« 『Godmonster of Indian Flats』(1973年) | トップページ | 『フランケンシュタインの復讐』(『The Revenge of Frankenstein』 1958) »

2009年3月 3日 (火)

『エンド・オブ・ザ・ワールド/死を呼ぶエイリアン脱出計画』(『End of the World』  1977)

 

『エンド・オブ・ザ・ワールド/死を呼ぶエイリアン脱出計画』(『End of the World  1977

 まあ、しょうもない映画で、同年10月に公開された『未来からの挑戦!第四次宇宙戦争』と並んで「相方のピーター・カッシングは『スターウォーズ』なのにクリストファー・リーはこれかい」と当時のSF・ホラーマニアたちを嘆かせたという曰く付の作品です。。

とある町のダイナー、夜も更けてきて、お客さんはみんな帰っちゃいました。「んじゃ、暇やしピンボールでもしようじゃないの」店主はプレイを始めます。

 その時突然やってきたペルガド神父(クリストファー・リー)、店主はびっくりして「こんな夜更けにどないしはりましたのや」神父は真っ青な顔でとても具合が悪そうです。「えらい事が起こるんねん。手遅れになる前に警察に知らせなあかん。電話を貸してんか」店主はもちろん快諾したのですが、神父が電話機に近寄ったところなぜかぼかーんと爆発。同時にカウンターの奥にあったコーヒーマシーンもぼかーんと爆発。店主は飛び散った熱湯をもろに顔面に受けまして「ぐぎゃぐぎゃぐぎゃぎゃー!」苦しみのあまり窓から飛び出して電飾の電線に引っかかって感電死してしまいます。

 神父はそのまま外へ。とぼとぼ歩く彼の前に現れたのはおお、もう一人の神父ではありませんか。第二の神父は微笑んで「オカエリナサイ」 何だか良くわかりませんが二人の神父は闇の中へ消えていきます。ここでオープニングクレジット。

 これが終わると出てくるのはNASAのコンピューター室。本作の主人公であるアンドリュー・ボラン教授(カーク・スコット)が一台のコンピューターの前に座ってかたかたキーボードを操作しております。彼は電話を取り上げるとベッカーマン司令(リュー・エアーズ)に電話を掛けまして「わて、宇宙からの信号を解読してますねん、なんや言葉みたいなかんじでっせ。そちらではどないなっとりますのん」彼がやっていたのは宇宙からの電波を受信、解読することだったのですね。

 ボランは一旦帰宅、出席予定のパーティに出かける準備をしたのですが、同じくドレスアップした奥さんシルヴィア(スー・ロリータ(いやもうロリータじゃないけど)・リオン)があんまりセクシーだったのでむらむらしたらしく、いきなりキス。さらにその先へ進もうとします。シルヴィアは「あんた、せめてベッドルームに戻ってからにしてや」と言ったのですが、劣情一直線のボランには聞く耳なし。「あほー、わて、もう我慢できひんのやで、ここでするで、立ったままやるで」ってどんな映画なんだよ、これは(笑)。

 さて、立ったままやってパーティに出かけるのかと思いきやボラン、「気になることがあるねん」コンピューター室へ戻ります。そしてまたキーボードをカタカタ。すると唐突に画面に「大規模な崩壊あり」という文字が出てきたではありませんか。ボラン、首をかしげて「はて、何やろ、一応解読できたけど、これじゃ意味わからんわ」この後ようやくパーティへ出かける二人です。そしてその帰り道って「パーティに遅れる」と散々言っておきながらもう終わったのかい(笑)。その車の中でラジオが「中国南部で大規模な地震が起こりました」というニュース。ボラン、はっとなって「ひょっとしたら崩壊ってこのことやったんかいな、あれは宇宙からのメッセージやったのかも知れん」

 この後も同じようなことが続きましてついにボラン、「宇宙からの電波をキャッチしている受信機があるはずや、それを調べなあかん」と決意しまして奥さんと一緒に車で調査に向かったのでした。地図を見ながら逆探知の結果を追っていくと行き着いたのがセントキャサリンの修道院。「いや、こんなところに受信機があるはずないで、なんかの間違いやな」さらに先へ向かいます。この辺からすっかり日が暮れて夜になりまして、画面が真っ暗になり、何をやっているのかぜんぜんわからなくなってしまいました(笑)。

