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2009年10月 6日 (火)

10月5日(土) 「サイコップ009」

 赤いマフラーなびかせて、行くぞサイコップ、我らのデバンカー!たぶん、世界中で3,986人くらいが考えた駄洒落だと思うけれども、私にはプライドがないので使わせて貰うのだ。本日の「フューチュラマ」は第4シーズン エピソード#71 『Spanish Fry』 ナントカ国立公園へピクニックに出かけたプラネットエクスプレス社の面々。ビッグフット気ちがいのフライは、ひょっとしたら夢にまで見た本物にあえるかも知れないとわくわくしている。そしてこの国立公園の監視レンジャーがまた輪を掛けたビックフット気違いで、登山客にわざわざビッグフットのフィルムを見せるのであった。

 この中であの「パターソンフィルム」をアニメ化しているのに大笑い。なんというしょうもないことを。

 その夜フライのテントを狙ったベンダー、寝ているフライに「ビッグフットだぞ」これでフライはまんまと騙されて夜の森にビッグフットを捜してさ迷い出てしまう。その彼の上空に現れたのが巨大な円盤。フライはその円盤の中に複雑に折れ曲がったチューブを通して吸い込まれてしまう。翌朝、ふらふらと戻ってきたフライを見たみんなは仰天する。なんとフライの顔から鼻がなくなっていたのだ。

 このあたりはあの有名な異星人による誘拐事件 「トラヴィス・ウォルトン事件」がモデルですかな。

 プラネットエクスプレス社に戻ったフライはこれからの人生に絶望している。「ああ、俺はもう駄目だ」と深刻なことを間抜けな鼻声で言うからみんな、これを聞いて「くくく」と笑うという・・・。リーラなんか「フライ、ユーモアで自分を慰めようとするのは分かるけれど、それはやりすぎよ」だって。ひでぇ(笑)。

 誰がフライの鼻を盗んだのか。それは意外に簡単に判明する。テレビで「異星人が地球人の鼻を奪い、媚薬「ヒューマンホーン」として売っている」というニュースが流れたのだ。だとすればフライの鼻は誰かに売られたのに違いない。フライ、リーラ、ベンダー、ゾイドバークはプラネットエクスプレスシップで宇宙市場に急行。ポルノショップの主人をリーラが暴力で脅して(笑)フライの鼻を買ったのがあのオミクロン系第8惑星の王、ルルーであった。

 彼は最近とみに険悪化している王妃との仲を修復しようとしていたのである。フライたちはルルーに鼻を返してくれと頼む。ルルーは奥さんの手前、なんとかごまかそうとするが追及されてついにフライに鼻を返すのであった。めでたし、めでたしと思いきやベンダーがここで銀河一余計なことを。「王様、王様、人間にはもう一本のヒューマン・ホーンがありますよ、下のほうにね、実際、媚薬としてならこっちの方が効くんじゃないのかなあ」フライはまたとっつかまってしまう。王様は「そいつのアレを切り取ってしまえ!」今度は奥さんも大乗り気だ(笑)。真っ青になるフライ。こんなことなら鼻のほうがまだましだった!

 リーラはこの暴挙をとめようとして二人に提案する。「地球の星空の元でロマンチックなディナーを一緒に楽しめば過ぎ去りし日の情熱を取り戻せますわ」ということで地球の例の国立公園にテーブルが設えられ、フライの給仕でディナー開始。でもやっぱり駄目。それどころか二人の仲はさらに悪化してしまう。王様は怒って「もういいから、フライのアレを切り取ってしまえ」フライ、絶体絶命だ。

 と、その時みんなの前に伝説のビッグフットが姿を現す。なぜかあの管理レンジャーも現れて「うわー、初めて本物見たよ」彼はライフルを構える。「殺すのか」と尋ねた王様に「まさか、そんな残酷なことをするもんか、麻酔銃で撃って眠らせて記念に片足切り取るんだ」慌ててレンジャーを止める王様。そして王様は考える。「おれは彼のビッグフットの片足を切り取る残虐な行為と同じようなことをしようとしていた。ああ、おれはなんて馬鹿だったんだろう」奥さんはこの夫の様子を見て、「ああ、私が好きだったあなたに戻ったのね、昔のあなたは動物に対してとても優しかったわ」

