« 5月28日(木) 月のサハクイェル | トップページ | 5月30日(土) アマチュアのチャチャチャ »

2009年5月30日 (土)

5月29日(金) ダモクレスのゲン

 ギギギ、頭の上に剣が吊るしてあるのう、おそろしいのう。「でじぱら 4巻」が手にはいらん。天神の本屋でも近くの本屋でも見つからん。発売日は27日だからいくら物流辺境の地福岡と言えども入荷していないのはおかしいのだ。うう、うう、早く読みたいよう、「でじぱら 4巻」を。

 仕事はまあ、いろいろあった。例の件、本決まりになったようで誠に重畳。水道や鍵のトラブルが頻発し解決に飛び回った苦労もこれで解消だ。食ったもの、朝飯にコンビニの調理パンとコーヒー牛乳。昼に「味の時計台」で醤油ラーメン。いや、本日は食べる予定ではなかったのだが、「でじぱら」が見つからなかったためにやけになっちゃって(笑)。どういう言い訳なんだか。

 夕食は出来合いのものばかり。ギョーザとマグロの刺身、出来合いのポテトサラダ。ビール一缶、ゴハン一膳。〆のコーヒーは如例。昨晩に引き続きチーズケーキ一個。俺だってたまにはスイーツ食いたいんだい(笑)。

 その後ハイビジョン録画の『ダイブ!!』を見る。無難にまとまった少年スポーツものであるが、ところどころ納得いかない演出あり。主人公の属する水泳クラブは廃部寸前。存続の条件は飛び込みでオリンピック選手を出すこと。そして中盤、主人公のライバルが異例の早い時期とはいえオリンピック選手に内定した、これでクラブの存続が決まった、みんな大喜び・・・とならないのですなあ(笑)。この異例の時期の内定に納得いかなかったというのがその理由なのだけれども、映画の大目標の一つであるクラブ存続が決まったのである。ここで喜ばなくってどうするか。

 一旦大喜びさせた上で、「でもへんだよなあ、早すぎるよなあ」という流れでつなげれば物語にもっとメリハリが出来たのではないかと、私は偉そうに思うのだ(笑)。

 この主人公、中学生のくせにちゃんと彼女がいる。ところが飛び込みの練習で会えず、いつの間にか彼女は主人公の弟とできてしまった。街中の雑踏でいちゃいちゃしている二人を見つけた主人公、この後公園でぎーぎー痴話喧嘩。妙に生々しく、こういう場面入れる必要があったのか大いに疑問である。

 ハイビジョン画質は今ひとつ。こういう題材の映画なのだから、もっと抜けの良い明るい絵が欲しかったところだ。5.1チャンネルサラウンドは飛び込み競技会の会場の喧騒をリアルに伝えてくる。こちらのほうはもうまったく文句なし。

 終了後、今度は途中までちびちび見ていた『ペルセポリス』を最後まで。革命でシャーの独裁から解放されるかと思いきや、その後にやってきたのはさらに厳格な宗教社会という閉塞した状況に辟易する主人公。人権侵害は苛烈を極め共産主義者などばしばし殺されてしまう。処女を処刑することはできないというので女性の共産主義者をむりやり兵士と結婚させ、その後に殺すという残酷さに思わず息を呑んだほど。ある程度誇張された面もあるのだろうが、こういう融通の利かない宗教国家というのは本当に暮らしてて楽しくなさそうで(笑)、私は日本に生まれて良かったとつくづく思うのであった。

 実際、私みたいな不真面目で享楽的な酒飲みだと、イランじゃすぐ捕まって刑務所行きになるであろう(笑)。

 一部を除いてほぼモノクロの画面。暗部諧調は乏しく黒の部分がべた塗りになってしまう。ステレオ音声は良好。登場人物たちの苦悩を如実に伝える声の質感がたまらない。

 シャワーを浴びて午後11時過ぎから『タイム・マシン 80万年後の世界へ』(『The Time Machine』 1960年)の続き。ジョージは川へ飛び込みます。しかし他の皆さんは相変わらずぼけーっとして助けるそぶりもありません。抜き手をきって泳いだジョージ、なんとか女を助けることができました。

 その後みなさんは例のドーム型建築物へ戻ります。ここでジョージは助けた女ウィーナ(イヴェット・ミミュー)とお話。とりあえず言葉は喋れるようですな(笑)。しかしどうも彼女の話すことはぼんやりとしていて埒が明きません。「何故みんな君を助けないのだ」「意味がないからよ」「私が誰でどこから来たのか興味ないのか」「ないわ」

