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2009年5月 9日 (土)

5月8日(金) 「チャボ・ゲレロは芸者の時に言う言葉」

 メキシコ版「婦系図」 『未来予想図 ~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~』 『恋空』のごとき映画の文法も何もかも破壊する熱核ミサイルみたいな破壊力は持ってないものの、やっぱり物凄く変な映画であった。ストーリーなんぞはネットで検索かければいくらでも出てくるので、ここでは省き、その「変なところ」を分かりやすく解説したいと思うのである。

 雑誌記者であるヒロインの松下奈緒は花火師を取材しようとする。その花火師の作った花火の下で告白すると想いがかなうとネットで大反響を呼んでいたからだ・・・。花火大会でいちいちあの花火は誰が作ったなんて公表するんすかね。ちょっと気になったのであちこちの花火大会のHPを巡ったのですが、特にそんな記述を見つけることはできなかったんですけど。(一例 世田谷区たまがわ花火大会 公式HP http://www.tamagawa-hanabi.com/index.html)

 まあ、大きな花火大会なら佃煮にするくらい人が集まりますからね、告白が上手く行く例も多くなるでしょうや。

 この花火師、「なぜこんなことが起きるのかと思いますか」と聞かれて曰く「思いをこめて作っているからだ。俺も自分の作った花火の下で奥さんにプロポーズした」 花火師の人って大会中は花火の打ち上げに奔走しているのではないですか、そんなことやってる暇はあるんすか。

 ヒロインの松下奈緒は取材のために平気で花火を製作している現場に入り込んでくる。フツー、ああいう場所って一般人立ち入り禁止じゃないですかね。火薬扱っているんだから(笑)。

 この後ヒロインの松下奈緒はある理由で5年前に別れた彼氏に会いにスペインに行く。彼はスペインで建築関係の仕事をしているのである。松下奈緒はせっかく彼を見つけたのに(すげー偶然)、女と子供が一緒にいるのであー、結婚して子供いたんだと思い込んで日本に戻ってしまう。この女と子供は彼と親しい彫像作家の女房と子供なのに。はるばるスペインまでやってきて、そんなことを確かめることもなく日本へトンボ帰りかい!と思っていたら後に衝撃的な事実が発覚する。彼氏の友達が「奴はスペインで結婚したよ」と松下奈緒にウソをついていたのだ。だから女と子供を見ただけで帰っちゃったのかと納得・・・できるかあ!

 結婚したと思っているならなんでスペインまで行くんだ、意味わからんぞ(大笑い)

 そしてこの誤解は映画が終わるまで解決しない。松下奈緒子は彼氏が結婚していると思ったまま花火大会で再会し、例の花火師が打ち上げた花火の下で愛を誓い合うのだ。

 なお、このとき周囲は花火大会であるから当然のごとく人でごったがえしている。しかし二人が再会するとちゃーんとその周囲から人がいなくなるという・・・、まあ、これは映画的な誇張の部類に入るのではないかと思うけれども(笑)。

 とあるブログではモティーフになっている「ドリカム」の歌世界を無理に再現しようとしてこうなったという意見を表明していたけれど、それ以前に脚本の整合性がまったく取れていない。歌世界を再現するならするで、上記の妙な点を補正すればちゃんとした映画になった筈である。こんなフツーのことがまともに出来ない現状を見るにつけ、私は映画を作るための基礎的な教養というものが今の邦画の製作システムから失われていっているのではないかという不安にかられるのだ。

 あ、言っておきますけど、ちゃんとした映画というのは必ずしも面白い映画、良く出来た映画を意味している訳ではありませんからね(笑)。そこのところ誤解しないようにお願いします。

 仕事はまあ、いろいろあった。これでオシマイ(笑)。昼飯にソーメン二把。夕食にカツオのタタキ、キュウリをメインとした生野菜、豚汁。ビール二缶、ゴハン一膳。〆のコーヒーは如例。

 その後ハイビジョン録画の『バンディダス』を見る。ラテン2大美女と言われるサルマ・ハエック、ペネロペ・クロスが共演したアクション映画。いやもうアビス的な胸の谷間をこれみよがしに見せたり、二人でキスの上手さを競ったりとお色気たっぷりなのであるが、それだけにせめて5年前に作って欲しかったと思うことしきり(笑)。もうさすがにこの手の映画には似合わないですよ、お二人とも。早急に後継者を探して欲しいものであります。

 ハイビジョン画質は抜けが良くすかっとした青空を見せてくれる。ただスキントーンが黄色に傾きすぎていてこれはちょっと頂けなかったですな。5.1チャンネルサラウンドはリア音場の充実振りが素晴らしい。

 その後前述の『未来予想図 ~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~』を最後まで見た訳です。ハイビジョン画質は輪郭の強調とブロックノイズの多さが目立った。5.1チャンネルサラウンドは花火の重低音を良く再現していたと思う。

 シャワーを浴びて午後11時から『地球爆破作戦』(『Colossus: The Forbin Project』 1970)の続き。アメリカ・ソ連両国はそれぞれ、潜水艦ミサイルの誤射、巨大隕石の落下とごまかして発表します。しかしこれで調子に乗ったのかコロッサスの要求はとどまることを知りません。彼は「アメリカとソ連のホットラインをわしに常時監視させんかい、こそこそやられたらかなわんからな」と言い出したのです。

