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2012年3月20日 (火)

3月19日(月) 『犠打を打った渡り鳥』

 滝伸次 がひょんなことからヤクザ相手に野球をすることに!『獣人ゴリラ男 Ladron de Cadaveres 1956』を見たぞ。やっぱりなんというか、異様なムードでサント映画で慣れている筈の私も見ていてくらくらしてきたぞ。夜の墓場、マントをつけた怪しい男が助手と共に墓暴き。彼らは掘り出した死体を車に積み込んで逃走します。

 翌日の新聞は一面でこの怪奇な事件を報道。「人気プロレスラーの死体が行方不明!」でも警察ではその行方不明になった筈の死体を調べているという(笑)。お医者さんは驚きのあまり叫びます。「なんということだ、この死体からは頭骨が抜き去られているぞ。こんなのは初めてだ」

 もうメキシコの新聞記者の皆さんはおまわりさんの制止も完全無視、だーっと解剖室になだれ込んであろうことか死体を覆っていたシーツを引っぺがして写真を撮りやがる。はい、ここでオープニングクレジット。新聞の紙面を模したなかなかお洒落なクレジットです。

 この事件を担当しているのが主人公のカルロス・ロブレス警部(クロックス・アルバルド)であります。彼は元プロレスラーという異色の経歴の持ち主。あ、メキシコでは案外、異色でもないのかな。おまわりさんがパートタイマーで覆面レスラーやっていたような国ですし(笑)。

 彼を訪ねてやってきたのがお調子乗りの色男、ギレルモ・サンタナ(ウルフ・ルビンスキ)。彼はプロレスラーになるために田舎から出てきたのです。彼は警部にコーチしてくれるような知り合いを紹介してくれと頼むのでありました。あ、この人はお調子乗りの色男ですから、頼みごとの合間にさっそく受け付けの女性にちょっかいを出しております。

 ここで捜査会議。怪しげな男のイラストがスライド上映されています。何でもカナダで同様に格闘家をターゲットにした事件が起こっているらしい。手口が同じ事から、このイラストの男の犯行ではないか見なされているのです。

 さて、捜査会議を終えた警部はギレルモを車で懇意のジムに案内。そのジムではプロレスラーやボクサー、果ては何故か日本の柔道家が熱心にトレーニングを行っています。柔道家はリングで!スパーリング。いやいや、こんなことぐらいで驚いてはいけません。スパークリングの間になんとしたことか、「十字痛い」「よろしいですか」「あのね、もういちどどうだい」「よろしいですか」「よろしいです」「もう一度」「痛い、痛い」「あのね、一本背負いどうも」という不思議な日本語が飛び交うのですから。

 私はこんなのを見るのが嬉しくてたまりません(笑)。

 このジムには奇妙な人物がいました。ぼろを纏った足の悪い老人です。彼はジムをうろつきながらなんとか「ロトクジ」を売ろうとしております。あんまりしつこいのでこのジム、NO1のレスラー ロボ(ギレルモ・ヘルナンデス)が切れて、「どっかへ行っちまえ」老人を突き飛ばしてしまいました。これを見て憤慨したのがロボのライバルと目されているタイガー(アルジェンド・クラッツ ブラックシャドウ)。彼は「お年よりは国の宝なのになんてことをするんだ」と叫んで挑みかかるのでした。

 時ならぬ2人の対決にジムは大騒ぎ。ジムのオーナー ドランテス(アルトロ・マルチネス)にギレルモを紹介していた警部は慌てて、「2人を止めるのだ」なお、この時、ギレルモはジムの受付のお姐さん、ルシア(コランバ・ドミンゲス)をハゲシくクドいていたという(笑)。あ、ちゃっかりデートの約束まで取り付けやがった。ロボとタイガーが引き離されてなんとか騒ぎが収まりました。

