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2009年8月21日 (金)

8月20日(木) 「蘇る金嬉老」

 ああ、これは大藪春彦の未発表原稿だ。なんと朝倉哲也が金嬉老と戦うのだ!本日の「フューチュラマ」は第3シーズン エピソード#48「A Leela of Her Own」である。タイトルの元ネタ『プリティ・リーグ』 (『A League of Their Own』)と同じくリーラがプロ野球のピッチャーになるという、もうやりたい放題のお話だ。

 近くに出来たシグノイド人のピザショップに出かけたプラネットエクスプレス社の面々。あまりのピザの不味さに仰天。シグノイド人の店主は彼らの反応を見て「うわーん、せっかく地球で一旗上げようと思ってきたのに」と泣き喚く。彼に同情したフライはピザのデリバリーボーイだった経験を生かし(笑)地球人向けのピザをつくれとアドバイスする。そのためには地球の文化を知らなくてはならない。彼らに一番わからない地球の文化は「なぜかボールにゴムひもがついている30世紀版野球」だ。

 じゃあ、実際にやってみようではないかということで、プラネットエクスプレスチーム対シグノイド人チームの練習試合が行われることになる。プラネットエクスプレスチームのピッチャーはリーラ。しかし何しろ彼女は一つ目である。距離の感覚が良く分からないものだから、投げる球、投げる球が相手の頭にガンッ!この様子が面白いというので見物人まで集まってくる。この人気に目をつけたメジャーリーグのマネージャー(元ロボットプロレスのマネージャー)は彼女をスカウトするのだった。

 リーラは女性初のプロ野球ピッチャーだわと大喜びなのだが、その実態は一つ目のノーコンピッチャーという一種の見世物。そうとは知らず試合に出てはぼかんぼかんとデッドボールを投げるリーラ。女が男をがつんとやっつけるというので特に女性に大人気だ。

 しかし、ここで彼女の前に立ちふさがったのが大学野球の女性スタープレーヤー、ジャッキー・アンダーソン。リーラは彼女から「あんたは女性運動選手のつらよごしよ、単なる見世物なのよ」と言われてしまう。リーラは自分はこのままでは史上最低のプレーヤーの烙印を押されてしまう。それはいやだということで、野球博物館の展示物となってたハンク・アーロンのコーチを受けることになる。もっともこのハンク・アーロンはあのハンク・アーロンの子孫で正式な名前がハンク・アーロン24世。祖先と違って史上最低のプレーヤーとして博物館に展示されていたのである。なんでこんな人物のコーチを受けるか、リーラ(笑)。まあ、本物のハンク・アーロンもいるけれども、こっちは例によって首だけだからコーチを受けようとしても無理だったりするのだが。

 ハンク・アーロン24世はリーラに「ボールから目を離して投げてみたらどうだ」とアドバイス。リーラがその通りやってみたら、なんとちゃんとストライクになったのである。大喜びしたリーラは次の試合で監督に出場を訴えるのだが、「これはまじめで重要な試合だから」と断られてしまう。そこでリーラは「わたし ハンク・アーロン(a Hank Aaron)にコーチして貰ったんです」監督は「なに、あのハンク・アーロン(The Hank Aaron)か」つまり本物のハンク・アーロンにコーチされたかと思ったのですな。これで監督、リーラをマウンドに送る。不定冠詞と定冠詞を使い分けたギャグに大笑い。

 しかしここで登場したバッターはあのジャッキー・アンダーソンだった。リーラは彼女から2ストライクを奪うが3球目をホームランにされてしまう。試合に負けてとぼとぼ球場から立ち去ろうとするリーラ。「ああ、私はやっぱり史上最低のプレーヤーなのだわ」しかし、彼女を慰めたのは当のジャッキー・アンダーソンだった。「あなたは良く頑張った。あなたはこれからアスリートになろうという女性にとってのお手本になったのよ、あなたみたいになりたくないというね」慰めているんだか、けなしているんだか(笑)。

 リーラは引退。やっぱり史上最低のプレーヤーとしてリーラの立て看板が博物館に展示される。その座を追われてがっかりするハンク・アーロン24世。そんな彼に首だけの本物のハンク・アーロンが「お前にはまだ史上最低のフットボールプレーヤーという肩書きが残されているじゃないか」上手く落としましたねー。

