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2009年6月 9日 (火)

6月6日(土) ルサンチマン風すき焼き 

 むむむ、不味いすき焼きを食わせおって、コノウラミハラサデオクベキカと起こった魯山人が魯山人風すき焼きを考え出した(ルサンチマンの使い方がちょっとおかしいですが、駄洒落です。気にしない、気にしない)。さて、本日はいよいよ日本トンデモ本大賞の当日である。スタッフ集合は8時50分なのだが、やっぱり8時半くらいには会場に到着したいじゃないですかということで7時に起床。シャワーを浴びてホテルのダイニングで洋風の朝食を食べる。パンがやたらに美味しく感じられた。

 部屋に戻って大量に脱糞。下痢止め、血圧の薬を飲む。そして出発だ。地下鉄、JR線を乗り継いで池袋へ。昨年や昨日の打ち合わせを含めると三回目の会場だからさすがに迷ったりすることなく予定の午前8時半に到着することができた。例によってもう皆さん、集まっている。雨の中、傘をさして話している。とても楽しそうだ(笑)。

 しばらくして唐沢さん、声ちゃん到着。みんなで声をそろえて「おめでとうございます」 なー、と学会って某所じゃひどい人間の集まりなんて言い方をされるけれども、こうやって女性会員の結婚を祝うんだぜ、けっこういいやつらだろ、俺たち(笑)。

 そうこうするうちに午前8時50分となり会場の中へと入る。簡単に打ち合わせをしてからただちに大会準備へと移った。私は高橋のび太さんの助手で機材の設置。この辺は慣れているので(のび太さんに指示されるがままにやってればいいので)あっという間に終わる。プロジェクターの位置きめや録音テスト、パソコン発表のためのチェックなども滞りなく進んだ。

 午前11時より物販部分に客入れ。我々はこの間を利用して交代で弁当を使う。午後12時、客席部分を開場。待ちかねたお客さんたちがどっど入ってくる。私はこのころから機材に張り付いて見張り。このお客様たちの中にそんな不心得ものがいるとは思えないけれども、万が一に備えての用心であります(笑)。ついでにミニDVカセット挿入の練習。これは私のようなグルエルフィン銀河(ペリー・ローダンあらすじ参照のこと)随一の不器用ものにとって、結構難しいのである。きっちり挿入口の真ん中に押し当てなければへんな風にローディングされて録画が不可能になってしまうことさえあって注意を要するのだ。

 この練習を繰り返しているうちにいよいよ開演時間。まずは男装のひえださまによる前説。これが終わってからメイン司会の立川談之助師匠と声ちゃんが登場しトンデモ本大賞が始まった。まずは司会のお二人によって恒例のトンデモ本、トンデモ本大賞の説明。そして光デパートさんの特別発表。「ノストラダムスの予言が大はずれしてから10周年 今ここで本当にノストラダムスの予言が外れていたのか再検証する」という内容で、アンゴルモアの大王は六本木ヒルズ、老いたる獅子が若き獅子に打ち倒される例の詩はライブドアのTBS買収、新たなる真実が次々に明かされたのだ。そして光デパートさんは高々と宣言する。「と学会敗北す!」

 もちろん、これは光デパートさんがノストラダムス信者得意の曲解とこじつけをより精緻に、よりユーモラスに行って作った壮大なギャグである。ゆめゆめ勘違いすることなかれ。

 その後はと学会例会エクストラ、新田五郎さんのトンデモ漫画、きだてさんの「チンコボールペン」、皆神さんの「フリーメイソン 東京グランロッジ潜入記」 唐沢俊一さんの「オナニーの少々古臭い解説・指南本」、明木先生の「地図帳の中国の地名のカタカナ表記 統一されていないじゃないかバカヤロー問題」 どうかと思えるほどヴァラエティに飛んだ内容。もちろんトークも非常に面白いもので、このへんは例会エクストラというより寄席でトンデモ演芸を見ているような気分である。

