5月31日(土) 『ティンパニで朝食を』
5月31日(土) 『ティンパニで朝食を』
うるさい朝飯だなあ。某TSUTAYAの中古本コーナーで「クッキングボス うえやまとち初期作品集」を発見。しかも108円本(税込み)だあ。神様、ありがとう、こんな本を108円で買えるなんてあなたにどんなに感謝しても足りませんよ、本当に108円本ハンター(消費税増税後)を続けていて良かった(わしゃ知らんby神)。「クッキングボス」は1982年(おいおい、今から32年も前だよ)は「週刊少年チャンピオン増刊ヤングチャンピオン」に掲載されたもの。後の「クッキングパパ」の前身とも言える作品で、主人公は荒岩、そのガールフレンドに虹子さん、ずいぶん絵柄は違っているけれども、さんざんに荒岩の料理をけなすお母さんもちゃんと出てくる。
荒岩の妹、未知のみキャラクターがまったく違っていて、兄に「はやく夕食を作ってよ」と怒鳴るきついキャラクターになっているのだが、これは「クッキングパパ」における工藤くんのお姉さんたちに反映されているようだ。
などと思いつつにやにや読み進んでいったのだが、あれ、「クッキングボス」には確か、クラスで海へ行って魚を釣って荒岩が美味しく料理してみんな大満足というエピソードがあった筈だが、この作品集には掲載されていない。大物を釣り上げたのはメガネを掛けた秀才風のキャラクターで、この人は「クッキングパパ」に虹子さんの助手として登場。ニチフク新聞の取材として男女群島でのイシダイ釣りに同行している。どうも虹子さんに気があったようなのだが、荒岩の完璧なイシダイ料理を食べて「そうか、あんな旦那さんがいたんじゃかなわないな」とあきらめている。
一見、男らしくさわやかな台詞に思えるが、よく考えると、「じゃあ、お前は荒岩がヘタレな男だったらいっとったんかい」とツッコミたくなるのであった(笑)。
話がそれたけれども、私の記憶が間違っていなければ「クッキングボス」には絶対、前述のエピソードがあった筈だ。機会があればぜひ、もう一度読んでみたいものである。
仕事はまあ、いろいろあった。これでオシマイ(笑)。食ったもの、朝飯にコンビニの調理パンとコーヒー。そして昼飯は七福亭でラーメン+替え玉。ここは前に一度っきりでご無沙汰していたのであるが、いや、駐車場が実質2台分しかないからなかなか寄れないのよ、ラーメン自体の美味しさで言えば福岡市内でもかなり上位に入るであろう。しかもランチタイムならラーメン+替え玉で520円、美味しさから考えると破格の安値である。
夕食はチャーハン、生野菜、レトルトのハンバーグ。もちろん、ノンアルコールビールで我慢。
その後WOWOWハイビジョン録画の『キツツキと雨』を見る。ひょんなことからゾンビ映画の撮影に関わることになった朴訥な林業従事者(木こりというのはポリティカルコレクトなのでしょうか)役所広司と新人でスタッフからなめられ放題の監督、小栗旬の奇妙な交流を描くハートフルコメディ。俺はこのハートフルなんとかという奴が大嫌いじゃ(笑)。こういう演出や脚本に優れた映画を「ハートフル」の一言で片付けて貰っては困る。
ある村に映画の撮影隊がやってきた。見るからに低予算のしょぼしょぼ映画だ。しかも、その題材はゾンビ。ロケハンを初め諸事物事が上手くいかず、監督の小栗旬がばっくれようとしたくらい。しかし、ひょんなことで手伝うことになった役所広司の力もあり、村人たちの協力を得ることができて、映画は無事完成という話なのだが、私はここに映画人の思い描く理想の映画作りがあるのではないかと思うのである。
下手をすればエド・ウッドだが(笑)、会社のおえらいさんや製作委員会とかいう邪魔者に口を出されることなく自分たちの好きなように映画を作れる。しかも自分たちのみならず参加してくれた村人の皆さんにも楽しい思いをさせることができた。そういうヨロコビが画面からあふれ、私みたいないささかスレた人間でさえにこにこさせてしまうのだ。
まあ、劇中映画の出来や、ヒットするかどうかは二の次ですけどね(笑)。
ハイビジョン画質はクローズアップの絵はなかなかのものだが、引いた絵になるととたんに馬脚を現してしまう。森の木々などの描写で映像がたやすく破綻してしまうのだ。音声はAAC5.1チャンネル。映画の内容に似合わず、サラウンドチャンネルの情報が豊富。派手な効果音はなくとも丁寧に環境音を作っていくことによって、画面の臨場感が段違いに良くなることの見本だといえる。
その後シャワーを浴びて読書やテレヴィ。就寝午前2時過ぎ。
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