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2009年5月24日 (日)

5月23日(土) 「マブチポスト」

 「マブチモーターの思い出について複数のトピックを上げることはミクシィの規約にて禁じられております!」 親族の不正が取りざたされる中、韓国の盧武鉉前大統領が自殺。韓国の大統領は暗殺されたり、退任後に自身や親族が逮捕されたり自殺したりとアメリカ大統領よりよほどスリリングな職業のようだ。

 初・2・3大統領 「李承晩」
彼の養子が実の両親を殺害。不正選挙を糾弾されハワイに亡命。そのまま客死。
第4代大統領 「尹譜善」
クーデターで退任を余儀なくされる。軍法会議で懲役3年の判決。
第5~9代大統領 「朴正煕」
長男が麻薬服用で逮捕される。狙撃事件発生。弾がそれて夫人に命中。死亡。直後、金載圭KCIA部長によって暗殺される。
第10代大統領 「崔圭夏」
学生デモ等が収まらず、粛軍クーデターを実行。結局収まらず、光州事件発生。8ヶ月で退任。
第11・12代大統領 「全斗煥」
光州事件において反乱首謀罪で死刑判決。後に恩赦。
第13代大統領 「盧泰愚」
退任後に収賄容疑で逮捕。光州事件の内乱罪も発覚。懲役17年の判決。後に恩赦。
第14代大統領 「金泳三」
在任中に経済危機に陥りIMFの介入を招く。次男は利権介入による斡旋収賄と脱税で逮捕。 
第15代大統領 「金大中」
光州事件の首謀者として無期懲役の判決。息子3人を含む親族5人が金がらみの不正事件。

 この悲劇の歴史に今回、第16代大統領 「盧武鉉」 登山中の滑落死が加わったことになる。軍事政権が存在し、民主化が遅れたという歴史、常に南北対立という緊張を強いられる厳しい政治状況、権力が集中する大統領制、韓国特有の家族主義・縁故主義の強さなど原因はいろいろ考えられるけれども、それ以前に韓国の大統領制には大きな欠点が内包されているのではないかと考えずにはいられない。仮にも民主国家でございという国の大統領の自身、周囲にこう不正が渦巻いているようでは話にならぬ。

 なお、この自殺についてネットではぞろ謀殺説が囁かれているが、わざわざどこぞの組織のエージェント!が盧武鉉前大統領を自宅裏山に連れていって、「ソウレ!」と投げ落とすというのはちょっと考えづらい。そのような目立つ方法を取らなくても自宅で服毒・縊死等を偽装する方がよほど理にかなっていると思われるからであるって、何だ、お前、なんてひどいことを。

 仕事はまあ、いろいろあった。これでオシマイ。食ったもの、昼飯に喜多方みそラーメンの生ラーメン。夕食はミニステーキ二枚、付け合せの野菜炒め、ゴマ鯖とブリの刺身。ビール二缶、〆のコーヒーは如例。

 夕食後昨日一時間ほど見ていた『つぐない』を最後まで。嫉妬、性への恐れから姉の恋人を少女暴行と偽りの告発をした少女の苦悩を描く映画。自分の行状に深く後悔するものの、肝心の姉と恋人は戦争のために死んでしまう。後年、作家となった少女が贖罪のために本当はありえなかった邂逅の場面を小説にするその切なさに私は涙してしまったのだ(ウソ)。

 ハイビジョン画質は良好なのだが、ハイライトの飽和が早いのが残念。敗残兵が蝟集したダンケルクやドーバー海峡のホワイトクリフなどのパノラミックな構図はハイビジョンの高画質でないと十分に表現できなかったであろう。5.1チャンネルサラウンドは効果音を大胆に配置して少女の心象を表現しようとする試みが面白い。

 その後ハイビジョン録画の『アフター・スクール』を見る。これは表層の物語の下にとてつもない真実が隠されているという氷山型のミステリー。どんなタイプ分けじゃ(笑)。冒頭から積み重ねられた小さな違和感があるときを境にがらりと本当の姿を現す面白さよ。「高度に発達した丸暴の刑事の顔は暴力団と見分けがつかない」というA・C・クラークの言葉を(いや、クラークはこんなこと言っておらん)応用したフェイク・アイデンティテイによるサスペンスの盛り上げ方も見事。そして、ラストで明かされる真実、事件の中心にいたのは大泉 洋ではなく、中学生の時から人の恋の橋渡しばかりやらされていたへタレというどんでん返しにどわーっと感動させられてしまったのであった。