 ここで休憩。私はあたふたとトイレへ。

 それから再び立川談之助師匠と声ちゃんが壇上に登場し、と学会運営委員を召還。その後山本会長が登場して2009年トンデモ本大賞の選考作業に入ったのである。今回のノミネートは池川明「胎内記憶」、大内明日香・若桜木虔「全てのオタクは小説家になれる」 、佐野雄二「聖書は日本神話の続きだった」 船瀬俊介「新・知ってはいけない」の四冊。

 「胎内記憶」は胎児がお母さんのお腹にいた時のことを覚えているという本。胎内記憶自体はありがちで特に新味がなく本来なら候補に入らないのだが、この本が凄いのは精子・卵子の記憶まであると主張しているところ。ある女性は「私は人ごみが苦手」このきわめて一般的な軽度のフォビアが「無数の精子群に押し寄せられて恐怖した」せいにされてしまうのである。それはやっぱへんでしょ。

 「全てのオタクは小説家になれる」 小説家になるためにはオタクの知識だけがあればよい。才能なんていらないという本。でもオタクは有名人に会うためストーカーめいた行為なんてやりますかねえ(やるかも知れないけど)、なんか、そういうのオタクが一番嫌いそうですが。ちなみにこの推論は私の個人的資質に基づくもの。私が嫌いだから他のオタクも嫌いであろうという論理だ。こっちもトンデモだあ。

 「聖書は日本神話の続きだった」 旧約聖書の神ヤハウェは実は女で、日本神話のイザナミだったと主張する本。ヤハウェイ=ヤ(八 漢数字)ハウェイ=八ハウェイ=ハハウェイ=母ウェイ=ヤハウェイは女だったという無茶な論法、駄洒落にひっくりかえる。

 船瀬俊介「新・知ってはいけない」 なんでもかんでも陰謀に結びつけ、千島学説を叫ぶ、トンデモのスーパーマーケットみたいな本。「足利事件のDNA鑑定に疑問」の箇所だけは当たっていたが、そりゃ下手な鉄砲も数打ちゃあたるものですからねえ。

 各々の本について会員諸氏から突っ込みがびすびす入る。山本会長のトークも冴え、会場は大いに盛り上がる。でもこの弊害としてどうしても時間が延びちゃうわけで(笑)。DVDカセットの交換に頭を悩ませたものですよ。

 この後40分の休憩。トンデモ本大賞投票の時間である。私はカセットの整理などする。この間活弁士坂本頼光さんの会場入りが発表されて会員一同「良かったぁ」と安堵の息をつく。頼光さん、3時過ぎまで例のアニメ「サザザさん」製作に追われており、なんとか完成されたアニメをVHSにダビング、すぐに会場入りしたそうである。三日間完全徹夜だそうで、思わずみんな頭を下げたのであった。

 そしてトンデモ活弁の開幕。まずは斎藤寅次郎監督の無声喜劇映画『子宝騒動』 1935年である。これは斎藤寅次郎監督の無声喜劇のうちで一本だけ残っているという貴重な作品であり、また内容も非常に優れたどたばた喜劇となっている。そんな作品をだな、生活弁つきで大スクリーンで見られるのだ、みんな、なぜもっと喜ばない(笑)。

 もう私は涙を流さんばかりにコーフンしていたぞ。

 印象に残ったギャグ。主人公の福田さんが貧乏なあまりついつい裕福そうな家に空き巣に入ってしまう。ところがその家のおかみさんが戻ってきた。金庫を開けようとしていた福田さん、逃げることもできず隅にうずくまる。おかみさんは彼の姿が眼に入らないものだから気がつかない!この後もおくさんはずっと福田さんに気がつかず、福田さんは福田さんで彼女の視線を逃れるためにあちこち動き回るのである。まさに無声映画でしかできないギャグ。トーキーの映画なら、「どうしたって音を立てるから気がつくだろ」となってしまいますからね。

 その後ははいはいはいはい、待ってましたの『サザザさん 5』 えー、内容がアレなので詳細を記すことなどできませんが、怪光線であれとあれがあれとあれに変わってしまう破壊的なギャグにもうウンコもらしそうになったですよ。会場も大うけ。400人以上の観客がいっせいに悲鳴を上げる図は、なんだか50年代のアメリカ侵略SFみたいでしたな。

