにダイニングテーブルには今まで食べていたと思しき夕食が残っています。そして裏庭から聞こえてくる「パパ、パパ」というか細い声。庭に出たグレンはその声がツリーハウスから聞こえてくることに気がつきます。中に入ってみると、そこにあったのは人形。この人形がテープでパパと繰り返していたのです。

 なーんだと思って座り込んだグレン。その途端、雷がどんがらがしゃーん。こともあろうにツリーハウスの木に落雷したのです。これで木が折れてツリーハウスもろとも倒壊します。グレンがひゃああと悲鳴を上げたところで、「はっ夢か」

 ところが窓の外では夢の通りに落雷でツリーハウスが倒れていたという・・・。びっくりしているグレンの目の前で作業員達がクレーンで倒れた木を取り除くのですが、その時ぽろんと玉のようなものが転がり出た。そして、ツリーハウスの真下だったところに大きな穴が。グレンが外へ出て玉を調べてみると、その割れ目の中で何かがきらきら光っております。

 この話を聞いたグレンの悪友テリー、「その石はきっと晶洞石だ。雷でできたんだよ。高く売れるからもっと探そう」てなことになりまして、二人で穴の周辺を掘り返すことになったのです。そして首尾よく二つ目の玉を掘り出したまでは良かったのですが、穴が崩れて深い洞窟が現れたのです。中から聞こえてくるウギウギゴギカという不気味な音。当然ながら仕事から戻ってきたパパ、大層怒ってグレンに穴を埋めさせたのでした。

 さて、これから3日間グレン・姉アル(クリスタ・デントン)のパパとママはおでかけすることになっております。最初はベビーシッターを頼もうとしていたのですが高校生のアルが「そんなものいらないわ、私たちだけで大丈夫よ」と断ってしまいました。ママはちょっと心配そうに、「そう、でも友達呼んでパーティなんかしちゃ駄目よ」両親は車で出発。そしてその夜さっそくパーティをやるアルです(笑)。

 十数人の友達が集まってわいわいがやがやと大騒ぎ。アルのボーイフレンド エリック(ショーン・ファーガン)も来ています。2階のグレンとテリーはそんな騒ぎを尻目に昨日掘り出した玉をトンカチとノミで割ろうとしています。なかなか割れずついに癇癪起こしたグレンがトンカチで力いっぱい叩くと、ぼこ、鈍い音がして玉が割れました。中から怪しい煙がぼわっと出てきて咳き込むグレンとテリー。煙がやっと収まった後、二人は奇妙なことに気がつきます。玉のそばにあったノートに奇妙な文字が残されていたのです。どうやら煙の粒子が落ちて文字みたいに見えるらしい。グレンは頭を捻りながら「アカクト?アラエタ?なんじゃ、こりゃ」

 さて、1階では何故か怪談大会が始まっていました。蝋燭をともして「すると蕎麦屋があなたの見た顔はこんな顔ですかいと言って振り向いたらその顔ものっぺらぼうだったんだ」きゃああ、ひいいいとうるさいこと(笑)。そしてこの後奇妙なことにちょっとオカルト入った女友達が「私は空中浮揚ができる」と言い出したのです。そしてその実験台になったのが「小さくて軽い」グレン(笑)。高校生は無理だけど、子供なら大丈夫ということで実験開始。「さあ、みんな集中するのよ、グレンは埃のように軽いの」みんなに持ち上げられたグレン、「埃って、もうちょっと別の言い方があるだろう、綿のように軽いとかさ」と思ってたとか思っていなかったとか(笑)。とここで、本当にグレンの体が浮かび上がった。「わーわー、助けて、何これ、ひー」グレン、天井にぶつかって床に落ちてしまいます。

 この奇妙な出来事でみんなびびってしまいパーティはお開きになりました。

 しかし、怪奇な事件は続きました。この夜泊まったテリーがトイレに起きるとひゅーひゅーどろどろと不気味な音がして去年死んだ筈のテリーのママが現れた。白尽くめでこんなの幽霊に決まっているのですが、まだまだ子供のテリーにそんなことが分かる筈もありません。「ママ」と叫んで飛びつくテリー。ママの幽霊はテリーを抱きしめてぐるぐる回ります。ぐるぐる回るうちにママの幽霊は溶けてバターになっちゃったじゃなくって(笑)グレン達の飼い犬、アンガスに変身したのです。しかもアンガス、既に死んでいたという・・・。

 もともと大層な年寄り犬であったアンガスが死ぬのは別におかしいことではないのですが、なんでママの幽霊が犬になりますかねえ。

 翌日家へ帰るテリー。一人で遊んでいるうちに急に「門の後ろに悪魔が潜んでいて地球を奪い返そうと狙っている」という声が聞こえてきます。これはテリーの幻聴ということなのでしょうか。テリーはそれからレコード「悪魔の書」を取り出してそのジャケットを調べなにやら考え込むのでした。

 一方、アルが友達と遊びに行ってしまって一人になったグレン。ふと庭に出てみたら埋め返した筈の穴がまた開いているではありませんか。ここでレコードジャケットを持ったテリーがやってきて、穴のことを聞くなり「大変だ、僕たちは悪魔を呼び出してしまったんだ」と言い出します。彼が持ってきた「悪魔の書」それは悪魔の聖書だそうな。そのレコードを発表したバンドはその直後飛行機事故で死んでしまったのだけれども、「悪魔の書」のジャケットには悪魔を呼び出すための儀式のやり方が詳しく記されているのです。テリーは「あの玉が護符だった。そしてあの煙で残された文字が呪文だったんだよ。君はその呪文を読んでしまったのだ。あとは生贄を捧げれば悪魔が完全復活してしまうんだよ。君の体が空中浮揚したのもその前触れだったのだ」

 えー、実はアル、死んだアンガスの遺体を動物墓地へ収めるようエリックに頼んでいたのですが、あいにくここが満員だったという・・・。エリックは困ってグレンの家に戻ってくるのですが、庭を見て「あ、穴がある、ラッキー」だって(笑)。何が起こるか、皆さん、お分かりですね。

 そうとも知らず、悪魔撃退の方法を必死で調べるテリーとグレン。テリー、ようやく方法を見つけます。それがレコードを逆回転させると悪魔撃退の呪文が聞こえてくるという・・・。ああ、ありましたな、こんなトンデモオカルトが(大笑い)。二人はさっそく穴の前でその呪文を唱えます。すると上手い具合に穴が塞がったではありませんか。良かった良かった、これで悪魔を撃退できたと喜ぶ二人。そこへ戻ってきたアル、二人から悪魔云々の話をされて怪訝そうな顔をするのですが、「まあ、それはそれとして、ロケットのおもちゃを買ってきたからこれで遊びましょう」「うわー、姉さん、ありがとう」三人はロケットを飛ばして大はしゃぎ。

 さて、その夜またパーティやりまして、女友達三人、テリーが泊まることになります。

しかし、やっぱり危機が去ったわけではありませんでした。パチパチ、グレンは部屋の窓に何かが当たる音に眼を覚まします。彼が窓を見ているとそこにいたのは無数の蛾。「ぎゃあ、気持ち悪い」とどん引きしたグレンの前で窓ガラスが突然砕け、蛾が襲い掛かってきたのです。「ひー、ひー、お姉ちゃん、助けて」彼はアルの部屋に逃げ込みます。そこで、「あ、テリー置いてきちゃった」と気がつくグレン(笑)。

 「どうしたのよ、何が起こったのよ」といぶかしむアルの手を引っ張って部屋へ戻るグレン。アルは窓ガラスが散乱しているのを見て「まー、片づけが大変ね」って驚いたのはソッチかい(笑)。グレンは毛布をかぶって寝ているらしいグレンを揺り起こそうとするのですが、何の反応もなし。すると彼らの背後に寝ている筈のテリーが現れて「ねえ、そんなに騒いでどうしたの」ぎょっとしたグレン、思わず「後にいるのはテリーだけどここに寝ているテリーは誰なんだろ」「ちょっと、あんた、何落とそうとしてんのよ、粗忽長屋じゃないんだから」アルは怒って一気に毛布を剥ぎ取ります。するとその下にあったのはアンガスの死体だったという・・・。そして突然ベッドの下から不気味な腕が這い出してきてアルの足を掴んだのです。なんとか、それを引き離して逃げ出す三人。

 この騒ぎに寝ていた女友達2人もたまらず起きだしてきて、「何、何、どうしたの」「とにかくぼやぼやしてないで逃げるのよ」引きつった顔で叫ぶアルの勢いに思わず一緒に逃げてだすのでした。5人は玄関から外へ飛び出します。と、眼前に現れたのはアル・グレンのパパ・ママではありませんか。「パパ!」飛びつくグレン。しかし、このパパ・ママはもちろん本物ではありません。パパの口がぐわっと開いて「悪い子はいねえがー」と秋田のナマハゲみたいなことを叫んだかと思うと、顔がぐずぐずに解け崩れてしまったではありませんか。この秀逸な特殊メイクに仰天したグレンたちはまたも「ぎゃああ」と悲鳴を上げて家へ逃げ込むのでした。

 じゃあ、裏庭から逃げようということになったのですがこっちはこっちで例の穴から沸いてでたと思しきゴブリンたちがぞろぞろいて、とても駄目。偵察にでたアルは彼らに追われて命からがら家に逃げ込む始末です。この時ドアに挟まれたゴブリンの腕が切れてぽとりと落ちると無数の小さな虫に分裂する特撮もケッコーなものでありますな。

 仕方ないから警察へ電話しようということになるのですが、こっちも駄目。繋がったと思ったらやっぱり「悪い子はいねえがー」と怒鳴りつけられ、あまつさえ電話機そのものが燃えてしまったのです。呆然とするグレンとアル。アル、ぽつりと「電話機壊れちゃってパパとママに怒られるわ」呆然とした原因はソッチかい(笑)。この後、テリーが例のレコードジャケットに悪魔を撃退する呪文が載っていたのを思い出し地下室へ取りに行くのですが、これも彼らの目の前でぼんと爆発して燃えちゃった!

 仕方ないのでとりあえず聖書を読んでみようということになります。この発想が今ひとつ分かりませんが、これが何故か効いたという・・・。裏庭の穴から噴出していた煙が逆流して元に戻り、炎がどかーんと上がって塞がれてしまったのです。これで一応、めでたし、めでたし。女友達二人は押しかけてきたエリックたちと一緒に追い返し、アルは部屋の片付け、テリーとグレンはテレビを見て、これでエンドマークということになれば良かったのですが・・・。そうは問屋が許さないじゃなかった卸さない。

 いきなり居間の壁をブチ破ってゾンビ出現です。ゾンビはテリーを捕らえると壁の中へ戻ります。グレンは後を追おうとしたのですが、不思議なことに穴の壁が消えてしまったのです。戦慄したグレン、テリーが言っていたことを思い出します。「地上の地獄を現出させるためには二人の人間の生贄が必要だ!」すると、彼が一人目の生贄か、じゃあ、二番目は・・・、はい、お姉さんですね。アルは襲ってきたゾンビを殴り倒したりして活躍するのですが、グレンと一緒にクローゼットに逃げ込んだのが不味かった。掛けられた洋服の中からまたもゾンビが出現。ついにアルも拉致されてしまったのです。

 グレンは悄然として「二人目の生贄になっちゃった。これでおしまいだ」 

 ついに地上の地獄が出現します。家の床がばきばきめききと割れてゴブリンどもがわらわらと沸いてきました。その後から現れる巨大な影!グレンは2階へ追い上げられます。ここで彼が思い出したのはあまりにも危険なため物置で埃を被っているロケットのおもちゃ、サンダーボルトです。「悪魔に対抗できるのは光のエネルギーだとテリーが言っていた。このサンダーボルトこそがその光のエネルギーに違いない」グレンはさっそく物置からサンダーボルトを取り出してセット、悪魔に撃ち込もうとするのですが、マッチの火がつかない(笑)。

