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2008年12月16日 (火)

『King of the Rocket Men』 #3

 「第九章 10秒の命」

 撃ちまくるダーキン達。しかし弾は一発も当たらずってなんじゃそりゃ(笑)。ダーキンたちはあっさりと逃げてしまいます。ロケットマンはすぐに倒れているヴァンストラム博士を抱き起こしたのですが・・・彼は既に絶命していました。意外と失敗ばかりのロケットマンです(笑)。

 ジェフとバートンは別の洞窟に研究所を構えデシメーターの完成を急ぎます。ジェフは用心のため「対探知バリア」を張り巡らせるのですが敵(ヴァルカン)もさるもの、ひっかくもの。「対探知バリア探知機」(ああややこしい)をダーキンに渡して彼らの研究所を探させたのです。ヴァルカンはダーキンに作戦を伝授。「いいかトラックにバイクを積んで行くんだ、それで研究所を見つけたら・・・・」

これがどういう作戦かと言うと、まず対探知バリア探知機(ああややこしい)でジェフとバートンが働いている洞窟を発見。そうしたらダーキン達は乗ってきたトラックを隠し、荷台からバイクを下ろします。そしてわざと洞窟のセンサーに引っかかるのです。ブザーが鳴ったので「それ、悪漢がかぎつけてきたぞ」と飛び出してくるジェフとバートン。とたんにバイクに乗ったダーキンの部下が猛スピードで逃走開始。ジェフとバートンはコレが囮とも知らず車で追いかけたのであります。

 「にししし、馬鹿ですね」とほくそ笑んだダーキン。トラックを洞窟につけてデシメーターを積み込むのです。しかし、彼は知りませんでした。この時隠しカメラが作動して彼の姿とトラックのナンバーが撮影されたことに。ダーキン、ようやくデシメーターを手に入れたというのでほくほくしながら逃げ出します。

 一方バイクを追いかけているジェフとバートン。ピストルを撃ちまくります。この弾が見事バイクのタイヤに命中。バイクはコントロールを失って崖からダイブ、海にどぼーん。「よし、我ながら良くやった、自分を誉めてあげたいね」と洞窟へ戻った二人ですが、デシメーターがないことに気付いて愕然となるのでした。「ウワー畜生、あれは囮だったのか」って今頃気がついたんすか(笑)。ジェフは隠しカメラが作動していたことを知ってさっそくフィルムを現像。「やっぱりこいつか、ダーキンだな、おまけにトラックのナンバーも映っている、これをハイウェイパトロールへ連絡して捜査してもらおう」

 すぐにハイウェイパトロールに連絡が行きまして続々と発信する白バイとパトカー群。この警察無線を傍受していたヴァルカン、あわててダーキンのトラックに「おい、トラックのナンバーばれているぞ。それじゃ逃げ切れない」「じゃ、ボス、どうすればいいんですか」「サドルパスへいけ、そこでフィリップが待っている」ダーキンは車できたフィリップと合流。デシメーターを積み替えます。そして空いたトラックの二台に強力時限爆弾をセット。

 ハイウェイパトロールからトラックの場所を連絡されたジェフ、さっそくロケットマンになって舞い上がります。ほどなくトラックを発見。爆弾が仕掛けられているとも知らず飛び込んだのです。そしてダーキンの部下と殴り合い。あ、ロケットマン、殴られて気絶した。ああ、もう時限爆弾の爆発まで十秒しかない。危うし、ロケットマン、どかーん、トラックが大爆発です。

 
 続きはまた来週というテロップが出て、これにて『King of the Rocket Men』 「第九章 10秒の命」の終了でございます。

「第十章 死の霧」 爆弾爆発まであと6秒、例によってぎりぎりのタイミングで意識を回復したロケットマン。爆発の寸前にトラックを飛び出したのでした。そしてその後、別の車に乗り換えたダーキン達を発見、追跡の末にデシメーターを奪還!ということになればいいのですが、ロケットマン、すぐに飛んで帰っちゃった(笑)。

 洞窟の研究室に戻るロケットマン。ヘルメットを脱いだところで、バートンが登場。彼は驚いて「ややや、ロケットマンは君だったのか」ジェフは頷きます。「うん、すまなかった。ミラード博士と相談してなるべく秘密にすることにしたんだ。知る人間が少ないほどヴァルカン博士にばれる確率が低くなるからね」それからジェフ、バートンにミサイルを奪ったダーキンのトラックをロケットマンになって追跡したこと、ダーキンを追ったグレンダの車がヴァルカン博士のリモートコントロールされた時、空から車に飛びついて彼女を救ったことなどを話します。

 このへんはずっと第一章、第二章のフィルムを再使用しており、安く仕上がっております(笑)。

 ようやくジェフの話が終わって・・・「ヴァルカン博士はきっと科学連合のメンバーに違いない。後、残っているのはブライアントとグラファナーの両博士だけだ。急がないと、とんでもないことになる。デシメーターを手に入れたヴァルカン博士は無敵の存在になりかねない」二人は固く決心します。

 決心しているのは何もこの二人ばかりではありません。同時にヴァルカン博士も「ジェフはいかなる手を使ってでもデシメーターを奪い返そうとするに違いない。面倒だから殺してしまおう」と決意しているという・・・(笑)。ダーキンはそんなヴァルカン博士に「でも、どうやって殺すんすか。今までいろいろやってきましたけど、結局逃げられちまったんすよ」ヴァルカン博士はわははと笑って「いや、もうひとつ、今まで試していない手がある。それは奴を町へおびき出すようにしてだな・・・」

 科学連合の研究所から出てくるジェフ。丁度通りがかったバートンとグレンダがどこへ行くのかと尋ねますと、ジェフはモンロー博士へ会いに行くのだと答えます。なんでもモンロー博士から重大な情報があると知らされたらしいのです。ジェフは車に乗り込もうとするのですが、「あ、しまった、パンクしている」バートンは自分の車で彼を町まで送ろうと申し出たのですが、ジェフは「いや、構わないよ、僕はタクシーを使うから」タイミングよく現れたタクシーを拾って乗り込んだのですが、走り出した途端、運転手が逃げちゃった(大笑い)。

 びっくりしたジェフ、ドアを開けようとするのですがこれがロックされていて開きません。そしてラジオから聞こえてきたのはヴァルカン博士の声。「ふふふ、ジェフ、この車は私の手によってリモートコントロールされているのだ。さあ、これから最後のドライブに出かけよう。こうなってはもうロケットマンにも助けられないぞ、ふふふふ」続いて車内にガスが充満、ジェフは意識を失ってがっくりと頭を垂れたのでした。

