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2013年2月21日 (木)

2月20日(水) 「大メイド捜査網」

 ひょっとしたらメイドってもうオタク的風俗の中では古いものなのでしょうか、それともまだまだそんなことはないのでしょうか駄洒落。レンタルブルーレイで『おおかみこどもの雨と雪』を見た。もう私のことだから、やっぱり狼男なんてのは金持ちじゃなきゃたまらんよな、ローレンス・タルボットみたいに「ううーん、呪われたぁ」とか言う余裕もないよな、それにこの映画ではからっきし男は役立たずだな、もう父親と次男の二人とも生活力もなにもありゃしない。父親は二人も子供作ってこれから!という時期に意味もなく頓死してしまうし、次男は次男で狼なのに狐にたぶらかされて家族を捨てて出奔してしまうなどとひねくれた感想をもった訳です。

 しかし、この映画にはその私の感想をも越えたとてつもなく薄気味の悪いものがあったりする(笑)。

 まずヒロインが最初の出産前に持っていた本 「心と体のための自然出産」 いやどんな子供が産まれてくるか分からないというホラー的な状況だから自分たちだけでやらなくちゃならないというのは分かりますよ。でも、どんなことが書いてあるか凄く気になるじゃないですか(笑)。著者が「吉村医院院長 吉村正著」とかだったらおおかみおとこという存在以上に怖いっすよ。

 二人の狼子どものために田舎に引っ込むという展開には必然性がある。でもその田舎そのものの描き方がどうしようもなくステロタイプで、田舎の人は最初はとっつきにくいけど、打ち解けると親切ですよう、素人の作ったじゃがいもと交換にお米を三俵もくれますよう、みんなとっても良い人ですようで終わってしまう。そしてヒロインはどうやら有機農業に手を染めたらしい。最初こそ、丸い粒の化学肥料を使っているらしいのだが、その後はご近所さんから鶏糞とか木酢液を貰っているし「有機農業」の本を抱いて寝ている(笑)。

 もっとヤバイことに本棚にはルドルフ・シュタイナー、東條百合子『家庭でできる自然療法』、クーヨンのムック『あかちゃんからの自然療法』等々が!シュタイナー教育は人間を霊的に進化させるために7歳まで知的なことは一切教えないというやり方。『家庭でできる自然療法』は玄米菜食によって結核を克服したという東條百合子が自ら編み出した自然療法(ビワの葉温灸など)を紹介している。もうなんと言うか(笑)。

 本棚のセレクションは女性美術の人によるものだそうだが、監督の思想そのものも話の流れを見る限りそう違ってはないのではないかと思われるのである。

 作品の出来以前に、とてもキモチ悪い。2ちゃんねるのアンチスレッドで擁護する人を「信者」と呼んでいるのが洒落にならん。

 本日は休み。午前9時に起床して事務所へ行きちょっとした仕事。燃えないゴミの日なので倉庫に山と積んであった空き缶をまとめて出したりもする。その後前述の「おおかみこども」を見たのである。画質は非常に良い。立体感に富んでおり、森の微妙な暗部の推移をきちんと描き分けている。音声はDTS-HDマスターオーディオ。情報量は多く、音の定位もしっかりしているのだが、雷の音に迫力が感じられない。

 昼飯はセブンイレブンで買ってきた惣菜、卵焼き、おしんこ、豚肉しょうが焼きでビールを一缶飲む。〆にマルタイ棒ラーメン。このラーメンにめんつゆをちょっと足してチューブのおろしにんにくを入れたら、おお、これはあの未羅来亭の味になるではないか(笑)。これから未羅来亭にわざわざ行かなくても家庭でこの味が楽しめるのだとラーメン屋の人が激怒して寸胴のお湯をぶちまけてくるようなことを考えた。

 午後3時からまたプロジェクターを起動。今度は輸入ブルーレイ(日本語字幕・音声付)の『ハリーポッターと謎のプリンス』を見る。長い作品なので半分くらいと思ったのだが、面白くてついつい最期まで行ってしまいました。