 結局悪魔にサンダーボルトを叩き落されてしまいました。悪魔はグレンを捕らえます。そして持ち上げ・・・そのまま降ろします。姿を消す悪魔、何がどうなったかといぶかるグレンは、ふと手のひらを見てびっくり。なんと目玉がついていて、こちらをぎろりと睨んでいるではありませんか。恐怖のあまり泣き叫ぶグレン。その間にも裏庭には再び穴が出現、そこから竜巻が天空へ立ち上りただならぬことになっております。

 やけになったグレン、ガラスの破片で手のひらの目玉をぐさあ。これがきっかけとなったのかどうか知りませんが、またモンスターが出現します。グレンは壊れた階段使って何とか1階に降りると先ほどモンスターに叩き落されたサンダーボルトを発見、再セット。今度は上手く点火できました。「いつまでもお前の好き勝手にはさせん、正義は必ず勝つ!」と叫んで発射します。サンダーボルトは見事悪魔の胸に命中。悪魔大爆発します。この爆風で庭まで吹き飛ばされたグレン、その頭上ではサンダーボルトから放たれたらしい花火がどかーん、どかーん。一体どんなロケットのおもちゃなんでしょう(笑)。

 穴から放たれていた竜巻もしゅうと引っ込み黒雲が渦巻いていた空もウソのように晴れ渡ります。今まで黒雲に遮られていた太陽も顔を出して、夜明けとなりました。グレンは家へ戻ります。するとどうしたことでしょう、死んだ筈のアンガスがくんくん鼻を鳴らしながら現れたのではありませんか。次にテリー、アルがクローゼットから戻ってめでたし、めでたし。帰ってくるパパとママが家の惨状見てどんな反応見せるか気に掛かりますが、とりあえずエンドクレジット。

 面白かったけれども悪魔の出現、退治に関する必要条件がはっきりとしていなくって、ちょっとご都合主義になりすぎですなあ。その代わり凝った特撮には大いに満足しましたけれども。

 カラー・スタンダード。モノラル音声 レンタル落ちVHSソフトなので画質・音質とも評価外。日本語字幕付。 

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『インべージョン・アース』(『Invasion Earth: The Aliens Are Here』 1988)

 『インべージョン・アース』(『Invasion Earth: The Aliens Are Here』 1988)

 SF映画を上映している映画館を根城に地球侵略を企む宇宙人という微妙に『火星人ウェルカム』(『Midnight Movie Massacre』1988)に似たプロットで、しかも同じようにまったく面白くないという(笑)。

 まあ、こっちの方が実際の50,60年代SF映画のフッテージをばんばん流してくれるだけましだったりするのですが。

大宇宙を進む宇宙船。乗っているのは凝りもせず地球侵略を企むエイリアンであります。親玉らしき蛸の頭にでっかい一つ目と2本の腕がついたような奴、その部下らしき仮面ライダーが不摂生して20キロばかり肥えたような奴、下働きの象頭の奴、こういう見るからに間抜けな外観の宇宙人たちはなぜか、地球のアメリカ、デッドロックのジェム映画館の屋上に着陸。そして地球侵略を開始したのです。

 このジェム映画館、劇場でかけているのはホラー映画なのに問い合わせの電話に「今日は恋愛映画二本立てですよ」と答える支配人、子供から受け取ったチケットをずたずたにしてしまうモギリのお兄さん、フィルムがたくさんあるのに煙草ぷかぷかやっているという映写技師と一癖も二癖もある奴ばかり。あまり行きたくなるような映画館ではありません。

 さて、劇場では『人喰いアメーバーの恐怖』が掛かっております。映写室に通風孔から染み出してきたアメーバーが充満、映写窓から客席に流れ出すあの場面ですな。これに呼応するかのように本物の映写技師も太ったライダー型の宇宙人に襲われ消されてしまうのでした。この時フィルムが切れてしまったので場内真っ暗。観客達は「おい、何をやっているんだ」と大騒ぎ。これでカチンと来た宇宙人、「だったら俺が選んだ映画を見せてやるぜ」これで映ったのが『それは外宇宙からやってきた』だったという・・・。そしてオープニングクレジット。

 観客はなぜか大人しく見ています。『人喰いアメーバーの恐怖』が突然切れて『それは外宇宙からやってきた』に変わったらフツー、怒りませんかねえ(笑)。喜ぶのは私みたいな病膏肓に入ったマニアだけじゃないかと思うのですが。

 さて、地球侵略の開始だ、よし、映写室を侵略作戦室にしようというので仮面ライダー型の宇宙人が一つ目蛸のリーダーを運んできます。ところがライダー型、床のでっぱりにけつまずいてバランスを崩してリーダーを放り投げちゃった。リーダー、山と積んであるフィルムに激突して落下。同時にフィルムが崩れてもう大騒ぎです。このショックで階下の支配人室の天井がばらばら落ちてきたので怒った支配人、映写室に怒鳴り込んだのですが・・・宇宙人から緑の光を浴びせられて攫われてしまったのです。そして仮面ライダー型の奴が支配人の服を来て映画館の中をうろうろ動き回るという・・・。意味が分からないですが、そういう映画なのですから仕方ありません。私のせいではないのです。

 ここでようやく登場したのが主人公のビリー(クリスティン・リー)とジョアニー(ジャニス・ファビアン)のカップル。彼らは劇場の裏口の鍵を針金で解除、映画をただ見しようとして侵入してきたのですな。その気配に気付いた支配人=宇宙人、目玉をひゅうと伸ばして主人公達の様子を探ろうとします。折りしも場内では映画が『宇宙戦争』に変わっていました。宇宙人の探査プローブが壊れた家の中へ入ってくる例の場面、一応支配人=宇宙人の目玉と連動しているという趣向。しかしこっちの支配人=宇宙人の目は壁に張られた水着美女のポスターに釘付け。そっちへ近づこうとしてうっかり椅子を倒してしまいその音で驚いて引っ込んでしまったという。ビリーとジョアニーはこれ幸いと逃げ出すのでした。

 ちょっとむっとした支配人=宇宙人、モギリのお兄さんに「おい、ガキが忍び込んでいるぞ、サボッてないで探せ」宇宙人となった支配人に何の疑問も抱かず二人を探し始めるお兄さん。やっぱりヘンですよ、この人は。

 でもモギリのお兄さん、二人を探しているうちに触手のようなものに捕まれて引きずりだされてしまいました。どうやら彼も宇宙人に捕まったらしい。その現場を目撃した二人、何かへんな事が起こっていると知って、映画館の中を調べ始めます。

 この間、場内の映画は『放射能X』に変わっております。そして映写室では部下の仮面ライダー型宇宙人がリーダーに向って「アトマイザーと洗脳装置の準備が完了しました。暗闇で彼らに下らない映画を見せ続ければ今夜までに洗脳が完了するでありましょう」仮面ライダー型はここで急に揉み手をし始めて「その暁にはひとつ、昇進と地球人の女をよろしく願いたいもので・・・」

 このつまらないギャグに呆れている間に劇場の映画は『惑星アラウスから来た脳みそ』に変わっております。そして次に『「ボディ・スナッチャー/恐怖の街』へ。宇宙人たちは映画に合わせたかのごとく、客席に巨大な豆のさやを持ち込んできます。このサヤに触れた人間は緑色に光って拉致されてしまうという・・・。それからどうなるのかというとスクリーン裏に連れ込まれて怪しい装置につながれぴくぴくと体を震わせることになるのです。先に拉致されていた支配人やモギリのお兄さんもいて、やっぱり体をぴくぴくさせております。

 これを見つけたビリーとジョアニー、助けを呼ばなくちゃと思って屋上に出るのですが、そこで宇宙船と忙しく立ち働く宇宙人たちを見つけてびっくり。慌てて館内へ戻ります。そうこうしている間にも宇宙人は近隣の地球人を集めて銃で脅しどんどん映画館に連れこむのでした。

 これから延々と各種SF映画の名場面や予告編が続きます。『暗闇の悪魔』『The Mole People』『金星人地球を征服』『大アマゾンの半魚人』『原子力潜水艦』『空の大怪獣ラドン』『世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す』『地球防衛軍』『宇宙水爆戦』『三馬鹿大将宇宙の巻』・・・。ああ、もう疲れた。

映画は『世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す』に戻っております。場面はラスト近くの地球人大反撃。電磁砲を浴びて次々と墜落していく円盤群。この時映画館の客席でわいわい騒いで周りの顰蹙を買っている家族がいました。この家族をライダー型宇宙人が光線銃でびびび。消滅させてしまいます。拍手を送る観客。このへん、映画の内容とリンクさせたギャグのようであります。

 次の映画は『The Giant Claw』 巨大な鳥がパラシュート降下する人間をぱくりぱくり食べる場面を見てライダー型宇宙人 「げえっ、なんて残酷な映画だ」と叫びます。その後、えんえんと流され続けるSF映画。『世紀の怪物/タランチュラの襲撃』『吸血原始蜘蛛』『戦慄!プルトニウム人間』『終末の兆し』 おお、これは巨大生物ものそろい踏みですな。宇宙人、なかなか良いセンスをしているではありませんか(笑)。

 その後は『冷凍凶獣の惨殺』『海獣ビヒモス』『地球から5千万マイル』『巨大猿怪獣コンガ』 ライダー型宇宙人はリーダーに「第9計画はパーフェクトです。人類はまもなく滅亡します」ってするもんかよ。

 その後は『The Deadly Mantis』、また『終末の兆し』『世紀の怪物/タランチュラの襲撃』『水爆と深海の怪物』 窓を破って怪物が人を襲う場面を連続してみせるという趣向。その後はフツーに戻って『巨人獣 プルトニウム人間の逆襲』、『キングコング対ゴジラ』『地球防衛軍』 この時数人のパンクたちがラジカセで音楽鳴らして騒ぎ始めました。するとまたライダー型宇宙人が光線銃でびびび。彼らを消してしまったのです。またやんやと拍手する観客。繰り返すほどのギャグじゃないですよねえ。

 ビリーとジョアニー、宇宙人たちのことを電話で通報しようとしたのですが、どうした仕組みになっているのか繋がったとたんに公衆電話が白熱、溶けてしまったのです。これじゃいよいよしょうがない、客席にいた友達のマイクとティムに手伝って貰おう。そう決意したビリー、「二階に来てくれ」というメモを紙飛行機にして客席へ飛ばします。これを読んだマイクとティミー、二階に行って彼らの案内で宇宙船と働く宇宙人達を見せられてびっくり仰天。「外に助けを呼びに行かなくちゃ。でも証拠がなければこんなこと信じて貰えないよ」マイクとティミー、丁度映画館に入ってきたオタク二人のフラッシュ付カメラを盗むことに成功します。これをビリーとジョアニーに渡した二人、裏口から逃げ出そうとしたのですが・・・。宇宙船が正面にどんと構えているものですからどうにもなりません。

 ここで唐突に宇宙人の母星からの連絡が入ります。映写室に設置されたビュースクリーンにリーダーそっくりの一つ目蛸型宇宙人が映りまして、「こら、やっと見つけたぞ、母さんの宇宙船と財布を盗みやがって、おまけにガキのくせに地球征服なんかしようとしやがって、すぐに帰ってこい!」部下のライダー型宇宙人がそっと「ボス、地球侵略やめて帰りますか」リーダー、ぷるぷる首を振ると言う・・・。こういうの面白いと思ってやってるんスか?ライダー型宇宙人、溜息をついて「じゃあ、次のフィルムかけまっせ」 