 複雑なストーリーゆえ、細かい点での整合性に怪しいところがあるが、まずは快作といえるできであろう。こんな映画が作られヒットする、まだまだ邦画界も捨てたものではないと思うよ。

 ハイビジョン画質は今ひとつ。ノイジーであり、暗部の諧調表現にも物足りなさがあった。5.1チャンネルサラウンドは環境音の再現がよろしい。リア音場の定位感も抜群。

 シャワーを浴びて午後11時過ぎから『怪物の花嫁』(『Bride of the Monster』 1955)の続き。ジャネットはルゴシをスルドク追求します。「あのロボという大男がマーシュ湖の怪物じゃないの」ルゴシははははと笑って「あれは単なるわしの助手ですよ。口は聞けないがなかなか役にたつ。わしはあれをチベットで見つけてきたのです」チ、チベットっすか(笑)。この後ルゴシ、ジャネットに得意の眼力で催眠術を掛けて眠らせてしまいました。「ロボ、彼女を私の部屋へ連れていけ」

 この後屋敷を訪れたのはあの謎の教授ストロウスキ。彼は鍵が掛ってないのを良いことに屋敷へ潜入、いろいろ調べ始めるのです。その背後にロボが登場、てっきり襲い掛かるのかと思いきや、唐突にルゴシが出てきて「やあやあ、ストロウスキ教授、久しぶりですなあ。なぜ、こんな沼くんだりまで私を追いかけてきたので」「ヴァーノン君、我々の政府は君に戻って欲しいと言っているのだ、そして研究を続けて欲しいと言っているのだ」なんと、この教授、ルゴシを故国(どこかはっきりしませんが)に連れ戻しにきたのです。

 しかし、ここでルゴシが「分かりました、それでは帰りましょう」と言ってしまったら映画が終わってしまいます(笑)。その代わりに彼は激怒して、「なんと私の研究を認めずキチガイ扱いにして学会からも追放した国に戻れですと、私はそのせいで妻と子供とも別れなければならなかったのだ」ルゴシは怒りのあまり歌いだします。「私の国から追放された、この悔しさは忘れはしない」(ウソ)。

 焦ったストロウスキ、「私は君を探して世界中を回ったのだ。怪物が出るという噂を聞いたら君の仕業じゃないかと思ってどこへでも行った。ネス湖にも行ったぞ」ああ、そうですか(笑)「とにかく気を静めて国へ帰ろう。そして君の研究による超人軍団を結成すればわが国が世界を征服できるぞ」ルゴシは物凄い目でストロウスキ教授を睨みます。「私の超人は私だけのものだ、私が世界を征服してやる」「このキチガ×め」ルゴシの合図でロボが教授を背後からがきと抑えます。

 そしてそのまま暖炉の隠し通路を通って実験室へ。ロボ、教授を大蛸の水槽にぽいと放り込んでしまいました。自分で蛸の蝕椀を体に巻きつけた(笑)教授、「ぎゃーぎゃー助けて、ぎゃー」その様子をにやにやと眺めるルゴシです。「ふふふ、それがマーシュ湖の怪物よ、私の天才を身をもってしるがいい!」

 さて場面が変わって現れたのはクレイグとマーティンのコンビ。彼らは乗り捨てられた教授のレンタカーを発見します。クレイグは「教授はあの古屋敷に向ったのに違いない」彼はマーティンを待機させて、自分ひとりで屋敷を調べに向うのでした。ところが道らしい道もなくあたりも真っ暗、雨も降っておりますのであっという間に流砂に落ちてしまいます。おまけにワニが襲ってきた。ピストルを乱射してワニを追い払ったクレイグ、木の枝に捕まって流砂を脱出します。

 この流砂、単に穴掘って木の枝や葉っぱを敷き詰めたもの。幾ら画面が暗いと言ってもそれくらい分かりまさぁ(笑)。またワニが登場する場面はアフリカあたりで撮影されたと思しきストックフッテージを使っています。

