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2009年2月 3日 (火)

2月2日(月) ダーウィンだ、こりゃ

 次、進化してみよう。ちょっとしたネタ。2009年2月1日の西日本新聞30面にこんな広告が掲載されていた。「医師になる夢を実現。 2009年9月入学制(第四期生)説明会 ハンガリー国立大学医学部」 ハンガリーの医学部ですよ、私には偏見はないつもりだけれども、東欧で大学の医学部って言ったら山奥にお城みたいな建物があって、擂り鉢状の講義室でピーター・カッシングみたいな先生が解剖実習やっているなんてイメージがどうしても湧いてきちゃうじゃないですか。で、ピーター・カッシングはこの時代にまったく相応しくない旧式の発電装置を使って解剖用の死体の手足に電気を流し、「見たまえ、末端の神経にこうした刺激を与えると筋肉全体が躍動するのだ」とか言うの。

 もちろん、ピーター・カッシングだからフツーの講義で満足する筈がなく、この解剖実習で使った死体の各パーツを役得としてがめちゃうの。自分の実験室に持って帰って助手(名前はカールがよろしかろう)と二人で忌まわしい人造人間作っているんだよ。

 はい、あなたは間違いなくハマー映画の見すぎです(笑)。しかしなんですな、「ハンガリー国立大学医学部」という広告ひとつで良くもまあ、そんなに想像をめぐらせるものですな。

 仕事はまあ、いろいろあった。入居者よりクレームあり、早急な対処を強いられる。保証会社との打ち合わせ、案内2件等々。昼飯は冷凍うどんを使った釜揚げうどん。大根おろしを入れたツユで食う奴。夕食は天然ブリ、ヤズの刺身。後は鳥の水炊き。天然ブリはいささか脂が勝ちすぎており、そのまま食べるよりも鍋に入れてしゃぶしゃぶ状態にした方が断然美味かった。後は鍋の汁に昨日のゴハンをぶち込んで簡易雑炊にして仕上げ。〆のコーヒーは如例。

 その後ブルーレイ『キングコング エクステンデッドエディション』を最後まで。戦闘機のエンジンの音が気持ちよい。定位も前後への移動感もばっちりで本当に部屋の中を何かが飛び回っているような心持になる。また今回のブルーレイ版視聴で気がついたこと。あのコングが落下する直前にアンと見詰め合う場面がありますな。あの時コングの両の瞳にはアンの姿が映りこんでいる。この姿が次第に小さくなってついに消えた時点でコングは絶命、ゆっくりと落下していくのであった。

 こういう細やかな演出に劇場、HD DVDではついぞ気がつくことができなかった。さらに高画質のブルーレイというメディアを得てようやく本来の演出意図を楽しめるようになったのである。

 シャワーを浴びて午後11時過ぎから『ジェニーの肖像』(『Portrait of Jennie』 1948)の続き。喜々として彼女の肖像画を描くエバンであります。その間もいろんなことを喋るジェニー。「今度ね、学校で式があるの、一緒に行きましょう」

 その言葉通り彼女の修道院大学へ赴くエバン。ジェニーは前回のごとく現れないのではないかと疑っていた彼ですが、ほどなく「エバン!」と呼ぶジェニーの声。彼はジェニーに連れられて聖堂の2階へ上がります。眼下で繰り広げられているのは修道女になるための請願の儀式。この美しい儀式が終わった後、二人は夕暮れを見ながら語り合います。「毎日がこうして過ぎ去っていく、時間というものはなんて不思議なのかしら」この時エバン、不思議なのは君だと思ってたとか、思っていなかったとか(笑)。

 さて、エバンはマシューとスピニーをアトリエに招きまして描きかけの肖像画を披露。「こら、なんちゅう素晴らしか絵や!時間ば超越したごたる!」(ああ、なんという素晴らしい絵だ。時間を超越しているかのようだ!」)とお国訛り丸出しで激賞するマシュー。「早く完成せんね、もうこれを美術館に飾ったら世界中から大勢が見に来るたい!」(「早く完成させて美術館に展覧しましょう。世界中から大勢の人々がこの絵を見に来て、私ら大もうけですよ、ウヒヒヒヒ」)

 その夜ジェニーが夜の公園に現れます。彼女はエバンに駆け寄って「私、大学を卒業したのよ」エバンも大喜びで「じゃあ、これからはずっと一緒にいられるね」というのですが、そうは問屋が許さないじゃなかった卸さない。「それが駄目なのよ、私、叔母の療養に付き合ってニューイングランドに行かなきゃならないの。だから夏が終わるまで待って下さる?」「うんうん、待つ、待つ。待つなと言っても待つよ。なんてったって、俺、もう君なしじゃ駄目なんだから」