 はい、また『The Crawling Eye』『巨大アメーバーの惑星』『The Land Unknown』『フランケンシュタイン対地底怪獣』『Invisible Invaders』などが映ります。この時ついに宇宙人たちが使っている装置の破壊を決意したビリー、カメラのフラッシュをたいてライダー型宇宙人たちを追い払うと、装置に向って走ります。どんどん走ります、何時までも走ります、何時もより余計に走っておりますって、この劇場どれだけ広いんねん!この時画面がせわしなく点滅して、もう見ていて眼がちかちかしてきます。

 装置にたどり着いたビリー、「いつまでもお前らの好き勝手にはさせん、正義は必ず勝つ!」と叫んでコードを引き抜きました。その途端、劇場のスクリーンが爆発!突然、たくさんの目玉がついた蛸型モンスターが出現します。警官隊が退去押し寄せてメガホン持った保安官が「おい、一体何が起こっているんだ」と叫びます。しかし、カッコよかったのはここまで。怪物をみた保安官、警官隊は「きゃーっ」と悲鳴を上げて逃げてしまいました。観客も逃げ惑いますが一人逃げ遅れたのが食われてしまいます。

 宇宙人たちも撤退の用意。ライダー型宇宙人、リーダーを抱えて走り裏口から飛び出すのですが、「あ、宇宙船ないじゃん!」既に宇宙船は飛び去った後だったのです。

 宇宙人たちはいなくなり、蛸型モンスターの姿も消えた。とりあえず宇宙人の地球侵略は失敗だ・・・と感慨にふけるビリー。その時ジョアニーが「あら、マイクとティムはどこにいったのかしら」えー、もちろん、彼らは宇宙船の中、ポップコーン売っていた象型宇宙人と友達になって乗せて貰っていたのです。「よーし、行くぞ、銀河の果てまで」とポップコーンを齧りながら叫ぶマイク。象型宇宙人、頷いてレバーをぐい。宇宙船はさらに加速して銀河の彼方へ消えていきましたとさ。

 さて、置いてけぼりにリーダーとなったライダー型宇宙人。なんとヒッチハイクをしようとしております。もちろん、こんなのを乗せてくれるような車がある筈もありません。びゅんびゅん通り過ぎる車にため息ついたライダー型宇宙人、「もう、宇宙船も食い物も家もない。それというのもあなたがパパに逆らったからです」なんてボヤいております。怒ったようにぐるぐる目玉を回すリーダー。その時背後から忍び寄ってきていた蛸型モンスターががっと襲ってきて、はい、エンドマーク。

 貴重なフッテージ(笑)を惜しげもなく使っているのだから、そのままでも十分面白かった筈ですがねえ。なんでこんなに余計でくだらないストーリーつけちゃうんだか。

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『エイリアン・スペース』(『Deep Space』  1988)

 

『エイリアン・スペース』(『Deep Space  1988

パチモンエイリアン映画。タフな刑事二人組を組み合わせた発想はいいのですが、もうとにかく登場するエイリアンが安っぽい。パクルならパクルでもうちょっとなんとかして欲しかったと思います。

宇宙空間を背景に安っぽい電子音楽がなるオープニング・クレジット。もうこれだけでロクな映画ではないことがすぐに分かる親切な作りになっております(笑)。そして宇宙空間をくるくる回りながら飛んでいくカプセル。一瞬、蓋をした試験管のように見えましたが、これはきっと私の勘違いなのでありましょう。ええ、卑しくも映画でただの試験管を宇宙カプセルに見立てるなんてことがある筈ありませんからね。

 地上ではコントロールセンターの科学者・技術者たちが大騒ぎ。「サンター1のコントロールを失いました。地表へ落下します」じつはこのサンター1、軍の依頼で作っていた生物兵器を乗せ、宇宙空間でテストをしていたのです。責任者のフォーサイス博士(ジェームズ・ブース)、「ウウーム、これが軍に知られたらエライことになる」と青ざめるのでした。

 と、ここで唐突に登場した女の人。彼女は何かを感じたのかベッドから起きだして外へ出ます。そして夜空を見つめて考え込んだあげく警察に電話。「マクルモア刑事はいらっしゃるかしら」電話を取ったおまわりさんが「いや、刑事は外ですけど、何か用っすか」「じゃあ、私からのメッセージを伝えて頂戴。これから人が死ぬと」

どうやらこの女の人、そういう能力があるらしい。

 そのマクルモア刑事(チャールス・ネイピア)、同僚のメリス刑事(ロン・グラス)と共に車で張り込み中。倉庫泥棒を張っております。その彼らの前にのこのこと現れた泥棒二人組。車を飛び出したマクルモアとメリスが「動くな、警察だ」と叫びますが、泥棒たちはいきなり発砲。マクルモアは肩を撃たれてしまいます。しかしひるまず撃ち返す刑事たち。これで泥棒一人を射殺、車で逃げようとしたもう一人もフロントガラス越しに射殺。コントロールを失った車はマクルモアたちの車に激突して大ジャンプ。駐車場の車列にツッコンで大爆発という無駄に派手なシーン(笑)。

 マクルモア、射殺した犯人を見て愕然とします。「わあ、まだガキじゃん」おまけに彼らが盗んだものが袋一杯のハロウィーンのモンスターお面、もちろんセルロイド製!だったものですから二重のショック。署長のロバートソン(ボウ・スベンソン)はそんな彼らから「謹慎まではいかないけど、とりあえず拳銃預っておくわ」と言われてしまったのです。

 一方、ずーっと騒いでいるコントロールセンター、軍に知られたらエライことになると言って割にはあっさりとばれてカンカンになったランドルフ将軍(ノーマン・バートン)が部下のホーキンス(マイケル・フォレスト)を連れて乗り込んできます。「一体全体どうするつもりだ、あれが地上に落ちたらトンデモナイことになるぞ」ツバを飛ばして喚き散らす将軍。フォーサイス博士はばんと胸を叩いて「おまかせください、我々で見事処分してみせましょう」まあ、こういう約束が果たされたためしはないんですけどね(笑)。思ったとおりカプセル、あっさりと地上の森に落下、大爆発を引き起こします。

 近くにいたのがドライブに来てタイヤをパンクさせてしまい修理中だったティーンエージャーのカップル。そして酔っ払って寝込んでいた浮浪者三人組。ティーン・エージャーのカップルと言えば「何にも考えない」の代名詞みたいなもので(笑)すぐさま「よっしゃ、見に行こう」女の子は「やだ、火星人にレイプされちゃうわよ」と微妙に面白いことを言うのですが、結局男の子について行ってしまいます。そして酔っ払い、カップルの三人が見たものはそこら中に散らばった金属の残骸でした。酔っ払いはカップルを見て彼らを宇宙人だと勘違いしたのか、「やべ、酔いすぎた、もう酒はやめよう」と呟いて逃げてしまいます。

 カップルの方は暢気にも現場を散策。なにやら大きな岩のような不思議な物体を発見。これをモニターしていたコントロールセンターでは「あ、やばい、誰かに見つかった。しかも実験体は生きています。冬眠状態から目覚めようとしています」将軍、「フォーサイス、自分たちで処分すると言ってたじゃないか」だから将軍、その手の約束はこんな映画では果たされることなんてないのですよ。目覚めた実験体、岩のような体からぴゅっぴゅと触手を伸ばしカップルを捕らえます。そしてぎりぎりと引き絞って「ぎゃああああ」二人ともばらばらになってしまいましたとさ。この事態に呆然とする将軍。「我々は恐ろしい生物兵器を解き放ってしまった」

だいたいまたなんでそんなものを宇宙でテストしようとしていたのですかねー。

 触手を伸ばして捕まえたものを粉砕する人工生命体。生物兵器という言葉の使い方が間違ってやしないかと思うのです(笑)。

 さて、自宅で肩の銃創を手当てしたマクルモア、署長に呼び出されて警察署へ戻ります。報告書を仕上げたところであまりの疲れでベンチでゴロ寝してしまうマクルモア。そんな彼に声を掛けたのが新任の婦警、カーラ・サンボーン(アン・ターケル)。彼女は前々から「伝説の男」マクルモアに興味を持っていたそうな。もっともその伝説というのが友達になると死んでしまうというあまり芳しからぬものだったのですが(笑)。マクルモア、彼女を夕食に誘います。女に手が早いことも伝説に入っているのでしょうか。

 しかし、マクルモアの自宅の夕食に誘って美味いステーキを食わせるぞ作戦はタイミングよく入った緊急連絡に邪魔されてしまいます。例のカップルの死体が発見されたのです。署長に命令されて現場へ急行するマクルモアとイリス。現場ではすでに検視官のロジャースが入っており、例の岩を発見していました。彼はこの岩の正体が分からず署へ運んで調べようとします。マクルモア、イリス、それとは別に少し小ぶりの物体を見つけて「おい、これは俺たちで調べよう、自宅へ運び込もう」と言い出すという・・・(笑)。馬鹿ですね。

 この展開に将軍呆れて「おいおい、あいつら実験体持ってっちゃうぞ、なんとかしろ!」フォーサイス博士やむなく実験体を破壊することを決意、もったいぶってパソコンを操作するのですが・・・。なぜか実験体ぴんぴんしております。それどころか運び込まれた解剖室で微妙にエイリアンに似ているというか、エイリアンにやたら角つけたというか、とにかくパチモンに変身、ロジャースをばらばらにしたのです。

 さあ、えらいことになった!カップルはともかく(笑)警察官まで殺されたのでは警察の面子が立ちません。マクルモアとメリスは捜査のためにあの酔っ払いを尋問。でもこの人がまた何の役にも立たなくて「おら、巨大なキャディラックみたいなUFOを見ただ!」とか言うばかり。呆れた二人は酔っ払いを返してしまいます。そして目撃者が当てにならぬのなら、自分たちで現場を調べようということになって墜落現場へ向ったのですが、いつの間にか軍によって完全に封鎖されていたのです。指揮をとるホーキンス、「警察だろうが何だろうがここを通すことはできん。さあ、帰れ」


 マクルモアは「昨日何かが落ちてきた。二人のガキとロジャースがばらばらになっておまけに酔っ払いがUFOを見た。その現場は軍によって封鎖されている。これは絶対ただの事件じゃないぞ」

 そうこうするうちにあの酔っ払い、ぐでんぐでんになった挙句ドアが壊されていた倉庫に迷い込みます。そして当然のごとくパチモンエイリアンが出現。ばらばらにされてしまうのでした。これをモニターしていた将軍、さらに怒り狂って「フォーサイス、破壊コマンドを使ったんじゃなかったのか。私をだましおったな」博士はあっさりと「どうも故障しているようですな」だって。将軍は「チクショー、このままだと取り返しがつかなくなってしまう。真相を悟られぬよう地元警察に圧力かけるのだ」

 署へ戻ったマクルモアとメリスを待っていたのは署長の「この事件から二人を外す」宣言。マクルモアは「何だって今になってそんなことを」と猛抗議しますが、受け入れられる筈がありません。マクルモア、「署長、どっかから圧力掛けられたんスね」はい、その通りです(笑)。図星をつかれた署長、二人を謹慎処分にしてしまいます。

さて、捜査から降りろと命じられて激怒したマクルモアですが、その夜はカーラを自宅に招いてのステーキディナー。彼は昼間あれほど怒っていたことなど忘れて鼻歌うなりながら肉にコショーを掛けたりしております。そしてこれをオーブンに入れて後は焼き上がりを待つばかりとなったのですが、ここで電話が掛かってきた。誰かと思って出てみたら、これがあの霊能力者、エレイン・ウェントワース(ジェリー・ニューマー)だったという・・・。彼女はいきなり「検視官の人は気の毒でしたわね」と言ってマクルモアを驚かせます。このニュースはまだ報道されておらず関係者以外は知らない筈だったからです。エレインは続けて「どうして分かるかというとね、私は霊能力者なの、今、地上を死より恐ろしいものが跳梁しているわ、私に手伝わせて、さもないともっと人が殺されるわよ」マクルモア、霊能力者と聞いたとたんにがっくりして「ああ、そうすか、それは大変ですね、どうもお電話ありがとうございました」と電話をきろうとします。エレイン、「待って、もう一つ分かることがある。あなたのステーキ、焦げてるわよ」