 一方ロビンソン警視、ジャネットと同じく不動産記録を調べて件の屋敷がルゴシの所有であることを発見。ついにパトカーで警官隊と共に出動します。

 ルゴシは実験室で何やら準備中。「よし、出来た」と満足げに頷いた彼は奇妙な手つきをいたします。谷啓のがちょーんみたいな手の動きに答えて現れたのがいまだ催眠状態にあるジャネット。彼女は今や花嫁衣裳を着せられていました。ルゴシはにやにやしながら「ふふふ、君は私の手によって超人に生まれ変わるのだ。スーパーパワーと美貌を兼ね備えた怪物の花嫁になるのだ」寝台に拘束されるジャネット。目を覚まして「ひーひー、いやー、いやー、そんなのになりたくない」と暴れます。

 この時最高のタイミングで現れたのが暖炉の通路を偶然見つけて侵入してきたクレイグですよ。彼はピストルを手に実験室に飛び込み、「警察だ、彼女を解放ぐ」ロボに背後からぶん殴られて失神したという・・・(大笑い)。彼は鎖で縛られてしまいます。もはや邪魔するものはいなくなった。ルゴシは「さあ、実験開始だ」と叫んで装置のスイッチに手を掛けるのですが、この時ロボが懐から毛の塊みたいなもの(アンゴラ?)を取り出してなでるという奇妙な仕草。彼はそれを寝台のジャネットの傍らに置いたかと思うと、「ウォー」ルゴシに襲い掛かったのであります。一応、この人はジャネットに執心していて、彼女を害しようとするルゴシを許せなかったという理由は分かるのですが、あの毛皮は何?どういうこと?

 監督のエド・ウッドの好みだからとか言われても納得できないよ。

 ロボはルゴシを投げ飛ばして失神させ、ジャネットの拘束を解きます。そして代わりにルゴシを縛り付けたという・・・。彼はジャネットと彼女に解放されたクレイグが見守るなかルゴシに変なヘルメットを被せます。たまらずクレイグ、ピストルを拾い上げて「やめろ」と叫んだのですが、逆にまたまたたたき伏せられてしまいました。ロゴは最後のスイッチをがちゃりと入れます。びびびび、派手に痙攣するルゴシ。

 これで他のやつみたいに死んだのかと思ったのですが、さすがはルゴシ、この実験が効果を表して超人になってしまったのです。彼はそのスーパーパワーで拘束を引きちぎりロボに襲い掛かったのでした。うーん、この超人ルゴシ、こっちに顔見せてくれないなあ、ひょっとしたら別人かなあ、ああ、明らかに背が高くなっているぞ、わわ、足元見たら、こら、上げ底の靴じゃ、これでどたんばたんロボと戦っておるわ(大爆笑)。ルゴシ、ロボを装置に叩きつけます。すると装置がショートして、感電。ロボ、死んでしまいました。

 同時に火災が発生したのでこらたまらんとルゴシ、ジャネットを攫って逃げ出します。外に出るなり靴が元に戻っているのがおかしい。まあ、あんな上げ底の靴で荒地を歩いたらあっという間にひっくり返ってしまいますからな(笑)。後を追うクレイグ、ロビンソン警視たちも合流です。

 形勢悪しと見たルゴシ、ジャネットを捨てて逃げようとします。警官隊はロビンソン警視の命令一過、ピストルを乱射しますが効果なし。ここで飛び出したクレイグ、あれ、ルゴシの背後にいた筈なのに、なぜか丘の上からやってきたぞ(笑)。回り込むなどの描写がなかったので、これは単に位置関係を間違っただけなのかと思います。そしてクレイグ、いかにも転がしなさいといわんばかりに置いてある大きな丸い石をルゴシに向って転がします。石はルゴシを押し倒して彼もろとも、なぜか大蛸が待ち構えた水路へ。

 超人ルゴシと大蛸の格闘です。老体にむち打ってゴムの触腕を巻きつけるルゴシの捨て身の演技に涙、涙。そして唐突に破局が訪れました。蛸とルゴシに雷が落ちたのです。そして大爆発。なんで、ここで核爆発のフィルム使うかね(笑)。

 湧き上がるキノコ雲を見ながらロビンソン警視が「彼は神の領域を侵したのだ」と呟いたところでエンドマーク。あー、長かった。

 モノクロ・スタンダード モノラル音声。画質は黒浮きが激しく闇夜という感じがまったく出ていません。音声はノイズ感がなく聞きやすいです。ぽすれんのレンタルDVD。

 その後録画しておいた「タモリ倶楽部」など見る。就寝午前2時過ぎ。

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