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2009年11月26日 (木)

11月25日(水) 『ビバップ会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』

 この不景気にジャズなんかやってられないよ。日本映画専門チャンネルHDで放送された映画 『そのときは彼によろしく』では水草専門の熱帯魚屋(矛盾した書き方だが、分かりやすくするためにはこういう表現しかないの。いきなりアクアプランツ・ショップとか言われても分からないでしょ)を舞台にしているだけあって、水槽などの機材を水草レイアウト用品の専門メーカー ADA(アクア・デザイン・アマノ http://www.adana.co.jp/)が提供している。だから店内はもとより、この店のお得意のパン屋とか絶対そんなマニアックな製品を使わないのではと思われるようなところにも全部ADAの水槽が置いてある。

 挙句に主人公が小学生の時に両親から貰った誕生日プレゼントがADAの45センチ、枠なしキューブ水槽 キューブガーデン NEW(http://www.adana.co.jp/_product/120_index.html)。思わず「ありえねー」と大笑いしてしまった。普通ならホームセンターで買ってきたNISSOの60センチ水槽だろ、両親にその手の趣味があったのならともかく、素人がいきなりこんなものを買ってくるというのはちょっと無理があるぞう。

 いや、これがいけないというつもりはない。映画の製作としてはむしろ、当たり前のことなのだがそれでも小学生がプレゼントの包装をばりばり破るとADAの水槽が出てくるという絵には笑いを堪えきれないのだ。

 本日は休み。午前8時半に起きてシャワーを浴び、身支度拵えて事務所へ。日記付けとネックのチェックをやって午前10時半から徒歩で天神へ向かう。いつもならこの後赤のれんでラーメン+小炒飯、替え玉の定食を食って漫画喫茶へ行くところだが今日の私は一味違う。本日はホークスタウンのユナイテッドシネマ福岡へ『劇場版マクロスF 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~』を見に行くのである。一度本屋によって待ち時間に読むための文庫本を購入。それから地下鉄で唐人町へ。そこから徒歩15分ほどでユナイテッドシネマ福岡へ到着。

 上映時間中、尿意を催さぬようにトイレへ2回行って(笑)万全の準備を整える。そして午前12時15分、いよいよ上映開始。

 ギガネタバレテラヤバスなので映画見てない人は読むな。読んだら殺す。

 冒頭10分の気合の入り方に呆然。既存のカットにも手が入れられており、フロンティア内の都市がよりリアルに描かれているのが素晴らしい。中盤、TVとはまた違った角度の謎の提示にふむふむと頷き、え、シェリルも○○○知ってるのと驚く。ラストは強引だけれども、まことにマクロスらしい盛り上がり方だ。 

 そして満足して劇場を出た後・・・「あー、あれ、おらんかった。そうか、ランカの胸がわずかながらヴォリュームアップしていたのは、バランスとるためか」と叫ぶ。もっと早く気がつけよ、お前(笑)。

 映画そのものは非常に楽しめたのだが、ユナイテッドシネマ福岡の音響はやはり良くない。通常音量はともかく大音量の場面になると音場が飽和し、団子状になって解像度も立体感もなくなってしまう。この映画版で初めてマルチチャンネル化された音響が台無しである。これはおそらくアンプ系の設備が貧弱なためで、大規模なリニューアルなどがないかぎりもうこのユナイテッドシネマ福岡を利用することはないであろう。

 マルチチャンネル音響に関してちょっとしたこぼれ話。映画の真ん中ぐらいで右後方から足音が聞こえてきた。その足音は右から左へと移動し、さらにこちらに向かって進んでくる。その音のリアルさ、明快な移動感に「おお、素晴らしい、これはうちのシステムもかなわん」と思ったのだが、その足音の正体はトイレへ行く女性観客だったという(笑)。テメー、映画の途中でトイレへ行くな。小便くらいなら我慢しろ、どうしても我慢できなかったら、いいからそこで洩らせって我ながら酷いことを言っているなあ。

 普通の映画ならこんなことで怒りはしません。平日の水曜にこういう映画を見に来るってのはそれなりにオタクなんでしょ、オタクが映画の途中でトイレに行ってはいかんでしょと『キングコング』の3時間攻撃に耐え切れず断腸の思いでトイレ中座した私が偉そうなことを言っております(笑)。

 この後計画通りホークスタウンの飲食モールにあるラーメン風靡へ。ラーメン+替え玉とへへへ、生ビールを一杯。だって、通常500円の生ビールが250円だったんだもの。ビールをざぶざぶ飲み、ラーメンをずるずる食って大変良い気分になりました。その良い気分のまま地下鉄で天神へ戻りまた徒歩で事務所へ戻ったのであった。そしてミクシィへの書き込みなどやって午後5時半に帰宅。自室でさらにビール一缶を飲んでしばらく転寝。この気持ちの良さはたまらんものがあります。

 夕食は天然ぶりのさしみ、おでん。ビールももう一缶飲みました。〆のコーヒーは如例。

 その後ハイビジョン録画の『ファニーゲームUSA』を見る。やたらに評価が高い97年の映画『ファニーゲーム』を同じ監督・脚本で、しかも編集やカットを一切変えないでリメイクしたもの。監督はオリジナルがその凄惨な内容のために広く公開されず、一般の人の目に触れることがなかった。だからもっとポピュラリティのあるハリウッドでリメイクするという企画に賛同したのだという。

 でも、そんなに有難がらなきゃいけないような映画ですか、これ(笑)。殺人鬼が観客に語りかけるメタ的な演出は97年当時ですら「ダサ」く感じられただろうし、殺された相棒をテレビのリモコンで巻き戻して救うギャグ(これが本当のゲーム感覚っすか)もあまり面白いとは言えない。ラストであの家族が反撃して二人をやっつける、子供は絶対殺されないというハリウッドのお約束をことごとく覆して見せたと言っても、それが映画としての面白さに繋がらなければ監督のオナニー、あら、あたしとしたことがオナニーなんて下品な言葉を、ここは自慰にいたしましょ、に過ぎないのである。

 無論、悪い映画ではない。高級別荘地のお金持ちたちを羊でも狩るように次々と殺していく二人の殺人鬼にはすさまじいまでの存在感があるし、早く逃げればいいものを故障した携帯電話にぐずぐずと拘泥するナオミ・ワッツたちの演技にもいかにも人間がパニックに陥ったらこうなるであろうというイヤーなリアリティが感じられる。だが、これぐらいの出来で無闇に褒め上げたり「ハリウッドの商業主義を斬る」と上から目線で言われても困るのであります。

 それとナオミ・ワッツ。あの下着のシーンはやっぱり自分でも見せたかったんだろうなあ。でなけりゃあんなに長々と下着になったりしないよなあ。「あたしは41歳だけど体はこんなにキレイなのよ、だから見て見て」という心境だったのだろうなあ。

 ハイビジョン画質はすこぶる宜しい。クールなルックが映画の内容に良くあってストーリーをより恐ろしいものにしてくれる。AAC5.1チャンネルはほとんどサラウンド効果なし。その分台詞の再現に力が入れられていたという印象。

 シャワーを浴びて後はお酒。お供は録画しておいた「ナイトシャッフル」 就寝午前1時過ぎ。

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