 驚いてオーブンを見るマクルモア。なるほど中から煙がもうもう上がっているではありませんか。慌ててステーキを取り出したのですが、はい、エレインの言ったとおり真っ黒こげになってしまっていたのです。この小粋なギャグを挟んでマクルモアとカーラはディナーを楽しんでおります。ステーキの筈がハンバーガーになってしまいましたがお互いに惹かれあっている二人にそんなことは関係ありません。話が弾んで二人ともとても楽しそう。と、ここでマクルモア、「音楽をかけよう」と叫んで2階へ。何をするのかとカーラがいぶかしがっておりますと、マクルモア、スコットランドの民族衣装に着替えてバグパイプ持って降りてきたという・・・。びっくりする彼女の前でバグパイプをびーびー吹きまくるマクルモア。なんか、よう分からん展開です(笑)。

 カーラ、にやっとして、「その音楽はダンス用?」と聞きますとマクルモアったら「いんや、これはストリップ用だよ」と訳の分からないことを言い出します。カーラ、何を考えたのか「ストリップなら脱がなきゃね」ぱっぱっと脱いでオッパイぽろーん!そのままベッドに雪崩こんだのであります。

 ことが済んでから(笑)物語は急展開。カーラがマクルモアがあの現場から持ち帰ってそのまま放っておいた小さめの物体を発見、「これ何、大きなゴキブリの卵みたいね」マクルモアはこれではっとなって、「そうだ、俺も何かに似ていると思っていたんだ。よしカーラ、でかけるぞ」車で向かったのがウェスタン害虫駆除会社。ここでゴキブリの研究をしているホエイトリー教授(フォックス・ハリス)にこの物体を見てもらおうと考えたのです。

ゴキブリの卵に似ているからって、ああた、そんなもん害虫駆除会社に持ち込んでどうするのですかいな。

 教授、この物体に激しく興味を示し「よし、中を見てみよう」トンカチとノミでとんとんかんかん。意外に固くて歯が立ちません。じゃあ、ドリル使ってみるべというので電動ドリルを持ってきて、いや、こういう駆除会社に電動ドリルって常備してあるものなんですかね(笑)。ぎゃーんと穴を開けます。すると中から白いガスがぷしゅー!外殻がばりっと割れてはい、フェイスハガーもどきが登場です。もどきは教授の喉にとびついてがりっ。重傷を負わせてしまいます。マクルモア、必死でもどきを教授から引き離し害虫駆除用のガスが充満している水槽の中に突っ込んだ。これでようやく息絶えるもどき。

 マクルモアははっと気がつきます。「いかん、メリスも同じものを持ち帰っているんだ。彼がアブナイ!」だからそんなものを考えなしに持っていくからだよ(笑)。教授を救急車に託したマクルモア、教授から毒ガスの壜を借りてカーラと共に車で急行するのですが、時すでに遅し。メリスは喉を食い破られて死んでいたのです。そして恐ろしいことに死んでいるのにも関わらずもぞもぞ動いているメリスの胸。どうやらもどきが潜り込んでいるらしい。マクルモア、ナイフを持ってくると躊躇いもなく死体の胸を滅多突き!(大笑い)。この暴挙に驚いたエイリアンが胸を破って飛び出します。その形状はもちろんチェストバスターそっくりなのは言うまでもありません。

 チェストバスターもどきは隣家に逃げ込みます。追っかけたマクルモア、いきなりヘンなものに飛び込まれて怯えている住人の女性からバットを借りて家の中を捜索。飛び出してきたチェストバスターもどき、女性にとりついた。「その化け物を投げてくれ」女性がぱっとチェストバスターを投げますと、マクルモアがバットでぼかーん!チェストバスターもどき窓を破って道路に叩きつけられてついに、絶命したのであります。


 マクルモアは警察へ連絡。それからカーラを連れて自宅に戻るのでした。そのタイミングを見計らったようにまたエレインから電話。「お友達は気の毒だったわね。あれは、アーカム通りの倉庫にいるわ。早く退治しないともっともっと人が死ぬ」マクルモアとカーラはピストルやショットガンで武装し倉庫へ向おうとしたのですが、ここで久しぶりに出てきたのがホーキンス。彼はマクルモアにピストルつきつけて「やい、あれはどこにいるのだ。お前たちは手を引け」ところがこの人カーラの存在を知らなかった。ホーキンス、逆にカーラにピストルで脅されて武器を奪われてしまったのです。マクルモアはホーキンスを車のトランクに閉じ込めてしまいました。その後で響く将軍の声。「おい、ホーキンス、やつの居場所が分かったぞ、今、どこにいるのだ、すぐに急行しろ!」

 ギャグのつもりなのでしょうが、ちっとも面白くありませんね(笑)。

 さて、場面は変わって倉庫の中。老警備員は警報が鳴ったので倉庫内を見て回ります。そして突然「猫ちゃんでておいで」と言い出しやがるのです。その猫がふぎゃあと出てきて「おー、そこにいたのか猫ちゃん」警備員の頭上から巨大なものがゆっくり降りてきて、あっさり惨殺。しかし、ここまでパクリますか!


 マクルモアとカーラ、倉庫へ到着。フェンスに白い粘液がついているのを発見したマクルモア、「カーラ、署長に連絡して応援を頼むのだ」彼はカーラを残して単身倉庫へ潜入。マクルモアが警備員の首を見つけてひるんだ瞬間、エイリアンもどきが登場。マクルモア、ショットガンを乱射するのですがまったく効果なし。逆に追い詰められてしまいます。エイリアンもどきは触手を展開してマクルモアを捕捉、引き寄せようとするのですが、さすがマクルモア、ただではやられません。ナイフを取り出して触手を全部きっちゃった。

 たまらず逃げていくエイリアンもどき。ほっとするマクルモアですが後から何者かに肩を叩かれてびっくり。飛び上がります。まあ、何者かといっても心配して追ってきたカーラなんですけどね(笑)。この時署長たちのパトカーが到着。彼らもまた倉庫へ入るのです。そしてあっさり警官の一人がエイリアンもどきにやられてしまいました。そんなことが起こっているとは露知らず、外へ出ようとしていたマクルモアとカーラ。定石どおり頭上から警官の死体がぶらーん。続いて現れたエイリアンもどきの触手にまたも囚われるマクルモア。「カーラ、ガスの壜を投げるのだ」カーラ、えいと投げるのですが届かない(笑)。倉庫の床に落ちて転がります。フツー、割れますよ、そんなことしたら。マクルモア、転がってきた壜を掴んでエイリアンもどきの口に押し込みます。これでたまらずエイリアンもどき絶命かと思いきや、全然効果ないの。

 絶対のピンチかと思われたその時署長が現れます。彼は斧を取って「いつまでもお前の好き勝手にはさせん、正義は必ず勝つ!」と叫んでエイリアンもどきに叩き込むのですが、これも効果なし。結局ですね、この後マクルモアがなぜか倉庫内にあったチェーンソーを使ってエイリアンを切り刻んだのです。これで死んだかなと思ったら、また復活、マクルモアがまたチェーンソーで切り刻んで、ようやくこの戦いは終わったのです。
 マクルモアとカーラ、応援の警官隊でごった返す倉庫から静かに立ち去ります。エンドクレジット。

繰り返しがしつこく、演出もだらだらしているので、本当に長ったらしくて見るのがつらかったですよ。おまけに署長ったらマクルモアが切断したエイリアンもどきの首に向って「よし、お前には黙秘権がある」とか言っちゃうし、本当につまらないよう。

カラー・スタンダード。モノラル音声 レンタル落ちVHSソフトなので画質・音質とも評価外。日本語字幕付。 

 エロの冒険者 
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2008年9月18日 (木)

『ドラキュリアン』(『The Monster Squad』1987)

 

オタク監督フレッド・デッカー自らの企画・脚本によるこの作品、上手くユニバーサルの古典的モンスターたちを取り込んで実にマニアに受ける映画になっております。もー、その手の映画が好きな私のような人間にはこたえられませんよ、コレ。

「この物語が始まる百年前、西ルーマニアのトランシルバニアは暗黒の時代だった。 バン・ヘルシング博士と自由戦士の軍団は吸血鬼などのモンスターの世界を一掃し、人類を永遠の悪から救おうと企てたでも大失敗だった」このテロップが流れて始まるはドラキュラ城に乗り込み驕敵ドラキュラ伯爵を倒さんとするヴァン・ヘルシング博士とその一党であります。博士は台座に埋め込まれた宝石のようなものを発見、「急げ、処女を連れてこい、時間がないぞ」部下が若い女性を連れてきます。博士は彼女に巻物を押し付け「さあ、はよう、呪文を読むのじゃ」

 どうやらこれはドラキュラたちを一掃するための儀式のようです。城の地下で蝙蝠から変身するドラキュラ伯爵、彼は儀式を阻止せんとゾンビたちを操って大攻撃。女性はなんとか呪文を唱え終わって宝石から地獄へ通ずる通路が開いたのですが、放り込まれたのはドラキュラではなくヴァン・ヘルシング博士のほうだったという・・・。なるほど、これが大失敗の顛末という訳ですね。

 かくして悪は滅ぶことなく舞台は現代のアメリカへ移ります。ここで登場するのが本作の主役たるガキ共(笑)。小学校で理科の授業中に怪物イラストを書いていたのがばれて先生に怒られているショーン(アンドリュー・ゴワー)、パトリック(ロビー・キーガー)、デブでいじめられっ子のホレス(ブレント・シャーレム)、ショーンの妹フィービー(アシュレイ・バンク)が主なところ。

 ホレスはこの日も悪ガキ二人にいじめられていたのですが、なんと、この日に限って中学生のルディ(ライアン・ランバート)が助けてくれたのです。皮ジャン・ルーゼントのカッコいい(笑)彼は悪ガキに「こいつは俺の友達だ、いじめるのなら俺が相手になってやる」と言って追い払ったのでした。これで感激したホレス、ショーンたちと結成している怪物クラブに彼を入れようと提案するのでした。ショーンはちょっと難しい顔をして「ウウーム、加入には怪物テストに合格することが必要だ」

 ショーン、ホレス、パトリックはぶらぶらと小学校から下校するのですが途中通りかかったのは大きなお屋敷。近所の子供たちはこの屋敷に住んでいる陰気なドイツ人男性を訳もなく怖がり「恐怖のドイツ人」と呼んでいます。

 さて、場面ががらっと変わりまして飛んでいるのがB-25爆撃機。戦争終了であまった爆撃機で死体運びをしているという・・・。そしてその死体だけしか入っていないはずの爆弾倉からなぜかがたんという怪しい音が聞こえてきまして、パイロットの一人が様子を見に行きます。爆弾倉の中に「フランケンシュタイン」と書かれた棺桶がおいてあるのがおかしい。いきなりちゅーちゅーと蝙蝠が飛んできて立ちすくむパイロット、その背後には、おお、いるよ、いるよ、ドラキュラ伯爵が!ようやく気付いたパイロット、そのまま伯爵にチューチュー血を吸われてしまうのかと思ったのですが、さにあらず、彼はとっさに爆弾投下レバーを操作、爆弾倉を開いたのです。

 ドラキュラはとっさに蝙蝠に変身したので良かったのですが、彼のお目当てらしいフランケンシュタインの棺桶は地上目掛けてまっさかさま。ドラキュラ、後を追います。そして沼にじゃぼーんと落ちる棺桶。