 続きはまた来週というテロップが出て、これにて『King of the Rocket Men』 「第十章 死の霧」の終了でございます。

「第十一章 ヴァルカン博士の秘密」 前章でタクシーの車内で毒ガスに取り巻かれたジェフ、当然のことながら助かっております。一体あの状況からどうやって助かったのかというと、実はタクシーの運転手が逃げ出すのを目撃していたグレンダとバートンが車で追っかけてきていたという・・・。グレンダが車をタクシーに寄せると同時にバートンが飛び移り、運転席に潜り込んでタクシーを止めたのであります。え?ヴァルカン博士にリモートコントロールされていたんじゃなかったの?え?そのリモートコントロールで窓もロックされていたんじゃなかったの?と疑問はつきませんが、ここはひとつ、シリアルの“お約束”ということでご勘弁下さいな。

 救出されたジェフ、激しく咳き込んでおりますが、体に異常はなさそう。それどころか「あのガスはロケット燃料由来だ、科学連合の書類を調べれば誰がその燃料を発注したか分かるぞ」と頭脳明晰なところを見せるのであります。これを盗聴していたヴァルカン博士は大慌て。「やばい、確かに私は自分の名前でバートレットケミカルカンパニーに発注した。送り状を調べられたら私の正体がばれてしまう。ダーキン、お前、行って書類を焼いて来い!」ジェフ達は科学連合で記録を調べてやはり、このバートレットケミカルカンパニーから燃料が送られてきたことを発見。急ぎ向うのですが、時既に遅し。ダーキン達がいち早く襲って証拠を処分していたのであります。

 トラックで逃走しようとするダーキン。そうはさせじと荷台に飛び込んだバートン。二人は激しく戦うのですが、あ、ダーキンがバートンを殴り倒してしまいました。一方、グレンダとジェフは車で後を追います。彼らに気付いたダーキン、にやりとして、荷台から幌を外したのです。これがぱあっと飛んで実に上手い具合にジェフ達の車のフロントグラスに張り付いた!これで目隠しをされたグレンダ、運転を誤って崖からダイブ、海へどぼーん。まあ、二人ともかすり傷ひとつ負わなかったですけどね。

 ヴァルカンはダーキンから「バートン捕まえましたぜ」という連絡を貰って大喜び。「よし、バートンを囮にしてジェフの奴めをおびき出すのだ。デシメーターを使う前になんとしても奴を殺しておかねばならん!」

 ヴァルカンはジェフに電話を掛けて「やい、バートンの命を助けたければ午後4時にビバリーストリート 212にくるのだ」いちいち住所を言うところがおかしいですな(笑)。ジェフは彼の申し出を承知します。しかしながらジェフ、これが罠であることを十分に承知しておりまして「正面から行ってはアブナイ。空から行くぞ」ロケットマンになって空へ舞い上がります。

 一方、ビバリーストリート 212のアパートメントの一室でジェフを待ち構えるダーキンたち。椅子に縛り付けられたバートンの傍らでなにやら大きな機械装置を調整しております。それがようやく済んで「うしししし、これでジェフがくればイチコロさ」スイッチを捻るとその装置からびゃーっと火花が出るという・・・。でも、ロケットマンは窓から飛び込んできた。ダーキンにピストルを突きつけて「ダーキン、このままここでヴァルカン博士を待つぞ」

 ところがいきなり「わはははは、ロケットマン、私は既に来ているぞ」という声がしまして、ついにヴァルカン博士登場。その顔を見たジェフは驚愕します。ヴァルカン博士の正体はブライアント博士だったのです。うわー、びっくりした、そんなことまったく考えなかったと私も驚きたいところですが、物語の流れですでにヴァルカン博士はこのブライアントかグラファナーのどちらかであるということになってましたからねえ。別に意外でも何でもなかったですねえ(笑)。

 ブライアント=ヴァルカン博士はロケットマンにピストルを突きつけて「ジェフを助けに来たのがお前の運のつきだったな、ロケットマン」ヴァルカン博士はロケットマンに下がれと命令します。そしていきなり例の装置のスイッチが入って、どばー、ほとばしる火花がロケットマンに迫ります。

 続きはまた来週というテロップが出て、これにて『King of the Rocket Men』 「第十一章 ヴァルカン博士の秘密」の終了でございます。

 「最終章 災厄の波」

 椅子に縛られたままのバートン、懸命の努力で足を振り上げ油断している部下の一人を蹴っ飛ばしたのであります。この部下が装置にぶつかって火花がどばー。驚いたブライアント一味はさっさと逃げてしまうという・・・。あれ、前章のラストと違ってませんか(笑)。ロケットマンはバートンのロープをほどきます。バートンは「奴はニューヨークで何かするつもりだと言っていたぞ、奴を早く捕まえなければニューヨークがアブナイ」すぐに警察に連絡をしたのですが、その時既にブライアント博士はダーキンの操縦する小型飛行機で脱出してしまっていたのであります。

 ならば私たちもニューヨークへ行こう。ジェフ、バートン、グレンダの三人は飛行機に乗り込むのでした。

 さて、ニューヨークに到着した彼らはニューヨーク市防衛委員会の議長のオフィス。そしてブライアント博士のことを訴えたのですが、議長は信じようとはしません。当のブライアント博士から「やい、ニューヨークを壊滅させたくなければ10億ドル払え。水曜日の午後2時までにラジオで払うと発表するのだ。私はそれを聞いてから金の受け渡し方法を連絡する」という脅迫状も来たのに、「こんな気○○○のいうことなど信じられるか、金、払うか、そんなもん!」議長は警察を総動員させてニューヨーク中をしらみつぶしに探させたのですが、結局ブライアント博士は発見できませんでした。

 それもその筈、ブライアントとダーキンはニューヨークから300マイル離れたフィッシャーマン島に着陸していたのです。島にあらかじめ建設していた研究所でダーキンが不思議そうに尋ねます。「博士、デシメーターの射程は200マイルでしょう、なんでこんな離れたところに来たんすか」ブライアントはからからと笑って、「ふふふ、直接ニューヨークを攻撃するのではない。マンハッタン島近くの海中にある火山脈を攻撃するのだ。そうすれば前代未聞の大津波と地震が起きてニューヨークはたちまち壊滅だぞ、わっはっはっは」

