7月10日(金) メーテル過ぎちゃって困るの
7月10日(金) メーテル過ぎちゃって困るの
メーテル過ぎるというのはどんな状態を指すのでしょうか。俺のハードボイルド 「小学校の遠足の定番と言えば福岡市動物園だった。ある時、動物園に「恐竜館」のような施設が設置され首を動かすティラノサウルスや、「ゴビ砂漠の原始人」なんてのが展示されていた。
何しろ、何回も来ているので動物に飽きているだろう、俺たちは遠足に行くたび恐竜館にこもっていたんだ。当時としては珍しく冷暖房完備だったので外にいるよりよっぽど気持ち良かったりしたしね。
ところがこの施設、予算がなかったのか次第に整備が雑になっていてねえ、ティラノサウルスの首の動く部分が擦り切れてしまったり、ゴビ砂漠の原始人のコーナーはゴミが投げ込まれてゴビ砂漠ならぬゴミ砂漠になってしまったりした。
本当になんであんなにほったらかしになっていたのだろう。今から思うと不思議だよ」
こういう話をバーボンのロック片手にバーのマスター相手に喋っている私立探偵のオレはミーアキャットが一斉に巣穴から頭を突き出すほどハードボイルドだと思うのである。
仕事はまあ、いろいろあった。これでオシマイ(笑)。食ったもの、朝飯にコンビニのサンドウィッチとコーヒー。昼飯は回転すし7皿。夕食はカレーライス、カンパチ刺身、生野菜。ビールは飲まずに我慢我慢。
その後WOWOWハイビジョン録画の『ボーグマン』を見る。これはつまるところ、不条理サスペンスの形を借りた「欧州人の移民に対する複雑な感情の吐露」にほかならぬのではないかと思うのである。
親切心(まあ、夫の暴力という事情もあったのだが)で汚いホームレスに風呂を貸してやり離れに泊めて食事を提供したら「もう何日かいさせてよ」 そのままずるずると居すわられ、奥さんはなぜかこのホームレスに心を奪われてしまう。
ホームレスは仲間の手を借りてこの家の庭師夫婦を殺害。うまうまと新しい庭師として雇われることになる。彼は仲間を二人引き入れて庭の大改造を開始。
この家の3人の子供たち、そしてそのベビーシッターも籠絡され、彼らの虜となるのであった・・・。
いや、やはりこれはそうだ、このストーリーからして彼らの日常に入り込んでくる移民への漠然とした恐怖が通奏低音となっているのは明らかだ。
タイトルのボーグマンはあれでしょうな、スタトレの「ボーグ」からなんでしょうなあ。遭遇する異星人を片っ端から同化し、個々の概念そのものを奪ってしまうボーグ。彼らもまた異民族に影響されて自らのアイデンティティを失うのではないかという不安の具現化なのである。
ハイビジョン画質は明るい場面は綺麗なのだがやっぱり暗部が不安定。立体感のないペタッとした黒が実にめざわり。音声はAAC5.1チャンネル。中盤あたりから聞こえ出すハエのぶんぶん飛び回る音が不気味である。
終了後シャワーを浴びていろいろ。就寝午前2時半と思ったら寝られずテレヴィで時間つぶしをして午前3時半に再挑戦、やっと寝られたのだが「肩を故障したプロ野球の投手が新しい投げ方を考案する」という夢を延々見て疲れてしまった。
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