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2009年1月31日 (土)

1月30日(金) 「幻の大怪獣 アプコン」

 ええ!せっかく「幻の大怪獣アゴン」がハイビジョン放映するかと思ったらアプコンかよ!えー、昨日恥ずかしさのあまり「封印する」と言いました「熱中夜話 マニアック映画ナイト」でありますが、それでも自分が発言しているかどうかぐらいは確認しようと思って早送り(笑)で見てみました。そうしたら「しぇーっ!びびる大木に隠れて顔が半分くらいしか映ってない!」(大笑い) 「しぇーっ!第一回ではぜんぜん喋ってない!」(大笑い) あははは、なんか、俺、すんごくカッコ悪い(大爆笑)。やっぱりこれは封印だよ、封印。

 しかしなんだなあ、ロジャー・コーマンやラリー・ブキャナンについてぱあぱあ喋っていた第二回(収録では前半)でもカットされたらどうしよう。それを考えたらもう心配で心配で夜も寝られないよ!(他にもいろいろ楽しいことがありましたので、それはそれで構わないんですけどね、あ、言っておきますけど、これは本当の気持ちですからね、決して負け惜しみとかそういうものじゃありませんからね、勘違いしたら駄目ですよ)

 仕事はまあ、いろいろあった。受け取り仕事に入居の契約が重なってややこしいことになった。ちょっと複雑になってくるとすぐさま「あきまへん」と手を挙げる私の頭脳が恨めしい。昼飯はインスタントラーメンと昨晩の残りの生野菜。夕食は豚のソテー、天然鱸の刺身、生野菜等々。鱸がさすがに美味い。歯ごたえもいいのだが、真に驚嘆すべきはその身の甘い味。まったく臭みがないのにも驚かされる。ビール一缶、ゴハンを一膳。〆のコーヒーは如例。

 その後ハイビジョン録画の『ハードラック』 『ファーストトラック・ノーリミット』を続けて。『ハードラック』はウェズリー・スナイプスと男女の引き篭もり型連続殺人犯という意外な組み合わせが面白かった。ヒロインのバレーボール二つ貼り付けたような物凄い尻にも驚かされる、いや、尻というよりはあれは絶対「ケツ」だな(笑)。ハイビジョン画質は発色に鮮明さがないのがいかん。AAC5.1チャンネルはもう文句のつけようがなし。この間の電源ケーブル大幅強化以来、AACであれ、ロスレスであれサラウンド音声に不満を感じることが一切なくなったようだ。

 『ファーストトラック・ノーリミット』はもうスリル・スピード・セックスの3S(スリルはthrillだからSじゃねーよ、Tだよ)を具現化したような映画で、もうここまではっきりしているとツッコむ気にもなりません(笑)。ストリートレースの勝ち負けも、金を払わなければガレージを立ち退かねばならないというサスペンスも、中途半端なのだが、何しろ3Sですから、これでいいのです。

 ハイビジョン画質はコントラストが弱く力のない画調であった。ステレオ音声は5.1チャンネルとまではいかないがそれなりにサラウンドしてくれる。低音もこの種の映画にふさわしく盛大に放出されていた。

 シャワーを浴びて午後11時半から宝島ムック 「SF・ファンタジー映画の世紀」付録DVDの『ジェニーの肖像』(『Portrait of Jennie』 1948)を見る。冒頭、大空の雲が浮かびまして「この世の始まりから人は永遠の謎を解き明かそうとしてきた。時間とは何か、空間とは何か、死とは、生とは・・・。いろいろな文明を越えて学者たちはこの疑問を解いてきたが、それでも根本の謎は残っている」という今ひとつ意図が分かりづらいナレーションであります。

 「ニューヨークのメトロポリタン美術館に展示されている肖像画 これはジェニー(ジェニファー・ジョーンズ)という少女をモデルにエバン・アダムス(ジョセフ・コットン)が描いたものである」

 はい、ここまでが枕。いよいよ本編に突入ですぞ。

 1934年冬のニューヨーク、凍てついた公園をとぼとぼ歩くのは売れない画家で、どのくらい売れないかっていうと、ろくすっぽ食べられず下宿の家賃もたまり放題で、大家さんに「じゃ家賃の代わりに絵はいかがです」というと「もう家中あんたの絵で一杯だよ」と言い返されるぐらい(笑)。そして空腹に耐え切れなくなった彼は思い切ってマシュー&スピニー画廊へ飛び込み「すいません、絵を買って頂けませんか」 経営者の一人、マシューは彼の出してきた風景画を見て「悪いけど風景画はありふれているのでねえ、ちょっと買えないねえ」じゃあというので今度は花の絵を出します。するとマシューの共同経営者スピニーが「あら、これはいいじゃない、こっちなら12ドル50セントで頂くわ」

 久しぶりに絵が売れたというのでほくほくしながら帰っていくアダムス。画廊ではマシューがスピニーに「君らしくもないことするじゃないか、そんな絵とても売れないよ」スピニーは微笑みます。「これは自分用に買ったの、あの売れない画家さんには何か見所があるわ」

 その帰り道セントラルパークでの出来事。アダムスは急に周囲の雰囲気が変わったことを感じます。なんだ、なんだと周囲をみた彼の目に留まったのは雪だるまを作っている可愛らしい少女でした。彼女がベンチに置いていた紙包みがきっかけとなって彼女とアダムスはたわいのない会話を交わすことになります。「あたし、ジェニー、ジェニー・アップルトン、両親は綱渡りの芸人よ、今、ハマースタイン劇場に出ているわ」「おじさんの名前はアダムスっていうんだ、でも変だな、その劇場は僕が子供の頃に取り壊されてしまった筈だが」「あら、そんなことはなくってよ、あたし、昨日行ったもの。それより絵描きさんなんでしょ、あなたの絵を見せて あら、この絵の岬には灯台がある筈よ、ランズエンド灯台だわ」「その通りだ、良く知ってるね」「でもこの絵なんだか、怖い。私、風景画はあまり好きじゃないの。私の親友はセシリ、彼女のお父様はドイツ皇帝のカイゼル様にお会いになったそうよ」「え?ドイツの現皇帝がカイゼル?いつの話なんだ」