 そしてすぐさまやってきた期限の水曜午後2時(笑)。当然議長は「お金を払うので許して下さい」とラジオ放送したりなんかしません。怒り狂ったブライアント、デシメーターを作動させます。海面が波打ってたちまち起こる大津波、大地震。議長は大慌てで「うわあ、大変だ、早くラジオ放送の準備をしろ、え、何、地震で回線が切られてしまってできない、なんてことだ、これじゃニューヨークはオシマイだ」どうもこの人はまったく役に立たないようです。

 残る希望はジェフ=ロケットマンだけ。彼は津波の方向からデシメーターがフィッシャーマン島に設置されていると知り、ロケットスーツを着て勇躍空に舞い上がるのです。まだ大慌ての議長、「ええい、こうなったら空軍に連絡して、フィッシャーマン島を爆撃して貰うのだ」

 この間にもカタストロフィは続いております。大津波がニューヨークの街を飲み込み、地震で自慢の摩天楼がつぎつぎと崩れ落ちます。この辺り、ミニチュアを使った丁寧な特撮で見ていて凄く楽しい。もっともこれは『世界大洪水』(33・RKO製作)の流用なのだそうですが(笑) 。

 ロケットマンはフィッシャーマン島に到着。研究室に飛び込んで特殊ピストルでデシメーターを破壊、ブライアント博士、ダーキンと戦い始めるのでした。一方議長の要請により出撃する爆撃機部隊。ブライアント博士、ダーキンを倒して逃げるのが早いか、間に合わず爆撃されて木っ端微塵となるかのサスペンス。まあ、こういう話でロケットマンが死ぬなんて展開はあり得ません。ダーキンはブライアントに誤射されて即死。彼もロケットマンに殴られて意識を失ってしまいます。そのまま大空へ飛び出すロケットマン。一瞬後、爆弾が降り注いで大爆発したのです。

 さあ、ようやくニューヨークの危機は去った・・・って、もう地震と津波で壊滅状態なんですけど(笑)、稀代の大悪人ヴァルカン博士も死んだ、これで万々歳だとはしゃぐ議長。「うん、あれだな、わしが爆撃要請したのが良かったんだな、悪党どもが木っ端微塵になったもんな、わしって凄いな。よし、この勢いでニューヨークを再建するぞ。そして前よりももっと素晴らしい大都会にするんだ」その傍らで苦笑しているジェフ、バートン、グレンダの三人という絵で、全12話の連続活劇『King of the Rocket Men』のおしまいでございます。

 うーん、でも良く考えたら議長の言うとおり爆撃機が出動すればロケットマンの必要はなかったのではないでしょうか(笑)。それに何よりニューヨーク壊滅の原因は一度壊れてしまったデシメーターをわざわざ作りなおして、しかもそれをヴァルカン博士に奪われたジェフではないのと思ったりなんかしちゃったりして。

 モノクロ・スタンダード。画質は非常にヨロシイ。ノイズも少なく見やすい画質です。音質はリニアPCM。今まで買ってきたこの手のDVDの中では最高の品質だと思います。Cheezy Flicks EntのDVD。

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『King of the Rocket Men』 #2

  「第五章 死へのダイブ」

ロケットマン、何とか装置を始動させて墜落死の運命から逃れます。

 グレンダとウィンスローはコンウェイ博士の死を伝えるラジオ放送に耳を傾けております。「コンウェイ博士の死体のそばには自分の全ての犯行を告白する文書がありました。犯人は彼だったのです」しかし、グレンダ、この放送を信じません。それどころか、「ジェフが怪しいわ、だって、ホテルの部屋にコンウェイ博士がいたことを知っていたのは私たちと彼だけなんだもの」と言い出す始末。ウィンスローは「じゃあ、会議室へ行って彼が犯人じゃない証拠を見つけてあげるよ」二人して会議室へ出かけます。

 丁度その時、今回の件で自分の行動がヴァルカン博士筒抜けになっていたことを知ったジェフが会議室で隠しマイクを探していたのでした。いくらも探さないうちにあっという間に見つかってしまう隠しマイク。ジェフは一計を案じ、電話を持ってきて、誰かに電話を掛けたふりをします。「おい、セブン君かい、うむ、ジェフだが、あの点火装置は君に渡すことにするよ。何、科学連合には装置の開発に失敗したことにするから大丈夫だ。じゃあ、午後4時に例の納屋へ来てくれたまえ」これを隠しマイクで聞いていたヴァルカン博士、まんまと騙されてタークに「おい、ジェフの点火装置とやらを奪ってくるのだ」

 ところがこの電話を偶然にもウィンスローとグレンダ、これでジェフが裏切り者に違いないと思い込んでしまったのです。憤慨したグレンダはウィンスローに「私たちもその納屋に張り込みましょう。取引の現場を押さえるのよ」ああ、ややこしいことになってきた(笑)。

 さて、件の納屋にやってきたジェフ。ウィンスローとグレンダは彼に先回りして既に納屋の中に隠れています。と、セスナ機がぶーんと飛んできて着陸。降りてきたのはもちろん、ターク。彼は納屋に入るなりジェフにピストルを突きつけて「やい、その装置をわたしやがれ!」ジェフは上手く罠に引っかかったとほくそ笑みながら装置を渡そうとするのですが、ここでグレンダとウィンスローが隠れ場所から飛び出してきたのです。「そうはいかないわよ、ジェフ、あなたが裏切り者ね」びっくりしたターク、装置をひったくって逃げ出します。後を追ったグレンダ、あろうことかセスナ機に一緒に乗り込んじゃった。有無を言わさずセスナ機を離陸させるターク。

 一方、ジェフはウィンスローにぼこぼこ殴られています。「だから、違うんだって」殴り返したジェフ、「これは罠なんだよ、奴らの隠しマイクにココで取引するという嘘の情報流しておびき寄せたんだ」彼は車からアンテナのついた受信装置を取り出します。「タークの奴に渡したのは発信装置だ。奴がヴァルカンのところへ行けば、アジトの場所が分かる」ようやく誤解していたことに気がつくウィンスローであります。