 彼らは何らかの施設を見つけていきなり柵をすり抜けて敷地内に不法侵入します。「ここはどんなところやろ」「動物園みたいやな」という会話が交わされますが、一匹の動物がいるわけではありません。二人は真っ暗闇の中を探し回った挙句、階段を降り始めます。するといきなり赤いライトに照らされた!「お前ら、ゆっくり降りてこんかい、おら、壁に手をつけて、動いたらあかんねんぞ、後ろからずどんとやるぞ」警備員に捕まったようですね。そしてその中のリーダーらしき人物が「お前ら、誰に派遣されたのや」この声を聞いてボランはびっくり。聞き覚えがあったからです。「あんたはもしや、ベッカーマンはんやないですか、わてはボランですねん」

 ベッカーマンは驚いて「こら、ほんまもんのボランはんかいな、こら、失礼した、ほなら、お詫びついでにこの地下通信センターを案内しまひょ」なんと、ここはロシアの宇宙船と協力して宇宙からの通信を傍受している大通信基地だったのです。だったら地上にちゃんと警備員置いておかんかい。階段に鍵かけとかんかい(大笑い)。

 そして次の場面じゃもうボランとシルヴィアはモーテルのベッドの上。「明日はあの修道院をもういっぺん調べてみるか」なんて言っております。この後二人はキスしてはい、後はなるようになれです。

 翌日、その決意どおりに修道院を再訪するボランとシルヴィア。彼らは責任者との面会を求めます。そして出てきたのがクリストファー・リーのペルガド神父。「セントキャサリンにようこそ。それで何の御用でっかいな」「私、ボラン言いましてNASAで通信関係の仕事やっておりますんや、ここんところ通信波をようけ受信しておりますのやけど、その中心がこの修道院になっておりますねん」神父はわははと笑って「それは何かの間違いやと思いますわ、ここにはトランジスタラジオもありゃしません」ボランはそういうことを聞いているのではないと思います(笑)。

 さらにボランは「この辺でキーンたらいう音聞かはったことはないですか」と質問したのですがペルガド神父は「知らん、知らん、ぜーんぜん知らん」「じゃあ、申し訳ないのやけど、この修道院をパワーインパルスメーターで調べさせてもらえんやろか」神父はこの頼みを快諾。ボランとシルヴィアは尼さんの付き添いつきで修道院を調べ始めます。

ボランとソフィアは修道院の部屋をくまなく調べるのですが、何も発見できません。二人は仕方なく戻ることになります。その二人に神父は「昼飯でもどないでっか」と誘ったのですが、この結果に落胆しているボランは「いや、ええです、せっかくのお誘いですが、僕ら、すぐ戻らなあきまへん」

 そしてNASAのコンピュータールームにこもるボラン。お、またなにやら文字がモニターに出てきました。小さすぎてぜんぜん読めないですけど(笑)。ボラン、プリントアウトしたその文字群をじっと見つめております。この後ボラン、噴水近くのテーブルでくつろいでいるソフィアって、ここはどこなんだよ!つなぎがいい加減でNASA施設の中に噴水があるように見えるぞ。彼女にそのプリントアウトを見せて「この通信はわてらのことを知ってんねん。わてらのことに妙に詳しいねん」この謎を解くべく再び修道院潜入を試みることになりました。

 まあ、潜入ったって例によって夜の場面が真っ暗なのでもうみづらいこと夥しい。かろうじて尼さんたちが現れて捕まってしまったことが分かるぐらい。彼らは神父の元へ連行されます。神父はさらに二人を地下に連れていき何かのスイッチを入れた。そうするとハム音が鳴って次々に地下室に置かれている機械装置が動き始めたではありませんか。実はこの施設、恒星間旅行のためのタイムワープ装置だったのです。

 この神父と尼さんたちは実は宇宙人、え、今さらいわれなくってもそのくらい分かっているよですって、ああ、そうですか。彼らはこの修道院の神父と尼さんを殺しクローン人間となって入れ替わっていたのです。彼らは地球が大宇宙の平穏を乱しているため、破壊しに来たとトンでもないことを言い出します。何でも一光年先の星まで迷惑かけられているそうです。一光年って、そんな近くに恒星系あったかや、そんな遠くまで迷惑かけてって、地球が何をしたっていうのか、疑問はつきません。しかし、彼らの計画は思わぬことで頓挫していました。首尾よく地震だの火山の噴火を起こしたのは言いのですが、肝心のタイムワープ装置が故障して彼らの星に帰れなくなってしまったのです。