 たまりかねたジョージは「もうちょっと年配の人と会わせて欲しい」というのですが、ウィーナはそっけなく「そんな人いないの」まあ、彼らの種族がイーロイと呼ばれていることだけが分かっただけでもましというもの。

 夕暮れが近づいてきました。ウィーナはちょっと慌てた様子で「暗くなったら外に出てはいけない」ジョージをドームの中にひっぱりこむのです。中ではみんな果物をばりばり食ってます。お相伴にあずかるジョージ。そして彼は周囲の人間にまたなにくれと話しかけるのですが、こっちもウィーナと同じくまともな答えが返ってきません。「政府はあるのか」「ない」「法律は?」「ない」「仕事は?」「ない」「学校は?」「俺たちゃ学校も試験も何にもない」「鬼太郎か、お前は」

 ここでジョージ、はっと思いついて「本はないのか、君たちの文明を学ぶにはそれが一番だ」と聞いてみると「ある」というではありませんか。彼はドームの中の図書室?らしいところへ連れて行って貰います。本棚に並んだ本を見て歓声を上げるジョージ、しかしそれはすぐに失望の呻きへと変わってしまいます。本はどれもこれも腐ってぼろぼろになっており読むどころかページをめくるだけで崩れてしまうのです。

 ジョージ、ついに切れてしまいました。「本をこんなにしやがって、君らは文明を捨てたのだな、私はこんなところにはいられない。元の時代に返る」ウィーナの制止を振り切って外へ飛び出すジョージ。そしてタイムマシンのあった場所へ戻ったのですが、なんと、タイムマシンがなくなっているではありませんか。地面に引きずった後があり、どうやらスフィンクスのような彫像が屋根についている建物の中に引き込まれてしまったらしい。ジョージは焦って鉄の扉をがんがん叩くのですが何の反応もありません。

 すでに周囲は暗くなっていました。何かがちらちらと動き始めます。ジョージが正体を確かめようとマッチに火をつけると悲鳴を上げて逃げていきます。どうやらこいつらは火に弱いらしい。また動いた、あ、これはウィーナだ。彼女は暗くなったら外へ出てはいけないというタブーを破ってまでジョージを助けに来てくれたのです。

 彼女の説明によればちょろちょろこちらを伺っている生物はモーロックで、彼らがイーロイに食料や服を与えているのだとか。その代わり彼らの命令に従わなければならないというのです。ジョージは枯れ枝を集めて火をつけモーロックを近づけないようにします。

 イーロイはどうやら火というものを知らないらしい。ウィーナは燃える炎に触ろうとするのです。「危ない!」とやめさせるジョージ。「ウウーム、火も知らないのか、もう私の時代で言えばバリ島へ行ったようなものだな」ってそれはあまりに酷い台詞ではないですか(大笑い)。

 これで一夜を過ごしてすっかり仲良くなったジョージとウィーナ。翌朝、二人は地面に杯を伏せたような形の穴を見つけます。どうやらこの穴はモーロックたちの地下居住地へ続いているらしい。ジョージはこの穴の底からごんごんという音が聞こえてくるのに驚いて「何の音だね」「機械の音よ」とウィーナは答えます。「何故知っているのだ」「喋るリングが教えてくれたの」この喋るリングというのは何かの記憶装置らしい。ウィーナに連れられて機械類が置いてある場所、これはドームの中かな、に連れて行かれたジョージ、丸いテーブルの上にリングが置いてあるのを見つけます。「こうやって使うのよ」ウィーナはリングをくるりと回しました。

 「酸素工場も機能を停止した。破滅が近づいている。我々は二つに分かれた。地下に住むものと地上に住むものに・・・」これで人類がモーロックとイーロイに別れた訳が分かりました。

 そして次の事件が起こります。あの彫像が屋根についている建物からサイレンの音が鳴り響いたのです。これを聞いたとたん無表情になって歩き出すイーロイの人々。ウィーナも例外ではありません。彼らはどんどん建物の中に入っていきます。そしてジョージの目の前で扉が閉まってしまいました。すると元に戻るイーロイの人々。ジョージは彼らに「入っていった人たちはどうなる」「と聞くとはい、大方の予想通り「二度と戻ってきませんよ」という答え。