 しかし、グレンダの方はそうも行きませんで、もう飛行機の中でタークに脅されて身動き取れません。おまけにヴァルカン博士が連絡してきて「おい、ターク、飛行機から変な電波が出ているぞ」ターク、驚いてジェフから奪った箱の包みを破いてみると、果たして送信機が出てきました。それを知らされたヴァルカン博士、「バカーっ、このままじゃアジトの場所を発見されてしまうっての、すぐに捨ててしまえ」ターク、窓を開いて送信機をポイ。そしてグレンダに向き直ると「ひひひ、姉ちゃん、次はあんたの番だぜ」グレンダ、大ピンチです。

 でもこのままグレンダがセスナ機から投げ落とされ地上に激突してぐしゃぐしゃになってしまっては、健全で明るいSFシリアルになりません。ここで颯爽と飛んできたのがもちろん、ロケットマン。慌てたターク、操縦桿を取り外して外へぽい。グレンダを失神させ、自分はパラシュート効果するのです。その直後、操縦席に突っ込んできたロケットマン。ばりばりと機体が破れてベニヤ板なのが丸分かり(笑)。セスナ機はそのまま降下。地上に激突して大爆発します。

 続きはまた来週というテロップが出て、これにて『King of the Rocket Men』 「第五章 死へのダイブ」の終了でございます。

 「第六章 ロケットマンの謎」

 ロケットマン、グレンダにパラシュートをつけさせ外へ押し出します。彼女のパラシュートが開くのを確認してから、彼もまたセスナを離れます。地上へ落下して大爆発するセスナ機。ロケットマンは無事地上に降り立ったグレンダに「んじゃ、あっちの方に道路があるから、ヒッチハイクでもして街へ帰りなさい、僕は飛んで帰るから」といって飛び去ってしまうという・・・。ちょっと疑われたことに腹を立てているみたいです(笑)。

 一方ロケットマンに対して怨み骨髄のターク。ヴァルカン博士と無線で話しあっております。「奴の正体を確めねばならん」「おそらくジェフ・キングがロケットマンですよ」「しかし、確証はないのだ。よし、ターク、お前はイースタンエレクトロニックで完成する新型マシン ソニックトロンを奪え。その時、一緒にジェフを拉致してしまうのだ。それでロケットマンが現れなければジェフ=ロケットマンということになる」いや、そんな面倒くさいことしないで、とっととジェフをやっつけてしまえばいいんじゃないかと思うのですが(笑)。

 そのジェフ、例によって科学連合のミーティングでソニックトロン運搬の警護を任されております。そしてすぐにタークともう一人の部下に襲われるという・・・。通りがかったウィンスロー、加勢に入るのですが、今回ばかりはジェフ、ウィンスローの二人とものされてしまいました(笑)。タークはジェフを彼自身の車に乗せて逃げ去ります。ウィンスロー、すぐに車で追いかけたのですが、踏み切りで機関車に阻まれて見失ってしまうのです。

 ジェフ、一計を案じまして「おい、ターク、タバコでもどうだね。うん、ライターで僕が火をつけてあげよう」そのライターのすぐそばに秘密のスイッチがあったのですな。密かにこれをオンにしますと、彼らの会話がミラード博士の洞窟へ筒抜けになったのです。ミラード博士、この会話を聞いて立ち上がりロッカーへ。彼が取り出したのはもちろん、第二のロケットスーツでした。

 タークたちはジェフを連れてソニックトロンが保管してある倉庫へ向います。出てきたガードマン、「おお、キング博士、待っておりましたぞ。すでにソニックトロンはトラックに積んであります」彼はジェフがいるためタークたちをまったく疑っておりません。ああ、このままソニックトロンは悪の手に渡ってしまうのか。しかし、ここで現れたのがもう一人のロケットマン。タークたちは仰天します。「あれ、ここにいるジェフはジェフだけど、あそこにいるロケットマンは誰なんだろう」ロケットマン=ジェフと思い込んでいたのですから、この驚き、無理もない。この隙に反撃に転じるジェフ。ガードマンもようやくことの次第が分かってジェフに加勢して激しい銃撃戦となりました。しかし、形勢悪し。ガードマンは銃殺されてしまいます。ジェフはトラックに乗り込んでソニックトロンもろとも逃げようとしたのですが、この時タークの放った銃弾が命中した!暴走したトラック、倉庫の壁をブチ破って飛び出します。その下は海。トラックが海にざぶんと飛び込んだところで、

 続きはまた来週というテロップが出て、これにて『King of the Rocket Men』 「第六章 ロケットマンの謎」の終了でございます。

「第七章 溶けた脅威」 実はピストルの弾はジェフに当たってなかった。彼はドアを開くとぱっと飛び降ります。トラックはそのまま倉庫の壁を突き破って海へどぼーん。ジェフはダーキンと部下を撃退してくれたロケットマン2号、ミラード博士に例を言うのでした。凄く大事な装置が海の中だというのに暢気なことであります(笑)。

 洞窟へ戻った二人は今後の計画を話し合います。ジェフ、「よし、思い切って君が今作っているデシメーターを公開しよう、これでヴァルカン博士をおびき出すのだ」このデシメーターというのは音波兵器。鋼鉄の棒に向って音波を照射するとどろどろと溶けてしまうのであります。これにさらにジェフ考案のX22回路を接続すれば威力倍増、人類が発明した最強の兵器の一つになるのだとか。えらいブッソウなもの作りますなー、この人たちは。ジェフはその動向をヴァルカン一味に見張られているから、洞窟に度々くるのはまずい。ならばバートンとグレンダに運ばせようということになりました。

 車で出発するジェフ。すると思ったとおりターキンたちの車が後をつけてきました。にししと笑うジェフ。しかし、彼らの通信がヴァルカンに傍受されていたのです。ヴァルカンは、バートンとグレンダがX22回路を運んでいることを知ると、早速ターキンに連絡。「おい、ジェフは囮だ。お前たちはアジトの洞窟を探してミラード博士とデシメーターを奪うのだ」

 ターキン、命令に従って洞窟へ急ぎます。ジェフ、彼らの企みに感づいてロケットマンに変身、空中へ舞い上がるのでした。しかし、間に合わない。ターキンたちは洞窟でミラード博士、バートン、グレンダを襲ったのです。ターキンたちは博士とデシメーターと共に逃げようとするのですが、ここでジェフが到着。激しい殴り合いとなります。ターキンの部下の一人が石をロケットマンに向ってぽい。しかし、それが外れてデシメーターにがんと当たってしまいます。そのショックでスイッチ入って、デシメーターは強力なパワーで洞窟の壁を溶かし始めたのでした。これを見てひゃああと逃げ出すターキンたち。ミラードはロケットマンに叫びます。「研究室でバートンとグレンダが縛られている。彼らを助けなきゃ」