 翌日、ショーンたちはアジトのツリーハウスでさっそくルディに「怪物テスト」を実施。「ドラキュラの退治方法は」「胸に杭を打ち込むこと」「狼男の退治方法は」「銀の弾丸を使う」「見越し入道から逃げる方法は?」「知らないよ、そんなの」「ぶー、残念でした、見越し入道、見越したって叫べばいいんだ」しょうもないテストでございます(笑)。これが終わって自宅に戻ったショーン、ママからガレージセールで買ってきたという本をプレゼントされます。その本の作者というのがなんと「ヴァン・ヘルシング」だったという。大喜びのショーンですがドイツ語なので内容が分かりません。

ママにもドイツ語は読めない筈なのにどうしてこれがショーン向けの本だと分かったのでしょう(笑)。

 そしてその夜怪奇な事件が連続して起こります。まずは刑事であるショーンのパパ(ステファン・マチット)の警察署に「自分は狼男である。今夜は満月であるから危険がアブナイ、ただちに自分を捕縛、監禁せよ」と主張する男が現れました。警官たちが相手にしないでいる間にうっかり窓から満月を見てしまった男、暴れ始めます。物凄い力を出したので取り押さえようとしてもどうにもならず、結局銃殺されてしまいます。さらに博物館から2000年前のミイラが盗まれる事件も発生。呼ばれたショーンのパパ、侵入者がないという話を聞いて「なんだ、だったらミイラが一人で歩き出したっていうのか!」

 次の瞬間、道路をよろよろ歩いているミイラが映るというマコトに洒落たギャグ。

 射殺された男は救急車に乗せられて病院へ向うのですが、死んでいた筈の男が動き出した。そしてその腕にみるみるうちに毛むくじゃらになって爪が鋭く尖り・・・「ウォーでがんす、ウォーでがんす!」変身した狼男、救急車の運転手を殺害して逃げ出します。

 そしてフランケンシュタインの棺が落ちた沼地にドラキュラ、狼男、ミイラ男が集合。満足げに頷いたドラキュラ、沼に向けてステッキを突き出します。すると沼の水がざわざわと波立って現れたのがフランケンシュタインの棺抱えた半魚人!ドラキュラは棺の蓋を開けるとステッキから電線を繋いで横たわっているフランケンシュタインの怪物に接続。便利なステッキですな。「さあ、今こそお前は蘇るのだ」天空に向けたステッキに雷がずどどんがしゃーん。この電流が怪物に流れてさあ、復活だ。怪物、眼を開けるとドラキュラに向って恭しく「お久しゅうございます、ご主人様」

 フランケンシュタインの怪物が喋るのには物凄い違和感ありますけどね。

 ショーンは自宅の台所で冷蔵庫に「アルカード(Alucard)さんより電話あり」というメモが張ってあったのに気がつきます。モンスターマニアであるショーンはこれがドラキュラ(Dracula)の変名であると考えて、我が家は何故だか知らないけれどもドラキュラに狙われていると確信したのです。同じころ怪物クラブのメンバーである少年ユージーン(マイケル・フォスティーノ)が寝ているパパを叩き起こして「僕の部屋のクローゼットにモンスターがいるよ!」寝ぼけ眼のパパ、どうせ悪い夢でも見たのだろうと考え部屋に入ってクローゼットのドアをぱっと開けるなりユージーンに向き直って「ぱぱーん、ほら、パパがモンスターたちを追っ払ったからもう大丈夫だぞ」その奥にはミイラ男が潜んでいたのですがユージーンの方を向いているパパは気がつかなかったのです。「じゃあ、パパは寝るからな、おやすみ」パパ戻ってしまいました。残されたユージーンが酷いことをされるのではないかと思ったのですがミイラ男はそのまま窓から出て行ったのであります。

 この後沼地の屋敷に居を構えたドラキュラ、フランケンシュタインの怪物に命令します。「子供たちがヘルシングの本を持っている。取り返すのだ。子供たちを皆殺しにしてもかまわんぞ」怪物は頷いて「ふんがー」出動します。

 翌日例のツリーハウスで開かれた怪物クラブの緊急会議。ショーンは「町にモンスターがいる。狼男、ミイラ男、ドラキュラもいるぞ。奴らは何かを企んでいるんだ。だから僕達はモンスター討伐隊を作って戦わなければならない。その武器はママが買ってきてくれたヴァン・ヘルシング博士の本だ」でもドイツ語だから内容が分からない、近所でドイツ語が出来る人と言えば・・・そう、「恐怖のドイツ人」だ。そこで彼らはおそるおそる恐怖のドイツ人を訪ねるのですが、あにはからんや、このドイツ人は実はとっても良い人で、ショーンたちにパイをご馳走しながら本の内容を噛んで含めるように説明してくれたのであります。

 ここで場面が変わって兄さんたちに仲間はずれにされたフィービーが寂しそうに池の辺でひとり遊び。そこに近づいてきたのはもちろん、フランケンシュタインの怪物です。こういうオリジナルからの引用は嬉しい限り。でもオリジナルどおりだとこの後フィービーは池に投げ込まれてしまうことになるのですが(笑)。

 ドイツ人が説明してくれた本の内容は手っ取り早く言うと「悪と善の戦い」に関するものでした。100年に一度だけ善と悪の力のバランスが取れる。そのときにあるお守りに呪文を唱えれば地獄へ通じる穴が開いて悪しき者共を始末してくれる。ただし、その呪文を唱えるのは処女でなければならない、またこのお守りを悪の手に奪われれば最早望みはなし。悪を退治する方法は永久に失われるというのです。これを聞いてショーンが「ルディ、君、処女の友達いるかい」と尋ねるのがオカシイ。

 これでドラキュラたちとの戦い方が分かった。あとは彼らより先にお守りを見つけなければならないと決心する怪物クラブの面々。と、その時彼らの前に現れたフィービー、「お友達を紹介するわよ」なんて言います。そのオトモダチというのがなんと、フランケンシュタインの怪物でした。震え上がる少年たち。

フィービーは「みんな怖がらなくってもいいのよ、このフランケンシュタインはとっても優しいわ!」かくしてフランケンシュタインの怪物とフィービーが怪物クラブに加わったのです。てっきりヘルシング博士の本奪回を命じられたフランケンシュタインが何らかの企みをもって少年たちの仲間になったと思ったのですが、これがそんなことは全然なかった。本当に友達になっちゃったんです。あろうことか少年たちはフランケンシュタインの怪物に「おーい、フランキー」と気安く呼びかけている。フランケンシュタインの怪物、「フランキー、フランキーッテ、ソンナ人ヲ堺ミタイニ」と思ったとか、思わなかったとか。

このギャグ、分かりにくいと思うのでちょっと説明。この堺というのはフランキー・堺のこと。フランキーと呼ばれた怪物が「そんな人を気安くフランキー・堺みたいに呼ぶな」とボヤいたというギャグでございます。

 そんなこととは露知らず、ドラキュラは狼男を連れて屋敷内を探索中。「ヘルシングめ、きっとお守りを見つけてやるぞ」と呟いておりますので、ここは100年前はヘルシングの屋敷だったのかな。ドラキュラ、耳に壁をあてて拳骨でこつこつ叩いて秘密の通路や部屋を探しております。そんなマメなドラキュラ、僕達の知っているドラキュラと違う(笑)。ついにうつろな音が響く箇所を見つけたドラキュラ、歓声を上げてツルハシ使って壁を壊します。だからこんなドラキュラ、僕達の知っているドラキュラじゃないって言ってんだろ!

 壁の向こうに秘密の部屋があって、その中央できらきら光るものが。ドラキュラは「おお、あれがお守りだ、ついに見つけた。これで私の世界征服はなったも同然!」と叫ぶのでした。

 もうえらいことになっているのですが、そんなことを知らないモンスター討伐隊の面々は暢気なもの。フランケンシュタインの怪物と遊ぶフィービー、小学校で授業を受けるショーンとパトリック。陸軍へ「モンスターがいます。助けてください」と手紙を送るユージーン。唯一、ルディだけが母親の銀食器を溶かして銀の弾丸作ったり、武器になる弓矢を盗み出すなどして対決の準備に余念がありません。

 さて、いよいよ問題の夜がやってきました。ドラキュラは人間に戻ってしまった狼男を監禁します。そして三人の人間の女を夕食として頂いて、さあ、準備万端、これから世界を征服しに出かけようってなものですよ。でも、ドラキュラ、ある大事なことをすっかり忘れています。そう、ヘルシング博士の本を探しにやったフランケンシュタインの怪物のことを。おまけに椅子に縛り付けられていた狼男がロープを切って逃走。公衆電話で警察に通報したのです。これを受けたショーンのパパ、「奴はお前の息子を殺す」と言われて詳しい事情を聞こうとしたのですが、その前に狼男が変身してしまったのです。「ウォーでがんす、ウォーでがんす!」これを聞いたパパ、呆れて、「またこんなのが出たよ」だって。

 モンスター討伐隊はルディとパトリックを除いて沼地へ集合。彼らは例の屋敷でお守りを探そうというのです。この場にいないルディとパトリックは「処女調達隊」(笑)、パトリックのお姉さんをツリーハウスに連れ込んで二人でもじもじしながら、「あのう、そのう、姉さん、あれかい」「あれって何よ」「あれってば、ほら、男としていないってというか、まあ、そういうことなんだけど」「何言っているのか全然分からないわ」呆れたルディがついに「だから、君はヴァージンかって聞きたいんだよ」こういう騒ぎは楽しいですね。これでお姉さんが処女ということが判明しまして、他の仲間とは午後10時に町のハンバーガーショップで落ち合うことになります。

 そしてショーンたちは屋敷に潜入。その直前にユージーンが沼から顔を出した半魚人にびっくりするというギャグが入りますが、これはあまり面白くないのでソッコー、忘れてくださって結構です。

 ところがこの時偶然にもドラキュラがダイナマイトでお守りのある部屋との壁を破壊しようとしていました。マッチをすってダイナマイトに火をつけるドラキュラって、やっぱり僕達の好きなドラキュラと違う(笑)。これでどかーんと大爆発。このショックで入り口の天井が崩れ少年たちを庇ったフランケンシュタインが埋もれてしまったのです。さらにドラキュラの犠牲になった三人の女、狼男、そしてドラキュラ伯爵その人が現れて少年たちは挟み撃ちにされてしまったのでした。ショーン、あせって「きっとこんな屋敷には秘密の通路があるんだ、それを見つければ」と言って壁を叩いたりしています。するといきなり床がぱかっと割れて少年たちは下へ落ちてしまいました。その落ちた先が偶然にもあのお守りが置いてあった部屋だったのですって、この屋敷、一体どんな構造になっているんだ(笑)。

 ショーン、お守りを奪って逃げ出そうとしたのですが、ドラキュラが登場。「小僧、そうはさせんぞ」しかし、ここでホレスが食べ残しをポケットにしまってあったにんにく入りピザを思い出します。それをドラキュラの顔面に押し付けるとさすが、にんにく入り、じゅーと顔面を焼かれて悲鳴を上げるドラキュラ。その隙に少年たちは逃げ出します。


 なんとか屋敷の外へ脱出したショーンたち、と、ここへ車で恐怖のドイツ人とフィービーがやってきます。仲間たちが約束の時刻に来ないことを心配したルディたちも自転車で合流。「よし、さっそく儀式をやるのだ。場所はそうだ、教会がいい、教会へ行こう」みんなドイツ人の車に乗り込んで教会へGO!午前12時まであと20分、まさにぎりぎりのタイミングです。しかしここでミイラ男が車に飛びついてきた。しかし、ルディ、慌てず騒がずミイラ男の包帯の端を矢に結んで木に打ち込みます。これで包帯がほどけてミイラ男の体がばらばらと砕けてしまいます。残ったのはガイコツだけでした。

 怒り狂ったドラキュラは特製の霊柩車リムジンで出撃(笑)。狼男からの電話がやっぱり気になったパパも同僚を乗せてパトカーで出撃。この二台が偶然にもすれ違うのであります。パパは「あ、あの霊柩車は救急車の事故の時に目撃された奴に違いない」パトカーをUターンさせて追跡します。この霊柩車がどこへ向ったのかというとこれがショーンの家。リムジンから降り立ったドラキュラ、またダイナマイトにマッチで火をつけてツリーハウスに投げ込んで爆破。びっくりしたパパ、パトカーから降りて「何をするんだ、この野郎、手を挙げろ」ドラキュラはにやにやするばかり。「このヘンなマント着やがって、この○○○○め、死ね」パパ、ピストル乱射しますが当然ながら効果なし。逆にドラキュラ、またダイナマイトに火をつけてパトカーにぽい。どかーん、パトカー、乗っていたパパの同僚もろともこなごなになってしまいます。そしてドラキュラ、「お前の息子を殺してやる」と叫ぶなり蝙蝠へ変身、飛び去ってしまうのです。

 ショーンとフィービーがアブナイ。パパはショーンの部屋にあったトランシーバーで彼に呼びかけます。するとショーンが「パパ、僕らは教会へ向ってる、助けて!」パパも教会へ向います。

 さてモンスター討伐隊の面々はようやく教会へ到着。でも扉に鍵がかかってました(笑)。仕方ないので教会の前で儀式を始めようということになり、早速ドイツ人がパトリックのお姉さんにドイツ語の読み方をレクチャー。「えー、なに、」それー、わたし、超分からない」ってうるさいよ、このお姉さん、人類の未来がアンタにかかっているんだからもっと真面目におやんなさい!