 もうこの辺のジェニーの台詞には奇妙なヒントがたくさん含まれておりまして、聞き逃すとストーリーが良く分からなくなってしまいます。

 ジェニーはぶつぶつ呟いてくるくる3回回るという奇妙な仕草。「これ、ご存知かしら、願いごとゲームっていうのよ、願い事言ってくるくる回るとかなうの。私、早く大人になりたいと願ったの、あなたは私が大人になるまで待ってくださる?」さらにおかしなことを言うジェニー。彼女は「じゃ、さよなら」と行って帰ってしまいます。アダムスは彼女が例の紙包みを忘れたことに気がついて声を掛けたのですが、ジェニーはそのまま帰ってしまったのです。

 この出会いに強い印象を受けたアダムス。下宿へ帰って徹夜で彼女の顔を描いたのです。ちなみに彼女の忘れ物である紙包みを開いてみたら出てきたのはクラッシックなデザインのスカーフでした。

 翌日、彼は親友のガス(デヴィッド・ウェイン)から朝飯を奢ってもらうことになります。そしてモースの店でハムエッグをぱくつきながら昨日の奇妙な少女について話すアダムス。ガスは「まあ、夢見る年頃だからな、だからハマースタイン劇場がまだあるなんて言っちゃうんだよ」アダムスは持ってきていた彼女の忘れ物である紙包みを見せます。「これ、彼女がもってたんだ、新聞なんだけどこれの日付が1910年なんだよ」さらに広告欄に「愉快なハマースタイン劇場、楽しいハマースタイン劇場 綱渡り芸のアップルトンが出演しますよ」なんてある。でもガスは信じません。「そういえば妙に古臭い格好をしていたなあ」というアダムスに「そんなことあるかい」なんて言い返したりしております。

 この後ガスの口利きによってモースの店にアイルランドの英雄、マイケル・コリンズの壁画を描くことになります。さらに衝動に任せて書き上げたジェニーのスケッチがマシュー・スピニー画廊に売れた!ジェニーとの出会い以来、なんだかついているアダムスです。

 ジェニーとの二度目の出会いはセントラルパークのスケート場でした。彼女をみたアダムスは「しぇーっ」と飛び上がります。前回会った時とは見違えるばかりに成長していたからです。「だって、言ったでしょ、あたし、早く大人になりたいって願い事をしたって」とジェニーは涼しい顔。アダムスは君の肖像画を描きたいと彼女に頼み「やっぱりご両親の許可を得なくちゃね、会えるかな」と尋ねます。ジェニーはにっこり頷いて「じゃあ、今度の土曜にしましょう。午後2時にこの前のベンチのところでね」そういって立ち去るジェニー。

 彼女の後姿を呆けたように見つめているアダムスにたまたまやってきたスピニーが声を掛けます。「どうしたの、誰か探しているの?」どうやらジェニー、彼女の目には映らないらしい。

 でも次の土曜日にジェニーは現れませんでした。アダムスは自分で調べようと決意、昔のハマースタイン劇場の関係者を探します。いろいろ訪ねまわって分かったことは、「1910年、たしかにハマースタイン劇場でアップルトンという綱渡り芸人の夫婦が活躍していた。ジェニーはその娘だった」アダムスはこれでびっくり、頭がくらくら(笑)。しかもその後「両親は綱渡りの最中に落下して死亡。ジェニーは叔母の勧めで修道院へ入った」と言うではありませんか。意外な事実を知らされて思い悩むアダムス。いつの間にか例の公園のベンチへと向かっております。

 と女性の鳴き声が聞こえるではありませんか。はっとして駆け寄るアダムス。予想通りベンチに持たれて泣きじゃくっているのはさらに成長を遂げたジェニーでした。ジェニーはアダムスにしがみついて「お父様とお母様が死んじゃったの、綱渡りの途中で落ちちゃったの。それでね、私叔母様に言われて修道院へ行かなくっちゃならないの」当惑するアダムスです。「そのことは知っている。君の話は昔起こったばかりだ」ジェニーは泣き顔を挙げて「私のこともう少しだけ待っていてね」この後、いつもと同じようにふっといなくなるジェニーです。

 さあ、それからのアダムス、ジェニーのことが頭から離れません。絵を描くことさえ手につかなくなるしまつ。ムーアの店の壁画をようやく完成させてみんなに絶賛を受けても気持ちは沈むばかりです。「壁画も自分も価値がない」と一人で悩んでおります。ちょっと前までは「腹減った、腹減った」が口癖で、12ドル50セントで絵が売れて大喜びしていたくせに、どうも贅沢になったものですな(笑)。

 しかし、この後下宿へ帰ったアダムス、アトリエのドアが開いているのに気がつきました。中へ入ってみるとはたしてそこには大学一年になったジェニーがいたのです。ジェニーは嬉しそうに「とうとう一緒にいられる時にがきたわさあ、約束どおり私の肖像画を描いて」 彼女は親友のエミリーにその人と結婚するのかと聞かれたとか、灯台の絵を見てランズエンド灯台ね、私、やっぱりこの絵が怖いと言ったりところどころ言動におかしな点があるのですが(笑)アダムスにはぜんぜん気になりません。なんてったって長年の宿願がとうとう実現するのですから。

 本日はここまで。

 その後だらだらTV。就寝午前2時半。今晩はすんなり寝られた。

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