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2012年3月 4日 (日)

3月3日(土) 「アダルト・トムの小屋』

 どんな小屋なんだ!『戦慄!プルトニウム人間』の続き。怒ってどすどすと歩みさってしまうマニング中佐。取り残されたキャロルにすっと寄り添うリンドストーム先生。ちょっとあんた、今までどこにいたんだ(笑)。彼はキャロルに尋ねます。「彼の親族は知っているのですか」キャロルは悲しそうに頭を振って「いえ、あの人の身内は私だけです」

 あれ、続編の『巨人獣 プルトニウム人間の逆襲』(『WAR OF THE COLOSSAL BEAST』1958年)にはマニングの妹 ジョイスが出てきた筈ですが(笑)、まあ、いいか。

 サーカス用テントに戻ったマニング、夕食の鶏の丸焼きを持ってきた若い兵士に八つ当たりをはじめます。「俺がプルトニウム爆弾から生き返っただと、馬鹿をいえ、こんな姿になって生き返ったも何もあるものか。俺の履いているパンツはな、陸軍考案の伸縮自在なんだ、そんなのを履いているのは俺1人だ」げほげほと苦しげにせきこむマニング。

 彼は兵士をかっと睨みつけて「さあ、帰って仲間達と俺の噂話でもしろよ、さあ、さあ、さあ、さあ」もう兵士、涙目です。

 リンドストーム先生は「見せたいものがある」と言ってキャロルを研究室へ連れていきます。そこに置いてあったのはマニングの循環系の模型。「彼は見ての通り巨大化しています。体の臓器も同じように大きくなっているのですが、心臓だけ成長のスピードが遅いのです。このままでは早晩、心臓発作を起して死んでしまうでしょう」キャロル、がーん。「これは心臓が単細胞、他の臓器がいくつかの細胞から形成されているのが原因と思われます」ん?何かヘンだけどまあいいか(笑)。

 スウェーデンからやってきた細胞学専門の学者、デレク博士は彼の成長を止めるべく実験動物を使って高周波を当てる実験をやっているのですが現在のところはかばかしい成果はなし。

 そしてこの夜、マニング大佐とキャロルは激しい口論をしています。「お医者様がなんとかしてくれる、成長を止めてくれるわ」となだめるキャロルにカッとなったマニングが「成長止めてどうなる、そのまんまの姿で生きろというのか、畜生、もうお前の顔なんか見たくない、出てってくれ」この喧嘩のあと、リハビリセンターを飛び出してしまうマニング。

 彼は砂漠に逃げ込んでしまいました。

 皮肉なことに彼の失踪と同時に治療方法が見つかったのです。リンドストーム先生は「プルトニウムは関係なかった、問題は骨髄だ、骨髄の中で硫黄と水が結合する・・・」とかなんとか言っているのですが、要するに骨髄に注射で薬をぶち込んでホルモン調節をするということで(笑)。気長にやれば成長を止めるだけではなく元の大きさにすることも可能なのだそうで。

 デレク先生はその証拠としてホルモン注射で鶏ぐらいの大きさになった象と駱駝をキャロルとリンドストーム先生に見せるのでした。

 さあ、後はマニング中佐を探すだけ・・・なのですが、これがなかなか見つかりません。15メートル、8トンの巨人ですが、もうヘリコプターで探してもぜんぜん見つからないの(笑)。ネバダ砂漠はさすがに広大ですなあ。そうこうしているうちに日が暮れて捜査は一端打ち切りになります。

 マニング大佐はあちこちで牛を襲ったり、道路に座り込んで走ってきた車のドライバーを死ぬほど怖がらせたりします。この時同乗していた酔っ払いが「これは飲み過ぎなんだな、うん」と持っていたウィスキーの瓶を投げ捨てるのは定石ですね。

 翌朝、陸軍の総力を挙げた大捜索が再開されます。キャロルはリンドストーム先生、助手のエリックと共に特製の馬鹿でかい注射器につめた薬液を用意。ヘリコプターで飛び立ちます。大佐発見の報があればどこへなりとも駆けつけて注射ぶすっという段取りですね。

 そして偵察機からついに「マニング発見」の知らせが!巨人はなんといつの間にかラスベガスまで移動していたのです。彼はラスベガスのホテル街にその姿を現します。野次馬がどんどん集まってきて巨人見物。しかし、マニング大佐にはそれを認識する知性すら失われているらしい。彼はホテル街を歩き回って巨大な人形看板や、王冠、ハイヒールのオブジェを建物の屋上からもぎ取ったりします。あ、ホテルで入浴中の女を覗き見しているぞ(笑)。

