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2009年8月 8日 (土)

『殺人魚フライングキラー』(『Piranha II: The Spawning』 1981年)

『殺人魚フライングキラー』(『Piranha II: The Spawning』 1981年)

 あのジェームズ・キャメロンの初監督作品。しかし、彼自身は出来がアレなためこの作品を嫌っておりインタビューで話題に出されると激怒するという…。何も怒るこたぁないでしょ(笑)。

 (これは単なる逸話であり、実際はテレビ番組でこの作品についてコメントしたことがあるそうです)

夜の海、一組のカップルが海中散歩としゃれ込んでおります。彼らは「アメリカ海軍 立ち入り禁止」という看板がついている沈没船にためらいもなく侵入。そこでオッパイ、チンコを丸出しにしておっぱじめたのです。いわゆる水中ファックです。

 こんな不埒なカップルを映画の神様が放っておく訳がありません。謎の魚群が登場、2人にわっと襲い掛かってがりばりぼりんと食っちゃいました。赤く染まる水中、タイトルが出ます。

 昨夜の惨劇がウソのようないい天気。海辺のリゾートホテルを舞台にこれから続々と主要な登場人物が姿を現します。まず海洋学者のアン(トリシア・オニール)、そしてその息子クリス(リッキー・ポール・ゴルディン)、アンの元夫で水上警察官のスティーブ(ランス・ヘンリクセン)、アンにモーションを掛けようとしているタイラー(スティーブ・マラチャック)、クリスをやとってヨットで出航しようとしているお金持ちのデュモン(レスリー・グレーブス)とその娘、ホテルを根城に男あさりに余念のないシンディ・ビバリーの二人組等々。

 まだ他にいっぱい出てきますがいい加減面倒くさくなったのでこの辺でやめておきます(笑)。

 アンはホテルの恒例行事 魚フライ祭りの準備の真っ最中。一方、クリスはデュモンのヨットで出航。これから5日間の航海に出るのであります。一緒に行く彼の娘が意外に可愛いので露骨にラッキー!という顔をしております(笑)。スティーブは禁止されているダイナマイト漁をやっている猟師に「おい、いい加減にしないと船没収するぞ、コノヤロー」と叫び、ビバリーは海でおぼれた振りをしてドクターに助けて貰うのですが、これがドクターはドクターでも医者じゃなくって歯医者のほうでがっかり。このへん、出来事を順番に並べていくだけで、見るからにやる気のない演出で後年の大監督、ジェームズ・キャメロンの片鱗もありませんなあ。

 また突然、夜の海のヨットが映ってオッパイ丸出しにした2人の女が出てきたりします。なんだかオッパイ丸出しにしてばかりの映画ですね。

 さて、スティーブ、デュモンのヨットからクリスを自分のボートに乗せて「ええか、あいつは素人じゃ、気をつけろ、無線のスイッチは絶対切るな」とアドバイスをします。その後クリスはデュモンのヨットに戻ってそのまま航海を続けるのでしたって、これもあんまり意味のない場面だなあ。

 この後オッパイ女のうちの一人がホテルの厨房に忍び込んで食料を盗もうとします。この時コックのマルに見つかるのですが、「うふーん、私たち、お金盗まれちゃったの、後で私たちのヨットに来てくださらない、物凄くいいことしてあげるわよ、3Pとか」マルはこの古風なお色気攻撃に大興奮。「ん、いいよ、いいよ、たんと食い物持っていきな、おれ、あんたたちに料理作ってやるよ、だって、おれ、コックだもん」 もっとも、こんなオッパイ女がやすやすと3Pさせる筈もなく、のこのこヨットに現れたマル、食料だけを奪われて、海に落っこちてしまうのであります。その様をみてワハハハとあざ笑うオッパイ女2人組み。

 この後アンはダイビングの実習授業。生徒達を引き連れて冒頭に出てきた沈没船の近くにもぐるのですが、この時一人のお調子者が「行っちゃだめ」と言われていたのにも関わらず船内へ。一人人数が足りないことに気がついたアンもまた船内に探しに行くのです。

