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2012年4月12日 (木)

4月11日(水) ググれ!警視

 ジュール・フランソワ・アメデ・メグレ(Jules Francois Amedee Maigret)は、フランスの小説家ジョルジュ・シムノンの推理小説に登場する架空の警察官。戦争で軍需産業が利益を被る、だからアメリカは戦争を欲する。巷間、語られることの多い陰謀論であるが、それがまったく事実と反することを示す象徴的な出来事がベトナム戦争当時のアメリカで起こった。その舞台は当時の代表的な航空機メーカー グラマン社である。

 同社は海軍より新型戦闘機 F-14の発注を取り付け、1972年10月には量産型F-14Aの配備が開始された。戦争中でおまけに新型戦闘機を受注、戦争で軍需産業が利益を被るならば、グラマン社はまさにウハウハ。笑いが止まらないという状況になっていただろう。しかし、現実はまったく相反するものであった。このF-14の受注が逆にグラマン社を経営危機に追い込んだのだ。F-14の清算コストが海軍との契約コストをはるかに超過し、納入すれば納入するほど赤字がでる状態になっていたのである。海軍はヒドイことにグラマンの値上げ要求になかなか応じようとはしなかった。

 それでも1973年3月になってやっと海軍はF-14の契約更改を認めたが、その頃にはグラマンの資金繰りは破綻寸前であった。銀行がこの危ない会社に融資をしようとしなかったためだ。海軍はやむなくグラマンにF-14の購入金を前渡し(実質上の融資)することを余儀なくされた。この後、イランからの発注がなければグラマンの命運はこの時点で断たれていただろう(1994年にノースロップと合併してノースロップ・グラマンとなった)。

 グラマンの受難はこれだけに留まらない。ベトナム戦争によって経済状況が悪化していたアメリカにはこれほど高額な戦闘機を自在に調達する余力などなく(単価当たり730万ドルの機体が1200万ドルにまで上昇した)野党の政治家をはじめとする各方面より強い非難を受ることになった。実際、民主党のハートキーとビンガム両上院議員から採用を非難する報告書が提出されるなどしたため、当初のF-14の配備予定数(722機)から最終的に313機にまで圧縮されたのである。

 戦争で儲かるどころかグラマンには踏んだりけったりの結果となったという(笑)。軍需産業は(戦争さえあれば)気楽な稼業と来たもんだとはなかなか言えないようである。

 本日は休み。午後にちょっとした用事があったので起床後、すぐにプロジェクターを起動させてモーニングムービー 見たのはレンタルブルーレイの『こち亀 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!』である。まったく期待していなかったのだが興行の惨敗が信じられないような快作であった。少なくとも出鱈目なトンデモ映画であった『踊る大捜査線3』などよりも余程きちんとしたツクリになっているぞ。特にそうとは知らず実の娘をたまたま誘拐してしまった父という因果の糸のつむぎ方には「そうか、そういう方法があったのか」とはたと膝を叩いたほどだ。この犯人が実の父、誘拐されたのが実の娘という関係性が単なる偶然の結果であった本歌の『天国と地獄』すらしのぐ悲劇を生み出している。

 あまりにも「寅さん」的な方法論に拘ったところとか、どうしたって、香取慎吾が両津を演じるという気恥ずかしさを払拭できないところとか(笑)欠点もたくさんあるが、それでもこれは愛すべき映画と言えるだろう。興行的な惨敗で下町人情劇という古臭くてあちこちほころびている皮袋に新しい酒を入れようという試みが頓挫してしまったことがまったく残念でならない。

 あ、マドンナ役の深田恭子は相変わらず美しいが女鼠小僧の殺陣はどうしようもなくへろへろだったな(笑)。

 終了後、車でお出かけ。昼飯は浜勝でロース勝定食。いつものごとく漬物を駆使して食べ放題のゴハンを5杯ほど平らげる。店員さんもさすがに腹に据えかねたらしく、最後の5杯目は怖い顔でどんとテーブルに置かれてしまった(ウソ)。

 それから久しぶりにTSUTAYAでレンタルブルーレイ 『カウボーイ&ゾンビ』を借りて帰宅。

 午後は引越しがあったので事務所に詰めっぱなし。

 夕食は出来合いの天ぷら、ナメコやトロロ芋、ワカメのぬるぬるサラダ(笑)、鯵の刺身。ビール2缶飲んでゴハンを一膳。〆のコーヒーは如例。

 その後プロジェクターを起動させて『カウボーイ&ゾンビ』を見る。まあ、西部の町に落ちたあやしい隕石のせいで住民がゾンビ化したという志の非常に低い作品。志の低空飛行だ(笑)。この『アンドロメダ』と『クリープショー 第2話 ジョディ・ベリルの孤独な死』を掛け合わせたようなストーリーは悪いものではないものの、オソマツなセット、ぬるい銃撃戦のおかげで大変にタイクツな作品となってしまっている。また、主人公とネイティブ・アメリカンの男が自分たちの境遇をお互いに語り合う場面が冗長でたまらない。ゾンビ映画でこんなに早送りしたくなったのはあの史上最悪級ゾンビ映画『ゾンビの秘宝』以来である。

 たったひとつの救いはオッパイだけ。意味もなくオッパイをばいんばいんと開陳する女性キャラクターたち、透き通るような白い肌にピ、ピンクの乳首という日本人好みのオッパイである。作品そのものは100点満点でせいぜい15点ぐらいなのだが、このオッパイポイントを加えて35点にしてあげる(笑)。

 ハイビジョン画質は圧縮がヘタなのか、時として映像が水彩画風になることがあった。あまりにもあからさまなので意図的な映像効果と思ったくらいだ。音声は生意気にもDTS-HDマスターオーディオ。音の情報量が少ない貧乏なサラウンドであるが、それでも音の方向性だけはしっかり表現していた。

 その後はシャワーを浴びてお酒。お供は録画しておいた「ナイトシャッフル」 もう、安いの特集はいいから。せめて質のいいものがお手ごろな値段で!くらいのベクトルにしてもらわないと、見ていて悲しくなってきてしまう。ひれひれ酔って午前1時過ぎ就寝。

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