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2009年4月 3日 (金)

『続・恐竜の島』(『The People that Time Forgot』 1977)

 

『続・恐竜の島』(『The People that Time Forgot』 1977

 『恐竜の島』(『The Land That Time Forgot』 1975)の続編であります。前作とちょっと辻褄の合わないところがありますが、皆さん、もういい年した大人なんです。そんな細かいことをつつくのはみっともないですよ、分かりましたね。

 警告、警告、このDVDのリージョンは1です。したがって日本国内のDVDプレーヤーでは再生できません。警告、警告。

大海原を行く機走帆船 ポーラ・クイーン号。この船は前作『恐竜の島』で主人公のティラー(ダグ・マクルーア)が海に投げ込んだ手紙を元に彼の捜索と恐竜の島カプローナ探検を目的としております。

 前作のごとく、あれこれさ迷うなんてことはなくすぐにカプローナを発見。しかし帆船ですから例のトンネルを使うことはできません。ならばどうやって島の周囲を囲む高い山を越えるのかといいますと、これが水陸両用機を使うのであります。氷で覆われた海面の隙間に飛行機をクレーンで下ろし、出発準備。乗り組むのはパイロットのベン・マクブライド(パトリック・ウェイン)、彼の戦友でベテラン整備士のホーガン(シェーン・リマー)、生物学者のノーフォーク博士(ソーレイ・ウォルターズ)、そして紅一点の女性カメラマン、シャルロット(サラ・ダグラス)の4人であります。

 ちなみにこの探検行のスポンサーというのがシャルロットが所属する新聞会社。だから彼女の参加を拒むことができなかったという事情があるようです。

 さて、海面から見事に飛び上がった水陸両用機、高度を上げて島の周囲を囲む山を跳び越します。順調な飛行が続くかと思われたのですが、突然、彼らを襲う黒い影。「わあ、あれはプテラノドンだ!」と何故か嬉しそうに(笑)叫ぶノーフォーク博士。「すごい、ティラーの手紙にあった通りだ」このプテラノドン、何が気に障ったというのかしきりに飛行機にちょっかいを出し始めます。すれすれを掠めたり、尾翼を齧ってみたり剣呑で仕方ない。怒り狂ったホーガン、機銃を乱射して追い払おうとします。しかしプテラノドンはひるまず、それどころかこっちも怒って飛行機上部の推進式プロペラに突入したのです。プテラノドンはずたずたになって墜落します。しかしプロペラの方も無事であるわけがありません。このショックで先端が欠け、しかもエンジンが停止してしまったのです。

 「わあ、落ちるねんて、落ちるねんて」ベン、自分の操縦テクニックの全てを使ってかろうじて不時着に成功します。

 幸いプロペラはなんとか修理できそう。しかし、問題はこれからで再び離陸するためには飛行機を山の中腹あたりまで引っ張り上げなくてはなりません。そんなの、ウィンチでもなけりゃ絶対無理です。途方にくれる4人ですが、ここに良い助っ人が現れた!まことに都合の良いことにステゴサウルスが出現したのです。ノーフォーク博士が「こいつはものすごく神経が鈍い、反射速度が我々の十分の一なのだ。もちろん愚鈍に決まっている」と古い学説に基づいてさんざん悪口を言った挙句、こいつにロープを引っ掛け飛行機を引っ張らせようということになったのであります。

 ところがステゴサウルスがなかなか動いてくれない。背後でベンが空に向かって拳銃をぱんぱん撃ってもまったく動じる気配がありません。その時いきなりステゴサウルスの前にシャーロットが飛び出した。彼女は手を振り「こっちよ、こっちよ」と叫びます。これでようやく動き出したステゴサウルス、物凄い力で飛行機を目論見どおり引っ張り上げてくれたのです。でもベンはかんかん。シャーロットを「危ないことすんな!」としかりつけます。「何よ」と膨れるシャーロット、まあ、こうしていがみ合っていた男女が終盤で仲良くなるのはお約束ですな(笑)。

 さて、後はティラーを探さなければなりません。ベン・シャーロット、ノーフォーク博士は飛行機の修理のためにホーガンを残してティラーを探しに南にいくことになります。しかしプテラノドンや恐竜がうようよいるところでホーガン一人残していくのはちょっと酷くないですか(笑)。

 出発する三人、しかしいくらも行かないうちに女の悲鳴を聞きつけます。その声の主は若い原始の女性でした。そしてその背後から二頭のアロサウルスが!ベンはライフルや発煙弾を使ってこいつらを撃退します。助けられた形の原始女性、ナイフを取り出し、いきなり「触るんじゃない」って英語を喋りやがった(笑)。驚いた三人がよくよく問いただしてみるとなんと彼女はティラーから英語を習ったというではありませんか。ティラーは彼女の部族ガールゥ族の元で二年ほども暮らしていたというのです。その彼の指導でみんな英語を喋るようになり、技術レベルも若干進化したのですが、これが他の部族ナガーの危機感をあおったため、攻撃されてしまったらしい。この攻撃でガールゥ族のほとんどが殺されティラーも連れ去られてしまったのでした。ナガーはどうやらティラーを彼らの火山の神のいけにえにしようとしているようです。