 そしてアンが見たものは全身をずたずたのぎったんたんにされたお調子者の死体でした。しぇーっと悲鳴を上げるアン。

 この捜査に当たったのがスティーブでして、彼は奥さん(まだ離婚していなかったみたい)のアンを過失致死事故の容疑者だと決め付けます。そして死体を調べたいと言う彼女に「駄目だ、あれは証拠だからな」と言い放つのであります。これに同情したのが例のタイラー。彼はアンと一緒に死体を調べるためにモルグへ潜入することになったのです。

 物凄い有様の死体の写真を撮影しておりますと、かんかんに怒った看護婦さんが登場。「まあ、あなたはスティーブの奥さんじゃありませんか、一体全体こんなところで何やっているんです!」追い出されてしまいます。そしてその後看護婦さんは死体を元に戻そうとしたのですが、その傷口から殺人魚フライングキラーが登場。がっぷと喉首に食らいついたのであります。ぎゃあああと悲鳴を上げて絶命する看護婦。フライングキラーはぱたぱたと飛んで窓を破って逃げてしまいました。

 アンはタイラーを連れてホテルの部屋へ戻ります。写真をスライドにしてみるアン、「この死体は骨まで噛み砕かれているわ、一体全体どんな生物にやられたのよ」この疑問から一足飛びにじゃあ、遺伝子工学で作られた奴だ、そういえば陸軍がベトナムで使う殺人魚を作っていた、あれは淡水だったけど、海水に適合するように改造したのだという結論にたどり着いてしまうのが凄い(笑)。

 この後、アンはタイラーに「もう遅いから泊まっていかない?ただし、セックスはなしよ」これでセックスなしだったためしがない(笑)。そういった30秒後にはもうキスをしてそのままセックスに雪崩こむという・・・。

 その頃オッパイ女2人組のヨットが殺人魚フライングキラーに襲われます。二人とも殺人魚にがりぼりばりんと食われてしまいました。このヨットを調べたのがスティーブン。あの看護婦の死体も見つかります。その時現場でスティーブが発見したのがアンのカード。アンったらこんな大事なものを現場に落としてくる。お前は○○○か!これでスティーブはアンの部屋を訪ねるのですが、裸のタイラーがいるのを見て呆然とするのでした。

 スティーブはかんかんになって追っかけてきたアンを怒鳴りつけます。「死体安置所の看護婦が殺された。そのすぐそばに君のカードが落ちていたのはどういう訳だ」アンは「いや、それは陸軍の遺伝子改造の魚が・・・」と説明しかけたのですがスティーブはまったく聞く耳を持っていません。「もういいからこの件からは手を引け」というばかり。

 アンは次にホテルの支配人に会って「人が謎の魚に殺されている、だから事件が解決するまではあたしのアクアラング教室は中止よ、いや、もうボートやサーフィン、水泳も駄目」これで支配人が「ああそうですか、おっしゃるとおりにいたしましょう」と言っては映画が盛り上がりません(笑)。支配人、スティーブと同じく聞く耳持たず、それどころか彼女を首にしてしまったのです。

 頭にきた彼女は自分で例の沈没船を調査しようとします。船内に入ろうとしたところで殺人魚襲来、アン、危うしと思われたのですが、その時タイラーが彼女を後ろから引っ張って助けたのです。なんと、このタイラー、ベテランダイバーという肩書きは仮のもの、真実の姿は生化学者で、陸軍であの殺人魚の開発に関わっていたのだそうな。そしてあの沈没船には四箱分もの殺人魚の卵が積まれていて、それが孵化したらしい。

 アンは人々を救うためにこの情報を公開すべきだといいます。しかしタイラーはみんなしゃべっちゃったくせに、「いや、これは機密だ、僕は実情を調べて当局にレポートをあげて、それから対策を」「そんな悠長なことやってられないわよ、人が殺されているのよ!」激怒するアンであります。

 さて、問題は殺人魚だけではありません。スティーブはデュモンのヨットをヘリコプターで発見。クリスとデュモンの娘アリスンが自分達だけで出かけていってしまったことを知るのです。「ああ、もうこの忙しいのに息子も探さなきゃならないのかよ」とぼやくスティーブ。

