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2014年11月28日 (金)

11月27日(木) 「ウォーターシップダウンの植草たち」

 

 早く逃げないと痴漢の罪をでっち上げられて社会的に抹殺されてしまうぞ。さて「Revival」読了、64パーセント。お互いの体験を教えあったヒューとジェーミーはジェイコブの伝道集会へ出かけてみることにした。大天幕で行われていた集会は盛大なものであった。複数のゴスペラシンガーが歌い、聴衆の熱気をさそう。その中で居心地悪くパイプ椅子に座っているジェーミーとヒューである。

 聴衆の熱気覚めやらぬ中、いよいよジェイコブが登場。彼は話す。「私は一度、神に対する信仰を捨てた。私の愛する妻、息子が事故で溺死したことで神を憎みさえした」溺死?ジェーミーは早くもウソやんと呆然としている。「しかし、私は、神の深淵にふれることで信仰を取り戻した。私は神と同じく40日間荒野をさ迷ったのち、再び信仰の道を見出したのだ」いよいよウソやん、ムッとするジェーミー。

 彼の説教が終わっていよいよ治療タイムである。彼は治療を希望するものたちを並ばせ、次々とヒーリングを施していく。あるものは車椅子から立ち上がり、あるものは頭の痛みがすっきりし、あるものは関節炎の苦痛から逃れた、という奇跡が行われていく。奇跡のパワーで脳腫瘍も取り除けるらしい。しかし、その時、ジェーミーは見てしまった。ジェイコブがポケットから何か臓物めいたものを取り出すところを。

 ふと、見るとヒューの姿がなかった。彼はテントの外に飛び出しておえー、おえー。ジェーミーが訳を尋ねると、熱気にやられたんだという返事。しかしそれにしては様子が変である。ジェーミーがさらに尋ねるとヒューはようやく、「あの視覚異常がまた起こったんだ。世界がプリズムのように見えて粉々に砕け散った、そして見えてきた光景は蟻だ、巨大な蟻だ、聴衆の総てが蟻に見えたんだ」おえー、おえー「奴らは口から蟻酸をぽたぽたたらしていたよ」おえー、おえー「ジェーミー、君だって蟻に見えていたんだぞ」おえー、おえー。

 ようやく吐き気のおさまったヒューを連れて帰宅の途につくジェーミー。ヒューは「もう二度とあんなことは体験したくない、ジェーミー、もう君もジェイコブのことについて一言だって話すな、話したら首だ」

 しかし、ジェーミーは個人的にジェイコブのことを調べ始める。彼はレコーディングスタジオの受付の黒人女性の娘、ブリーに協力して貰ってジェイコブに治療された人々のその後を追ったのであった。ジェイコブによる治療後、副作用が出た人間が思いのほか多い。筋ジストロフィーから回復した少年はその後、精神に異常をきたして植物状態になってしまった。自分の目に塩を注ぎ込んだ女性もいる。ある女性は突然の視覚喪失に襲われた。正常な筈の視覚が短時間ながら突然に失われてしまうのだ。裏庭の土を食べる男もいた。

 そして最悪のケースがあの「雷で写真を撮りまショー」でおかしくなった女性だった。彼女はショーから16年後の現在、橋から飛び降りて自殺してしまったのである。「16年もたっているのよ、原因がジェイコブのショーにあるとは限らないわ」とジェーミーを慰めるブリーであるが、彼にはわかっていた。

 なお、ジェーミーとブリーは出来ております。ジェーミー52歳、ブリー20代半ばのダブルスコアカップルであります。なお、彼らの関係について母親は特に反対はしておりません。「まあ、誰でも免許取立ての時は中古自動車から始めるからね」ってそれは何気に酷くないですか、やっぱり娘が父親と同じくらいの白人男性とつきあっているのを怒っているんじゃないですか(笑)。

 仕事はまあ、いろいろあった。これでオシマイ(笑)。食ったもの、昼飯に膳のラーメン+替え玉。繁忙時なのは分かるけれども、コップや蓮華の数は常にチェックしておいて欲しいものである。夕食は鯵の刺身、生野菜、そしてチラシ寿司。ビール350ml缶一本飲む。

 その後、シアタールームにてレンタルブルーレイの『テルマエ・ロマエ2』を見る。冒頭の相撲巡業場面でルシウス(阿部寛)が「おお、これが平たい顔族のコロッセウムか」と叫ぶのにびっくり。これは2013年5月20日の当日記で私が考えた駄洒落、「テルマエ・国技館 おお、これが平たい顔族のコロッセウムか!」とまったく同じ台詞ではないか。まあ、偶然だろうけれども(笑)、ちょっとびっくりしました。

 今回の出来もなかなかのもの。ケイオニウス(北村一輝)のしつこい女好きギャグで大笑いしていると、これがちゃーんと後半の伏線になっているという上手さにはほとほと感心させられた。あれだけ、くどいギャグがストーリーの軸となって機能し始めるという体験はなかなかできるものではありません。前作譲りの安っぽさのまったくない荘厳なセットなど美術面での見所も多く、何か昔のオールスター総出演の「忠臣蔵映画」のようなゴージャスな雰囲気を味わえる。

 ハイビジョン画質はMGCVのお陰で色の諧調数が豊富なのだが、これがどうもストレートに高画質に繋がっていないような印象。暗部のノイズも多めである。音声はDTS-HDマスターオーディオ。繊細かつ迫力を備えた稀有のサラウンド。エンドクレジットで流れる「与作」の音の良さにもびっくりだ。

 終了後、シャワーを浴びて前述の「Revival」を読んでいたのである。

 午前12時過ぎからプロジェクターを再起動させてチャンネルNECO HD録画の『あばれ丁半』を見る。高橋秀樹のステロタイプな任侠ヒーロー像はもうワンパターンの極みなのだが、逆にそれがこうした娯楽映画の強みでもあるという真実は若い頃にはなかなか理解できないものだ。少なくとも45歳ぐらいで十分に人生経験を積まないとこの機微は会得できないのだと思う・・・とかなんとか言っても、この映画は高橋秀樹以上に内田良平や玉川良一などのライバルキャラが良かったりするんだよなあ(笑)。強烈なニヒリズムとプロフェッショナリズムを漂わせる内田良平、クライマックスで単身殴りこみに出ようとする高橋秀樹を引き止め「男気の独り占めはあきまへん」という名台詞を吐く玉川良一、硬軟のキャラを上手く使い分けた演出の妙は今の大味な邦画大作では望めないものであろう。

 ハイビジョン画質は解像度が低く、暗部の諧調も崩れ勝ち。良かったのは原色の鋭い表現だけであった。

 就寝午前3時過ぎ、と思ったら寝られなくてテレヴィを見てだらだら。午前4時過ぎに再挑戦してやっと眠りの国への入国を許可された。

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