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2011年6月14日 (火)

6月11日(土) 甘党はショパンの調べ

 もう、誰が元ネタの「雨音はショパンの調べ」を歌っていたのか思い出せない私であった。さて、本日は待ちに待っていた2011年トンデモ本大賞。今年はなんと20周年だというわけでいやがおうにも張り切らざるを得ない。午前6時にばっと目覚めてベッドから三メートルほども飛び上がる。そのまま人間の目では知覚すら不可能な速度で動き回り約10秒でシャワーを済ませる。ざっと身支度拵えてホテルのバイキング朝食。ソーセージだのスクランブルドエッグだのパンだの過酷な労働のために栄養をたっぷり取った。

 部屋へ戻ってたっぷり脱糞。汚くてすみませんが、何しろ今日はトンデモ本大賞なのです。忙しくてウンコに行く暇もないという事態も考えられます。今のうちに大腸内をからっぽにしておく必要があるのです。

 午前7時に出発。昨年の下見では丸の内線の乗り換えに気づかず池袋経由で行ったので1時間20分ほども掛かってしまったが(笑)、今日の私は一味違う。あらかじめ丸の内線で銀座へ行き、日比谷線に乗り換えて東銀座で降りれば会場の銀座ブロッサムはもう目の前、むふふふというルートを調べていたのだ。これなら40分ぐらいで行けるぞ・・・・ああ、東銀座駅を出て会場とは反対方向へ行ってしまったという(大笑い)。しょうがないのでタクシーを使おうとしたのだが、なんと、最初の二台の運転手さんたら「えっ、銀座ブロッサムってどこですか」ですと。え?いくら私が方向を間違えたとは言っても徒歩20分圏内くらいの大きな結婚式場・劇場だよ、個人宅ならともかくそんな公共の施設を知らないなんてことがあるの?

 3台目でようやく場所を知っている運転手さんに出会えたから良かったけど、あんたらのお陰でヘタしたら遅刻するところだったよ、ぷんぷん。

 ようやくたどり着いた銀座ブロッサム、もうと学会の面々が嬉しそうに入り口前に陣取っている。もう皆さん、100万ドルの笑顔だ(笑)。私も負けじと1,000万ドルの笑顔となって皆さんに加わり四方山話。そうこうするうちに入場時間。会場へなだれ込んだ私たちはさっそく機材の設営に取り掛かったのだった。高橋のび太さんを手伝って配線したりプロジェクターの設置と映像調整をしたり、JFKさんと録音の打ち合わせをしたりこのあたりはルーティンの仕事などでびしばし進む。

 リハーサルも開始。いままでの日記ではこのリハーサルの模様を詳しく書いてきたのだが、今大会は何しろ、外部のゲストが多い。差支えがあってはいけないのであまり詳しいことは書けません。いろいろやっているうちに時間はするすると過ぎ去り、開演時間になったと思ってくだせえ。

 今年の司会は談之助師匠と声ちゃん。声ちゃんのコスプレは宇宙怪獣バイラスというかなりマニアックなもの。歩きづらそうなその姿に笑わされる。

 まず口開けはと学会運営メンバーの山本会長、藤倉珊さん、唐沢俊一さん、皆神龍太郎さん、眠田直さんによると学会今昔話。創設時のエピソードはすでにいろいろなところで見聞しているが、こうして改めて語られると実に面白い。いろんなメンバーが参集していく様は三国志の初期エピソードのようだってそれは大げさか。山本会長から誘いの電話を受けた唐沢さんが「うーむ、一体何の電話なのだろうか、ロリコンの誘いか」と思ったという話も面白かった。ナンですか、ロリコンの誘いって。

 スライドショーで上映された95年の例会写真も興味深い。古参のと学会員たちの若き日の姿もさることながら、「今となってはまったく身元の分らない謎の女性」とか「異様に嬉しそうな岡田斗司夫さん」の写真にやたらに受けてしまった。

 これが終わったら本大会の目玉の一つである、エクストラ・エクストラ。通常ならばと学会会員が行う発表をこの日のために招かれた豪華ゲスト陣が担当するという夢のような企画だ。そしてそのメンバーがまた凄い。高須クリニック院長・高須克弥氏&西原理恵子女史、声優 桃井はるこ、UFOディレクター 矢追純一、声優 飯塚昭三というと学会の濃い人脈が存分に生かされた面々だ。こんなの他の企画で呼ぼうったって絶対に無理だよ。

 トップバッターは高須クリニック院長・高須克弥氏&西原理恵子女史。高須院長が自身に施した整形手術の紹介だ。ノーカット版をロフトのイベントで流したところ救急車が来たという(笑)エグいネタ。顔面を切ったり張ったりして皺を伸ばしたり、ワイヤーを顎の下にぐいぐいずくずく入れ込んで形を整えたりもうやりたい放題。手術が終わった後も起き上がって鏡を覗きこみ「ウウーム、こっちはもっとああいう風にやってくれ」と指示を出す。何だか散髪が終わった床屋のお客さんみたいだ(笑)。

