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2015年2月19日 (木)

2月17日(火) ゴジラ河法皇

  

2月17日(火) ゴジラ河法皇
 歴史を勉強していてふとこんな駄洒落を思い浮かべませんでしたか。現在、アマゾンで中古本一括購入した新谷かおる先生の「ふたり鷹」を絶賛自炊中。考えてみると、私の中の「新谷かおる成分」は今となっては「松本零士成分」を遥かに上回ってしまっているのだなあ。この「ふたり鷹」は言うに及ばず「エリア88」、「ファントム無頼」、「クレオパトラDC」など多くの新谷かおる作品の「読ませるエンターティメント」としての力は今でも十分に通用するといまさらながら再認識している次第である。

 もっとも、その高いエンターティメント性の代償としていろいろ間違いも多かった(笑)。「エリア88」ではクフィールがフェニックスミサイルを使って核ミサイルを迎撃したり、「ファントム無頼」では空自のファントムがオーヴァーマッハ2の速度で低空飛行していたりしたが、どちらも有り得ないこと。

 クフィールはレーダーを装備しない昼間戦闘機的な機体(レーダー装備は派生型のクフィール2000から)であるし、そもそもAIM-54フェニックスミサイル自体がアメリカ海軍のF-14トムキャットでしか運用できなかったりする(2006年にNASAがこのミサイルをF-15に搭載、使用したがこれは純粋にデータ取得のため)。さらに余計な薀蓄を付け加えさせていただくならば、F-14の売りは「高性能な火器管制装置AW-G9と6発のフェニックスミサイルの組み合わせは同時に24の目標を探知・追尾し、そのうち、任意の6目標を同時に攻撃できる」であったが、空母上では最大着艦重量の制限からフェニックスミサイルの装備は4発に限られていたのである。つまり、フェニックスミサイル6発は重すぎて安全に着艦することが難しかったのだ。これが燃料なら投棄してしまえばいいのだが、フェニックスミサイルは一発が一億円する大変高価な兵器である。そんなものを重たいからといってぽんぽんと投棄したら艦長から、「お前、何してんねん!」と激しく叱られるであろう。

 ファントムのマッハ2での低空飛行も、機体性能、人間の能力両面から不可能。だいたい、超低空をマッハ2(気温 15℃、1気圧 (1,013 hPa) の空気中(国際標準大気 (ISA) 海面上気温)での音速は約 340 m/s ( = 1,224 km/h)実際の対気速度はどれくらいになるんだ)で飛べる航空機など、現在にいたるまで存在しない。そんなことをする必要はどこにもないからだ(笑)。超低空での速度記録はダリル・グリーネマイヤーが1977年にRB-104(F-104スターファイター)で打ち立てた時速988.260マイル=1590.45㎞/hであり、それ以降記録更新はおろか、挑戦するものさえいなかったのである。

 また、この速度域では人間の視覚情報の処理システムが機能しない。あまりにも機体速度が速すぎるので脳に視覚情報信号が伝わる前に飛び過ぎてしまう。つまり、「自分より200あるいは300フィート後のものを見ることになる」のである(中村浩美著「ザ・チャレンジャー」より)。こんな状態でファントムを的確に操縦できる訳もない。

 「ファントム無頼」では超低空をマッハ2オーヴァーで飛んだために衝撃波が発生、川っぷちの小屋(木造)を吹っ飛ばしていたけれども、実際にはそこまでの威力はないようだ。前述のグリーネマイヤーの超低空の超音速飛行で生じた衝撃波は高度の知覚を得るために数百ヤードおきに配置されていた車の窓を破り、トランクルームの留め金を吹っ飛ばし、見物人の目からコンタクトレンズをはじきだしたという。せめて車がひっくり返るぐらいすればよかったのだが(笑)。

 仕事はまあ、いろいろあった。これでオシマイ(笑)。食ったもの、昼飯にレトルトのハンバーグ、冷凍ゴハン、冷凍ほうれん草、インスタントのみそ汁を使ったハンバーグ定食(笑)。夕食はカツオの刺身、生野菜、出来合いのヒレカツ。ビール500ml缶一本飲みゴハンを一膳。

 その後シアタールームにてレンタルブルーレイの『渇き』を見る。序盤からのリアルすぎてイタいハードボイルドが純粋悪の娘の狂気に侵食され、ダークファンタジーとでもいうべき映画に変化していく。このあたりの展開にまったくつじつまが取れていないし、いや、監督自身もそんなことは考えていなかったのかもしれないが(笑)、終盤ではその解釈に疲れてしまい「まー、もう、どうでもいいや」という感じになってしまった。

 あの警察の裏仕事という側面もうまくかみ合っておらず、この要素をばっさり切ってしまってもまったく支障なかっただろう。

 ただ、役者陣の仕事は見事。役所広司のキレっぷりは壮絶で、元奥さんを無理やりに犯し、「このキチガイ!」と米粒写経みたいなことを言われていたのに大笑いしてしまった。また、「娘」たる小松菜奈の禍々しい色っぽさというものは今後の邦画界の財産になるといっても過言ではあるまい。

 ハイビジョン画質はうっかりモノクロ映画用のモードで見てしまったので評価はなし。音声はDTS-HDマスターオーディオ。距離感を的確に表現していた環境音に拍手!

 終了後シャワーを浴びていろいろ。

 午前12時過ぎからプロジェクターを再起動。チャンネルNECOハイビジョン録画の『ずらり俺たちゃ用心棒』を見る。川地民夫の能力も経験もないくせにきゃんきゃん吼える「お黙り!スピッツ」的なチンピラが実によろしい。『河内ぞろ』シリーズでもそうだったけれども、この人はこういう役がぴったりだなあ。え、微妙に誉めていないって?そうですかあ。

 ハイビジョン画質は良好。暗部がきちんと沈んで余計なノイズもない。

 就寝午前3時過ぎ。

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