 ロケットマン、頷いて研究室へ。そして二人を解放したのですが、その頃にはもう溶岩が目の前に迫っていて入り口の方には行けません。「わあ、まずい」三人はさらに洞窟の奥に逃げるのですが、ああ、行き止まりになっちゃった。迫る溶岩、「きゃあああ」というグレンダの悲鳴。

 続きはまた来週というテロップが出て、これにて『King of the Rocket Men』 「第七章 溶けた脅威」の終了でございます。

 「第八章 決死の飛行」

 ミラード博士はデシメーターを止めようとするのですが、駄目。「うわあ、フリーズしちゃったあ」この後熱と煙に巻かれて倒れる博士。そして追いつめられたロケットマンたち。溶岩が迫ります。と、ここでロケットマン、「お、横穴があるぞ、そっちへ逃げよう」だって(笑)。行き止まりじゃなかったのかよ。

 ミラード博士が生きていたことに驚きの声を洩らす科学連合の幹部たち。ジェフは涼しい顔で「そう、私が手伝って彼の死を偽装したのです。彼はヴァルカンに狙われていることを知っていました。そして死んだことにしてある場所に隠れ研究を続けていたのです」「でも結局貴重なデシメーター装置は破壊されてしまったではないか」とツッコむヴァンストラム。ジェフはちょっと困った顔をしたのですが、すぐに立ち直って、「仰るとおりです。しかし私の手元にはミラード博士の研究ノートがあります。私はこれを使ってデシメーターをもう一度作るつもりです」

ここでおかしなことがひとつ。あの洞窟で倒れたミラード博士、これ以降全然姿を見せなくなります。彼はひょっとしたらあの溶岩に巻き込まれて死んでしまったのでしょうか。でもそうなっていたとしたら会議で博士が生きていたと話すのはおかしいと思うのですが。

 会議の後、会議室の金庫にノートを仕舞いこむジェフ。わあ、なんてことするんだ、絶対盗まれる・・・と思ったのですが、まあ、これは皆さんも既にお分かりのことだと思いますけれども、ジェフの罠でありました。果たしてその夜忍び込んで来た黒い影。「23を二回右、33を一回左」なんて呟いております。これはどうやら金庫の組み合わせ番号らしい。黒い影は金庫を開けてノートを取り出します。そして出て行こうとしたのですが、その彼を捕まえたのが、今まで張り込んでいたジェフとバートン。「やい、ヴァルカンめ、おとなしくしろ」賊の顔をみたジェフはびっくり仰天。「ああ、あなたはヴァンストラム博士ではありませんか」どうやら、ヴァンストラム博士、ヴァルカン博士に薬で操られていたようです。ジェフは急いで解毒薬を飲ませます。するとヴァンストラム博士は正気に戻ったのですが、会議の後の昼飯以降何も覚えておらぬ様子。

 覚えていたのはアービングシェード RFD48という住所のみ。ジェフは決意します。「よし、明日、私がその住所を郵便局で調べて行ってみよう。ひょっとしたらヴァルカン博士がいるかも知れない」その間ヴァンストラム博士はグレンダのアパートに匿われることになりました。しかし、何だってまた一度襲われているグレンダのアパートに連れていくかね(笑)。

 翌日、そのアービングシェード RFD48へ赴くジェフ。あ、これは第三章で爆発したはずの山小屋だ(笑)。ここで研究ノートを持ってくるはずのヴァンストラム博士を待っていたのはダーキンと部下一人。ジェフは外で見張りをしていた部下をぶん殴って失神させ、ダーキンにピストルをつきつけます。「やい、命が惜しかったらヴァルカンのところへ案内するのだ」ところが部下が意識を取り戻して逆にライフルでジェフを銃撃。この隙にダーキンは車で逃げてしまいます。おまけにヴァルカン博士が無線で「ヴァンストラムはグレンダのアパートだ。奴の口をふさげ」と命令しちゃった。ダーキン、グレンダのアパートへ向います。

 一方ジェフはようやく部下を射殺、ロケットマンに変身して空へ舞い上がるのです。

 ほどなくダーキンと二人の部下っていつの間に合流したんだか(笑)。ヴァンストラムの記憶を取り戻そうとしていろいろ聞き出しているバートンとグレンダを襲います。彼らはバートン・グレンダを縛り上げヴァンストラムに向って拳銃をズドン。ここで部下の一人が窓の外を指差して「鳥だ、飛行機だ、いや違うロケットマンだ!」そりゃ、スーパーマンですよ(笑)。ダーキンは部下達によし、窓からピストルの一斉射撃だ。これでロケットマンもいちころだぞ!」窓に向って急降下するロケットマン、ダーキンたちのピストルが一斉に火を噴きます。

 続きはまた来週というテロップが出て、これにて『King of the Rocket Men』 「第八章 決死の飛行」の終了でございます。



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『King of the Rocket Men』(1949)  #1

 

 ロケットマンが大活躍するSFシリアル。12章仕立てで166分の長丁場。よろしくお付き合いのほどをお願いします。

 警告、警告、このDVDのリージョンは1です。したがって日本国内のDVDプレーヤーでは再生できません。警告、警告。

「第一章 ヴァルカン博士 裏切り者」
冒頭、ロケットマンがぴゃーっと飛んでいきます。直後にタイトルが出て始まり、始まり。いきなり墜落する飛行機。新聞の一面に「無残!科学者墜落死」というニュースがぱあっと出ます。続いて何の前触れもなく爆発する研究施設。また新聞に「驚愕!核分裂研究所が謎の爆発」。もう頭っからブッソウ極まりないんです(笑)。

 とここで屋上に巨大なアンテナが設置された怪しいビルヂングが映ります。そしてその中で様々な機械装置を前に動き回っている人物の影。怪しい、怪しすぎる!この男がダイヤルをくりくり回しますとモニターにどこかの研究室が映りました。「サイエンス・アソシエーツ 科学連合 管理部」という看板の掛かったその研究所から一人の科学者が出てきました。彼は自分の車に乗り込んだのですが、突然驚きの表情を見せます。カーラジオから怪しい男の声が聞こえてきたからです。「ドレイク教授(デール・ヴァン・シッケル)、ふふふふ、君の車は私のコントロール下にある。これからドライブに付き合って貰おう」教授はびっくりして逃げようとしたのですが、ドアは既にロックされています。走り出す車。教授はハンドルを回しますが、これも反応なし。そのうち山道に差し掛かった車、一段とスピードを上げ崖下にまっさかさま。例によって新聞に「愕然!科学者が事故死」と書きたてられるという・・・。