 次の出番は桃井はるこさん。小学生の頃から秋葉原に通っていたという彼女の発表は「秋葉原に昔あったけれど、今はなくなった店」というもの。あまりにもあっさりと消え去り、しかも誰もそんな店があったことを知らないという幻のお店の紹介である・・・と思ったらこうしたプレゼンテーションになれていらっしゃらないのか話が飛ぶ飛ぶ。脱線だらけで発表できた幻の店が2軒だけというまさに迷走と呼ぶのに相応しい発表だ。いろいろ持ってきておられたようである資料も上手く使いこなせず、あたふたしているうちに時間が来てしまったみたいで、うん、と学会の例会で最初に発表する人が良くこんな状態になっちゃうんだよ。俺もそうだったもん(笑)。

 ただ、こんなグダグダの状態となっても妙に面白く笑いを取っていたのはさすがプロ。底力が一般人とはまるで違います。

 そして次なるゲストはちゃちゃちゃーん、ちゃやちゃちゃちゃーん、あの一生忘れられないであろう衝撃のテーマ曲と共に登場。UFOディレクターの矢追純一氏だ。あの矢追純一氏がトンデモ本大賞のステージに現れたという奇跡の瞬間だ。ガルフブリーズ事件のエドもびっくりだぞ。そしてそのトークも期待通りの面白さ。エスコートを勤めた皆神龍太郎さんの「どうしてUFOをやろうと思ったんですか」という質問に「ああ、本屋でUFOの本を立ち読みしたんです」ええ、ほ、本屋、しかも本を買ったんじゃなくって立ち読み?会場全体がズッこけた。さらに「オリバー君はどうでしたか」と聞かれて矢追さん、何のためらいもなく「ああ、ありゃサルでしたね」もう一度会場全体がズッコケた。

 そして最後に矢追氏による気功術。一度、お客さんに前屈やクビ回しをさせて可動範囲を確認させたところでおもむろに怪しげな手つきで気功をおかけになる。それでもう一回前屈とクビ回しをしてみたらあら、不思議。前よりも深く前屈でき、クビも回るようになったぞ。いやあ、さすがでありますなあ。私は思わず「どうですか、前より動くようになったでしょ。なった人は手を挙げて下さい」って言われてと学会会員なのに手を挙げちゃいましたよ(笑)。

 エクストラ・エクストラ最後のゲストは大ベテラン声優の飯塚昭三氏。氏の代表的な持ち役(ていうのかな)ドルゲの叫びと共に登場だ。舞台袖で飯塚昭三氏の直ぐ側にいたぴんでんさんは後に私に「くー、生ドルゲ、凄かったですよう」と語ることになる(笑)。エスコートの唐沢俊一さんの巧みなリードによりドルゲの声をあみ出した裏事情や役の作りかたなど貴重な話を聞くことが出来て私はもう幸せ。きっと会場の皆さんも私と同じ幸せを味わった筈だ。

 その後、いや、これでもプログラムはまだ半分なんだ。どんだけ濃い催しなんだか(笑)。

 この後山本会長がステージ上に登場。2011年トンデモ本大賞の受賞である。作品自体の紹介は既に前々月祭で発表されており、今回は本当に大賞の発表だけ。おおかたの予想通り大川隆法『宇宙人との対話』にあっさり決まってしまいました。

 そしていよいよと学会の歴史20年の中でもっとも凄かったトンデモ本を選考。題して「ベスト・オブ・トンデモ」だ。今まで選ばれた大賞作品のうち、さらに厳選された5作品が最終候補となる。

 三上晃 「植物は警告する」(たま出版)(第2回受賞作)・武田了円 「世界の支配者は本当にユダヤか」(第一企画出版)(第5回受賞作)・松平龍樹 「発情期 ブルマ検査」(二見書房)(第6回受賞作)・副島隆彦 「人類の月面着陸は無かったろう論」(徳間書店)(第14回受賞作)・枡谷猛 「人類の黙示録」(文芸社)(第16回受賞作)

 明木先生、開田あやさん、川口友万さん、原田実さん、光デパートさん、本郷ゆき緒さんがコメンテーターとしてステージに上がり山本会長が各候補作を手際よく紹介していく。うーん、山本会長が「植物は警告する」を紹介するのを見ることができて良かったなあ。あの「トンデモ本の世界」で一番衝撃的な本がこれだったもんなあ。読んでしばらく木をみると無意識のうちに「実験木さん、実験木さん」って呼びかけていたもんなあ(ウソ)。「人類の月面着陸は無かったろう論」に対する光デパートさんのコメントも最高だった。何しろ、あの異常な副島文体を声優の若本規夫氏に読ませたらいいって言うんだもの。<私の言論の揚げ足取りをしないではいられない、人格の歪んだ者たちに私の真実指摘の、爆撃力のすごさを、これから何十度でもお見舞いして思い知らせてやる。(P.68)日本人の99・99%を騙せても、この副島隆彦だけは騙されない(P.108)>がアンデルセン神父の声で読まれるんだぜ、もう考えただけで悶絶しちゃうよ。

