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2009年3月 6日 (金)

3月5日(木) 久蔵猫を噛む

 「あら、ぬしはあちきに会えないもどかしさに猫を噛んだざますか、ああ、ぬしはなんと実のあるお方」これで年期のあけた花魁が紺屋の久蔵の下に嫁いできたという物語。そんな美味い事がめったにあるわけもなし。民主党小沢一郎氏の献金疑惑で逮捕された秘書に民主党議員から「国策逮捕だ」という声が上がっている。国策逮捕、植草氏の時は痴漢容疑で、今回は政治資金規正法違反容疑。闇の権力の人たちも大変だね、いろいろ容疑を考えなくちゃいけないから(笑)。まあ、冗談はさておきこの人たちは日本では三権分立がまったく機能しておらず、検察が政府与党の傀儡であると言っているのに等しいと言っている訳で、よくもまあ、こんな認識で政治家やってられるなと思うのである。

 だって、政権交代とか大規模な政変が起こりそうになったら根拠のない容疑で告発されてしまうのだと思っているのだから。一体どこの国の話だよって、これは日本か(笑)。

 仕事はまあ、いろいろあった。これでオシマイ(笑)。昼飯は面倒だったのでカップヌードルと竹輪一本で済ます。夕食はパックの寿司、豚肉みそ焼き、付け合せの生野菜。寿司もいいけれども、あったかな白いゴハンが食べたいよう。ビールはもちろん飲まず。〆のコーヒーは如例。

 それからハイビジョン録画の『伝染歌』を見る。これがまあ、あなた、『少林少女』もびっくりの酷い映画で(笑)原田眞人監督の『ガンヘッド』以来の大ポカ。とにかく歌った人間がことごとく自殺してしまうという伝染歌というものをモチーフにしたホラーでありながら、そのメカニズムとそれがどうして発生したのか、どうすればそこから逃れられるかの説明があまりにも曖昧模糊で、何が何だか良く分からないううちに終わってしまった。ラストでヒロインが「あの人は自殺したんじゃない、私を助けるために飛び降りたのだ」と???な納得をした挙句、幽霊とデュエットで伝染歌を歌う場面にもびっくり。ひょっとしてこれで観客を感動させようとしているのか?

 登場人物たちの行動にもまったく一貫性、論理性というものがなく、その結果、みんなキチガイのように見えてしまう(笑)。そして最高にまずいのは全編に渡ってちりばめられる笑えないギャグ。あんまり笑えなくてしかも唐突に繰り出されるから、なんだかまるでアングラ演劇のように見える場面すらあったのである。

 あの雑誌のネーミングにも驚かされた。「MASAKA」っていつの時代のセンスだよ、なんだか、星由利子が下っ端編集員やってて、小美人の取材に行くことがあってもおかしくないほど古臭いイメージだよ。

 ハイビジョン画質はビデオ的で発色が薄い。輪郭の強調が強めでジャギーが出ていたのも残念である。ステレオ音声は品位が高く良くサラウンドしていたがそれがどうしたっていうんでぇ!と言いたくなるような映画であった(笑)。

 午後11時過ぎから『ドラキュラ '72』(『Dracula A.D. 1972』)の続き。マレー警部補は決心します。「よし、ヘルシングと孫娘に会ってみよう」

 ジョニーは黒人女性のゲイナー(マーシャ・A・ハント)を自宅に連れ込みます。豪奢な内装とマリファナに酔ったゲイナー、ジョニーと始めます。一方、ヘルシング家でカッシングと面会した警部補、事件のあらましを語って彼の意見を聞くのですが、「それは変質者の仕業でしょう、そういうのは私の専門外です」けんもほろろなカッシング。「いや、でもですねえ、死体からは血が抜き取られていたのですよ、これはカルトの儀式じゃないのですか」カッシング、ぎくり。彼は尋ねます。「首に傷はありましたか」「体中に傷がありました。もちろん首にも」

 次のカッシングの台詞に息を呑む警部補。「それは吸血鬼の仕業です。体中の傷跡は首のそれをカモフラージュするためのものだ!」当然ながらカッシングの爆弾発言に警部補は半信半疑であります。警部補は複雑な表情を見せて、「き、吸血鬼ですか、まあ、そんなこともあるかもしれませんなあ。ところで、ジェシカさんはどうしたのです。彼女にも聞きたいことがあるのですが。殺されたローラは彼女の友達だったんですよ」「しぇーっ」カッシング飛び上がります。