 で、ヘリコプターでぶんぶん飛び回って息子達を探すと思いきや、あのダイナマイト漁師ギャビーのところに現れるスティーブ。彼はギャビーから共食いしたと思われる殺人魚の死骸を見せられたのです。これでようやくアンの話を信じたスティーブ、ギャビー、アンと共にホテルの支配人に会って「全ての行事をやめろ」と要求したのですが、やっぱり駄目。ホテルの年間での最大行事、「魚フライ祭り」が迫っており、この行事をやめたら宿泊料が取れなくなって島民みんなの飯の釜の蓋が開かなくなるというのです。

 そうこうしているうちに殺人魚軍団が出動します。そして海面からぴゃっぴゃっぴゃっと飛び上がってギャビーの息子を襲います。あっという間にずったんたんのぎったんたんにされて息絶える息子、ギャビーは涙ながらに彼の復讐を誓いダイナマイトとタイマーを使って時限爆弾を作り上げたのです。そしてセットされた爆発時刻は翌朝午前6時半。

 ここでようやくクリスとアリスン登場。彼らは船の中で若い性欲を思う様発散させた後、寝込んでしまい漂流状態となってしまったのでした。こんな思慮の足りない若い奴は干からびるまで漂流させておけばいいのです。

 さて、ホテルではいよいよ「魚フライ祭り」が始まります。産卵のために岸によってくる魚達を宿泊客の皆さんで根こそぎ獲ってその場でフライにして食ってしまおうという今の目からみるとやや野蛮な祭り(笑)。支配人は魚が来るのをいまや遅しとまっている皆さんに「さあ、一番獲った方には商品を差し上げますよ」そして魚が来ました。しかし、フライで食べられる魚じゃなくって、逆に人間を食う殺人魚が。ぴゃっぴゃっぴゃっと飛んできた殺人魚軍団、皆さんは悲鳴を挙げて走り出すのですが逃げ切れるわけもない。もうあちこちで殺人魚に丸齧りにされております。

 ここに現れたのが息子の死体を担いだキャビー、彼は爆弾をアンに託すとたいまつ片手に殺人魚軍団に立ち向かい、「もうこれ以上お前らの好き勝手にはさせん、正義は必ず勝つ!」と叫んで戦うのですが、これがもうあっさりとやられてしまうという・・・。

な、なんじゃ、そりゃ。

 ようやく殺人魚は引き揚げていきます。しかし、本家本元の沈没船を破壊しなければまた悲劇が繰り返されることは目に見えています。アンとタイラーは彼ら自身の手で爆弾を沈没船にしかけることにしました。この決意を知らされたスティーブ、「やめろ、やめろ」と無線に叫ぶのですが、もちろん思いとどまってなどくれません。スティーブはヘリコプターを飛ばしてまた息子を探します。

 その息子達はよりにもよってタイラーのヨットに行き当たります。その下では沈没船にママとタイラーが爆弾仕掛けていることなど夢にも思ってません。スティーブ、ようやく彼らを見つけます。爆弾のことを知っている彼はやむを得ずへリコプターを放棄、海に飛び込むのです。ヘリコプター、23回ぐるぐる回ったかと思うと突然ラジコンになって(笑)水面に激突するのでした。スティーブはタイラーのヨットに乗り込みエンジン始動。クリスとアリスンを拾い上げて逃げ出したのでした。

 さて、船内に爆弾を仕掛けたアンとタイラー、戻ってきた殺人魚に追われて通風口の中へ。ここを通って別の出口から船を脱出しようとしたのですが、殺人魚たちが追ってきてタイラーの足をがりがり齧る春の鮫(大笑い)。残ったアンは何とか脱出に成功します。しかし、もう爆発まで時間がない!絶体絶命のアンが見たのは水中を高速で移動しているタイラーのヨットの碇でした。とっさにこれにしがみ付いて沈没船から離れるアン。どかーんという大爆発が起こります。

 スティーブはアンの姿を探して水面を見つめます。もう駄目だ、彼女は死んだと思った瞬間、アンの頭がぽかりと浮いてきた。大喜びのスティーブ、彼女をヨットに拾い上げます。エンドクレジット。

 カラー・スタンダード収録。モノラル音声。画質は透明感があって悪いものではないのだが、今時スタンダードというのはねえ。日本語字幕付 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの国内版DVD。

エロの冒険者 
       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/
      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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