 次に狙われたのは研究室で実験に勤しんでいるミラード博士(ジェイムス・クレイブン)であります。研究室にいつの間にか置いてあったスピーカーから「ふふふふ、精が出るね、ミラード博士。ところで君は新聞が書き立てている科学者の事故についてどう思うかね。ふふふ、もちろん、事故などではないぞ、私がやったのだ」装置から火花がばちばち飛んでそして大爆発。

 この事態を重く見た科学連合は臨時の会議室を設置しまして緊急ミーティング。この取材に来たのが「サイエンス・ステート・マガジンの」記者、グレンダ・トーマス(マエ・クラーク)であります。こういうシリアルに登場する女性というのは大概女性記者であるというセオリーが忠実に守られておりますな(笑)。彼女の相手をしたのがバート・ウィンスロー博士(ハウス・ピータース・ジュニア)で、グレンダは「これは単純な事故ではないんじゃないですの、サボタージュじゃありませんの」と鋭くツッコむのですが、ウィンスローは柳に風で「まあ、何も分かっておりませんからな、用心するしかないですな。さ、そろそろ会議が始まります。お嬢さんおかえんなさい」不満そうな顔で帰っていくグレンダ。

 会議に参加した顔ぶれが前述のウィンスローに加えてジェフリー・キング博士(トリストラム・コフィン)、ブライアント教授(アイ・スタンフォード・ジョリー)、ガンサー・ヴォン・ストラウム教授(スタンレー・プライス)、ブレファー博士(ダグラス・エヴァンス)議長のマーチン・コンウェイ教授(テッド・アダムス)等々のそうそうたるもの。早速議長が机をトンカチでどんと叩いて「静粛に、静粛に、我々はまず不幸にしてなくなったミラード博士の研究を受け継ぐものを選ばなければならぬ」しかし、反対意見が続出します。はいっと手を上げて「先生!じゃなかった議長。あんな研究続けるに値しませんよ、あいつはフライングスーツを作って人間を飛ばそうとしていたんですよ」「あいつはその実験の犠牲になったんだ、危険すぎる」

 とここで静かに立ち上がったのがジェフであります。「皆さん、ミラード博士は常々ヴァルカン博士という人物の名を口にしておりました。彼はこの一連の事故はヴァルカン博士の仕業ではないかと考えていたようです。ヴァルカン博士は我々科学連合の秘密を盗もうとしているようです」この爆弾発言に騒然となる会議室。「ぬぬ、ならば私が作った誘導ミサイルのテストも狙われるのではないか」これで議長、「よし、ジェフ、君が言いだしっぺだ。このミサイルをヴァルカン博士とやらの手から守る、これが君の初仕事だ」ジェフ、どんと胸を叩いて「ようがす、お引き受けいたしましょう」

 場面が変わってここはとあるアパートメントの一室、ターク(ミハイル・フェロ)とノックス(トム・スティール)といういかにも性質の悪そうな男たちが屯しております。電話がりりーんとなって飛びつくターク。それはヴァルカン博士からの命令を伝えるものでした。「おい、ジェフ・キングを知っているな。奴らが我々のことを疑っているようだ」タークは驚いて「奴は我々の企みを全部知っているのですか、それとも推測だけなんで?」「それを調べるのがお前たちの仕事だ」その夜、さっそく会議室に忍び込むタークとノックスであります。

 書類戸棚を引っ掻き回す二人。なかなかはっきりとした証拠は出てきません。焦っているうちに、「やや、誰かやってきたぞ」二人は隠れて待ち伏せします。会議室に入ってきたのはもちろん、ジェフ。彼は電気をつけた瞬間、二人の悪漢にピストルを突きつけられていることを知ったのでした。「やいやい、お前はジェフだな。大人しくしないとこのハジキがお前のどてっぱらに風穴開けるぜ!」ジェフ、持っていたカバンを振り回して二人の拳銃を叩き落としてしまったという(笑)。それから二人と戦うのですが、これが強い、強い。あっという間に二人を撃退するジェフ。

 翌日、車を駆ったジェフ、ある洞窟へ参ります。洞窟の中に入っていくと頑丈そうな鉄の扉がありまして、その向こうは立派な研究室。「おーい、留守かい、ジェフだよ、出て来いよ」出てきた人物を見て我々は愕然とすることになります。それは死んだ筈のミラード博士だったからです。彼はジェフの手引きで死んだことにして身を隠し、研究を続けていたのでした。「ミラード博士、昨日会議室に二人の男が忍び込んできたよ。なんとか撃退したけど、あれはヴァルカン博士の手のものに違いない」溜息をつくミラード博士。「そうか、いよいよ危うくなってきたな。我々も対策を急がねば。ところでジェフ、私のロケットスーツがついに完成したよ」ミラードはロッカーから円錐形の部品が背中に二つついたスーツ、頭がとんがったヘルメットを取り出します。彼はこのスーツをジェフに渡して「テスト飛行を頼む。でも慣れないうちは出力を抑えるんだぜ」

 ジェフはスーツを受け取りながら「そう言えば私は新型誘導ミサイルの実験を仰せつかったよ。ヴァルカン博士に見つからないようにトラックに積んで町外れの倉庫に隠してある。警備員もつけているから安心だ」 まあ、これが安心であったためしなどないのでして・・・。

 ジェフの言う町外れの倉庫。扉の前に警備員が一人立っておりますって、そんな大事なミサイルなのに警備員たった一人?科学連合変なところでセコいですなあ(笑)。ここにジェフが立ち寄ったところをヴァルカン博士の手下が襲うわけでして。あ、手下、一人増えて三人になっている。今度は会議室の時のようにはいきませんで、大事のミサイルをトラックごと奪われてしまいます。ジェフは車で追いかけようとしたのですが、手下の一人がエンジンを壊してしまっていて駄目。ならば残る手はひとつ。彼はトランクから例のロケットスーツを取り出して装着。トラックを追ってぴゅうと舞い上がったのです。

 ちなみにこのスーツ、胸のところにダイヤルが三つついておりましてそれぞれが「オン・オフ」「スロー・ファースト」「アップ・ダウン」になっておりまして、適宜塩梅して操縦することになっております。