 仕事はまあ、いろいろあった。これでオシマイ(笑)。午後、待望の『アップルシード』ブルーレイが届く。食ったもの、昼飯に冷凍のさぬきうどん、280kcal。夕食にレトルトのハンバーグ、付け合せの生野菜、マグロ刺身、昨日の残りの唐揚げ、やっぱり昨日の残りゴハンを使った炒飯。ビール一缶飲んで〆のコーヒーは如例。

 その後ブルーレイ『アップルシード』を鑑賞。むむむっ、冒頭の戦闘場面でトーンジャンプが目立つなあ。これにはちょっと凹んでしまうぞ。またオリュンポスのビル群のエッジでちらつきが出る。これは24P出力じゃないと上手く再生できないのか。

 全体の画質が良いだけにこういう欠点が目立ってしまうなあ。

 リニアPCM5.1チャンネルはある程度ヴォリュームを上げなければサラウンド音場がまとまってくれない。でもあんまりヴォリュームを上げると多脚砲台の足音が近所迷惑になっちゃうよう(笑)。このジレンマは結構つらいですぞ。

 終了後、今までちびちび見ていた日本映画専門チャンネルの『雌花』を最後まで。金持ちの有閑マダムと仲の冷え切った会社社長の夫。この二人に金目当ての人間がまとわりついて、複雑な欲望の相関図を描く。どいつもこいつも良いタマで、特に大坂志郎が演じた服飾デザイナーは大悪党。普段に似合わぬ役柄である。このままじゃ人が1人2人死んでもおかしくないぞ、どうなることかと思ってひやひやしながら見ていたのだが大坂志郎が恋人の弟に鋏で刺され、負傷、でも「僕も悪かった」と弟を許すという強引なまでのハッピーエンドにひっくり返ってしまった(笑)。

 ハイビジョン画質は白の抜けが良い。劇中、大坂志郎の乗り回す車の艶に驚かされてしまう。

 シャワーを浴びて午後11時過ぎより『腰抜け二挺拳銃』(『The Paleface』 1948)の続き。ジェーンから別れを宣言されたポッターは大ショック。彼は涙目になって「チクショー、こうなったらもっともって偉くなってやる。その時すがりついてきたって遅いんだよ」彼はさっそくもっともっと偉くなる作戦を発動。そこらにいたカウボーイと服を交換したのです。これですっかり西部の男気取りとなったポッター、拍車をかちゃかちゃ鳴らしながら酒場へ向かいます。

 一方、ジェーンはビリングス(クレム・ビーバンズ)の鍛冶屋へ。自分が政府の密偵であることを明かした上で「幌馬車にダイナマイトを積んでいたわ。誰がインディアンにダイナマイト渡そうとしているのか確かめなくちゃならない。私はいろいろ仕組んであのポッターを密偵に見せかけたの。彼が殺されたら私が乗り出していくわ」ってヒドイ(笑)。そうとは知らぬ暢気に歩いていくポッターがかわいそうじゃありませんか。

 酒場へ入るポッター。プレストンをはじめ、みんなが「英雄がきた」ってんで拍手で迎えます。おまけにペッパーをはじめとする踊り子さんたちに囲まれたのですっかり良い気分になってビールを飲むポッター。調子に乗ってペッパーとダンスしたりしますな。ところがここで酒場に乱入してきたのがペッパーの恋人?ジョー(ジェフ・ヨーク)、彼はペッパーと抱き合っているポッターに「てめー、オレの女に手を出しやがって」でも調子に乗っているポッター、「いいことを教えてやろう、手を出したんじゃない、これから出すところだ」なんて上手い事を言いましてますますジョーを怒らせてしまいます。「よーし、決闘だ。日が暮れたらやるぞ、絶対ぶっ殺してやる」

 ポッター、ウィスキーをぐいんと一気飲みして覚悟を決めます。そして決闘に赴くべく酒場を出るのですが、その時お客さんたちから「奴は拳銃を抜くとき左に体を傾ける、だから左を撃て」「日暮れ時には東の風が吹くから西を撃て」「奴は撃つ時に体をかがめるから上から撃て」というアドバイス。これを頭に刻み付けて決闘場所へ向かうポッターですが、案の定、「左に傾くから西を撃て」「東の風だから上から撃て」体を屈めるから左を撃て」と歩いているうちにごちゃごちゃになってしまうという・・・。