 その時絶好のタイミングでボブ(フィリップ・ミラー)に送られてジェシカが帰って来た。カッシングは慌てて彼女に昨晩のことを問いただします。ローラの死体が発見されたことを聞いて大ショックのジェシカですが、それでも力を振り絞って彼や警部補に昨晩起こったことを説明します。「でも、その時ローラは生きていました。叫んでいたんです」その彼女を置いて逃げたのはあなた方ですけどね(笑)。「他のみんなは今、ジョーの家に集まっていると思います」マレー警部補と部下は若者達に話を聞くためにジョーの家へ向かいます。

 カッシングはなおも質問します。「ジェシカ、ジョニーというのは何者なのだ」「ジョニー・アルカードよ、数ヶ月前にパーティであったの。どこから来たのかは知らないわ」その夜書斎でじっと考え込むカッシング。彼の目の前にある紙にはALUCARDと書いてあります。これを反対から読むとDRACULAとなって、「ウウーム、ジョニー・アルカードはドラキュラの弟子の子孫なのだ」という結論に至ります。このままではジェシカが危ない!

 そのジョニー、ゲイナーと伴って教会へ侵入。現れたのはもちろんドラキュラ。しかし今宵のドラキュラはことのほか機嫌が悪い。「何ザマス、そんな女は違うザマス、ジェシカを連れてくるザマス!」でもドラキュラ、やっぱり「それはそうとして頂くザマス」ゲイナー、ちゅーちゅー吸われてしまいました。この様子を夢の中で見て絶叫するジェシカ。驚いて飛んできたカッシング、彼女を守るために首に十字架を掛けさせるのでした。

 お食事が終わったドラキュラ、口元をマントで拭いながら「げっぷザマス、お前、この死体を捨ててくるザマス、そして今度は間違いなくジェシカ連れてくるざます」ジョニーはへへーと平伏しながらも「ではそのためにも私に不死をおあたえくださいませ」これでジョニーも名実ともに吸血鬼になったとさ。

 ジョニー、車にゲイナーの死体を乗せて出発。とある池のほとりで止まるとドアを開けて「おら!」死体をがすと蹴りだします。ゲイナーの死体はころころと転がって池にざぶん。やっぱりこいつの死体の処理の仕方はぞんざいだ(笑)。この男、この直後にコインランドリーから出てきた女をやっつけて「頂きまーす」ってんで血を吸っちゃった。

 翌日、カッシングは教会へ行って小瓶に聖水を取った後、マレー警部補を尋ねます。その時新たな犠牲者が二人出た。しかもそのうちの一人はジェシカの友達で首に傷があった、ということを聞いたカッシング、「それはもう吸血鬼の仕業に間違いありません。私の祖父は吸血鬼と戦って死んだのです。吸血鬼の犠牲者もまた吸血鬼となる。早く止めないと大変なことになりますよ」これでようやく信じる気になったマレー警部補。彼はカッシングの指示に従って教会の監視をとくことにします。「ジョニー・アルカードは吸血鬼の手下です。彼を発見して尾行してください」

 しかし、結局彼らは吸血鬼に先手を許すことになります。ボブがあの店、洞窟でジョニーに出会ってしまったのです。その後ボブは何事もなかったかのようにジェシカを尋ねるのですが彼の首には似合わぬ(笑)スカーフが巻かれております。これは怪しい。ボブはジェシカを「ジョニーがつかまった。今、洞窟にみんな集まって供述書書いている。君にも来て欲しい」と言って誘い出します。これも物凄く怪しい。

 もちろん、これは罠。洞窟で待っていたのはジョニーで、すでにボブも彼に血を吸われて仲間になっていたのです。これに気がついて「ヒーッ」と失神するジェシカ。ジョニーは彼女に襲い掛かろうとするボブを止めて「馬鹿者、彼女はあのお方の獲物だ。あのお方のところへ運ぶのだ」

 警察からの帰り道、自宅へ電話したカッシングはお手伝いさんからジェシカがボブに誘われて洞窟に行ったことを聞かされます。これは罠だと直感したカッシング、洞窟へ行くのですが、ここは麻薬捜査のために警察で封鎖されております。裏口から中へ入ってみると、もう封鎖なんんていい加減なんだから(笑)、床にジェシカにつけさせていた十字架が落ちていたではありませんか。カッシング、彼女がすでに吸血鬼の手におちたことを知って半狂乱。偶然出会ったジェシカの友達に住所を教えて貰ってジョニーの家へ急行します。