 阿鼻叫喚の上映が終了しまして、ようやっと2009年日本トンデモ本大賞の発表ですよ。今年は池川明「胎内記憶」が109票、大内明日香・若桜木虔「全てのオタクは小説家になれる」83票 、佐野雄二「聖書は日本神話の続きだった」140票 船瀬俊介「新・知ってはいけない」141票で

 めでたく『新・知ってはいけない』に決定しました。

 最後に声ちゃんにサプライズ結婚プレゼント。前日唐沢さんが抱えられていた荷物はこれだったのだ。と学会員有志がお金を出し合って買った玩具だ。なー、と学会って某所じゃひどい人間の集まりなんて言い方をされるけれども、こうやって女性会員に結婚のお祝いを贈るんだぜ、けっこういいやつらだろ、俺たち(笑)。

 何はともあれ、結婚おめでとうございます。「May the Happines Be with You」(幸せと共にあらんことを) これは言うまでもなく『スターウォーズ』の「May the Force Be with You」(フォースと共にあらんことを)のモジリである。私もなかなか洒落たことを言うではないかと自画自賛したのだが、何、ネットで検索かけたらぞろぞろ出てきましたな(笑)。みんな、考えることは同じですな。

 閉会後、我々はすぐに撤収作業に入る。設置に比べればこの作業は非常に簡単。ばすばす配線をはずして機材をリモコン、マニュアルなど付属品を忘れないようにしつつ移動用のジュラルミンケースに収める。録画すみのDVカセットをFKJさんに渡して、のび太さんと机を片付けたら私の役目は終了。後は他の皆さんのお手伝いだ。

 そして作業終了後、と学会員、お手伝いの方全員で記念撮影。これにて今年の日本トンデモ本大賞も一件落着であります。

 その後は秋葉原へJRで移動していつもの万世地下を借り切っての二次会。ビールやウィスキー水割りがばがば飲んで大変楽しくお話をさせていただきましたです。ちなみにこの坂本頼光さん、この会場へ二時間近く遅れて現れた。なんでもJR線に乗ったとたん、三日間の疲れが押し寄せて爆睡。そのままぐるぐると山手線を回っていたそうな。誰か一人でも同行するべきだったとみなで悔やむ。

 三次会はいつものチャイナハウス、唐沢さん、談之助師匠、ひえださま、近衛さん、頼光さん、ああ、後は誰がいたかよく覚えていないや、I矢さんやFKJさんもこられていたっけ、酔っ払って記憶が混乱しているのでどうか、間違っていたとしても勘弁してくださいまし。

 ここでも青島ビール、紹興酒をぶんぶんと飲んでチャイナの美味しい料理に舌鼓を打つ。ホタテと何かの芽(聞き忘れてしまった)の炒め物が非常に美味で、あんなに味のしっかりついたホタテを食べたのは初めてだと思う。〆はいつものリーメン。はあ、これもやっぱりたまらんごとうまかですバイ。

 散会、はて何時になっていたか(笑)。新宿にホテルを取っているという近衛さんとひえださまの三人で地下鉄で新宿まで戻る。そしてひえださまとお別れしたのはいいけれども、あ、あれ、西口に来ちゃっているぞ、東口にどうやっていったらいいのか分からないぞ。私は皆さん、ご存知の通りグルエルフィン銀河(ペリー・ローダンあらすじ参照のこと)随一の方向音痴。そして近衛さんもあまりこの辺に詳しくないということで、二人してひとしきりさ迷いましたね(笑)。なんとか東口への連絡通路を見つけて、東口到着。ここで近衛さんと別れて私はホテルへ歩いて戻る。

 服を脱いでベッドに倒れて眠り込んだ。今年はいろいろあって唐沢さんもお疲れのご様子だったけども大会そのものは大変に楽しかったです。皆様、ありがとうございました。

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