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2010年4月12日 (月)

4月11日(日) 「アバター繁れる」

 井上ひさし追悼駄洒落。この人に関しては国家に対する非常に根深い不信感というものを抜きにして考えられないと思う。その類まれなるユーモアの才に魅了され小説・エッセイを読み続けていたけれども、どうしてもそうした反体制的な臭みの存在を感じずにはいられなかった。おまけにこの人の体制・世相への批判は当時の私にすら稚拙なものに思えるレベルのもので「ドン松五郎の生活」「偽原始人」(私は「佯狂 狂人のふりをすること。また、その人。にせきちがい」という言葉をこの作品で知った)「吉里吉里人」といった作品の価値を下げてしまったことは否めない。また、後年の平和活動ははっきり言ってしまえばキチガイじみており、心霊学にこってコティングリー妖精事件で大恥をかいたコナン・ドイルと同じく晩節を汚したと言っても過言ではないだろう。

 好きな作品を上げるならば「モッキンポット師の後始末」「モッキンポット師ふたたび」「四千万歩の男」「おれたちと大砲」「さそりたち」「月なきみそらの天坊一座」「浅草鳥越あずま床」(私が良く使うギャグ 「筋違い=接骨院行き」はこの作品が元ネタ)あたりか、それと何というタイトルだったか、巨根の持ち主の悩みを描いた短編もあったな、もうオナニーが大変でローション塗ってこすっているとオナニーしているのだか、バズーカ砲の手入れをしているのか分らなくなってくるというギャグには大笑いしたものだ。

 彼の思想的背景には反発せざるを得ない。しかし同時にまた、彼の作品のいくつかは今の私に少なからず影響を残しているという事実を否定することもできないのである。

 謹んでご冥福をお祈りする(氏はクリスチャンだけど、このお悔やみの言葉で問題ないようだ。「冥福」には、確かに「死後の幸福を祈って『仏事』を営むこと」の意味もあるが「もともとは『死後の幸福』を指す言葉なので問題はなく、またクリスチャンではない人が、無理にキリスト教の教義等に則った言葉を使う必要はないのだとか)。

 怪奇なる事件が発生。自宅や事務所周辺にたくさんの紙切れが落ちていたのである。その紙切れはほら、あれだ、シールを剥がした後に残る台紙みたいなぺらぺらした短冊状のもの。それで、何が怪事件なのかというとこれが自宅周辺だけではなかったのだ。車である物件を見に行ったのだが、ところどころで同じ紙切れが落ちているのである。その範囲は周囲数キロに及ぶ大変に広いものでわざと捲こうしたって捲けるものではない。これはひょっとしたらこの短冊は空から降ってきたのではないか、そうだ、所謂、「ファフロッキーズ(Fafrotskies)」に違いない・・・。

 まあ、こんな面白いことは滅多に起こらない(笑)。一見不思議に見えるこの現象も良く考えてみれば道路沿いに限られている。つまりはこの短冊状の紙を積んだトラックか何かがどこぞへいく途中でぱらぱらと捲いていったのであろう。

 仕事はまあ、いろいろあった。これでオシマイ(笑)。食ったもの、昼飯にレトルトカレーのルーだけ。レンジでできるボンカレーという奴で大変に美味しい。夕食はブリの刺身とちゃんぽん、お握り2個。ビール2缶。〆のコーヒーは如例。
 
 その後地上波録画の『クレヨンしんちゃんオタケベ!カスカベ野生王国 』を見る。これはBW800にて地上波録画したものをBD-REにムーブ、DVD-A1UDで大画面再生という大変に贅沢な鑑賞法。さすがに腐ってもハイデフの地上波デジタルだけあってなかなか鮮鋭な絵を見せてくれる。

 しかし映画の内容は非常に物足りない。今回の敵キャラ、四膳守のつまらなさなどその最たるものでまさか、クレしん映画で「元の奥さんが自分のエコ活動に理解してくれないから逆上してエコテロリストになった」なんてウスいキャラクターが出てくるとは思わなかったよ。

 また、動物化したみさえがしんのすけを思い出す感動場面も興ざめ。これはもう『オトナ帝国』のひろしとのそれと比較せざるを得ないのだが、『オトナ帝国』には感動するのはもちろんなのであるが、そこに「臭い靴下という定番ギャグ、感動とはもっとも程遠いものを使ってここまで感動させてくれるのか」という驚きがあった。だが、今回の『野生王国』ではそこに驚きなどない。あまりにテレビ的で矮小な予定調和が存在するのみだ。

 動物化した春日部防衛隊の面々がそれぞれの特技を生かして活躍したり(特にまさおくんの蝙蝠がオカシイ)、みさえとしんのすけが感動の再会を果たしたそのそばで何も分らず目を丸くして走り回っているニワトリのひろしなど面白い場面もあったのですがねえ。

 画質は前述のごとく高解像度できりっとしたシャープな映像である。若干のコーミングが見られたがさほど気になるものではなし。諧調のトーンジャンプもほとんどなくテレビで見られるアニメ映画の画質としては最上の部類に入るのではないか。

 音声はステレオ。迫力には欠けるものの綺麗にサラウンドしてくれて面白い音場である。

 その後今までちびちび見ていた日本映画専門チャンネルHD録画の『羅生門』を最後まで。三者三様の食い違う証言、それは自分達をそれぞれカッコ良く見せるための偽りに過ぎず、実際の経緯はとてつもなく見っともないものであったというプロットは、映画が製作された当時ではさぞ、衝撃的であったことだろう。さすがに天才・黒澤と賞賛せざるを得ないのだが、例によって私の好みには合わない訳で(笑)。まったく困った性分で、こういう天才の革新的作品を愛して愛して愛しぬき、毎晩寝る前に2回みるなんてことをしなけりゃ、いつまでたっても「本物の映画マニア」にはなれないのだがなあ。

 ハイビジョン画質はDVDO EDGEの導入によって激変。見るに耐えなかった青いモザイクノイズがほとんど気にならなくなった。ただ、低レートの日本映画専門チャンネルHDなので、多嚢丸と武士が戦う場面ではあからさまに破綻する(笑)。実際、何度も書いていることだけどこれはなんとかならないものか。せっかくの名作が台無しになってしまうですよ!

 シャワーを浴びてお酒。プロジェクターを再起動させてDVD「ウルトラQ 宇宙からの贈り物」(ナメゴンの体表のにゅるにゅる感が凄いことになっている) ブルーレイ『かもめ食堂』を見る。就寝午前1時過ぎ。

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コメント

はじめまして、ゆたんぽです。
「DVDO EDGE」を検索してこちらのサイトにたどり着きました。
多くの人がDVDO EDGEの効果を書かれていますが、正直、フラッグシップブルーレイプレーヤーでも効果あるのかわからなかったのですが、DVD-A1UDでも効果あるみたいですね。
 これからもレポ楽しみにしています。
ではでは~

投稿: ゆたんぽ | 2010年4月12日 (月) 22時52分

 ゆたんぽさま、こんにちわ。

 DVD-A1UDでもばっちり効果があります。これのソースダイレクト DVD 480i出力をEDGEで1080P/60にした時の絵には驚かされました。

 

投稿: エロの冒険者 | 2010年4月13日 (火) 16時05分

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