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2009年2月17日 (火)

2月16日(月) 「たかじんのそこでイッて委員会」

 「早漏やないかい!」と桂ざこばが。米アマゾンからブルーレイ 『ドニー・ダーコ』、『マスク』、『マイネーム・イズ・ブルース』 DVD 『サント対絞殺魔の幽霊』(笑)、『フランケンシュタインの逆襲』、『Count Yorga, Vampire』/『The Return of Count Yorga』が到着。発送されたのが現地時間で10日(日本時間11日)だからほぼ一週間。やたらに早い到着であった。歴代2位くらいのスピードではないかと思う。

と、まあ、これはいいのだが、MGMミッドナイトムービーシリーズのダブルフィーチャーである『Count Yorga, Vampire』/『The Return of Count Yorga』 また片方の『Count Yorga, Vampire』だけが英語字幕がクローズドキャプションだよ(大笑い)。もう本当にいい加減にしてくれよ。

 仕事はまあ、いろいろあった。非常にむかつくことがあったのだが、ここでは書けないので代わりに「まんこ、まんこ、まんこ、まんこばかりで遊ばない、ジャックは今に気が狂う」と書いて気を紛らわせたいと思う。昼飯はボンカレー。新型の電子レンジで温めるというやつだ。これをパックのゴハンと一緒にレンジに入れて3分半(一緒にしたのでちょっと加熱時間を長くした)、本当に温かいカレーが出来上がった。しかも食ってみたらこれがミョーに美味いんだ。野菜も多めで栄養バランスにも優れているし、こらあ、究極ならぬ老後のメニューに新たな一品が増えたな(笑)。夕食は鯛の刺身、肉じゃが。豆腐とわかめの味噌汁。ビール一缶、ゴハン一膳。〆のコーヒーは如例。

 それから『ゾンビ襲来』(『The Creeping Flesh』 1973)の続き。ジェームズ、レニーという患者が脱走したのでそれを調べようと精神病棟へ入ったのですが、鍵を壊して部屋から抜け出した患者が彼に襲い掛かった!しかし、ジェームズは顔色も変えずに彼をあっさりと射殺してしまいます。彼は驚いている看守に「君もレニーにこうすべきだった」と言い放ちます。

 さて、このレニーの脱走劇、新聞ででかでかと「○チガイ病院からキチガ○が脱走」と報道されるほどの大事件。おまわりさんも一杯捜索に参加しております。

 そんな中、ウォーターローが実験室の骨を水で磨こうとしております。仰天したカッシング、「ちょ、ちょっと待ったぁ!」彼はいぶかしげなウォーターローに昨夜の出来事を話して聞かせます。そして二人は復活した指の肉を切り取りさらに詳しく調べ始めたのでした。

 カッシングはニューギニアに伝わる伝説を調べます。「ニューギニア人は自分たちの祖先が巨人で善と悪の戦いに参加したと信じている。また涙が落ちて悪が復活するとも言っている。それがこの人骨なのだ」カッシングはさらに一人で盛り上がって「私は純粋なる悪を手に入れた。これを支配することができれば人類にとっての大きな福音となる。この地球を楽園にするのも夢ではなくなるぞ!」

 一方、母への憧憬を抑えきれぬペネロピー、カッシングからあれほど母親の部屋に入ってはいけないと言われていたのに偶然手に入れた鍵で忍び込んでしまったのです。

 そんなことが起こっているとは夢にも思わないカッシング、指より採取した血を顕微鏡で覗いております。見えるのは長い毛がうじゃうじゃ生えた気持ちの悪い細胞。「ウム、人間とはまったく違う。これが悪の細胞なのだ。ひょっとしたらこれを使って悪に対する血清を作ることができるかもしれないぞ。それを注射された人間は一生悪事に手を染めないような血清だ」そ、そうかなあ。カッシングは「よし、さっそくやってみよう」と呟いて自分の血液を混ぜてしまいます。

 そして出来た怪しい血清をサルに注射。「後は結果を待つだけだ」 数時間たつと血液細胞に保護幕が出来ていました。これでカッシングは大喜び。「これで悪に対抗することが出来る」 まあ、カッシングの映画ですから物事が思ったとおりに上手くいくなんてことはありえません。血清が上手く効果を発揮したのは最初の数時間のみ。その後血液細胞は悪の細胞に食い尽くされてしまったのです。これに気がつかないうかつなカッシングであります。

 さて母親の部屋へ忍び込んだペネロピー、母親が踊り子であったことを知ります。その美しい衣装などをうっとりと見ているうちに見つけたのが「踊り子、精神病院行き」という新聞記事とジェームズからの母親の死を伝える手紙。これで真実を知ったペネロピーはカッシングに食ってかかるのです。「お母様を病院に閉じ込めていたなんて、どうして私に本当のことを言ってくれなかったの、お父様なんてきらいよ」カッシングは「みんなお前のためだったのだ」と言うのですがもちろん、ペネロピーは聞き入れようとしません。彼を置いて母親の部屋から走り出ていってしまいます。