 そのジョニー、夜明けが近づいてきたのでいそいそと自分が寝る棺桶の用意(笑)。カッシング、そこを襲って聖書と十字架を棺桶に投げ込んでしまいました。「げえ、おれ、棺桶寝れないじゃん」と怒り狂うジョニー(笑)。彼はナイフで反撃し、カッシングの腕を切り裂きます。しかし、カッシング、カーテンの隙間から差し込んできた日光を鏡を使ってジョニーに照射!「ぎゃー、ヒーっ」ジョニー、後ずさるジョニー、上手い具合にバスタブに倒れこんでしまいました。おまけに倒れるときにシャワーのバルブを偶然捻っちゃったものですから水がじゃー。吸血鬼にとって流水は毒にも等しい弱点。ジョニー、絶命します。

 ここでマレー警部補と部下が到着。彼らはようやくジョニーの家を突き止めたのです。カッシングは「奴は教会に潜んでいる。ジェシカを攫って彼女を吸血鬼にするつもりなのだ。これは100年を掛けた彼の復讐なのだよ」カッシング、マレー警部補にとにかく自分ひとりでやらせてくれ、教会へ誰も近づけないでくれと懇願。フツーだったら一顧だにされない話ですが、何しろバスタブで顔を白くして死んでいるジョニーがいる。マレー警部補はカッシングの願いを受け入れるのでした。

 カッシングはスコップや杭、十字架などの吸血鬼退治セットをカバンにつめて教会へ赴きます。思ったとおり祭壇に寝かされているジェシカ。カッシングは彼女の首に十字架を掛けて「私ではお前を目覚めさせることはできない。奴にしかできないのだ」それから杭をするどく尖らせて墓穴の底にセット。これで吸血鬼撃退の準備は出来た!

 夜の闇が迫ってきました。ドラキュラが現れます。同時にジェシカも意識を取り戻して立ち上がります。「よし、さっそく頂くザマス」と思ったドラキュラでしたが十字架に気づいて「げえっザマス!」ドラキュラ、目を背けてなるべく見ないようにして彼女の首から十字架をもぎ取ります。その十字架が手に焼き付いてジュー。「ひいいザマス」と苦痛の叫びを上げるドラキュラです。

 そしてぱっと現れたカッシング、「このドラキュラめ、もういつまでもお前の好き勝手にはさせん、正義は必ず勝つ!」がーっと戦いになる訳です。カッシングとドラキュラ争ううちに2階へと上がります。カッシングはドラキュラが見せた僅かな隙を見逃すことなく銀のナイフで胸をぐさーっ。「ぎゃああザマス」2階から落下するドラキュラ。これで彼の運命は決まったかに思えたのですが、なんと操られたジェシカがドラキュラの胸からナイフを抜いてしまったのでした。ドラキュラ復活です。

 カッシング、2階から駆け下りると外へドラキュラを誘い出します。そして最後の手段で聖水を入れた小瓶を取り出し、蓋を開けて中身をドラキュラにばしゃり。全身に聖水を浴びたドラキュラ「ひいい、ひいい、ザマス!」彼は例の杭を仕掛けた墓穴の中へどさ。胸を刺し貫かれてしまいました。そこをカッシングが上からスコップでぐいぐい押し込んだものですからもうたまりません。杭が深く深く食い込んだドラキュラ、ついにその最後を迎えたのです。

 エンドクレジット。

 その後ちびちび見ていたハイビジョン録画の『鞍馬天狗 黄金地獄』を見る。明治初頭の悪徳外国業者ヤコブ商会が粗悪な金貨を作って不正な金儲けを企んだ。その陰謀に気がついた鞍馬天狗が杉作少年の手を借りて大活躍という映画なのだが、意外とシビアな展開になっているのに驚いた。まず杉作の姉、彼女は盲目であり、鞍馬天狗こと倉田の援助でヘボン先生の治療を受けて回復に向かうのだがそれには目に光を当てないことが絶対の条件となる。しかし、ラスト近くでこの姉は鞍馬天狗を助けるために自らその眼帯をむしりとり、かろうじて見える目で爆弾の導火線を消し止めるのである。しかもその後銃撃を浴びて死んでしまうのだ。

 鞍馬天狗自身も多数の敵と切り結びなんとか勝利を得るが体中をずたずたに切られ担架に乗せられて退場。私などは鞍馬天狗はもっと楽しく明るい勧善懲悪の物語と思っていたのでちょっとびっくりしてしまいましたわい。

 ハイビジョン画質はまあ、あまり誉められたものではない。解像度が極端に低くハイビジョン化の恩恵をほとんど受けていないし、途中酷い傷もあった。音声もめりはりがなく台詞の聞き取りが難しい。

 その後だらだらテレビを見て午前2時半就寝。今日も割りとすんなり寝られた。これだけでちょっと幸せ(笑)。

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