 この後二人はアトリエで肖像画に取り組みます。そしてついに完成。絵をうっとりと眺めるジェニー。「これであなたは有名人になるわ。これが美術館に展示されて、世界中から大勢の人が見に来るの、嬉しいわ」ジェニーはエバンに向き直り「これからも世界中の美しいものを絵に描いてね、でも」彼女はまたランズエンド灯台の絵を手にとって「この灯台だけはいや、何だか息がつまりそうになるの」

 この後二人はキス、愛を誓い合うのですが、はい、例によっていつの間にかジェニーは部屋からいなくなってしまったのです。

 彼女の帰りを待つエバン。夏が終わりました。でも彼女は戻ってきません。秋になりました。でもやっぱり彼女は戻ってきません。しょんぼりしているエバンを見かねたガスが「そんなに彼女に会いたいなら、修道院の人に聞けばいいじゃないか。ほら、なんかすごく仲の良かったシスターがいるってことだったろ」このアドヴァイスでさっそく修道院へ向かうエバン。そして仲の良かったシスター、マーシー(リリアン・ギッシュ)に会って話を聞いたのですが、その結果は衝撃的なものでした。彼女は叔母の療養場所であったニューイングランドでランズエンド灯台へ遊びに行った際に高波に襲われて死んだというのです。「忘れもしません。10月5日のことでした」

 エバンははっとします。今日は10月1日だ。まだ5日には間がある。もしかしたら彼女を助けることができるかもしれない。彼は「いや、10月5日ってもう十何年も前のことなんですけど」と不審な顔をしているシスターに例を言って「よーし、灯台へ行くぞ、彼女を今度こそ永遠に僕のものにするのだ」と張り切っております。

 彼は列車でニューイングランドへ。コブ船長(クレム・ビバンズ)の店でボートを借りる相談です。幸いイークという船乗りがボートを貸してくれたので、勇んで海へ乗り出すエバン。コブ船長もイークも「そんな高波なんてくる訳ないよ」と呆れております。

 ところが海へ乗り出すなりとたんに天候が急変。大風はふくは海は荒れ放題にあれるわ、雷はびかびか光はもう大変な騒ぎ。エバンは必死にボートを操るのですが、まったくコントロールが聞かずついに灯台が建っている岩場に叩きつけられてしまいボートはばらばら。エバンはかろうじて岩場に這い上がりました。彼は灯台のドアが開いているのをみて、ジェニーはあそこにいるに違いないと考えます。彼は灯台の中に飛び込み彼女の名前を呼ぶのですが、何も帰ってきません。彼は灯台のてっぺんに登ります。と、彼の目に飛び込んできたのは荒波によって翻弄されるボートでした。

 「ジェニーのボートだ!」そうこうするうちにジェニーのボートもまた岩場に叩きつけられて粉々に!「ああ、ジェニー」エバンは灯台の階段を駆け下りて岩場へ。そして駆け寄ってきたジェニーと硬く抱き合うのでした。「やっと見つけた、もう話さない」「ああ、エバン、愛している!」とかなんとか言っているうちに早く灯台に行けばいいのに(笑)。そんなことを言い合うのに手間取っているから、ほら、ジェニーが波に攫われそうになったじゃないか。エバンはかろうじて彼女の手を掴みます。ジェニーはふっと微笑んで「あなただけでも行ってちょうだい、さようなら」次の波が来てついにジェニーを攫っていってしまいました。

 この後心配して様子を見に来たコブ船長に助けられるエバン。彼は船長の船具屋の2階で手厚い介護を受けることになりました。そこへ駆けつけてきたのがスピニー。彼女は何故かジェニーのスカーフを持っています。「ああ、それは彼女のスカーフ 僕は間違いなく彼女に会ったのだ。彼女は生きていますよ、大丈夫です」

 さて、その後いろいろありましてすっかり有名な画家となりましたエバン。ジェニーの肖像画もメトロポリタン美術館に展示され大勢の観客を魅了しております。最後にこの肖像画がカラー、ああ、パートカラーだ(笑)で大写しになった後エンドマーク。

 スタンダード・モノクロ(パートカラー) モノラル音声。画質はムックの付録DVDとはとても思えない高画質。黒の沈みは物足りないけれどもノイズ感もなく非常にすっきりとした画質です。音のレベルも高くて市販のDVDとまったく遜色ないくらい。

 その後ハイビジョン録画の『ショコラの見た世界』を見る。えー、何だか他人の夢、それもあまり面白くないものの話を延々聞かされているような映画で、非常に退屈でした。また竹内結子の微妙な若作りにもイラっ☆とさせられて、50分の短編がとてもとても長く感じられましたよ。

 ただ、画質・音質は非常に良かった。画質はぎらついたところが一切なくやわらかい絵なのだが、それでいて解像度がしっかり保たれている。音質もステレオながらきっちりサラウンドしてくれるし、台詞の定位の良さは気味が悪くなるほどであった。

 それから録画しておいた「黄金伝説 無人島スペッシャル」を最後まで。地デジの高画質だと結構見入っちゃうんですよ、番組の内容がワンパターンで飽き飽きでも(笑)。就寝午前2時半。

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