 ジェフはぴゅーっと飛んでいきます。あっという間にトラックへ追いついて荷台に飛び込んだ。そしてミサイルを守っていた二人を大格闘。と、ここで予想もしないことが起こりました。殴り倒されたジェフ、うっかりミサイルのスイッチを入れてしまったのです(大笑い)。ミサイルはあっという間に発射されてしまいました。ジェフはもう大慌て「わあ、あれが人口密集地に落ちたら大惨事だ!」彼はミサイルを追って飛び上がります。飛翔するミサイル、追うジェフ。この辺の特撮は気合が入っておりなかなかの見ごたえ。ついにミサイルに追いついたジェフ、腰のベルトから特殊ピストルを取り出して、ずどん、ずどん。見事命中して砕け散るミサイル。

 続きはまた来週というテロップが出て、これにて『King of the Rocket Men』 「第一章 ヴァルカン博士 裏切り者」の終了でございます。

「第二章 死への突進」 見事ミサイルを破壊したジェフ。もうこの怪奇な人物の登場で街は大騒ぎ。興奮したアナウンサーがラジオで「あれは宇宙からの侵略者でしょうか、それとも悪の手先でしょうか」と叫んでおります。例の洞窟研究室でこれを聞いていたジェフとミラードは苦笑して「ちぇ、勝手なことをいってらあ」 ミラード、真顔に戻って「でも、ミサイルの隠し場所がばれていたってことは科学連合内に裏切り者、おそらくヴァルカン博士本人がいるのだろう。彼はきっとロケットマンの正体を探りに掛かるよ、ジェフ、十分に気をつけてくれたまえ」

 その後開かれた科学連合の会議。ヴァルカン博士のみならず、連合のメンバーもロケットマンの正体は誰かと言う話で持ちきりです。中にはジェフに「君、ミラードと仲良かったんだよね、案外、君があのロケットマンじゃないの」などという人までおります。ここで手を上げて発言を求めるジェフ。「皆さん、実はご存知の女性記者、グレンダ・トーマスがロケットマンの写真を撮影したそうです。私はその写真を詳細に検討しましてロケットマンの正体、飛行原理などを明らかにするレポートを作成したいと思います」知らん顔して、よくこんなことがいえますな、この男は(笑)。

 ジェフは午後2時に写真のネガが保管してあるグレンダのアパートへ行くことになります。もちろん、これは秘密の筈なのですが次の場面になるとさっそくヴァルカン博士がタークに電話。「おい、女記者のアパートに行ってネガ盗んでこい」と命令しているという・・・。やっぱり裏切り者は科学連合の中にいるようです。

 さて、タークともう一人の部下はグレンダのアパートへ行って家探し。なかなか見つからないのですが、上手い具合にグレンダとウィンスローが帰ってきた。二人は彼らをピストルで脅しネガを奪ったのであります。この後反撃に転じるウィンスロー。しかしタークは彼を振り切って車で逃走してしまったのです。その後をおっかけたのがグレンダ。この時代にしては珍しいほどアグレッシブな女性キャラクターですね。ジェフはウィンスローから「ネガが奪われた。グレンダが後を追っているぞ」と教えられ、車のトランクからスーツを取り出してロケットマンに変身。颯爽と空に舞い上がるのでした。

 激しく逃走するターク。その車をモニター映像でみていたヴァルカン博士、グレンダの車に気がつきました。「おい、ターク、お前、追跡されているぞ。よし、待ってろ、今リモートコントロールでやっつけてやる」ダイヤルをぐりぐり操作します。するとグレンダの車が操作不能になってしまいました。「きゃ、わあ、何、これ」パニックに陥るグレンダ。しかし、その時ロケットマン登場。彼は車の屋根に取り付き、助手席に乗り込んできます。「ロケットマン、駄目よ、ハンドルが動かない」車はそのまま崖を飛び越えてダイブ。地面に落下して大爆発です。

 続きはまた来週というテロップが出て、これにて『King of the Rocket Men』 「第二章 死への突進」の終了でございます。

 「第三章 危険な証拠」

 車もろとも非業の死を遂げたかと思われたロケットマンとグレンダでしたが、実はその直前に二人とも車から飛び降りていたという・・・。ロケットマン=ジェフはともかく、猛スピードで走っている車から飛び降りてかすり傷一つ負わないグレンダに驚かされます。グレンダはロケットマンをうっとり見つめて「あなたは私の命の恩人ね。ロケットマンありがとう。でもそれはそれとして、あなたのことを取材させてくれない」さすがはグレンダ、こんな時でも記者魂を忘れません。しかし、ロケットマンはこれを拒否。「いや、僕には社会の平和を取り戻すという仕事が残っている。あなたにも手伝ってほしい、僕のことは時が来るまで秘密にしておいて欲しいのだ」

 この後、フツーのヒーローものならグレンダを抱いて大空に舞い上がるという展開になると思うのですが、ロケットマンは案外冷たい。彼は道路の方を指差して「あっちにバス停があるから、君はそれで街にかえんなさい。私は飛んで帰るから」グレンダ放っておいて、さっさと飛んで行っちゃうという(笑)。

 ミラードの洞窟に戻ったロケットマン=ジェフ、「グレンダは助けたけど、結局ネガフィルムを奪われてしまった」ミラードは「大丈夫だよ、君はマスクを被っているのだから、身元なんて分からないさ」と彼を慰めます。しかしジェフは「いや、僕のことは分からないだろうが、このロケット装置が君の発明品だということはすぐに知られてしまう。そうすると君と親しかった僕が疑われる」考え込む二人。と、ここでジェフが妙案を思いつきます。「うん、奴らはネガを現像するだろう。でも鮮明な写真を得るためにはマイクロ247という特殊フィルムが必要だ。このフィルムはマイクロフォトケミカル社でしか販売されていない。この販売をストップしてもらえば現像できなくなるぞ」回りくどいやり方だなあ(笑)。

 ミラードはこのアイデアに大賛成したのですが、ふと思い出したように「でも科学連合にはマイクロ247の在庫があったはずだ、これが狙われるんじゃないか」ジェフはにやりとします。「だからいいんじゃないか」

 彼の考えどおりになりました。山中の山小屋に設けたアジトでタークがヴァルカン博士に相談しています。「ボス、フィルムが手に入らないんで現像できないんすよ」「それなら科学連合に在庫がある。私が北門の鍵を開けておくから9時に忍び込んでこい」タークともう一人の部下はこの言葉通り科学連合の会議室に忍び込んでまた家探し。本当に家探しが好きな悪漢だこと(笑)。