 「そこであんさんの出番や、あんさんの研究しているなんちゃらクリスタルを持ってきて欲しいのや。それがあれば装置を直して帰ることができるのやで」神父はにやりとします。「え、わてらの言うとおりにせんと、あんさんの奥さん、どないなってしまいますかなー」

 その後寝室に閉じ込められた二人。閉じ込められたといっても鍵は掛かってないし、見張りもいない。二人は当然ながら逃げ出します。この後また暗闇の中をえんえんとうろうろする場面が続いてお、道に出た。ボラン、たまたま走ってきた車の前に飛び出して止めることに成功します。びっくりしたドライバー氏、窓から首を出して「こら、危ないやないかい、死ぬ気かや」ボランは構わず「非常事態なんですわ、金は幾らでも払うさかい近くの警察署に連れて行ってくださいな」

 ドライバー、この頼みを快諾、「ほなら、早いところ乗ってや」ところがこの時いきなり車のボンネットがぼんと破裂。ついで車体が大爆発して哀れドライバー氏は黒こげとなってしまったのです。もちろん、これは神父たちの仕業。とても逃げられないと悟ったボランとソフィアは修道院へ自ら戻るのです。出迎えた神父は「オカエリナサイ」と映画の冒頭と同じことを言っております。

 さあ、次の日ボランはNASAからなんちゃらクリスタルを盗みだしてくることになった。警備は厳重で生きて帰れるか分からない道行きであります。ボランはソフィアと別れを惜しんでぶちゅちゅちゅちゅーと長いキス。神父がいらだって、「こら、いつまでやっとんねん、唇腫れる前に離れんかい!」

 さて、すぐに夜となって工場へ忍び込むボランです。忍び込むったって、入り口に鍵は掛かってないし、警備員が一人机にいるだけ。厳重な警備が聞いて呆れます。ボランは警備員の背後から忍び寄ってクロロフォルム・アタック!コンテナの実験室の鍵を開けて見事にクリスタルを奪取。失神した警備員が見つかって警戒警報を鳴らされたのですが、何しろ逃げているのがボランと分かってしまったものですから、ほかの警備員も途中で追うのをやめてしまいます。唯一、発射されたピストルの弾が工場のガスタンク?に命中して大爆発。

 まんまと逃げてしまうボランです。本当にたいした厳重警備ですね。

 さあ、クリスタルを手渡された神父は大喜び。「あんた、でかした、ようやった!これでわてら星に帰れますわ!」さっそくタイムワープ装置にセットしてみるとこれが見事機能回復。「よっしゃ、みんな、一人ずつワープしてや」尼さんたちが次々に装置に吸い込まれていきます。最後に残った神父、二人を見て「もうこの星はしまいや、良かったらうちにこんか、あんたの能力、あっちで受けまっせ」神父もタイムワープ。

 残された二人はモニターに映し出される地球の惨状を目にします。火山が爆発して溶岩どろどろ(流用フィルム)、大津波が襲来して人々を飲み込んでいきます(流用フィルム)。ついにボラン、「わてら、無駄死にはできん、チャンスを逃したらあかんのや」二人はタイムワープ装置に吸い込まれました。直後地震に襲われるコントロールルーム。

 場面がぱっと変わりますと大宇宙に浮かんでいる地球。これがいきなりどっかーん!思いっきり爆発したところでエンドクレジット。

だらだらした演出で見ているとてきめんに眠くなってしまいます。不眠症の治療に最適だと思います。

カラー・スタンダード モノラル音声 画質は前述したように夜の場面で名にやっているのかさっぱり分かりません。音声も誉められたものではなく台詞が聞き取りづらいったらありゃしない。12枚のディスクに50本の映画を収めたNightmare Worlds 50 Movie Pack CollectionMill Creek EntertainmentのDVD。 

           エロの冒険者 
       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/ 
      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

|

« 『Godmonster of Indian Flats』(1973年) | トップページ | 『フランケンシュタインの復讐』(『The Revenge of Frankenstein』 1958) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『エンド・オブ・ザ・ワールド/死を呼ぶエイリアン脱出計画』(『End of the World』  1977):

« 『Godmonster of Indian Flats』(1973年) | トップページ | 『フランケンシュタインの復讐』(『The Revenge of Frankenstein』 1958) »