 この儀式をやられたらみんな地獄の穴へ吸い込まれてしまう。そうはさせじと駆けつけるモンスター軍団。ショーンのパパ、警官隊もやってきて人類対モンスター軍団の壮絶な戦いが始まります。ショーンとパパは協力して狼男のシャツにダイナマイトを差込み、ばらばらにするのですがその肉片が集まって狼男復活!「ウォーでがんす、ウォーでがんす」と警官たち相手に大暴れ。そこでルディが警官のピストルに銀の弾を込めて発射。狼男は倒れ人間の姿に戻ります。そして、「ありがとう、よくやってくれた」とルディに礼を言って息絶えるのでした。

 マンホールから半魚人出現。警官隊が蹴散らされます。しかし、ここでホレスが警官のショットガンを持ち出して見事これを撃破。偶然に目撃したいじめっ子二人が「デブ、すげえ、良くやった」と叫ぶのに「僕の名前はデブじゃない、ホレスだ」そしてショットガンを構えるカッコよさ(笑)。

 この間にようやく呪文を唱え終わったパトリックのお姉さん、しかし何も起こりません。パトリック、「お姉ちゃん、本当にバージンなの」お姉さん、決まり悪そうな顔で「いや、それが一回だけ試してみたのよ」試してみたって何やねん!結局このお姉さんでは駄目だということで、今度は正真正銘間違いのない処女であるフィービーが呪文を読むことになったのです。

 呪文をなんとか半分くらいまで読んだところでドラキュラがフィービーを捕まえます。ドイツ人を吹っ飛ばしたドラキュラ、フィービーを持ち上げると「こら、このクソガキ、なめやがって」と怒鳴りつけます。ドラキュラ、大人げありません(笑)。しかしそのドラキュラを背後から捕まえたのは誰あろう、フランケンシュタインの怪物だったのです。彼はドラキュラを投げ飛ばしてフィービーを助けます。投げられたドラキュラは尖った柵のうえに落ちてぐさ、刺し貫かれてしまったのです。

 フランケンシュタインの怪物の助けでフィービーようやく呪文を唱えることができました。今度は大成功、地獄の穴が開き怪物たちは中へ引きずり込まれていきます。往生際の悪いドラキュラ、ショーンにしがみついて耐えようとしたのですが、ショーン、落ちていた杭を拾って「いつまでもお前の好き勝手にはさせん、正義は必ず勝つ!」と叫んで胸にぐさっ。たまらず手を離すドラキュラ。すると彼の背後にヴァン・ヘルシング博士が現れてドラキュラを捕まえます。そして彼はショーンに向かってサムアップのサインを送り、「グッジョブ!」と叫ぶとドラキュラもろとも穴に吸い込まれたのです。

 しかし、少年達を助けたフランケンシュタインの怪物にも運命の時が迫っていました。彼は「待っていかないで」と泣き叫ぶフィービーに「サヨウナラ」と告げ、穴に吸い込まれてしまいます。

 これで全ての怪物は退治されました。と、この時戦車と兵隊たちがやってきました。ユージーンの手紙に今頃答えて出動してきたのです(笑)。司令官はえらいことになっている現場を見つめて「誰か、説明してくれるものはおらんのかね」この言葉で進み出てきたのがショーン。「僕が全てを説明します」司令官は怪訝な顔で「そういう君は一体どなたかな」「モンスター討伐隊ですよ!」

 エンドクレジット。

 いやー、ごく普通に楽しんで見ることができました。ブルーレイソフトで発売されたらきっと買ってしまうであろうくらい気に入りましたよ。

カラー・スタンダード。モノラル音声 レンタル落ちVHSソフトなので画質・音質とも評価外。日本語字幕付。

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『百万眼を持つ刺客』(『The Beast with a Million Eyes』 1955年)

 

こけおどしで有名な迷作SF。本当に眼がたくさんついた宇宙人が出てきて大暴れなんてことはなく、退屈極まる映画です。それでも宜しければ先へお進みください。

  警告、警告、このDVDのリージョンは1です。したがって日本国内のDVDプレーヤーでは再生できません。警告、警告。

映画が始まるといきなり鳴り響く雷鳴。地球が映ります。そして不気味な声が「我、この星を欲す。我、100万光年の彼方より飛来し、今まさにこの星に到着せんとす。鳥、獣、そして弱き人間が我の耳となり目となり、我を支援するであろう。我は100万の目を持つモンスターである」なんだか威勢の良い宇宙人ですな。この後タイトルがばーんと出ます。

 さて、本作の主人公は砂漠に囲まれたしょぼくれた農場を営むアラン・ケリー(ポール・バーチ)。もう三年前から赤字続きで遠からず破産するのではないかというどん底状態です。そのせいで奥さんのキャロル(ローナ・タイヤー)との仲もしっくり行っておらず近頃は言い争いばかり。そして近々大学へ行くことになっている娘サンディ(ドナ・コール)ですが、キャロルは「あの娘には輝かしい未来がある。でも私はここで朽ち果てるばかり」と台所でアランにグチ垂れております。そして犬のデュークの散歩から帰ってきたサンディが偶然ドアの外でこれを聞いて大ショックという実にせせこましい家族ドラマが展開されるのです。

 あ、破産寸前なのに娘を大学にやることができるのかと疑問に思う方がいらっしゃるかも知れませんが、ちゃーんとその分の学費は貯金してあったのでどうかご心配なく。

 おまけに農場の敷地内には口のきけない男カール(レオナード・ターバー)が住んでおりまして、何故だか知りませんがケリー一家はこの人の面倒まで見なくてはなりません。カールはぼろい小屋に住んでおり、その壁を切り抜き水着ピンナップで覆い尽くしているという少々アブナい人で、キャロルは彼についても「あいつはいっつもうちを覗いているわ!」と怒っております。この癇癪には付き合っていられないということで仕事に出かけるアラン、デュークと一緒に泳ぎに出かけるサンディです。

 キャロルは台所でお料理作っております。すると物凄い轟音が轟いて持っていたコーヒーメーカーのサーバーや窓ガラス、食器棚、大事にしていたグラスなどが次々に砕け散ってしまったのです。川で泳いでいたサンディもこれに気がつきます。デュークも何か敵を見たかのようにうううと唸りだしました。怖くなったサンディ、急いで帰ろうとするのですが、近くの木の上から覗いていたカールに気がついて「あんた、そこで何しているの、降りていらっしゃいよ」と叫びます。この騒ぎの間、いつの間にかデュークは姿を消してしまいました。慌てて彼を探すサンディ。

 キャロルは保安官事務所へ電話して、「あのキチガイ飛行機を捕まえてよ、私の台所がムチャクチャよ」と叫んでおります。もぞもぞ言ってはかばかしい返事をしない保安官に腹を立てたキャロル、がちゃんと電話を叩ききるのですが、はっと気がついてオーブンを開けると作っていたミートパイが丸こげ。さらに怒り狂うキャロルであります。ここでカールが昼ゴハン食べさせてとやってきたのですが、「ふん、もう食べ物なんかありゃしないよ」と冷たく彼を追い返してしまうのでした。

 アランは道路に鳥の死骸が落ちていることに気がついて車を止めます。死骸を拾い上げてしげしげと眺めておりますと、「ぴいぴいぴい」 鳥たちが襲ってきた!アラン、「ヒッチコックかよ、『鳥』かよ」と叫びながらほうほうの体で車に逃げ込みます。異変はそれだけではありませんでした。友人のベン(チェスター・コンクリン)の牧場に寄ってみますと「エライうるさい飛行機が飛んできただよ、それで牛の調子がおかしいんだ」乳絞りをやっている最中二度もバケツをひっくり返されたそうな。

 まあ、それはそれとして帰途につくアラン。途中で犬を探していたサンディと出合って彼女を車に乗せるのでした。おい、サンディ、犬はどうなった、犬は(笑)。アラン、サンディは家に戻ってガラス類が全部割れていることに驚きます。キャロルは箒を使いながら「飛行機が超低空飛行してきたの、保安官に連絡はしたけど、どうなるか分からない」それから家族総出で家の片付け。おい、サンディ、犬はどうなった、犬は(笑)。

 えー、その犬、デュークは今だ砂漠を彷徨っております。するとキーンという甲高い音が聞こえてきてデュークは何かの機械装置を発見。明らかにアブナイのですがそこは物の道理の分からぬ犬畜生の悲しさ、くんくん鼻を鳴らしながら近づいていってしまったのです。

 この後ケリー一家の元にやってきたのが保安官助手のラリー(ディック・サージャント)。彼はどうやらサンディのボーイフレンドらしく「今夜、私の誕生日なの、夕食に来てね」とかなんとかいわれてやに下がっております。そして仲良く手を繋いで散歩したりするものですからカールがもういらいら。いきなり斧を手に小屋から飛び出してきてサンディ、ラリー、及び観客を驚かすのですが、そのまま薪を割り始めるというギャグ(笑)。そしてサンディとカールはデート、アランも今夜の誕生日パーティのための買出しに出かけます。

 一人取り残されたキャロル、戻ってきたデュークの様子がおかしいことに気がつきます。いつもなら尻尾を振って餌をねだる筈がキャロルに向って牙をむき出しにし飛び掛ってこようとしたのです。「ひいい」驚いたキャロル、カールの小屋に逃げ込もうとしましたがドアが開きません。焦ったキャロル、カールが薪割りに使っていた斧を振り上げて飛び掛ってきたデュークを・・・。戻ってきたアランとサンディ、キャロルが電気もつけず部屋の中でうずくまっているのを見てびっくり。電気をつけてみますと彼女の顔にアザができているではありませんか。「デュークが、デュークが」と呟く彼女にはっとしたサンディ、アランが止める間もなく外に飛び出して犬を探します。そして聞こえてきた彼女の悲鳴。「キャー、あたしの可愛いデュークが荒挽きのミンチに!」

 キャロルは必死に「デュークが襲ってきたの、仕方なかった、ああしなければ私が殺されていた」とサンディに言うのですが、彼女は「信じられないわ」と叫んで外に飛び出してしまいました。ここでぶーんという音が聞こえてきてぼんやりとしたサンディ、いつの間にか砂漠にいることに気がついてびっくり。おまけにすぐ近くにカールがいたではありませんか。この奇妙な出来事に怒りを忘れたサンディ、彼を連れて家へ戻ります。

ね、退屈でしょ?