 ターク、戸棚からフィルムを掴みだして、「よし、あったぞ」しかし、そうは問屋が許さないじゃなかった卸さない。途端にぱちんと電気がついてピストル構えたジェフの登場です。「ふふふ、まんまと罠にかかりやがったな。後は警察で何もかも喋ってもらおうか」ところが、また何者かが電気のスイッチ切って真っ暗になっちゃった。電気消えたりついたり忙しいことです。この隙をついて反撃に転じるタークたち。ジェフとの銃撃戦となります。銃弾が飛び交って、あ、タークの仲間が射殺された!これはいかんとタークは逃走を開始。やっぱり車に乗り込んで逃げ出すのです。

 ジェフも車で追っかけます。しかしタークはピストルでジェフの車のタイヤをパンクさせてしまいました。後はどうするかというと、もちろんトランクからスーツ取り出してロケットマンが舞い上がる訳ですよ。

 そして例の山小屋を発見。スーツを脱いで忍び寄るのですが、外で休憩していたタークに見つかっちゃった。タークは彼の背中にピストル代わりの人差し指を突きつけて(笑)
 山小屋に連れ込みます。中ではタークの仲間ティムが白衣姿でネガの現像中。しかし、ジェフ、例によってに隙をみて反撃開始(笑)。タークとティムと戦うのです。この時倒れた薬品の壜が発火。炎が上がります。しかもその炎は小屋に保管してあった爆発物の方へ伸びていくではありませんか。「ひゃあ」恐怖に駆られたタークが逃げ出したところで山小屋がどかーん。

 続きはまた来週というテロップが出て、これにて『King of the Rocket Men』 「第三章 危険な証拠」の終了でございます。

「第四章 危機に瀕して」
 ターク、椅子でジェフの頭をぶん殴ります。昏倒するジェフ。タークとティムはこの隙に逃げてしまいました。そして炎はいよいよ爆発物に襲い掛からんとしています。このままだと大爆発は必至、さあ、ジェフ大ピンチだ・・・と思ったらジェフ、意外にあっさり意識を取り戻してぱっと逃げちゃった。どかーん、大爆発を起こして山小屋が吹き飛んでしまいました。

 この後ジェフはウィンスローに会って「どうやってあの二人は会議室の中へ入ったのだろう」「やっぱり科学連合の中に手引きしたものがいるんだよ」「そうか」ジェフは思い出します。彼がタークたちと対峙していたとき、電灯のスイッチを切った謎の手を。「おお、そうだ、その手には指輪があったぞ。あの指輪ならすぐに見分けがつく」二人は次のミーティングで、きっと裏切り者、ヴァルカン博士を見つけるのだと張り切るのでした。ところが、この会議室には隠しマイクが仕掛けられていた。二人の今の会話はすっかりヴァルカン博士に聞かれていたのです。

 さて、ミーティングの開始であります。開始後すぐにいきなり手を上げるジェフ。「皆さんにお願いがあります。皆さんの両手を手のひらを下にして会議卓の上に出してください。重大なことですから、よろしくご協力ください」みんないぶかしげな顔をしつつ、彼の言うとおりに両手を出します。これをじろじろと見て回るジェフ。「あ、確かにこの指輪だ」ジェフが指差したのは、なんということでしょう、科学連合の議長役であったコンウェイ博士ではありませんか。「昨夜、二人の悪漢を手引きしたのはあなたですね、その指輪が動かぬ証拠!あなたこそがヴァルカン博士だ」

 どうやらコンウェイ、ヴァルカン博士にはめられたらしい。愕然となって立ち上がり、「いやいや、それは知らん、僕じゃないよ、僕はヴァルカン博士じゃないよ」彼はあろうことか帽子の下からピストルを取り出した!彼はピストルでみなを脅しておいてから、「僕は違う、違うんだからね、だから追ってきちゃ駄目だよ」逃げてしまいました。ジェフはロケットマンに変身し、空から追いかけたのですが、コンウェイが木の下に車を隠したものですから、見つけることができなかったのです。

 コンウェイ博士は公衆電話からヴァルカンに電話します。「大変だ、ばれてしまった。ねえ、ヴァルカン博士、ジェフをなんとかしてください。ピンチの時はお互い助け合うという約束だったでしょ」ヴァルカン博士は頷いて、「よし、君はホテル ミーシャに隠れろ。私の部下、タークが全て上手くやってくれる」コンウェイ博士はその言葉通りにホテルへ向います。そしてタークに迎えられたのですが、この男ったらいきなり博士に紙とペンを渡して、「よーし、博士、あんたはこれから告白書を書くのだ、科学連合に対する全てのサボタージュ・殺人は私がやりましたという内容のな」博士はびっくりして、「そんな殺生な、私を助けてくれるのではなかったのか」と叫んだのですが、ピストルで脅されてはどうにもなりません。しぶしぶながら告白書を書き始めます。

 一方、ジェフの下にウィンスローとグレンダがやってきて、警察がコンウェイ博士の車を見つけたと知らせます。その車はホテルミーシャのすぐ近くに乗り捨てられていました。ウィンスローは「それで調べてみたら、コンウェイ博士そっくりの人物が最上階の部屋に入ったことが分かったんだ」ジェフはそれを聞いて大喜び。「よし、まだ博士がヴァルカンだと決まった訳じゃないから警察には知らせないでくれ。僕がなんとかしてみる」彼はロケットマンに変身、勇躍ホテルへ向います。

 そして窓から部屋へ飛び込んだ。ロケットマンはピストルを取り出して二人を牽制。コンウェイは「良く来てくれた、ロケットマン、あの指輪の件は誤解だ。あれはある秘密科学倶楽部のメンバーの印で他に持っている奴はたくさんいる」「しかし、科学連合ではあなただけだろう」「いや違う、実はもう一人あの指輪を持っている人間がいるのだ、それは、それは」おお、いよいよヴァルカン博士の正体が明らかに!と思ったのですが、タークがナイフを取り出してコンウェイに向って投げつけた。背中にぐっさり刺さってコンウェイ、そのまま絶命してしまいます。タークは続いてロケットマンに体当たり。彼を窓から外へ放り出したのでした。

 続きはまた来週というテロップが出て、これにて『King of the Rocket Men』 「第四章 危機に瀕して」の終了でございます。

  エロの冒険者
       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/
      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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