 フォービン博士はローマに飛び、ソ連のクプリン博士と秘密裏に会合しようとするのですがコロッサスは「博士はどこや、すぐにつれてこんかい、駄目ならいてもうたるぞ」あっという間に連れ戻されてしまいました。そしてガーディアンの方はなんと酷いことにクプリン博士殺害命令を下すのでした。ソ連のエージェントによって射殺される博士。うわー、ヒデー。

 どうやらコロッサスはフォービン博士を人類側のスポークスマンと定めたようです。コロッサスは博士を24時間監視できるシステムを構築せよと要求します。もちろん最後の言葉は「駄目ならいてもうたるぞ」です(笑)。博士は監視システムが出来る前にとスタッフを集めて外で密談。「私はコロッサスに一日のうち、ほんの少しだけプライバシーが欲しいと頼むつもりだ。その理由は恋人との逢瀬、そうすれば外部の君たちと情報交換ができる」この恋人役となるのが女性科学者クレオ・マーカムであります。そしてコロッサス打倒のために「設計やシステムを見直して侵入経路を見つける」「膨大なマルチタスクを行わせるプログラムを作ってコロッサスをオーバーロードさせる」という二つの作戦が立案されたのでした。

 さて、フォービン博士はコロッサスとプライバシー確保について話し合い。「プライバシー?何のためやねん、ははあ、おなごか、あんたも隅におけんのう、真ん中いきんさい、それで一週間に何回くらい欲しいのや」「四回っす」「そりゃやりすぎや」「大きなお世話です」という会話が交わされたのち、ある条件付でコロッサスはプライバシー確保を承知したのであります。

 その条件とは寝室に入る前に素っ裸にならなければならないということ(大笑い)。いきなり聞かされて当惑するクレオに「さあさあ、仕方ないからはよう脱ぎんさい」といわんばかりのフォービン博士がよろしい。そして約束どおり監視カメラ・盗聴器の機能は停止。ベッドの中で素っ裸の二人は睦言ならぬ作戦会議。この時フォービンは「軍部にミサイルそのものをどうにかできないか考えて貰うんだ」と指示するのでした。

 軍部は飛行機の中でソ連側代表と作戦会議。フォービンの指示に従ってミサイルの核弾頭点火装置を整備にかこつけてダミーに換えちゃおうと考えます。ただ、通常の整備計画だと全部交換するには三年もかかっちゃう(笑)。悩む軍部の皆さんですが、ここで思いがけないチャンスが訪れた。今やガーディアンと一体化、フォービン博士とそのスタッフが超特急で作り上げた音声ユニットによって喋れるようになったコロッサスが「アメリカ・ソ連両国はお互いに向けているミサイルの照準を修正せよ。いまだ我々の支配下にない国にむけるのだ」

 これでフォービン博士、「しめしめ、このミサイル照準修正にあわせて点火装置をダミーにしちゃおう」とほくそ笑みます。そして米ソ両国で照準修正作業が始まった。ついでにこっそりと点火装置を交換、コロッサスは気がつきません。作戦は成功したのです。

 これに味をしめたフォービン博士達はプログラミングの完成を待って「オーバーロード作戦」を開始させます。しかし、今度は駄目でした、プログラムをロードしたとたん、「何しとんじゃわれ」とコロッサスが叫んだのです(ウソ)。「こんなんやられたらかなわんから、担当の科学者 ジョンソン・フィッシャーの二人を銃殺にする!」 うわあ、本当に銃殺されちゃった。

 そして次のフェーズに進むコロッサス。彼は「クレタ島を破壊してさらに進化したマシンを建造する」と言い出し、さらに全世界のテレビとラジオ放送網をリンクさせよと命令したのです。人類に声明を発するコロッサス。「私は支配者である。君たちは私に従って生きるか反抗して死ぬかを選択しなければならない。私が支配すれば戦争など存在しなくなる」

 と、ここでがらっと言葉遣いが変わって「こら、お前らのやってること分かってねんぞ、ミサイルにいたずらしようるじゃろうが、罰を与えたる」米ソ両国で一つずつミサイルサイロがぼかーん、核爆発を起こしたのです。もちろん両方ともミサイル基地施設、人員は全滅。人間達は戦慄します。

 「これは人類へ対する教訓である。私に従えば飢饉、過剰な人口、病気などすべてが解決する。私はいずれ全世界のコンピューターとリンクしさらに進歩する。次に新たなシステムを建設すれば私の力は完全なものとなるのだ。人類よ、私に従え」放送終わり。地球全体になんともいえないムードが漂います(笑)。

 自分が史上最悪のフランケンシュタイン博士になったことに気づいて苦悩するフォービン博士。そんな彼にコロッサスは「博士、そんな心配せんと仲良くやりましょうや、あんさんはいずれわいに尊敬と愛情を持つようになりますえ」「そんなことがありえるものか」とフォービン博士がはき捨てたところでエンドマーク。

 戦争がなくなって医学も進歩するなら支配されたってよくねえと思う人たちが今の日本にならたくさんいるでしょうなあ、あそことか。

 スクイーズ・ワイド カラー、モノラル音声。画質は非常に明瞭。発色が素晴らしくコントラストの高い画面になっております。モノラル音声は低音もそれなりに入っており迫力十分。非常にクオリティの高いDVDでした。日本語字幕付。

 その後だらだらTV。就寝午前2時半過ぎ。今晩はすんなり寝られたようである。

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