 その後思い悩むカッシング。彼の脳裏に去来するのは美しかった妻の思い出。それがだんだんとおかしくなりまして(笑)男をとっかえひっかえして情事に耽る妻、何事かをわめき散らす妻、ついに精神病院へ強制入院させられる妻。カッシングは決意します。「ペネロピーを彼女と同じ目に会わすことなどできん。よし、彼女にも血清を使おう」

 カッシングは例の血清をペネロピーに注射しますって、うわああ、や、やめろー(笑)。

 この頃街の酒場に脱走患者レニーが現れました。彼は娼婦にべたべたとおさわり。そして娼婦が「ふふふ、あんまりガッついちゃいけないよ、まずは酒でも奢っておくれよ」が言ったとたん、「うがー」暴れ始めたのです。これがもう強いの何の。水兵さんたちもいたのにまとめてやっつけられてしまいます。その後店をさんざん荒らして逃亡するレニー。

 次の日、カッシングの実験室でウォータールーの恐怖の叫び声があがります。「教授、教授、大変です、すぐに来てください」髭剃り途中で駆けつけたカッシングがみたものはめちゃくちゃになった実験室とその床に倒れてぴくぴくしている例のサルでした。「教授、こりゃあの血清がまずかったんですよ。良かったですねえ、早まって人間に使わなくって」愕然とするカッシング。彼はすぐにペネロピーの寝室へ行ったのですが、ベッドは空っぽ。彼女はいつの間にか家を抜け出していたのです。

 ペネロピーは街をさ迷っています。その彼女が着ているのは母親の派手派手のドレス。こんな女が酒場に入っていったら絶対娼婦にしか見えません。彼女に目をつけた男が「ふふふ、いいだろ」とそっち用に用意してある二階の部屋へ連れ込みます。そして「ええやろ、させんかい!」彼女に飛び掛かったのでした。しかしペネロピーは抵抗します。その抵抗がだんだん荒々しくなってきてしまいには相手の顔面を爪でがりりりりっ!うわあ、痛そう(笑)。毒気を抜かれた男はほうほうの態で帰っていくのでした。

 ペネロピーは下へ降りてきてピアノやアコーデオンの音楽に合わせて踊り始めます。まるで彼女の母親の魂が蘇ったかのような踊り。これにたまらんごとなった水兵さんが「うおおお、ええやろ、させんかい」と彼女に抱きつきます。ペネロピー、とっさに傍らのテーブルから空き瓶を取ると叩き割って水兵さんの首にぐさっ。「ウギャーッ」水兵さん倒れて絶命します。逃げ出すペネロピー、しかし仲間を殺された水兵さんたちが黙っているはずもありません。「おい、あのクソ女を捕まえろ」大勢で追いかけ始めます。連絡を受けた警察も来てペネロピーついにとある倉庫に追い詰められてしまいました。

 進退窮まった彼女を救おうとしたのが意外にもここに隠れていたレニー。彼は彼女を連れて倉庫の一番上へ。なんとか逃げる方法がないかと開口部から身を乗り出してあたりを見回したのですが・・・、もうすっかり悪のとりことなっているペネロピー、落ちていた棒っきれを拾って後ろからがん。バランスを失って落ちかかるレニー、かろうじて手で窓枠にぶら下がります。それでも容赦しないのがペネロピーの凄さ、もうハイヒールでレニーの両手をぐりぐり踏みつけた。たまらず落下するレニー。地面に激突してぺっちゃんこになってしまいました。

 なおも暴れるペネロピーですがついに警官隊に取り押さえられてしまいます。そしてその行く先はもちろん、ジェームズの精神病院。

 その時ジェームズは部下の科学者に自分の理論を実証するための研究をやらせておりました。この研究、どうやら○チガイになる原因を探るべく、実験動物を人工的にキチガ○にしようというものらしい。さすがクリストファー・リーでろくなことを考え付きません(笑)。

 科学者は実験が上手くいかないのでボヤいております。「先生の電磁光波理論が間違っているんじゃありませんか」なんだ、電磁光波理論って(笑)。ジェームズは首を振って「いや、あの理論は完璧なのだ。これで人体実験ができればなあ」しかし人体実験は法律で禁止されていると悔しがるジェームスです。そんな時に連れてこられたのが発狂したペネロピー。ジェームズ、ニタッと笑って「チャ-ンス」と呟きます。どうせ、ペネロピーを出しにして兄のカッシングに何かやらせようということなのでしょう。