 さて、ジョーと対峙したポッター、へっぴり腰でめくらめっぽう拳銃を発射、ところがこれが見事命中、ジョーはばったり倒れます。やったやった、やっぱりオレは西部の英雄だと飛び上がるポッター。んな訳ないでしょ(笑)。もちろん、ジェーンがこっそりとライフルを発射していたのです。「え、奴が殺されてからあんたが乗り出すんじゃなかったのか」と驚いて聞くビリングスにジェーンは涼しい顔で「ここで殺されちゃおとりにもならないわよ」

 ジェーンはこの後ポッターのところへ行って「ああ、ダーリン、私が間違っていたわ、私のことを許して」ポッター、にやにやしながら「くくく、思った通りになりましたよ」能天気とはこのことなり。ポッター、ジェーンはホテルの部屋へ。「よーし、やっと二人きりになれた。キスから初めてあんなことや、こんなことを・・・うひひひひ、たまりませんな、もう」もっとも例によってキスしたところでジェーンにピストルで後頭部をがんとやられてしまう訳ですが。ポッター、またまた「しーびれちゃったしーびれちゃった しーびれちゃったよお」と叫んで失神。

 さて、これからどうするかと思い悩むジェーン。その時ビリングスがやってきました。なんと彼は背中に矢を射込まれて瀕死の状態。彼は「ダイナマイトは葬儀屋に隠してある」とだけ行って絶命します。ジェーンは急いでポッターを叩き起こし、「ダーリン、早く起きて、ダーリン、起きた、ダーリン、じゃ、葬儀屋にダイナマイトが隠してあるんだけど、誰がそれを運ぶか確かめて欲しいの、ダーリン、訳は後から説明するから、ダーリン、早く行って、ダーリン、え?死体がある、怖いですって、ダーリン、いいから行って」ポッター、訳の分からぬうちに葬儀屋へ行くことになってしまいました。

 そして映画を見ている人たちの期待を裏切ることなくプレストン一味に捕まってしまうのです。この後をつけて取引場所を特定しようとしたジェーンですが、こちらもプレストンにはお見通し。彼女もまた捕まってしまいます。そのままインディアン部落に連行される二人。

 インディアン部落ではどんがどんがと太鼓がなって、みんなが踊っております。そしてテントの一つに監禁されたジェーンとポッター。ジェーン、もう逃げられないと観念したのか、ポッターに真実を話したのでした。「え、じゃあ、インディアンをやっつけたのも君、ジョーをやっつけたのも君、僕の弾はみんな外れてたの。それなのに、オレ、自分が英雄だなんて、ああ、なんてバカだったんだろ」果てしなく凹むポッター。ジェーンはそんな彼がかわいそうになったのか、「本当のことを言うとね、私、あなたを愛しているの」「それも嘘だったんじゃないか」「いいえ、今は本当よ」ポッターにキスするジェーン。ポッターは「あれ、今度はキスしてもしびれないぞ」と喜んでおります(笑)。

 さて、インディアンの酋長“黄色い羽”がテントにやってきました。彼はポッターに「あなた、白人、最強の戦士、とても強い。あなたと会えてわたし嬉しい」ポッターをやけに褒めます。これを聞いて浮かない顔をするジェーン。ポッターが理由を尋ねますと「インディアンってね、相手が勇敢であればあるほどひどいことをするの」だって(大笑い)。そのヒドイこととは、まず、2本の木にロープをかけてぐーっと引っ張りますな。するってぇと木がこう曲がってきます。この2本の木にそれぞれ両足を縛り付けて、斧でロープをだーん!折り曲げられた木の力でびりびりと股が裂け、右の胴体、左の胴体泣き別れということになるという。

 「えー、そんな人を鶏みたいに」と叫ぶポッターであります。

 村の呪術師がみんなを指揮してポッターの股裂きの用意。ポッターの両足を結びつけて、斧でロープをダーン!あわれポッター、真っ二つと思いきや奇跡が起こりました。片一方のブーツが脱げたのです。彼はそのまま放り投げられて遥かかなたの木の上にどすん。彼がか細い声で「HELP」と叫ぶと、白い文字になるギャグがケッサク。彼は用心しいしい木から降りるのでした。彼はこれからジェーンを助けに行かなければなりません。