 しかし、その夜、またしても事件が起こります。どうみても怪しいクジ売りの老人がシャワー室に忍び込みロボの背中にナイフをぐさーっ。さらに彼の助手がクリーニング屋の配達を装いタオル用の大きな籠に死体を入れて逃走したのであります。その間、邪魔をされないようにジムの受付の人やおまわりさんになにくれとなくまとわりつくクジ売りの老人。いくらプロレスラーの死体を手に入れるためとはいえ、マメな人であります。

 この老人はもちろん、冒頭で墓場で死体を盗んでいた博士であります。彼は付け髭、鬘で変装していたのです。ジムを出るなり、歩き方までしゃっきりするのに笑わされます。

 さて、死体を研究室に運び込んでいよいよ実験開始。2人の助手を従えた博士、ロボの禿頭に鉛筆で印をつけ、メスでざくざくざくー。研究室のセットも凝っており、ハマープロの映画を思わせます。これで電光がびかびか光ってれば満点なのですが(笑)。

 助手は何故かチンパンジーを連れてきた。博士はチンパンジーの頭とロボの頭を特殊な拘束具で連結します。ロボは意識を取り戻して起き上がろうとするのですが、ばたんと倒れてまた死んでしまいました。さあ、博士、悔しがるまいことか。「畜生、また失敗だ。神経と筋肉は生きていた、血液も通っていた、一体何が問題なのだ。これではいつまでたっても目標である新人類を創ることはできん」公開当時、この台詞を聞いた観客が「だったら何でチンパンジーを使うんだよ」と一斉にツッコンだと伝えられております。私にもそのキモチが痛いほど分りますね。

 博士は決意します。「もっと強い脳が必要なのだ」

 夜のレストランから出てきたセクシーなお姐さん。帽子を被って突っ立っている大男に「ちょいとお前さん、火を貸しておくれでないかい」肩を叩くと大男がばったり倒れたのでビックリ仰天。これはもちろん、ロボの死体でした。

 警察官が張り込んでいたのに犯行を許したということで上司からこっぴどく叱られた警部。思いつめた末にある作戦を思いつきます。それはギレルモを使った囮作戦。彼を人気絶頂、実力最強の覆面レスラーに仕立て上げるのだ、さすればかの悪漢めが必ずや目をつけるであろう・・・、ヒドイことを考えます(笑)。

 警部はさっそく上司と2人でギレルモを説得するのでした。「スターになれるぞ、金も稼げるぞ、モテモテだぞ・・・・・その代わりちょっと危ないけど」最後の危ないけどは小声でつぶやくように言ったとか(笑)。元々、お調子乗りのギレルモ、よしきたまかせとけと囮になることを引き受けます。

 本日はここまで。

 仕事はまあ、いろいろあった。これでオシマイ(笑)。食ったもの、朝飯にコンビニの調理パンとコーヒー牛乳。昼飯は出来合いの鶏蒲焼とパックのゴハンを使った丼。テキトーにでっち上げた割には美味しく食べることができた。夕食はカツオの叩き、生野菜たっぷり、そしてカレー。珍しくビールは飲まずにカレーに集中する。〆のコーヒーは如例。

 その後WOWOWハイビジョン録画の『白夜行』を最後まで。冒頭30分に出てくる大人たちがみーんな最低のクズばかりという映画も珍しかろう(笑)。あのシチュエーションで掘北真希がたった一度だけもらした心の底からの笑顔が物語の悲劇性を盛り上げ、ラストに綺麗に繋がってくれる。

 ただ、レイプされた後の“親友”がまったく出てこなかったのは納得いかない。彼女との関係性こそがこの特異なキャラクターを説明するための最適なツールだったのに。

 ハイビジョン画質は抜けが悪く解像度も取れていない。動きの追随性は良く画面破綻もほとんど目立たなかった。音声はAACステレオ。BGMの音の良さはもはや文句のつけようのないレベルである。

 その後シャワーを浴びて前述の『獣人ゴリラ男』を見たわけでして。

 終了後、テレヴィを見ながらキングの「ヘッド・ダウン」を読み進める。午前1時半過ぎに読了。その後午前2時半までテレビィを見て就寝。

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