 夕食は蛸・鰹の刺身。牛肉弁当。特に鰹が美味であった。身に甘みがあってとろけるよう。臭みがなく余計な薬味を使わず醤油だけで十分にいけるくらいだ。ビールを2缶飲む。

 その後、三度プロジェクターを起動させて輸入ブルーレイ 『モンスターホテル 3D』を見る。1890年、怒れる群集に妻を殺されたドラキュラ伯爵が幼い娘を守るために絶対、人間たちが入ってこられないモンスターホテルを建設。あらゆるモンスターたちの保養所とするのと同時に、娘を下界のあらゆるもの、特に人間、から守ろうとして苦心惨憺している。

 そこになぜか人間の男、ジョニーが迷い込んであろうことかドラキュラの娘と恋仲に!!というストーリー。

 『おおかみこども』と似た様な構造だが、こちらはもう大傑作。本当にアメリカ人が、ハリウッドで作ったのかと考えさせられるほどべたべたの人情喜劇だ。娘を一途に思うドラキュラパパと父親を愛しながらも下界への憧れを抑えきれない118歳(人間でいえば18歳 デーモン閣下の10万ン歳みたいなもんだ)、そしてどやどやとホテルに集まってくる愉快なモンスターたち。いったい、どこの松竹新喜劇やねん(笑)。

 やや狂騒的に過ぎて、いや、「デクスターズ・ラボ」のゲンディ・タルタコフスキーだから当たり前だというべきか、ちょっとノレない部分もあったのだけれども、ラストの自分の身が次第に焼けていくのにも関わらずこうもりに変身してジョナサンの飛行機を追うドラキュラパパの姿で全て許す!

 とりあえず、気に入ったギャグを書いておこう。

 ドラキュラ(アダム・サンドラー)はルゴシ的に喋る(笑)。
 ジョナサンがドラキュラ伯爵に吸血鬼のことをいろいろ質問。「にんにくは効くの」「うん、効く。ノドが腫れる」「じゃあ、杭は」「うん、凄く効く、つーか、フツー胸に杭打たれたらドラキュラじゃなくっても死ぬだろ」
 モンスターたちの間でジョナサン(彼はメイクでフランケンシュタインのいとこということになっている。フランケンシュタインは死体から作られたので、その死体の別の部分で作られた親族がいっぱいいるらしい)と娘がお似合いではないかと話題になる。ドラキュラはあわてて「いや、人造人間はいかん」 フランケンシュタインがムッとして「そりゃ、どういう意味だ」「いや、人造人間そのものじゃなくって赤毛でカーリーヘアのチャらい奴はだめだ」「なんだと」今度は透明人間が憤然とする。「俺は赤毛でカーリーヘアだ、なんか文句あるのか」「知らないよ、そんなの」

 ジョナサンの乗った飛行機にようやく追いついたドラキュラ伯爵。機長を操って飛行機を反転させる。機長は機内放送で説明するのだが、その喋りがやっぱりルゴシ的である(笑)。このあたり吹き替え(本作の日本公開は吹き替えのみ)ではどうしても再現できないところだ。

 ハイビジョン画質は文句なし。テロップにクロストークがあるものの本編画像は実にすっきりとした3Dを堪能させてくれる。音声はDTS-HDマスターオーディオ。大げさなまでの音の動きが魅力的。がちゃがちゃとした映画の雰囲気にぴったりだ。

 シャワーを浴びてお酒。お供は録画しておいた「ナイトシャッフル」 カッコいい家特集である。あ、広く見せるためにやたらに段差をつける家というのは本当に実在するんだ。「完成!ドリームハウス」だけのことじゃなかったんだ。

 その後プロジェクターを四度起動させてブルーレイ 『かもめ食堂』を最期まで。就寝午前1時過ぎ。

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