 この各部族間の力関係などは前作とちょっと違っているようですな。

 三人はガールゥ族の女、アジャー(ダナ・ギレスビー)の案内でナガー族の村を目指すことになります。

さて、残されたホーガンは一人で一生懸命に飛行機の修理に取り組んでおります。と、またプテラノドンが飛来します。しかしホーガン、慌てず騒がずライフルを取り上げると狙いを定めてズドン!プテラノドン、撃墜されてしまいました。「ざまあみろ」ホーガン、飛行機の胴体にプテラノドン撃墜マークを書いているという・・・(笑)。どうやらこれが五匹目だったようで。

 一方三人+アジャーの前にもうひとつの部族が出現します。狩猟部族ナンド=ハーです。彼らは4人の目の前で追っかけていたガールゥ族の男二人を殺害します。助けようとしたベン、信号弾を乱射してナンド=ハーを撃退するのですが時すでに遅し、二人はじきに息絶えてしまいます。アジャーは瀕死の彼らから「ティラーはナガーの火山の神、ナブラコタの生贄にされるためにスカル山に連れていかれた」ことを聞き出します。急がなければ彼が危ない。

 アジャーは近道となる洞窟の入り口を探しに出かけました。ところが彼女の帰りを待っている間、三人はナンド=ハーに攫われてしまったのです。彼らは地面に縛り付けられ恐竜への生贄?囮?にされてしまうのでした。ほどなくやってきたワニ型の恐竜。恐怖ですくみ上がる三人でしたが、この時最高のタイミングでアジャーが現れた。「あなたがアジャーで私がパーよ」嬉しさのあまり訳の分からないことを呟くベン。アジャーは彼らの縛めを解いて、洞窟の入り口に案内するのでした。

 後からナンド=ハーの男たちが追いかけてきましたが、四人が洞窟に入ってしまった時点で諦めてしまいました。どうやら、彼らはこの先へ進むことを極端に恐れているようです。安心した4人は鍾乳洞になっている洞窟の美しさに感嘆しながら出口を目指したのであります。

洞窟を進む4人。途中、天井から大き目のタランチュラがシャーロットの肩にぽとり。これにはさすがに女丈夫のシャーロットも仰天し「ひいいいい」 思わずベンが「お前は焼津の半次か」と突っ込みます。さらに進むと壁の中からオオトカゲ型の恐竜がシャーロットに向かってウォー!でもタイミングが悪くみんなが通り過ぎた後だったので誰にも気づいて貰えませんでした(笑)。

 洞窟を抜けるといよいよそこはナガー族の土地。いくらも進まないうちにナガー族が現れます。これがもうもろに日本の戦国時代の鎧甲冑をモデルにした民族で馬に乗って旗指物担いでいる奴までいる。その中の隊長格らしい男が進み出て「ウェルカム!」やっぱり英語を話します。もちろん、ティラーに教わったのです。隊長は警戒する四人に「ティラーは我々の賓客だ。あなた方を迎えにきたのもティラーの指図なのだ」これで4人は一応の警戒を解いて彼らの都市へついていくことになります。

 その都市というのがああた、岩山に作られた城塞にところどころ巨大な髑髏がくっついているという悪趣味なもの。内部も髑髏ばっかりでおまけにニシキヘビがずろずろ這い回っています。4人は禿げでデブの大ボスらしき人物の前に連れて行かれるのでした。その魁偉な容貌に驚いたベン、思わずシャーロットに「すげえデブだな」「そうね、一体何を食べればあんなに太るのかしら。それにおまけに禿げ頭なんて、オヤヂだわ」とたんに今まで親切だった隊長さんが豹変。「こら、お前ら、我らが首領のサバラさまになんということを言うのだ、土下座して謝れ!」げしーっとベンたちを蹴り飛ばします。

 もう皆さん、お分かりでしょうがティラーが彼らの賓客だなんてのは真っ赤なうそ。四人を速やかに都市へ連行するための罠だったのであります。これで女二人は夜明けを待って火山の神ナガラマタの生贄にされることになってしまいました。残った男二人、ベンとノーフォーク博士は壁に髑髏がたくさん埋め込まれた素敵なインテリアの牢屋に放り込まれてしまいます。

 ところがこの牢屋の隣にいたのがティラー。彼は壁に貼り付けられた髑髏を通して「おい、そこにいるのはベンじゃないか」「おお、そういうお前はティラー、生きていたのか」しかも壁が手ですぐに壊せて合流できたという・・・。再会を喜びあう二人。ベンは「君の手紙が発見されて、それで探しに来たのだ」そしてリサはどうしたのかと尋ねますととたんにティラーは暗い顔になって「死んだよ、ココのやつらに火山の神への生贄にされたんだ、チクショー」「生贄だと、だったらシャーロットとアジャーも危ないぞ」