 二人はぶちゅぶちゅぶちゅちゅーと暑苦しいキス。そしてそのまま屋外セックスに突入だ。この時王様が叫んだ言葉がおかしい。「みんな500フィート離れろ、そこが安全圏だ」いったい、どんなセックスやねん(大笑い)。

 なお、タイトルの「Spanish Fry」はカミキリもどきから分泌される媚薬 「Spanish Fly」の駄洒落。うーん、勉強になるなあ(そ、そうか)。

 仕事はまあ、いろいろあった。これでオシマイ(笑)。食ったもの、昼飯に例の100kcalレトルトカレーのルーだけ。夕食はハマチの刺身、ほうれん草の胡麻和え、肉うどん。ビール一缶飲む。〆のコーヒーは如例。

 その後輸入ブルーレイで『グレース』を見る。サンダンスで失神者が二人でたさいざんす!というウソか本当か分からないエピソードが喧伝されるホラー映画。「いまどき、そんな東宝東和みたいな宣伝には騙されんぞ」と思って見始めたのだが・・・。いや、これは怖いわ(笑)。それも何かが大音響で飛び出してくるような即物的なものではなく、小さな違和感が積み重なりじわじわと怖くなっていくという私好みの怖さ。病院での出産を拒否し、産院での出産を希望するヒロイン、なにか、あのY産院を連想させるオーガニックでロハスな助産院、事故で鼓動が聞こえなくなった胎児、でもなぜか無事出産、ベビーベッドの周りは蝿だらけ、赤ん坊は愛らしいが妙な臭いがして風呂に入れると皮膚がすぐに擦り切れてしまう・・・。このへんがもう恐ろしくて恐ろしくて(笑)。

 当然ながら赤ん坊は死んでおり気の狂ったヒロインが死体を一生懸命世話しているという話だと思っていたのだが、これがラストではなんと・・・、ここから先はさすがにネタばれできません。知りたい方は公開を待つなり(ちょっと無理じゃないかな)DVD化を待つなりして下さいな。

 この怖さはあれですよ、キングの『ペット・セメタリー』のラストを読んだ時と同種の怖さですよ、ひいい。

 映像コーディックはMPEG/AVC4 暗部にざらつきがたっぷり乗ってあまり美しいとはいえない画質。解像度も低く奥行き感がないのも残念だ。5.1チャンネルはリニアPCM。普段は物静かな音場が恐怖の高まりにあわせてぐいぐいどんどんと大きくなっていく。この時の低音がまさにホラー。冷や汗をたっぷりかいてしまったぜ。

 その後今までちびちび見ていた日本映画専門チャンネルHDの『はたらく一家』を最後まで。庶民と貧しさ、不景気には切っても切れない関係がある。あらゆる年代の映像作品を見てみたまえ、庶民の挨拶はいつもいつも「この不景気にも困ったものだわねえ」であったりするぞ。「いやー、最近景気が良くって、もうお父ちゃん、毎晩バーで飲んだくれてるよ」などという場面はみたことがない(笑)。庶民を描くこと、つまりそれは不景気、貧乏を描くことに他ならないのだ(また極論を)。

 一家が総出で働いてもまだ貧乏、先の望みもないという状況を当時の社会批判と見るむきもあるようだが、何、あの時代はみんながみんな貧乏だったんでさあ。当時の庶民を描くために貧乏がクローズアップされるのは当たり前のことなので、この映画はそういう俯瞰的な見方よりも、文句を言いつつもそれなりの愛情にあふれている家族間の関係とか、周囲の人間関係の細やかな描写を味わうべきではないか。

 ハイビジョン画質は駄目。黒がぼんやり浮かんでおり、おまけにピントがしゃっきりしていないあまーい絵。

 シャワーを浴びてテレビだの、読書だの。就寝午前2時過ぎ。

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