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2010年6月19日 (土)

6月18日(金) 目糞の秋刀魚

 あー、不味そうな駄洒落だなあ。池田駿介氏 死去。享年69歳。この人に関する一番の思い出と言えばテレビの特撮番組ではなく、ある一通の手紙。私がAIQ(オタクアミーゴス・in・九州)の責任者をちゃか・ぽこさんから引継ぎ次世代のスタッフ集めに奔走していた頃の話なのだが、「あー、スタッフなかなかいねえ、猫の手でもいいから借りたい。だけど、これはあくまでもたとえで本当に猫が来たら煮干しかやんねえ」と思っていた私のところに分厚い手紙が届いたのである。

 その手紙を読んでみると差し出し人はオタクの人(まあ、当たり前ですけどね)で「自分達は仲間達数人で池田駿介氏を九州にお呼びして食事会を開きました。交通費・宿泊費を負担したのですがとても楽しい会で良かったです」という内容。私はてっきりこんな手紙を出してくるぐらいなのだからAIQのスタッフになって貰えると思って連絡を取ってみたのである。すると、どうもその人はスタッフ云々にはまったく興味がなく、ただただ自分達がこういうことやりましたというのを知って貰いたくって手紙を出したらしかった。

 そのキモチは大いに分るけれども(笑)、今、私が欲しいのは実際に働いてくれるスタッフなんですと激しくがっかりさせられたものである。

 こんな思い出はいやだと言われるかも知れないけれども、とにかくご冥福をお祈りします。

 仕事はまあ、いろいろあった。これでオシマイ(笑)。食ったもの、朝飯にコンビニのサンドイッチとコーヒー牛乳。昼飯にレトルトのカレー、ルーだけ(163kcal)。夕食は生野菜たっぷり、イカとサトイモの煮物、カレイの煮魚、出来合いのひれカツ。ビール一缶、ゴハンを一膳。〆のコーヒーは如例。カレイの煮魚がなかなかの美味。これはもっとあつあつで出来立ての状態で食べたらもっと美味しかったでしょうな。

 その後輸入ブルーレイで『ヤギを見つめる男たち』を見る。予告編が面白かったので期待していたのだがこれはちょっと外したかな(笑)。ベトナムの戦場で啓示を受け超能力部隊の創設に奔走するジェフ・ブリッジスと言えば聞こえがいいが要するにニューエイジ思想の怪しげな団体を渡り歩いてラリっていただけ。集めたメンバーには「兵器はいらない、ラブで地球を救う」なんて教えちゃう。前半のこの部分までは大笑いできたのだがこれを強引にイラク戦争批判に繋げていくわざとらしさが鼻についてしまったのである。

 あの基地の存在理由も私の英語力の不足ゆえか今ひとつ不明解。イラク人捕虜を拷問するための施設なのか、超能力部隊の基地なのか、よー分らん。超能力部隊の研究が「子供音楽を大音量で一日中聞かされる」という拷問に結実したのかと思ったけれども、それならなぜヤギが大量に飼われているのか。

 この映画は後2,3回見なければ理解できないのではないかと思う。私の貧弱な英語力が本当にうらめしいですよ。

 映像コーディックはMPEG4/AVC 輪郭の強調がちょっと目立つものの総じて解像度が高くハイコントラストな画質である。スキントーンの描写も精緻でむさ苦しい親父達の顔をさらにむさ苦しく見せてくれる。サラウンドはトゥルーHD5.1チャンネル(48kHz/24bit) 音圧が低めだけれども台詞が明瞭で実に聞きやすい。ヘリが頭上を通過する場面もきれいにフロントとリアが繋がってくれた。

 このブルーレイに収録されていた『ザ・クレイジーズ』(リメイク)が強烈に面白そう。6月29日の発売だからこれは7月の注文枠でぜひとも買わなくてはなりませんな。

 シャワーを浴びてだらだら。午後11時半よりプロジェクターを再起動。今までちびちび見ていたWOWOWハイビジョン録画の『荒れ狂う河』(ひょっとしたら完全な形での放映はこれが最初ではないのか)を最後まで。ダムの完成によって水没しようとしている小島に頑固に居座る老女、黒人の扱いに対して激怒し、主人公をつるし上げる地元町民等々、この映画で描かれるキャラクターは明らかに新旧の移り変わりに戸惑っている人々だ。ダムが出来れば電気も通り今までとは比べ物にならぬほど快適に暮らせるというのに、亡夫の思い出を盾に小島に固執する老女、また黒人の地位が上がることを何よりも恐れる地元の人々は等しく新しいナニモノカに怯えているのである。

 監督はそうした旧弊な考えがいずれはその新しいナニモノカに駆逐されていくであろうことをやさしく、しかし断固として訴えているのだ。その象徴がラストで登場する巨大なダム。そうした小さな人々の思惑など一のみに飲み込んでしまうかのようなその威容が古い時代の終焉を高らかに告げている。

 映画は非常に面白かったけれどもちょっと気になったことが一つ。えーっとあのラストで死んじゃった老女が小島の墓地に葬られますね。亡夫と並んで葬られたのだけれども、この小島はいずれ水没してしまうのだから、新しく埋めた棺おけがひらひらと漂い出たりしたりしませんかね(笑)。

 ハイビジョン画質は年代を考えると立派なもの。最新作のような立体感・奥行き感は望めないけれどもその欠点をテクニカラーらしいこってりとした発色が補っている。

 終了後テレビをだらだら。就寝午前2時過ぎ。

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