 入院前検査でペネロピーの血を顕微鏡でみたジェームスはびっくりします。今まで見たことのないような毛の生えた血液細胞がうじゃうじゃいたからです。そしてペネロピーをカッシングの屋敷へ連れ帰ります。お手伝いさんを呼んで彼女の世話を頼んだジェームズ、カッシングがいないのをいいことに実験室へ侵入。あの人骨のそばにあった顕微鏡を覗き込むとペネロピーの血液と同じ毛の生えた血液細胞がうじゃうじゃ。「ペネロピーはこれにやられたのか」と一人納得するジェームズです。

 本日はここまで。

 その後ブルーレイソフトの『ドニー・ダーコ ディレクターズ・カット』を見る。オリジナルからの一番大きな改変は劇中で死神オババが書いた本「The Philosophy of Time Travel」が引用されること。これによりドニー・ダーコという存在は偶発的に発生してしまったタンジェント・ユニバース(近接世界)をプライマリー・ユニバース(本来の世界)に収束させるためのものと、はっきり説明されるのである。この彼を導くのがタンジェント・ユニバース内で死んだマニュピレーテッド・デッドで、あのうさぎコスの怪人フランクがそれに当たる。

 ここまではっきりと説明されてしまうと、オリジナルで私が感動させられた「愛した少女グレッチェンを救うためにあえてタイムトラベルし、自分の命を犠牲にした」ドニーの行為の意味が大きく変わる。ディレクターズ・カットの解釈を正当なものとするならばグレッチェンとの出会い、彼女と交わした愛、彼女の死という体験そのものがタンジェント・ユニバースの収束という目的のためにドニーのヒロイズムを刺激する単なる餌に過ぎなくなってしまうからである。あのラスト近く、死の直前にドニーが見せた笑顔もまるで無意味ということになり、ますます切なくなってしまう(笑)。

 (えー、えらそうなことを書いておりますが、フランクとグレッチェンの役割を取り違っている可能性があります。その場合は平に、平にご容赦くださいませ)

 劇中ドリュー・バリモア姐さんに『ウォーターシップダウンのうさぎたち』(ファイバーが幻影を見る場面。なお、アニメのタイトルは原作と違って「ウォーターシップダウン」に中黒が入らない)の感想を求められたドニー・ダーコ、ウサギたちの絶望を人間社会のメタファーと見るグレッチェンに対しこう答える。「そうじゃない、人間とうさぎは違う。うさぎは何も分からない。仲間たちの死の意味さえ分かっていない」これは自分とは徹底的に合わない高校生活の鋳型の中で、何も分からずじわじわと殺されている彼自身への叫びなのである。

 タイムトラベルといったSF的な仕掛け、暗喩が張り巡らされたストーリーにごまかされがちだが、オリジナルの『ドニー・ダーコ』には社会から疎外されている、または疎外されようとしている者たちの悲痛な叫びがあった。これがあれほどまでに私をひきつけた要因なのは間違いない。しかし、『ディレクターズ・カット』は良い方向に働いていた曖昧さに一方的な解釈を与えたことにより、彼らに対する優しい眼差しがスポイルされてしまったのではないかと思う。映画としての完成度はよほど上がったけれども、私にはその点がどうも釈然としないのだ。

 画質は今ひとつ。フォーカスが甘くまたコントラストも不足していていわゆる眠たい画である。メニュー場面の画質が素晴らしかったので大いに期待していたのだが・・・(笑)。サラウンドはDTS-HD マスターオーディオ(48 kHz /24-bit )。この音質が素晴らしかった。音場が分厚く、またひとつひとつの音に実在感がある。最新映画のごとく、後ろから前からどうぞ的な移動感は望めないが360度全周囲を音に包まれるこの感じがたまらんのよ。

 それからちびちび見ていたハイビジョン録画の『大いなる西部』を最後まで。婿に来てくれ、私をお嫁さんにしてと頼み込まれて西部くんだりまではるばるやってきたのに、ちょっと争いを好まぬ風を見せただけで男らしくないだの、臆病者だの言われてはたまらない。挙句には婚約破棄まで言い出されるのだから、私は男としてグレゴリー・ペックに同情を禁じえないのである(笑)。お父さんも豪放磊落と見せかけてセコイたくらみしているし、『大いなる西部』というタイトルには相応しくないケツの穴の小さなキャラクターが多すぎるのではないか。

 ハイビジョン画質は優秀。液晶モニター UNI-LCD24/Bで見たのだがくコントラストが鮮やかでテクニカラーとは思えぬ現代っぽい風合いである。解像度もむやみにたかく岩山の峻険な表現が非常に良かった。

 シャワーを浴びてお酒。お供は録画しておいた「ナイトシャッフル」 本当に食い物が美味そうに見えてこらたまらんぞ。腹が減ってきたぞ。就寝午前2時過ぎ。

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