 ジョージ、ウィーナを助けるために例の穴からモーロックの地下住居へ侵入します。

 サイレンの音を聞くと条件反射的に地下へ向うイーロイの習性、これはどうやらあの核戦争の記憶に由来するものらしい。

 さあ、地下へ侵入したジョージ、なるほど地下にはパイプのような施設がありごんごんと動いております。黒い液体が噴出して池のようになっているのは石油でしょうか。そしてあるものを目撃して立ちすくむジョージ。それは大量のイーロイの白骨でした。「彼らはモーロックの家畜なのだ、成長したらここに連れ込まれて食われてしまうのだ」

 と、ここでムチを使ってイーロイたちを追い立てるモーロックが登場。「てめー、なんてひどいことしやがる」彼はムチを奪って猛反撃。しかし周囲にいたモーロックたちがぞろぞろと集まってきます。そこでジョージ、松明を作って点火、これでさんざんに奴らを驚かすのです。そしてイーロイたちが逃げだしたのを確認してから「いつまでもお前らの好き勝手にはさせん、正義は必ず勝つ!」と叫んで松明を石油の池にぽい。なんで光に弱いのにそんなもの溜め込んでいるのか解せませんが(笑)とにかくこれがぱっと燃え上がって地下住居は大火事となります。

 火達磨となってぎゃーぎゃー喚いているモーロックたち。悪行の報いここに極まれリとはこのことです。

 ジョージとイーロイたちは例の縦穴から脱出します。そしてジョージは「穴の中に枯れ枝をありったけぶち込むんだ!」これで火事はますます酷くなりついにはその周囲が大陥没。この辺の特撮は良くできていて嬉しくなっちまいますな。

 ジョージはもうタイムマシンを見つけることは諦めてウィーナと新しい生活を送るのだと思い定めます。ところが・・・、イーロイたちがあの例の彫像の建物の扉が開いたと知らせてくれたのです。駆けつけてみるとなるほど中にタイムマシンが見える!大喜びで駆け寄ったジョージ、ウィーナに「さあ、我々の時代へ行こう」と誘ったのですが、そのとたんに扉がどーんと閉まってしまったという・・・。おまけにモーロックの残党たちがぞろぞろ出てきた。ジョージ、仕方なしにタイムマシンを作動させ現代へ帰還します。

 到着したのは出発点よりわずかにずれた庭の端。ああ、これがモーロックたちによって動かされた距離ということなのでしょう。タイムマシンから降りたジョージ、よろばいながら屋敷に入って冒頭の場面に続きます。

 「というわけで、私は戻ってきたのだ」と話を締めくくるジョージ。ところが紳士達はまったく彼の言うことを信じていません。「読み物としてはなかなかいけるけどねえ、本当にあった話ってそんな馬鹿な」とからかわれるばかりです。ジョージはぽつりと「信じて貰えないのは分かっていたさ、自分でも信じられないのだから」

 紳士たちは夕食の礼を述べて帰っていきます。フィルビーもそれにならったのですが、別れ際にジョージが「本当にありがとう、さようなら」と念入りな挨拶をしたのが気になって屋敷へまた戻るのです。と、その彼の耳に聞こえてきたのは何かの作動音。実験室へ飛び込んでみたのですが、ジョージの姿は見えません。彼は床に何かを引きずったような跡を見つけます。その跡は庭から実験室へ続いていました。フィルビーはぽんと膝を打って「そうか、ジョージはまた出かけたのだ。彼の話は正しかった。動かされたタイムマシンを元の位置に戻してまた80万年後の世界へ、ウィーナたちのところへ戻ったのだ

 フィルビーはウィチェット夫人と共に書斎を調べ「ああ、三冊の本がなくなっているぞ。これはきっと新世界創造のために役立つようなものに違いない」フィルビーはウィチェット夫人にさよならを行って帰っていきます。エンドクレジット。

 カラー・スクイーズワイド、モノラル音声。非常に画質の良いディスク。特に発色が良く鮮烈な赤に驚かされます。音質も良く買って損のないディスク(私はレンタルでしたが)と言えるでしょう。ぽすれんのレンタルDVD。

 その後だらだらTV。「オタク論2」を読み返したりする。就寝午前2時半過ぎ。

|

« 5月28日(木) 月のサハクイェル | トップページ | 5月30日(土) アマチュアのチャチャチャ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 5月29日(金) ダモクレスのゲン:

« 5月28日(木) 月のサハクイェル | トップページ | 5月30日(土) アマチュアのチャチャチャ »