 変事は翌日も続きました。牛の乳をいつものように搾ろうとしたベンですが、いきなり乳牛がモーッ!彼を襲ったのです。またキャロルは餌をやろうと鶏小屋に入った瞬間、「こけーこっこっこー」と襲われてしまいます。アランに助けられたキャロル、「動物たちが反乱を起こしたみたいね」「反乱にはリーダーが必要だ。ひょっとしたらそのリーダーが砂漠にいるのかも知れない」
 

この訳の分からぬ騒動でたったひとつ良いことがありました。今までばらばらであった家族の気持ちがこの危機に瀕したことで再び一つになったのです。キャロルなんか今までの鬱々としたいたのがウソのように明るくなってアランに「愛しているわ、あなた」ふんふんと鼻歌なんかうなっちゃってサンディをびっくりさせます。

 その後カールと車で仕事に出かけるアラン。この時アランの上着から手紙が落ちたのに気がついたサンディ、拾って彼に手渡します。アランとカールが出かけた後でサンディはキャロルに「パパの持っていたのは復員兵救済施設からの手紙よ、しかも精神科から」この台詞が一応伏線になっているのですが、まあ、実際大した伏線ではないのでソッコー忘れて貰って結構です。人生には覚えておかなければならぬことがたくさんあり、こういう下らないことに脳のリソースを消費するべきではありません(笑)。

 アランはカールを椰子の実農園まで送って木の手入れをさせます。「じゃあ、2時間ぐらいで戻ってくるから、それまで頑張って働いてくれよ」しかし、カール、アランの車が走り去るなり砂漠から聞こえてきた例の高周波音に引かれて行っちゃったという・・・。彼はプローブを発見します。とプローブから強い光が放射され(スタッフの人が鏡で光を反射させて)彼の顔にびかびかびか!はい、アランもまた鳥や牛のごとく宇宙人に操られる身となったのであります。一方アランはベンの農場へ。そこで倒れているベンを見つけてびっくり仰天。手当てしようとしたのですが、彼は既に死んでいました。アランは牛小屋が壊されているのを見て、「あの乳牛にやられたんだ。ウウーム、鳥といい、牛といい一体何が起こっているのだ」

 えー、ベンを殺した牛がどうなったかというと、こちらはアランの農場に逃げ込んだという・・・(笑)。台所の窓からこれを見つけたキャロル、サンディ、「ああら、大変、ベンは今頃必死になって探しているわ」「丁度いいわ、ミルクを絞りましょう」と外に出るサンディ。馬鹿です。案の上、闘牛士に挑発されたかのように怒り狂う牛。サンディを襲います。キャロルも出てきて彼女を助けようとするのですが、逆に追い詰められて大ピンチ!牛にぐしゃぐしゃにされるかと思ったのでが、ここで偶然にもほどがあるぴったりのタイミングで戻ってきたアラン、ライフルで牛を射殺、妻・娘を助けます。

 もうこれはいくらなんでも状況がおかしすぎる。アランは保安官事務所のラリーへ電話を掛けようとするのですが、繋がれるのを待っている間に鳥数羽が電柱の変圧器に体当たり。もちろん鳥は焼き鳥になりますが電柱のほうも変圧器が爆発、電話・電気が駄目になってしまいました。アランはキャロルとサンディに車で町へ避難させ、自分はカールを探しにいくことに。しかし、カールは見つからず、またキャロルとサンディの車にも鳥の大群が波状攻撃。やむなく戻ってきてしまいます。

 キャロル、「鳥達は私たちを家に戻したがっていた。車を家のほうに向けるまで攻撃してきたのよ、アラン、一体これは何なの!」アランは重々しく答えます。「全てはあの飛行物体が来た時から始まった。あれはおそらく他の世界からやってきたのに違いない」

 ここでカールが戻ってきました。しかしすでに謎の存在の操り人形になっているカール、アランの車のタイヤから空気を抜いてしまうのです。このことを見つけたアラン達はもうやけのやんぱち。サンディなんかこんな状況下だというのに誕生日用のドレスを来て、「今夜のパーティにラリー来てくれるかしら」なんて言ってます(笑)。

 その願いが通じたのか、保安官事務所からアランから電話があったことを聞いたラリー、パトカーを飛ばします。ところがここでもカールの妨害。「頼むから家まで乗せていっておくれよう」と身振り手振りで頼み込んでパトカーに乗り込みラリーの頭をがんっ。しかし、ラリーはほどなく意識を回復、プローブのところへ戻ろうとしていたカールに追いついて取っ組み合いであります。カールの意外な強さに苦戦するラリーでしたがさすがは現役の保安官助手。ピストルの台尻でカールの頭をごんっ。からくも勝利します。しかしカールもまたほどなく意識を回復って、こればっかりですな(笑)。あろうことかラリーを心配して家から抜け出てきたサンディを攫ってしまったのです。

 アランの家へたどり着いたラリー、カールに襲われたことを話します。いやな予感を覚えたアランがキャロルにサンディを呼びに行かせますと「大変よ、サンディがいないわ」こら、カールに攫われたのに違いないというので大慌てで探しに出かけます。思ったとおり砂漠にサンディを抱きかかえたカールがいました。しかもプローブから放たれる怪奇な光(スタッフの人が鏡を反射させた光)をサンディに当てているではありませんか。焦ったアラン、「カール、やめろ、サンディを、娘を返してくれ」この言葉にはっとするカール、よろよろとアランの方へ向おうとします。しかしプローブの方も負けてはいません。さらに強い光をぴかぴか、カールはまたプローブのほうへ、「おい、カール」またアランの方へ、ぴかぴかぴか、またプローブの方へっていい加減にせんかい(大笑い)。

 ついにカール、アランにサンディを返します。しかしそれと同時に崩れ落ちるカール。なんと彼はアランとプローブの板ばさみになって精神的に崩壊し、死んでしまったのです。良く分かりませんが、死んだものは仕方ないのです。

 やっとサンディを取り戻したアランでしたが、しかしその彼女もすでに謎の存在に囚われていたのです。彼はキャロルと「サンディはあの存在に囚われてしまった。我々は戦わなければならない」「その通りだ地求人よ」突然割り込んできたのが宇宙人の声。どうやら彼らはテレパシーを使うようです。「我々は実体のない生命体だ。だから他の生命体の脳に取り付いて生きるのだ。だが残念ながらこれは長持ちしない。次々に新しいものと取替えなければならないのだ。我が星にはもうそれがいなくなった。だから我々はこの星が欲しいのだ」

 いつも思うのですがねえ、何も自分たちの企みを一から十まで説明するこたぁないっていうんですよねえ。あ、言っておくのを忘れていましたがいつの間にかラリーの姿がありません。一応アランの台詞で「鳥に襲われた」と説明されるのですが、そんな場面はなく、本当に唐突に姿を消してしまうのです。

 宇宙人はさらに続けます。「この星の鳥や犬、牛はカンタンに操れた。あの喋れない男もカンタンだった」「カールのことか、彼は戦争で頭を負傷して脳の一部を失っているのだ。彼は私の部下で、その負傷は私のミスによるものだった。だから私は彼の面倒を見ていたのだ」キャロル、びっくりして「えっそうだったの」と言うのがオカシイ。あの復員兵救済施設の手紙はカールについてのものだったのですね。

 宇宙人は話の腰を折られたので多少不機嫌となって(笑)「そんなことはどうでもいい。だが、お前たちは違う。お前たちは強い、容易に屈服しない。謎だ。私はこの娘を母星へ連れて帰って研究するつもりだ」そんなことをされてはたまらん、アラン、必死になって「いや、そんなことをする必要ない、私がその秘密を教えてやろう。それは愛だ、L、O、V、E ラブだ。家族の愛情なのだ!」私、ここで思わずずっこけてしまったのはナイショですよ。宇宙人、「むむ、愛情か、いや、それはむしろ弱さに繋がるはずだ。やっぱり娘は連れていく」「いや、駄目だ、娘はわたさん」

 宇宙人の精神波とアランたちの愛情波がもやもやと戦います。この時プローブの小窓からのぞく小さな宇宙人の顔、おお、これが飛び出してきて大暴れなのかと思ったら、いきなりぱたり。アラン、「よし、死んだぞ」だって。え、どういうことですか、これはと呆然としている私を全く無視してアランは「宇宙船が自動操縦で飛び上がるぞ、アブナイ、離れろ!」三人は急いで逃げ出します。そしてアランの言葉通り下部からロケット噴射して空中へ舞い上がるプローブ。

 あ、あれ、いつの間にかまたラリーがいるぞ、何の説明もなくサンディと抱き合っているぞ、困ったな、こりゃ。

 アラン、「あの窓から見えたのは宇宙船操縦用の体だった。ひょっとしたら宇宙人の精神はまだ残っているかも知れない」と砂漠に小さなネズミが出現します。ひょっとしたら宇宙人、これに取り付いたかと思いきや鷲がひらーっと飛んできてネズミ食っちゃいました(大笑い)。めでたし、めでたしでエンドマーク。

モノクロ・スタンダード 画質はあまり良くありません。ノイズが目立ち全体的にがさついています。音声の品位はそれなり。とりあえず台詞は聞き取り易いです。英語字幕、クローズドキャプションつき。『海底一万マイルからの妖怪』(『The Phantom From 10,000 Leagues1956)とのカップリング。MGMミッドナイトムービーシリーズのDVD

エロの冒険者
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『The Earth Dies Screaming』 (1965)

 

謎の疫病、無人の町、襲い来る宇宙ロボット、ゾンビ達。低予算が見え見えのホラーですが、仕掛けが凝っていて実に面白い映画でした。金がなくても良い映画は作れるのです。それがたとえ私のような人間しか面白がらないような映画だっていいじゃありませんか(笑)。

 警告、警告、このDVDのリージョンは1です。したがって日本国内のDVDプレーヤーでは再生できません。警告、警告。

冒頭いきなり脱線する蒸気機関車、衝突する車、駅で倒れている無数の人々、操縦士が意識不明になって墜落する戦闘機、とにかく人がたくさん倒れています。ここでオープニングクレジット。この間に白く光る物体が空を横切りましていよいよ地球がのっぴきならない状況にあることが示唆されるのです。

 そして舞台はイギリスの田舎町に変わりまして死体だらけの町中をとことこ走っているジープが登場。乗っている男は周りを見ながらゆっくりジープを走らせております。と、電器屋を発見してジープを降り中へ入ります。男はショーウィンドーに飾られていたラジオを「誰もいないようだから失礼しますよ」と呟いて持ち出します。それからホテルを発見して「やれやれ、当分あそこを根城にしよう」この時道路脇の民家に突っ込んだ車を見つけて中を覗きこんで見ますと夫婦らしき男女が死んでいました。

 ホテルへ入る男。彼はホテルのフロントマンの死体を片付けまずテレビを映してみます。しかしどのチャンネルも何も移らずただぴゅーぴゅーという電子音が鳴るばかり。次に持ってきたラジオを鳴らしてみたのですが、こっちも駄目。やっぱりぴゅーぴゅーなるばかりです。と、ここでピストルを構えた男と女が登場。「動くな、貴様は誰だ、ひょっとして敵か」ジープの男、ジェフ・ノーラン(ウィラード・パーカー)は他に生存者がいたことにびっくり仰天。名前を名乗って自分はアメリカ人のパイロットであると話します。なぜアメリカ人のパイロットである彼がこんなところにいたのかと言えばイギリス・アメリカ・カナダ共同開発の垂直離着陸機のテスト飛行を担当していたのだそうな。それでテスト飛行に上がって戻ってきたら飛行前はぴんぴんしていた人々が死んでいたというのです。