 候補作発表・紹介の後、投票のために40分の休憩。私は高橋のび太さんと交代でトイレに行ったり、録画済みのテープを整理したり。

 そして休憩が終わると、毎年恒例の演芸タイム、今年は昨年の後夜祭で大うけを取った米粒写経のお2人だ。激濃の軍事・歴史・右翼ネタ、アニメネタが飛び交う異色の漫才。あんまりネタが凄すぎて内容が良く思い出せません(笑)。唯一、鮮明に覚えているのがサンキュー・タツオ氏の「このキチガイめ」というツッコミ。リングにフォーク持ち込んでファンク兄弟を滅多ざしにしたブッチャー・シーク組より凄い反則だ。

 この衝撃の漫才の後、いよいよ候補作の発表。当然というか、なんというか、もちろん「トンデモ本、ベスト・オブ・ベスト」は副島隆彦先生の「人類の月着陸はなかったろう論」でありました。わー、パチパチ。

 ここに「2011年トンデモ本大賞」の閉会が発表されたのであった。皆様、お疲れ様でした、来てくださったお客様、ありがとうございました。

 大賞の余韻に浸る間もなく直ぐに撤収作業に入る。そして客席にて参加人員全員の記念写真。これをやると本当にトンデモ本大賞が済んだという気分になりますな。その後は三々五々二次会の会場である秋葉原の万世へ向かうことになる。私はぴんでんさん、明木先生と共にタクシーで。意外に近くタクシー代が一人頭500円ぐらい(だったかな)で済んで重畳、重畳。

 私とぴんでんさんは秋葉原のパーツ屋を覗いてから会場へ。開始時間にはまだ時間があったのだが、すでに会員・ゲストの皆様、大集合。ほどなく料理が整い、シラーさんの音頭で乾杯。ようやく大仕事を終えた充実感でみんなの顔が輝いている。しかもこの時高須院長の信じられないご好意が発表され二次会はいやがおうにも盛り上がるのであった。私もいろんな人とお話させて頂き、酒もぐびぐび呑んでご機嫌。飯塚昭三氏のお話を窺うことができたのも嬉しかった。

 いつまでも続けばいいと思われた時間であったが、そんな願いがかなう筈もなし(当たり前です)。午後9時半に散会。でもこのまま帰るのがさびしかった私はずうずうしくも唐沢さんや外部スタッフ、しらーさんたちの三次会に潜り込ませて貰った。ここでも飯塚昭三先生のご好意があって、ありがたや、ありがたや。

 中央線にて新宿まで行き、唐沢さんたちとお別れ。一緒に降りたしらーさんは散々私の方向音痴ぶりを示すエピソードを聞いて心配になったのか、新宿東口までわざわざ送ってくれた(笑)。どうも有難うございました。

 いい気分でアルタ前に出てさて、ホテルに帰ろうとタクシーに乗り込んだのだが、おい、このタクシーも私が泊まっているホテルの場所を知らないぞ。しかも「お客さん、場所知っている」とタメ口で聞き返してきやがる。たしかに年嵩の運転手さんだけど、こっちは客なんだ、そんな口の利き(以下59行削除)。次に声を掛けたタクシーもこれまたホテルの場所を知らない。いや、確かにホテルはそんな高級・有名なところではないフツーのビジネスホテルだけど、徒歩20分圏内のホテルをタクシーの運転手が知らないとかあり得ないだろう。それに今まで何度かアルタ前からタクシー使ったけどこんなことはなかったぞ。一体どうしたというのだ。

 3台目でようやくホテルを知っているという運転手さんを見つけて乗り込んだのだが、これもろくなものではなし。右折すべき角を直進しようとする。わざわざホテルの裏へ回り込んでいこうとするのである。私が「あ、すいません、ここで右折してあのローソンの前で止まってください」と指示したらこれがどうやらカンに触ったらしく露骨に態度が悪くなった。お金を払って降りる時にもむすっとしていてありがとうの一言もないのである。

 今朝の銀座ブロッサムといい、新宿のタクシーといい、福岡では考えられぬ酷さである。タクシーでこんなイヤな思いをしたのも久しぶりだ。

 むかっ腹が立って酔いがさめてしまったので部屋のホテルでウィスキー水割りなど飲みなおし午前1時過ぎに就寝。

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