 三人は食事を持ってきた看守を殴り倒して鎧兜を奪います。それで変装して牢屋から抜け出し、今しも生贄の儀式で首をはねられようとしているアジャーのもとへ。いきなり正体を現して見張りたちを倒し、サバラに迫ります。サバラはアジャーを人質に取って対抗しようとしたのですが、アジャーが腕を振り払って噛み付いた。この思わぬ攻撃にたじたじとなったサバラ、足を踏み外して火口へ落ちてしまうという・・・(大笑い)。ベンたちは追っ手から逃れるべく火口の淵を回って洞窟に入るのでした。サバラが落ちたことで火山活動が始まったようで地面が鳴動しております。この振動で追ってきたナガー族の兵隊たちは次々と火口へ落ちていき、四人を取り逃してしまったのです。

 しかし、この洞窟も剣呑、剣呑。両側の壁から六匹の大蛇がにゅーっ!浅草のお化け屋敷じゃないんだから(笑)。ここはシャーロットのカメラのフラッシュでなんとか突破。4人は地上へ出て走ります。後から馬で追ってくるナガー族たち。さすがに馬の足にはかなわず例の洞窟の手前で捕捉されてしまいます。ここでベンとティラーが「ここは俺たちで守る、君らは先に洞窟へいけ」この時、シャーロット、カバンからピストルを取り出してティラーに渡します。なんだ、この女、最後の最後でこんなの出すなよ(笑)。ティラーはピストルを乱射して、ベンは敵から奪った刀を振り回して次々にナガー族を倒していきます。しかし、ついにナガー族の放った矢がティラーの腹にぐさぁ!ティラーは「うう、俺は子供の頃からヒーローになりたかったんだ、何、いまさらそんな話をしている場合じゃないって?いいだろ、もうすぐ死ぬんだから」その言葉通り息絶えるティラー。

 次にやられるのはベンかと思われたのですが、この頃から火山活動が激化。どっかんどっかん周囲に火山弾が落下。あちこちで爆発も起こります。これに恐れをなしたナガー族はついに退却したのです。ベンはティラーの亡骸を残し、洞窟に逃げ込むのでした。あ、この洞窟はさっきの浅草お化け屋敷みたいなやつとは違いますよ。行きに使った鍾乳洞の洞窟ですよ。

 この洞窟もただで通れるわけなどありません。行きにシャーロットを襲おうとしたトカゲ恐竜がまた出現したのです。しかもこいつは体表を硬いうろこに覆われているので打たれ強いのなんの。いくら刀でつつこうが、アジャーが折れた鍾乳石でぶったたこうが平気の平左。このままみんな食われてしまうのかとはらはらしていると地震が来て、天井から鍾乳石が落下。これが恐竜の背中にぐさっと突き刺さってなんとかピンチを脱したのであります。

 ようやく地上へ出た、でも今度はナンド=ハーが追いかけてきた。もういいよ、このまま飛行機に戻って飛んじゃおうよと思います(笑)。ベンは追っかけてきた彼らにピストルを乱射。数人を射殺して彼らを退却させたのです。そしてようやく飛行機の置いてあるところへ到着。はらはらしながら待っていたホーガン、アジャーの色っぽい姿に驚きながらもエンジン始動、ベンはみんなを乗せて飛行機を離陸させるのでした。このへん、ぼっかんぼっかん地面が爆発して凄いことになってます。大爆発して火柱が10メートルくらい上がってます。なんで、ここだけ異様に力が入っているんだ、この映画の特撮(笑)。

 何とか舞い上がる飛行機。しかし、今度はエンジンの出力が足りず島の周囲を取り囲んでいる山を跳び越せそうにありません。ベンは叫びます。「みんな捨てられるものはみんな捨てて機体を軽くするのだ!」機関銃やら、シャーロットのカメラをぽいぽいと投棄。これで駄目なら脇役のホーガンを放り出すか、みんな服を脱いですっぽんぽんになるかというスリリングな展開に見ている私も大コーフン。まあ、結局そんなことにはなりませんで、ちゃーんと山を飛び越えることができたのですが。

 途中、エンジンが止まってしまいましたが、ベンは慌てず騒がずポーラ・クイーン号のすぐそばの氷原に不時着します。そしてすぐに救出され船の中へ。そしてポーラ・クイーンはいまや火山の活動が全島に及んでどっかんどっかん火を噴いているカプローナからぎりぎりのところで脱出することができたのでした。

 ラストはお祝い。船長が「ティラーを救出できなかったのは残念だが、代わりにこんなお土産、アジャーが来てくれた。まことにもって目出度い、ワハハハ」と言って一同乾杯です。そしてベンとシャーロットが大方の予想通りちょっと仲良くなったところでエンドマーク。

 えー、しかしですね、ティラーが生きていたら定員オーバーで飛行機に乗れなかった訳で(笑)、どうも人数あわせのために殺されたのではないかと思われて仕方ないのですが。

 スクイーズ・ワイド カラー モノラル音声。クローズド・キャプションつき。画質はクローズド・キャプション表示のためにコンポジット接続を使ったので評価できず。音質は比較的品位が高く台詞の聞き取りが容易であります。ただ、全体的にヴォリュームの音圧が低かったのが残念。『恐竜の島』(『The Land That Time Forgot』 1975)とのカップリング。MGMミッドナイトムービーシリーズのDVD 

エロの冒険者 
       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/ 
      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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