 最初は自重していた警官隊もマニングの狼藉に業を煮やしてとうとう発砲開始。マニングは苦痛の悲鳴を上げるものの、椰子の木やカウボーイの巨大看板、車をもぎ取ってはなげ、もぎ取っては投げで反撃するのでした。マニングはラスベガスを脱出、フーバーダムへ向かいます。

 リンドストーム先生達はヘリを使って彼の行く手を遮ります。マニングが怯んだ隙に着陸、リンドストームとエリックは例の大型注射器を2人掛りで「そーれ」と彼の足首にぶすーっ。「いってー」怒り狂ったマニング、注射器を引き抜き立ちすくんでいるエリックに向かって投げつけます。狙い過たず見事エリックの体を貫く大型注射器。わあ、洒落にならん。そしてマニングはキャロルをムンズと捕まえ、再びダムに向かうのでした。

 キャロルを掴んだままダムの天端を歩き回るマニング。すでに陸軍が攻撃準備を完了しておりますがキャロルのために何もすることができません。リンドストーム先生はメガフォンで彼に対して呼びかけます。「マニング、キャロルを降ろせ、彼女は君の婚約者だぞ」キャロルも必死に哀願します。「マニング、お願いよ、私を降ろして」

 マニングの表情に知性の輝きが幾分か戻ってきたようであります。彼は静かにキャロルを降ろします。その直後、開始された総攻撃。マニングは「あーっ」と一度聞いたら忘れられない悲鳴を上げて(笑)ダムの底へ落下します。半透明の体を丸めて落下するマニングの姿にも凄いインパクトありますよう。

 エンドマーク。

 キワモノには違いないですが、バート・I・ゴードン師匠の丁寧な演出がさえ、安心してみられる巨人映画となっております(笑)。マニングの苦悩も丁寧に描かれており、悲劇的なラストをより一層盛り上げてくれます。ただ、彼の苦悩は巷間よく言われることの多い(多いのか?)核で云々というよりは「自分が良く分らない何者か」に変貌していく恐怖が主眼となっているようですが。

 モノクロ・スタンダード、モノラル音声。ラン・コーポレーションの国内盤DVD。画質はまったく誉められたものではありません。下端にゆがみが出て大変に見苦しいし、ブロックノイズも全編に渡って発生しています。音声はノイズが少なく聞き取りやすいもの。

 字幕にも大きなミスがありました。キャロルが病院の受付でリンドストーム先生の所在を尋ねる時に「先生はいてるでしょうか」なんだ、“いてる”って(笑)。

 ラン・コーポレーションの国内盤DVD

 仕事はまあ、いろいろあった。これでオシマイ(笑)。食ったもの、本日はアンリミテッドランチなので珍しく一蘭でラーメン+替玉を食べる。いや、本命だった店が土曜日で妙に多かったもので。今回、初めてラーメンのこってり度、味の濃さを基本から一段階上げてみた。これで味がどう変わるのかと楽しみにしていたのだが、うん、基本とほとんど変わりませんな(笑)。

 夕食はレトルトのハンバーグ、たっぷりの生野菜、鰤の刺身、豆腐とワカメの味噌汁。珍しくビールは飲まずにゴハンを一膳。昼飯のラーメンが未だに残っていてあまり食べられなかった。一段階上のこってり度、味の濃さはこんなところに思わぬ影響を及ぼしたようである。〆のコーヒーは如例。

 その後WOWOWハイビジョン録画の『仮面の男』を見る。話にいろいろアラがあるけれども(笑)、とにかくカッコいい中年三銃士+ダルタニアンのキャラクターがそれを気にならなくさせてくれる。二役のディカプリオの演技も宜しい。その拙さが返って替玉フィリップ王子の戸惑いをリアルにしているようだ(笑)。

 画質はゴージャスの一言。年代なりに解像度の低さは気になるものの、豪奢な衣装をきっちりと表現する発色の豊かさ、繊細な暗部諧調には目を見張らされる。音声はAAC5.1チャンネル。BDソフトのロスレス音声のような爆発的は迫力は感じられないものの、いや、当たり前か(笑)、情報量の豊かさで私を魅了してくれた。

 シャワーを浴びて自炊。何を自炊したかはひ・み・つ。だって恥ずかしいんだもの。

 終了後、プロジェクターを再起動させて前述の『戦慄!プルトニウム』を見たのである。

 その後はだらだらとテレヴィ。Kindleで「暗黒の塔 中」を読んだりもする。就寝午前2時半過ぎと思ったのだが、ベッドの中でうっかり恐ろしい“生き埋め”の方法を思いついてしまった。このまま寝て夢でもみたりしたらたまらない。私は飛び起きて自室に戻りさらに1時間ほどテレヴィ。午前3時半に再度ベッドに入り就寝したのであった。

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