 一方、インディアン村では戦士の処刑に失敗したということで呪術師が責められております。“黄色い羽”は大層怒って彼を追放してしまったのです。一方、インディアン村に再度の潜入を試みるポッター、彼は追放されてきた呪術師と鉢合わせ。呪術師、「インディアン、怖い、逃げる」ぴゅーっと逃げていくのですが、はるか彼方でポッターの投げた石が命中、「インディアン、ギャッ」と叫んでひっくり返ってしまいましたとさ。懐かしいギャグだなあ(笑)。ポッター、呪術師の服装を奪って潜入。ジェーンの火あぶりの準備に余念のないインディアン村に入り込むのでした。

 ポッター、杭に縛り付けられているジェーンに近づいて「へへへ、僕ですよ、どう、この変装みんな気がついてないでしょ」ジェーンは溜息をついて「ええ、みんなあなたを呪術師だと思ってるわ、ついさっき追放した」“黄色い羽”、「呪術師、もどてきた、ゆるせん、火あぶり、火あぶり」インディアンたち、ポッターに迫ります。ポッター、なんとかごまかそうとして「へへへ、太鼓どんどん、凄いねえ」とか言いながら逃げ回る。この時、彼は偶然、インディアンが持っていた火薬つぼを何を勘違いしたのか奪い取ってしまったのです。しかも持ち方間違えて口を下に向けてしまったという・・・。これで火薬がどんどんもれる訳ですな。

 火薬をこぼしながらインディアン村中を逃げるポッター。しかしついに捕まって杭に縛られてしまいます。“黄色い羽”の命令で下に積まれた薪に火がつけられた。と、これが火薬に引火、導火線のごとく村中を走り回って火薬の樽がどかーん。これでインディアン村が大混乱。ジェーンとポッターはこの騒動にまぎれて脱出に成功したのでした。

 彼らがダイナマイトの輸送に使ったポッターの馬車で逃げ出します。馬で追いかけてくるインディアンとプレストンたち。ジェーンとポッターはライフルで応戦です。初めて本当にインディアンを射殺して「当たった、当たったァ」とはしゃぐポッター。ちょっといやな場面です(笑)。彼は続いてダイナマイトで攻撃しようとしたのですが、手を滑らせて点火したダイナマイトを落としてしまったのです。おまけに馬車と馬の金具が外れて泣き別れ。ジェーンはすばやく馬に飛び乗ったのですが、ポッターはそのまま取り残されてしまいました。

 ジェーンは馬を馬車の後ろに回りこませます。そしてポッターに「早く飛び移りなさい、ダイナマイトが爆発よ、ダイナマイトがヨ、ダイナマイトが百五十頓で大爆発よ」「ひゃーっ」必死で馬に飛び移るポッター。その後二人は追ってから見えないところで馬を降りくぼ地に隠れます。そうとは知らず彼らを追い越してしまうインディアンたち。プレストンたちは馬車を追いかけていって、どかーん、一緒に吹っ飛んでしまいました。

 さて、ようやく事件を解決したジェーンとポッター、町の人々の祝福を受けて結婚します。そして馬車で新婚旅行へ。ジェーンは馬にムチを入れようとしたポッターを止めて、「そういうのは私の役目よ」 手綱を取ったとたん、馬が走り出して彼女だけ引きずられてしまうという・・・。残されたポッター、観客の方を向いて「これで良かったんすかね」 エンドマーク。

 スタンダード・カラー。輪郭の強調が目立つのが残念。発色などはとても綺麗なのですが。

 その後ハイビジョン録画の『ストリートファイター』を見る。もう男くささがぷんぷんして、ゲップが出そうな映画であります。これはあまり私の好きなタイプの作品ではないのだが、やたらに腕っ節の強いホーボー、ブロンソンといい加減なマネージャーのコバーンのコンビが上手く機能しており、これがかもし出すそこはかとないユーモアで全てを許す(笑)。

 不景気なニューオーリンズの描写も魅力的。まったくニューオーリンズの街ってのは貧乏と組み合わせると絵になるねえ。

 ハイビジョン画質は暗部のノイズが目障り。画面の奥行き感は悪いものではないが、ああざらざらしてちゃ興ざめだ。モノラル音声は台詞の定位がよろしい。声の野太さも心地よかった。

 その後だらだらとTV。就寝午前2時半過ぎ。

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