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2011年3月 5日 (土)

3月4日(金) 「河内のオーガズムさんの唄」

 オーガズムさんってどんな人だ。昨日、日記のネタにしたディーン・クーンツの「フランケンシュタイン 野望」であるがこれがめっぽう面白い。あのフランケンシュタイン博士が自己改造により現代まで生き抜き、ニューオーリンズの街に居を構えて新人類の創造に励んでいるという奇想天外な導入部に彼の野望を阻止するべく動き出すあの怪物、デュカリオンという組み合わせが素晴らしい。そしてニューオーリンズ警察の刑事2人が次々と起こる怪事件に奔走させられる間に新人類たちにある変化が訪れる。

 いまだ読了には至ってないものの、久々のクーンツ節に大コーフン。また、旧人類に対して圧倒的に優れているはずの新人類たちが少しずつおかしくなっていくという設定は「ミッドナイト」、女性刑事の弟が自閉症なのは「バッドプレイス」をそれぞれ彷彿とさせ、クーンツ文学の集大成とも言える。シリーズ完結時にはクーンツにとっての「イット」(スティーブン・キング)的な到達点になるのではないか。

 現在、邦訳が出ているのは第一作の「野望」のみ。2巻の「City of Night」はペーパーバックスで買えるけれどもジュンク堂には在庫がなかった。邦訳が出るまでとても我慢できないのでどこからか取り寄せねばなるまい。なお、この「野望」は記念すべき初めての未読自炊図書となった。買ったその日に表紙をべりべりと剥がして裁断してパソコンに取り込んだ最初の本である。さすがにちょっともったいないかと思ったけれども、表紙を取り除いた時点で迷いは消えましたなあ(笑)。

 仕事はまあ、いろいろあった。これでオシマイ(笑)。食ったもの、朝飯にコンビニの調理パンとコーヒー牛乳。昼飯はちょっと事情があって牧のうどんで湯だめうどん。初めて食ったけれどもなかなかに美味しい。まあ、うどんたっぷり、野菜は葱少量なのであまり栄養バランス的に誉められたものではないが。夕食は肉じゃが、カンパチ刺身、生野菜。ビール一缶飲んでお茶漬けでゴハンを一膳。〆のコーヒーは如例。

 その後WOWOWハイビジョン録画の『アンボーン』を見る。ナチスのユダヤ人収容所で行われた双子を使った生体実験。それがきっかけになってある双子の一人にこの世ならぬ存在が宿ってしまう。そしてその50年後、その存在は再び現れ、今度は双子の孫娘に狙いを定めた!という映画。

 前半は暗喩に満ちた怪奇現象で格調高く怖がらせ(笑)、隠された謎が明らかになると、一転、凄まじいまでの暴力の嵐が吹き荒れるという構成が上手い。エクソシスト的な要素もあり、いろんな方面で楽しませてくれるのである。ヒロインの絶望感の表現もなかなかのものだ。

 ラストの妊娠も実に象徴的である種の絶望に満ちている。妊娠を無邪気に喜ぶヒロインの表情が切ない。

 ハイビジョン画質は極上と言っても過言ではあるまい。暗部が鋭く沈み明滅も一切なし。発色の美しさも特筆ものだ。もっとも1080P24出力ではどうしたことかジャギーが出たので1080P60での観賞となってしまったが。音声はAAC5.1チャンネルサラウンド。音の移動がシャープでサラウンドの楽しさを満喫させてくれる。

 終了後、今度は輸入ブルーレイで「フューチュラマ A Clockwork Origin」を見る。言うまでもなくこのタイトルは『時計じかけのオレンジ A Clockwork Orange』のモジリ。まあ、分らん人はおらんわな(笑)。ファーンズワース教授は大学に進化論を否定する創造派のデモが押しかけてきていることをキューバートから聞いて激怒。さっそく大学へ出かけていき、生物は進化したんだ、人間の祖先は猿だ!と叫ぶ。しかし、ここに有力な反対派の論客が登場。オランウータンのバンジョー博士だ。彼は主張する。「我々は外宇宙からやってきた素晴らしい存在に作られたのだ。進化などしていない。その証拠に猿と人間を結ぶミッシングリンクが未だに見つかっていないではないか」

 教授はアフリカへ急行。そしてプラネットエクスプレス社のクルーをこき使ってミッシングリンクの化石を発掘しようとする。そして首尾よく頭骨の化石を発掘。ファーンズワースはこれをミッシングリンクだと確信、ホモ・ファーンズワースと名づけて(笑)博物館で高らかに発表式を行うのだった。しかし、ここでバンジョー博士が再登場して、「この化石は進化論の証拠にはならん」と看破してしまうのである。これで絶望したファーンズワース教授はやけになって「もうワシはこんな星に住めん」クルーを引き連れて深宇宙へ進出、ある名もなく生物も存在しない惑星に住もうとする。

 彼は汚水を浄化するためにナノボットを投入。しかしこのナノボットが進化して三葉虫ロボット(Trilobots)となりプラネットエクスプレスシップを食べてしまったのである。

 惑星に取り残されてしまったクルー達。彼らは三葉虫ロボットから逃れるために洞窟を見つけてそこで一夜を過ごす。翌朝、乾燥食料を食べられるようにするには水が必要だということでおそるおそる洞窟から出てきたクルー達、なんと鉄で出来た原生林が広がっているのにびっくり。そしてロボットのTレックスとトリケラトプスが登場し壮絶な戦いを繰り広げるのである。そしてばらばらになった恐竜の体からファーンズワース教授は新たな宇宙船を製造するのだった。もっともこの宇宙船はソーラーエネルギーで飛ぶので(笑)出発は翌朝ということになった。

 翌朝、ロボット原始人が登場。リーラ、エミーを拉致してしまう。まあ、拉致されたといっても次の日になるとロボット原始人がいなくなってしまって勝手に帰ってきたりするのですが(笑)。

 このロボット世界はものすごいスピードで進化しているのだ。となると、次に現れるのは決まっている。30世紀の人間とほぼ同じくらい知性的なロボット人間だ。彼女(このロボットは女性の研究者なのである)は伝説の有機生命体を見つけたと大喜び。博物館で高らかに発表式を行うのだ(あれ?)しかし、この発表式でファーンズワース教授は「わしがこの世界を作ったのだ、最初にわしが作った小さな小さなナノボットが君らの祖先なのだ」と演説したものだからもー大変。女性ロボット研究者は「もう、こんな星にはいられないわ」と叫んで飛んで行ってしまい、教授は進化論を否定する創造論者として逮捕され裁判にかけられることになってしまう。

 しかし、評決を待つ間にロボットたちはさらに進化して、高度なガス生命体になる。他の生物なんて相手にしてられないやと上から目線で物をいうガス生命体はファーンズワース教授たちを解放するのだった。ロボ恐竜のパーツを使った宇宙船で地球へ帰還する教授たち。

 ファーンズワース教授はロボ惑星での記録をバンジョー博士に見せ、「これこそ進化論の確実な証拠だ」と言うのだが、バンジョー博士は「やっぱり外宇宙から素晴らしい存在がやってきて生命を創造したのではないか」と反論。まあ、結局、どっちにもとれるということでこんな大騒ぎをした挙句にうやむやになってしまいましとさ。

 終了後シャワーを浴びて「フランケンシュタイン 野望」に読みふける。就寝午前2時半過ぎ。

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