 そして男と一緒にいた女の名前はペギー(ヴァージニア・フィールド)。彼女は事件発生当時病院の酸素テントの中にいたのだそうな。当初、ピストルを持った男、クィン・タガート(デニス・プライス)は彼女を自分の妻だと紹介したのですが、彼がホテルの裏口を見に行った隙にペギー、「いや、夫婦でもなんでもないのよ、ただ、あの人がそうしておいた方が安全だというから」そしてこのタガート、彼だけ事件発生当時どこで何をしていたのかはっきりと語られません。ペギーの件も合わせるといかにも怪しげな人物であります。

 まあとにかくその夜をホテルで過ごした三人。翌朝ライフルを持って周囲を調べに出たノーランは昨日の車を見てびっくり。夫婦らしき男女の死体がなくなっているではないですか。私はここでうわあ、死んだ人々がゾンビによって蘇るのかと戦慄したのですが、どうやらこの二人、事故のショックで気絶していただけみたい。この時二人は近くの食料品店に入って朝飯ぱくついていたという・・・(笑)。この妙な男女の名前はエドガー・オーティス(ソーリー・ウォルターズ)とヴァイオレット・コートランド(ヴァンダ・ゴッドセル)と言いまして、なんだこっちも夫婦じゃないのか、事件当時、会社のパーティ抜け出して気密仕様の研究室にあったソファーの上でよろしくやっていたのだとか。

 みんなの話を総合しますと、みんな助かった人々は周囲の空気から隔絶された環境にいたことが分かります。どうやら地球は謎の敵に毒ガス攻撃を食らったらしい。

 タガートは「テレビ、ラジオも全く駄目、通信ができないらしい。だから船も飛行機ももう・・・」これを聞いたヴァイオレットが半狂乱、彼女の息子が今まさに船で航海中だったからです。「ひいい、大変だわ、助けを呼ばなくちゃ、軍隊はこないの」外へ飛び出してしまいます。と、ここで異様な人物が二人出現。なぜか銀色の宇宙服を来た人物が路上をとぼとぼ歩いていたのです。「あ、アレは軍隊の人だわ」と喜び勇んで駆け寄ったヴァイオレット、ヘルメットを被った彼らの顔はまったく人間ではありませんでした。ゴムのようなものに覆われたのっぺらぼうで両眼の位置に機械部品がついている不気味悪いもの。そのうちの一人が恐怖に立ち竦むヴァイオレットの向って腕を伸ばします。それに触れた瞬間、びびびと電撃が走って崩れ落ちるヴァイオレット。

 これを見たタガートとノーラン、それぞれピストルとライフルを乱射するのがどうやらこのロボット?には通用しないようで、あっさりと逃げられてしまいましたとさ。ホテルから飛び出したオーティス、ヴァイオレットを抱き上げるのですが、すでに彼女が死んでいることを知って慟哭するのでした。

 この敵の出現で残った人々は様々な思惑をめぐらせます。ノーランは「こうなったらジタバタせず、このホテルでしばらく様子を見よう」オーティスは「うわーん、ヴァイオレットが死んじゃったからもうどうでもいいよう。酒を飲んで酔って忘れよう」タガートは「ここにいちゃ危ない、ペギーを連れてさっさと逃げよう」そのペギーは「タガートなんかと絶対一緒に行かない」と思っていたりなんかしたりして(笑)。

 翌日新たな生存者が現れます。妊娠した妻ローナ(アンナ・パーク)と夫メル(デヴィッド・スペンサー)の夫婦。彼らはローナの実家があるリヴァプールに行こうとしていたのでした。とにかく貧乏な彼らは昨夜宿に泊まる金がなかったのでシェルターの中に無断宿泊したのだそうな。このシェルターが気密構造なので助かったのですな。とにかく先を急ごうとする二人にノーランたちは謎の怪人物にヴァイオレットが殺されたこと、英国が毒ガス攻撃を受けたらしいことを話し、自分たちと行動を共にするように進めます。不承不承同意するメルとローナ。

 彼らは隣町にあった軍隊の武器庫に侵入し、武器を調達しようとします。しかし、ここは演習用の武器庫だったのでロクなものがありません。なんとか見つけた数丁の拳銃と弾をホテルへ持ち帰り、男たちで交代して見張りをすることになります。

 夜も更けまして丁度ノーランが見張りに経っている時刻。ローナは別棟の調理室へ行き冷蔵庫からミルクを取り出して飲もうとします。この時再びあの宇宙服の怪人物が出現。ノーランが様子を見ておりますと、怪人物、調理室へ近づいてミルクを飲むローナを窓越しにじっと見つめます。当然、これに気がついたローナが「きゃああ」ノーランがライフル乱射かと思いきや、ローナ、気がつかずにフツーに戻ってしまうという・・・(笑)。その後うろうろする怪人物。

さあ、こんどこそ怪人物の大暴れと思いきや、そのままよろよろと歩き去っていったという・・・。どうも盛り上がりませんなー(笑)。その後寝ていた筈のタガートが突然むっくり起き上がり、こっそりと台所へ行って冷蔵庫の食べ物を漁っております。こいつはそのうちペギーを連れて自分だけ逃げようと思っているのでその準備ということでしょうか。

 と、ここで異変が発生。二階の部屋に安置されていたヴァイオレットの遺体がむずむず動き始めたではありませんか。そのまま立ち上がるとあの怪人物と同じような電子音を立てて階段を降りはじめたのです。彼女の目は、おお、不気味に白く濁っております。台所から戻ってきたタガートがこれを目撃、彼女が向かってきたので「うわあああ」ピストルを乱射します。ばすばすと銃弾が命中してまた崩れ落ちるヴァイオレット。みんな、銃声に飛び起きて「なんだ、なんだ」と集まってきます。当然ながら、オーティスが「あ、これはヴァイオレット、よくもやりやがったなタガート、絶対許さん」と殴りかかったりするのですが、これをノーランがぱっと止めて「おい、ヴァイオレットの目がないぞ、生き返ったんじゃない、これはゾンビだ」

 新たな敵の出現に戦慄する一同。こうなってはもうぐずぐすしておれない、明日朝一番で計画通り南へ立とう。それまでは軍の武器庫に立てこもるのだ。彼らは慌しく移動し、そこで朝を待つことになりました。ところが何故か南へ行きたくないタガート、見張りに立っていたノーランの頭をピストルでぽかり。そしてペギーにピストル突きつけて「やい、北へ行くから一緒に行くのだ、いやだと言えばズドンだぞ」彼はペギーを拉致、車を奪って逃げ出したのです。途中で一度給油、この時怪人物に襲われそうになるのですが、間一髪で逃げることができました。何しろ、この怪人物、歩くのが物凄く鈍いので逃げ放題なんです(笑)。

 ペギー、「あなたに無理やり連れてこられちゃったからコート持ってこられなかったのよ。もう寒くて死にそう、なんとかしてよ」とブーたれます。この頼みをしぶしぶ引き受けて洋装店に入るタガート。車に置き去りにされたペギー、彼から「絶対逃げるなよ」と言われていましたが、そんな逃げない訳がない。彼女はぱっと車から飛び出すとホテルに逃げ込んだのです。タガート、彼女の後を追おうとしたのですが、怪人物が出現!彼女を連れ戻すのを断念して車で走り去るのでした。

 一方、メルに介抱されて意識を取り戻したノーラン。彼はペギーが誘拐されたことを知って救助に向います。「タガートは一度ホテルに戻るに違いない」と考えた彼はジープを猛スピードで走らせてホテルへ向います。そのホテルではペギーが大ピンチ。怪人物とゾンビ二人に取り囲まれてしまったのです。ペギー、絶対絶命のピンチ!ですが、危ういところでノーランが間に合った。ノーラン、彼女の窮地を見て取るやジープのスピードを上げて怪人物に猛然と突っ込んだ!怪人物はひとたまりもなくつぶれてしまいました。

 ノーランは車から降りてゾンビ二人をライフルでやっつけます。それからつぶれた怪人物の死体を見てみると、中からはみ出ているのはたくさんの機械部品。「きゃつらはロボットだったのだ」そしてノーランはぱんと手のひらをうって「そうか、分かったぞ、ヴァイオレットは死んでいたのではない。ショック攻撃で麻痺させられただけなんだ。こいつらはそれを覚醒させて奴隷として使うんだよ」ペギーは「なんでそんなことまで分かるの?ノーラン」という顔をしておりますが(笑)、そんなことを言っても仕方ないので彼に連れられて武器庫へ戻りましたとさ。

 さあ、戻ったら戻ったでまた大騒動。なんとローナが産気づいたのです。もちろん、こんな状況下ですから救急車は呼べません、産婆さんだっていやしません(当たり前だ)。オーティスとメルはあたふたと町にオムツやタオルなど出産用品を取りに行くのでした。オーティスなんか、手回しよく赤ん坊の靴まで持ってきていて、ペギーに「そんなのまだ早いわよ!」と叱られたりしますな。こういう奮闘努力のかいあって、数時間後生まれたのが玉のような女の子の赤ん坊。メルは大喜びしますが、これですぐに南へ行くことができなくなってしまいした。

 そこで一計を案じたのがノーラン。彼はメルをラジオの前に引っ張って行って例の電子音を聞かせます。「奴らはロボットたちをこの電波で遠隔操縦しているのに違いない。その電波の発信元をやっつければきっと動かなくなってしまうぞ。ちなみに私は奴らは地球人の電波施設をブースターとして使っていると思う」メルも「なんでそんなことが分かるんスか、ノーランさん」という顔をしておりますが、他に打つ手なし。彼らはラジオを改造して無線電波の発信源を捜索することになりました。

 あっちでぴーぴー、こっちでぴーぴーと受信していろいろ調べた挙句、「よし、発信源はこの先の電波塔に違いないぞ。さっさと行って爆破してしまおう」急行するノーランとメルでしたが、残されたペギー、ローナには大変な危機が迫っていました。ゾンビにされたタガートがこともあろうにロボット二体を案内してきやがったのです。「きゃああ」「ひいい」悲鳴を上げる女二人。「ふぎゃー」ミルクが欲しいようと泣く赤ん坊。「ふごー」酔いつぶれてこの騒動も知らず寝ているオーティス!こいつは頼りにならん、急げ、ノーラン、メル!

 電波塔に到着した二人は急いで爆薬を設置します。しかしここでも二体のロボットが現れた。爆薬の設置は間に合うのか、ノーラン、メル、こう言ってはなんですが、このロボット、ジープで轢いてしまえばいいじゃないかと思うのですが(笑)。そうすりゃゆっくりと爆薬しかけておつりがきますよ。

 焦って作業を進める二人。もうロボットはすぐそこまで来ています。よし、ようやく配線完了、メルは起爆装置のスイッチに指を当てて「これ以上お前らの好き勝手にはさせん、正義は必ず勝つ!」と叫んでぐいっ。どかーん、電波塔が破壊されました。同時にロボット達も動きを止めてぱたぱた倒れてしまいます。武器庫のほうでも同じく倒れるロボット。タガート=ゾンビだけはまだ動いていましたが、ここでようやく目を覚ました酔っ払いのオーティスがピストル乱射、タガートを倒したのです。

 改めて南へ旅立つ一同。ノーランは言います。「飛行機で飛べばいい。そうしたらそれを見た生存者たちも南へ向うさ」飛行場から飛び立つ旅客機、エンドクレジット。

 地球人に毒ガス攻撃を仕掛けた本当の敵が登場せず、やっつけてもいませんから、また毒ガス攻撃しかけられたらどうするのかと思います。ロボットのデザイン・動きがユニークで楽しめた映画でありました。

モノクロ・スタンダード 黒がよく沈んで実に見やすい高画質。音声もノイズがまったく感じられません。英語字幕、クローズドキャプションつき。『大襲来!吸血こうもり』(『Chosen Survivors1957)とのカップリング。MGMミッドナイトムービーシリーズのDVD

エロの冒険者
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