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2012年9月 9日 (日)

9月8日(土) ナムルがくれば思い出す

 あ、俺、韓国料理屋にいるんだっけ。『アイアン・スカイ』が早くも到着。さっそく見たぞ、予想どおりの面白い映画でわっは、わっはと笑ってしまったぞ。

 以降、ギガネタバレ、テラヤバスなので映画(9月28日公開)に行こうと思っている人は絶対に読まないように。

 2018年、アメリカの宇宙船が月の裏側へ着陸。しかし、そこはすでにナチの帝国になっていた。第二次大戦の敗北の後、ナチスは月面へ逃亡、一大月面帝国を築いていたのである。黒人宇宙飛行士のワシントンは彼らに捕らえられてしまう。ナチス軍人たちは「黒人が宇宙船に乗っているぞ」という誠に人種差別的に驚き、彼を医学的処置によってアーリアナイズ(要するに皮膚を白くすること。ひ、ひでぇ)してしまうのであった。

 ワシントンから押収された高性能の携帯電話にナチスの科学者は驚愕する。こんな小さな手のひらサイズなのに巨大なわしらのコンピューターよりよほど性能がいい!彼らは40年掛けて建造中であったウルトラ航宙戦艦に携帯電話を組み込みエンジンを始動させることに成功する。しかし、この喜びもつかのま、なんと、携帯のバッテリーが切れてしまったのである(笑)。

 総統は野心的な士官、アドラーに「地球へ行ってもっと携帯を集めてくるのだ」と命令するのであった。アドラーはワシントンをつれてナチス宇宙円盤に搭乗。地球へ向かう。なお、この宇宙円盤の下部にパンター戦車の砲塔が装備されているなんてことはない(笑)。ちなみにこの宇宙円盤にはアドラーの婚約者(遺伝子的に最高の組み合わせなのだそうな)レナータもひそかに乗り込んでいた。このレナータは地球学者(つまり地球の状況に詳しい人)なのであるが、チャップリンの「独裁者」のヒンケルが地球儀の風船をもてあそぶ有名なシーンを「ナチスに対する最大の賛美」と思っていたりする(笑)。なんと、このナチス世界ではこの場面が10分の短編映画と信じられているのだ。

 一方、地球・アメリカでは女性大統領が再選に向けてやっきとなっている。黒人宇宙飛行士ワシントンも再選キャンペーンの一環だったのだ。しかし、広報担当のヴィヴィアンは思ったような成果が上がらなくっていらいらしている。その彼女の前に現れたアドラーとレナータ、ヴィヴィアンは彼らの全体主義的社会賛美に共感、彼らの再選広報担当に抜擢するのであったってそんな無茶な。

 一方、ワシントンは逃げ出してホームレスとなっていた。偶然、彼を見つけたレナータは本当の『チャップリンの独裁者』を見せられて愕然。「これ、総統を馬鹿にしているじゃない」 いや、最初からそうですから(笑)。これ以降、次第にナチスに疑問を覚えだすレナータである。

 さて、アドラーはひそかな野望を持つようになった。月のナチスも地球もみんなぶっ殺して征服してやる。次の総統はオレだ!しかし、彼の裏切りを察知した現総統が円盤で飛来、彼を殺そうとする。しかしアドラーの逆襲によって総統は死亡。アドラーは総統を僭称し、待機していた地球征服艦隊に総攻撃を開始させるのだった。

 この宇宙艦隊というのがツェッペリン飛行船型宇宙母艦(大笑い)四隻を中心とする大艦隊(いや、ウルトラ宇宙戦艦いらないやんか)。艦載円盤がぞくぞくと発進し、ニューヨークを攻撃する。そしてさらにツェッペリン飛行船型宇宙母艦は牽引してきた岩石の固まりを地球に投下するのであった。

 この攻撃の作戦名が「隕石電撃作戦」 お前ら、ちょっと調子に乗りすぎていないか。

 しかし、地球側も負けてはいない。国連所属国家で構成された宇宙艦隊が迎撃に向かう。旗艦はもちろん、アメリカのUSS ジョージ・ブッシュだ!ブリッジはもちろん、ちゃちぃエンタープライズだぞ。宇宙艦隊はナチス艦隊を撃破、勢いをかって月へ向かう。そして大統領はジョージ・ブッシュの女性艦長の「女・子供も皆殺しにするなんて」という反対を押し切り、ナチス月基地(鉤十字の形をしている)を猛爆撃。

 しかし地球艦隊の勢いもここまでだった。アドラーが地球から持ち帰ってきたタブレット型パソコン(iPADだったかは確認できず)で起動に成功したウルトラ宇宙戦艦がついにその姿を現したのである。鎧袖一触で蹴散らされる地球艦隊。アドラーは主砲の照準を地球に合わせた、危うし、地球!

 さて、この後は映画館でのお楽しみってオレは浜村淳か。

 ジーク・ハイルと手を上げると思わず相手も答礼してしまって、伸ばした手が割れた電球のソケットの中に入って感電とか、一連のナチスギャグが実に面白い。ただ、映画全体に「オレたち風刺しているんだものね、現実世界を皮肉っているんだもんね」というちょっとスカした雰囲気が横溢するのはいかがなものか。特にアメリカに対するあれこれはストレートに過ぎて笑えない。ブッシュをあれこれ言いたいのは分かるけれども、そこはもう少しスマートにやってくれなくっちゃ。
 
 もっとも、町山氏あたりには大いに受けそうではあるが(笑)。

 映像はもう、文句なし。月面のナチス基地、地球に襲来するナチス艦隊、さまざまな形態の地球艦隊宇宙艦など、750万ユーロ(おおよそ8億円 本当か)という低予算が信じられぬほどの映像美を楽しめる。特にツェッペリン飛行船型宇宙母艦は最高。これは、あの、「ミレニアム」を超えたね。

 画質は良好。シャープでハイコントラストなハイデフ映像を堪能できる。音声はDTS-HDマスターオーディオ。さすがにハリウッド大作のマッチョな大迫力サラウンドにはかなわぬものの、前後・左右の移動の軌跡が鮮やかだ。小粒ながらなかなかやるな!と思わせる小癪なサラウンドであった。

 なお、このブルーレイには通常の意味での英語字幕はついていない。劇中、ナチスたちがしゃべるドイツ語に英語字幕がつくというだけだったりする(笑)。こんなのありかよ。

 仕事はまあ、いろいろあった。これでオシマイ(笑)。食ったもの、昼飯に丸天・生卵入りうどん。夕食はマグロの刺身、生野菜、鯖の味噌煮。ビールを2缶飲んで昨日の残り飯で作ったチャーハンを一皿。

 その後、シアタールームにて前述の『アイアン・スカイ』を見たのである。

 終了後は自炊作業。その後シャワーを浴びてだらだらとテレヴィ。「ゴリパラ見聞録」の斉藤とゴリけんの嫁トークが悲しくも面白い。就寝午前2時半過ぎ。

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